【図1】
従来技術による転動体と走行軌道の組み合わせを示す図である。
【図2a)】
本発明による装置の好適な実施例を示す斜視図である。
【図2b)】
本発明による装置の好適な実施例を示す概略的な側面図である。
【図3a)】
転動体と走行軌道との組み合わせの好適な実施例を示す概略的な側面図である。
【図3b)】
転動体と走行軌道との組み合わせの別の好適な実施例を示す概略的な側面図である。
【図4】
転動体と走行軌道との組み合わせの別の好適な実施例を示す概略的な横断面図である。
【図5a)】
2つの折戸を備えた家具の好適な実施例を、折戸が閉鎖位置に配置された状態で示す概略的な斜視図である。
【図5b)】
図5a)の実施例を、折戸が屈曲位置に配置された状態で示す概略的な斜視図である。
【図5c)】
図5a)の実施例を、折戸が開放位置で家具の側方空室の外側に配置された状態で示す概略的な斜視図である。
【図5d)】
図5a)の実施例を、折戸が開放位置で家具の側方空室の内側に配置された状態で示す概略的な斜視図である。
【図6】
家具扉を備えた家具の別の好適な実施例を概略的に示す側面図であり、この場合、家具扉は開放位置で、家具の側方空室の外側(実線)および内側(破線)に配置されている。
【図7a)】
固定エレメントを介してガイドレールに固定されている載置部材が設けられている別の好適な実施例を組付け状態で示す図である。
【図7b)】
図7a)の実施例を示す分解図である。
図1には、本明細書の冒頭で既に説明した従来技術が示されている。
図2a)、図2b)には、少なくとも1つの可動の家具部分、特に少なくとも1つの家具扉または少なくとも1つの引出しを、固定の家具部分に対して相対的にガイドするための装置1の好適な実施例が示されており、この装置は、特に固定の家具部分に組み付けるべきガイドレール4と、実質的に円筒状の荷重伝達転動体6を有する、特に少なくとも1つの可動の家具部分に連結可能な少なくとも1つのガイド装置5とを含んでおり、ガイドレール4は、荷重伝達転動体6が可動に支持されている走行軌道7を有していて、この走行軌道7は、荷重伝達転動体6のための少なくとも1つの停止位置8,9(図3a)、図3b)参照)を有しており、この少なくとも1つの停止位置8,9は、固定の家具部分に対して相対的な少なくとも1つの可動の家具部分の終端位置に相当する。この場合、荷重伝達転動体6と走行軌道7とは、少なくとも、少なくとも1つの停止位置8,9の領域で、走行軌道7がこの領域で、凹部10を形成するように変形可能であり、荷重伝達転動体6は実質的に形状安定的であるように、つまり変形しないように形成されている。
図示した具体例では、ガイド装置5は2つの荷重伝達転動体6を含んでいる。その他に、側方案内のためのガイドローラ32が設けられている。
荷重伝達転動体6は、少なくとも、少なくとも1つの停止位置8,9の領域では、走行軌道7と比較してより大きな硬度を有している。逆に云えば、走行軌道7は、少なくとも、少なくとも1つの停止位置8,9の領域で、荷重伝達転動体6よりも軟らかく形成されていることを意味する。
荷重伝達転動体6および走行軌道7の硬度には、様々な要素によって影響を与えることができる。様々な要素には、使用材料の選択および特定の形状付与が含まれる。
図示した実施例では、ガイドレール4は、鋼から成る支持構造体11と、走行軌道7を形成する、プラスチックから成る、好適にはポリオキシメチレンから成る載置部材12とを有している。
載置部材12は、交換可能で、1~8mmの、好適には3mmの厚さ13を有している(図3a)、図3b)も参照)。
荷重伝達転動体6は鋼から成っている。
ガイドレール4は、垂直ウェブ30および31を有していて、これらの垂直ウェブ30および31は、支持構造体11と共に、載置部材12を収容するための溝を形成している。同時に垂直ウェブ31には、ガイドローラ32も当接する。
