特許6804655IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

両回転スクロール型圧縮機に関するものである。

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

両回転スクロール型圧縮機では、駆動側スクロール部材と従動側スクロール部材とを同じ方向に同一角速度で自転運動するように駆動側スクロール部材から従動側スクロール部材に駆動力を伝達する同期駆動機構が用いられる。この同期駆動機構としては、クランクピンやピンリングを用いた機構が考えられるが、スクロール部材から圧縮熱が伝達されると、寿命が低下するおそれがある。特に、潤滑油を用いている場合には寿命低下を抑制する必要がある。
また、駆動側スクロール部材と従動側スクロール部材の2つの部材の間で同期駆動機構を採用すると、同期駆動機構に対して2箇所で荷重が加わることとなり、同期駆動機構回りにモーメントが発生し、寿命が低下するおそれがある。 また、同期駆動機構として転がり軸受を備えたクランクピンやピンリングを用いた場合、転がり軸受に封入された潤滑剤が遠心力によって外部へ漏出してしまうと、潤滑不足によって軸受の寿命低下を来すおそれがある。また、潤滑剤が外部へ漏出すると、圧縮後の流体に混入して流体を汚染するおそれがある。 また、同期駆動機構として転がり軸受を備えたクランクピンを用いた場合、クランクピンの回転を支持する転がり軸受を少なくとも2つ以上設ける必要があり、コストを増大させる要因となっていた。 また、同期駆動機構として転がり軸受を備えたクランクピンを用いた場合、クランクピンの公差や転がり軸受が挿入される穴の公差等によって、クランクピンに内力が生じ、寿命の低下を来すおそれがある。特に、クランクピンを一体として切削加工する場合には、クランクピンの加工誤差が生じやすく、クランクピンに生じる内力が大きくなるおそれがある。 本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、同期駆動機構の長寿命化を図ることができる両回転スクロール型圧縮機を提供することを目的とする。 本発明は、同期駆動機構のコストを削減することができる両回転スクロール型圧縮機を提供することを目的とする。 本発明は、クランクピン機構とされた同期駆動機構の長寿命化を図ることができる両回転スクロール型圧縮機を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明の一態様にかかる両回転スクロール型圧縮機は、駆動部によって回転軸線回りに回転駆動され、駆動側端板上に配置された渦巻状の駆動側壁体を有する駆動側スクロール部材と、前記駆動側壁体に対応する渦巻状の従動側壁体が従動側端板上に配置され、該従動側壁体が前記駆動側壁体に対して噛み合わされることによって圧縮空間を形成する従動側スクロール部材と、前記駆動側スクロール部材と前記従動側スクロール部材とが同・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る
【発明の効果】
駆動側スクロール部材及び従動側スクロール部材とは別の部材であるサイドプレート及びセンタープレートに同期駆動機構を設けることとしたので、スクロール部材からの圧縮熱による加熱を減少させることができ、同期駆動機構の長寿命化を図ることができる。 第1サイドプレートと第2サイドプレートとの間に、センタープレートの外周側を囲む周壁部を設けて周壁部の内周側に潤滑剤を保持することとしたので、同期駆動機構の長寿命化を図ることができる。 ピンリング機構を採用することにより、同期駆動機構の構成を簡素化してコストを削減することができる。 弾性体の変形によって公差を吸収することで、クランクピンに内力が生じることを回避して同期駆動機構を長寿命化することができる。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】本発明の第1両回転スクロール型圧縮機を示した縦断面図である。

