(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】
(54)【発明の名称】埋め込みトレンチコンデンサ
(51)【国際特許分類】
【FI】
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】
(86)(22)【出願日】
(85)【翻訳文提出日】
(86)【国際出願番号】
(87)【国際公開番号】
(87)【国際公開日】
(32)【優先日】
(33)【優先権主張国・地域又は機関】
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】507107291
【氏名又は名称】テキサス インスツルメンツ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】230129078
【氏名又は名称】佐藤 仁
(72)【発明者】
【氏名】ウママヘスワリ アゴラム
(72)【発明者】
【氏名】グルヴァユラッパン マーサー
(72)【発明者】
【氏名】ロバート オッペン
(72)【発明者】
【氏名】タウェン メイ
【テーマコード(参考)】
【Fターム(参考)】
5F038AC05
5F038AC10
5F038EZ13
5F038EZ14
5F038EZ15
5F038EZ17
5F038EZ20
(57)【要約】
微小電子デバイス(100)が微小電子デバイスの電子構成要素(174)の下に埋め込みトレンチコンデンサ(170)を含む。埋め込みトレンチコンデンサは、一例では埋め込みトレンチコンデンサライナー誘電体(124)により分離されたシリコン酸化物キャップp型埋め込みトレンチコンデンサポリシリコン領域(126)と埋め込みトレンチコンデンサディープn型領域(108)の間に形成され得、第2の例では埋め込みトレンチコンデンサライナー誘電体により分離された埋め込みトレンチコンデンサポリシリコン領域とp型シリコンエピタキシャル領域(106)により形成され得る。ディープトレンチコンデンサの一端子はディープトレンチ基板コンタクト(134)を介し基板(102)を介して作られ、第2の端子は一例においてディープウェル領域を介して第2の例においてポリシリコン層を介してコンデンサに接続するウェルコンタクトを介して作られる。
【特許請求の範囲】
【請求項】
微小電子デバイスであって、
シリコンの層を有するベースウエハと、
第1のエピタキシャル層頂部表面を有する、前記ベースウェハ上の第1のエピタキシャル層と、
前記第1のエピタキシャル層内に延在する埋め込みトレンチコンデンサと、
前記埋め込みトレンチコンデンサの上の第2のエピタキシャル層と、
を含む、微小電子デバイス。
【請求項】
請求項1に記載の微小電子デバイスであって、前記埋め込みトレンチコンデンサが、
前記第2のエピタキシャル層の下の埋め込みトレンチコンデンサアレイを含み、
前記埋め込みトレンチコンデンサアレイが、
前記第1のエピタキシャル層内及び前記ベースウェハ内の埋め込みコンデンサトレンチと、
前記埋め込みコンデンサトレンチの周りの第1の導電型の埋め込みコンデンサディープウェルと、
前記埋め込みコンデンサトレンチ内のトレンチライナー誘電体と、
前記トレンチライナー誘電体を介して前記ベースウェハまで至るトレンチライナーギャップと、
前記埋め込みコンデンサトレンチ内の前記トレンチライナー誘電体上のトレンチ充填材料であって、導電性であり、前記第1の導電型とは反対の第2の導電型を有する、前記トレンチ充填材料と、
前記トレンチ充填材料上の埋め込みトレンチコンデンサ二酸化シリコンキャップと、
を含む、微小電子デバイス。
【請求項】
請求項2に記載の微小電子デバイスであって、前記埋め込みトレンチコンデンサが更に、
前記ベースウェハに接する第1の埋め込みトレンチコンデンサ端子と、
前記埋め込みトレンチコンデンサの周りの前記埋め込みコンデンサディープウェルに接する第2の埋め込みトレンチコンデンサ端子と、
を含む、微小電子デバイス。
【請求項】
請求項2に記載の微小電子デバイスであって、前記埋め込みトレンチコンデンサ二酸化シリコンキャップ上に、前記第2の導電型のエピタキシャルシリコンキャッピング層を更に含む、マイクロ電子デバイス。
【請求項】
請求項2に記載の微小電子デバイスであって、前記第1のエピタキシャル層内に前記第1の導電型の埋め込み層を更に含む、微小電子デバイス。
【請求項】
請求項2に記載の微小電子デバイスであって、前記第2のエピタキシャル層の表面において、前記埋め込みトレンチコンデンサアレイの上に少なくとも部分的に延在する電気構成要素を更に含む、微小電子デバイス。
【請求項】
請求項2に記載の微小電子デバイスであって、第1の埋め込みトレンチコンデンサ端子と前記埋め込みトレンチコンデンサアレイの前記トレンチ充填材料との間の電気的接続を提供するディープトレンチライナーギャップを含む、集積されたディープトレンチを更に含む、微小電子デバイス。
【請求項】
請求項2に記載の微小電子デバイスであって、
ディープトレンチn型ディープウェルを更に含み、
前記ディープトレンチn型ディープウェルが、第2の埋め込みトレンチコンデンサ端子と前記埋め込みトレンチコンデンサアレイの前記埋め込みコンデンサディープウェルとの間に電気的接続を提供する、微小電子デバイス。
【請求項】
微小電子デバイスであって、
シリコンの層を有するベースウエハと、
第1のエピタキシャル層頂部表面を有する前記ベースウェハ上の第1のエピタキシャル層と、
埋め込みトレンチコンデンサであって、
前記第1のエピタキシャル層内の埋め込みトレンチコンデンサセルのアレイを有し、各埋め込みトレンチコンデンサセルが、
前記第1のエピタキシャル層内及び前記ベースウェハ内の埋め込みコンデンサトレンチと、
前記埋め込みコンデンサトレンチ内の埋め込みコンデンサトレンチライナー誘電体と、
前記埋め込みコンデンサトレンチライナー誘電体上のn型導電性埋め込みコンデンサトレンチ充填材料と、
を含む、前記埋め込みトレンチコンデンサと、
前記埋め込みトレンチコンデンサの上のn型エピタキシャルシリコンキャッピング層と、
前記ベースウェハに接する第1の埋め込みトレンチコンデンサ端子と、
前記n型エピタキシャルシリコンキャッピング層に接する第2の埋め込みトレンチコンデンサ端子と、
前記n型エピタキシャルシリコンキャッピング層上の第2のp型エピタキシャル層と、
を含む、
微小電子デバイス。
【請求項】
請求項9に記載の微小電子デバイスであって、前記埋め込みトレンチコンデンサセルのアレイの上に少なくとも部分的に延在する電気構成要素を更に含む、微小電子デバイス。
【請求項】
