特表2023-523428IP Force 特許公報全文掲載

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】
(54)【発明の名称】パルス幅変調制御の同期化
(51)【国際特許分類】
   
【FI】
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】
(86)(22)【出願日】
(85)【翻訳文提出日】
(86)【国際出願番号】
(87)【国際公開番号】
(87)【国際公開日】
(31)【優先権主張番号】17/133,403
(32)【優先日】
(33)【優先権主張国・地域又は機関】
(31)【優先権主張番号】63/013,694
(32)【優先日】
(33)【優先権主張国・地域又は機関】
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】507107291
【氏名又は名称】テキサス インスツルメンツ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】230129078
【弁護士】
【氏名又は名称】佐藤 仁
(72)【発明者】
【氏名】ヴェンカタラトナ サブラフマンヤ ブハラティ アコンディ ラジャ ラグフパティ
(72)【発明者】
【氏名】サム グナナ サバパティ
【テーマコード(参考)】
【Fターム(参考)】
5H770AA27
5H770BA01
5H770CA01
5H770CA02
5H770CA05
5H770DA21
5H770DA27
5H770EA01
5H770QA40
(57)【要約】
記載される例において、パルス幅変調(PWM)装置(200)は、イニシエータ(202)及び受信機(204)を含む。イニシエータは、イニシエータカウンタ(228)及びイニシエータPWM信号生成器(210)を含む。イニシエータカウンタは、イニシエータクロック信号に応答してイニシエータカウントを進める。イニシエータPWM信号生成器は、イニシエータカウントに応答して、イニシエータPWM信号を生成する。受信機(204)は、受信機カウンタ(230)と、受信機PWM信号生成器(222)と、受信機カウントをリセットするように構成される回路要素とを含む。受信機カウンタ(230)は、受信機クロック信号に応答して受信機カウントを進める。受信機PWM信号生成器(222)は、受信機カウントに応答して、受信機PWM信号を生成する。回路要素は、同期化信号に応答して、オフセットに基づいて、受信機カウントをリセットする。
【特許請求の範囲】
【請求項】
パルス幅変調(PWM)システムであって、
イニシエータであって、
イニシエータクロック信号入力と、
前記イニシエータクロック信号入力で受信されたイニシエータクロック信号に応答して、イニシエータカウントを進めるように構成されるイニシエータカウンタと、
前記イニシエータカウントに応答して、イニシエータPWM信号を生成するように構成されるイニシエータPWM信号生成器と、
同期化信号を生成して出力するように構成される回路要素と、
を含む、前記イニシエータ、及び
受信機であって、
受信機クロック信号入力と、
前記受信機クロック信号入力で受信された受信機クロック信号に応答して、受信機カウントを進める受信機カウンタと、
前記受信機カウントに応答して、受信機PWM信号を生成するように構成される受信機PWM信号生成器と、
前記同期化信号に応答し、オフセットに基づいて、前記受信機カウントをリセットするように構成される回路要素と、
を含む、前記受信機、
を含む、PWMシステム。
【請求項】
請求項1に記載のPWMシステムであって、前記オフセットが、前記受信機と前記イニシエータとの間の物理的距離に基づく、PWMシステム。
【請求項】
請求項1に記載のPWMシステムであって、
前記イニシエータが前記イニシエータカウントを初期値にリセットするように構成され、
前記受信機が前記受信機カウントを前記初期値に前記オフセットを加えた値にリセットするように構成される、
PWMシステム。
【請求項】
請求項3に記載のPWMシステムであって、
前記イニシエータが前記同期化信号に応答して、又は前記同期化信号の生成を引き起こすトリガに応答して、前記イニシエータカウントをリセットするように構成され、
前記オフセットが前記イニシエータと前記受信機との間の物理的距離に応答して決定される、
PWMシステム。
【請求項】
請求項1に記載のPWMシステムであって、
通信線を更に含み、
前記イニシエータが、ハードウェア実行層において、前記同期化信号を生成し、前記同期化信号を前記通信線に出力し、前記イニシエータカウントをリセットするように構成され、
前記受信機が、ハードウェア実行層において、前記通信線から前記同期化信号を受信し、前記同期化信号を検出し、前記受信機カウントをリセットするように構成される、
PWMシステム。
【請求項】
請求項1に記載のPWMシステムであって、前記イニシエータが、データ及び前記同期化信号を同じ通信線に出力するように構成される、PWMシステム。
