特許6622487IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

建築物の外装および内装に用いられる建装材、建具の表面、家電品の表面材などに用いられる化粧シートおよび化粧シートの製造方法に関するもので、特に、不飽和結合、水酸基またはアミノ基を有する分散剤がコーティングされた無機微粒子が添加されたトップコート層を備える化粧シートであって、超臨界逆相蒸発法によりベシクル化された造核剤が添加された透明樹脂層を備えた化粧シートおよび化粧シートの製造方法

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

しかしながら、トップコート層に対して硬度の高い無機系微粒子を添加する方法は、化粧シートの表面が摩耗することに対しては高い効果が得られるものの、耐傷性についてはやや劣る傾向があった。 耐傷性は、鋭い対象物が化粧シートに突き刺さり、その状態で対象物が引っ張られた際に、ひっかき傷などができやすいか否かの物理的な性質である。このひっかき傷ができやすいか否かは、対象物が始めに化粧シートに突き刺さった深さの10〜20倍の深さまでの化粧シートの硬さに依存している。このため、一般的に厚さが3〜20μm程度とされているトップコート層の硬度をいかに高くしても、対象物が始めに2μm以上突き刺さってしまうとトップコート層の硬度に関係なく大きなひっかき傷が形成されてしまうという問題点を有していた。また、耐傷性を向上させるべく、単にトップコート層を厚く形成すると、いたずらに化粧シートの厚みが増大するばかりで、意匠性を損なう恐れがある。 化粧シートの耐傷性を向上させるべく、トップコート層の下面に位置する透明樹脂層に対して、硬度の高い粒子を添加したり、造核剤を添加して結晶性を高めて硬度を向上させるなどの方法が試みられてきたが、透明樹脂層の透明性を保持したまま、硬度をも向上させることは困難であった。 そこで、本発明においては、耐摩耗性に優れたトップコート層を備えるとともに、意匠性および耐傷性に優れた透明樹脂層を備える化粧シートを提供することを目的とする。 本発明者等は鋭意検討の結果、トップコート層の下面に設けられた透明樹脂層に対して、超臨界逆相蒸発法によってベシクルに造核剤を内包させた造核剤内包ベシクルを添加することにより、透明樹脂層において造核剤の分散性を著しく向上させることに成功し、高い透明性と優れた耐傷性を示すことを見出した。 なお、超臨界逆相蒸発法とは、本発明者等が提案している特表2002/032564号公報、特開2003−119120号公報、特開2005−298407号公報および特開2008−063274号公報(以下、「超臨界逆相蒸発法公報類」と称する)に開示されているものであり、当該超臨界逆相蒸発法公報類に記載の方法および装置を用いて行った。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

課題を解決するべく、本発明の第1の形態の化粧シートは、複数の樹脂層からなり、最表面の前記樹脂層が、不飽和結合を有する分散剤がコーティングされた無機微粒子が添加されたトップコート層を有する化粧シートであって、前記トップコート層の下面には、超臨界逆相蒸発法によってベシクルに造核剤を内包させた造核剤内包ベシクルを添加した結晶性ポリプロピレン樹脂を主成分とする透明樹脂層が形成されているとともに、・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る
【発明の効果】
本発明においては、耐摩耗性に優れたトップコート層を備えるとともに、意匠性および耐傷性に優れた透明樹脂層を備える化粧シートおよび化粧シートの製造方法を提供することを可能とする。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】本発明の化粧シートの実施形態を示す断面図

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

1 化粧シート   2 原反層   3 絵柄模様層   4 透明樹脂層   4a エンボス模様   5 トップコート層   6 プライマー層   7 接着剤層   8 隠蔽層   B 基材

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