(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】
(54)【発明の名称】凸状の湾曲を有する端面を有する管状セクションを備えるエアロゾル発生物品
(51)【国際特許分類】
【FI】
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】
(86)(22)【出願日】
(85)【翻訳文提出日】
(86)【国際出願番号】
(87)【国際公開番号】
(87)【国際公開日】
(32)【優先日】
(33)【優先権主張国・地域又は機関】
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】596060424
【氏名又は名称】フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100119013
【氏名又は名称】山崎 一夫
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100144451
【氏名又は名称】鈴木 博子
(72)【発明者】
【氏名】コンソランテ アントニオ
【テーマコード(参考)】
【Fターム(参考)】
4B045AA21
4B045BC15
4B045BC24
4B045BC34
4B162AA03
4B162AA22
4B162AB12
4B162AC08
(57)【要約】
本発明は、エアロゾル形成基体を含む基体セクションと、中空内部を囲む側壁を有する管状セクションであって、管状セクションが基体セクションの下流に位置し、側壁の上流端が凸状の湾曲を含む上流端面を備える、管状セクションと、を備える、エアロゾル発生装置のためのエアロゾル発生物品に関する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項】
エアロゾル発生物品であって、
エアロゾル形成基体を含む基体セクションと、
中空内部を囲む側壁を有する管状セクションであって、前記管状セクションが前記基体セクションの下流に位置し、前記側壁の上流端が凸状の湾曲を含む上流端面を備え、前記管状セクションの一部が前記基体セクションに隣接して位置付けられている、管状セクションと、を備える、エアロゾル発生物品。
【請求項】
前記上流端面の一部が曲げられて、前記管状セクションの前記中空内部内に延びる、請求項1に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項】
前記上流端面が、中央開口を囲み、好ましくは、前記上流端面が、前記中央開口から前記管状セクションの前記中空内部の中に延びる管状の上流端部分を形成する、請求項1~2のいずれかに記載のエアロゾル発生物品。
【請求項】
長軸方向軸をさらに備え、前記側壁の前記上流端面の横断方向部分が、前記長軸方向軸に対して横断方向に延び、好ましくは、前記上流端面の前記横断方向部分が、前記基体セクションに隣接し、より好ましくは、前記管状部分の前記上流端面の前記横断方向部分が、前記基体セクションの下流部分と直接接触している、請求項1~3のいずれかに記載のエアロゾル発生物品。
【請求項】
前記管状セクションが、セルロース系材料、好ましくは紙または厚紙を含むか、またはセルロース系材料から成る、請求項1~4のいずれかに記載のエアロゾル発生物品。
【請求項】
前記管状セクションの前記側壁が、通気ゾーンをさらに備え、前記通気ゾーンが、前記側壁に穿孔を含み、好ましくは、前記通気ゾーンが、前記側壁の前記上流端の下流に位置する、請求項1~5のいずれかに記載のエアロゾル発生物品。
【請求項】
フィルターセクションをさらに備え、前記フィルターセクションが、前記管状セクションの下流に位置し、好ましくは、前記フィルターセクションが、マウスピースフィルターセクションである、請求項1~6のいずれかに記載のエアロゾル発生物品。
【請求項】
前記基体セクションが発熱体を備え、前記発熱体が、前記エアロゾル形成基体を加熱するように構成され、好ましくは前記発熱体が、サセプタ発熱体である、請求項1~7のいずれかに記載のエアロゾル発生物品。
【請求項】
上流フィルターセクションをさらに備え、前記上流フィルターセクションが、前記基体セクションの上流に位置する、請求項1~8のいずれかに記載のエアロゾル発生物品。
【請求項】
前記エアロゾル形成基体がエアロゾル形成体を含み、好ましくは前記エアロゾル形成体が、多価アルコール、多価アルコールのエステル、またはモノカルボン酸、ジカルボン酸、もしくはポリカルボン酸の脂肪族エステル、またはその組み合わせから選択され、より好ましくは、前記エアロゾル形成体が、前記エアロゾル形成基体の総量に基づき、乾燥重量基準で、10重量パーセント~50重量パーセントの量で存在する、請求項1~9のいずれかに記載のエアロゾル発生物品。
【請求項】
前記側壁の前記上流端が、前記側壁の下流端よりも高い密度を有する、請求項1~10のいずれかに記載のエアロゾル発生物品。
【請求項】
前記側壁の前記上流端が、前記側壁の下流端よりも大きな厚さを有する、請求項1~11のいずれかに記載のエアロゾル発生物品。
【請求項】
前記凸状の湾曲を備える前記上流端面がカールしている、請求項1~12のいずれかに記載のエアロゾル発生物品。
【請求項】
空洞を含むエアロゾル発生装置と、請求項1~13のいずれか一項に記載のエアロゾル発生物品とを備え、前記空洞が、前記エアロゾル発生物品を受容するように構成されている、エアロゾル発生システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【】
エアロゾル発生装置用のエアロゾル発生物品に関し、エアロゾル発生物品は、基体セクションおよび管状セクションを備える。エアロゾル発生物品およびエアロゾル発生装置を備えるエアロゾル発生システムにさらに関する。本開示はまた、エアロゾルを冷却するための管状セクションの使用
【背景技術】
【】
基体セクションおよび中空管状セクションを有するエアロゾル発生物品を提供することが知られている。基体セクションは、エアロゾル形成基体を含み得る。物品は、基体セクションを加熱するためのエアロゾル発生物品の空洞内に挿入されてもよい。こうした装置は、エアロゾル形成基体を燃焼させることなく、エアロゾル形成基体の一つ以上の構成要素が揮発する温度へと、エアロゾル形成基体を加熱し得る。管状セクションは、基体セクションのエアロゾル形成基体から発生したエアロゾルを冷却するように機能してもよい。これは、エアロゾルの発生を支援し得る。これは、エアロゾルが熱すぎる場合、ユーザーがやけどするのを防止し得る。管状セクションは、エアロゾル発生物品の引き出し抵抗に影響を与えることが多い。管状セクションはまた、発熱体が基体セクションの中に挿入される時に、基体セクションに十分な支持を提供しない場合がある。これにより、管状セクションに対する基体セクションのずれにつながる場合がある。管状セクションはまた、エアロゾル発生物品内のエアロゾル形成に影響を与え得る。
