特許6920461IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

本願は、パラキシレン(PX)を生産し低級オレフィンを併産する流動床における分配器、反応器及び生産方法に関し、特に、トルエン・メタノールのアルキル化によりパラキシレンを生産し低級オレフィンを併産する流動床反応器及び生産方法に適用でき、化学及び化学工業の分野に属する。

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

本願の一形態によれば、流動床のガス分配器を提供しており、原料反応レートの差が大きい共同供給系において、異なる原料流れを異なる領域において分配させて供給することによって、物質移動を制御し、更に共同供給系を調整して最適化させ、反応収率を向上させる。典型的な反応系としては、トルエン・メタノールのアルキル化によりパラキシレンを製造する反応において、アルキル化反応とMTO反応との反応レートの差が大きく、MTO反応がアルキル化反応を抑制するので、トルエンの転化率が低い。本願に係る流動床のガス分配器は、物質移動を制御することによって、アルキル化反応とMTO反応の競争を調整して、最適化させ、それによりトルエンの転化率とパラキシレンの収率を向上させる。 メタノールは、トルエン・メタノールのアルキル化反応の原料でありながら、MTO反応の原料であるが、MTO反応レートがトルエン・メタノールのアルキル化反応レートがより遥かに高い。本発明者らの実験的研究から、トルエンとメタノールを共同供給するとき、MTO反応は、大部のメタノールを迅速に消費し、トルエン・メタノールのアルキル化反応を抑制し、トルエンの転化率が低くなることが明らかになった。以上の分析からわかるように、本技術分野では、触媒の設計及び反応器設計の2つの点から、アルキル化反応とMTO反応の競争を調整し、最適化させる必要がある。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

本願の流動床のガス分配器は、流動床の底部に位置する第1の分配器と、第1の分配器のガス流れ方向の下流側の少なくとも1つの領域に位置する第2の分配器と、を備える。
【発明の効果】
本願による有益な効果は、以下を含む。
(1)本願に係る流動床のガス分配器は、原料反応レートの差が大きな共同供給系において、異なる原料流れを異なる領域に分配させて供給することによって、物質移動制御を達成し、更に共同供給系を調整して、最適化させ、反応収率を向上させる。 (2)本願に係る流動床反応器は、流動床のガス分配器を用い、原料反応レートの差が大きな共同供給系において、異なる原料流れを異なる領域に分配させて供給すること、及び選択的な再循環によって物質移動制御を達成し、更に共同供給系を調整して、最適化させ、反応収率を向上させる。 (3)本願に係るメタノール・トルエンからパラキシレンを生産し低級オレフィンを併産する方法は、高いトルエンの転化率とパラキシレンの選択性を両立させ、トルエンの転化率が40%より大きく、生成物中のキシレン異性体におけるパラキシレンの選択性が95%より大きく、芳香族炭化水素に基づくパラキシレンの質量の単通収率が38%より大きく、メタノールの転化率が90%より大きく、C1〜C6鎖状炭化水素成分における低級オレフィン(エチレン+プロピレン+ブテン)の選択性が70%より大きく、良好な技術的効果が得られた。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】本願の一実施形態における流動床反応器の構造模式図である。

【図2】本願の一実施形態における流動床反応器の構造模式図である。

【図3】本願の一実施形態における反応領域の微孔ガス分配器の側面図である。

【図4】本願の一実施形態における反応領域の微孔ガス分配器の平面図である。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

図面における符号は、以下のとおりである。   1−第1のガス分配器、2−第2のガス分配器、3−反応領域、4−沈降領域、5−気固分離器、6−ストリッピング領域、7−再生触媒輸送管。

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