特許6628362IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

アルカリシリカ反応の判定方法及びアルカリシリカ反応で生成したアルカリシリカゲルの定量方法

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

しかし、所定濃度の希釈酢酸ウラニル溶液を試料コンクリート断面に塗布した後、約30分放置しても、蛍光反応が完結しない場合があることが判明した。前記のASR存否判定手法は、ASR存否の判定の目安には有用であるが、ASRゲルの定量的な解析には充分な処理時間でなかった。また、希釈酢酸ウラニル溶液は、ASRによる膨張に起因しないセメントマトリックス中へ骨材から流れ出たASRゲルとも反応するので、膨張に寄与しないASRゲルも観察される可能性があり、ASR膨張に寄与するASRゲルを確実に特定できなかった。 そこで、本発明は、ASRゲル生成の精度の高い判定方法と、ASRによる構造部材の膨張が判定できるASRゲルの定量方法を提供することを課題とするものである。 尚、ここで、ASRゲルとは、反応性鉱物(反応性シリカ鉱物)を含む骨材がコンクリート中のアルカリ水溶液と反応して生成するものである。骨材中に生成したASRゲルが、吸水・膨張することにより、コンクリートに異常膨張やひび割れを発生させ、コンクリート構造物の劣化現象を誘発する原因となる。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

発明者らは、鋭意検討の結果、次発明を提供するものである。 [1]コンクリート試験体を切断し、切断面にASRゲルを染み出させる湿潤保管の後、水溶性ウラン含有溶液を塗布して、30分を越え120分以下のイオン交換反応時間を確保したのち、その蛍光発色の有無をもって確認することを特徴とするコンクリート試験体中のASRゲルの判定方法を、提供する。 [2]前記ASRゲルを染み出させる湿潤保管が相対湿度95%以・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る
【発明の効果】
本発明は、ASRゲル生成の精度の高い判定が可能となり、反応性骨材の種別を問わず、ASRによる構造部材の膨張率が推定可能なASRゲルの定量が可能となる。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】湿式研磨の日からの経過日数と、撮影されたASRゲルの染み出し状況の変化の様子を例示した図である。

【図2】図1に示した撮影画像から画像解析ソフトを用いてコンクリート断面上に染み出したASRゲルを定量し、関数形で回帰を行い、ASRゲルの滲出面積の収束値を100%としたときの割合として整理して示した図である。

【図3】ASR蛍光試薬を塗布してからのコンクリート断面上におけるASRゲルの蛍光反応の時間変化による発色状態を例示した図である。

【図4】図3に示した図からコンクリート断面上におけるASRゲルの蛍光反応の変化の時間変化を数値化して示した図である。

【図5】(左)撮影画像から得られる色相(Hue)・彩度(Saturation)・明度(Brightness)のHSBヒストグラム例を示した図である。(右)ASRゲル面積の同定に用いたしきい値の一例を示す図である。

【図6】図5(右)に示したしきい値で分離した画像解析例(オリジナル ASRゲル)を示す図である。

【図7】図5(右)に示したしきい値で分離した画像解析例(骨材 セメントペースト)を示す図である。

【図8】画像解析方法から得られたASRゲルの面積とコンクリート試験体の膨張量との関係を示す図である。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

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