技術分野
電子を放出するエミッター及びこれを備える装置
発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋
特許文献1に開示された電子源を実際に長期動作させた後のチップを観察すると、ヒーターの導電支柱に接触している近傍で六ほう化物の蒸着が認められた。ヒーターにおける導電支柱との接触部近傍は導電支柱へ熱伝導によって温度が低下するため、チップから蒸発した六ほう化物が再蒸発できずにこの領域に蒸着すると推察される(図5(b)参照)。図5(b)は、ヒーター15a,15bの近傍に電子源11を構成する材料が蒸着した状態を模式的に示す縦断面図である。導電支柱17a,17bの上面と、これに連続してヒーター15a,15bの上面の一部を覆うように蒸着物Dが付着している。図5(a)及び図5(b)における矢印は通電時の電流を表している。蒸着物Dが付着していない状態においては図5(a)に示すようにヒーター15a,15bに安定的に電気が流れる。これに対し、図5(b)に示すように蒸着物Dが付着すると、蒸着物Dがヒーター15a,15bにおける安定した電気の流れを阻害する。なお、特許文献1に記載の発明においては、発熱体の所定の領域に絶縁性被覆を形成することで六ほう化物の蒸着に起因する信頼性の低下を抑制している。
課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋
本開示の一側面はエミッターを提供する。このエミッターは、通電によって発熱する第一及び第二のヒーターと、第一及び第二のヒーターにより加熱されて電子を放出する第一材料で構成された電子源と、第一及び第二のヒーターと電子源との間にそれぞれ介在し、第一材料よりも熱伝導率が低い第二材料で構成された中間部材とを備える。
発明の効果[発明の詳細な説明]から抜粋
本開示によれば、長期動作時においても、高信頼性を維持できるエミッター及びこれを備えた装置が提供される。
この特許の権利範囲[特許請求の範囲]
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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋
【図1】
図1(a)は本開示に係るエミッターの第一実施形態を模式的に示す縦断面図であり、図1(b)は図1(a)に示すエミッターの横断面図である。
【図2】
図2(a)は本開示に係るエミッターの第二実施形態を模式的に示す縦断面図であり、図2(b)は図2(a)に示すエミッターの横断面図である。
【図3】
図3(a)は本開示に係るエミッターの第三実施形態を模式的に示す縦断面図であり、図3(b)は図3(a)に示すエミッターの上面図である。
【図4】
図4は実施例に係るエミッターの上面温度を示すサーモグラフィカメラ画像である。
【図5】
図5(a)は比較例に係るエミッターを模式的に示す縦断面図であり、図5(b)は図5(a)に示すエミッターのヒーターの近傍に電子源を構成する材料(ホウ化ランタン)が蒸着した状態を模式的に示す縦断面図である。
1…電子源、1f…電子放出面、2,2a,2b,3…中間部材、5a,5b…ヒーター、10,20,30…エミッター。
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