公報発行日 2026年6月11
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(防災情報連携システムの効果)
本発明は、防災監視を行う実設備で発生した所定のイベントを示すイベント情報を含むイベント信号を2重化された第1防災情報基盤システムと第2防災情報基盤システムの各々に送信すると共に、少なくとも第1防災情報基盤システム又は第2防災情報基盤システムの何れか一方からイベント情報を含むイベント信号を連携先システムへ送信し、連携先システムがイベント信号を受信し利用者端末にイベント信号に基づく信号を利用者端末へ送信する連携先情報管理システムを備える防災情報連携システムであって、実設備から第1防災情報基盤システムまでの通信環境、及び実設備から第2防災情報基盤システムまでの通信環境を模擬した通信環境に設置される擬似設備と、連携先システムに連携先情報管理システムと接続される試験端末と、を備え、擬似設備から、第1防災情報基盤システムを経由して試験端末に至る第1通信経路と、第2防災情報基盤システムを経由して試験端末に至る第2通信経路との各々へイベント信号と同じ信号形式の擬似イベント信号を送信し、第1通信経路及び第2通信経路の通信状態を検出するようにしたため、通常運用において、実設備からイベント信号を送信することなく、擬似設備からの擬似イベント信号により2重化された防災情報基盤システムを経由して試験端末までの防災情報連携システムの通信状態を検出でき、通信状態から防災情報連携システムの動作状態が正常か異常かを常時監視することを可能とし、防災情報連携の確実性、安定性及び信頼性を向上可能とする。
また、2重化された防災情報基盤システムの何れか一方を待機状態としてイベント信号を連携先システムに送信しない場合であっても、イベント信号を使用せずに擬似設備からの擬似イベント信号を使用して防災情報連携システムの通信状態を検出するため、イベント信号の送信を行わない待機状態としている防災情報基盤システムも含めて防災情報連携システムの動作状態が正常か異常かを常時監視することを可能とする。
(通信所要時間の監視の効果)
また、第1通信経路及び第2通信経路の通信状態の検出として、第1通信経路による擬似イベント信号の通信所要時間及び第2通信経路による擬似イベント信号の通信所要時間を検出するようにしたため、検出された第1通信経路と第2通信経路の通信所要時間に基づき、防災情報連携システム、当該システムを構成するための機器、装置等の性能劣化による障害(故障)に至る前の異常の予知を可能とする。
(通信所要時間の検出の効果)
擬似設備は、擬似イベント信号の各々を識別可能とするイベント情報を含む擬似イベント信号を送信すると共に、擬似イベント信号を送信した送信時刻と送信した擬似イベント信号に含まれるイベント情報とを対応させた送信時刻情報を試験端末に送信し、試験端末は、擬似イベント信号を受信した受信時刻及び擬似イベント信号に含まれるイベント情報を検出し、擬似設備から受信した送信時刻情報から検出したイベント情報に対応した送信時刻と検出した受信時刻に基づき、第1通信経路による擬似イベント信号の通信所要時間及び第2通信経路による擬似イベント信号の通信所要時間を検出するようにしたため、異なる通信経路となる第1通信経路と第2通信経路の各々を経由して送信される擬似イベント信号について、擬似設備からの擬似イベント信号の送信時刻と試験端末での擬似イベント信号の受信時刻から通信所要時間を個別に検出することができ、防災情報連携システムの動作状態が正常か異常かの判断を適確に行うことを可能とする。
(送信時刻情報の通信経路の効果)
また、送信時刻情報は、連携先情報管理システムを経由しない通信経路により送信されるため、連携先情報管理システムが送信時刻情報を利用者端末に送付しない通信プロトコルであってあったとしても、試験端末が送信時刻情報を取得できる等、連携先システムの構成によらず試験端末が送信時刻情報を取得できる。
(システム動作状態の判断の効果)