【請求項】
請求項1に記載のPWMシステムであって、前記イニシエータが、前記イニシエータにおいてハードウェア決定され、前記イニシエータのハードウェア実行層において検出されたトリガ条件に応答して、前記同期化信号を生成するようにハードウェア構成される、PWMシステム。
【請求項】
請求項1に記載のPWMシステムであって、
前記イニシエータが、前記イニシエータPWM信号を第1の制御信号として出力するように構成され、
前記受信機が、前記受信機PWM信号を第2の制御信号として出力するように構成される、PWMシステム。
【請求項】
パルス幅変調(PWM)システムであって、
受信機を含み、
前記受信機が、
受信機入力と、
受信機クロック信号入力と、
前記受信機クロック信号入力で受信された受信機クロック信号に応答して受信機カウントを進める受信機カウンタと、
前記受信機カウントに応答して、受信機PWM信号を生成するように構成される受信機PWM信号生成器と、
前記受信機入力で同期化信号を受信し、前記受信機と前記同期化信号の送信源との間の物理的距離に応答して、前記受信機カウントをリセットするように構成される回路要素と、
を含む、
PWMシステム。
【請求項】
請求項9に記載のPWMシステムであって、
前記受信機が、前記受信機カウントを事前決定された初期値にオフセットを加えたものにリセットするように構成される、
PWMシステム。
【請求項】
請求項10に記載のPWMシステムであって、
前記オフセットが、前記受信機カウント動作の前記リセットの完了に対する前記受信機入力からの回路ベースの待ち時間に応答して決定される、
PWMシステム。
【請求項】
請求項10に記載のPWMシステムであって、
前記受信機が、前記同期化信号から第1のオフセット部分を抽出するように、及び、前記オフセットを生成するために前記受信機に格納された第2のオフセット部分に前記第1のオフセット部分を加算するように構成される、
PWMシステム。
【請求項】
請求項9に記載のPWMシステムであって、
前記受信機が、ハードウェア実行層において、前記同期化信号を検出し、前記検出された同期化信号に応答して前記受信機カウントをリセットするように構成される、
PWMシステム。
【請求項】
請求項9に記載のPWMシステムであって、通信線を更に含み、
前記受信機入力が前記通信線に結合され、
前記受信機入力が、前記通信線を介して前記同期化信号を受信するように構成され、
前記受信機入力が、前記通信線を介してデータを受け取るように構成される、
PWMシステム。
【請求項】
パルス幅変調(PWM)制御のための方法であって、
イニシエータを用いて、イニシエータクロック信号に応答してイニシエータカウントを進めることと、
前記イニシエータカウントに応答して、前記イニシエータを用いて、第1の制御されたデバイスを制御することと、
前記イニシエータを用いて同期化信号を生成することと、
前記イニシエータから受信機へ前記同期化信号を送信することと、
受信機を用いて、受信機クロック信号に応答して受信機カウントを進めることと、
前記受信機カウントに応答して、前記受信機を用いて、第2の制御されたデバイスを制御することと、
前記受信機を用いて前記同期化信号を受信及び検出することと、
オフセット値に基づいて、前記同期化信号に応答して前記受信機カウントをリセットすることと、
を含む、方法。
【請求項】
請求項15に記載の方法であって、前記オフセット値が、前記受信機と前記イニシエータとの間の物理的距離に基づく、方法。
【請求項】
請求項15に記載の方法であって、
前記イニシエータカウントを初期値にリセットすることを更に含み、
前記受信機カウントを前記リセットすることが、前記受信機カウントを前記初期値に前記オフセット値を加えた値にリセットすることを含む、
方法。
【請求項】
請求項15に記載の方法であって、
前記イニシエータを前記リセットすることが、前記同期化信号に応答するか、又は前記同期化信号を生成させることに応答しており、
前記オフセット値が、前記イニシエータと前記受信機との間の物理的距離に応答して決定される、
方法。
【請求項】
請求項15に記載の方法であって、
前記イニシエータにおいて、ハードウェア実行層を用いて、前記同期化信号を生成し、前記同期化信号を前記受信機に送信し、前記イニシエータカウントをリセットすることと、
前記受信機において、ハードウェア実行層を用いて、前記同期化信号を受信し、前記同期化信号を検出し、前記受信機カウントをリセットすることによって前記受信機カウントを調整すること、
を更に含む、方法。
【請求項】
請求項15に記載の方法であって、前記同期化信号を前記送信することと同じ通信線を用いて、前記イニシエータから前記受信機にデータを送信することを更に含む、方法。
【請求項】
請求項15に記載の方法であって、前記同期化信号を前記生成することが、前記イニシエータにおいてハードウェア決定されたトリガに応答して実施される、方法。
【請求項】
