技術分野
この発明は電子管をUL(ウルトラ・リニア)接続することで、高い増幅率と適正な内部インピーダンスを確保すると共に、出力トランスの直流磁化を抑制することができるコンデンサマイクロホンのインピーダンス変換回路
発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋
ところで、前記した特許文献1に開示されたコンデンサマイクロホンのインピーダンス変換回路によると、B電源として機能する直流電流(プレート電流)が、出力トランスの一次側巻線を一方向に流れる。このため、出力トランスのコアが直流磁化され、磁気飽和によりトランスとしての機能が劣化するという課題がある。
一般に、前記課題に対して、コアサイズを大きくしたり、コアの材料として誘電率の低いものを使用するなどの対応が考えられるが、例えばコアサイズの増大による出力トランスの外形寸法が増加は、これをマイクロホンケース内に収容する都合上好ましくはない。したがって、前記出力トランスは小型で、磁気飽和し難い対応策の採用が求められる。
一方、前記した特許文献1に開示されたコンデンサマイクロホンのインピーダンス変換回路によると、電子管として5極管が用いられており、この5極管を用いた場合には、3極管を用いた場合に比較して、電力増幅率およびその内部インピーダンスが、それぞれ高いものとなる。
前記5極管を3極管接続して用いた場合には、内部インピーダンスを低下させることができるが、同時に増幅率も低下することになるため、前記した5極管を用いて増幅率は高い特性を維持しつつ、内部インピーダンスは低い特性を得ることができる回路構成の採用が望まれる。
この発明は、前記した技術的な要請に応えるためになされたものであり、一次側巻線にセンタータップを備えた出力トランスを用い、このセンタータップを利用して5極管をいわゆるUL(ウルトラ・リニア)接続することで、増幅率を高く維持しつつ、内部インピーダンスは低い状態で動作させることを基本発想としている。
加えて、前記センタータップより一次側巻線の各端部に向かって、前記5極管のプレート電流および前記プレート電流と同等もしくはこれに近い値の直流電流をそれぞれ供給するように構成することで、出力トランスの直流磁化を阻止し得るコンデンサマイクロホンのインピーダンス変換回路を提供することを目的とするものである。
課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋
この発明に係るコンデンサマイクロホンのインピーダンス変換回路は、コンデンサマイクロホンユニットからの音声信号をインピーダンス変換する電子管と、一次側巻線の一端部が前記電子管のプレートに接続され、他端部が電流吸い込み用のシンク抵抗に接続されると共に、前記一次側巻線のセンタータップが前記電子管のスクリーングリッドに接続された出力トランスと、前記出力トランスの二次側巻線からインピーダンス変換された・・・ 続きを
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【発明の効果】
この発明に係る前記したコンデンサマイクロホンのインピーダンス変換回路によると、一次側巻線の一端部が前記電子管のプレートに接続され、センタータップが前記電子管のスクリーングリッドに接続されることで、電子管は実質的にUL(ウルトラ・リニア)接続になされる。
これにより、電子管は高い電力増幅率を維持できると共に、その内部インピーダンスを下げることができるので、音声信号のダンピングファクターや歪み率等の改善に寄与することができる。
また、ファントム電源からの給電電流を、ダイオードを介して一次側巻線のセンタータップに対して供給する構成を採用したことで、センタータップに供給されるファントム電源からの給電電流(直流電流)は、真空管のプレートと電流シンク抵抗に対して、それぞれ振り分けられることになる。これにより、出力トランスの直流磁化を効果的に抑制することでき、コアサイズを大きくするなどの対策を施すことなく、直流磁化による音声信号への影響を効果的に抑制させたコンデンサマイクロホンのインピーダンス変換回路を提供することができる。
この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]
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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋
【図1】 本発明に係るコンデンサマイクロホンのインピーダンス変換回路の回路構成図である。
【図2】 従来のインピーダンス変換回路の一例を示した回路構成図である。
C1 帰還コンデンサ
C3〜C5 チャージポンプコンデンサ
C6 交流接地コンデンサ
Ct1 一次側センタータップ
Ct2 二次側センタータップ
D4,D5 定電流ダイオード
IC1〜IC3 電圧コンバータ
MC コンデンサマイクロホンユニット
P1 端子ピン(グランド)
P2 端子ピン(ホット側)
P3 端子ピン(コールド側)
Pw 一次側巻線
R1 バイアス用抵抗
R6 電流シンク抵抗
Sw 二次側巻線
T1 出力トランス
V1 電子管(5極管)
ZD ツェナーダイオード
10 A電源生成回路
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