また、第1通信経路の通信所要時間及び第2通信経路の通信所要時間の両方が所定の許容時間条件を充足する場合には、防災情報連携システムの正常と判断し、第1通信経路の通信所要時間が許容時間条件を充足せず、第2通信経路の通信所要時間が許容時間条件を充足する場合には、第1防災情報基盤システムの異常と判断し、第1通信経路の通信所要時間が許容時間条件を充足し、第2通信経路の通信所要時間が許容時間条件を充足しない場合には、第2防災情報基盤システムの異常と判断し、第1通信経路及び第2通信経路の通信所要時間の両方が許容時間条件を充足しない場合には、防災情報連携システムの異常と判断するようにしたため、第1通信経路及び第2通信経路の何れかにおいても擬似イベント信号の通信所要時間が許容時間内にあれば防災情報連携システム、当該システムを構成するための機器、装置等が正常に動作していることが確認でき、一方、第1通信経路及び第2通信経路擬似の何れかで擬似イベント信号の通信所要時間が許容時間を超えて長くなった場合には、防災情報連携システムに含まれる何れかのシステム、当該システムを構成するための機器、装置等が異常であることを確認することが可能となり、障害又は故障に至る前の異常の予知を可能とし、事前に適切な対処を可能とする。また、通信所要時間が許容時間を超えた通信経路から異常発生場所を特定することができ、適切な対処を可能とする。
(2重化システムの異常対応の効果)
また、2重化された第1防災情報基盤システムと第2防災情報基盤システムは、何れか一方がメインシステムとして稼働し、他方がサブシステムとして稼働し、メインシステムとして稼働している第1防災情報基盤システム又は第2防災情報基盤システムの異常が判断された場合には、メインシステムとして稼働している防災情報基盤システムを停止させ、サブシステムとして稼働している防災情報基盤システムをメインシステムに切り替えて稼働させるようにしたため、通信所要時間に基づく防災情報連携システムの動作状態の判断結果に基づき、二重化されている防災情報基盤システムのメインシステムとサブシステムの切替えを行い、連携先システムまで防災情報を連携させる動作の確実性、安定性及び信頼性を向上可能とする。
(利用者端末と試験端末の効果)
また、利用者端末は、イベント信号に基づく信号に含まれるイベント情報を表示し、試験端末は、利用者端末と同じ通信環境に配置された利用者端末の種別に対応した端末であり、擬似設備から自己までの第1通信経路及び第2通信経路の通信状態を表示するようにしたため、防災情報の連携先となる連携先システムでスマートフォン、タブレット等の携帯端末、パーソナルコンピュータ等の様々な種別の利用者端末を利用している場合には、その利用者端末の種別に対応した種別の試験端末を準備し、試験端末ごとに第1通信経路と第2通信経路の通信状態を検出することで、イベント信号の送信による防災情報の連携に近い形式で擬似イベント信号の送信を行って、より正確に防災情報連携システムの異常を監視することを可能とする。
(実設備と擬似設備の通信環境)
また、実設備は第1防災情報基盤システム及び第2防災情報基盤システムに所定の無線通信装置を使用して通信接続され、擬似設備は、実設備の設置場所に設置され、実設備で使用される無線通信装置を介して第1防災情報基盤システム及び第2防災情報基盤システムに通信接続されるようにしたため、実設備と擬似設備の通信環境を可能な限り近似させ、イベント信号の送信による防災情報の連携に近い形で擬似イベント信号の送信を行って、より正確に防災情報連携システムの動作状態の異常を監視する。
(擬似設備の効果)
また、実設備は、火災感知器及び受信機を備えた防災設備であり、擬似設備は、受信機に対応した擬似受信機、又は、コンピュータによる模擬プログラムの実行で実現される擬似受信機機能であることから、防災設備の受信機に、防災情報連携システムの動作状態を監視するために擬似イベント信号を送信させ、防災監視や防災情報の連携動作を中断させる必要がない。また、防災情報連携システムの動作状態の異常を監視するために、擬似設備は擬似イベント信号を送信できればよく、実設備のように火災、障害等のイベントを監視する必要がないことから、必要最低限の構成とすることができ、費用を抑えることができる。
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