特許6801653IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

画像処理装置、画像処理方法、および画像処理用のプログラムに関し、特に、細胞の形態を捉えた画像において細胞の特定部位が捉えられているものと推定される領域の分布を示す画像が対象とされた画像処理技術

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

ところで、組織切片の状態および染色の状態によって、細胞形態画像における特定部位の形状、色、大きさ等にばらつきが生じ得る。このため、特許文献1の技術では、例えば、病理診断に供される組織切片については、濃く染色されるケースがあり、このようなケースでは、濃度勾配を利用して細胞の輪郭を形成する画素を選択することが難しい。また、特許文献2の技術では、細胞形態画像における複数の細胞が、一部の細胞群に絞り込まれるため、細胞形態画像から抽出される細胞の数が減少してしまう。 このように、特許文献1の技術では、細胞形態画像の状況に応じて、細胞形態画像から細胞領域が漏れなく正確に抽出されないケースがある。また、特許文献2の技術は、そもそも細胞形態画像から抽出される細胞を絞り込む技術であり、細胞形態画像から細胞領域が漏れなく正確に抽出されないケースが生じ易い。 このような問題に対し、例えば、作業者が、細胞形態画像上において細胞領域であるものと推定される部分を線等で囲むことで細胞分布画像を生成する手法が考えられる。また、例えば、細胞形態画像に対する画像処理で得られた細胞領域の分布が表示要素で示される画像に対して作業者が細胞形態画像を参照しつつ修正を加える手法等も考えられる。 しかしながら、細胞形態画像上において細胞の特定部位が捉えられている細胞領域か否かを推定する際には、作業者間における熟練の度合いおよび判断基準の感覚の違い、ならびに作業者が属する団体の違い等と言った様々な要因に応じて、推定にばらつきが生じ得る。その結果、得られる細胞分布画像にばらつきが生じ得る。 ここで、このようなばらつきを低減するために、ある作業者の修正によって得られた細胞分布画像を、他の作業者が必要に応じて修正する体制(ダブルチェック体制とも言う)が考えられるものの、作業効率の低下を招き得る。しかも、ダブルチェック体制によって、個人間におけるばらつきは低減され得るとしても、作業者が属する団体の違いに応じたばらつきは低減され難い。 本発明は、課題に鑑みてなされたものであり、細胞の形態を捉えた画像において細胞の特定部位が捉えられている領域の分布が的確に示された画像が安定して取得され得る技術を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

課題を解決するために、一態様に係る画像処理装置は、表示制御部と、入力部と、取得部と、演算部と、修正部と、を備えている。ここで、前記表示制御部は、染色試薬によって染色された生体の組織切片における細胞の形態を捉えた細胞形態画像を表示部に表示させる。前記入力部は、ユーザーの描画動作に応じた信号を入力する。前記取得部は、前記細胞形態画像において細胞の特定部位が捉えられているものと推定される推定細・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る
【発明の効果】
本発明によれば、ユーザーによって描かれた細胞表示要素が、該細胞表示要素および該細胞表示要素に対応する細胞形態画像の推定細胞領域の少なくとも一方における外観上の特徴に応じて削除されるかまたは不採用の状態に設定されることで、細胞分布画像が生成される。このため、例えば、ユーザー間で得られる細胞分布画像にばらつきが生じ難くなる。その結果、細胞の形態を捉えた画像において細胞の特定部位が捉えられている領域の分布が的確に示された画像が安定して取得され得る。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】図1は、一病理診断支援システムの概略的な構成を例示する図である。

【図2】図2は、細胞形態画像の一例を示す図である。

【図3】図3は、蛍光画像の一例を示す図である。

【図4】図4は、情報処理装置の機能的な構成を概略的に示すブロック図である。

【図5】図5は、制御部で実現される機能的な構成を例示するブロック図である。

【図6】図6は、細胞形態画像の一例を模式的に示す図である。

【図7】図7は、仮細胞分布画像の一例を模式的に示す図である。

【図8】図8は、輝点分布画像の一例を模式的に示す図である。

【図9】図9は、基本細胞分布画像の一例を示す図である。

【図10】図10は、細胞形態画像に基本細胞分布画像が重畳された一例を示す図である。

【図11】図11は、細胞形態画像上にユーザーによって推定細胞領域の輪郭部に沿った表示要素が描かれる様子を模式的に示す図である。

【図12】図12は、細胞形態画像上にユーザーによって推定細胞領域の輪郭部に沿った表示要素が描かれる様子を模式的に示す図である。

【図13】図13は、細胞形態画像上にユーザーによって推定細胞領域の輪郭部に沿った表示要素が描かれた一例を模式的に示す図である。

【図14】図14は、推定細胞領域の面積に係る値域の設定例を示す図である。

【図15】図15は、推定細胞領域の彩度に係る値域の設定例を示す図である。

【図16】図16は、推定細胞領域の円形度に係る値域の設定例を示す図である。

【図17】図17は、カット処理の値域が2つの特徴について設定される一例を示す図である。

【図18】図18は、カット処理で生成された細胞分布画像の一例を模式的に示す図である。

【図19】図19は、カット処理が不実施である場合における細胞表示要素の数の作業者間におけるばらつきを例示する図である。

【図20】図20は、カット処理が実施された場合における細胞表示要素の数の作業者間におけるばらつきを例示する図である。

【図21】図21は、細胞分布画像の一例を模式的に示す図である。

【図22】図22は、輝点分布画像の一例を模式的に示す図である。

【図23】図23は、細胞分布画像と輝点分布画像との関係を例示する図である。

【図24】図24は、単位領域当たりの輝点数とその頻度との関係を例示するグラフである。

【図25】図25は、画像処理装置の動作フローを例示する図である。

【図26】図26は、細胞分布画像の生成に係る動作フローの一例を示す図である。

【図27】図27は、細胞分布画像の生成に係る動作フローの他の一例を示す図である。

【図28】図28は、細胞形態画像の種類に応じて値域が変更される一例を示す図である。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

1 顕微鏡画像取得装置   2 画像処理装置   21 制御部   22 入力部   23 表示部   25 記憶部   100 病理診断支援システム   211 取得部   212 表示制御部   213 演算部   214 設定部   215 修正部   216 算出部   P1 プログラム

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