【】
発生したエアロゾルを冷却するエアロゾル発生物品を提供することが望ましい。エアロゾル発生を改善するエアロゾル発生物品を提供することがまた望ましい。発熱体が基体セクションの中に挿入される時に、基体セクションに対する支持が改善されたエアロゾル発生物品を提供することがまた望ましい。
【発明の概要】
【】
本発明の実施形態によると、エアロゾル発生物品が提供される。エアロゾル発生物品は、基体セクションを備え得る。基体セクションは、エアロゾル形成基体を含み得る。エアロゾル発生物品は、中空内部を囲む側壁を有する管状セクションをさらに備えてもよい。管状セクションは、基体セクションの下流に位置し得る。側壁の上流端は、凸状の湾曲を含む上流端面を備えてもよい。
【】
本発明の別のエアロゾル発生物品を提供してもよい。エアロゾル発生物品は基体セクションを備え、基体セクションはエアロゾル形成基体を備える。エアロゾル発生物品は、中空内部を囲む側壁を有する管状セクションをさらに備える。管状セクションは、基体セクションの下流に位置する。側壁の上流端は、凸状の湾曲を含む上流端面を備える。
【】
エアロゾル発生物品は、上流端面が凸状の湾曲を有する管状セクションにより、基体セクションに追加の支持を提供し得る。エアロゾル発生物品の引き出し抵抗は、管状セクションにより改善され得る。エアロゾル発生物品は、管状セクションにより改善されたエアロゾル発生を示し得る。
【】
「凸状の湾曲」という用語は、上流端面の表面が管状セクションの中空内部に対して外向きに湾曲していることを説明する。「凸状の湾曲」という用語は、平坦な平面を形成しない表面を説明することを意味する。
【】
「凸状の湾曲」という用語はまた、上流端面の表面の一部が、管状セクションの中空内部に対して外向きに膨らみ得ることを説明し得る。
【】
本明細書で使用される場合、「上流」および「下流」という用語は、使用中にエアロゾルがエアロゾル発生物品を通して搬送される方向に対する、エアロゾル発生物品と一緒に使用されるエアロゾル発生物品またはエアロゾル発生装置のセクションの相対的な位置を説明するために使用される。本発明によるエアロゾル発生物品は、使用時にエアロゾルがそれを通ってエアロゾル発生物品を抜け出る近位端を備える。エアロゾル発生装置の近位端はまた、口側端または下流端と呼ばれてもよい。使用時に、エアロゾル発生システムによって発生したエアロゾルを吸い込むために、ユーザーはエアロゾル発生物品の下流端または口側端を吸い込む。エアロゾル発生システムは、下流端または口側端と反対側の上流端を備える。口側端は遠位端の下流である。エアロゾル発生装置またはエアロゾル発生物品の遠位端はまた、上流端と呼ばれる場合がある。エアロゾル発生物品、またはエアロゾル発生装置の構成要素または構成要素の一部分は、エアロゾル発生物品またはエアロゾル発生装置の使用中のエアロゾル発生物品、またはエアロゾル発生装置を通して搬送されるエアロゾルの方向に対するこれらの相対的位置に基づいて、互いの上流または下流にあるとして説明され得る。
【】
「エアロゾル発生物品」という用語は本明細書において、エアロゾル発生基体が加熱されて消費者が吸入可能なエアロゾルを生成する物品を意味するために使用される。本明細書で使用される場合、「エアロゾル形成基体」という用語は、加熱に伴い揮発性化合物を放出してエアロゾルを発生する能力を有する基体を意味する。
【】
凸状の湾曲の曲率半径は、1.3ミリメートル~2.3ミリメートル、好ましくは1.6ミリメートル~2.0ミリメートル、より好ましくは1.7ミリメートル~1.9ミリメートル、より好ましくは約1.8ミリメートルであってもよい。上流端面は、丸みのある形状を有してもよい。
【】
上流端面の一部は、管状セクションの中空内部の中に延びるように曲げられてもよい。
【】
これにより、上流端面を通って管状セクションに入る気流を管状セクションの中に直接導くことを可能にし得る。これはエアロゾル化を改善し得る。これはまた、管状セクションの引き出し抵抗値を改善する場合がある。
【】
上流端面は、中央開口を囲んでもよい。上流端面は、中央開口から管状セクションの中空内部の中に延びる管状の上流端部分を形成してもよい。
【】
中央開口は有利なことに、基体セクションから発生する気流が管状セクションに入ることを可能にする場合がある。管状の上流端部分は、気流を管状セクションの中空内部の中に導いてもよい。これはエアロゾル化プロセスを改善する場合がある。これは有利なことに、エアロゾル形成基体の空気および揮発性化合物から形成されたエアロゾルを冷却し得る。
【】
上流端面は、上流端面の上流部分を備えてもよい。端面のこの上流部分は、上流端面の他の部分と比較して、エアロゾル発生物品の中で最も上流に位置する上流端面の一部であってもよい。上流端面のこの上流部分は、上流端面の他の部分と比較して、エアロゾル発生物品内の基体セクションに最も近いように配設されてもよい。特に、上流端面の上流部分は、基体セクションから最大で5ミリメートル、好ましくは1ミリメートル未満間隙を介してもよい。上流端面の上流部分は、基体セクションに隣接して配設されてもよいことが最も好ましい。
【】
上流端面は、上流端面の下流部分を備えてもよい。端面のこの下流部分は、上流端面の他の部分と比較して、エアロゾル発生物品の中で最も下流に位置する上流端面の一部であってもよい。端面のこの下流部分は、管状セクションの中空内部の中に延びる上流端面の一部であってもよい。
【】
エアロゾル発生物品は、エアロゾル発生装置と組み合わせて使用するように構成されてもよい。エアロゾル発生物品は、エアロゾル発生装置の空洞内へ挿入可能なように構成されてもよい。エアロゾル発生装置は、基体セクションのエアロゾル形成基体を、基体の燃焼温度を下回る温度に加熱してエアロゾルを発生するように構成され得る。
【】
管状セクションの一部は、基体セクションに隣接して位置付けられてもよい。
【】
これは、基体セクションのより高い機械的安定性を確実にする場合がある。これは、凸状の湾曲を有する上流端面により、基体セクションに追加的な支持を提供し得る。これは、発熱体、例えば加熱ブレードが基体セクションの中に挿入される場合、基体セクションに追加的な安定性を提供してもよい。
【】
管状セクションの一部は、基体セクションに隣接して位置付けられてもよい。これは有利なことに、基体セクションを支持し得る。
【】
エアロゾル発生物品は、長軸方向軸をさらに備えてもよい。管状セクションの側壁の一部は、長軸方向軸に沿って延びてもよい。側壁の上流端面の横断方向部分は、長軸方向軸に対して横断方向に延びてもよい。側壁の上流端面の横断方向部分は、長軸方向軸に対して部分的に直角を成して延びてもよい。
