特開2022-92113IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

この発明は、深層曝気槽等に用いられる地中筒形構造物(立坑構造物ともいう)の内部空間を仕切る仕切り壁の施工方法および施工構造の技術分野に属し、更に言えば、深さ40~150m程度の超深層で、かつ径が3m程度以上の大規模な地中筒形構造物に好適な仕切り壁の施工方法および施工構造

要約特許出願時に添付された[要約書]

【課題】深さ40~150m程度の超深層で、かつ径が3m程度以上の大規模な地中筒形構造物をセグメント圧入工法(アーバンリング工法)で構築する場合であっても、迅速かつ確実に仕切り壁を施工することができ、施工性、経済性、及び品質性に非常に優れた地中筒形構造物の仕切り壁の施工方法および施工構造を提供する。
【解決手段】セグメント圧入工法等で構築した地中筒形構造物10の内部空間を仕切る仕切り壁Wの施工方法であって、前記仕切り壁Wは複数の壁部材1を積み上げてなる構成とし、前記壁部材1の左右の両端部を支持する支持金具2を前記地中筒形構造物10の外殻躯体9に定着させる工程と、前記壁部材1を、その左右の両端部を前記支持金具2に支持させることにより設置する工程とを下方から上方へ順に行い前記複数の壁部材1を所定の高さまで積み上げて仕切り壁Wを施工する。
【選択図】図3

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

大規模な地中筒形構造物(圧入リング)をコンクリート製で実施する場合の仕切り壁の施工方法として考えられる最もポピュラーな手段は、仕切り壁用の鉄筋配筋を行い、型枠支保工を設置し、コンクリートを打設する方法がある。 しかしながらこの方法は、前記鉄筋と地中筒形構造物との取り合いや型枠支保工の設置手法に工夫が必要となるなど作業が煩雑になる上に、なにより、一般的な壁コンクリートの打設可能な高さは1回あたり最大で5m程度で、次のコンクリート打設作業まで養生期間を経た後に型枠の脱型、レイタンス処理等の作業が必要であり、さらに次の鉄筋配筋作業、型枠設置作業を勘案すると1週間以上は必要になる。よって、仮に100m程度の高さの仕切り壁を施工するには、単純計算で20週(=約5ヶ月)以上の期間を要する等、施工性、経済性が非常にわるく、改良の余地が多分に残されている。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

背景技術の課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明に係る地中筒形構造物の仕切り壁の施工方法は、セグメント圧入工法等で構築した地中筒形構造物の内部空間を仕切る仕切り壁の施工方法であって、 前記仕切り壁は複数の壁部材を積み上げてなる構成とし、前記壁部材の左右の両端部を支持する支持金具を前記地中筒形構造物の外殻躯体に定着させる工程と、前記壁部材を、その左右の両端部を前記支持金・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る

発明の効果[発明の詳細な説明]から抜粋

請求項1~12に記載した発明に係る地中筒形構造物の仕切り壁の施工方法および施工構造によれば、大規模な地中筒形構造物をコンクリート製で実施する場合の仕切り壁の施工方法として考えられる最もポピュラーな手段である、仕切り壁用の鉄筋配筋を行い、型枠支保工を設置し、コンクリートを打設する方法と比し、以下の効果を奏する。
(1)外殻躯体に定着させる支持金具を利用して壁部材(プレキャストコンクリート版)を順次に上方に積み上げる機械的な作業を繰り返し行うことにより仕切り壁を迅速かつ確実に構築することができ、仕切り壁を施工するための工数や工期を大幅に短縮することができるので、施工性、経済性、及び品質性に非常に優れている。
(2)工期の大幅な短縮に伴い、狭所又は高所等の悪条件下の作業の省力化にも寄与できるので、安全性にも非常に優れている。
(3)仕切り壁を構成する壁部材同士は一体化されておらず取り替え可能なので、壁部材の損傷等に個別に対応できる等、メンテナンス性にも非常に優れている。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】 実施例1に係る地中筒形構造物の仕切り壁の施工方法および施工構造を示した平面図である。
【図2】 図1のX部拡大図である。
【図3】 Aは、図1のA-A断面図であり、Bは、図1のB-B断面図である。
【図4】 Aは、図3AのY部拡大図であり、Bは、図3BのZ部拡大図である。
【図5】 Aは、実施例1に用いる支持金具(挟持金具)を示した斜視図であり、Bは、同平面図であり、Cは、同正面図である。
【図6】 Aは、実施例1に用いる支持金具(挟持金具)を示した斜視図であり、Bは、同平面図であり、Cは、同正面図である。
【図7】 実施例2に係る地中筒形構造物の仕切り壁の施工方法および施工構造を示した平面図である。
【図8】 図7のX部拡大図である。
【図9】 Aは、図7のA-A断面図であり、Bは、図7のB-B断面図である。
【図10】 Aは、図9AのY部拡大図であり、Bは、図9BのZ部拡大図である。
【図11】 支持金具を構成する受け金具に壁部材を載置する状態を示した説明図である。
【図12】 Aは、受け金具を示した斜視図であり、Bは、同平面図であり、Cは、同正面図である。Dは、もう1つの受け金具を示した斜視図であり、Eは、同平面図であり、Fは、同正面図である。
【図13】 Aは、実施例2に用いる拘束金具を示した斜視図であり、Bは、同平面図であり、Cは、同正面図である。
【図14】 Aは、もう1つの拘束金具を示した斜視図であり、Bは、同平面図であり、Cは、同正面図である。
【図15】 実施例3に係る地中筒形構造物の仕切り壁の施工方法および施工構造を示した平面図である。
【図16】 図15のX部拡大図である。
【図17】 Aは、図15のA-A断面図であり、Bは、図15のB-B断面図である。
【図18】 Aは、図17AのY部拡大図であり、Bは、図17BのZ部拡大図である。
【図19】 支持金具を構成する受け金具に壁部材を載置する状態を示した説明図である。

選択図 図3出願人が指定した本件の代表的な図

1 壁部材(プレキャストコンクリート版) 2 支持金具 21 挟持金具 21a 定着部 21b 当接部 21c ボルト孔 21d ボルト孔 22 挟持金具 22a 定着部 22b 当接部 22c ボルト孔 22d ボルト孔 3 ボルト 4 アンカー部材(雌ねじアンカー) 5 支持金具 51 受け金具 51a 底面部 51b 鉛直部 51c ボルト孔 51d ボルト孔 52 拘束金具 52a 底面部 52b 鉛直部 52c ボルト孔 53 拘束金具 53a 底面部 53b 鉛直部 53c ボルト孔 6 ボルト 7 ボルト 8 アンカー部材(雌ねじアンカー) 9 外殻躯体 9a 分割セグメント 10 地中筒形構造物 11 開口部 12 切欠き部 16 ナット C 底版コンクリート S 内部空間 W 仕切り壁

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