特許7901069IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

1.発明の分野 本発明は、α-1,6-コア-フコシル化前立腺特異抗原(PSA)及びα-1,6-コア-フコース残基を含むその部分配列に特異的に結合する抗体又はその抗原結合断片に関する。抗体及び抗原結合断片は、コア-フコシル化PSA又はコア-フコシル化PSA部分配列と、コア-フコース残基を欠くアグリコシル化(aglycosylated)PSAを含む他のグリコシル化PSA種及びその部分配列、他の状況ではコア-フコシル化グリカンとを有意に識別する。本発明はさらに、本発明の抗体の軽鎖可変領域又は重鎖可変領域をコードする核酸分子、並びに前記核酸分子を含むベクターに関する。本発明はまた、本発明のベクターを含む宿主細胞、並びに本発明の宿主細胞を適切な条件下で培養すること及び産生された抗体を単離することを含む、本発明の抗体又は抗原結合断片を産生するための方法に関する。さらに、本発明は、本発明の方法によって得ることができる抗体に関し、本発明の抗体若しくは抗原結合断片の少なくとも1つ、本発明の核酸分子、本発明のベクター、本発明の宿主細胞又は本発明の方法によって産生される抗体を含む組成物に関する。本発明はまた、生物学的試料中のコア-フコシル化PSA又はそのコア-フコシル化部分配列を検出及び識別するための、本発明の抗体又は抗原結合断片の使用