荷重伝達転動体6は、使用位置で、実質的に水平に向けられた回転軸線33を中心として回転可能に支持されている。
装置1は、図示した例では、支持体17を含み、この支持体17において、少なくとも1つの可動の家具部分が、好適には旋回可能に支持可能であり、この支持体17はガイド装置5に連結されている。
図3a)、図3b)には、荷重伝達転動体6と走行軌道7との組み合わせの2つの好適な実施例が示されている。
両例で、走行軌道7はそれぞれ、互いに間隔を置いて位置する2つの停止位置8,9を有しており、これらの停止位置は、固定の家具部分に対して相対的な可動の家具部分のそれぞれ1つの終端位置に相当し、これら停止位置の間で、荷重伝達転動体6が可動に支持されており、転動体6は、走行軌道7に沿って動く際に、回転軸線33を中心として回転する。
荷重伝達転動体6と走行軌道7とは、少なくとも停止位置8,9の領域で、走行軌道7がこの領域で、凹部10を形成するように変形可能であり、荷重伝達転動体6は実質的に形状安定的であるように構成されていることが概略的に示されている。すなわち、図1に示した従来技術と比較すると、転動体6には、平坦化された部分は設けられない。むしろ、停止位置8,9の領域で走行軌道7に凹部が形成されることが許容されている。
これは、実質的に走行軌道7の非可逆的な変形であってよい。
荷重伝達転動体6は、力を加えることにより、停止位置8,9の領域から、つまり走行軌道7に形成された凹部10から移動することができる。
図3b)に示した実施形態では、走行軌道7は、2つの異なる材料区分14,15を有しており、第1の材料区分14は、停止位置8,9の領域に配置されていて、第2の材料区分15は、停止位置8,9の領域に続く移動領域に配置されている。
図4に示した好適な実施例では、走行軌道7は、少なくとも所定の領域で横断面凹状に形成されている。同時に、荷重伝達転動体6は、所定の領域で横断面凸状に形成された周面16を有している。このような構成では、図2a)、図2b)に示したような側方のガイドローラ32の必要性を省くことができる。
図5a)~図5d)は、本発明による装置1を好適に使用することができる家具20の好適な実施例を示している。具体的には、家具20は、折戸の形態の2つの可動の家具部分2と、固定の家具部分3と、可動の家具部分2を固定の家具部分3に対して相対的にガイドするための装置1とを有している。
家具20は、内室21と、竪穴状の2つの側方空室22とを有しており、装置1は、家具扉2を、内室21を外部に対して遮蔽する閉鎖位置(図5a)参照)と、使用者が内室21に自由にアクセスできる、それぞれ1つの側方空室22内に少なくとも所定の領域で収容される開放位置(図5d)参照)との間で、固定の家具部分3に対して相対的に案内できるように構成されて、家具20に配置されている。これら両位置の間で、家具扉2は、図5b)および図5c)に示したような中間位置をとることができる。
図3a)、図3b)の両停止位置8,9に相当する、可動の家具扉2の終端位置は、図5c)および図5d)に示されており、少なくとも1つの荷重伝達転動体6の第1の停止位置8は、各家具扉2の、実質的に完全に側方空室22内に配置されるそれぞれ1つの終端位置に相当し(図5d)参照)、これに対して、少なくとも1つの荷重伝達転動体6の別の停止位置9は、各家具扉2が、固定の家具部分3に設けられた側方空室22に対して実質的に平行に、かつ実質的に完全に外側に配置されている(図5c)参照)、各家具扉2の位置に相当している。
2つの家具扉2の代わりに、1つだけの家具扉2が、または3つ以上の家具扉2が設けられていてもよい。さらに家具扉2は、扉ヒンジ26を介して互いに枢着結合されている2つの扉から成る図示の構成のようにではなく、1つだけの扉から成るものであってもよい。
家具扉2をガイドするための装置1は、それぞれ所定の区分で、両側方空室22の奥行き方向23に延在している。