請求項15に記載の方法であって、前記同期化信号を前記生成することが、前記イニシエータにおいてハードウェア決定され、前記イニシエータのハードウェア実行層において検出されたトリガ条件に応答して、実施される、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【】
本願は、概して制御システムに関し、より詳細には、ローカルネットワークにわたって分散されたパルス幅変調制御システムの同期化
【背景技術】
【】
工業駆動システムなどの多くの応用例において、種々の物理的に分散された制御デバイスが、それぞれのデバイスを同期して動作するように制御するために同期して機能することが重要である。例えば、ロボットシステム、工作機械、及び、位置制御された駆動システムは、複数のそれぞれのコントローラのうちの異なるものによって独立して制御される、複数のモータ又はアクチュエータを組み込み得る。同期されたコントローラは、モータ及びアクチュエータが共に動作して、正確な時に正確な位置への協調した動きを達成することを可能にする。
【】
幾つかの例において、同期されたコントローラが、機械、車両、建物、又は、数十メートル以下で測定可能なその他のものを介して分散され、通信ネットワークを介して接続される。コントローラは、通信ネットワークを介して制御信号及びセンサ測定値を交換し得る。クロックドリフト、クロックソースの変動(その結果、別個のコントローラでクロックの不一致が累積する可能性がある)、クロック生成エラー、及びクロック信号伝播差(例えば、ソフトウェア又はハードウェアによって生じる遅延や送信時間差)は、同期化を維持するために同一のクロックタイミングにその他の方式で依存する分散コントローラを非同期化する可能性がある。
【】
図1は、従来技術のパルス幅変調(PWM)制御されたシステム100の例示の機能ブロック図を示す。一次PWMコントローラ102が、一次グローバルクロック104(グローバルクロックであってもよい)によってクロックされ、第1のPWM制御されたデバイス106(電力段とも称され得る)を制御するように接続される。一次PWMコントローラ102は、一次グローバルクロック104を用いて一次PWMカウントを維持し、一次PWMカウントを用いてPWM制御信号を生成して、第1のPWM制御されたデバイス106を制御する。特に、デューティサイクル(時間比例)PWM実装では、PWMカウントの変化に応答して、例えば、カウントが第1の値に達したときにPWM信号を低に設定し、カウントが第2の値に達したときにPWM信号を高に設定するなど、PWM信号の状態が高と低の間で変化する。(あるいは、カウントが第1の値に達したときにPWM信号を高に設定し、カウントが第2の値に達したときにPWM信号を低に設定する。)第1の値を調整することで、PWM信号が高(又は低)であるPWM信号サイクルの一部であるPWMデューティサイクルが変更される。第2の値を調整することは、PWM信号サイクルの周期を決定する、カウンタ最大値又はモジュロ値を変更することに対応する。一次PWMコントローラ102はまた、N本の通信線108によって隔離ブロック110に接続され得る。隔離ブロック110の使用は、例えば、デバイス106が高電圧であるか低電圧であるかに依存し得る。隔離ブロック110は、容量性、誘導性、又は光インピーダンスを含み、異なるPWMコントローラに印加される異なる電力レジームなどの他の電力レジームから、一次PWMコントローラ102を隔離する。隔離ブロック110は、N本の通信線112によって二次PWMコントローラ114に接続され、二次PWMコントローラ114は、二次グローバルクロック116によってクロックされる。二次PWMコントローラ114は、第2のPWM制御されたデバイス118を制御するように接続される。二次PWMコントローラ114は、二次グローバルクロック116を用いて二次PWMカウントを維持し、二次PWMカウントを用いてPWM制御信号を生成して、第2のPWM制御されたデバイス118を制御する。
【発明の概要】
【】
記載する例において、パルス幅変調(PWM)システムが、イニシエータ及び受信機を含む。イニシエータは、イニシエータカウンタと、イニシエータPWM信号生成器とを含む。イニシエータカウンタは、イニシエータクロック信号に応答してイニシエータカウントを進める。イニシエータPWM信号生成器は、イニシエータカウントに応答して、イニシエータPWM信号を生成する。受信機は、受信機カウンタと、受信機PWM信号生成器と、受信機カウントをリセットするように構成された回路要素とを含む。受信機カウンタは、受信機クロック信号に応答して受信機カウントを進める。受信機PWM信号生成器は、受信機カウントに応答して、受信機PWM信号を生成する。回路要素は、同期化信号
に応答して及びオフセットに基づいて、受信機カウントをリセットする。
【図面の簡単な説明】
【】
【図】従来技術の同期化パルス幅変調(PWM)制御されたシステムの例示の機能ブロック図を示す。
【】
【図】同期化PWM制御されたシステムの例示の機能ブロック図を示す。
【】
【図】同期化PWM制御されたシステムのイニシエータ部の例示の機能ブロック図を示す。
【】
【図】例示の同期化フレームビット単位のレイアウトを示す。
