特許7745851IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

精製イオン液体の製造方法、セルロース溶解液および再生セルロース繊維の製造方法、ならびに繊維組成物および有機繊維コード

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

しかしながら、本発明者らの検討によれば、上述した先行技術文献に記載の技術を用いて処理されたイオン液体を用いてセルロースの溶解処理を施すと、調製後一定時間を経過したイオン液体を使用したり、セルロースの溶解処理時に一定以上の温度に加熱したりすると、得られるセルロース溶解液中に含まれるセルロースの分子量が低下してしまう場合があることが判明した。このように分子量が低下したセルロースを用いて再生セルロース繊維を製造しようとすると、得られる再生セルロース繊維の紡糸性や機械的物性が低下するという問題がある。一方、このような分子量の低下を防止すべく、イオン液体の調製直後にセルロースの溶解処理を施したり、セルロースの溶解処理の際の加熱温度に上限値を設けたりするといった対処も考えられる。しかしながら、これらの対処はいずれも生産性の低下をもたらすことから、特に工業的な生産を考慮した場合には不利であるという問題がある。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

課題を解決すべく、本発明者は鋭意検討を積み重ねた。その結果、驚くべきことに、セルロースを溶解しうるイオン液体を、無機吸着剤と特定の条件下で接触させることにより精製することで、の課題が解決されうることを見出し、本発明を完成させるに至った。

発明の効果[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明によれば、セルロースの溶解処理の際にセルロースの分子量の低下を防止しうる、すなわち、経時的な保存安定性および熱安定性に優れる精製イオン液体を製造することができる。

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