【】
側壁の上流端面の横断方向部分は、上流端面の上流部分を含んでもよく、または上流端面の上流部分を形成してもよい。上流端面のこの部分は、上流端面の他の部分と比較して、エアロゾル発生物品の最も上流に位置する部分であってもよい。
【】
側壁の上流端面の横断方向部分は、管状セクションの上流端面および上流端に追加的な安定性を提供し得る。
【】
本明細書で使用される場合、「長軸方向」という用語は、エアロゾル発生物品の上流端と下流端との間に延びる、エアロゾル発生物品の主要な長軸方向軸に対応する方向を指す。
【】
上流端面の横断方向部分は、基体セクションに隣接してもよいことが好ましい。これは、管状セクションの上流端面が基体セクションを支持できることを確実にし得る。これにより、基体セクション内で発生したエアロゾルが、上流端面を通って基体セクションの中空内部の中へ容易に搬送されるのを可能にし得る。
【】
管状セクションの管状部分の上流端面の横断方向部分は、基体セクションの下流部分と直接接触してもよいことが好ましい。
【】
管状セクションは、セルロース系材料、好ましくは紙または厚紙を含んでもよく、またはセルロース系材料から成ってもよい。これは、管状セクションに追加的な安定性を提供し得る。これは、基体セクションを追加的に支持し得る。セルロース系材料は、持続可能かつ生分解性であってもよい。
【】
基体セクションは、10~13ミリメートル、好ましくは11ミリメートル~12ミリメートルの長さを有してもよい。随意の上流フィルタープラグの長さは、4ミリメートル~6ミリメートル、好ましくは5ミリメートルであってもよい。エアロゾル発生物品のすべてのセクションの直径は、6ミリメートル~8ミリメートル、好ましくは7.1ミリメートル~7.3ミリメートルであってもよい。中空内部を囲む管状セクションの側壁の厚さは、140マイクロメートル~610マイクロメートル、好ましくは150マイクロメートル~600マイクロメートルであってもよい。管状セクションの上流端面の中央開口の直径は、0.8ミリメートル~3.2ミリメートル、好ましくは1ミリメートル~3ミリメートルであってもよい。下流フィルターセクションの長さは、7ミリメートル~12ミリメートルであってもよい。
【】
管状セクションの側壁は、通気ゾーンをさらに備えてもよい。通気ゾーンは、側壁に穿孔を含み得る。穿孔は、空気が管状セクションの中空内部に入ることを可能にし得る。穿孔は、基体セクションのエアロゾル形成基体から形成されたエアロゾルに対する追加的な冷却効果を提供し得る。通気ゾーンは、側壁の上流端の下流に位置してもよいことが好ましい。これにより、空気が穿孔を通して管状セクションの中空内部に入り、さらに基体セクションから発生する気流と混合されることが可能になり得る。通気ゾーンは、エアロゾル発生物品の引き出し抵抗(RTD)値を改善し得る。
【】
通気された中空管状要素は実質的にエアロゾル発生物品の全体的なRTDに寄与しないため、本発明によるエアロゾル発生物品において、エアロゾル発生基体のロッドの長さおよび密度、および任意選択でマウスピースの一部を形成する濾過材料のセグメントの長さおよび密度、またはエアロゾル発生基体の上流に提供される濾過材料のセグメントの長さおよび密度を調整することによって、物品の全体的なRTDは有利なことに微調整され得る。事実上、本発明によるエアロゾル発生物品において、中空管状セグメントによって内部に画定される空洞は、中空管状セグメントの上流端から中空管状セグメントの下流端への、実質的に無制限なエアロゾルの流れを可能にする。これは、空洞が実質的に空であるか、または流れに対する抵抗の観点から、実質的に空であるかのように機能することを意味する。それ故に、所定のRTDを有するエアロゾル発生物品を一貫してかつ高い精度で製造することができ、これによって通気の存在下でさえも、消費者のために満足のいくレベルのRTDを提供することができる。
【】
エアロゾル発生物品はフィルターセクションをさらに備えてもよい。フィルターセクションは、管状セクションの下流に位置してもよい。フィルターセクションは、マウスピースフィルターセクションであってもよい。フィルターセクションは、エアロゾル形成基体から発生したエアロゾルを吸入するためにエアロゾル発生物品を消費するユーザーによって使用されてもよい。
【】
基体セクションは、発熱体を備えてもよい。発熱体は、エアロゾル形成基体を加熱するように構成されてもよい。好ましくは、発熱体は、サセプタ発熱体であってもよい。
【】
一般的に、サセプタは、電磁エネルギーを吸収し、それを熱に変換することができる材料である。交流電磁場内に位置する時、典型的にサセプタ内に渦電流が誘発され、かつヒステリシス損失が生じ、サセプタの加熱を引き起こす。一つまたはいくつかの誘導コイルによって発生された変化する電磁場はサセプタを加熱し、これはその後、エアロゾル発生物品へと熱を伝達し、これによりエアロゾルが形成される。熱伝達は、主に熱の伝導によってもよい。こうした熱の伝達は、サセプタがエアロゾル発生物品と密接な熱的接触状態にある場合に、最も良好である。
【】
サセプタ発熱体は、エアロゾル形成基体からエアロゾルを発生するのに十分な温度まで誘導加熱することができる任意の材料から形成され得る。好ましいサセプタ発熱体は、強磁性材料、例えば強磁性合金、フェライト鉄、または強磁性鋼もしくはステンレス鋼などを含んでもよく、またはそれらから成り得る。適切なサセプタはアルミニウムであってもよく、またはアルミニウムを含んでもよい。好ましいサセプタは、摂氏250度を超える温度に加熱されてもよい。
【】
好ましいサセプタは金属サセプタ(例えばステンレス鋼)である。しかしながら、サセプタ材料はまた、黒鉛、モリブデン、炭化ケイ素、アルミニウム、ニオブ、インコネル合金(オーステナイトニッケルクロム系超合金)、金属蒸着フィルム、セラミック(例えば、ジルコニアなど)、遷移金属(例えば、鉄、コバルト、ニッケルなど)、または半金属構成要素(例えば、ホウ素、炭素、ケイ素、リン、アルミニウムなど)を含んでもよく、またはそれらで作製されてもよい。
【】
サセプタ材料は、金属サセプタ材料であることが好ましい。
【】
エアロゾル発生物品は、上流フィルターセクションをさらに備えてもよい。上流フィルターセクションは、基体セクションの上流に位置し得る。
【】
上流フィルターセクションは、基体セクションに追加的な支持を提供してもよい。上流フィルターセクションは、エアロゾル発生基体がエアロゾル形成物品の外へ誤って漏れることを防止し得る。
【】