【図2】図1の両回転スクロール型圧縮機のスクロール部材、両サイドプレート及びセンタープレートを示した斜視図である。

【図3】図1の第1駆動側スクロール部を示した平面図である。

【図4】図1の第2駆動側スクロール部を示した平面図である。

【図5】本発明の第2実施形態を示し、同期駆動機構回りを示した縦断面図である。

【図6】第2実施形態の変形例1を示した縦断面図である。

【図7】第2実施形態の変形例2を示した縦断面図である。

【図8】本発明の第3実施形態を示し、同期駆動機構回りを示した縦断面図である。

【図9】本発明の第4両回転スクロール型圧縮機を示した縦断面図である。

【図10】図9の第1駆動側壁体を示した平面図である。

【図11】図9の第1従動側壁体を示した平面図である。

【図12】サイドプレートとセンタープレートを示した平面図である。

【図13】本発明の第5両回転スクロール型圧縮機を示した縦断面図である。

【図14】本発明の第6両回転スクロール型圧縮機を示した縦断面図である。

【図15】本発明の第7両回転スクロール型圧縮機を示した縦断面図である。

【図16】図15の第1駆動側壁体を示した平面図である。

【図17】図15の第1従動側壁体を示した平面図である。

【図18】サイドプレートとセンタープレートを示した平面図である。

【図19】ピンリング機構回りを拡大して示した縦断面図である。

【図20】ピンリング機構の変形例を示した縦断面図である。

【図21】第8両回転スクロール型圧縮機のピンリング機構周りを示した縦断面図である。

【図22】図21の変形例を示した縦断面図である。

【図23】変形例としてすべり軸受を設けたピンリング機構を示した縦断面図である。

【図24】本発明の第9両回転スクロール型圧縮機を示した縦断面図である。

【図25】図24の第1駆動側壁体を示した平面図である。

【図26】図24の第1従動側壁体を示した平面図である。

【図27】サイドプレートとセンタープレートを示した平面図である。

【図28】クランクピンの偏心軸部回りを示した縦断面図である。

【図29】第9実施形態の変形例1を示した縦断面図である。

【図30】第9実施形態の変形例2を示した縦断面図である。

【図31】第9実施形態の変形例3を示した縦断面図である。

【図32A】本発明の第10両回転スクロール型圧縮機のクランクピンを示した正面図である。

【図32B】図32Aの参考例としてのクランクピンを示した正面図である。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

1 両回転スクロール型圧縮機   3 ハウジング   3a モータ収容部   3b スクロール収容部   3d 吐出口   5 モータ(駆動部)   5a ステータ   5b ロータ   6 駆動軸   11 駆動側軸受   15 クランクピン(同期駆動機構)   15a 円筒部   15a1 挿入穴   15b 偏心軸部,第1偏心軸部   15c 端部   15d 小径部   15e 中央部   15f 第2偏心軸部   15g 偏心軸部   16 円筒部用軸受   17 後端軸受   18a 第1偏心軸部用軸受(クランクピン端部転がり軸受)   18b 第2偏心軸部用軸受(クランクピン端部転がり軸受)   19 Oリング(付勢部材)   20 センタープレート   20a 軸部   20b 固定部   21 ボルト   22 Oリング(弾性体)   23 Oリング(弾性体)   25 ボルト   26 シール部材   27 第1サイドプレート   27a 固定部   27b 第1突出壁部   27h 第1サイドプレート用孔部   28 ボルト   30 第2サイドプレート   30a 第2サイドプレート用軸部   30b 固定部   30c 第2突出壁部   30d 駆動軸部   30h 第2サイドプレート用孔部   31 ボルト   32 第2サイドプレート用軸受   33 サポート部材   34 第1偏心軸部用軸受(第1クランクピン端部転がり軸受)   34a 外輪   34b 内輪   34c 玉   35 第2偏心軸部用軸受(第2クランクピン端部転がり軸受)   35a 外輪   35b 内輪   35c 玉   36,37,38 Oリング(弾性体)   40 樹脂製軸部(樹脂部)   41 シール板   42 ストッパリング   43 第1シール部材   44 第2シール部材   45 ピン   46 転がり軸受(リング)   46a 外輪   46b 内輪   46c 玉(転がり部材)   47 Oリング(弾性体)   48 すべり軸受   49 転がり軸受   50 駆動側スクロール部材   51 転がり軸受   52,53,54 シール部材   55,56,57 スナップリング   60 従動側スクロール部材   61a 第1従動側端板   61d 従動軸部   70 駆動側スクロール部材   71 第1駆動側スクロール部   71a 第1駆動側端板   71b 第1駆動側壁体   71d 駆動軸部   72 第2駆動側スクロール部   72a 第2駆動側端板   72b 第2駆動側壁体   72c 第2駆動側軸部   72d 吐出ポート   73 フランジ部   90 従動側スクロール部材   90h 貫通孔   91 第1従動側スクロール部   91b 第1従動側壁体   92b 第2従動側壁体   CL1 駆動側回転軸線   CL2 従動側回転軸線   CL3 偏心軸線   t 隙間   S 空間

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