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公報発行日 2026年6月11
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本発明に係る耐火断熱膜を構成する酸化マグネシウムは、従来の耐火断熱膜を構成するジルコニアやイットリア安定化ジルコニア等に比べて低コストで製造することができる。また、内燃機関の内部温度は恒常的に高いのではなく、1サイクル中の温度変化が比較的大きいのに対して、酸化マグネシウムは熱容量が比較的大きいため、熱され難く且つ冷め難く、燃焼室の温度環境に影響を与え難いといえる。更に、酸化マグネシウムの熱伝導率は比較的大きいが、本発明に係る耐火断熱膜は多孔質であるために、膜全体の熱伝導率は低く実用レベルである。
また、本発明方法によれば、本発明に係る多孔質の耐火断熱膜を容易に製造することができる。詳しくは、従来の物理蒸着法(PVD法)では、原子または分子の状態の粒子を基材に付着・堆積させるため、多孔質膜を形成することができない。また、金属酸化物スラリーを基材に塗布後、焼成する方法でも、金属酸化物結晶粒子が焼成により成長して互いに焼結するため、膜は緻密質なものとなる。それに対して本発明方法では、マグネシウムの原子量は比較的低く、酸化マグネシウムの分子量も比較的小さくその運動エネルギーは小さいため、熱流体により酸化マグネシウム粒子が基材に衝突しても潰れ難く、その結果、形成される膜は多孔質なものとなる。
よって本発明は、比較的安価で耐火断熱性に優れる耐火断熱膜を基材上に容易に形成可能な技術として、産業上極めて有用である。
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