エアロゾル形成基体は、エアロゾル形成体を含んでもよい。好ましくは、エアロゾル形成体は、多価アルコール、多価アルコールのエステル、またはモノカルボン酸、ジカルボン酸、もしくはポリカルボン酸の脂肪族エステル、またはその組み合わせから選択され得る。エアロゾル形成体は、エアロゾル形成基体の総量に基づいて、乾燥重量基準で、10重量パーセント~50重量パーセントの量で存在してもよい。
【】
「乾燥重量基準」という用語は本出願全体を通して、カールフィッシャー滴定を介して、水を除去して、例えば温度および圧力の標準条件で摂氏110度の温度に加熱した後、および終点を決定するために電位差測定法を使用した後、算出されたエアロゾル形成基体の重量を指す。終点は二電位差滴定法によって検出される。Pt電極の第二の対が陽極溶液中に浸漬される。検出器回路は、滴定中に二つの検出器電極間の一定電流を維持する。等価点の前では、溶液はI-を含有するが、I2はほとんど含有しない。等価点にて、過剰なI2が現れ、急激な電圧降下が終点を示す。その後、I2を発生して終点に到達するために必要な電荷の量を使用して、元のサンプル内の水の量を算出することができる。エアロゾル形成体含有量は、水素炎イオン化検出器と組み合わせたガスクロマトグラフィーによって測定することができる。
【】
エアロゾル形成基体は、固体エアロゾル形成基体であってもよい。エアロゾル形成基体は、固体構成成分と液体構成成分との両方を含んでもよい。エアロゾル形成基体は、加熱に伴い基体から放出される揮発性のたばこ風味化合物を含有するたばこ含有材料を含んでもよい。エアロゾル形成基体は、非たばこ材料を含んでもよい。エアロゾル形成基体は、高密度の安定したエアロゾルの形成を容易にするエアロゾル形成体を含んでもよい。適切なエアロゾル形成体は当業界で周知であり、これには多価アルコール(トリエチレングリコール、1,3-ブタンジオール、グリセリンなど)、多価アルコールのエステル(グリセロールモノアセテート、ジアセテート、またはトリアセテートなど)、およびモノカルボン酸、ジカルボン酸、またはポリカルボン酸の脂肪族エステル(ドデカン二酸ジメチル、テトラデカン二酸ジメチルなど)が挙げられるが、これらに限定されない。エアロゾル形成体は、多価アルコールまたはその混合物(トリエチレングリコール、1,3-ブタンジオール、グリセリンなど)であってもよい。エアロゾル形成体は、プロピレングリコールであってもよい。エアロゾル形成体は、グリセリンとプロピレングリコールとの両方を含んでもよい。
【】
エアロゾル形成基体は、固体エアロゾル発生基体であってもよい。
【】
ある特定の好ましい実施形態では、エアロゾル形成基体は、均質化した植物材料、好ましくは、均質化したたばこ材料を含む。
【】
本明細書で使用される場合、「均質化した植物材料」という用語は、植物の粒子の凝集によって形成された任意の植物材料を包含する。例えば、本発明のエアロゾル形成基体のための均質化したたばこ材料のシートまたはウェブは、植物材料および随意に、たばこ葉ラミナおよびたばこ葉茎のうちの一つ以上をすり潰す、粉砕する、または細分することによって取得されたたばこ材料の粒子を凝集することによって形成され得る。均質化した植物材料は、キャスティング、押出成形、製紙プロセス、または当技術分野で既知の他の任意の好適なプロセスによって製造され得る。
【】
均質化した植物材料は、任意の好適な形態で提供され得る。例えば、均質化した植物材料は、一つ以上のシートの形態であり得る。本発明に関して本明細書で使用される「シート」という用語は、その厚さよりも実質的に大きい幅および長さを有する薄層状の要素を説明する。
【】
別の方法として、または追加的に、均質化した植物材料は、複数のペレットまたは顆粒の形態であり得る。
【】
別の方法として、または追加的に、均質化した植物材料は、複数のストランド、細片、または断片の形態であり得る。本明細書で使用される場合、「ストランド」という用語は、その幅および厚さよりも実質的に大きな長さを有する材料の細長い要素を説明する。「ストランド」という用語は、細片、断片、および類似の形態を有する任意の他の均質化した植物材料を包含するものとみなされるべきである。均質化した植物材料のストランドは、例えば切断する若しくは細かく切ることによって、または他の方法、例えば押出成形方法によって、均質化した植物材料のシートから形成されてもよい。
【】
いくつかの実施形態では、ストランドは、エアロゾル発生基体の形成中の均質化した植物材料のシートの分割または分解の結果として、例えば、捲縮の結果として、エアロゾル発生基体内の原位置で形成され得る。エアロゾル発生基体内の均質化した植物材料のストランドは、相互から分離されてもよい。別の方法として、エアロゾル発生基体内の均質化した植物材料の各ストランドは、ストランドの長さに沿った隣接したストランドに少なくとも部分的に接続されてもよい。例えば、隣接したストランドは、一つ以上の繊維によって接続されてもよい。これは例えば、上述の通り、エアロゾル発生基体の製造中の均質化した植物材料のシートの分割に起因してストランドが形成されている場合に生じる場合がある。
【】
エアロゾル形成基体は、均質化した植物材料の一つ以上のシートの形態であることが好ましい。本発明の様々な実施形態では、均質化した植物材料の一つ以上のシートは、キャスティングプロセスによって生成されてもよい。本発明の様々な実施形態では、均質化した植物材料の一つ以上のシートは、製紙プロセスによって生成されてもよい。本明細書に記載の一つ以上のシートは、各々個別に、100マイクロメートル~600マイクロメートル、好ましくは150マイクロメートル~300マイクロメートル、最も好ましくは200マイクロメートル~250マイクロメートルの厚さを有し得る。個々の厚さは個々のシートの厚さを指し、組み合わされた厚さはエアロゾル形成基体を構成する全てのシートの合計厚さを指す。例えば、エアロゾル形成基体が二つの個々のシートから形成される場合、組み合わせられた厚さは、二つの個々のシートの厚さ、または二つのシートの測定された厚さの合計であり、二つのシートはエアロゾル形成基体の中で積み重ねられている。
【】
本明細書に記載の一つ以上のシートは、各々個別に、平方メートルあたり約100グラム~平方メートルあたり約300グラムの坪量を有し得る。
【】
本明細書に記載されるような一つ以上のシートは各々個別に、約0.3グラム/立方センチメートル~約1.3グラム/立方センチメートル、好ましくは約0.7グラム/立方センチメートル~約1.0グラム/立方センチメートルの密度を有し得る。
【】
植物材料からのたばこ風味またはエアロゾル形成基体からの上述のエアロゾル形成体などの揮発性化合物は、エアロゾル形成基体の加熱中に蒸発し得る。放出された揮発性化合物は冷却されるにつれて凝縮してエアロゾルを形成する。凸状の湾曲を含む上流端面を有する管状セクションは、冷却およびエアロゾルの形成を支援し得る。