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】 α-1,6-コア-フコシル化を強調する、Asn-69(N69)におけるPSAのN-グリカン構造を示す概略図である。
【図2】 fucPSA特異的抗体の免疫化及びスクリーニングに使用される糖ペプチド。図2Aは、免疫化及び陽性スクリーニングに使用されるPSA糖ペプチドのフコシル化部分配列を示す(PSA(67-79)-G0F、すなわち配列番号18の配列を有する式Iの糖ペプチド)。図2Bは、ネガティブ選択に使用される、α-1,6-コア-フコースを欠くPSA糖ペプチドのグリコシル化部分配列を示す(同様に配列番号18の配列を有するPSA(67-79)-G2、すなわち式IIの糖ペプチド)。図2Cは、ネガティブ選択に使用される、単離されたコア-フコシル化グリカン、すなわち式IIIのグリコシル化アスパラギンを示す。図2A~図2Cで使用される記号は、図1で使用されるものと同じであり、すなわち、図1の凡例で定義されるものと同じ分子を表す。図2A及び図2Bの糖ペプチドのアミノ酸配列を配列番号18に示す。
【図3A】 α-1,6-コア-フコシル化PSA糖ペプチド(PSA(67-79)-G0F/図中「G0F」として示される式(I)の糖ペプチド)及び非フコシル化PSA糖ペプチド(PSA(67-79)-G2/「G2」として示される式(II)の糖ペプチド)への結合についての、6つの選択された抗体及び2つの選択されない抗体のSRP Biacore動態学的データ。図は、Biacore sensorgram重ね合わせプロットを示す。黒い実線は生データであり、灰色の点線はラングミュアフィッティング曲線である:A~B(13C5)、C~D(2C11)、E~F(2H9)、G~H(2E9)、I~J(3H6)、K~L(3B10)、M~N(13E12)及びO~P(15F10)。PSA(67~79)-G0Fへの結合、0~900nM注入;ラングミュア1:1にフィッティング。PSA(67~79)-G2への結合、900nM注入;ラングミュア1:1にフィッティング。
【図3B】 図3Aの説明を参照。
【図3C】 図3Aの説明を参照。
【図3D】 図3Aの説明を参照。
【図3E】 図3Aの説明を参照。
【図3F】 図3Aの説明を参照。
【図3G】 図3Aの説明を参照。
【図3H】 図3Aの説明を参照。
【図3I】 図3Aの説明を参照。
【図3J】 図3Aの説明を参照。
【図3K】 図3Aの説明を参照。
【図3L】 図3Aの説明を参照。
【図3M】 図3Aの説明を参照。
【図3N】 図3Aの説明を参照。
【図3O】 図3Aの説明を参照。
【図3P】 図3Aの説明を参照。
【図4】 抗1,6fucPSA抗体2H9による精液から単離された天然PSAの例示的なウエスタンブロット分析。図4A:レーン1~4は、それぞれ5μg、2.5μg、1μg及び0.5μgの低下する天然PSA濃度を含む。図4B:5μgの天然PSA(約80%フコシル化PSAを含む試料;レーン1)に対する、又は5μgの脱グリコシル化天然PSA(レーン2)に対する2H9の反応性。
【図5】 市販の抗PSAマウスモノクローナル抗体(ER-PR8、Roche Tissue Diagnostics、カタログ番号:760-4271)を使用して検出される、前立腺腺癌のホルマリン固定パラフィン包埋(FFPE)生検における全PSA、又は本発明の抗1,6fucPSA抗体(2E9、3B10、3H6、13C5、2H9及び2C11を使用して検出されるコア-フコシル化PSAの免疫組織化学的染色の代表的な画像。
【図6】 本発明の抗1,6fucPSA抗体の、FFPE前立腺腺癌試料中の抗原への結合の阻害について試験した糖ペプチド。(A)α-1,6-コアフコースを有する二糖を含有するフコシル化PSA糖ペプチド、「DP」;(B)α-1,6-コアフコースを欠く九糖(ノナサッカリド)を含有する非フコシル化PSA糖ペプチド、PSA(67-79)-G2/式(II)の糖ペプチド;(C)アグリコシル化PSA断片(配列番号18);(D)PSAと同じグリカン構造(特に、PSA(67-79)-G0F/式(I)の糖ペプチドと同じグリカン)を含有するフコシル化非PSA糖ペプチド(「AFP」と称されるアルファフェトプロテイン)。図6A~図6Dで使用される記号は、図1で使用されるものと同じであり、すなわち、図1の凡例で定義されるものと同じ分子を表す。図6A~図6Cの糖ペプチド及び/又はペプチドのアミノ酸配列を配列番号18に示す。
【図7A】 前立腺腺癌試料のFFPE試料のIHC分析における、PSA(67-79)-G0F/式(I)の糖ペプチド(図中で「G0Fペプチド」と呼ばれる)による例示的な抗1,6fucPSA抗体結合の阻害。上から下の列に向かって、例示的な抗1,6fucPSA抗体、A:2E9、3B10、及び3H6、それぞれ2.5μg/ml、2.5μg/ml、及び2.5μg/ml;B:13C5、2H9及び2C11、それぞれ3μg/ml、2.5μg/ml及び1μg/ml。A及びBについては、抗体は、左列から右列へ向かって、PBS緩衝液(対照)、又は5×10-9M、5×10-8M、5×10-7M、5×10-6M、若しくは5×10-5MのPSA(67-79)-G0Fと共にプレインキュベートされた。
【図7B】 図7Aの説明を参照。
【図8A】 前立腺腺癌試料のFFPE試料のIHC分析におけるフコシル化PSA二糖ペプチド(DP)による抗1,6fucPSA抗体結合の阻害。上から下の列に向かって、例示的な抗1,6fucPSA抗体、A:2E9、3B10、及び3H6、それぞれ2.5μg/ml、2.5μg/ml、及び2.5μg/ml;B:13C5、2H9及び2C11、それぞれ3μg/ml、2.5μg/ml及び1μg/ml。A及びBについては、抗体は、左列から右列へ向かって、PBS緩衝液(対照)、又は5×10-9M、5×10-8M、5×10-7M、5×10-6M、若しくは5×10-5MのDP共にプレインキュベートされた。
【図8B】 図8Aの説明を参照。
【図9A】 前立腺腺癌試料のFFPE試料のIHC分析において、例示的な抗1,6fucPSA抗体結合は非フコシル化PSA糖ペプチド(PSA(67-79)-G2/式(II)の糖ペプチド、「G2」ペプチドと呼ばれる)により阻害されない。上から下の列に向かって、例示的な抗-1,6fucPSA抗体、A:2E9、3B10、及び3H6、それぞれ2.5μg/ml、2.5μg/ml、2.5μg/ml;B:13C5、2H9及び2C11、それぞれ3μg/ml、2.5μg/ml及び1μg/ml。A及びBについては、抗体は、左列から右列へ向かって、PBS緩衝液(対照)、又は5×10-9M、5×10-8M、5×10-7M、5×10-6M、又は5×10-5MのG2共にプレインキュベートされた。
【図9B】 図9Aの説明を参照。
【図10A】 アグリコシル化PSA断片(aa67-79);配列番号18によって例示的抗1,6fucPSA抗体結合は阻害されない。上から下の列に向かって、例示的な抗1,6fucPSA抗体、A:2E9、3B10、及び3H6、それぞれ2.5μg/ml、2.5μg/ml、及び2.5μg/ml;B:13C5、2H9及び2C11、それぞれ3μg/ml、2.5μg/ml及び1μg/ml。A及びBについては、抗体は、左列から右列へ向かって、PBS緩衝液(対照)、又は5×10-9M、5×10-8M、5×10-7M、5×10-6M、又は5×10-5Mのアグリコシル化PSA断片共にプレインキュベートされた。
【図10B】 図10Aの説明を参照。
【図11A】 PSA(67-79)-G0F(「AFP」ペプチドと称される)と同じグリカン構造を含有するコア-フコシル化無関係ペプチドによって例示的抗1,6fucPSA抗体結合は阻害されない。例示的な抗1,6fucPSA抗体、A:2E9、3B10、及び3H6、それぞれ2.5μg/ml、2.5μg/ml、及び2.5μg/ml;B:13C5、2H9及び2C11、それぞれ3μg/ml、2.5μg/ml及び1μg/ml。A及びBについては、抗体は、左列から右列へ向かって、PBS緩衝液(対照)、又は5×10-9M、5×10-8M、5×10-7M、5×10-6M、又は5×10-5MのAFP共にプレインキュベートされた。
【図11B】 図11Aの説明を参照。
【図12A】 抗全PSA抗体K-54794(捕捉抗体)又は6つの例示的抗1,6fucPSA抗体2E9、3B10、3H6、13C5、2H9、及び2C11(検出抗体)のうちの1つを、天然(菱形)及び脱グリコシル化(四角)PSA抗原と共に使用した、人工血清マトリックス中にスパイクした後のサンドイッチELISAの反応性。
【図12B】 図12Aの説明を参照。
【図12C】 図12Aの説明を参照。
【図12D】 図12Aの説明を参照。
【図12E】 図12Aの説明を参照。
【図12F】 図12Aの説明を参照。
【図13A】 抗1,6fucPSA抗体の重鎖可変ドメインのコンセンサス配列(配列番号19)並びに例示的抗体2E9、2C11、2H9、3B10、3H6及び13C5の重鎖可変ドメイン(それぞれ配列番号55、59、65、61、63及び57)とのアラインメント。
【図13B】 抗1,6fucPSA抗体の軽鎖可変ドメインのコンセンサス配列(配列番号20)並びに例示的抗体2E9、2C11、2H9、3B10、3H6及び13C5の軽鎖可変ドメイン(それぞれ配列番号56、60、66、62、64及び58)とのアラインメント。

代表図 図1本件の代表的な図

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