請求項9に記載の微小電子デバイスであって、第1の埋め込みトレンチコンデンサ端子と、前記埋め込みトレンチコンデンサの前記n型導電性埋め込みコンデンサトレンチ充填材料との間の電気的接続を提供するディープトレンチライナーギャップを含む、集積されたディープトレンチを更に含む、微小電子デバイス。
【請求項】
請求項9に記載の微小電子デバイスであって、第2の埋め込みトレンチコンデンサ端子と前記n型エピタキシャルシリコンキャッピング層との間に電気的接続を提供するディープトレンチn型ディープウェルを更に含む、微小電子デバイス。
【請求項】
微小電子デバイスを形成する方法であって、
頂部表面を有する第1のエピタキシャル層をベースウェハ上に形成することと、
前記第1のエピタキシャル層内に延在する埋め込みトレンチコンデンサを形成することと、
前記埋め込みトレンチコンデンサの上に第2のエピタキシャル層を形成することと、
を含む、方法。
【請求項】
請求項13に記載の方法であって、前記埋め込みトレンチコンデンサを形成することが、
前記第2のエピタキシャル層の下に埋め込みトレンチコンデンサアレイを形成することであって、
前記第1のエピタキシャル層内及び前記ベースウェハ内に埋め込みコンデンサトレンチを形成すること、
前記埋め込みコンデンサトレンチの周りに第1の導電型の深いウェルを形成すること、
前記埋め込みコンデンサトレンチ内にトレンチライナー誘電体を形成すること、
前記トレンチライナー誘電体を介して前記ベースウェハまで至るトレンチライナーギャップを形成することと、
前記埋め込みコンデンサトレンチ内の前記トレンチライナー誘電体上に、導電性であり第2の導電型を有するトレンチ充填材料を形成することと、
前記トレンチ充填材料上に埋め込みトレンチコンデンサ二酸化シリコンキャップを形成することと、
を含む、
前記埋め込みトレンチコンデンサアレイを形成することを含む、方法。
【請求項】
請求項14に記載の方法であって、前記埋め込みトレンチコンデンサを形成することが、
前記ベースウェハに接する第1の埋め込みトレンチコンデンサ端子を形成することと、
前記埋め込みトレンチコンデンサの周りの前記ディープウェルに接する第2の埋め込みトレンチコンデンサ端子を形成することと、
を含む、方法。
【請求項】
請求項13に記載の方法であって、前記埋め込みトレンチコンデンサ二酸化シリコンキャップ上にp型エピタキシャルシリコンキャッピング層が形成される、方法。
【請求項】
請求項13に記載の方法であって、前記第1のエピタキシャル層にn型埋め込み層が形成される、方法。
【請求項】
請求項13に記載の方法であって、前記微小電子デバイスの電気構成要素が、前記埋め込みトレンチコンデンサアレイと電気的に並列に接している、方法。
【請求項】
請求項13に記載の方法であって、集積されたディープトレンチが、第1の埋め込みトレンチコンデンサ端子と前記埋め込みトレンチコンデンサアレイの前記トレンチ充填材料との間に電気的接続を提供する、ディープトレンチライナーギャップを含む、方法。
【請求項】
請求項13に記載の方法であって、ディープトレンチn型ディープウェルが、第2の埋め込みトレンチコンデンサ端子と前記埋め込みトレンチコンデンサアレイの前記ディープウェルとの間の電気的接続を提供する、方法。
【請求項】
埋め込みコンデンサを備える微小電子デバイスを形成する方法であって、
基板のベースウエハ上に第1のエピタキシャル層を形成することと、
埋め込みトレンチコンデンサアレイを形成することであって、
前記第1のエピタキシャル層内及び前記ベースウェハ内に埋め込みコンデンサトレンチを形成することと、
前記埋め込みコンデンサトレンチ上に埋め込みコンデンサトレンチライナー誘電体を形成することと、
前記埋め込みコンデンサトレンチライナー誘電体上にn型導電性埋め込みコンデンサトレンチ充填材料を形成することと、
を含む、前記埋め込みトレンチコンデンサアレイを形成することと、
前記埋め込みトレンチコンデンサアレイ上に第2のp型エピタキシャル層を形成することと、
前記ベースウェハに接する第1の埋め込みトレンチコンデンサ端子を形成することと、
前記埋め込みトレンチコンデンサの周りのディープウェルに接する第2の埋め込みトレンチコンデンサ端子を形成することと、
を含む、方法。
【請求項】
請求項21に記載の方法であって、ディープトレンチn型ディープウェルが、第2の埋め込みトレンチコンデンサ端子と前記埋め込みトレンチコンデンサアレイの前記第1のエピタキシャル層との間の電気的接続を提供する、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【】
微小電子デバイスの分野に関する。より詳細には、微小電子デバイスにおける埋め込みトレンチコンデンサに関するが、これに限定されない。
【背景技術】
【】
バイパスコンデンサは、スイッチモード電力コンバータなどの微小電子デバイスと併せて用いられている。このようなデバイスでは、電磁干渉(EMI)などのコンデンサ特性が性能にとって重大である。EMIは、従来、バイパスコンデンサを別々のチップから微小電子デバイスと同じチップに移動させることによって改善されてきた。コンデンサを微小電子デバイスに集積する際のさらなる改善が必要とされている。
【発明の概要】
【】
微小電子デバイスを導入し、微小電子デバイスは、頂部表面の下に埋め込みトレンチコンデンサを含む。一実施例において、埋め込みトレンチコンデンサは、シリコン酸化物でキャップされた埋め込みトレンチコンデンサポリシリコン領域と埋め込みトレンチコンデンサディープウェル領域との間に形成され得、埋め込みトレンチコンデンサポリシリコン領域と埋め込みトレンチコンデンサディープウェル領域とは、埋め込みトレンチコンデンサライナー誘電体によって分離されている。第2の実施例において、埋め込みトレンチコンデンサは、埋め込みトレンチコンデンサポリシリコン領域とシリコンエピタキシャル領域とによって形成され得、埋め込みトレンチコンデンサポリシリコン領域とシリコンエピタキシャル領域とは、埋め込みトレンチライナー誘電体によって分離されている。ディープトレンチコンデンサの一方の端子が、ディープトレンチ基板コンタクトを介して基板を介して作られる。ディープトレンチコンデンサの第2の端子は、一実施例においてディープウェル領域を介して、また第2の実施例においてポリシリコン層を介して、コンデンサに接続するウェルコンタクトを介して作られる。
【図面の簡単な説明】
【】
【図】埋め込みトレンチコンデンサを備える例示の微小電子デバイスの第1の実施例の断面であり、例示の形成方法の連続する段階で示されている。
【図】埋め込みトレンチコンデンサを備える例示の微小電子デバイスの第1の実施例の断面であり、例示の形成方法の連続する段階で示されている。
【図】埋め込みトレンチコンデンサを備える例示の微小電子デバイスの第1の実施例の断面であり、例示の形成方法の連続する段階で示されている。
