特許6909240IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

溶媒中に粉末を有する液状組成物及びその製造方法に関する。また、当該組成物を有する化粧料

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

例えば、粉末を含有する液状化粧料において、使用者が当該化粧料を常時一様な成分で使用するためには、粉末が溶媒中に分散しているか、あるいは、容器を振る等の簡易な行為によって使用者が粉末を容易に再分散させることができることが望まれる。しかしながら、一般に、粒子同士が凝集しやすい場合には、粉末が容器の底で固化したり、容器の底に付着したりして、粉末の再分散が困難になる。 上述のスラリー状の製品は、通常、溶媒と粉末の比率が最適になるように調製されている。しかしながら、ほとんどの場合において、溶媒と粉末との間に密度差が存在するため、静置すると粉末が沈降して固化した堆積層を形成してしまい、製品としての機能が失われるという問題がある。この問題に対して,固体粒子を数十nm以下まで壊砕することで沈降速度を極めて小さくし、速度論的に解決する手法が使われることがある。しかしながら、粒径数十nm以下の粉末を安定した分散状態に保つには複雑な分散プロセスと添加剤を使用する必要があり、コストの増加を招く。また、あくまでも沈降速度を極めて遅くしているだけのため、長時間静置中の粉末の固化を完全に防ぐには至っていない。このため、再分散を容易にする安価・簡便かつ抜本的な解決策が求められている。 非特許文献1に記載のスラリーにおいては、高分子が十分に伸長していていないので、粒子の未吸着表面間を高分子が架橋して凝集を形成してしまう。これにより、上述のような粉末固化の問題が生じることになる。特許文献1に記載の有機無機複合粒子分散液においても、非特許文献1に記載のスラリーと同様の凝集が生じると考えられる。このような凝集が生じてしまうと、粉末の再分散は困難となる。 そこで、粉末が固化しにくく、粉末の再分散が容易な組成物が望まれている。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

本開示の第1視点によれば、水を含む溶媒と、溶媒中に存在し、表面に正電荷を帯びた酸化亜鉛粉末と、アニオン性官能基を有するイオン性高分子と、正電荷を有する多価イオンと、を有する組成物が提供される。粉末は、イオン性高分子及び多価イオンを介して軟凝集体を構成している。粉末とイオン性高分子とが静電的及び/又はイオン的に結合している。イオン性高分子と多価イオンとが静電的及び/又はイオン的に結合している。・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る
【発明の効果】
本開示の組成物における粉末は沈降速度が低い。静置して粉末が沈降しても、容器を軽く振ることによって粉末を容易に再分散させることができる。すなわち、本開示の組成物は、保存時の安定性は高く、かつ使用時には容易に流動して使用しやすい。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】本開示の組成物における構造を説明するための模式図。

【図2】試験例1−1〜1−6、試験例2−1〜2−6及び試験例3−1〜3−6におけるサンプルの写真。

【図3】試験例1−3、2−3及び3−3におけるサンプルの写真。

【図4】試験例1−1〜1−6におけるせん断速度とせん断応力との関係を示すグラフ。

【図5】試験例2−1〜2−6におけるせん断速度とせん断応力との関係を示すグラフ。

【図6】試験例3−1〜3−6におけるせん断速度とせん断応力との関係を示すグラフ。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

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