特開2023-127870IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

変異シス型プレニルトランスフェラーゼ(CPT)ファミリー蛋白質、ポリイソプレノイドの製造方法、ベクター、形質転換植物、空気入りタイヤの製造方法、及びゴム製品の製造方法

要約特許出願時に添付された[要約書]

【課題】高分子量のポリイソプレノイドの製造を可能にする、変異シス型プレニルトランスフェラーゼ(CPT)ファミリー蛋白質、ポリイソプレノイドの製造方法を提供する。
【解決手段】ゴム粒子上に存在しないシス型プレニルトランスフェラーゼ(CPT)ファミリー蛋白質のN末端領域のアミノ酸配列を、ゴム粒子上に存在するシス型プレニルトランスフェラーゼ(CPT)ファミリー蛋白質のN末端領域のアミノ酸配列と同一に又は類似するように変異し、前記ゴム粒子上に存在しないシス型プレニルトランスフェラーゼ(CPT)ファミリー蛋白質のC末端領域のアミノ酸配列を、ゴム粒子上に存在するシス型プレニルトランスフェラーゼ(CPT)ファミリー蛋白質のC末端領域のアミノ酸配列と同一に又は類似するように変異した変異シス型プレニルトランスフェラーゼ(CPT)ファミリー蛋白質。
【選択図】図1

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

前記課題を解決し、高分子量のポリイソプレノイドの製造を可能にする、変異シス型プレニルトランスフェラーゼ(CPT)ファミリー蛋白質、ポリイソプレノイドの製造方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

本開示者らは、Nogo-B receptor(NgBR)ファミリー蛋白質は、CPTが正しい構造に折りたたまれることを補助する役割があると考えている。そのため、NgBRとの相互作用が失われると、CPTは正しい構造で折りたたまれることが少なくなり、酵素活性が失われることとなる。

発明の効果[発明の詳細な説明]から抜粋

第1の本開示によれば、ゴム粒子上に存在しないシス型プレニルトランスフェラーゼ(CPT)ファミリー蛋白質のN末端領域のアミノ酸配列を、ゴム粒子上に存在するシス型プレニルトランスフェラーゼ(CPT)ファミリー蛋白質のN末端領域のアミノ酸配列と同一に又は類似するように変異し、前記ゴム粒子上に存在しないシス型プレニルトランスフェラーゼ(CPT)ファミリー蛋白質のC末端領域のアミノ酸配列を、ゴム粒子上に存在するシス型プレニルトランスフェラーゼ(CPT)ファミリー蛋白質のC末端領域のアミノ酸配列と同一に又は類似するように変異した変異シス型プレニルトランスフェラーゼ(CPT)ファミリー蛋白質であるので、変異前のシス型プレニルトランスフェラーゼ(CPT)ファミリー蛋白質よりも高分子量のポリイソプレノイドの製造が可能であり、変異シス型プレニルトランスフェラーゼ(CPT)ファミリー蛋白質を用いたポリイソプレノイドの製造方法により、変異前のシス型プレニルトランスフェラーゼ(CPT)ファミリー蛋白質を用いた場合よりも高分子量のポリイソプレノイドの製造が可能となる。

第1の本開示の空気入りタイヤの製造方法は、第1の本開示のポリイソプレノイドの製造方法によりポリイソプレノイドを製造する工程と、得られたポリイソプレノイドと、添加剤とを混練して混練物を得る混練工程、前記混練物から生タイヤを成形する生タイヤ成形工程、及び前記生タイヤを加硫する加硫工程を含む空気入りタイヤの製造方法であるので、高分子量のポリイソプレノイドから空気入りタイヤを製造するため、植物資源を有効に利用でき、環境に配慮して性能に優れた空気入りタイヤを製造することができる。

第1の本開示のゴム製品の製造方法は、第1の本開示のポリイソプレノイドの製造方法によりポリイソプレノイドを製造する工程と、得られたポリイソプレノイドと、添加剤とを混練して混練物を得る混練工程、前記混練物から生ゴム製品を成形する生ゴム製品成形工程、及び前記生ゴム製品を加硫する加硫工程を含むゴム製品の製造方法であるので、高分子量のポリイソプレノイドからゴム製品を製造するため、植物資源を有効に利用でき、環境に配慮して性能に優れたゴム製品を製造することができる。

第2の本開示のベクターは、第1の本開示の変異シス型プレニルトランスフェラーゼ(CPT)ファミリー蛋白質をコードする遺伝子を含むベクターである。そして、該ベクターを植物に導入することにより、該ベクターに含まれる、第1の本開示の変異シス型プレニルトランスフェラーゼ(CPT)ファミリー蛋白質をコードする遺伝子が発現し、当該植物において、遺伝子組み換え前と比較して、高分子量のポリイソプレノイドの製造を可能にする。

第2の本開示の空気入りタイヤの製造方法は、第2の本開示のベクターを植物に導入することにより得られる形質転換植物によりポリイソプレノイドを製造する工程、得られたポリイソプレノイドと、添加剤とを混練して混練物を得る混練工程、前記混練物から生タイヤを成形する生タイヤ成形工程、及び前記生タイヤを加硫する加硫工程を含む空気入りタイヤの製造方法であるので、遺伝子組み換え前と比較して、高分子量のポリイソプレノイドの製造を可能にした形質転換植物から得られる高分子量のポリイソプレノイドから空気入りタイヤを製造するため、植物資源を有効に利用でき、環境に配慮して性能に優れた空気入りタイヤを製造することができる。

第2の本開示のゴム製品の製造方法は、第2の本開示のベクターを植物に導入することにより得られる形質転換植物によりポリイソプレノイドを製造する工程、得られたポリイソプレノイドと、添加剤とを混練して混練物を得る混練工程、前記混練物から生ゴム製品を成形する生ゴム製品成形工程、及び前記生ゴム製品を加硫する加硫工程を含むゴム製品の製造方法であるので、遺伝子組み換え前と比較して、高分子量のポリイソプレノイドの製造を可能にした形質転換植物から得られる高分子量のポリイソプレノイドからゴム製品を製造するため、植物資源を有効に利用でき、環境に配慮して性能に優れたゴム製品を製造することができる。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】 予想される機構を示す概略図である。
【図2】 実施例1、比較例1、2において合成されたポリイソプレノイドの分子量分布の測定結果を表すグラフである。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

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