【図】埋め込みトレンチコンデンサを備える例示の微小電子デバイスの第1の実施例の断面であり、例示の形成方法の連続する段階で示されている。
【図】埋め込みトレンチコンデンサを備える例示の微小電子デバイスの第1の実施例の断面であり、例示の形成方法の連続する段階で示されている。
【図】埋め込みトレンチコンデンサを備える例示の微小電子デバイスの第1の実施例の断面であり、例示の形成方法の連続する段階で示されている。
【図】埋め込みトレンチコンデンサを備える例示の微小電子デバイスの第1の実施例の断面であり、例示の形成方法の連続する段階で示されている。
【図】埋め込みトレンチコンデンサを備える例示の微小電子デバイスの第1の実施例の断面であり、例示の形成方法の連続する段階で示されている。
【図】埋め込みトレンチコンデンサを備える例示の微小電子デバイスの第1の実施例の断面であり、例示の形成方法の連続する段階で示されている。
【図】埋め込みトレンチコンデンサを備える例示の微小電子デバイスの第1の実施例の断面であり、例示の形成方法の連続する段階で示されている。
【図】埋め込みトレンチコンデンサを備える例示の微小電子デバイスの第1の実施例の断面であり、例示の形成方法の連続する段階で示されている。
【】
【図】埋め込みトレンチコンデンサを備える例示の微小電子デバイスの第2の実施例の断面であり、例示の形成方法の連続する段階で示されている。
【図】埋め込みトレンチコンデンサを備える例示の微小電子デバイスの第2の実施例の断面であり、例示の形成方法の連続する段階で示されている。
【図】埋め込みトレンチコンデンサを備える例示の微小電子デバイスの第2の実施例の断面であり、例示の形成方法の連続する段階で示されている。
【図】埋め込みトレンチコンデンサを備える例示の微小電子デバイスの第2の実施例の断面であり、例示の形成方法の連続する段階で示されている。
【図】埋め込みトレンチコンデンサを備える例示の微小電子デバイスの第2の実施例の断面であり、例示の形成方法の連続する段階で示されている。
【図】埋め込みトレンチコンデンサを備える例示の微小電子デバイスの第2の実施例の断面であり、例示の形成方法の連続する段階で示されている。
【図】埋め込みトレンチコンデンサを備える例示の微小電子デバイスの第2の実施例の断面であり、例示の形成方法の連続する段階で示されている。
【図】埋め込みトレンチコンデンサを備える例示の微小電子デバイスの第2の実施例の断面であり、例示の形成方法の連続する段階で示されている。
【図】埋め込みトレンチコンデンサを備える例示の微小電子デバイスの第2の実施例の断面であり、例示の形成方法の連続する段階で示されている。
【発明を実施するための形態】
【】
本開示を添付の図面を参照して説明する。図面は、一定の縮尺で描画されておらず、単に本開示を説明するために提供されている。本開示のいくつかの態様を、説明のために例示の応用例を参照しながらこれ以降に記載する。多数の特定の細部、関係、及び方法が、本開示を理解するために示されていることを理解されたい。いくつかの行為が異なる順序で及び/又は他の行為又は事象と同時に生じ得るため、そういった行為又は事象の説明される順序によって限定されない。また、本開示に従った方法論を実装するために、記載されるすべての行為又は事象が必要なわけではない。
【】
また、本明細書に示される実施例のいくつかは、深さ及び幅を有する様々な領域を有する2次元の図で示されているが、これらの領域は、実際には3次元構造であるデバイスの一部のみの図であることを明確に理解されたい。従って、これらの領域は、実際のデバイス上に製造されるとき、長さ、幅、及び深さを含む3つの次元を有する。また、本発明は能動デバイスを対象とする実施例によって例示されるが、これらの例示は本発明の範囲又は適用性に対する限定であることを意図するものではない。本発明の能動デバイスは、図示された物理的構造に限定されることは意図されていない。これらの構造は、現在好ましい実施例への本発明の有用性及び応用例を実証するために含まれる。
【】
頂部、底部、前、後ろ、~の上、上方、~の下、及び~より下などの用語が、本開示において用いられ得ることに留意されたい。これらの用語は、或る構造又は要素の位置又は方位を限定するものと解釈されるべきではなく、構造又は要素間の空間的関係を提供するために用いられるべきである。同様に、「内方」及び「外方」などの語は、それぞれ、或るデバイス又はエリアの幾何学的中心及び或るデバイス又はエリアの指定された部分に向かう方向及びそれらから離れる方向を指す。
【】
本開示の目的のため、「横方向」という用語は、微小電子デバイスの頂部表面の平面に平行な方向を指し、「垂直」という用語は、微小電子デバイスの本発明の頂部表面の平面に垂直な方向を指すと理解される。
【】
本開示の目的のため、「導電性」という用語は、「電気的導電性」と解釈されるべきである。「導電性」という語は、定常電流、すなわち直流(DC)、をサポートすることができる材料及び構造を指す。
【】
微小電子デバイスは、半導体材料を有する基板の中及び上に形成される。微小電子デバイスは、半導体材料の頂部表面の下に埋め込みコンデンサセルを含む。埋め込みコンデンサセルは、各埋め込みコンデンサセル内にトレンチライナー誘電体層を含む。埋め込みコンデンサセルは更に、各埋め込みコンデンサセル内のトレンチライナー誘電体層上に導電性トレンチ充填材料を含む。
【】
微小電子デバイスは、基板へのコンタクトを提供する埋め込みコンデンサセルのアレイに近接するディープトレンチを有し得る。本開示の目的のため、ディープトレンチという用語は、半導体材料内でフィールド酸化物よりも深いトレンチである。
【】
電気構成要素が、集積された埋め込みコンデンサの埋め込みトレンチコンデンサアレイの上方にある。一例において、電気構成要素は、横方向拡散MOSトランジスタ(LDMOS)トランジスタ、ドレイン拡張金属酸化物半導体(DEMOS)トランジスタ、バイポーラ接合トランジスタ、接合電界効果トランジスタ、ゲートバイポーラ、ゲート単極半導体デバイス、又は絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)などのトランジスタである。他の例において、電子構成要素は、例として、シリコン制御整流器(SCR)、金属酸化物半導体(MOS)トリガSCR、MOS制御サイリスタ、ゲートダイオード、増幅器、又はショットキーダイオードである。微小電子デバイスの電気構成要素の下又はその近くの微小電子デバイス内に埋め込みコンデンサを配置することは、埋め込みトレンチコンデンサアレイを電気構成要素の下又はその近くに物理的に配置することで微小電子デバイスの電磁干渉(EMI)を低下させ得るので、有益である。また、埋め込みトレンチコンデンサアレイを電気構成要素の下に、又は少なくとも部分的に電気構成要素の下に物理的に配置することは、シリコン面積を節約する。
