特許6625492IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

エンジンのオイル冷却構造に係り、詳しくは、エンジン本体の一端壁にエンジン冷却ファン及び伝動ケースが取付けられ、伝動ケースに補機駆動用の伝動機構が設けられているエンジンのオイル冷却構造に関するものである。

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

特許文献1や特許文献2が開示する手段では、オイルの冷却効果をある程度は見込める。しかしながら、そのための配置スペースが必要になって寸法面で大型化するとともに、専用のオイルクーラや送風機などを追加装備させる必要があり、部品点数が増加し、それによって大幅なコストアップを招くおそれがあるため、改善の余地が残されていた。 本発明の目的は、さらなる構造工夫により、部品点数の増加や必要スペースの増大を極力伴うことがないようにしながら、オイルの冷却性能を向上させることができるエンジンのオイル冷却構造を提供する点にある。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

請求項1に係る発明は、エンジン本体1の一端壁1aにエンジン冷却ファン6及び伝動ケース9が取付けられ、前記伝動ケース9に補機駆動用の伝動機構2Aが設けられているエンジンのオイル冷却構造において、 前記伝動ケース9に、オイルポンプPにより循環されるオイルの移送通路Wが形成されるとともに、前記伝動ケース9の外面側に、前記エンジン冷却ファン6による冷却風を取り込んで前記伝動ケース9の外面に導く導・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る
【発明の効果】
請求項1,4,5の発明によれば、伝動ケースにオイルの移送通路が形成されているので、オイルの熱が伝動ケースを伝わって広い面積にて放熱されて冷却させることができる。加えて、エンジン冷却ファンの冷却風を取り込んで伝動ケースに導く導風ガイドを設けてあるので、伝動ケースを強制空冷によってより効率良く冷却することができ、従って、オイルの冷却効果を一段と強力なものにすることができる。
その結果、さらなる構造工夫により、導風ガイドを付設する軽微な改造により、部品点数の増加や必要スペースの増大を極力伴うことがないようにしながら、オイルの冷却性能を向上させ得るエンジンのオイル冷却構造を提供することができる。 請求項2の発明によれば、リブ壁を適宜に設ける構造工夫により、伝動ケースのデッドスペースをオイルの貯留箇所及び通り道に利用し、伝動ケースをオイルの大容量な放熱器として機能させることができる。 伝動ケースにはデッドスペースが多いことに着目して、伝動ケースの内側をリブ壁によって仕切ってケース内室部を形成し、ケース内室部をオイルの貯留や通り道となるように構成したものである。従って、オイルは大容量を有するケース内室部から伝動ケースに効率よく熱伝導でき、外部露出している伝動ケースを放熱器として機能させることが可能になる。その結果、オイルの冷却効果がさらに強化されるエンジンのオイル冷却構造を提供することができる。 請求項3の発明によれば、導風ガイドは、伝動ケースを一端壁に取付けるボルトにより共締め固定されており、専用の取付手段が省略でき、経済的に導風ガイドを装着できる利点がある。 請求項4の発明によれば、導風路の断面積が冷却風の流れ方向で下流側ほど狭くなる先細り形状となるように構成されているから、導風路を流れる導風の風速が、導風の上流側より下流側の方が速くなるようにされており、従って、伝動ケースの空冷作用が強化される利点がある。 請求項5の発明は、伝動ケースを貫通して突出するクランク軸に設けられる補機駆動プーリの存在に着目した工夫であり、その補機駆動プーリを吸引ファンとしても機能するように構成したものであり、導風ガイドにより取り込まれる冷却風の勢いを増大させることが可能になる。その結果、補機駆動プーリを吸引ファンとして兼用させることにより、伝動ケースの空冷作用を一層強化でき、オイルの冷却性能向上が図れる利点がある。 請求項6の発明によれば、伝動ケースに、吐出オイルの移送通路や戻りオイルの移送通路だけでなくオイルポンプ自体も設けられているので、オイルの冷却作用が強化されるとともに、オイルが別の場所に設けられている場合に比べて、伝動ケースの移送通路とオイルポンプとを連通させる経路を設ける必要がなく、部品点数の削減やコスト削減が可能となる利点がある。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】ディーゼルエンジンの正面図

【図2】図1のディーゼルエンジン前端部の右側面図

【図3】フロントカバー単品の背面図

【図4】図3のフロントカバーであって、ケース内室部を示す背面図

【図5】図4のA−A線で切ったエンジン前部の概略の断面図

【図6】図3のフロントカバーの正面図

【図7】ポンプカバー単品の平面図

【図8】導風板の正面図

【図9】図8の導風板を示し、(a)右側面図、(b)図8のB−B線断面図

【図10】図8の導風板の背面図

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

1 エンジン本体   1a 前壁(一端壁)   2 クランク軸   2A 伝動機構   2a 突出軸部   4 補機駆動プーリ   6 エンジン冷却ファン   9 伝動ケース   9B〜9H リブ壁   20 第1ケース内室部   22 第2ケース内室部   24 第3ケース内室部   30 第4ケース内室部   38 導風ガイド   39 導風路   40 吸引ファン   41 ボルト  42a 取込み促進部   P オイルポンプ   W オイルの移送通路

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