本発明の好ましい態様の以下の詳細な説明は、添付の図面と併せて読むことにより、より良好に理解されるであろう。本発明を実例で説明するために、現時点で好ましい態様を図面に示している。しかしながら、本発明は図面に示される態様の厳密な配置および手段に限定されないことが、理解されるべきである。
【図1】
4人の異なる患者における血清サイトカインレベルを明示する画像である。すべての患者は、IL-6を含むサイトカインの放出を呈した。
【図2】
代表的な患者においてプロットした血清サイトカインを描写する画像である。患者は第5日~第7日に危篤状態であり、トシリズマブ(tocilizumab)投与後にやっと改善し始めた。
【図3】
T細胞活性のマーカー(パーフォリンおよびIFN-γ)について測定した、抗体の介入がCART 19細胞の機能性に影響を及ぼさないことを明示する画像である。
【図4A】
図4A~図4Cで構成される図4は、臨床応答を描写する一連の画像である。図4Aは、第0日に輸注されたCTL019細胞で治療された、多発性再発性、化学療法不応性のCD19+B細胞前駆体リンパ芽球性白血病を有する2人の子供を示す。CTL019輸注後の血清乳酸デヒドロゲナーゼ(LDH)および体温の変化を、24時間あたりの最高温度を丸で画定して示す。CHOP-100に、第5日に2mg/kg/日で開始してメチルプレドニゾロンを与え、漸減させて第12日までにやめた。第7日の朝に、エタネルセプト(etanercept)を0.8 mg/kgで1回与えた。第7日の夕方6時に、トシリズマブ8 mg/kgを1回投与した。CHOP-100において、発熱の一過的な改善が、第5日のコルチコステロイドの投与で起き、第8日のエタネルセプトおよびトシリズマブからなるサイトカインを対象とする療法の施与後に、熱の完全な消散が起きた。
【図4B】
図4Bは、CTL019輸注後に頻繁な時点で測定した、血清サイトカインおよび炎症マーカーを示す。サイトカイン値を、片対数プロットを用いてベースラインからの倍率変化(fold-change)で示す。各被分析物についてのベースライン(第0日輸注前)の値(pg/ml血清)は、(CHOP-100, CHOP-101):IL1-β:(0.9, 0.2);IL-6:(4.3, 1.9);TNF-α:(1.5, 0.4);IL2Rα:(418.8, 205.7);IL-2:(0.7, 0.4);IL-10(9.9, 2.3);IL1Rα:(43.9, 27.9)であった。両方の患者とも、可溶性インターロイキン1Aおよび2受容体(IL-1RAおよびIL-2R)、インターロイキン2、6および10(IL-2、IL-6およびIL-10)、腫瘍壊死因子-α(TNF-α)、およびインターフェロン-γ(INF-γ)を含む数多くのサイトカインおよびサイトカイン受容体において著しい亢進を起こした。
【図4C】
図4Cは、循環中の絶対好中球数(ANC)、絶対リンパ球数(ALC)、および白血球(WBC)数の変化を示す。注目すべきことに、ALCの増加は主として、活性化されたCT019 Tリンパ球から構成されていた。
【図5A】
図5A~図5Dで構成される図5は、末梢血、骨髄、およびCSFにおけるCTL019細胞の増大および可視化を描写する一連の画像である。図5Aは、CD3および抗CD19 CARを検出するために抗体で染色した末梢血のフローサイトメトリー解析を示す。CHOP-100およびCHOP-101における、CARを発現しているCD3細胞のパーセントを描写している。
【図5B】
図5Bは、定量的リアルタイムPCRによる、末梢血、骨髄、およびCSFにおけるCTL019 T細胞の存在を示す。ゲノムDNAを、CTL019輸注の前後の一連の時点で収集した全血、骨髄吸引液、およびCSFから単離した。
【図5C】
図5Cは、CHOP-100およびCHOP-101から収集したCSFにおけるCTL019細胞のフローサイトメトリーによる検出を示す。
【図5D】