【】
図1A~図1Kは、集積された埋め込みコンデンサ172の一部として埋め込みトレンチコンデンサアレイ170を含む形成の例示の方法の連続する段階で描かれた、例示の微小電子デバイス100の断面であり、集積された埋め込みコンデンサ172は、電気構成要素174に静電容量源を提供する。
【】
図1Aを参照すると、微小電子デバイス100は、本明細書においてシリコン103と称する半導体材料103を有する基板102を含む。この例の代替のバージョンにおいて、基板102は、シリコンオンインシュレータ基板を提供するために、二酸化シリコン又はサファイアなどの誘電体材料を含むことができる。この例において、基板102は、シリコンウェハなどのベースウェハ104を含み得る。ベースウェハ104は、この例においてp型として示される第1の導電型を有し得る。ドープされた第1のエピタキシャル層106が、ベースウェハ104上に形成される。第1のエピタキシャル層106は、主としてシリコンを含み、本質的にシリコン及びホウ素などのドーパントで構成され得る。第1のエピタキシャル層106は、第1のエピタキシャル頂部表面107を有する。この例において、第1のエピタキシャル層106は、第1の導電型、すなわち、p型を有し得る。第1のエピタキシャル層106は、例として、5ミクロン~15ミクロンの厚みを有し得る。
【】
埋め込み層110が、第1のエピタキシャル層106内に形成され得る。埋め込み層110は、第1の導電型とは反対の第2の導電型を有する。この例において、第2の導電型はn型である。埋め込み層110は、リン、ヒ素、又はアンチモンなどの第2の導電型のドーパントを第1のエピタキシャル層106に注入することによって形成することができる。埋め込み層110は、第1のエピタキシャル層106の平均ドーパント密度の2倍を超える平均ドーパント密度を有し得る。ベースウェハ104は、埋め込み層注入後にアニールされ得る。
【】
図1Bを参照すると、第1のエピタキシャル層106の第1のエピタキシャル頂部表面107上にパッド酸化層112が形成され得る。パッド酸化物層112は、主として二酸化シリコンを含み得、熱酸化プロセス又は熱化学気相成長(CVD)プロセスによって形成することができ、例として、50ナノメートル~200ナノメートルの厚みを有し得る。パッド酸化物層112上に窒化物キャップ層114が形成され得る。窒化物キャップ層114は、主として窒化シリコンを含み得、低圧化学気相成長(LPCVD)ファーネスプロセスによって形成することができ、例えば、100ナノメートル~500ナノメートルの厚みを有し得る。窒化物キャップ層114上にハードマスク層116が形成され得る。ハードマスク層116は、主として二酸化シリコンを含み得、プラズマ化学気相成長(PECVD)プロセスによって形成され得、図1Cに示される、後に形成される埋め込みコンデンサトレンチ122の深さに応じて、1ミクロン~3ミクロンの厚みを有し得る。パッド酸化物層112は、第1のエピタキシャル層106と、窒化物キャップ層114及びハードマスク層116の組み合わせとの間に応力緩和を提供し得る。窒化物キャップ層114は、後続のエッチ及び平坦化プロセスのためのストップ層を提供し得る。ハードマスク層116は、埋め込みコンデンサトレンチ122を形成するために、図1Cで論じられる後続の埋め込みコンデンサエッチプロセス120中にハードマスクを提供し得る。次に、埋め込みコンデンサトレンチマスク118が、埋め込みコンデンサトレンチ122のためのエリアにおいてハードマスク層116を露出させる埋め込みコンデンサトレンチマスク開口119を備えて、ハードマスク層116上に形成され得る。埋め込みコンデンサトレンチマスク118は、フォトレジストを含み得、底部反射防止コーティング(BARC)などの反射防止材料を任意に含み得る。埋め込みコンデンサトレンチマスク118は、フォトリソグラフィプロセスによって形成され得る。
【】
図1Cを参照すると、埋め込みコンデンサエッチプロセス120が実施されて、第1のエピタキシャル層106内に埋め込みコンデンサトレンチ122が形成される。所望のコンデンサセルごとに埋め込みコンデンサトレンチ122が形成され、コンデンサセルは、コンデンサセルのアレイを形成する。埋め込みコンデンサエッチプロセス120は複数の工程を含み得る。一実装において、図1Bの埋め込みコンデンサトレンチマスク118によって露出されたハードマスク層116を除去するため、ハードマスクエッチをまず実施し、次いで、シリコンエッチを実施して、ハードマスク層116によって露出された領域における窒化物キャップ層114とパッド酸化物層112と第1のエピタキシャル層106とを除去して、埋め込みコンデンサトレンチ122が形成され得る。埋め込みコンデンサトレンチ122は、第1のエピタキシャル頂部表面107から第1のエピタキシャル層106内へ延在し、ベースウェハ204内に延在し得る。シリコンエッチの間、埋め込みコンデンサトレンチマスク118はまた、部分的に又は完全に除去され得、ハードマスク層116を残して、埋め込みコンデンサトレンチ122の外側のエリアがエッチングされることを防止する。図1Cは、完了時の埋め込みコンデンサエッチプロセス120を示し、埋め込みコンデンサトレンチマスク118は、後続の埋め込みコンデンサトレンチエッチクリーンアッププロセス(具体的には図示せず)によって除去されている。埋め込みコンデンサトレンチマスク118内の有機ポリマーは、酸素プラズマを用いて除去され得、その後、硫酸と過酸化水素との水性混合物、水酸化アンモニウムと過酸化水素との水性混合物、及び塩化水素酸と過酸化水素との水性混合物を含む一連のウェットエッチプロセスが続く。
【】
埋め込みコンデンサディープウェル108が、第1のエピタキシャル層106内に形成され得、埋め込みコンデンサトレンチ122のエッジに沿って埋め込み層110の底部エッジを越えて延在する。埋め込みコンデンサディープウェル108は、埋め込みコンデンサトレンチ122のエッジに沿って埋め込み層110を越えて第1のエピタキシャル層106内にドーパントを注入するために、傾斜注入を用いて、リンなどの第2の導電型のドーパントを注入し、その後、注入されたドーパントを拡散及び活性化するための熱駆動によって形成され得る。埋め込みコンデンサディープウェル108は、埋め込みコンデンサディープウェル108の外側の第1のエピタキシャル層106における第1の導電型のドーパントの平均濃度よりも2~10倍大きい第2の導電型のドーパントの平均濃度を有し得る。埋め込みコンデンサトレンチ122の壁を介して注入することによって傾斜注入が、改善された注入分布を提供し得る。
