技術分野
この発明は、単結晶炭化珪素半導体素子に関し、特に、高耐圧縦型の炭化珪素半導体素子および炭化珪素半導体素子の製造方法
発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋
しかし、層間絶縁膜が薄いと、ニッケルとの反応量が無視できなくなり、最悪の場合、ニッケルが炭化珪素領域まで突き抜けてしまう異常(スパイク現象)が発生する。このため、層間絶縁膜の膜厚を一定値以下に抑えることは難しく、素子構造にゲート電極などの凹凸を含む場合、層間絶縁膜の巨視スケール(概ね高さ300nm以上)の段差が強調される方へ向かうことを避けられない。配線層としてAl−Si合金などを堆積する際、こうした段差は結晶粒の異常成長やボイドの発生をもたらし、半導体素子の信頼性の低下に繋がる。
逆に、層間絶縁膜の膜厚を抑えたままで、スパイク現象を防ぐには、窒化チタンなどのバリアメタルを併用するのが効果的である。この点について、発明者が実際に素子構造を作製してみたところ、バリアメタルの直上で、本来のニッケルの融点(1455℃)より低いアニール温度でも、コンタクトホール内の炭化珪素と反応できなかった含ニッケル金属が流動体となった。
含ニッケル金属の流動体がバリアメタル上の全域に渡って点在すると、長径で200〜600nm程度、厚さで50〜100nm程度の粒状の凝集体が無数に生成され、表面構造の平坦性が悪化する。そして、配線層としてAl−Si合金などを堆積する際、結晶粒の異常成長やボイドの発生をもたらし、半導体素子の信頼性を低下させる、という新たな問題が確認された。
この問題は、高温環境下に置かれたニッケルが、バリアメタル中に含まれるチタンを取り込み、融点降下を起こすことが原因だと考えられる。そして、含ニッケル金属の凝集体が、バリアメタル上の全域に渡って点在すると、の巨視スケールの段差以外に、表面構造の微視スケール(概ね高さ100nm以下)の平坦性を悪化させ、やはりAl−Si合金などを堆積する際、結晶粒の異常成長やボイドの発生をもたらすことになる。
本発明は、課題を解決するため、バリアメタル上にニッケルの微細な凝集体が存在せず、バリアメタルの平坦性を向上させることを目的とする。
課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋
また、この発明にかかる炭化珪素半導体素子の製造方法は、単結晶の炭化珪素半導体基板上にコンタクト電極を形成する炭化珪素半導体素子の製造方法において、前記炭化珪素半導体基板上の層間絶縁膜に開口したコンタクトホールの側壁を含む前記コンタクトホール外の領域に位置する前記層間絶縁膜をバリアメタルで覆う工程と、前記炭化珪素半導体基板上から前記バリアメタル上にかけてニッケルシリサイドの電極材料である、チタ・・・ 続きを
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【発明の効果】
本発明によれば、バリアメタル上にニッケルの微細な凝集体が存在せず、バリアメタルの平坦性を向上できるようになる。
この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]
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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋
【図1】 図1は、実施の形態にかかる炭化珪素半導体素子の各製造工程を示す断面図である。(その1)
【図2】 図2は、実施の形態にかかる炭化珪素半導体素子の各製造工程を示す断面図である。(その2)
【図3】 図3は、実施の形態にかかる炭化珪素半導体素子の各製造工程を示す断面図である。(その3)
【図4】 図4は、実施の形態にかかる炭化珪素半導体素子の各製造工程を示す断面図である。(その4)
【図5】 図5は、実施の形態にかかる炭化珪素半導体素子の各製造工程を示す断面図である。(その5)
【図6】 図6は、本発明の適用例として複雑なMOSゲート構造を有する半導体装置の一例を示す断面図である。
1 n型炭化珪素基板
2 n型ドリフト層
3 高濃度イオン注入領域
4 層間絶縁膜
5 コンタクトホール
6 窒化チタン層
7 ニッケル層
8 ニッケルシリサイド層
9 含ニッケル金属凝集体
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