図5Dは、末梢血およびCSFのサイトスピン(cytospin)処理物のライト染色されたスメアにおける活性化された大型顆粒リンパ球の画像を示す。
【図6】
CHOP-101におけるベースラインおよび再発時のCD19発現を示す画像である。CHOP-101由来の骨髄試料を、CTL019輸注の前および再発2か月後の時に入手した。骨髄試料から単離した単核細胞を、CD45、CD34、およびCD19について染色し、Accuri C6フローサイトメーターで解析した。生細胞にゲーティングした後、芽球ゲート(CD45+ SSC low)をCD34+細胞にサブゲーティングし、CD19発現についてヒストグラムを作製した。境界線は、アイソタイプ対照に対する同じゲーティングの閾値を表す。治療前の芽球は、左のヒストグラムのX軸上の102の尾部として見られる、非常に弱陽性の染色細胞の小さな集団を伴う、ある範囲のCD19の分布を有する。再発試料は、CD19陽性芽球を全く有していない。治療前の芽球集団についてのCD19発現の解析により、CD19弱陽性または陰性の細胞の小さな集団が明らかになった。この細胞の小さな集団の平均蛍光強度(MFI)は187であり(左のパネル)、抗CD19で染色された再発性芽細胞のMFI(201、右のパネル)に類似していた。治療前の骨髄試料は、10%の芽球を伴う低細胞性であり、再発骨髄試料は、68%の芽球を伴う正常細胞性であって、捕捉のために利用可能なイベントの違いを説明している。
【図7】
CTL019輸注後第+23日の、CHOP-101の骨髄における寛解の誘導を示す画像である。ベースライン(上のパネル)および第+23日(下のパネル)のCHOP-101についての臨床的免疫表現型レポート。細胞を、CD10、CD19、CD20、CD34、CD38、およびCD58について染色した。赤血球の溶解後にフローサイトメトリーを行った。第+23日のレポートにより、白血球は、42.0%のリンパ球、6.0%の単球、50.3%の骨髄性形態、0.17%の骨髄性芽球からなり、生存可能なリンパ前駆細胞からはならないことが示された。フローサイトメトリーによる、残留性の前駆B細胞リンパ芽球性白血病/リンパ腫を確信させる免疫表現型の証拠は無かった。本質的に、生存可能なB細胞は同定されなかった。
【図8】
血中のCTL019細胞のインビボ増大および存続性を描写する画像である。血中の白血球(WBC)、CD3+ T細胞、およびCTL019細胞の数を、CHOP-100およびCHOP-101について示す。細胞数を、片対数プロット上に示す。
【図9A】
図9Aおよび図9Bで構成される図9は、対象において、CTL019輸注後1か月以内に骨髄中および血中のCD19陽性細胞が排除されていることを明示する一連の画像である。図9Aは、CHOP-100における持続性のB細胞形成不全を示す。上のパネルは、第+6日にCD19およびCD20を発現している、CHOP-100から吸引した骨髄中の白血病性芽細胞の優勢な集団を示す。この集団は、第+23日および6か月には存在しない。
【図9B】
図9Bは、CHOP-101におけるB細胞形成不全およびCD19エスケープ変種細胞の出現を示す。抗CD45、CD34、およびCD19で染色した、CHOP-101由来の骨髄吸引液のフローサイトメトリー解析である。下の列においては、側方散乱およびCD45弱陽性細胞を使用して、ベースラインで可変の量のCD34およびCD19を発現している白血病細胞を同定した。CD19陰性芽球のみが、第64日に検出された。上のパネル中の数値は、各四半分において表わされる全白血球の画分を表す。下のパネル中の数値は、CD45 dim/SS lowゲートにおいて表わされる全白血球からのパーセンテージを表す。
【図10】
CAR T細胞を受けた後の患者に存在するフェリチンのレベルを描写するグラフである。
【図11】
CAR T細胞を受けた後の患者に存在するミオグロビンのレベルを描写するグラフである。
【図12】
CAR T細胞を受けた後の患者に存在するプラスミノーゲンアクチベーターインヒビター-1(PAI-1)のレベルを描写するグラフである。