【】
図1Dを参照すると、本明細書においてトレンチライナー誘電体層124と称する埋め込みコンデンサトレンチライナー誘電体層124が、埋め込みコンデンサトレンチ122内に形成され、第1のエピタキシャル層106及びベースウェハ104、並びに埋め込みコンデンサディープウェル108及び埋め込み層に接する。トレンチライナー誘電体層124は、ハードマスク層116、窒化物キャップ層114、及びパッド酸化物層112の上に延在し得る。トレンチライナー誘電体層124は、シリコン-窒素化合物又は二酸化シリコン化合物の単一層を含み得、又はシリコン-窒素化合物、二酸化シリコン化合物、又は他の誘電体材料の複数の層を含んでもよい。トレンチライナー誘電体層124の形成後、トレンチライナー誘電体層エッチプロセス(具体的には図示せず)を用いて、トレンチライナー誘電体層124の底部を介してトレンチライナーギャップ125を形成し、ベースウェハ104を露出させる。
【】
図1Eを参照すると、トレンチ充填材料126が、トレンチライナー誘電体層124上の埋め込みコンデンサトレンチ122内に形成される。トレンチ充填材料126は導電性である。トレンチ充填材料126は、主としてシリコンを含み、一般にポリシリコンと称する多結晶シリコンとして実装され得る。あるいは、トレンチ充填材料126は、非晶質シリコン又は半非晶質シリコンとして実装されてもよい。トレンチ充填材料126は、この例においてp型である第1の導電型を有し得る。トレンチ充填材料126は、5×1018cm-3及び1×1020cm-3のドーパントの平均濃度を有し得、埋め込みトレンチコンデンサアレイ170のための低等価抵抗を提供し得る。トレンチ充填材料126は、ドープされたポリシリコン試薬127を含むシリコン含有試薬ガスの熱分解によって形成され得る。トレンチ充填材料126は、埋め込みコンデンサトレンチ122を充填し、埋め込みコンデンサトレンチ122の外側に延在し得る。
【】
図1Fを参照すると、トレンチ充填材料126及びトレンチライナー誘電体層124は、埋め込みコンデンサトレンチ122の外側から除去される。トレンチ充填材料126及びトレンチライナー誘電体層124は、図1Fに示すように、化学機械研磨(CMP)プロセス128などの平坦化プロセスによって除去され得る。あるいは、トレンチ充填材料126及びトレンチライナー誘電体層124は、エッチバックプロセスによって除去されてもよい。埋め込みコンデンサトレンチ122の外側のトレンチ充填材料126及びトレンチライナー誘電体層124を除去するプロセスは、埋め込みコンデンサトレンチ122内のトレンチライナー誘電体層124上にトレンチ充填材料126を残す。トレンチ充填材料126及びトレンチライナー誘電体層124を除去するプロセスは、第1のエピタキシャル層106の第1のエピタキシャル頂部表面107上に窒化物キャップ層114及びパッド酸化物層112を残すことができる。窒化物キャップ層114は、図1Gに示される後続のポリシリコン酸化プロセス129のための選択的テンプレート層を提供し得る。
【】
図1Gを参照すると、ポリシリコン酸化プロセス129を用いて、埋め込みコンデンサ二酸化シリコンキャップ130が形成され、これにより、埋め込みトレンチコンデンサアレイ170のトレンチ充填材料126の上に誘電体バリアが提供される。ポリシリコン酸化プロセス129は、高温で酸素又は酸素及び蒸気を用いて、第1のエピタキシャル層106の第1のエピタキシャル頂部表面107においてトレンチ充填材料126を酸化し得る。窒化物キャップ層114は、トレンチ充填材料126以外の領域における酸化を防止する。
【】
図1Hを参照すると、窒化物キャップ層114及びパッド酸化物層112が除去される。窒化物キャップ層114は、140℃~170℃のリン酸水溶液を用いたウェットエッチプロセスによって除去され得る。パッド酸化物層112は、緩衝フッ化水素酸の水溶液を用いるウェットエッチプロセスによって除去され得る。パッド酸化物層112の除去プロセスは、パッド酸化物層112を除去するが、埋め込みコンデンサ二酸化シリコンキャップ130の誘電体完全性に影響を及ぼす点まで過剰な埋め込みコンデンサ二酸化シリコンキャップ130を除去しないように最適化される。パッド酸化物層112の除去後、埋め込みコンデンサ二酸化シリコンキャップ130は、トレンチ充填材料126の上で継続的である。
【】
図1Iを参照すると、埋め込みコンデンサ二酸化シリコンキャップ130の上にエピタキシャルシリコンキャッピング層132が堆積される。エピタキシャルシリコンキャッピング層132は、この例においてp型である第1の導電型を有する。エピタキシャルシリコンキャッピング層132は、例として、1ミクロン~3ミクロンとし得る。エピタキシャルシリコンキャッピング層132は、ホウ素などのp型ドーパントを1×1015原子/cm3~1×1016原子/cm3の濃度で含み得る。
【】
図1Jを参照すると、第1の導電型(例えば、p型)ドーピングを有する頂部エピタキシャルシリコン136層と、集積されたディープトレンチ134とが形成される。エピタキシャルシリコンキャッピング層132の堆積後、頂部エピタキシャルシリコン136層が堆積される。頂部エピタキシャルシリコン136層は、頂部エピタキシャルシリコン頂部表面137を有する。頂部エピタキシャルシリコン136は、例として、1×1015原子/cm3~1×1016原子/cm3の濃度のホウ素などのp型ドーパントを含み得る。頂部エピタキシャルシリコン136層の厚みは、例として、5~15ミクロンとし得る。頂部エピタキシャルシリコン136層の形成後、パターン及び注入工程を用いて、ディープトレンチディープウェル領域138が形成される。ディープトレンチディープウェル領域138は、第2の導電型(例えば、n型)を有する。あるいは、ディープトレンチディープウェル領域138は、集積されたディープトレンチ134の形成後に形成されてもよい。
【】
集積されたディープトレンチ134は、微小電子デバイス100の頂部エピタキシャルシリコン頂部表面137からベースウェハ104への電気的接続を成す。集積されたディープトレンチ134の形成は、集積されたディープトレンチ134を形成するための、集積されたディープトレンチハードマスク層形成工程と、フォトリソグラフィパターン工程と、プラズマエッチ工程と、クリーンアップ工程(いずれも具体的には図示せず)とから構成される。
【】