具体的には、固定の家具部分3は、側方空室22を所定の領域で画定する複数の側面若しくは側壁24を有しており、設けられた側面24のそれぞれには、家具扉2をガイドするための装置1のそれぞれ少なくとも1つのガイドレール4が少なくとも所定の区分にわたって配置されている。
ガイドレール4の他に、装置1は、ガイドレール4に対して実質的に垂直に配置された横方向レール18と、横方向レール18に沿って摺動可能に支持可能な、家具扉2につきそれぞれ1つの、家具扉2に連結された走行キャリッジ19とを含む。走行キャリッジ19は、図5c)と図5d)とに示された終端位置の間で移動する際に、支持体17と一緒に移動するようになっている。横方向レール18は、固定の家具部分3の天井面28に配置することができる。
各家具扉2は、さらに、支持体ヒンジ29を介して、支持体17に枢着結合されている。
家具20は、例えば戸棚25のようなさらに別の家具部分も含むことができる。
固定の家具部分3の内室21には、好適には、図示した例のように、キッチン家具27が、例えば引出しを備えた下部棚および/または上部棚が配置されている。すなわち、可動の家具部分2は、のような構成のキッチンを、不使用時に遮蔽するために用いられる。
図6には、家具20の別の好適な実施例が示されている。家具20は、家具の側方空室22の領域を画定する側面24を備えた固定の家具部分3を含んでいる。可動の家具扉2は、図示した両終端位置の間で可動に側面24に支持されていて、すなわち支持体17を介して間接的に支持されていて、支持体17は、垂直方向35で互いに間隔を置いて位置する2つのガイド装置5を介して2つのガイドレール4に沿って摺動可能である。両ガイドレール4のうちの少なくとも一方は、ガイド装置5の一方の少なくとも1つの荷重伝達転動体6を可動に支持している走行軌道7を有しており、荷重伝達転動体6と走行軌道7とは、少なくとも、家具扉2の終端位置に対応する停止位置8,9の領域で、走行軌道7がこの領域で、凹部10を形成するように変形可能であり、そして荷重伝達転動体6は実質的に形状安定的である、即ち変形しないようになっている。
図7a)および図7b)には、別の好適な実施例が示されており、この場合、載置部材12は、固定エレメント36を介してガイドレール4に固定されている。
固定エレメント36は、図示した例のように実質的にU字形に形成されていてよい。
さらに固定エレメント36は、1つのばねエレメント38を有していてよい。図示した例では固定エレメント36は、実質的に互いに平行に延在していて、U字形の両垂直ウェブを成す2つのばねエレメント38を有している。
固定エレメント36は、ガイドレール4の、特に溝37として形成された当接部における摩擦を高めるために、少なくとも1つの摩擦エレメント41を有することができる。この場合、例えば横断面三角形状に形成された複数の摩擦エレメント41を、ばねエレメント38の外面に配設することが考えられる。
固定エレメント36が、図示した例のように、操作エレメント42を有しており、この操作エレメントを介して、固定エレメント36と、固定エレメントに結合される載置部材12とを移動させることが考えられる。操作エレメント42は、例えば、U字型の基部を形成しており、組付け状態では端部側で、ガイドレール4から突出している。このようにして、載置部材12を特に簡単に交換することができる。
そして最後に、固定エレメント36を載置部材12に取り外し可能に結合することができる少なくとも1つの係止装置を設けることが考えられ、この場合、少なくとも1つの係止装置は、少なくとも1つの係止受容部39と、少なくとも1つの係止突起40とを有している。図示した具体例では、それぞれ1つの係止突起40が、ばねエレメント38の自由端部に配置されていて、この係止突起は、載置部材12に設けられた対応する係止受容部39に係止するように形成されている。