【】
【図】PWM制御されたシステムの同期化プロセスの例を示す。
【発明を実施するための形態】
【】
図2は、同期化PWM制御されたシステム200の例示の機能ブロック図を示す。PWM制御されたシステム200は、一次モジュール202(イニシエータモジュールとも称される)と二次モジュール204(受信機モジュールとも称される)とを含む。一次モジュール202は、一次PWMクロック信号を生成する一次PWMクロックユニット206を含み、フレームトリガユニット208及び一次PWMコントローラ210をクロックするように接続される。一次PWMクロック信号は、例えば、一次グローバルクロックシステム(図示せず)から生成することができる。フレームトリガユニット208は、同期化パルス(以下で更に記載する)を一次PWMコントローラ210及び送信機212に出力するように接続される。一次PWMコントローラ210は、第1の制御されたデバイス214を制御するように接続される。送信機212は、通信線216に出力する。通信線216は、例えば、高速シリアルインターフェース(FSI)などの双方向相互接続とすることができる。通信線216は、データが通信線216を介して送信されることも可能にするために双方向であり得る。従って、通信線216は、データフレーム送信と同期化フレーム送信(又は他のフレームタイプの送信)との間で共有することができ、受信機218が通信線216に接続する入力は、共有入力232と呼ぶことができる。
【】
二次モジュール204は、通信線216からフレーム(データフレーム又は同期化フレームなど)を受け取るように接続された受信機218を有する。受信機218は、受け取ったフレームを、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)又は専用デジタル論理などの、構成可能論理ブロック220(CLB220)に接続される。CLB220は、二次PWMコントローラ222への出力に接続される。二次PWMクロック224が、二次PWMコントローラ222をクロックするように接続される。二次PWMクロック224は、例えば、二次グローバルクロックシステム(図示せず)から生成され得る。二次PWMコントローラ222は、第2の制御されたデバイス226を制御するように接続される。
【】
一次PWMコントローラ210は、一次PWMカウンタ228を含み、一次PWMカウンタ228は、一次PWMクロックユニット206によって生成される一次クロック信号に応答して一次PWMカウントを生成する。一次PWMコントローラ210は、一次PWMカウントを用いて、制御信号を生成して、第1の制御されたデバイス214を制御する。例えば、一次PWMクロックユニット206は100MHzで動作することができ、一方、一次PWMカウントは、20kHzのレートで増分される(例えば、5000個の立ち上がりクロックエッジ毎に1回)。従って、一次モジュール202及び二次モジュール204における計算及び他の処理機能は、それぞれ、一次PWMコントローラ210及び二次PWMコントローラ222のデバイス制御機能と比較して、より高いレートで動作して、デバイス制御の精度を改善する。
【】
従って、第1の制御されたデバイス214を動作させる制御信号は、PWM制御信号として記載され得る。フレームトリガユニット208は、PWMカウント同期化が成される事前決定された同期化条件を検出し、同期化条件が検出されたとき同期化パルスを生成する。フレームトリガユニット208は、一次PWMカウント又は他の一次タイマ論理又はスペアPWMタイマユニットが、フレームトリガユニット208のプログラマブルメモリ(例えば、不揮発性メモリ、ヒューズなど)に格納され得るか又はフレームトリガユニット208の静的論理にハードコードされ得る事前決定されたハードウェア符号化値に達することに応答して、同期化パルスを生成する。事前決定されたハードウェア符号化値の使用は、ストールやメモリフェッチなどのソフトウェア層実行において共通のタイミング変動に依存しない確定的リセットタイミングを提供する。従って、各同期化パルスを周期的に生成することができる。フレームトリガユニット208は、同期化パルスを1次PWMコントローラ210及び送信機212に出力する。同期化パルスに応答して、一次PWMコントローラ210は、一次PWMカウントをゼロにリセットする。同期化パルスに応答して、送信機は同期化フレーム(PINGフレームとも称される)を生成し、通信線216を介して同期化フレームを二次モジュール204の受信機218に送る。
【】
二次モジュール204の受信機218は、受け取ったフレーム(データフレーム及び同期化フレームなど)をCLB220に出力する。CLB220は、フレームが同期化フレームに対応する値を有するフレームタグ(ビットストリング)を含むかどうかを判定することなどによって、受け取ったフレームが同期化フレームであるかどうかを検出する。(同期化フレームの例示の構造については、図4を用いて更に記載する。)CLB220が同期化フレームを検出した場合、CLB220は、同期化パルスを二次PWMコントローラ222に送信する。
