特許7906598IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

マグネシウムトランスポーター発現誘導剤およびそれを用いる化粧、美容または非治療的方法

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明は事情に鑑みてなされたもので、マグネシウムトランスポーター発現を誘導させる、とくに老化により低下したマグネシウムトランスポーターの発現を保護するマグネシウムトランスポーター発現誘導剤を提供することを目的とする。さらに本発明は、マグネシウムトランスポーターの発現を誘導することで、ヒト皮膚の老化、とくに、外部刺激である紫外線、活性酸素種による細胞障害から細胞を保護する老化防止剤および細胞保護剤を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明者らは、ヒトケラチノサイト由来のHaCaT細胞を用いて、老化様ストレスを与えた細胞でマグネシウムトランスポーター機能が低下することを見出した。さらに研究を進めたところ、その機能低下は、レスベラトロール等の機能性化合物で保護できることを見出した。本発明の老化様ストレス(p53活性)を与え、そのマグネシウムトランスポーターの発現量の低下を評価する方法は新しい知見である。

発明の効果[発明の詳細な説明]から抜粋

レスベラトロール、スコポリン、ケルセチンおよびフィセチンらなる群から選択される1もしくは2以上の化合物、または1もしくは2以上の生物抽出物を用いて、マグネシウムトランスポーターの発現を誘導することができる。とくに、老化等により低下したマグネシウムトランスポーターの発現を保護することおよび老化等による細胞内のヒアルロン酸合成酵素(HAS2およびHAS3)およびセラミド合成酵素の発現の低下から細胞を保護することができる。マグネシウムトランスポーターの発現を誘導することで本発明のマグネシウムトランスポーター発現誘導剤は、ヒト皮膚の老化、とくに外部刺激による細胞障害から細胞を有効に保護することができる。

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】 図1は、レスベラトロール、スコポリン、ケルセチンおよびフィセチン、および生物抽出物がp53活性を抑制することで、マグネシウムトランスポーターの発現の低下から細胞を保護することを示す図である。
【図2-1】 図2-1は、マグネシウムトランスポーター(NIPAL2、NIPAL4、TRPM6、TRPM7またはMagT1)の発現へのp53活性化剤(テノビン)の影響を示す図である。テノビンで処理することによりマグネシウムトランスポーターのmRNAの発現量が低下した。
【図2-2】 図2-2は、マグネシウムトランスポーター(NIPAL2、NIPAL4、TRPM6、TRPM7またはMagT1)の発現へのp53活性化剤(レプトマイシンB)の影響を示す図である。レプトマイシンBで処理することによりマグネシウムトランスポーターのmRNAの発現量が低下した。
【図2-3】 図2-3は、マグネシウムトランスポーター(NIPAL2、NIPAL4、TRPM6、TRPM7またはMagT1)の発現へのp53活性化剤(ニュートリン)の影響を示す図である。ニュートリンで処理することによりNIPAL4のmRNAの発現量は低下したが、他は変化が見られなかった。
【図3】 図3は、細胞内マグネシウム流入量へのp53活性化剤の影響を示す。添加時を1としたときの流入量の時間変化を示す。コントロールに比べ、テノビンまたはレプトマイシンBで処理することによりマグネシウム流入が阻害された。
【図4-1】 図4-1は、テノビンによるマグネシウムトランスポーターの発現低下に対する化合物(レスベラトロール、スコポリン)添加の効果を示す。テノビン処理によるマグネシウムトランスポーターmRNA量の低下に対し、10μMレスベラトロール、10μMスコポリン添加で一部に発現保護効果が見られた。
【図4-2】 図4-2は、テノビンによるマグネシウムトランスポーターの発現低下に対する化合物(ケルセチン、フィセチン)添加の効果を示す。テノビン処理によるマグネシウムトランスポーターmRNA量の低下に対し、10μMケルセチン、10μMフィセチン添加で発現保護効果が見られた。
【図5-1】 図5-1は、テノビンによるマグネシウムトランスポーターの発現低下に対する細胞内マグネシウム流入量への化合物(レスベラトロール、スコポリン)添加の効果を示す。添加時を1としたときの流入量の時間変化を示す。テノビン処理によりマグネシウム流入が低下し、レスベラトロール、スコポリンを添加することにより改善した。
【図5-2】 図5-2は、テノビンによるマグネシウムトランスポーターの発現低下に対する細胞内マグネシウム流入量への化合物(ケルセチン、フィセチン)添加の効果を示す。添加時を1としたときの流入量の時間変化を示す。テノビン処理によりマグネシウム流入が低下し、ケルセチン、フィセチンを添加することにより改善した。
【図6-1】 図6-1は、レプトマイシンBによるマグネシウムトランスポーターの発現低下に対する化合物(レスベラトロール、スコポリン)添加の効果を示す。レプトマイシンB処理によるマグネシウムトランスポーターmRNA量の低下に対し、10μMレスベラトロール、10μMスコポリン添加により発現保護効果が見られた。
【図6-2】 図6-2は、レプトマイシンBによるマグネシウムトランスポーターの発現低下に対する化合物(ケルセチン、フィセチン)添加の効果を示す。レプトマイシンB処理によるマグネシウムトランスポーターmRNA量の低下に対し、10μMケルセチン、10μMフィセチン添加により発現保護効果が見られた。
【図7-1】 図7-1は、テノビンによるHAS発現低下に対するMg化合物添加の効果を示す。テノビン処理によるHASのmRNA量の低下に対し、10mMのMg化合物添加により発現保護効果が見られた。
【図7-2】 図7-2は、テノビンによるHAS発現低下に対する化合物(レスベラトロール、スコポリン)添加の効果を示す。テノビン処理によるHASのmRNA量の低下に対し、10μMレスベラトロール、10μMスコポリン添加により一部に発現保護効果が見られた。
【図7-3】 図7-3は、テノビンによるHAS発現低下に対する化合物(ケルセチン、フィセチン)添加の効果を示す。テノビン処理によるHASのmRNA量の低下に対し、10μMケルセチン、10μMフィセチン添加により発現保護効果が見られた。
【図8-1】 図8-1は、テノビンによるセラミド合成酵素発現低下に対する化合物(レスベラトロール)添加の効果を示す。テノビン処理によるセラミド合成酵素のmRNA量の低下に対し、レスベラトロール添加により発現保護効果が見られた。
【図8-2】 図8-2は、テノビンによるセラミド合成酵素発現低下に対する化合物(ケルセチン、フィセチン)添加の効果を示す。テノビン処理によるセラミド合成酵素のmRNA量の低下に対し、ケルセチン、フィセチン添加により発現保護効果が見られた。

代表図 図1本件の代表的な図

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