特許7885986IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

鋼管コンクリート柱を構成する鋼管の内周面と外周面との間を貫通して形成された蒸気抜き孔からのコンクリート打設後の流出を阻止しながら、火災時にコンクリート中から発生した場合の蒸気を通過させるための鋼管コンクリート柱の蒸気抜き孔用閉塞材に関するものである。

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

只、特許文献6の閉塞材では、栓材が蒸気抜き孔内に位置する本体部と、蒸気抜き孔外に位置し、本体部より太い摘み部との間の部分が鋼管への資材の衝突による衝撃等の外力の他、溶接時の熱等による影響で分断し、本体部が鋼管内に落下する可能性がある。本体部が落下した場合には、コンクリートの充填性に支障があるため、鋼管に孔を穿設する等、何らかの手段で本体部を回収しなければならない。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

請求項1に記載の鋼管コンクリート柱の蒸気抜き孔用閉塞材は、鋼管コンクリート柱を構成する鋼管の内周面と外周面との間を貫通して形成された蒸気抜き孔内に前記鋼管の前記外周面側から挿入され、前記鋼管内へのコンクリートの充填が完了し、前記コンクリートが流動性を失うまでの間、前記蒸気抜き孔を前記鋼管の前記内周面側から閉塞する閉塞材であり、 火災時に溶融可能な融点を持ち、前記蒸気抜き孔に内接し得る断面・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る

発明の効果[発明の詳細な説明]から抜粋

蒸気抜き孔への挿入状態で鋼管内周面に係止するばね材を備えた栓材の本体部内に、鋼管外周面への係止部を有する落下防止材を埋設しているため、鋼管への衝撃等や溶接時の熱等の影響で摘み部が本体部から分断することがあった場合にも、本体部に一体化している落下防止材が鋼管の外周面に係止した状態を維持することができ、摘み部から分離した本体部が鋼管内部に落下する事態を回避することができる。従って落下による本体部の回収の必要がなくなる。併せて本体部が蒸気抜き孔内に留まることで、本体部が蒸気抜き孔を閉塞する機能が保たれる。

鋼管内周面に係止するばね材を本体部内に予め埋設し、本体部に一体化させた場合(参考例)には、本体部に切込み状の保持部が形成される場合のように、本体部の保持部以外の部分が引張力やせん断力等の外力に対して破断し易くなるようなことがない。この結果、本体部の破断に対する安全性が向上し、破断による落下の可能性が低下するため、落下による回収の手間が解消される。

この特許の権利範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】 (a)は栓材の本体部内にばね材と落下防止材が埋設された場合の閉塞材の製作例を示した縦断面図、(b)は(a)に示す閉塞材の側面図、(c)は(a)に示す閉塞材の平面図である。
【図2】 (a)は図1とは形状の異なる落下防止材が本体部内に埋設された場合の閉塞材の製作例を示した縦断面図、(b)は(a)の平面図である。
【図3】 (a)は本体部内のばね材と落下防止材を連結する連結材が本体部内に埋設された場合の閉塞材の製作例を示した縦断面図、(b)は(a)に示す閉塞材の側面図、(c)は(a)に示す閉塞材の平面図である。
【図4】 (a)は図1-(a)に示す閉塞材が蒸気抜き孔内に鋼管の外周面側から挿入された後、ばね材の係止部の先端が鋼管の内周面に係止した様子を示した縦断面図、(b)は(a)に示す閉塞材が蒸気抜き孔内に挿入中の様子を示した縦断面図である。

代表図 図1本件の代表的な図

1……閉塞材、 2……栓材、21……本体部、22……摘み部、23……先端部、24……中間部、25……切欠き部、 3……ばね材、31……係止部、32……先端、33……定着部、34……中間部、 4……落下防止材、41……係止部、42……定着部、43……貫通部、 5……連結材、51……係止部、52……係止部、53……連結部、 6……鋼管コンクリート柱、 7……鋼管、7a……内周面、7b……外周面、71……蒸気抜き孔、 8……コンクリート。

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