技術分野
積層体及びチューブ容器
発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋
公知の積層体から形成されるラミネートチューブ容器は、弱酸性〜アルカリ性領域においては優れた密封性及び充填保存安定性を示す。しかし強酸性領域では、内容物がヒートシール層を浸透してアルミニウム層との間に滞留し、該アルミニウム層よりも内側(裏面側)の積層構造が脆弱化する場合がある。
特に、髪染め分野においては、従来の主流であったヘアカラー製品とは別に、ヘアカラートリートメント(ヘアマニキュア)製品という新たな製品分類が生まれ、広がりつつある。ヘアカラートリートメントは種類によってpHが大きく異なり、pH4以下の強酸性の製品も存在する。
そのため、ヘアカラートリートメントをラミネートチューブに充填して販売しようとすると、保存環境によっては上述の問題が生ずるのである。
ところで、チューブ用積層体におけるヒートシール層の形成には、フィルムとして提供されるヒートシール層材料を貼付する方法、ペレットとして提供されるヒートシール材料を押出法により層状に形成する方法等が用いられる。このうち、フィルムとして提供されるヒートシール層材料を貼付するには、ドライラミネート接着剤を用いる方法によることが普通である。この場合、接着剤の溶剤臭が内容物に移る可能性があるため、溶剤を用いない押出法が採用される場合も多い。
押出法によるヒートシール層の形成は、例えばTダイから溶融させたヒートシール層材料を層状に押し出し、例えば冷却ロールを用いて冷却することにより、行うことができる。ここで、ヒートシール層材料が溶融状態から層状に固化されるまでの温度履歴は、Tダイ温度及び冷却ロールの温度変動、環境温度、風の有無及びその強弱等により異なることとなる。
ヒートシール層材料が固化される際の温度履歴に差があると、例えばヒートシール層の結晶状態等に影響を与えるから、ヒートシール強度、ヒートシール層と別材料との間のヒートシール性、ヒートシール層と該ヒートシール層に隣接する層との間のラミネート強度等が変動することになる。現実の積層体製造工場の環境を考慮すると、の温度条件を、季節を通じて厳密にコントロールすることは至難であるから、ヒートシール層材料自体が、の程度の温度変動があった場合でも安定したヒートシール性を示す、広いプロセスマージン(製造条件の変動が許容される程度)を有することが望まれる。
本発明は、のような業界の事情の変化に対応しようとしてなされたものである。
従って本発明の目的は、
ヘアカラートリートメントに代表される強酸性の内容物を充填した場合であっても、アルミニウム層よりも内側(裏面側)の積層構造が脆弱化することがなく、及び/又は、
ヒートシール層を形成する際の温度履歴が変動した場合でも、安定したヒートシール性を示す、広いプロセスマージンを持つ
チューブ用の積層体を提供することである。
課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋
本発明は、以下に要約される手段によっての目的を達成するものである。
【発明の効果】
本発明の積層体は、強酸性の内容物を充填した場合であっても、アルミニウム層よりも内側(裏面側)の積層構造が脆弱化することがない。本発明の積層体は更に、ヒートシール層を形成する際の温度履歴が変動した場合でも、安定したヒートシール性を示すことができる。
本発明の積層体は、強酸性を含む広いpH領域の内容物を充填するためのチューブ容器の胴体部を製造するために、好適である。
この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]
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