特許7547186IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

仮想現実動画再生装置、及びそれを使用する方法に関し、より詳しくは、糖尿病に起因する視覚障害の体験を仮想現実で提供する仮想現実動画再生装置、及びそれを使用する方法

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

治療あるいは予防のために、患者又は予備群が自己節制する必要がある疾患が存在する。例えば、糖尿病は、適切な食事、運動の励行、などの生活習慣の改善が必要であるが、それは食欲などの本能に反するものであったり、体力を消費するものであったりして、患者に高度の自己節制を要求する。また、糖尿病予備群も、糖尿病の発症を予防するために、同様な自己節制が必要である。そして、そのような生活習慣の改善のための自己節制を継続的に実行するためには糖尿病予備群などの強い意志が必要となるが、そのためには、糖尿病予備群などに生活習慣の改善に対する強い動機付けを与えることが非常に重要である。医者などから糖尿病予備群などに対して生活習慣の改善のためのアドバイスを提供することが治療などの一環として行われているが、結局、その効果は糖尿病予備群などがどれほど生活習慣の改善の必要性を感じるかにかかっており、単なるアドバイスの提供が必ずしも奏功するとは限らない。そして、糖尿病予備群が糖尿病を発症したり、糖尿病の患者の症状が悪化したりすることにより、生活習慣の改善の必要性を患者などが痛感したとしても、糖尿病は慢性的な疾患であるため、その時点では治療の効果が限られていることが通常である。そのため、糖尿病においては、その予防が極めて重要である。このように、特に糖尿病のように、生活習慣の改善が治療や予防のために必要な疾患においては、予備群に生活習慣の改善に対する強い動機付けを与えることが重要であるが、従来は、そのような動機付けの目的のために使用できる技術は存在しなかった。前述した先行技術は、訓練生に仮想現実により医療処置シミュレーションを提供するものであるが、生活習慣の改善に対する動機付けのために使用できるものではない。仮想現実技術は、視聴者に強い印象を与えるものであるが、それが糖尿病のような慢性的疾患の治療や予防のための生活習慣の改善に対する動機付けのために使用されたことはなかった。さらに、現実のシーンの上に情報を重ねて表示する拡張現実(AR)技術も広がりつつあるが、拡張現実技術が、糖尿病のような慢性的疾患の治療や予防のための生活習慣の改善に対する動機付けのために使用されたこともなかった。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明に係る仮想現実動画再生装置は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、仮想現実コンテンツを含むコンテンツデータを記憶するメモリと、前記コンテンツデータに関する動画を表示するための電子ディスプレイを含む仮想現実ヘッドセットと、前記仮想現実コンテンツを表わす仮想現実動画を前記コンテンツデータから生成するコンテンツ再生部と、生成された前記仮想現実動画の少なくとも一部の画像の所定の領域に対して所・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る

発明の効果[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明は、仮想現実コンテンツを表わす仮想現実動画の少なくとも一部の画像の所定の領域に糖尿病に起因する視覚障害をシミュレーションするフィルタ処理を実行して仮想現実ヘッドセットに含まれる電子ディスプレイに表示させるものであるため、仮想現実動画を視聴したユーザに、糖尿病に起因する視覚障害を没入感を持って体験させ、生活習慣の改善に対する動機付けを与えることができる、という効果を有する。本発明は、仮想現実コンテンツを、前記視覚障害のシミュレーションが実行された前記仮想現実動画に基づいて糖尿病に起因する視覚障害の症状を体験させるためのシナリオに基づいて撮影された患者体験コンテンツとすることができ、その場合、ユーザに、糖尿病の合併症によって発生しうる視覚障害を患者体験コンテンツのシナリオに基づいてより強い没入感を持って体験させることができる、という効果を有する。本発明は、仮想現実コンテンツとして、患者体験コンテンツの後に、糖尿病の予防のための生活習慣を説明するシナリオに基づいて撮影された生活習慣説明コンテンツが続くものとすることができ、その場合、ユーザに、治療や予防のために必要な生活習慣の改善に対する強い動機付けを与えることができる、という効果を有する。

