特許7365674IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

慢性アスペルギルス症モデル非ヒト哺乳動物等に関し、より詳しくは、アスペルギローマモデル非ヒト哺乳動物、これらのモデル非ヒト哺乳動物の製造方法、慢性アスペルギルス症の治療薬又は予防薬のスクリーニング方法等

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明の目的は、慢性アスペルギルス症モデル非ヒト哺乳動物、即ち生体内の物理的な空洞内に菌球が存在し、生体と菌球の長期相互作用を再現するモデル非ヒト哺乳動物、該動物の製造方法、慢性アスペルギルス症の治療薬又は予防薬のスクリーニング方法を提供することである。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

アスペルギルス属は糸状真菌であり、分生子(無性胞子)と菌糸の2つの形態をとる。分生子の継続暴露による動物モデルはアレルギー疾患の研究領域で既に確立しているが、菌糸が生体内で長期存在する動物モデルは確立していない。図3に示すように、分生子と菌糸は細胞表面の構造や抗原性が大きく異なり、免疫学的な反応が著しく異なることはよく知られた事実である。 本発明者らは、課題を解決すべく鋭意検討し、マ・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る

発明の効果[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明のモデル非ヒト哺乳動物は全く新しい現象を再現することになり、新規動物モデルを作製する学術的独自性及び創造性のみならず、その発展性においても大きな期待が持てる。具体的には、病態の解明に伴う新たな治療ターゲットの発見や、動物モデルを用いた診断や治療研究、特に治療薬及び/又は予防薬の探索研究が可能となり、新たな治療戦略の開発に必要な研究の大幅な進展が見込まれる。即ち本発明は世界的にも革新的な内容であり、慢性アスペルギルス症に対する今後の基礎研究の礎となることが期待できるものである。

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】 図1は、ヒトの慢性アスペルギルス症患者の肺CT像を示す図である。肺空洞(黒く抜けている部分)の一部に、菌球(§)が充満していることが確認できる。
【図2】 図2は、副鼻腔アスペルギルス症のCT像を示す図である。副鼻腔の空洞内に石灰化を伴った菌塊が充満しており、アスペルギローマの形成を認める(§)。逆の副鼻腔の空洞内は正常であり、内部は気体で満たされている(†)。
【図3】 図3は、アスペルギルスの形態による細胞表面構造の相違を示す図である(Nat Rev Microbiol 14:163-176 (2016))。
【図4】 図4は、皮下空洞に菌球を留置したマウスのイメージ像を示す図である。マウスの背部皮下組織に空気を注入し、人工的に皮下空洞を作製する。そこに試験管内で作製した菌球を留置する。
【図5】 図5は、慢性アスペルギルス症モデル非ヒト哺乳動物の製造手順を示す図である。
【図6】 図6は、慢性アスペルギルス症モデル非ヒト哺乳動物の菌球を示す図である。左は試験管内で作製した菌球を示す。右上は菌球を留置したマウスの外見を、右下は菌球を留置したマウスのCT矢状断像を示す。
【図7】 図7は、臨床例の空洞内の菌球と組織の関係を示す図である。空洞内の菌球と組織の境界が明瞭で組織侵襲を認めない。肺病理像、GMS染色、×100。
【図8】 図8は、臨床例の空洞内の菌球と生体反応を示す図である。菌球周囲にエオジン好性の無構造物の沈着を認める(→)。肺病理像、HE染色、×200。
【図9】 図9は、慢性アスペルギルス症モデル非ヒト哺乳動物のアスペルギローマ病理像を示す図である。アスペルギローマモデルマウスにおいて3ヶ月以上の経過を経た。アスペルギローマ(HE染色)。
【図10】 図10は、慢性アスペルギルス症モデル非ヒト哺乳動物のアスペルギローマ病理像を示す図である。左:ヒトから得たアスペルギローマの臨床病理像、右:アスペルギローマモデルマウスから得たアスペルギローマの病理像(いずれもHE染色)。

代表図 図1本件の代表的な図

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