【】
二次PWMコントローラ222は、二次PWMクロック224に応答して二次PWMカウントを生成する二次PWMカウンタ230を含む。二次PWMコントローラ222は、二次PWMカウントに応答して、第2の制御されたデバイス226を制御するための制御信号を生成する。従って、第2の制御されたデバイス226を動作させる制御信号は、PWM制御信号として記載され得る。二次PWMコントローラ222が同期化パルスを受け取った場合、二次PWMコントローラ222は、二次PWMカウントをゼロプラスオフセット(位相値とも称される)にリセットする。
【】
オフセットは、二次PWMコントローラ222に局所的なハードウェアで符号化され、同期化プロセスは、ソフトウェア層ではなくハードウェア層によって実施される。オフセットは、メモリ変数であり、例えば、不揮発性メモリ又はヒューズ論理において符号化され得る。ソフトウェア関連のストール、メモリフェッチ、及び他のプロセス関連の遅延を回避することで、確定的な同期化タイミングが提供され、同期化精度が高まる。オフセットは、一次モジュール202と二次モジュール204との間の物理的距離に応答して決定される。オフセットは、同期化パルスに様々に対応するシリアルビットストリーム及び同期化フレームが、フレームトリガユニット208から送信機212へ、通信線216を介して受信機218へ、CLB220へ、二次PWMコントローラ222へ進むのにかかる時間を含むことができる。この伝搬遅延は、例えば、数十ナノ秒とすることができ、これをオフセットに加えることができる。ハードウェア層を用いて、送信時間以外の変数の影響を制限し、(回路ベースの遅延を補償するために)回路ベースの遅延に(更に)応答してオフセットを正確に決定することを可能にする。回路ベースの遅延(又はレイテンシ)は、例えば、フレーム転送を開始するのにかかる時間、同期化フレームの持続時間、CLB220が同期化フレームを検出するのにかかる時間、二次PWMカウントリセットを実施するのにかかる時間、及び他の同期化プロセス関連遅延を含むことができる。
【】
同期化フレーム及び送信距離関連オフセットを用いて同期化を実施するためのハードウェア層の使用は、幾つかの実装において、一次PWMクロック信号の単一サイクル内で一次/二次同期化を正確に提供する。一次PWMクロックユニット206が100MHzで動作する実装では、これは10ns以内の正確な一次/二次同期に対応することができる。従って、一次PWMカウンタ228によって生成された一次PWMカウントと、二次PWMカウンタ230によって生成された二次PWMカウントとによって制御されるデバイスが、それぞれの一次PWMクロックユニット206又は二次PWMクロックユニット224よりもはるかに低い周波数(例えば、100MHzとは対照的に20kHzなど)で動作する幾つかの実装において、比較的低い周波数のデバイス制御レジームと、比較的高い周波数の一次及び二次ブロック202、204動作レジームとの両方に関して、一次/二次同期が高度に正確に成される。
【】
から、CLB220が生成した同期化パルスは、二次PWMコントローラ222の二次PWMカウンタ230によって生成された二次PWMカウントをリセットする。このリセットは追加されたオフセットとともに、二次PWMカウントリセット時に(一次PWMコントローラ210の一次PWMカウンタ228によって生成された)一次PWMカウントと同じか又はほぼ同じカウントに二次PWMカウントを効果的に設定する。一次PWMカウントがリセットされ、同期化フレームが二次モジュール204の受信機218に送られるとき、二次PWMカウントがオフセットにリセットされるときまでに、一次PWMカウントもまた、そのオフセットに等しい(又はほぼ等しい)数だけ進んでいることになる。従って、同期化フレーム及びその結果として生じる二次リセットは、一次及び二次PWMカウントを、温度による変動など、送信時間並びにその他のプロセス変動に関連する許容範囲内に同期させる。一次モジュール202と二次モジュール204との間の物理的距離を数十メートルに制限することによって、送信時間の変動を制限することができ、そのため、同期化は、二次PWMカウントリセット時の一次PWMカウントと同じ値に、より正確に二次PWMカウントをリセットする。
【】
本願において記載するように、PWM制御システムは、指定された同期化フレームを用いて、複数のデバイスにわたってPWM制御モジュールを同期化させて、協調したリアルタイム制御を提供することができる。この同期化は、FSIなどの双方向相互接続(通信線216など)を介して同期化フレームを送信することによって実施することができる。同期化フレームは、比較的限られた帯域幅内に収まり得、従って、通信されている他のデータとの衝突を回避しながら、共有の通信回線を用いて送信することができる。
【】
