特許7605704IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

鉄骨部材に対して耐火塗料等を工場等で先行塗装することによって製造されるプレコート部材およびその養生方法に関するものである。

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

ところで、のプレコート梁は、工場塗装後、(屋外で保管する場合には)屋外保管時、運搬時、そして当該プレコート梁の上にコンクリートスラブが施工されるまで、雨水等の水にさらされる。そのため、上フランジ上面にさび止め塗装が施されていないと、上フランジ上面で発生したさびが雨水等の水でさび汁となりプレコート梁の耐火塗料塗装面に流れ落ち、塗装面(仕上り面)を汚染してしまう。汚染された塗装面は、見栄え上さび汁を拭き取らなければならないが、さび汁が拭き取れない場合は、再度、上塗塗装を施さなければならない。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るプレコート部材は、鉄骨部材と、この鉄骨部材の表面に下塗り層を介して設けられる耐火塗料とを備えるプレコート部材であって、鉄骨部材の表面の溶接予定箇所を含む部分に対して剥離可能に設けられたマスキングテープをさらに備えることを特徴とする。

発明の効果[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明に係るプレコート部材によれば、鉄骨部材と、この鉄骨部材の表面に下塗り層を介して設けられる耐火塗料とを備えるプレコート部材であって、鉄骨部材の表面の溶接予定箇所を含む部分に対して剥離可能に設けられたマスキングテープをさらに備えるので、さび汁による耐火塗料塗装面の汚染を防止することができ、スタッド溶接を阻害するような異物を残さないという効果を奏する。

また、本発明に係る他のプレコート部材によれば、下塗り層は、鉄骨部材の表面に設けられたマスキングテープを覆うように鉄骨部材の表面に設けられるので、マスキングテープと下塗り層が一体化し引張強度が増すため、マスキングテープを切らずに簡単に剥がすことができるという効果を奏する。

また、本発明に係る他のプレコート部材によれば、下塗り層の上に設けられる耐火塗料の主剤塗り層と、この主剤塗り層の上に設けられる中塗り層と、この中塗り層の上に設けられる上塗り層とを有し、中塗り層と上塗り層は、鉄骨部材の小口面に設けられた主剤塗り層の端部を被覆するとともに小口面の角部に沿って角付けされ、この角部から所定長さだけ鉄骨部材の表面に設けられているので、水に弱く、吸水すると膨れなどを生じる可能性のある耐火塗料の主材塗り層を中塗り層と上塗り層によって適切に保護することができる。耐火塗料の成分(例えば、ポリリン酸アンモニウム)の溶脱を防止し、耐火性能の低下を防止することができるという効果を奏する。

また、本発明に係るプレコート部材の養生方法によれば、鉄骨部材と、この鉄骨部材の表面に下塗り層を介して設けられる耐火塗料とを備えるプレコート部材を養生する方法であって、鉄骨部材の表面の溶接予定箇所を含む部分にマスキングテープを剥離可能に貼り付けた後、鉄骨部材の表面に下塗り層を設け、溶接直前にマスキングテープを鉄骨部材の表面から剥離することで溶接予定箇所に溶接可能としたので、さび汁による耐火塗料塗装面の汚染を防止することができ、スタッド溶接を阻害するような異物を残さないという効果を奏する。

また、本発明に係る他のプレコート部材の養生方法によれば、鉄骨部材の表面の溶接予定箇所を含む部分にマスキングテープを剥離可能に貼り付けた後、マスキングテープの上面を含む鉄骨部材の表面に下塗り層を設け、溶接直前にマスキングテープを下塗り層とともに鉄骨部材の表面から剥離することで溶接予定箇所に溶接可能としたので、マスキングテープと下塗り層が一体化し引張強度が増すため、マスキングテープを切らずに簡単に剥がすことができるという効果を奏する。

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】 図1は、本発明に係るプレコート部材およびその養生方法の実施の形態を示す断面図である。
【図2】 図2は、本発明に係るプレコート部材およびその養生方法の実施の形態を示す断面図である。

代表図 図1本件の代表的な図

10 プレコート部材 12 ウェブ 14 上フランジ 16 下フランジ 18 下塗り層 20 主剤塗り層(耐火塗料) 22 中塗り層 24 上塗り層 26 マスキングテープ 28 スタッドボルト P 溶接予定箇所

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