【】
側壁の上流端は、側壁の下流端よりも高い密度を有してもよい。これは、管状セクションに追加的な機械的安定性を提供し得る。こうした管状セクションは、基体セクションをより良好に支持することができる場合がある。
【】
側壁の上流端は、側壁の下流端よりも高い厚さを有してもよい。これはまた、管状セクションに追加的な機械的安定性を提供し得る。より高い厚さを有する上流端を有する管状セクションはまた、有利なことに、基体セクションに追加的な支持を提供し得る。
【】
凸状の湾曲を備える上流端面は、カールされてもよい。カーリングは、凸状の湾曲を有する上流端面を有する管状セクションを提供することができる製造方法であってもよい。カーリングはまた、側壁の下流端よりも高い密度および高い厚さのうちの一方または両方を有する側壁の下流端を製造する製造方法であってもよい。
【】
カーリングは、カーリング表面を有するカーリングツールを提供する以下の工程を含み得る。方法はまた、管状セクションに開いた管状端を提供する方法工程を提供してもよい。管状セクションの開いた管状端をカーリングすることは、カーリングツールを開放端に向かって並進的に前進させ、カーリング表面が開いた管状端に接触することによって実施されてもよい。同時に、カーリング表面を回転させて、凸状の湾曲を含む側壁の端を生成してもよい。
【】
カーリングツールは、長軸方向中心軸に沿ってカーリングツールを直線的に前進させ、そして同時に、長軸方向中心軸の周りでカーリングツールを回転させるように構成されたカーリング機構を備えてもよい。カーリング機構は、一つ以上のモーターによって駆動されてもよい。カーリング機構は、一つ以上のモーターからカーリングヘッドに力を伝達するための手段を備えてもよい。
【】
カーリング機構は、カーリングツールを、1ミリメートル~10ミリメートル、好ましくは3ミリメートル~7ミリメートル、より好ましくは約5ミリメートルの距離にわたって直線的に前進させるように構成されてもよい。
【】
カーリング機構は、カーリングツールを、毎秒1ミリメートル~毎秒10ミリメートル、好ましくは毎秒3ミリメートル~毎秒7ミリメートル、より好ましくは毎秒約5ミリメートルのスピードで、直線的に前進させるように構成されてもよい。
【】
カーリング機構は、カーリングツールを、1ニュートン~20ニュートン、好ましくは3ニュートン~15ニュートン、より好ましくは5ニュートン~10ニュートンの力で、直線的に前進させるように構成されてもよい。
【】
カーリング機構は、カーリングツールを、毎分50回転~毎分2,000回転、好ましくは毎分100回転~毎分1,500回転、より好ましくは毎分300回転~毎分1,200回転のスピードで回転させるように構成されてもよい。
【】
円形の開口部の最大直径は、5ミリメートル~10ミリメートル、好ましくは、6ミリメートル~9ミリメートルであってもよい。
【】
凹部の基部は、長軸方向中心軸に沿って近位端に向かって延びる中央に配設された突出部を備えてもよい。
【】
中央に配設された突出部は、円錐形状であってもよい。中央に配設された突出部は、ピン形状であってもよい。ピン形状は、円錐形として記述されてもよく、側面は凹状の湾曲を備える。
【】
中央に配設された突出部は、切頭ピンまたは円錐として形作られてもよい。
【】
中央に配設された突出部は、砂時計形状であってもよい。
【】
中央に配設された突出部の長さは、0.3ミリメートル~3ミリメートル、好ましくは0.5ミリメートル~2ミリメートル、より好ましくは0.8ミリメートル~1.2ミリメートル、より好ましくは約1ミリメートルであってもよい。
【】
中央に配設された突出部の側壁の少なくとも一部分は、カーリング表面として配設されてもよい。凹部の側壁のカーリング表面は、第一のカーリング表面であってもよく、また中央に配設された突出部の側壁のカーリング表面は、第二のカーリング表面であってもよい。第二のカーリング表面は、凹状の湾曲を備えてもよい。
【】
長軸方向軸に平行な凹部の最大深さは、1ミリメートル~15ミリメートル、好ましくは4ミリメートル~10ミリメートル、より好ましくは5ミリメートル~8ミリメートルであってもよい。
【】
第一のカーリング表面および第二のカーリング表面のうちの一方または両方の凹状湾曲の曲率半径は、円形の開口部の最大直径の10%~40%、好ましくは20%~30%、より好ましくは約25%であってもよい。本明細書で使用される場合、「凹状湾曲の曲率半径」は、第一のカーリング表面および第二のカーリング表面のうちの一方または両方に関する場合がある。第一のカーリング表面および第二のカーリング表面の凹状湾曲の曲率半径は、同一であってもよく、または異なっていてもよい。
【】
カーリングの方法は、管状セクションの開いた管状端をカーリングする工程の前に、管状セクションの開いた管状端を前処理する工程を含んでもよい。前処理は、開いた管状端を、例えば、スプレーミストの形態にある水溶液を用いて湿潤させることを含んでもよい。水溶液は水性であってもよく、また添加剤を含んでもよい。開いた管状端は、わずかに湿潤されるだけでよい。開いた管状端を湿潤させることによって、管状セクションの管状壁の湿度が上昇する場合がある。
【】
前処理は、管状セクションの開いた管状端を、ベイパーまたは蒸気を用いて処理することを含んでもよい。前処理は、開いた管状端を、例えば、30℃~200℃の範囲の温度に加熱することを含んでもよい。
【】
前処理は、管状セクションの開いた管状端のカーリングを改善し得る。前処理は、開いた管状端が厚紙または紙を含む時、開いた管状端のカーリングを特に改善する場合がある。
【】
前処理は、縁の弾性を増加する場合がある。
【】
本発明はまた、エアロゾル発生システムも提供する。エアロゾル発生システムは、空洞を含むエアロゾル発生装置を備えてもよい。エアロゾル発生システムはまた、本明細書に記載のエアロゾル発生物品を備えてもよい。空洞は、当該エアロゾル発生物品を受容するように構成されてもよい。
【】
本発明の別のエアロゾル発生システムを提供する。エアロゾル発生システムは、空洞を含むエアロゾル発生装置を備える。エアロゾル発生システムはまた、本明細書に記載の通りのエアロゾル発生物品を備える。エアロゾル発生装置の空洞は、当該エアロゾル発生物品を受容するように構成されている。
【】
そのようなエアロゾル発生システムは、装置の空洞内に受容されたエアロゾル発生物品を加熱することによって、エアロゾル形成基体を発生するように構成されてもよい。
【】
エアロゾル発生装置の空洞は、空洞内に内側に突出するセクションを備える内壁を備えてもよい。これらの突出セクションは、空洞内に受容されたエアロゾル発生物品と接触してもよい。これらの突出セクションは、空洞の内壁とエアロゾル発生物品との間の空気流経路の形成を可能にし得る。これはまた、エアロゾル発生物品の上述の通気ゾーンにつながる空気流経路の形成を可能にし得る。