同期化フレームの通信転送を開始し、同期化フレームを受信及び検出するためにハードウェア専用層を用いることで、ソフトウェア関連のプロセス割り込みの一部又はすべてを回避することができ、タイミングの合った同期化を確実に提供する。ハードウェア層を使用し、ソフトウェアプロトコル層を使用せずに同期化を実効することにより、同期化プロセスを確定的に実効することができる。また、実行時に、ハードウェア層を使用し、ソフトウェアプロトコル層を使用しないことは、同期化プロセスが中央処理装置(CPU)又は他のソフトウェア制御サブシステムへの依存を回避することを可能にする。従って、PWMネットワーク(PWM制御されたシステム200など)の一次モジュール202内のハードウェア層を用いて、フレームトリガユニット208を用いて一次モジュール202内部の事象を検出し、内部事象の検出に応答して同期化フレームを生成し、一次PWMモジュール210のタイマを同期させることは、ネットワークのPWMモジュール210、222内に予測可能な、タイミングの合った同期事象を提供するのに役立つ。また、同期化フレームを受け取り、検出し、それに応答するためにPWMネットワークの二次モジュール204内のハードウェア層を用いることは、ネットワークのPWMモジュールの予測可能なタイミングの合った同期化を提供するのに役立つ。
【】
PWMネットワークの二次モジュール204が、ハードウェアを用いて、受け取った同期化フレームを検出することができる。二次モジュール204は、同期化フレームの検出された受領に応答して同期化パルスを生成する。二次モジュール204内の二次PWMコントローラ222が同期化パルスを受け取った後、二次PWMコントローラ222のタイマは、フレーム待ち時間を補正するオフセットで二次PWMコントローラ222の二次PWMカウントをリセットすることによって、検出された同期化フレームに同期される。従って、一次及び二次PWM制御モジュール202、204間の既知の(例えば、測定された)距離(幾つかの例において、付加的な信号伝搬遅延、及び、一次及び二次モジュール202、204、並びに、対応する一次及び二次PWMモジュール210、222内部の回路関連遅延などの、他の遅延を伴う)を用いて、オフセットを生成し、例えば、そのような距離によって引き起こされる送信遅延を補償することができる。
【】
一次PWMカウントは、同期化パルスが送信された後(又は、例えば、同期化パルスが生成された後、又は、事前決定された一次PWMカウント値-同期をトリガすることなど、フレームトリガユニット208による事象の初期検出後)、それをゼロにリセットすることによって、同期され得る。二次PWMカウントは、同期化フレーム(又はそのフレームの検出に続くパルス)に応答して、ゼロプラス生成されたオフセットにリセットすることによって同期され得る。生成されたオフセットは、例えば、同期化フレームの送信と同期化フレームの受領との間の待ち時間、及び対応する同期化パルスの他の伝搬遅延を表すことができる。生成されたオフセットはまた、二次モジュール204及び対応する二次PWMコントローラ222の回路遅延、並びに、一次PWMカウントのリセットと同期化フレームの送信との間の回路遅延を含むことができる。
【】
図3は、同期されたPWM制御システム300のイニシエータ部分の例示の機能ブロック図を示す。一次モジュール送信機302の第1の入力が、第1の検出事象ブロック304の出力を受け取るように接続される。第1の検出事象ブロック304の入力が、第1のマルチプレクサ306の出力を受け取るように接続される。第1のマルチプレクサ306は、M本のハードウェア層トリガ線308に接続されたM個の入力を有する。一次モジュール送信機302の第2の入力が、第2の検出事象ブロック310の出力を受け取るように接続される。第2の検出事象ブロック310の入力が、第2のマルチプレクサ312の出力に接続される。第2のマルチプレクサ312は、P本のソフトウェア層トリガ線314に接続されたP個の入力を有する。第1及び第2の検出事象ブロック304、310、並びに、第1及び第2のマルチプレクサ306、312は、図2のフレームトリガユニット208に対応することができる。
【】
M本のハードウェア層トリガ線308を用いて、M個の異なる内部(オンチップなど)又は外部ハードウェア層トリガソース(又は両方)に接続して、一次モジュール送信機302に同期化フレームを生成させることができる。第1の検出事象ブロック304は、一次モジュール送信機302による同期化フレームの生成のために、第1のマルチプレクサ306の出力信号が、或るトリガ事象に対応するか又はトリガ事象の組合せに対応するかを判定する。対応する場合、第1の検出事象ブロック304は、同期化パルスを一次モジュール送信機302に送信して、一次モジュール送信機302に同期化フレームを生成させる。
【】
P本のソフトウェア層トリガ線314は、同期化フレーム以外のフレームを生成するために、一次モジュール送信機302のためのP個の異なる内部又は外部ソフトウェア層トリガソース(又は両方)に接続するために用いられ得る。第2の検出事象ブロック310は、第2のマルチプレクサ312の出力が、一次モジュール送信機302によるソフトウェアトリガされた非同期化フレームの生成のため或るトリガ事象に対応するか又はトリガ事象の組合せに対応するかを判定する。対応する場合、第2の検出事象ブロック312は、一次モジュール送信機302に信号を送信して、一次モジュール送信機302にソフトウェア開始フレームを生成させる。
