特許6934830IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

燃料に含まれる水を分離する水分離装置と、この水分離装置によって分離されて貯留された水の水位が所定の高さに到達したことを検出し、水位到達信号(スイッチ信号)を出力する水位検出装置とを備えた建設機械

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

水分離装置に水が溜まり、水位検出装置によって水位が所定高さに到達したことが検出されたにも係わらず、オペレータが水分離装置の排水作業を行わなかった場合は、水分離装置に貯留した水が流出してエンジンの中に流れ込んでしまい、インジェクタや燃料システムなどに致命的な損傷を引き起こす可能性がある。特に、粗悪燃料が使用された場合は、その損傷を引き起こす傾向は顕著となる。 一方、油圧ショベル等の建設機械においては、掘削、走行等により水分離装置が衝撃で大きな振動を受け、水位検出装置の誤検出による報知装置の誤動作が繰り返し生じる可能性がある。このような場合、水分離装置の水位が実際に所定高さに到達して水位検出装置が正しく作動し、報知装置が動作して水分離装置の排水作業の必要性を報知した場合に、オペレータが誤動作だと判断して水分離装置の排水作業を行わなくなることが懸念される。 このような問題を回避するため、特許文献1では、建設機械が作動していないと判断された場合のみ水位検出装置を有効にし、水位検出装置の誤検出を生じさせないようにしている。しかし、このような水位検出装置の誤検出の防止では、水分離装置の水位が実際に所定高さに到達して水位検出装置が正しく作動し、報知装置が排水作業の必要性を報知した場合でも、オペレータによっては、水分離装置に貯留した水の流出によりインジェクタや燃料システムなどに致命的な損傷を引き起こす可能性があることの深刻性(本明細書では、このことを単に「水分離装置に貯留した水の流出に関する深刻性」と言う)を認識せず、直ちに排水作業を行うかどうかどうかは不明であり、エンジン保護の観点から見れば強制性に欠ける。 特許文献2では、水位検出装置によって水分離装置の水位が所定の高さになったことが検出されたにも係わらず、排水作業が行われなかったときには、所定時間経過後に、自動的にエンジン回転数を低下させることにより、オペレータに水分離装置に貯留した水の流出に関する深刻性を認識させるようにしている。しかし、例えば中速・低速回転数でしか建設機械を使用しないオペレータにとつては、エンジン回転数が低下していることに気付かずに作業を継続する可能性が考えられ、この技術もまた、エンジン保護の観点から見れば強制性に欠ける。 本発明の目的は、燃料に含まれる水を分離する水分離装置と水位センサを備えた建設機械において、掘削、走行等により水分離装置が衝撃で大きな振動を受けた場合の水位センサの誤検出による報知装置の誤動作を防止し、かつオペレータに水分離装置に貯留した水の流出に関する深刻性を強く認識させ、作業性に及ぼす影響を最小に留めつつ、オペレータに強制的に水分離装置の排水作業を行わせることを可能とする建設機械を提供することである。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

目的を達成するため、本発明は、エンジンと、燃料タンクから前記エンジンに燃料を供給する燃料供給配管と、前記燃料供給配管の途中に設けられ、燃料に含まれる水を分離して貯留する水分離装置と、この水分離装置によって貯留された水の水位が所定の高さ以上にある間、水位到達信号を発生し続ける水位センサと、前記水位到達信号に基づいて前記水分離装置の排水作業が必要であることをオペレータに知らせる報知装置と、キ・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る
【発明の効果】
本発明によれば、燃料に含まれる水を分離する水分離装置と水位センサを備えた建設機械において、掘削、走行等により水分離装置が衝撃で大きな振動を受けた場合の水位センサの誤検出による報知装置の誤動作を防止し、かつオペレータに水分離装置に貯留した水の流出に関する深刻性を強く認識させ、作業性に及ぼす影響を最小に留めつつ、オペレータに強制的に水分離装置の排水作業を行わせることを可能となる。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】本発明の一実施の形態に係る建設機械である油圧ショベルの外観を示す図である。

【図2】エンジンの燃料供給系を示す図である。

【図3】本実施の形態の建設機械(油圧ショベル)に備えられるエンジン保護機能を備えたエンジンシステムを示す図である。

【図4】エンジンコントローラの処理機能の概略を示す機能ブロック図である。

【図5A】エンジンコントローラ40の処理機能の詳細を示すフローチャートである。

【図5B】エンジンコントローラ40の処理機能の詳細を示すフローチャートである。

【図6】回転数低下制御と燃料噴射量制限制御を行った場合のエンジンの回転数と出力トルク特性の変化を示す図である。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

1 エンジン   2 スタータ   4 燃料タンク   5 燃料供給配管   7 水分離装置   10 水位センサ   20 エンジンコントロールダイヤル   22 車体モニタ(報知装置)   24 キースイッチ   26 スタータリレー   28 バッテリ   30 車体コントローラ(コントローラ)   40 エンジンコントローラ(コントローラ)   40a エンジン制御部   40b 信号入力制御部   40c 報知制御部   40d 記憶装置

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