ディープトレンチ140の形成後、ディープトレンチライナー142が堆積される。ディープトレンチライナー142は誘電体層である。ディープトレンチライナー142は、例として、50A~300Aとし得る。ディープトレンチライナー142は、窒化シリコン、シリコンオキシナイトライド、及び二酸化シリコンなど、誘電体材料の単一層又は多層であり得る。ディープトレンチライナー142の堆積後、ディープトレンチライナーエッチプロセスを用いて、ディープトレンチライナーギャップ145がつくられ、これは、後に堆積される導電性のディープトレンチポリシリコン充填材146とベースウェハ104との間に導電性経路を提供する。ディープトレンチライナーギャップ145の形成後、ポリシリコン堆積プロセスを用いて、ディープトレンチライナー142上に導電性ディープトレンチポリシリコン充填材146が形成される。導電性ディープトレンチポリシリコン充填材146は、例として、ホウ素などのドーパントでp型ドープされる。その後、CMPプロセス(具体的には図示せず)によって、ディープトレンチ140の外側の導電性ディープトレンチポリシリコン充填材146及びディープトレンチライナー142が除去される。
【】
図1Kを参照すると、集積されたディープトレンチ134の形成及び電気構成要素174(この例においてCMOSトランジスタ)の形成を完了するために必要な残りのプロセス工程が示されている。埋め込みコンデンサアレイ170又は埋め込みコンデンサアレイ170の一部は、電気構成要素174の下にあり得る。ウェル150が、集積されたディープトレンチ134、集積された埋め込みコンデンサ172、及び埋め込みトレンチコンデンサアレイ170のディープトレンチディープウェル領域138への電気的コンタクトを提供するために注入される。フィールド酸化物148が、パターン、エッチ、フィールド酸化物充填工程、及びCMP工程から構成される一連の工程において形成される(いずれも具体的には図示せず)。フィールド酸化物148は、電気構成要素174のための絶縁、並びに集積されたディープトレンチ134のための電気的絶縁を提供する。図1Kに示される例示のデバイスのCMOSトランジスタの残りの構成要素は、頂部エピタキシャルシリコン頂部表面137上のゲート酸化物152と、トランジスタゲート電極156を形成するゲート酸化物152上のゲート電極材料154とから構成される。トランジスタは、ハロー注入領域158とソース/ドレイン注入領域160とを含む。ゲート電極157の横方向表面に側壁162が形成される。金属シリサイド159が、シリコンの頂部エピタキシャルシリコン頂部表面137上の露出されたシリコン表面上に形成され得る。プレメタル誘電体(PMD)164が、微小電子デバイス100の頂部エピタキシャルシリコン頂部表面137の上に形成される。コンタクト165及びメタライゼーション166が、集積された埋め込みコンデンサ172の第1の埋め込みトレンチコンデンサ端子176と、集積された埋め込みコンデンサ172の第2の埋め込みトレンチコンデンサ端子178と、電気構成要素174との間に電気的コンタクトを提供するように形成される。
【】
第1の埋め込みトレンチコンデンサ端子176は、集積されたディープトレンチ134を介して基板102を介して導電性埋め込みコンデンサトレンチ充填材料126への電気的接続を提供する。第2の埋め込みトレンチコンデンサ端子178は、ウェル150及びディープトレンチディープウェル領域138を介して、埋め込みトレンチコンデンサ埋め込みコンデンサディープウェル108への電気的接続を提供する。
【】
微小電子デバイス100は、3つの異なる領域から構成されるとみなすことができる。第1の領域は、埋め込みトレンチコンデンサアレイ170である。第2の領域は、埋め込みトレンチコンデンサアレイ170と集積されたディープトレンチ134とを含む、集積された埋め込みコンデンサ172である。第3の領域は、この例においてCMOSトランジスタである電気構成要素174である。
【】
図2A~図2Iは、集積された埋め込みコンデンサ272の一部として埋め込みトレンチコンデンサアレイ270を含む形成の例示の方法の連続する段階で描かれた、例示の微小電子デバイス200の断面であり、集積された埋め込みコンデンサ272は、電気構成要素274に静電容量源を提供する。
【】
図2Aを参照すると、微小電子デバイス200は、本明細書においてシリコン203と称する半導体材料203を有する基板202の中及び上に形成される。この例では、基板202は、シリコンウェハなどのベースウェハ204を含み得る。この例の代替のバージョンにおいて、基板202は、シリコンオンインシュレータ基板を提供するために、二酸化シリコン又はサファイアなどの誘電体材料を含み得る。ベースウェハ204は、この例においてp型とし得る第1の導電型を有し得る。ベースウェハ204上に第1のエピタキシャル層206が形成される。第1のエピタキシャル層206は、主としてシリコンを含み、本質的に、シリコン及びホウ素などのドーパントから構成され得る。第1のエピタキシャル層206は、第1のエピタキシャル頂部表面207を有する。この例において、第1のエピタキシャル層206が第1の導電型、すなわち、p型を有し得る。第1のエピタキシャル層206は、例として、5ミクロン~15ミクロンの厚みを有し得る。
【】
埋め込み層210が、第1のエピタキシャル層206内に形成され得る。埋め込み層210は、第1の導電型とは反対の第2の導電型を有する。この例において、第2の導電型はn型である。埋め込み層210は、リン、ヒ素、又はアンチモンなどの第2の導電型のドーパントを第1のエピタキシャル層206に注入することによって形成され得る。埋め込み層210は、第1のエピタキシャル層206の平均ドーパント密度の2倍を超える平均ドーパント密度を有し得る。ベースウェハ204は、埋め込み層注入後にアニールされてもよい。
【】
図2Bを参照すると、第1のエピタキシャル層206の第1のエピタキシャル頂部表面207上にパッド酸化層212が形成され得る。パッド酸化物層212は、主として二酸化シリコンを含み得、熱酸化プロセス又は熱化学気相成長(CVD)プロセスによって形成され得、例として、50ナノメートル~200ナノメートルの厚みを有し得る。パッド酸化物層212上に窒化物キャップ層214が形成され得る。窒化物キャップ層214は、主として窒化シリコンを含み得、低圧化学気相成長(LPCVD)ファーネスプロセスによって形成され得、例えば、100ナノメートル~500ナノメートルの厚みを有し得る。窒化物キャップ層214上にハードマスク層216が形成され得る。ハードマスク層216は、主として二酸化シリコンを含み得、プラズマ化学気相成長(PECVD)プロセスによって形成され得、図1Cに示される、後に形成される埋め込みコンデンサトレンチ222の深さに応じて、1ミクロン~3ミクロンの厚みを有し得る。パッド酸化物層212は、第1のエピタキシャル層206と、窒化物キャップ層214及びハードマスク層216の組み合わせと、の間に応力緩和を提供し得る。窒化物キャップ層214は、後続のエッチ及び平坦化プロセスのためのストップ層を提供し得る。ハードマスク層216は、埋め込みコンデンサトレンチ122を形成するために、図1Cで論じられる後続の埋め込みコンデンサエッチプロセス220中にハードマスクを提供し得る。次に、埋め込みコンデンサトレンチマスク218が、埋め込みコンデンサトレンチ222のためのエリアにおいてハードマスク層216を露出させる埋め込みコンデンサトレンチマスク開口219を用いて、ハードマスク層216上に形成され得る。埋め込みコンデンサトレンチマスク218は、フォトレジストを含み得、底部反射防止コーティング(BARC)などの反射防止材料を任意で含み得る。埋め込みコンデンサトレンチマスク218は、フォトリソグラフィプロセスによって形成され得る。
