技術分野
金型用鋼及びそれを用いた成形具に関する。成形具は、金型や金型部品の単独あるいは組み合わせで構成される。成形具は、ダイカスト、プラスチックの射出成形、ゴムの加工、各種の鋳造、温間鍛造、熱間鍛造、ホットスタンプなどに用いられる。これらの成形具は、室温よりも高温の被成形物と接触する部位を有する。
発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋
本発明が解決しようとする課題は、高温強度及び耐食性に優れ、焼入れの生産性が高く、高熱伝導率であり、かつ、焼入れ時に微細なオーステナイト結晶粒を生成可能な金型用鋼、及び、それを用いた金型や金型部品から構成される成形具を提供することにある。
課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋
課題を解決するために本発明に係る成形具は、以下の構成(1)及び(2)を備えていることを要旨とする。
(1)前記成形具は、
金型や金型部品の単独あるいは組み合わせで構成され、温度が室温より高い被成形物と直接接触する部位を含む。
(2)前記金型及び前記金型部品の少なくとも1つは、前記成形具を単独あるいは組み合わせで構成し、
0.40≦C<0.55mass%、
0.003≦Si<0・・・ 続きを
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【発明の効果】
本発明においては、
(a)焼戻し硬さを確保するために、C、Mo及びVの量を適正化し、
(b)高熱伝導率を確保するために、Si、Cr及びMnの量を適正化し、かつ、
(c)焼入れ性を確保するために、Cr及びMnの量を適正化した。
さらに、本発明においては、旧オーステナイト結晶粒を微細化するために、ピン止め効果(pinning effect)と引きずり効果(solute drag effect)を積極的に併用した。
すなわち、
(d)結晶粒界の移動をピン止め効果(pinning effect)により抑制するVC粒子に関するC、V、及びNの量を適正化し、
(e)結晶粒界の移動を引きずり効果(solute drag effect)により抑制する固溶元素であるCu、Ni、及びMoの量を適正化した。
その結果、本発明に係る金型用鋼は、高温強度及び耐食性に優れ、焼入れの生産性が高く、高熱伝導率であり、かつ、焼入れ時に微細なオーステナイト結晶粒を生成させることができる。
この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]
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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋
【図1】 混載の加熱時における炉温と金型温度の推移の模式図である。
【図2】 図2(a)は、1030℃×5Hrで加熱した後、焼入れしたCu無添加鋼(鋼A)の組織写真である。図2(b)は、1030℃×5Hrで加熱した後、焼入れしたCu添加鋼(鋼B)の組織写真である。
【図3】 (Cu+Ni+Mo)量と焼入れ時のγ結晶粒度番号との関係を示す図である。
【図4】 V量と焼入れ時のγ結晶粒度番号との関係を示す図である。
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