特開2024-138053IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

エタノールに関し、より詳細には、特定の微量成分の含有量を調節したエタノールに関する。さらに、本発明は、従来の石油資源由来やバイオマス資源由来によらない、一酸化炭素および水素を含むガスを基質とする資源循環型の新規なエタノール

要約特許出願時に添付された[要約書]

【課題】ガスクロマトグラフ質量分析法によって測定されたガスクロマトグラフにおいて、化石燃料由来のエタノールには見られない特有のピークが存在するエタノールを提供する。
【解決手段】本発明によるエタノールは、ガスクロマトグラフ質量分析法(GC/MS法)により測定したガスクロマトグラフにおいて、リテンションタイムが15分00秒~15分15秒のピークを有するものである。
【選択図】図1

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明者らの検討によれば、例えば、従来のエタノールに代表されるC2原料は、種々の化学製品の出発原料と知られているが、上述したように、石油資源やバイオマス資源によらない資源(循環型資源)から製造されるアルコールは、ナフサ由来の化学原料とは異なり、様々な微量の未知の物質が含有されていることが分かった。しかしながら、従来技術では物質の特性も不明であり、全ての物質を取り除けばよいのか、特定の物質のみを除去すればよいのか、従来は十分な検討がなされてこなかった。そのため、特許文献において循環型資源から製造されたアルコールが提案されていても、当該アルコールを実用化するにはまだまだ技術改良の余地が残されているのが現状であった。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明者らは、の課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、循環型資源から製造されるアルコールに含まれる多種多様な微量な物質を特定し、更に含有量を新規な製造方法により特定範囲に制御することが可能となり、加えてその種々の誘導品が、既存の石化由来アルコールに比べて優れた効果を発揮することがわかった。例えば、エタノールからブタジエンを合成する工程において、従来の石化由来エタノールを用いた場合よりもエ・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る

発明の効果[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明によれば、特定の微量な有機成分を含むエタノールとすることにより、市販の工業用エタノールに比べて種々の異質な効果を得ることができる。例えば、本発明によれば、エタノールを原料としてブタジエンを合成する際のエタノール転化率を向上させたり、カルボン酸にエタノールを加えてカルボン酸エステルを合成する際の反応率を向上させたり、エタノールを燃料として用いた際の燃焼効率を向上させたりすることができる。加えて、既存のアルコールであっても、特定の有機成分を特定量含有させることでも同様の効果が得られることが期待される。

また、本発明によるエタノールは、例えば、ブタジエン、エチレン、プロピレン、イソブテン、アセトアルデヒド、酢酸、酢酸エチル、(メタ)アクリル酸メチル、エチル-t-ブチルエーテルエチレングリコール、エステル組成物、ポリエステル、アクリル酸、アミノヘキサン酸、ジエチルカーボネート、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PP)、ポリイソブチレン、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンフラノエート(PEF)、ポリウレタン(PU)等の製造の原料として用いることができる。また、本発明によるエタノールは、化粧品、香水、燃料、不凍液、殺菌剤、消毒剤、清掃剤、カビ取り剤、洗剤、洗髪剤、石鹸、制汗剤、洗顔シート、溶剤、塗料、接着剤、希釈剤、食品添加物等の化成品の様々な用途に用いることができる。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】 実施例1、比較例1、比較例2で使用したエタノールのガスクロマトグラムである。
【図2】 実施例1のクロマトグラムの拡大図である。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

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