【】
図2Cを参照すると、埋め込みコンデンサエッチプロセス220が実施されて、第1のエピタキシャル層206内に埋め込みコンデンサトレンチ222が形成される。埋め込みコンデンサエッチプロセス220は、複数の工程を含み得る。一実装において、例えば、図2Bの埋め込みコンデンサトレンチマスク218によって露出されたハードマスク層216を除去するため、ハードマスクエッチをまず実施し、次いで、シリコンエッチを実施して、ハードマスク層216によって露出された領域における窒化物キャップ層214とパッド酸化物層212と第1のエピタキシャル層206とを除去して、埋め込みコンデンサトレンチ222が形成され得る。埋め込みコンデンサトレンチ222は、第1のエピタキシャル頂部表面207から第1のエピタキシャル層206内へ延在し、ベースウェハ204内に延在し得る。シリコンエッチの間、埋め込みコンデンサトレンチマスク218はまた、部分的に又は完全に除去され得、ハードマスク層216を残して、埋め込みコンデンサトレンチ222の外側のエリアがエッチングされることを防止する。図2Cは、完了時の埋め込みコンデンサエッチプロセス220を示し、埋め込みコンデンサトレンチマスク218は、後続の埋め込みコンデンサトレンチエッチクリーンアッププロセス(具体的には図示せず)によって除去されている。埋め込みコンデンサトレンチマスク218内の有機ポリマーは酸素プラズマを用いて除去され得、その後、硫酸と過酸化水素との水性混合物、水酸化アンモニウムと過酸化水素との水性混合物、及び塩化水素酸と過酸化水素との水性混合物を含む一連のウェットエッチプロセスが続く。
【】
図2Dを参照すると、トレンチライナー誘電体層224が、埋め込みコンデンサトレンチ222内に形成され、第1のエピタキシャル層206及びベースウェハ204に接する。トレンチライナー誘電体層224は、ハードマスク層216、窒化物キャップ層214、及びパッド酸化物層212の上に延在し得る。トレンチライナー誘電体層224は、シリコン-窒素化合物又は二酸化シリコン化合物の単一層を含み得、又はシリコン-窒素化合物、二酸化シリコン化合物、又は他の誘電体材料の複数の層を含んでもよい。
【】
図2Eを参照すると、導電性埋め込みコンデンサトレンチ充填材料226が、トレンチライナー誘電体層224上の埋め込みコンデンサトレンチ222内に形成される。導電性埋め込みコンデンサトレンチ充填材料226は、主としてシリコンを含み、一般にポリシリコンと称する多結晶シリコンとして実装され得る。代替として、導電性埋め込みコンデンサトレンチ充填材料226は、非晶質シリコン、又は半非晶質シリコンとして実装され得る。導電性埋め込みコンデンサトレンチ充填材料226は、この例においてn型である第2の導電型を有し得る。導電性埋め込みコンデンサトレンチ充填材226は、埋め込みトレンチコンデンサアレイ270のための低等価抵抗を提供するために、5×1018cm-3及び1×1020cm-3のドーパントの平均濃度を有し得る。導電性埋め込みコンデンサトレンチ充填材料226は、ドープされたポリシリコン試薬227を含むシリコン含有試薬ガスの熱分解によって形成され得る。導電性埋め込みコンデンサトレンチ充填材料226は、埋め込みコンデンサトレンチ222を充填し、埋め込みコンデンサトレンチ222の外側に延在し得る。
【】
図2Fを参照すると、導電性埋め込みコンデンサトレンチ充填材料226及びトレンチライナー誘電体層224は、埋め込みコンデンサトレンチ222の外側から除去される。図1Fに示すように、導電性埋め込みコンデンサトレンチ充填材226及びトレンチライナー誘電体層224は、化学機械研磨(CMP)プロセス228などの平坦化プロセスによって除去され得る。あるいは、導電性埋め込みコンデンサトレンチ充填材料226及びトレンチライナー誘電体層224は、エッチバックプロセスによって除去されてもよい。埋め込みコンデンサトレンチ222の外側の導電性埋め込みコンデンサトレンチ充填材料226及びトレンチライナー誘電体層224を除去するプロセスは、埋め込みコンデンサトレンチ222内のトレンチライナー誘電体層224上に導電性埋め込みコンデンサトレンチ充填材料226を残す。導電性埋め込みコンデンサトレンチ充填材料226及びトレンチライナー誘電体層224を除去するプロセスは、第1のエピタキシャル層206の頂部表面207上に窒化物キャップ層214及びパッド酸化物層212を残すことができる。窒化物キャップ層214は、CMPプロセス228又はエッチバックプロセスのためのストップ層を提供し得る。次いで、窒化物キャップ層214及びパッド酸化物層212が除去される(具体的には図示せず)。窒化物キャップ層214は、140℃~170℃のリン酸水溶液を用いたウェットエッチプロセスによって除去され得る。パッド酸化物層212は、緩衝フッ化水素酸の水溶液を用いるウェットエッチプロセスによって除去され得る。
【】
図2Gを参照すると、n型エピタキシャルシリコンキャッピング層232が、第1のエピタキシャル頂部表面207の上に堆積され、導電性埋め込みコンデンサトレンチ充填材料226と電気的に接している。n型エピタキシャルシリコンキャッピング層232は、例として、1ミクロン~3ミクロンとし得る。n型エピタキシャルシリコンキャッピング層232は、ヒ素又はリンなどのn型ドーパントを1×1015原子/cm3~1×1016原子/cm3の濃度で含み得る
【】
図2Hを参照すると、p型ドーピングを有する頂部エピタキシャルシリコン層236と、集積されたディープトレンチ234とが形成される。頂部エピタキシャルシリコン136は、例として、1×1015原子/cm3~1×1016原子/cm3の濃度のホウ素などのp型ドーパントを含み得る。頂部エピタキシャルシリコン層236は、頂部エピタキシャルシリコン頂部表面237を有する。頂部エピタキシャルシリコン236層の厚みは、例として、5~15ミクロンとし得る。集積されたディープトレンチ234は、微小電子デバイスの頂部エピタキシャルシリコン頂部表面237からベースウェハ204への電気的接続を成す。集積されたディープトレンチ234の形成は、ディープトレンチディープn型ウェル238を形成するためのパターン及び注入工程と、それに続く、ディープトレンチ240を画定するためのパターン及びエッチ工程から始まる。
