特許6623912IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

内部を通る冷媒との熱交換により空気を冷却する蒸発器

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

アイドルストップの状態ではない通常の運転中においては、空調装置のコンプレッサを連続的に動作させるのではなく、間欠的に動作させる場合がある。このような間欠動作は、蒸発器の温度低下を抑制し霜の付着を防止することや、コンプレッサの動作に必要なエネルギーを低減し省エネを実現すること等を目的として行われる。 間欠動作が行われている際には、コンプレッサが動作して蓄冷材の温度が低下する期間と、コンプレッサが停止して蓄冷材の温度が上昇する期間とが、交互に繰り返されることとなる。この場合、蓄冷材が冷却される期間は比較的短く、蓄冷材が完全に凝固しないので、蓄冷機構における蓄冷が十分には行われない。その結果、空調装置から車室内に吹き出される空気の温度上昇を抑制することができなくなってしまう。 そこで、蓄冷機構の蓄放冷性能を高くすることが考えられる。蓄放冷性能とは、蓄冷機構が外部と熱のやり取りをする際における熱の伝わりやすさ、すなわち、蓄冷機構とその外部との間における熱伝導又は熱伝達の大きさのことである。蓄冷機構の蓄放冷性能を高くすると、コンプレッサの動作中には短期間のうちに多くの熱が蓄冷材から奪われる。このため、のような間欠動作が行われる場合でも、蓄冷材は十分にその温度を低下させ、凝固する。これにより、アイドルストップが行われていない期間(間欠動作中)においては、車室内に吹き出される空気の温度上昇は抑制される。 しかしながら、アイドルストップの状態になると、(蓄冷機構の蓄放冷性能が高いので)短期間のうちに多く熱が蓄冷材に加えられ、蓄冷材の全てがすぐに融解してしまう。このため、車室内に吹き出される空気は、アイドルストップの状態に移行した直後においては低温となるのであるが、すぐにその温度が上昇してしまう。 このように、コンプレッサの間欠動作が行われている期間における空気の温度上昇を抑制することと、アイドルストップの状態に移行した後の空気の温度上昇を抑制することとを、両立させることは困難であった。 本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、コンプレッサの間欠動作が行われている期間における空気の温度上昇を抑制し、且つ、アイドルストップの状態に移行した後における空気の温度上昇をも抑制することのできる蒸発器を提供することにある。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

課題を解決するために、本発明に係る蒸発器は、内部を通る冷媒との熱交換により空気を冷却する蒸発器(10)。蒸発器は、蓄冷容器(511、521)の内部に収納された蓄冷材(513、523)の温度を冷媒との熱交換により低下させる複数の蓄冷機構(500)を備えている。複数の蓄冷機構は、第1蓄冷機構(510)と、蓄冷機構の1つであって、第1蓄冷機構よりも蓄放冷性能が高い第2蓄冷機構(520)と、を備・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る
【発明の効果】
本発明によれば、コンプレッサの間欠動作が行われている期間における空気の温度上昇を抑制し、且つ、アイドルストップの状態に移行した後の空気の温度上昇をも抑制することのできる蒸発器が提供される。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】本発明の第1蒸発器の外観を示す図である。

【図2】図1の蒸発器のうち、蓄冷機構等の内部構造を模式的に示す図である。

【図3】アイドルストップの状態に移行した際における吹き出し温度の変化を示すグラフである。

【図4】図1の蒸発器における、吹き出し温度の変化とコンプレッサの動作とを示すグラフである。

【図5】本発明との比較例に係る蒸発器における、吹き出し温度の変化とコンプレッサの動作とを示すグラフである。

【図6】本発明の第2蒸発器における、蓄冷材等の内部構造を模式的に示す図である。

【図7】図6の蓄冷機構におけるインナーフィンの形状を説明するための図である。

【図8】相変化距離と蓄冷時間との関係を示すグラフである。

【図9】本発明の第3蒸発器における、蓄冷材等の内部構造を模式的に示す図である。

【図10】本発明の第4蒸発器における、蓄冷材等の内部構造を模式的に示す図である。

【図11】蓄冷材の物性値と蓄冷時間との関係を示すグラフである。

【図12】本発明の第5蒸発器の構成を模式的に示す図である。

【図13】図12の蒸発器の構成を模式的に示す図である。

【図14】変形例に係る蒸発器の構成を模式的に示す図である。

【図15】変形例に係る蒸発器の構成を模式的に示す図である。

【図16】変形例に係る蒸発器の構成を模式的に示す図である。

【図17】変形例に係る蒸発器の構成を模式的に示す図である。

【図18】変形例に係る蒸発器の構成を模式的に示す図である。

【図19】変形例に係る蒸発器の構成を模式的に示す図である。

【図20】本発明の第6蒸発器の構成を模式的に示す図である。

【図21】本発明の第7蒸発器の構成を模式的に示す図である。

【図22】図21の蒸発器において、アイドルストップの状態に移行した後における各部の温度変化を示すグラフである。

【図23】本発明の第8蒸発器における、蓄冷材の温度変化の例を示す図である。

【図24】本発明の第9蒸発器のうち、チューブの構成を示す図である。

【図25】図24に示されるチューブの変形例を示す図である。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

10:蒸発器   300:チューブ   400:コルゲートフィン   500:蓄冷機構   510:第1蓄冷機構   511:蓄冷容器   512:インナーフィン   513:蓄冷材   520:第2蓄冷機構   521:蓄冷容器   522:インナーフィン   523:蓄冷材

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