【】
エアロゾル発生装置は、発熱体、具体的には誘導コイルなどの誘導発熱体を含んでもよい。エアロゾル発生装置内に受容されたエアロゾル発生物品のエアロゾル形成基体の誘導加熱に伴い、基体セクションのサセプタ発熱体は、誘導発熱体の交番磁界によって加熱されてもよい。これはまた、エアロゾル形成基体を加熱しすることができる。誘導加熱のために、発熱体は誘導コイルを備えることが好ましい。交番磁界を発生するために、交流電流が誘導コイルに供給されてもよい。交流電流は高周波数を有してもよい。本明細書で使用される「高周波振動電流」という用語は、500キロヘルツ~30メガヘルツの周波数を有する振動電流を意味する。高周波振動電流は、約1メガヘルツ~約30メガヘルツの周波数を有してもよく、約1メガヘルツ~約10メガヘルツの周波数を有することが好ましく、約5メガヘルツ~約8メガヘルツの周波数を有することがより好ましい。
【】
発熱体は、エアロゾル発生物品を摂氏220度~摂氏400度、好ましくは摂氏250度~摂氏290度の範囲の温度に加熱するように構成されてもよい。発熱体は、エアロゾル発生物品、特にエアロゾル形成基体をエアロゾル形成基体の燃焼温度を下回る温度に加熱するように構成され得る。これは、「加熱非燃焼」式エアロゾル発生物品から発生されるエアロゾルの使用を可能にし得る。
【】
発熱体は抵抗発熱体として構成されてもよい。発熱体は、エアロゾル発生物品を受容するため、空洞を少なくとも部分的に囲む抵抗加熱コイルとして構成されてもよい。
【】
発熱体は、エアロゾル発生物品を受容するための空洞に隣接して位置してもよい。発熱体は、空洞の中に受容されたエアロゾル発生物品を加熱するために、空洞の周りに少なくとも部分的に位置してもよい。発熱体は、エアロゾル発生物品を受容するための空洞の周囲を包囲してもよい。これは、エアロゾル発生物品の基体セクションの信頼性および均一な加熱を可能にし得る。
【】
発熱体は電気抵抗性材料を含んでもよい。適切な電気抵抗性材料としては、ドープされたセラミックなどの半導体、「導電性」のセラミック(例えば、二ケイ化モリブデンなど)、炭素、黒鉛、金属、合金、およびセラミック材料と金属材料とでできた複合材料が挙げられるが、これらに限定されない。こうした複合材料は、ドープされたセラミックを含んでもよく、またはドープされていないセラミックを含んでもよい。適切なドープされたセラミックの例としては、ドープ炭化ケイ素が挙げられる。適切な金属の例としては、チタン、ジルコニウム、タンタル白金、金、および銀が挙げられる。適切な金属合金の例としては、ステンレス鋼、ニッケル含有、コバルト含有、クロム含有、アルミニウム含有、チタン含有、ジルコニウム含有、ハフニウム含有、ニオブ含有、モリブデン含有、タンタル含有、タングステン含有、スズ含有、ガリウム含有、マンガン含有、金含有、および鉄含有合金、ならびにニッケル、鉄、コバルト、ステンレス鋼系の超合金、Timetal(登録商標)、ならびに鉄-マンガン-アルミニウム系合金が挙げられる。複合材料において、電気抵抗性材料は、必要とされるエネルギー伝達の動態学および外部の物理化学的特性に応じて、任意選択的に、断熱材料中に包埋、封入、若しくは被覆されるか、またはその逆であり得る。
【】
上述の抵抗発熱体はまた、エアロゾル発生物品の基体セクションの一部であってもよい。この場合、エアロゾル発生装置は、基体セクション内の抵抗発熱体を加熱するために電気的接続を備えてもよい。
【】
本発明はまた、エアロゾル形成基体から発生したエアロゾルを冷却するための管状要素の使用を提供する。管状要素は、中空内部を囲む側壁を備えてもよい。側壁の端部分は、凸状の湾曲を有する端面を備えてもよい。
【】
本発明の別のエアロゾル形成基体から発生したエアロゾルを冷却するための管状要素の使用を提供する。管状要素は、中空内部を囲む側壁を備える。側壁の端部分は、凸状の湾曲を有する端面を備える。
【】
エアロゾルを冷却するための管状要素のこうした使用は、凸状の湾曲を有する端面のない従来の管状要素と比較して、エアロゾルをより良く冷却し得る。これはまた、エアロゾル形成基体を含む基体セクションへの追加的な支持を提供し得る。
【】
本発明はまた、管状セクションに基体セクションを備えるエアロゾル発生物品を製造するための方法を提供する。方法は、中空内部を囲む側壁を有する管状セクションを提供する方法工程を提供し得る。管状セクションは、開放端を有してもよい。さらに、方法は、カーリングツールにカーリング表面を提供する方法工程を含み得る。管状セクションの開いた管状端をカーリングすることは、カーリングツールを開放端に向かって並進的に前進させ、カーリング表面が開いた管状端に接触することによって実施されてもよい。同時に、カーリング表面を回転させて、凸状の湾曲を含む側壁の端面を生成してもよい。方法は、エアロゾル形成基体を含む基体セクションを提供する方法工程をさらに含んでもよい。基体セクションは、凸状の湾曲を備える管状セクションの側壁の端面が基体セクションに隣接して位置するように、管状セクションに対して配設されてもよい。これにより、エアロゾル発生物品を製造し得る。
【】
本発明の別の基体セクションおよび管状セクションを備えるエアロゾル発生物品を製造するための方法を提供する。方法は、中空内部を囲む側壁を有する管状セクションを提供する方法工程を含み、管状セクションは開放端を有する。カーリングツールには、カーリング表面が提供されている。方法はまた、カーリングツールを開放端に向かって並進的に前進させ、カーリング表面が開いた管状端に接触することによって、管状セクションの開いた管状端をカーリングする方法工程を含む。同時に、凸状の湾曲を含む側壁の端面を生成するために、カーリング表面が回転する。方法はまた、エアロゾル形成基体を含む基体セクションを提供する方法工程を含む。基体セクションは、凸状の湾曲を備える管状セクションの側壁の端面が基体セクションに隣接して位置するように管状セクションに対して配設され、エアロゾル発生物品が製造される。
【】
こうした製造方法は、基体セクションと、本発明による凸状の湾曲を備える上流端面を有する管状セクションとを含むエアロゾル発生物品を提供するための簡単な方法である。
【】
これは、物品の自動製造を確実にかつ再現性良く可能にするエアロゾル発生物品を製造するための方法を提供し得る。これはまた、十分に高速でエアロゾル発生物品を製造することを可能にし得る。これは、均一な外観を有する管状セクションを有するエアロゾル発生物品の製造を可能にし得る。
【】
