特許6958169IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

車両の制動を行うディスクブレーキ装置

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

ところで、第一従来装置では、爪部(舌片部)が案内板部の下面板からパッドガイド(凹部)の下側壁面(内方側内周面)に向けて突出するように形成される。これにより、形成される爪部(舌片部)の長さが短くなるため、爪部が弾性変形により発生する弾性力の調整が困難になるとともに、長さのばらつきの影響を受けやすく一定の弾性力を発生させることが困難になる。 このため、パッドスプリング(パッドサポートスプリング)をパッドガイド(凹部)に組み付けた場合、下面板(内周面部)がパッドガイド(凹部)の下側壁面(内方側内周面)から必要以上に離間して、所謂、浮きが生じ、パッドスプリング(パッドサポートスプリング)に歪みが生じる場合がある。又、案内板部(コ字状部)の上面板(外周面部)を下面板(内周面部)に向けて撓ませる際の弾性力が大きい場合には、パッドスプリング(パッドサポートスプリング)をパッドガイド(凹部)に組み付けた状態で下面板(内周面部)の浮きが助長され、パッドスプリング(パッドサポートスプリング)に歪みが生じる場合がある。パッドスプリング(パッドサポートスプリング)に歪みが生じた場合、パッドスプリング(パッドサポートスプリング)による摩擦パッド(ブレーキパッド)の支持が不安定になる可能性がある。 更に、組み付け状態においてパッドスプリング(パッドサポートスプリング)に歪みが生じた場合、第二従来装置のようにスプリングがパッドスプリング(パッドサポートスプリング)と摺接する際の摺動抵抗が大きくなる可能性がある。 本発明は、課題を解決するためになされたものである。即ち、本発明の目的は、ブレーキパッドを支持する弾性部材の歪みを抑制して支持体の凹部に適切に組み付けることができるディスクブレーキ装置を提供することにある。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

の課題を解決するため、請求項1に係るディスクブレーキ装置の発明は、車輪と一体に回転可能なディスクロータと、車体に組み付けられる支持体と、ディスクロータの軸方向に沿って移動可能に支持体によって支持される裏板及び裏板に固定されたライニングからなり、ディスクロータを挟持する一対のブレーキパッドと、支持体に組み付けられ裏板をディスクロータに向けて押動する押動部材と、ディスクロータの周方向における・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る
【発明の効果】
これによれば、弾性部材を構成する舌片部をコ字状部の連結面部から内周面部に向けて延設することができるため、舌片部の長さを調整することが容易であり、弾性部材を凹部に組み付けた組み付け状態において舌片部が弾性変形によって発生する弾性力を容易に調整することができる。又、外周面部と連結面部との第一連結部位に第一スリット部を設けることができるため、組み付け状態において外周面部が内周面部に向けて弾性変形して撓む際の弾性力を低減することができる。 これにより、弾性部材を支持体の凹部に組み付けた状態において、内周面部が凹部の内方側内周面から必要以上に離間する浮きの発生を抑制することができるとともに内周面部の浮きの助長も抑制することができ、弾性部材の歪みを抑制することができる。従って、弾性部材は、安定してブレーキパッドを支持することができる。又、コ字状部の歪み、特に、連結面部の歪みの発生を抑制することができるため、ブレーキパッドの移動に伴って連結面部と摺接する部材が設けられた場合であっても、摺動抵抗の増加を抑えることができ、その結果、ブレーキパッドのスムーズな移動を維持することができる。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】本発明によるディスクブレーキ装置の概略的な全体図である。

【図2】図1のキャリパの構成を概略的に示す正面図である。

【図3】図2のIII−III断面を示す断面図である。

【図4】図3のパッドサポートスプリング及び押しスプリングの組み付け状態を示す拡大断面図である。

【図5】図3のパッドサポートスプリングの構成を示す正面斜視図である。

【図6】図3のパッドサポートスプリングの構成を示す背面斜視図である。

【図7】パッドサポートスプリングの舌片部を説明するための図である。

【図8】図3の押しスプリングの構成を示す斜視図である。

【図9】パッドサポートスプリングと押しスプリングとの接触状態を示す断面図である。

【図10】パッドサポートスプリングの比較品の構成を示す斜視図である。

【図11】パッドサポートスプリング及び比較品の組み付けにおける荷重を示す図である。

【図12】実施形態の変形例に係るパッドサポートスプリングの構成を示す正面斜視図である。

【図13】実施形態の変形例に係るパッドサポートスプリングの構成を示す背面斜視図である。

【図14】実施形態の変形例に係り、パッドサポートスプリングと押しスプリングとの接触状態を示す断面図である。

【図15】図14のXV−XV断面を示す断面図である。

【図16】図15のXVI部分を拡大した断面図である。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

10…ディスクブレーキ装置、11…ディスクロータ、11a…ロータ本体、11b…ハット部、12…キャリパ、121…マウント(支持体)、122…可動キャリパ、123…凹部、123a…外方側内周面、123b…内方側内周面、123c…接続面、124…押動部材、125…トルク受面、13…ブレーキパッド(インナー側パッド、アウター側パッド)、131…裏板、131a…周方向端部、132…凸部、133…トルク伝達面、134…ライニング、14…パッドサポートスプリング(弾性部材)、141…コ字状部、141a…外周面部、141a1…パッド誘導部、141a2…第一連結部位、141b…内周面部、141b1…対向面、141b2…第二連結部位、141c…連結面部、141c1…サポート保持部、142…パッド保持部(バネ部)、143…切欠き部、143a…端部、144…舌片部、144a…基端、144b…先端、144c…屈曲部、145…第一スリット部、146…当接面部、147…第二スリット部、148…突条、15…押しスプリング(押圧部材)、15a…曲げ部分、H…比較品、H1…切欠き部、H2…舌片部、S…浮き量、Sc…浮き量

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