特許6975379IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

ウォーム減速機

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

特許文献1では、ウォームシャフトが付勢方向に変位するときに、付勢部材を構成するコイルスプリングと軸受との当接部分が擦れることで、摩耗粉が発生したり、擦れ音による異音が発生したりする等、擦れに起因して不具合が発生するがある。
特許文献1では、ハウジング内でウォームシャフトが回転されると、その回転方向に応じて、ウォームシャフトにおいて螺旋状の歯が形成された歯面形成部が、ウォームシャフトの軸方向に沿って潤滑剤を送るように機能する。 しかしながら、ウォームシャフトにおいて、前記軸受が配置される前記他端と歯面形成部との間には、歯面が形成されない部分(歯面非形成部)があり、当該歯面非形成部は、潤滑剤を送る機能がない。このため、歯面形成部によって送られる潤滑剤が、前記軸受側へ供給され難く、また、前記付勢部材と前記軸受との当接部分へ供給され難い。したがって、歯面形成部によって送られる潤滑剤によって、当接部分の擦れに起因する不具合の発生を抑制する効果は期待しがたい。 一方、特許文献2において、噛合部にグリースを戻すためのグリース戻し溝は、ウォームシャフトに対して、歯面形成部に対向しているが、歯面非形成部には対向していない。このため、グリース戻し溝によって、噛合部のグリースをウォームシャフトの歯面非形成部側へ、ひいては軸受側へ供給する機能は期待しがたい。
そこで、本発明の目的は、付勢部材と軸受との当接部分の擦れに起因する不具合の発生を抑制することができるウォーム減速機を提供することである。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

請求項1記載の発明は、軸方向の一方の端部(21a)および他方の端部(21b)と、前記一方の端部と前記他方の端部との間に配置され前記一方の端部よりも径の大きい中間部(21c)と、を有するウォームシャフト(21)と、前記ウォームシャフトと噛み合うウォームホイール(24)と、前記ウォームシャフトが収容される筒状のシャフト収容部(50)と前記ウォームホイールが収容されるホイール収容部(60)とを含む・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る
【発明の効果】
請求項1記載の発明では、シャフト収容部が、ウォームシャフトの軸方向において歯面と重複する位置から歯面非形成部と重複する位置まで内径が縮径された縮径部を含む。このため、シャフト収容部とウォームシャフトとの間の径方向の隙間空間の断面積が、ウォームシャフトの軸方向において歯面と重複する位置から歯面非形成部と重複する位置まで縮小される。このため、ウォームシャフトが所定方向に回転されるときに、潤滑剤が、縮径部の内側で且つ歯面非形成部の外側の隙間空間へ、高い送り圧力と高い送り速度で送られ、さらには、付勢部材と軸受の外周面との当接部分に供給される。このため、前記当接部分における摩耗や擦れ音の発生が抑制される。 請求項2記載の発明では、テーパ状の縮径部によって潤滑剤をスムーズに当接部分側へ供給することができる。
請求項3記載の発明では、縮径部の内径が略ストレート部の内径よりも小さくされることで、潤滑剤の送り圧力を実質的に高めることが可能となる。
請求項4記載の発明では、ウォームホイールの所定方向の回転に伴って、ホイール収容空間の潤滑剤が、連通孔を介して、シャフト収容空間において一方の端部に対して歯面形成部の反対側に配置される空間部分へ潤滑剤が送られ、該潤滑剤が、付勢部材と軸受の外周面との当接部分に供給される。このため、前記当接部分における摩耗や擦れ音の発生が一層、抑制される。 請求項5記載の発明では、前記連通孔の開口が、ウォームホイールの外周に対向している。このため、ウォームホイールの所定方向の回転に伴って、潤滑剤が、連通孔を介して、効率良く、前記当接部分側へ供給される。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】本発明の第1ウォーム減速機が適用された電動パワーステアリング装置2の概略構成を示す模式図である。

【図2】第1実施形態のウォーム減速機の概略断面図である。

【図3】本発明の第2ウォーム減速機の概略断面図である。

【図4】本発明の第3ウォーム減速機の概略断面図である。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

1;1P;1Q…ウォーム減速機、2…電動パワーステアリング装置、19…電動モータ、19a…出力シャフト、20…ハウジング、20S…内部空間、21…ウォームシャフト、21a…第1端部、21b…第2端部、21c…中間部、21d…歯面形成部、21e…歯面非形成部、22…第1軸受、23…第2軸受、24…ウォームホイール、25…付勢部材、41…外輪、41a…外周面(第1軸受の外周面)、50…シャフト収容部、50S…シャフト収容空間、50S1…(シャフト収容空間の)空間部分、51…第1軸受収容部、52…第2軸受収容部、53…中間部収容部、53a…内周面、53S…中間部収容空間、60…ホイール収容部、60S…ホイール収容空間、70…付勢部材収容孔、80…略ストレート部、90…縮径部、100…第1縮径部、200…第2縮径部、300…連通孔、302…ホイール側開口、G…当接部分、R…径方向、SS…隙間空間、X…軸方向

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