管状セクションの開いた管状端をカーリングすることによって、機械的安定性が増加した管状端のカールした端面が提供され得る。構造的に補強されたエアロゾル発生物品を製造するための方法が提供され得る。管状セクションの端面をカールさせることにより、硬度を高める場合がある。カールした端面は、エアロゾル発生物品の基体セクションに追加的な支持および安定性を提供し得る。凸状の湾曲を有するカールした端面はまた、変形しにくい場合がある。
【】
管状セクションは、長軸方向軸、好ましくは中央長軸方向軸を備え得る。カーリングツールを開放端に向かって並進的に前進させ、同時にカーリングツールのカーリング表面を回転させる工程中、管状セクションの開放端は、管状セクションの中央長軸方向軸に向かって折り畳まれてもよい。
【】
方法は、基体セクションを管状セクションに取り付ける方法工程をさらに含んでもよい。これにより、エアロゾル発生物品の安定性が向上し得る。基体セクションは、基体セクションおよび管状セクションの周りに少なくとも部分的に紙を巻くことによって管状セクションに取り付けられることが好ましい。ラッピングペーパーは、エアロゾル発生物品に対して追加的な安定性を提供し得る。このラッピングペーパーにより、管状セクションに対する基体セクションの配置を容易にすることが可能になり得る。ラッピングペーパーは、両方のセクションを接続するために、基体セクションおよび管状セクションの少なくとも一部の周りに巻かれた一体型部材であってもよい。
【】
凹形状のカーリング表面を有するカーリングツールが使用されてもよい。これにより、カーリング処理中に、凸状の湾曲を有する上流端面を容易に形成することが可能になり得る。
【】
カーリングツールのカーリング表面は、凹状の湾曲を含むことが好ましい。カーリング表面は、中心軸の周りで回転対称的に配設されることがより好ましい。
【図面の簡単な説明】
【】
【図】図1は、本発明の実施形態によるエアロゾル発生物品の断面図を示す。
【図】図2は、凸状の湾曲を含む上流端面を有する管状セクションの切り抜きの断面図を示す。
【図】図3は、凸状の湾曲を有する上流端面を有する三つの管状セクションの写真を示す。
【図】図4a~4cは、本発明の方法の実施形態によるエアロゾル発生物品を製造するための異なる方法工程の断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【】
以下に非限定的な実施例の非網羅的なリストを提供している。これらの実施例の特徴のうちのいずれか一つ以上は、本明細書に記載の別の実施例、実施形態、または態様のうちのいずれか一つ以上の特徴と組み合わせられてもよい。
【】
実施例1:
エアロゾル発生物品であって、
エアロゾル形成基体を含む基体セクションと、
中空内部を囲む側壁を有する管状セクションであって、管状セクションが基体セクションの下流に位置し、側壁の上流端が凸状の湾曲を含む上流端面を備える、管状セクションと、を備える、エアロゾル発生物品。
実施例2:
上流端面の一部が曲げられて、管状セクションの中空内部内に延びる、実施例1に記載のエアロゾル発生物品。
実施例3:
上流端面が中央開口を囲み、好ましくは、上流端面が、中央開口から管状セクションの中空内部の中に延びる管状の上流端部分を形成する、実施例1~2のいずれかに記載のエアロゾル発生物品。
実施例4:
管状セクションの一部が、基体セクションに隣接して位置付けられる、実施例1~3のいずれかに記載のエアロゾル発生物品。
実施例5:
長軸方向軸をさらに備え、側壁の上流端面の横断方向部分が長軸方向軸に対して横断方向に延び、好ましくは、上流端面の横断方向部分が基体セクションに隣接し、より好ましくは、管状部分の上流端面の横断方向部分が、基体セクションの下流部分と直接接触する、実施例1~4のいずれかに記載のエアロゾル発生物品。
実施例6:
管状セクションが、セルロース系材料、好ましくは紙または厚紙を含むか、またはセルロース系材料から成る、実施例1~5のいずれかに記載のエアロゾル発生物品。
実施例7:
管状セクションの側壁が、通気ゾーンをさらに備え、通気ゾーンが、側壁に穿孔を含み、好ましくは、通気ゾーンが、側壁の上流端の下流に位置する、実施例1~6のいずれかに記載のエアロゾル発生物品。
実施例8:
フィルターセクションをさらに備え、フィルターセクションが管状セクションの下流に位置し、好ましくは、フィルターセクションがマウスピースフィルターセクションである、実施例1~7のいずれかに記載のエアロゾル発生物品。
実施例9:
基体セクションが発熱体を備え、発熱体が、エアロゾル形成基体を加熱するように構成され、好ましくは発熱体が、サセプタ発熱体である、実施例1~8のいずれかに記載のエアロゾル発生物品。
実施例10:
上流フィルターセクションをさらに備え、上流フィルターセクションが、基体セクションの上流に位置する、実施例1~9のいずれかに記載のエアロゾル発生物品。
実施例11:
エアロゾル形成基体がエアロゾル形成体を含み、好ましくはエアロゾル形成体が、多価アルコール、多価アルコールのエステル、またはモノカルボン酸、ジカルボン酸、もしくはポリカルボン酸の脂肪族エステル、またはその組み合わせから選択され、より好ましくは、エアロゾル形成体が、エアロゾル形成基体の総量に基づいて、乾燥重量基準で、10重量パーセント~50重量パーセントの量で存在する、実施例1~10のいずれかに記載のエアロゾル発生物品。
実施例12:
側壁の上流端が、側壁の下流端よりも高い密度を有する、実施例1~11のいずれかに記載のエアロゾル発生物品。
実施例13:
側壁の上流端が、側壁の下流端よりも高い厚さを有する、実施例1~12のいずれかに記載のエアロゾル発生物品。
実施例14:
凸状の湾曲を備える上流端面が、カールしている、実施例1~13のいずれかに記載のエアロゾル発生物品。
実施例15:
カーリングが、
カーリングツールにカーリング表面を提供する工程と、
管状セクションに開いた管状端を提供する工程と、
カーリングツールを開放端に向かって並進的に前進させ、カーリング表面が開いた管状端に接触するようにし、同時にカーリング表面を回転させて、凸状の湾曲を含む側壁の端を生成することによって、管状セクションの開いた管状端をカーリングさせる工程と、を含む、実施例1~14に記載のエアロゾル発生物品。
実施例16:
空洞を含むエアロゾル発生装置と、実施例1~15のいずれか一つに記載のエアロゾル発生物品とを備え、空洞が、当該エアロゾル発生物品を受容するように構成されている、エアロゾル発生システム。
実施例17:
エアロゾル発生物品がサセプタ発熱体を備え、エアロゾル発生装置が、サセプタ発熱体内に交番磁場を発生するように構成された誘導コイルを備える、実施例16に記載のエアロゾル発生システム。
実施例18:
エアロゾル発生装置が、空洞を少なくとも部分的に囲む発熱体を備え、発熱体が、空洞内に受容された当該エアロゾル発生物品を加熱するために構成される、実施例16に記載のエアロゾル発生システム。