【】
ディープトレンチ240の形成後、ディープトレンチライナー242が堆積される。ディープトレンチライナー242は誘電体層である。ディープトレンチライナー242は、例として、50A~300Aとし得る。ディープトレンチライナー242は、窒化シリコン、シリコンオキシナイトライド、及び二酸化シリコンなどの、誘電体材料の単一層又は多層であってもよい。ディープトレンチライナー242の堆積後、ディープトレンチライナーエッチプロセスを用いて、ディープトレンチライナーギャップ245がつくられ、これは、後に堆積される導電性のディープトレンチポリシリコン充填材246とベースウェハ204との間に導電性経路を提供する。ディープトレンチライナーギャップ245の形成後、ポリシリコン堆積プロセスを用いて、ディープトレンチライナー242上に導電性ディープトレンチポリシリコン充填材246が形成される。導電性ディープトレンチポリシリコン充填材246は、例として、リンなどのドーパントでn型ドープされる。その後、CMPプロセスによって、ディープトレンチ240の外側の導電性ディープトレンチポリシリコン充填材246とディープトレンチライナー242とが除去される。
【】
図2Iを参照すると、集積されたディープトレンチ234の形成及び電気構成要素274(この例においてCMOSトランジスタ)の形成を完了するために必要な残りのプロセス工程が示されている。ウェル250を注入して、集積された埋め込みコンデンサ272及び埋め込みトレンチコンデンサアレイ270への、集積されたディープトレンチ234のディープn型注入238への電気的コンタクトを提供する。パターン、エッチ、フィールド酸化物充填工程、及びCMP工程で構成される一連の工程において、フィールド酸化物248が形成される。フィールド酸化物248は、電気構成要素274のための絶縁、並びに集積されたディープトレンチ234のための電気的絶縁を提供する。図2Iに示される例示のデバイスの電気構成要素274の残りの構成要素は、頂部エピタキシャルシリコン頂部表面237上のゲート酸化物252と、トランジスタゲート電極256を形成するゲート酸化物252上のポリシリコンなどのゲート電極材料254とから構成される。電気構成要素274は、ハロー注入領域258とソース/ドレイン注入領域260とを含む。トランジスタゲート電極256の横方向表面に、側壁262が形成される。金属シリサイド259が、シリコンの頂部エピタキシャルシリコン頂部表面237上の露出されたシリコン表面上に形成され得る。プレメタル誘電体(PMD)264が、微小電子デバイス200の頂部エピタキシャルシリコン頂部表面237の上に形成される。コンタクト265及びメタライゼーション266が、集積された埋め込みコンデンサ272の第1の埋め込みトレンチコンデンサ端子276と、集積された埋め込みコンデンサ272の第2の埋め込みトレンチコンデンサ端子278と、電気構成要素274との間に電気的コンタクトを提供するように形成される。
【】
集積された埋め込みコンデンサ272の第1の埋め込みトレンチコンデンサ端子276は、集積されたディープトレンチ234及び基板202を介してベースウェハ204への電気的接続を提供する。集積された埋め込みコンデンサ272の第2の埋め込みトレンチコンデンサ端子278は、ウェル250及びn型エピタキシャルシリコンキャッピング層232を介して、導電性埋め込みコンデンサトレンチ充填材料226への電気的接続を提供する。
【】
微小電子デバイス200は、3つの異なる領域から構成されるとみなすことができる。第1の領域は、埋め込みトレンチコンデンサアレイ270である。第2の領域は、埋め込みトレンチコンデンサアレイ270と集積されたディープトレンチ234とを含む、集積された埋め込みコンデンサ272である。第3の領域は、この例ではCMOSトランジスタである電気構成要素274であるが、横方向拡散MOSトランジスタ(LDMOS)トランジスタ、ドレイン拡張金属酸化物半導体(DEMOS)トランジスタ、バイポーラ接合トランジスタ、接合電界効果トランジスタ、ゲートバイポーラ、ゲート単極半導体デバイス、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)、シリコン制御整流器(SCR)、金属酸化物半導体(MOS)トリガSCR、MOS制御サイリスタ、ゲートダイオード、抵抗器、増幅器、及びショットキーダイオードとしてもよい。
【】
図3を参照すると、埋め込みトレンチコンデンサアレイ370と、集積された埋め込みコンデンサ372と、電子構成要素374(本例ではCMOSトランジスタ)とを含む、図1Kの主要な特徴を強調した上面図が示されている。全ての構成要素がシリコン303内にある。トレンチ充填材料326、トレンチライナー誘電体層324、及び埋め込みコンデンサディープウェル308は、埋め込みトレンチコンデンサアレイ370を形成する。埋め込みトレンチコンデンサアレイ370は、電気構成要素374の下にある。埋め込みトレンチコンデンサアレイ370を電子構成要素374の下方に配置して面積を節約し、微小電子デバイス300の電磁干渉(EMI)を下げることが好都合である。コンタクト365が示されているが、明確にするためにメタライゼーションは示していない。ディープトレンチの構成要素は、導電性ディープトレンチポリシリコン充填材346と、ディープトレンチライナー342と、ディープトレンチディープウェル338とから構成される。ウェル350が、ディーウェル338と接触して、埋め込みトレンチコンデンサアレイ370への電気経路を提供する。電気構成要素374(本例ではCMOSトランジスタ)は、ゲート電極材料354と、隔離領域348によって囲まれたソース及びドレイン領域360とから構成される。
【】
本開示の様々な実施例をで説明してきたが、それらは単なる例として提示したものであり、限定ではないことを理解されたい。本開示の趣旨又は範囲を逸脱することなく、開示される実施例に対して多数の変更を本明細書における開示に従って行うことが可能である。それゆえ、本発明の広さ及び範囲は、上述の実施例のいずれによっても限定されるべきではない。むしろ、本開示の範囲は、下記の特許請求の範囲及びそれらの等価物に従って定義されるものである。
【図】
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【国際調査報告】