特許7385095IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

核酸吸着材、及びこの核酸吸着材を用いた核酸吸着方法

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明は、タンパク質、核酸などを含む溶液中の核酸を選択的に吸着することができる核酸吸着材、及びタンパク質、核酸などを含む溶液中の核酸を選択的に吸着できる核酸吸着方法を提供することを課題とする。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

課題を解決するために本発明者は研究を重ね、窒素原子を含むカチオン性基を有するセルロースナノファイバーは、核酸を強く吸着し、また処理対象液の液性を調整することにより、タンパク質を吸着せずに核酸を選択的に吸着できることを見出した。

発明の効果[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明の核酸吸着材は、DNAなどの核酸を強く吸着する。窒素原子を含むカチオン性基を有するセルロースナノファイバーを備える本発明の核酸吸着材は、同様の官能基を有するセルロース粒子に比べて、格段に核酸吸着容量が高い。

また、処理対象である核酸含有液の液性を調整することにより、タンパク質を吸着せずに核酸を選択的に吸着することができる。微生物培養や細胞培養により酵素、抗体、サイトカインなどの有用物質を生産する際の有用物質は、糖タンパク質を含むタンパク質である場合が多い。従って、タンパク質を吸着せずに核酸を選択的に吸着する本発明の核酸吸着材を用いれば、有用物質の回収率を低下させずに核酸を吸着除去することができる。
また、核酸は酸性を示すことから、酸性タンパク質との分離が特に難しいが、本発明の核酸吸着材は、酸性タンパク質を吸着しない条件で核酸を強く吸着することができる。

また、遺伝子治療薬や研究ツールなどとして有用な核酸は、簡単に大量精製する技術が求められている。即ち、タンパク質などの生体由来成分から核酸を分離精製する技術が求められている。この点、本発明の核酸吸着材は、タンパク質を吸着せずに核酸を特異的に吸着でき、さらに核酸を吸着した核酸吸着材に所定の液性を有する溶出液を接触させることにより、吸着した核酸を高い溶出率で溶出させ回収することができる。従って、核酸精製にも有用である。

また、本発明の核酸吸着材は、幅広いpH範囲で核酸を吸着することができるため、広範囲の核酸含有液を処理対象にすることができる。

また、セルロースは医薬品や食品の賦形剤などとして汎用されており、また、セルロースナノファイバーは化粧品成分として用いられていることから分かるように、セルロースナノファイバーは安全性が確立されている。従って、本発明の核酸吸着材は、安全性が高く、医薬品などの生産工程で好適に使用できる。

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】 エチレンジアミン固定化セルロースナノファイバーのプラスミド吸着容量を示す図である。
【図2】 エチレンジアミン固定化セルロースナノファイバーのプラスミド吸着能に及ぼすpHの影響を示す図である。
【図3】 エチレンジアミン固定化セルロースナノファイバーのDNA吸着能に及ぼすイオン強度の影響を示す図である。
【図4】 エチレンジアミン固定化セルロースナノファイバー及びポリアリルアミン固定化セルロースナノファイバーが、タンパク質とDNAを含む処理対象液中のDNAを選択的に吸着し、さらに溶出液中にDNAを溶出したことを示す図である。

代表図 図1本件の代表的な図

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