特許6984207IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

定着装置および当該定着装置を備えた画像形成装置に関し、特に定着装置の加圧部材が適正な温度範囲から逸脱するのを抑制する技術

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

ところで、従来、非通紙領域を空冷するといっても、省エネルギーの観点から、定着装置の各部の部品の耐久温度よりも少し低い程度(例えば、230℃程度)に維持するようにしていた。
特に、従来の方法では、現在のプリントジョブの直前に実行されていたプリントジョブにおけるシート幅が、現在のプリントジョブにおけるシート幅よりも小さい場合において、前回のシート幅では非通紙領域であった領域が、現在のシート幅では、通紙領域となるため、前回のシート幅の通紙領域と現在のシート幅の通紙領域の差分の領域(以下、「差分領域」という。)における温度が、230℃の高温のままシートに接することになる。 通常、加熱ローラーは、ウォーミングアップ時間の短縮化や省エネルギー化のため、その熱容量が小さくなるように設計されている。一方、加圧ローラーは、ニップ幅を大きくするため表面の弾性層の厚みを加熱ローラーよりも大きくしており、それだけ、熱容量も大きくなる。それ加えて、加熱ローラーの方は直接トナー像に接触するため熱が奪われやすいが、加圧ローラーはシートの裏面のトナー像が形成されていない面に接触するため、温度が下がりにくい。 加圧ローラーの差分領域が高温のまま、ニップ部でシート裏面に接触すると定着画像にブリスタと呼ばれる画像ノイズ(トナー画像の光沢が低下し、曇ったように見える現象)が発生してしまうという問題が生じる。
本発明は、事情に鑑みてなされたものであり、前回定着したシートの幅より大きな幅のシートを定着する場合に、その差分領域における画像ノイズの発生を抑制する定着装置および当該定着装置を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

目的を達成するため、本発明に係る第1の態様は、加熱部材と加圧部材との間に形成されたニップに未定着のシートを通紙させて、熱定着させる定着装置であって、前記加圧部材を冷却する冷却手段と、前記加圧部材の、シートの通紙される方向と直交する方向におけるシート幅が第1の幅であるシートが通紙される第1の通紙領域と、シート幅が第1の幅より大きな第2の幅であるシートが通紙される第2の通紙領域とが重ならない・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る
【発明の効果】
の構成によれば、シートの通紙方向と直交する方向におけるシート幅が第1の幅であるシートに対する定着ジョブの終了後に、前記シート幅が第1の幅より大きな第2の幅のシートについて定着ジョブを実行する際に、前記加圧部材の、前記第1の幅のシートが通紙される領域である第1の通紙領域と、前記第2の幅のシートが通紙される領域である第2の通紙領域とが重ならない差分領域を、前記第1の通紙領域に相当する領域よりも強い冷却力で冷却する冷却手段を備えるので、加圧部材の差分領域が早期に冷却され定着画像に画像ノイズが発生するのを抑制することができる。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の一例であるタンデム型カラー複写機の構成を説明するための概略図である。

【図2】複写機に設けられた冷却装置の構成を説明するための図である。

【図3】(a)は、円筒状の第1〜第3シャッター部材を展開したときの概略図であり、(b)は冷却装置の分解斜視図である。

【図4】(a)〜(e)は、第1〜第3シャッター部材による複数の窓の遮蔽状態の例を示すための図である。

【図5】小サイズのシートの定着を行った後、大サイズのシートの定着を行う際における差分領域と非通紙領域の温度状態を示す模式図である。

【図6】(a)は、冷却装置において、小サイズのシートの定着を行った後、大サイズのシートの定着を行う際における差分領域と非通紙領域の風量を大きくする様子を示す模式図であり、(b)は、そのように風量を制御したときにおける各第1〜第3シャッター部材と送風用スリーブの窓との位置関係を示す展開図である。

【図7】複写機の制御部の構成を示すブロック図である。

【図8】制御部による冷却装置の送風量制御の内容を示すフローチャートである。

【図9】冷却装置の送風量制御の第1の変形例の内容を示すフローチャートである。

【図10】(a)、(b)は、第1の変形例において制御された送風量を模式的に示す図である。

【図11】冷却装置の送風量制御の第2の変形例の内容を示すフローチャートである。

【図12】(a)、(b)は、第2の変形例において制御された送風量を模式的に示す図である。

【図13】冷却装置の送風量制御の第3の変形例の内容を示すフローチャートである。

【図14】冷却装置の変形例を示す概略図である。

【図15】図14の変形例において各吐出口における送風量を調整するための機構を示す概略図である。

【図16】冷却装置の送風量制御の第4の変形例の内容を示すフローチャートである。

【図17】トナー濃度の差異によって冷却装置の送風量を変化させる例を示す模式図である。

【図18】冷却装置の別の変形例を示す斜視図である。

【図19】(a)、(b)、(c)は、それぞれ図18の冷却装置で加圧ローラーを冷却する際の送風量の制御例を示す模式図である。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

1 複写機   10 スキャナー部   20 画像形成部   30 給紙部   34 レジストローラー   40 定着部   41 加熱ローラー   42 加圧ローラー   50 制御部   60 冷却装置   65、65’、611〜613 ファン装置   66、66’ 送風用スリーブ   401 通紙センサー   411 ハロゲンヒーター   412 温度センサー   646 シャッター部材   651、651’ ダクト   661 窓   671〜673 駆動モーター   681〜683 第1〜第3シャッター部材

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