【】
図4は、例示の同期化フレームビット単位のレイアウト400を示す。同期化フレーム402の前に、通信線216は、アイドル状態404にあり(及び受信機218がアイドル状態404を受け取り)得る。フレームの存在は、同期化フレーム402のプリアンブル406によって示される。図4の例では、プリアンブル402がフレーム402を識別する幾つかのクロックエッジを含むが、任意の他の適切なプリアンブルが用いられ得る。プリアンブル406の後には、順に、フレームの開始408、フレームタイプ410、フレームタグ412、フレームの終了414、及び1つ又は複数のポストフレームクロックエッジ416が続く。フレーム408の開始は、フレームのデータ部分の開始を示す。フレームタイプ410は、可能なフレームタイプの列挙された一覧から、フレームのタイプを示す。フレーム414の終了は、フレームの終了に達したことを示す。(図4にこれらのフレーム区分について示された特定の数値は単に例示のものである)通信線216上の他の信号からフレームを分離するポストフレームクロックエッジ416の後、通信線216はアイドル状態404(又は通信線216によって搬送される後続のコンテンツ)に戻る。
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フレームタグ412は、フレームを同期化フレーム402として識別するために用いられる。フレームタグ412は、例えば4ビットであり得、フレームタグ412の特定の値は、同期化フレーム402に対応する。CLB220(図2)は、フレームタグ412が同期化フレーム402に対応する値を有するかどうかを確認して、同期化フレーム402又は非同期化フレームの存在を検出する。CLB220が受信機418による特定のフレームタグ412の受信を検出することは、フレームタグ412を自動的にかつ低減された決定論的待ち時間で検出することによって、ソフトウェア介入を回避するのに役立つ。
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図5は、PWM制御されたシステムのための同期化プロセス500の例を示す。工程502において、イニシエータPWMモジュール(例えば、一次PWMコントローラ210、図2)が、イニシエータPWMカウントを生成する。工程504において、イニシエータPWMモジュールを含むイニシエータモジュールが、イニシエータPWMカウントに応答して第1の制御されたデバイスを制御する。工程506において、イニシエータモジュールは、イニシエータPWMカウントの値などのハードウェア符号化トリガに応答して同期化パルスを生成する。工程508において、同期化フレームが、同期化パルスに応答して生成され、イニシエータモジュールから受信機モジュール(例えば、二次モジュール204、図2)に送信される。工程510において、イニシエータPWMカウントは、同期化パルスに応答してリセットされる。工程512において、受信機PWMモジュールが受信機PWMカウントを生成する。工程514において、受信機PWMモジュールを含む受信機モジュールが、受信機PWMカウントに応答して第2の制御されたデバイスを制御する。工程516において、受信機モジュールは、同期化フレームを受信及び検出をする。工程518において、受信機PWMカウントは、同期化フレームの検出に応答して、オフセットを用いてリセットされる。
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本発明の特許請求の範囲内で、説明した例示の実施例に改変が成され得、他の実施例が可能である。
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幾つかの実施例において、単一の同期化事象(例えば、単一の同期化トリガによってトリガされる)に対応する同期化パルスと同期化フレームは、合わせて同期化信号と称されることがある。例えば、フレームトリガユニットによって生成される同期化パルスと、一次モジュールから二次モジュールに送信される同期化フレームと、同期化フレームの検出に応答してCLBによって生成される同期化パルスとを合わせて、同期化信号と呼ぶことができる。
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幾つかの実施例において、一次PWMカウントは、1kHzから1MHz又はそれ以上のレートで増分される。
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幾つかの実施例において、オフセット、又はオフセットに追加される値が、同期化フレームの一部として送信される。例えば、一次モジュールの内部機能に関連する遅延(プロセス及び伝搬関連遅延)に対応する値を、同期化フレームの一部として送信することができる。
