特許6596825IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

この発明は、缶入り飲料,ペットボトル入り飲料等の商品を冷却してコールド商品として販売する自動販売機に係り、特に、缶入り飲料,ペットボトル入り飲料等の商品が収納された断熱構造の商品収納庫内を冷却することにより生じたドレン水を所定の蒸発部位に移送するドレン水処理装置

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

特許文献1に開示された発明は、底壁に当該底壁を貫通して配設されるドレンパイプの貫通孔を形成する必要がないので、底壁を形成する断熱材として真空断熱材が配された断熱パネルを採用することができる点で優れている。しかしながら、断熱パネルとして硬質ポリウレタン等の硬質プラスチックフォームからなる平板状の断熱パネルが用いられていることから次のような問題を有する。すなわち、硬質プラスチックフォームからなる単体の断熱パネルにあっては、発泡成形によりドレン水を前方に移送する溝を一体に形成しようとすると圧縮しつつ発泡樹脂を硬化させねばならないので成形時間が長くなるとともに凹状の溝を有することから成形型からの型離れが悪いので歩留りの点で問題を有する。そのため、平板状の断熱パネルを複数枚用意して層状に重ね合わせるように構成し、最上位層となる単体パネルにはドレンパンに形成された排水口から排水されるドレン水を一時的に貯留する広幅の溝となる空所を形成し、中間層となる単体パネルには最上位層となる単体パネルに形成した貫通孔と連通するとともに一時的に貯留されたドレン水を前方に移送する細幅の溝となる空所を形成し、最下位層となる単体の断熱パネルの上に中間層および最上位層となる単体の断熱パネルをそれぞれ積層してモジュール化し、最上位層の断熱パネルにおける空所の底を中間層の断熱パネルの平面で閉塞してドレンパンに形成された排水口から排水されるドレン水を一時的に貯留する広幅の溝とするとともに中間層の断熱パネルの空所の一部を最上位層の断熱パネルの空所の一部と連通させ、この中間層の断熱パネルの空所の底を最下位層の断熱パネルの平面で閉塞して、最上位層と中間層の断熱パネルで形成された広幅の溝に一時的に貯留されたドレン水を前方に向けて移送する溝とするように構成されている。したがって、自動販売機の商品収納庫の底壁となる断熱パネルをモジュラー生産する工程が必要となることから加工工数が増加するのは勿論のこと、加工コストの上昇を惹起するという問題を有する。 本発明はの点に鑑みなされたものであり、その目的は前記課題を解決し、加工工数やコストの増大を招来することなくドレン水を前方に移送することが可能な自動販売機のドレン水処理装置を提供することにある。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

目的を達成するために請求項1にかかる発明は、断熱構造の商品収納庫内を冷却することにより生じたドレン水を所定の蒸発部位に移送する自動販売機のドレン水処理装置において、商品収納庫の底壁を形成する断熱パネルを発泡スチロールの原液を注入して発泡成形するとともにドレン水を前方に向けて移送する排水溝を一体に形成したうえで前記排水溝を撥水性の樹脂シートにより被覆してなり、前記排水溝は、庫内奥側に位置す・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る
【発明の効果】
本発明の請求項1に係る発明によれば、断熱構造の商品収納庫内を冷却することにより生じたドレン水を所定の蒸発部位に移送する自動販売機のドレン水処理装置において、商品収納庫の底壁を形成する断熱パネルを発泡スチロールの原液を注入して発泡成形するとともにドレン水を前方に向けて移送する排水溝を一体に形成したうえで前記排水溝を撥水性の樹脂シートにより被覆してなり、前記排水溝は、庫内奥側に位置する比較的広幅の第1の溝およびこの第1の溝に連通するとともに前方に向かうにつれて漸次下方に傾斜する細幅の第2の溝からなり、前記第2の溝は断面形状が略V字状をなすとともに左右の傾斜壁面が前方に向かうにつれて互いに接近するように形成してなり、撥水性の樹脂シートは前記第1の溝および第2の溝に対応した第1の溝部および第2の溝部を備えることにより、商品収納庫の底壁を形成する断熱パネルにドレン水を前方に向けて移送する排水溝を発泡成形により一体に形成することができるので加工工数を削減してコストダウンを図ることができるとともに前記排水溝を被覆する不透水性の樹脂シートにより断熱パネルの耐水性が損なわれることがないという効果を奏する。 また、本発明の請求項1に係る発明によれば、排水溝は、庫内奥側に位置する比較的広幅の第1の溝およびこの第1の溝に連通するとともに前方に向かうにつれて漸次下方に傾斜する細幅の第2の溝からなることにより、商品収納庫に生じたドレン水を撥水性の樹脂シートの比較的広幅の第1の溝部に貯留したうえで第2の溝部を介して排水することにより回収されたドレン水が溢れるのを防止することができるものである。 また、本発明の請求項1に係る発明によれば、排水溝を構成する第2の溝の断面形状を略V字状に形成するとともに左右の傾斜壁面が前方に向かうにつれて互いに接近するように形成してなることにより、ドレン水を毛管現象により前方に誘導することができ、前方に向かうにつれて漸次下方に傾斜する第2の溝の傾斜角度を小さくすることが可能となるので排水溝より断熱パネルの体積の削減を最小限に抑えることができるものである。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】本発明の実施の形態にかかる自動販売機のドレン水処理装置を備えた底壁(断熱パネル)の斜視図である。

【図2】図1の断熱パネルの分解斜視図である。

【図3】図2の底壁を形成する断熱パネルと樹脂シートの斜視図である。

【図4】図3の断熱パネルに形成された排水溝を示し、(a)は図3のA−A断面図、(b)は図3のB−B断面図である。

【図5】図3の樹脂シートを示し、(a)は樹脂シートの斜視図、(b)は(a)のA部の拡大図である。

【図6】本発明が対象とする自動販売機の扉開放図である。

【図7】図6の自動販売機の機械室の平面図である。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

1…断熱パネル、2…排水溝、2a…第1の溝、2b…第2の溝、3…樹脂シート(撥水性部材)、3a…第1の溝部、3b…第2の溝部、3c…水切り、10…本体キャビネット、20…外扉、21,22,23…ドレンパン、24…ドレン受部材、80…冷凍機のコンデンシングユニット、81…コンプレッサー、82…コンデンサー、90…ドレン水蒸発装置、100…樋部材。

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