特許7790128IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

電子写真画像形成システムに関する。より詳しくは、感光体の電荷輸送性を確保しながら、外添剤由来の凝集物がスジ状に固着すること抑制し、感光体の優れた耐摩耗性と良好な画像品質とを両立する電子写真画像形成システムに関する。

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明は、問題・状況に鑑みてなされたものであり、その解決課題は、感光体の電荷輸送性を確保しながら、外添剤由来の凝集物がスジ状に固着すること抑制し、感光体の優れた耐摩耗性と良好な画像品質とを両立する電子写真画像形成システムを提供することである。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明者は、課題を解決すべく、問題の原因等について検討する過程において、感光体の表面保護層が特定の正孔輸送性化合物を含有し、かつ、当該感光体の表面に、特定のエッジ角度を有するクリーニングブレードの先端稜線部を、実効当接角度が特定の範囲内になるように圧接させる電子写真画像形成システムによって、感光体の電荷輸送性を確保しながら、外添剤由来の凝集物がスジ状に固着することを抑制し、感光体の優・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る

発明の効果[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明の手段により、感光体の電荷輸送性を確保しながら、外添剤由来の凝集物がスジ状に固着することを抑制し、感光体の優れた耐摩耗性と良好な画像品質とを両立する電子写真画像形成システムを提供することができる。

本発明の効果の発現機構ないし作用機構については、明確にはなっていないが、以下のように推察している。

重合性基を有する正孔輸送性化合物、又はバインダーを構成する重合性モノマーの反応性基の一部は、未反応基として表面保護層中に残存する。当該未反応基の近傍は局所的に吸着力が高い状態となるため、外添剤(シリカ粒子、滑剤粒子等)の凝集体が形成されやすくなり、この凝集体が、スジ状の固着物となって白抜け等の画像不良の原因となる。したがって、表面保護層中の前記未反応基を低減することは、スジ状の固着物起因の画像不良の発生を抑制することができるものと推察される。

本発明者らは検討の結果、感光体の表面保護層に含有される正孔輸送性化合物が、1官能(「単官能」ともいう。)である重合性基を有する化合物であるか、又はπ共役部位の分子サイズが小さい化合物であると、硬化反応時の立体障害が低減されることによって、表面保護層中の未反応基の残存量を低減することができることを見いだした。

これは、2官能である場合には、正孔輸送材の一つ目の反応性基が反応した結果、正孔輸送材がバインダーと直接結合し、拘束された状態となるため、二つ目の反応性基の反応の際に立体障害が大きくなる。しかしながら、2官能であっても、π共役部位の分子サイズが小さい場合は、一つ目の反応点を介してバインダーに拘束されている状態にあっても、正孔輸送材の運動自由度が比較的確保され、未反応基を低減することができる。

また、クリーニングブレードの先端稜線部を、実効当接角度を適度に立てて圧接することによって、当該クリーニングブレードの先端稜線部(エッジ)に対して回転方向下流側の、感光体とクリーニングブレードに挟まれた楔空間の広さが確保され、クリーニングブレードに凝集物が到達した場合においても、クリーニングブレードのエッジへの堆積を抑制できる。

このときに、クリーニングブレードのエッジが直角形状の場合、実効当接角度を高くするとブレードエッジの引き込み量が大きくなり、めくれや振動増大によるクリーニング不良を生じるリスクがある。しかしながら、エッジが鈍角形状であると引き込まれ量が小さくなり、めくれや振動増大を生じることなく、実行当接角度を高くすることができる。

正孔輸送性化合物の適切な選択と特定のクリーニングブレードの構成との相乗効果により、感光体の電荷輸送性を確保しながら、外添剤由来の凝集物がスジ状に固着することを抑制し、感光体の優れた耐摩耗性と良好な画像品質とを両立することができる。

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】 本発明外の正孔輸送性化合物及びクリーニングブレードを用いたときの凝集物の堆積状態を示す概念図
【図2】 本発明に係る正孔輸送性化合物及びクリーニングブレードを用いたときの凝集物の堆積状態を示す概念図
【図3】 本発明に係るクリーニングブレードと電子写真感光体との関係を側面から見た概念図
【図4】 本発明に係る画像形成装置の構成の一例を示す説明用断面図
【図5】 画像形成装置の要部の構成の一例を示す説明用断面図

代表図 図1本件の代表的な図

1 表面保護層 2 滑材粒子 3 クリーニングブレード α、β 実効当接角度 4 楔空間 10 感光体 100 画像形成装置 110Y、110M、110C、110Bk 画像形成ユニット 111Y、111M、111C、111Bk 感光体 113Y、113M、113C、113Bk 帯電手段、帯電ローラー 115Y、115M、115C、115Bk 露光手段 117Y、117M、117C、117Bk 現像手段 118Y、118M、118C、118Bk 現像ローラー 119Y、119M、119C、119Bk、135 クリーニングユニット 119a クリーニングブレード 119b 回収スクリュー 131 中間転写体 133Y、133M、133C、133Bk 一次転写ローラー(転写手段) 137A、137B、137C、137D ローラー 150 給紙搬送手段 170 定着手段 200 プロセスカートリッジ 201 筐体 203R、203L 支持レール 211 給紙カセット 213A、213B、213C、213D 中間ローラー 215 レジストローラー 217 二次転写ローラー(転写手段) 219 排紙ローラー 221 排紙トレイ S1 電源 P 転写材 SC 原稿画像読み取り装置 CL クリーニングブレード Pg 板金 C 当接部 E エッジ部 θ1 実効当接角度 θ2 剛体当接角度 θ3 上流側楔角度 θe エッジ角度 L 自由長 d 厚さ

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