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幾つかの実施例において、通信線伝搬遅延は、対応するケーブルのデータシートから、例えば、ケーブル1メートル当たりのナノ秒数として決定することができる。
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幾つかの実施例において、同期されたPWMカウントが、アナログ・デジタル変換器(ADC)及び捕捉モジュールの同期制御を実施し、制御アルゴリズムの実行を同期させるために用いられる。捕捉モジュールは、デジタルパルスを受け取り、入力パルス信号のパルス幅を測定するデジタル周辺機器である。
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幾つかの実施例において、一次モジュールが、制御されたデバイスと一次モジュールの送信機との両方を制御する単一のPWMコントローラを含む。
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幾つかの実施例において、図2の一次モジュール及び二次モジュールは、テキサス・インスツルメンツ・インコーポレイテッドのF28004x(ポテンザ)マイクロコントローラ及び高速シリアルインタフェースを含む他のテキサス・インスツルメンツ・インコーポレイテッドのC2000 MCUを用いて実装可能である。
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幾つかの実施例において、一次PWMカウントが、同期化パルスに応答してゼロ以外の初期(又はデフォルト)値にリセットされ、二次PWMカウントは、同期化パルスに応答して、(非ゼロの)初期(又はデフォルト)値にオフセットを加えた値にリセットされる。幾つかの実施例において、ゼロ以外の初期値を、同期化パルスの生成と一次PWMカウントリセットとの間の遅延に対応するオフセットとすることができる。
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幾つかの実施例において、PWMカウントが1増分する。幾つかの実施例において、PWMカウントが1以外の数だけ増分する。幾つかの実施例において、PWMカウントが減分する。カウントを増分させること及びカウントを減分させることは両方とも、本願においては、カウントを「進める」と称される。同期化フレームに応答する以外に実施されるカウントは、本願においては、カウントを「名目上」進めることと称される。
【】
幾つかの実施例において、一次PWMカウントは同期化フレームに応答してリセットされない。幾つかの実施例において、一次PWMカウントは同期化フレームに含まれ、二次PWMカウントは、同期化フレームに含まれる一次PWMカウント及びオフセットに応答してリセットする。幾つかの実施例において、同期化フレームがデフォルト値を含み、一次PWMカウントはデフォルト値にリセットされ、二次PWMカウントはデフォルト値にオフセットを加えた値にリセットされる。幾つかの実施例において、一次PWMカウントは、現在の一次PWMカウント(選択された二進数に丸められた一次PWMカウントなど)に基づく値にリセットされ、二次PWMカウントは、現在の二次PWMカウント(選択された二進数に丸められた二次PWMカウントなど)にオフセットを加えた値にリセットされる。
【】
FSI及び構成可能論理ブロック周辺機器が、対応する例のために本願において用いられる。幾つかの実施例において、本願において記載する同期化フレーム及びオフセットが、他のインタフェース及びハードウェアを用いて実装される。
【】
幾つかの実施例において、送信機212が、通信線216(又は他の通信線216)を介して、例えばスター又はデイジーチェーントポロジーで、付加的な二次モジュール204の受信機218に接続される。
【】
幾つかの実施例において、同期化フレームを示すために他のフレーム部分が用いられる。幾つかの実施例において、或るフレームが、異なるビット単位のレイアウトを有する。
【】
幾つかの実施例において、PWM制御信号が、それぞれのPWM制御信号の論理値に応じて、制御されるデバイスをイネーブル及びディセーブルする。
【】
幾つかの実施例において、一次モジュールと二次モジュールとの間の距離は数十メートル以下とし得る。幾つかの実施例において、一次モジュールと二次モジュールとの間の距離はより長くし得る。
【】
幾つかの実施例において、本願において記載するような一次PWMカウント及び二次PWMカウント同期化は、様々な制御レジーム、例えば、分散型モータ軸制御、並びに、ソーラーインバータ/コンバータ、AC/DCモジュール、及びDC/DCモジュールなどの分散型電力段の制御に適用可能である。
【図】
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【国際調査報告】

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