実施例19:
エアロゾル形成基体から発生したエアロゾルを冷却するための管状要素の使用であって、管状要素が中空内部を囲む側壁を備え、側壁の端部分が凸状の湾曲を有する端面を備える、使用。
実施例20:
基体セクションおよび管状セクションを備えるエアロゾル発生物品を製造するための方法であって、
-中空内部を囲む側壁を有する管状セクションを提供する方法工程であって、管状セクションが開放端を有する、提供する方法工程と、
-カーリングツールにカーリング表面を提供する方法工程と、
-カーリングツールを開放端に向かって並進的に前進させ、カーリング表面が開いた管状端に接触するようにし、同時にカーリング表面を回転させて凸状の湾曲を含む側壁の端面を生成することによって、管状セクションの開いた管状端をカーリングさせる方法工程と、
-エアロゾル形成基体を含む基体セクションを提供する方法工程と、
-凸状の湾曲を備える管状セクションの側壁の端面が基体セクションに隣接して位置するように、基体セクションを管状セクションに対して配設し、それによってエアロゾル発生物品を製造する方法工程と、を含む、方法。
実施例21:
以下の方法工程:
-好ましくは、基体セクションが、基体セクションおよび管状セクションの周りに少なくとも部分的に紙を巻くことによって管状セクションに取り付けられる、基体セクションを管状セクションに取り付ける工程をさらに含む、実施例20に記載のエアロゾル発生物品を製造するための方法。
実施例22:
カーリング表面が凹形状であり、好ましくは、カーリング表面が凹状の湾曲を含み、より好ましくは、カーリング表面が中心軸の周りに回転対称に配設される、実施例20または21のいずれかに記載のエアロゾル発生物品を製造するための方法。
【】
一つの実施形態に関して記述される特徴は、本発明の他の実施形態に等しく適用されてもよい。
【】
以下では、同じ機能性を有する要素は、すべての図全体を通して、同じ参照符号を用いて記される。
【】
例証としてのみであるが、添付図面を参照しながら本発明をさらに記述する。
【】
図1は、随意の下流フィルターセクション20および基体セクション14を有する管状セクション12を含むエアロゾル発生物品10の断面図を示す。基体セクション14は随意に発熱体16を含有してもよく、これは基体セクションに含まれるエアロゾル形成基体を加熱するための誘導発熱用のサセプタまたは抵抗発熱体のいずれかであってもよい。管状セクション12は、基体セクション14の下流に位置し、凸状の湾曲を有する上流端面12Aを備える。上流端面12Aはまた、エアロゾル発生物品の中央長軸方向軸26に対して横断方向に、特に直角を成して延びる上流端面の横断方向部分12Bを含む。少なくともこの横断方向部分12Bは、基体セクション14の部分に直接接触し、したがって基体セクション14を支持する。この横断方向部分12Bは、上流端面の他の部分と比較して、上流端面の最も上流部分を形成する。凸状の湾曲を有する上流端面12Aはまた、管状セクション12の中空内部12Cの中に延びる端面の上流端部分12Dを含んでもよい。この上流端部分12Dはまた、基体セクション14から発生する気流を、上流端面の中央開口15を通して管状セクション12の中空内部12Cの中に導く気流案内要素として機能することができる。この上流端部分12Dは、上流端面の他の部分と比較して、上流端面の最も下流部分を形成する。管状セクション12は、中空内部12Cを囲む側壁13を備える。図1に示すように、管状セクション12の上流端にある側壁13の部分は、凸状の湾曲を有する上流端面12Aを形成する。エアロゾル発生物品10の異なるセクションは、基体セクション14、管状セクション12、および下流フィルターセクション20の周りに少なくとも部分的に巻かれるラッピングペーパー18によって一緒に保持される。管状セクション12の下流部分は、側壁13に穿孔を有する通気ゾーン21を備える。この通気ゾーンは、空気が管状セクション12の中空内部12Cに入ることを可能にする。この空気は、基体セクション14から発生する気流と混合することができる。これは、エアロゾル化および冷却の改善されたプロセスを可能にする場合がある。
【】
図2は、凸状の湾曲を有する上流端面12Aを有する管状セクションの切り抜きの断面図を示す。この図は、管状セクションの中空内部12C内に延びる上流端部分12Dを有する上流端面12Aの設計をより詳細に示す。エアロゾル発生物品または管状セクション自体のいずれかの長軸方向軸26に対して横断方向に延びる端面部分12Bを、より詳細に見ることができる。
【】
図3は、それらの上流端面をより詳細に示す三つの別個の管状セクション12の写真を示す。上流端面は、それぞれの中央開口15を囲む。開口15は、基体セクションから管状セクションの中空内部の中へと入る気流の進入を可能にする。
【】
図4aは、下流フィルターセクション20に接続された中空内部12Cを囲む側壁を有する管状セクション12を提供し、それによって配設11を形成する方法工程の断面図を示す。管状セクション12は、開いた管状端23を備える。中央突出部25を有する凹状の湾曲を有するカーリング表面24を有するカーリングツール22が提供される。カーリングツール22は、カーリングツールおよび管状セクションの両方の中心軸26に沿って配設11に向かって移動される。
【】
図4bは、矢印30によって示されるように、中心軸26に沿って開放端23に向かってカーリングツールを並進的に前進させるプロセス工程を図示する。同時に、カーリングツール22は、開いた管状端23を丸めるために、矢印32によって示されるように中心軸26を中心に回転する。図4Bでは、回転軸は、カーリングツールのカーリング表面が管状セクションの開放端に向かって並進に前進する方向と一致する。回転軸は、中心軸26に沿った並進移動に対して傾斜し得ることも可能である。例えば、回転軸は、中心軸26に沿ったカーリング表面の並進的に前進する方向に対して、90度未満、好ましくは45度未満、より好ましくは1度未満の角度で傾斜してもよい。開いた管状端は、カーリングツールの同時の並進移動および回転移動中に変形され、凸状の湾曲を有する上流端面を形成する。カーリングツールのカーリング表面の凹状の湾曲により、凸状の湾曲を有する上流端面が形成されることを確実にする。さらに、中央突出部25は、カーリングツールが開いた管状端に向かって並進し、同時に回転する時に、中央開口15を形成することを可能にする。カーリング手順の最終結果を図4cの断面図に示す。凸状の湾曲を有する上流端面12Aが形成される。中央開口15は、上流端面によって囲まれている。
【図】
【図】
【図】
【図】
【図】
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【国際調査報告】