技術分野
木材の乾燥方法に関し、特に、細胞の落ち込み特性(cell collapse characteristics)を有する木材の乾燥方法
発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋
しかしながら、特許文献1、2においては、細胞の落ち込みに関する知見を十分に活用しないまま、内部割れ防止の対策を講じていたため、徒に複雑な温度制御や煩雑な温度管理を行うこととしており、実施が困難であった。しかも特許文献1、2の技術では、実用化可能なレベルで歩留まりを向上することができなかった。一方、凍結乾燥法による場合には、水を凍結するために、かつ、水分を氷から昇華させるために多くのエネルギーを要し、工業生産にそぐわないという問題があった。
課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋
従来、内部割れ防止対策として、非特許文献1にも開示されているように、細胞の落ち込みを防止するための種々の方策が講じられている。しかしながら、本件発明者は、鋭意研究の結果、細胞の落ち込みを積極的に利用することにより、内部割れを防止することができることに想到し、本発明を完成させるに至った。
発明の効果[発明の詳細な説明]から抜粋
以上説明したように本発明では、細胞の落ち込みを積極的に利用しつつも、内部割れを来すことなく、全体を接線方向に拉げた状態で収縮させることができる。このため、複雑な温度制御と湿度制御や複雑な温度管理と湿度管理を伴う内部割れ防止対策(細胞の落ち込み防止対策)を講じることなく、高い歩留まりで好適な乾燥材を得ることができる。よって、従来技術に比べ、格段に簡素な熱管理方法で、木材を乾燥し、内部割れを抑制して歩留まりを高めることができる。また、乾燥時間を短縮することができる。
本発明のさらなる特徴、目的、構成、並びに作用効果は、添付図面と併せて読むべき以下の詳細な説明から容易に理解できるであろう。
この特許の権利範囲[特許請求の範囲]
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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋
【図1】
本発明の木材の乾燥方法を示すフローチャートである。
【図2】
飽水工程を実施した後の木材を処理する場合における本発明の実施の一形態における各工程の条件を模式的に示すグラフである。
【図3】
本発明に基づく均等化工程の実験例を模式的に示す説明図である。
【図4】
図3の均等化工程を経て乾燥工程を行った実験例の効果を模式的に示す説明図である。
【図5】
図3及び図4の工程を経て乾燥された木材の木口面を示す写真であり、(A)が柾目面からの蒸発を許容して乾燥した本発明の例、(B)が板目面からの蒸発を許容して乾燥した比較例1、(C)がラップを用いなかった比較例2である。
【図6A】
図1の飽水化工程および図3の均等化工程を経て、圧締しながら乾燥工程を行った実験例を模式的に示す説明図である。
【図6B】
図6Aにおいて、圧締の具体的態様を変更したものである。
【図7】
図3及び図6の工程を経て乾燥された木材の木口面を示す拡大写真であり、(A)は、処理前、(B)は、処理後の木材を示す。
【図8】
圧締処理を併用させて乾燥させた実施例の顕微鏡写真であり、(A)は、内部割れ近傍の拡大写真、(B)は(A)の要部拡大写真、(C)は(B)の要部拡大写真である。
【図9】
本発明による試験材と対照試験材の曲げ強度と密度との関係を測定したグラフである。
【図10】
本発明による試験材と対照試験材の曲げ弾性係数と密度との関係を測定したグラフである。
【図11】
乾燥していたモウソウチクを飽水化処理した後、均等化工程、乾燥工程を経て処理した例を示す図であり、(A)は、処理の前後を示す写真、(B)は、細胞部分の拡大図、(C)は、(B)の拡大図である。
1 熱風式電熱オーブン(加熱装置の一例)
2 載置台
3 トレイ
4 蓋体
5 錘
10 木材
11 柾目面
12 板目面
13 木口面
14 ラップ材
14a 孔
20 細胞の落ち込みが生じた部位
21 道管
22 柔細胞
23 メッシュ
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