本発明は、仮想現実ヘッドセットの前方映像を取得するカメラで撮影された前方映像の少なくとも一部の画像の所定の領域に糖尿病に起因する視覚障害をシミュレーションするフィルタ処理を実行して仮想現実ヘッドセットに含まれる電子ディスプレイに表示させるものとすることができ、その場合、拡張現実により、前方映像を視聴したユーザに、糖尿病に起因する視覚障害を自身の体験としてより強い没入感を持って体験させることができる、という効果を有する。

本発明は、糖尿病の予防のために、仮想現実コンテンツを表わす仮想現実動画に対して糖尿病に起因する視覚障害のシミュレーションを実行しつつ、糖尿病に起因する視覚障害の症状を体験させるための患者体験コンテンツを再生し、その後に、糖尿病の予防のための生活習慣を説明する生活習慣説明コンテンツを再生することを特徴とするものとすることもでき、その場合、ユーザに、糖尿病に起因する視覚障害を没入感を持って体験させるとともに、治療や予防のために必要な生活習慣の改善に対する強い動機付けを与えることができる、という効果を有する。

本発明は、糖尿病の予防のために、カメラで取得された前方映像に対して糖尿病に起因する視覚障害のシミュレーションを実行しつつ、糖尿病に起因する視覚障害の症状を説明する患者体験音声コンテンツを再生し、その後に、糖尿病の予防のための生活習慣を説明する生活習慣説明コンテンツを仮想現実で再生することを特徴とするものとすることもでき、その場合、ユーザに、拡張現実により糖尿病に起因する視覚障害を自身の体験として強い没入感を持って体験させるとともに、仮想現実により治療や予防のために必要な生活習慣の改善に対する強い動機付けを与えることができる、という効果を有する。

この特許の権利範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】 本発明の第1の仮想現実動画再生装置100の構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明の第2の仮想現実動画再生装置200の構成を示すブロック図である。
【図3】 本発明の第1の仮想現実動画再生装置100の概略の外観を示す図である。
【図4】 本発明の第2の仮想現実動画再生装置200の概略の外観を示す図である。
【図5】 本発明の第1の仮想現実動画再生装置100の動作フロー図である。
【図6】 本発明の第2の仮想現実動画再生装置200の動作フロー図である。
【図7】 「欠け」の視覚障害のシミュレーションのためのフィルタ処理の効果を表わす図である。
【図8】 「かすみ」の視覚障害のシミュレーションのためのフィルタ処理の効果を表わす図である。
【図9】 「ぼやけ」の視覚障害のシミュレーションのためのフィルタ処理の効果を表わす図である。
【図10】 「ゆがみ」の視覚障害のシミュレーションのためのフィルタ処理の効果を表わす図である。
【図11】 「欠け」の視覚障害が重畳されたコンテンツの画面の例を表わす図である。
【図12】 「糖尿病腎症による人工透析治療」を表現するコンテンツの画面の例を表わす図である。
【図13】 「神経障害による足の壊疽による足の切断」を表現するコンテンツの画面の例を表わす図である。
【図14】 「生活習慣の改善のアドバイス」を表現するコンテンツの画面の例を表わす図である。

代表図 図1本件の代表的な図

100 :仮想現実動画再生装置 101 :プロセッサ 102 :RAM 103 :メモリ 103a :コンテンツ再生プログラム 103b :フィルタ処理プログラム 103c :患者体験コンテンツデータ 103d :生活習慣説明コンテンツデータ 104 :電子ディスプレイ 105 :センサ 106 :インターフェイス 200 :仮想現実動画再生装置 201 :プロセッサ 202 :RAM 203 :メモリ 203a :コンテンツ再生プログラム 203b :フィルタ処理プログラム 203c :患者体験音声コンテンツデータ 203d :生活習慣説明コンテンツデータ 204 :電子ディスプレイ 205 :センサ 206 :インターフェイス 207 :カメラ

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