特許7875526IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

ADCC活性を有する抗体、T細胞リダイレクティング抗体、キメラ受容体、キメラ受容体を発現する細胞、および当該細胞または抗体を利用した疾患の処置方法、特に抗体のADCC活性を利用する療法、当該細胞を利用したCAR-T療法およびT細胞リダイレクティング抗体療法

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

Probody(登録商標)は、活性化したProbody(登録商標)の高い血中滞留性と、プロテアーゼによって切断されない非活性化状態でも抗原結合活性を有することに起因して、正常組織においても細胞傷害活性を発揮する。また、T細胞リダイレクティング抗体療法、CAR-T療法においても、高い細胞傷害活性が得られる一方で、その活性が正常細胞においても起こり、重篤な副作用を引き起こすことが知られており、これらの療法の安全性に係る改良が求められてきた。 また、単一の腫瘍抗原が全てのがんにおいて普遍的に発現するわけではないため、これらの療法の抗原認識部位は標的とする腫瘍抗原毎に構築する必要があり、その操作に伴う経済的コスト及び労働作業が大きな課題となる。さらに、標的とする腫瘍抗原は治療に応じて発現量が低下したり突然変異したりするなどして、免疫回避を引き起こし、治療効果の低下または消滅を引き起こすこととなる。 治療段階に応じて認識する腫瘍抗原を変更することが可能なCAR-T細胞およびT細胞リダイレクティング抗体、それらを利用した治療方法について研究がされているが、患者に投与するに当たり十分な治療効果を有し、かつ高い安全性を有する治療方法および汎用的に利用できる技術の開発により、より安全かつ安価な治療が求められている。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

これらの課題を解決するために、発明者らは研究を重ね、プロテアーゼによって切断されて新たに生成した抗原結合ドメインに結合す5るADCC活性を有する抗体、T細胞リダイレクティング抗体又はCAR-T細胞が、治療標的細胞に対して選択的に作用して治療において有効であることを見いだし、本発明を完成させた。本開示の一つの側面において、プロテアーゼにより生成する抗原結合ドメインを含む分子の血中半減期が短く、・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】 図1は、抗体に癌組織や炎症性組織のような病変部位で発現量が上昇するプロテアーゼに対する感受性を抗体に付与することで組織特異性および治療濃度域(セラピューティックウィンドウ:Therapeutic window)を拡大させる抗体技術(Probody(登録商標))の概念を示す。
【図2】 図2は、プロテアーゼにるよるリンカーの切断で生じる抗原を特異的に認識する抗体によるTDCC活性の誘導を示す模式図である。
【図3】 図3は、プロテアーゼによるリンカーのの切断で生じる抗原を特異的に認識する抗体によるADCC活性の誘導を示す模式図である。
【図4】 図4は、プロテアーゼによるリンカーの切断で生じる抗原を特異的に認識する抗体によるTDCC活性の誘導を示す模式図である。
【図5】 図5は、プロテアーゼによるリンカーの切断で生じる抗原を特異的に認識する抗体によるADCC活性の誘導を示す模式図である。
【図6-1】 図6-1は、プロテアーゼにより切断された抗原結合分子を特異的に認識するCAR-Tによる細胞傷害活性の誘導を示す模式図である。
【図6-2】 図6-2は、プロテアーゼにより切断されることで露出する抗原を特異的に認識するCAR-Tによる細胞傷害活性の誘導を示す模式図である。
【図7】 図7は、プロテアーゼ切断配列(コラーゲンII部分配列)を挿入した抗体のプロテアーゼ(MMP13)によるin vitroの切断を示す結果である。左端のレーンからウェル1~5に対応し、ウェル1はMWM、ウェル2および3はそれぞれ切断配列を含まない抗原結合分子の反応前と反応後、ウェル4および5はそれぞれ切断配列を含む抗原結合分子にMMP13を加えた場合の反応前と反応後を示す。
【図8】 図8は、腫瘍抗原を認識する抗体のプロテアーゼ(IdeS)によるin vitroの切断を示す結果である。左端のレーンからウェル6~10に対応する。ウェル6はMWM、ウェル7および8はそれぞれ切断配列を含まない抗原結合分子の反応前と反応後、ウェル9および10はそれぞれ切断配列を含む抗原結合分子にIdeSを加えた場合の反応前と反応後を示す。
【図9】 図9(左)は、プロテアーゼにより切断される配列(コラーゲンII部分配列)を挿入した抗原結合分子(抗体)の腫瘍細胞株による処理を示す結果である。図9(右)は、プロテアーゼにより切断される配列(コラーゲンII部分配列)を挿入しない抗原結合分子の腫瘍細胞株による処理を示す結果である。
【図10】 図10は、プロテアーゼによりリンカー(コラーゲンII部分配列)が切断された抗原結合分子に抗切断リンカー抗CD3二重特異性抗体が結合することを示すBiacore計測の結果である。
【図11】 図11は、プロテアーゼにより切断された抗原結合分子(IgG1)に抗切断リンカー抗CD3二重特異性抗体が結合することを示すBiacore計測の結果である。
【図12】 図12は、プロテアーゼによりリンカー(コラーゲンII部分配列)が切断された抗原結合分子にADCC活性増強抗体が結合することを示すBiacore計測の結果である。
【図13】 図13は、プロテアーゼにより切断された抗原結合分子(IgG1)にADCC活性増強抗体が結合することを示すBiacore計測の結果である。
【図14】 図14は、プロテアーゼによりリンカー(コラーゲンII部分配列)が切断された抗原結合分子(抗GPC3抗体、IgG1)および抗リンカー抗CD3二重特異性抗体を用いたJurkatレポータージーンアッセイの結果である。
【図15】 図15は、プロテアーゼによりリンカー(コラーゲンII部分配列)が切断された抗原結合分子(抗GPC3抗体、IgG1)および抗リンカー抗CD3二重特異性抗体を用いたJurkatレポータージーンアッセイの結果である。
【図16】 図16は、プロテアーゼによりリンカー(コラーゲンII部分配列)が切断された抗原結合分子に対するADCC活性増強を用いたJurkatレポータージーンアッセイの結果である。
【図17】 図17は、プロテアーゼによりリンカー(コラーゲンII部分配列)が切断された抗原結合分子に対するADCC活性増強を用いたJurkatレポータージーンアッセイの結果である。
【図18】 図18は、プロテアーゼによりリンカー(コラーゲンII部分配列)が切断された抗原結合分子を認識する抗リンカー抗CD3二重特異性抗体とプロテアーゼ切断配列を挿入した抗GPC3抗体を用いたヒトPBMCによる細胞傷害性アッセイの結果である。
【図19】 図19はベクター構築物及び5'末端から3'末端へのフレーム単位の構成要素の配置順序を示す概略図である。
【図20】 図20は、MMP切断リンカーを切断できるPC-10細胞傷害活性の評価結果である。残存癌細胞の割合は、生細胞中のCD45-画分細胞の割合で算出された。横軸に添加した抗原結合分子の濃度を示す。
【図21】 図21は、MMP切断リンカーを殆ど切断できないKYSE70細胞傷害活性の評価結果である。残存癌細胞の割合は、生細胞中のCD45-画分細胞の割合で算出された。横軸に添加した抗原結合分子の濃度を示す。

代表図 図1本件の代表的な図

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