特許6911712IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

ボールネジ装置及びステアリング装置

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

ところで、上述の如くボールネジナットのデフレクタをナット本体部に組み付けるうえでは、デフレクタを、ナット本体部に形成されたデフレクタ取付孔に径方向外側から挿入することが必要である。デフレクタがナット本体部のデフレクタ取付孔に挿入されて所望位置に収容された後、デフレクタとナット本体部との接触部位が擦り減ることがある。例えば、デフレクタがデフレクタ取付孔に圧入される構造では、デフレクタが成形容易な材料(例えば亜鉛など)で構成されていると、デフレクタの圧入部の締め代が時間の経過と共に徐々に減っていく。この擦り減りが生じると、デフレクタ取付孔に挿入されていたデフレクタがナット本体部に対して径方向外方へ動き易くなる。ボールネジナットの径方向外側には、ボールベアリングやプーリなどの対向部品が配置されている。ボールネジナットとこの対向部品との間に隙間があると、デフレクタがデフレクタ取付孔から径方向外方へその隙間分だけ抜ける可能性がある。 ボールをデフレクタの通過路及びナット本体部の循環路をスムースに転動させるためには、デフレクタの通過路とナット本体部の循環路との接続部の開口幅がそのボールの直径以上であることが必要である。しかしながら、の如くデフレクタがデフレクタ取付孔から径方向外方へ抜けた場合はデフレクタの通過路とナット本体部の循環路とが径方向にずれるため、デフレクタの通過路の開口幅及びナット本体部の循環路の開口幅の双方が略ボール直径に設定されていると、の接続部で通路に段差が生じて、部分的にボールが転動する通路の路幅が小さくなることで、ボール詰まりが発生するおそれがある。 一方、のボール詰まりの発生を防止するうえでは、デフレクタがデフレクタ取付孔から径方向外方へ抜けても、の接続部でボールが転動する通路の路幅がボール直径以上に確保されるように、デフレクタの通過路全域の路幅及びナット本体部の循環路全域の路幅の少なくとも何れか一方をボール直径に比しての隙間分だけ大きくすることが考えられる。しかしながら、この構造では、デフレクタの通過路全域の路幅又はナット本体部の循環路全域の路幅がボール直径に比しての隙間分だけ大きいため、複数のボールがその通過路内又は循環路内で直列に整列せずに千鳥状に配列されて、ボールの循環が滑らかに行われなくなる。 本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、デフレクタとナット本体部との径方向ズレに起因するボール詰まりの発生を抑えつつ、滑らかなボール循環を確保することが可能なボールネジ装置及びステアリング装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明に係るボールネジ装置は、外周面に外周転動溝が螺旋状に形成されたボールネジ軸と、前記ボールネジ軸に対して径方向外側に同軸上に配置され、前記ボールネジ軸に対して相対回転できるように筒状に形成され、内周面に内周転動溝が螺旋状に形成されたボールネジナットと、前記外周転動溝と前記内周転動溝とで囲まれた転動路を転動可能なボールと、前記転動路の一端と他端とを連通して前記ボールを無限循環させる循環路と・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】本発明の一ステアリング装置の全体構成図である。

【図2】実施形態のステアリング装置が備えるボールネジ装置を含む部分の断面図である。

【図3】実施形態のボールネジ装置が備えるボールネジナットを径方向外側から見た際の図である。

【図4】実施形態のボールネジナットが有するデフレクタ取付孔を径方向外側から見た際の図である。

【図5】実施形態のボールネジナットが有するデフレクタの斜視図である。

【図6】実施形態のデフレクタの側面図である。

【図7】実施形態のボールネジナットを図3に示す直線VII−VIIで切断した際の断面図である。

【図8】実施形態のデフレクタを図6に示す直線VIII−VIIIで切断した際の断面図である。

【図9】実施形態のボールネジナットを図3に示す直線IX−IXで切断した際の断面図である。

【図10】実施形態のボールネジ装置においてデフレクタがデフレクタ取付孔に対して所望位置から径方向外側に位置ずれしたときに生じる状態を説明するための図である。

【図11】本発明の第1変形形態のボールネジ装置が備えるボールネジナットを図3に示す直線IX−IXで切断した際の断面図である。

【図12】第1変形形態のボールネジ装置においてデフレクタがデフレクタ取付孔に対して所望位置から径方向外側に位置ずれしたときに生じる状態を説明するための図である。

【図13】本発明の第2変形形態のボールネジ装置が備えるボールネジナットを図3に示す直線IX−IXで切断した際の断面図である。

【図14】第2変形形態のボールネジ装置においてデフレクタがデフレクタ取付孔に対して所望位置から径方向外側に位置ずれしたときに生じる状態を説明するための図である。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

1:ステアリング装置、50:ボールネジ装置、51:転動ボール、53:転動路、60:ボールネジ軸、61:外周転動溝、70:ボールネジナット、71:内周転動溝、80:ナット本体部、81,81−1,81−2:デフレクタ取付孔、85:循環路、90,90−1,90−2:デフレクタ、94:通過路、95:開放溝、96:通過路の一端と転動路との接続部、97:通過路の他端と循環路との接続部、100:傾斜部。

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