(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】
(54)【発明の名称】フレキシブル回路基板を使用した高密度マッピング及びアブレーションカテーテルのためのアーキテクチャ
(51)【国際特許分類】
【FI】
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】
(86)(22)【出願日】
(85)【翻訳文提出日】
(86)【国際出願番号】
(87)【国際公開番号】
(87)【国際公開日】
(32)【優先日】
(33)【優先権主張国・地域又は機関】
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】506192652
【氏名又は名称】ボストン サイエンティフィック サイムド,インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】BOSTON SCIENTIFIC SCIMED,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】ハグストローム、ネイサン ピー.
(72)【発明者】
【氏名】ソルティス、ブライアン
(72)【発明者】
【氏名】マイヤーホーファー、エドワード ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】デコック、アンドリュー エル.
(72)【発明者】
【氏名】クープ、ブレンダン イー.
【テーマコード(参考)】
【Fターム(参考)】
4C160KK04
4C160KK17
4C160KK18
4C160KK36
4C160KK37
4C160KK47
4C160MM38
(57)【要約】
不可逆的電気穿孔による組織のアブレーションのためのカテーテルは電極アセンブリを含み、電極アセンブリはフレキシブル回路を備え、フレキシブル回路は遠位に位置する中心フレックス回路ハブと、ハブ部分から近位に延在する複数のフレックス回路分岐とを有し、フレックス回路分岐の各々は、少なくとも部分的に電極アセンブリスプラインを画定する。フレキシブル回路は遠位アブレーション電極と複数の近位アブレーション電極とをさらに含み、遠位アブレーション電極は、アブレーション電極ハブ部分と、アブレーション電極ハブ部分と一体的に形成された複数の放射状セグメントと、を含み、放射状セグメントの各々はフレックス回路分岐のそれぞれ1つの一部に沿って近位に延在するとともに近位端において終端し、複数の近位アブレーション電極の各々はフレックス回路分岐のそれぞれ1つに位置するとともに遠位アブレーション電極の隣接する放射状セグメントの近位端から離間された遠位端を有する。
【特許請求の範囲】
【請求項】
不可逆的電気穿孔によって心臓組織をアブレーションするためのカテーテルであって、
近位端及び反対側の遠位端を有する管状外側シャフトと、
前記外側シャフトの前記遠位端から遠位に延在する電極アセンブリであって、前記電極アセンブリは遠位に位置する中心ハブ部分と複数のスプラインとを画定し、前記複数のスプラインの各々は前記中心ハブ部分から延在する遠位端部と前記外側シャフトに取り付けられるとともに拘束される近位端部とを含み、前記電極アセンブリはフレキシブル回路を備え、前記フレキシブル回路はフレックス回路ハブと前記フレックス回路ハブから近位に延在する複数のフレックス回路分岐とを有する、電極アセンブリと、
を備え、
前記フレキシブル回路は遠位アブレーション電極と複数の近位アブレーション電極とをさらに含み、
前記遠位アブレーション電極は、前記フレックス回路ハブに位置するアブレーション電極ハブ部分と、前記アブレーション電極ハブ部分と一体的に形成された複数の放射状セグメントと、を含み、前記放射状セグメントの各々は前記フレックス回路分岐のそれぞれ1つの一部に沿って近位に延在するとともに近位端において終端し、
前記複数の近位アブレーション電極の各々は前記フレックス回路分岐のそれぞれ1つに位置するとともに前記遠位アブレーション電極の前記隣接する放射状セグメントの前記近位端から離間された遠位端を有する、
カテーテル。
【請求項】
各スプライン上に位置された複数のスプライン感知電極をさらに備える、請求項1に記載のカテーテル。
【請求項】
各スプライン上の最遠位スプライン感知電極が、前記遠位アブレーション電極の前記放射状セグメントの各々の周囲内に配置されるとともに前記遠位アブレーション電極から電気的に絶縁される、請求項2に記載のカテーテル。
【請求項】
前記複数のスプライン感知電極のうちの1つ以上は、前記近位アブレーション電極の各々の周囲内に配置されるとともにそこから電気的に絶縁される、請求項2又は3に記載のカテーテル。
【請求項】
各放射状セグメントの前記近位端は、半円形状を有する、請求項1~4のいずれか一項に記載のカテーテル。
【請求項】
各近位アブレーション電極の前記遠位端は、半円形状を有する、請求項1~5のいずれか一項に記載のカテーテル。
【請求項】
前記近位アブレーション電極の各々は、1つ以上の近位アブレーション電極開口を含み、前記スプライン感知電極のうちの1つは、前記近位アブレーション電極開口のそれぞれ1つの中に配置される、請求項1~6のいずれか一項に記載のカテーテル。
【請求項】
各近位アブレーション電極開口は、前記近位アブレーション電極のそれぞれの内周面によって境界が定められ、各スプライン感知電極の外周面は、前記近位アブレーション電極の前記それぞれの内周面から離間している、請求項7に記載のカテーテル。
【請求項】
前記遠位アブレーション電極の前記放射状セグメントの各々が、放射状セグメント開口を有する近位部分を含み、前記最遠位スプライン感知電極の各々が、前記放射状セグメント開口のそれぞれ1つの中に配置される、請求項3~8のいずれか一項に記載のカテーテル。
【請求項】
各放射状セグメント開口は、前記放射状セグメントのそれぞれの内周面によって境界が定められ、各最遠位スプライン感知電極の外周面は、前記放射状セグメントの前記それぞれの内周面から離間している、請求項9に記載のカテーテル。
【請求項】
前記放射状セグメントの各々は、前記近位部分とは反対側の遠位部分を有し、前記近位部分は、前記遠位部分よりも大きい横幅を有する、請求項9又は10に記載のカテーテル。
【請求項】
前記電極アセンブリの前記中心ハブ部分の中心に位置するハブ感知電極をさらに備える、請求項1~11のいずれか一項に記載のカテーテル。
【請求項】
前記スプラインの各々が、非外傷性形状を有する側縁部を有する、請求項1~12のいずれか一項に記載のカテーテル。
【請求項】
前記管状シャフトの前記遠位端から、前記電極アセンブリが拡張構成にあるときに前記電極アセンブリによって画定される内部空間内に遠位に延在する中心支柱をさらに備え、前記中心支柱は、基準電極を含む、請求項1~13のいずれか一項に記載のカテーテル。
【請求項】
前記電極アセンブリは、支持部材ハブと前記支持部材ハブから近位に延在する複数の支持部材分岐とを有する支持部材をさらに備え、前記フレックス回路ハブは、前記支持部材ハブの上に配置され、前記フレックス回路分岐の各々は、前記支持部材分岐のそれぞれ1つの上に配置される、請求項1~14のいずれか一項に記載のカテーテル。
【請求項】
不可逆的電気穿孔によって心臓組織をアブレーションするためのカテーテルであって、
近位端及び反対側の遠位端を有する管状外側シャフトと、
前記外側シャフトの前記遠位端から遠位に延在する電極アセンブリであって、前記電極アセンブリは遠位に位置する中心ハブ部分と複数のスプラインとを画定し、前記複数のスプラインの各々は前記中心ハブ部分から延在する遠位端部と前記外側シャフトに取り付けられるとともに拘束される近位端部とを含む、電極アセンブリと、
を備え、
前記電極アセンブリは、
支持部材ハブと前記支持部材ハブから近位に延在する複数の支持部材分岐とを有する支持部材と、
前記支持部材の外側表面に取り付けられるフレキシブル回路であって、前記フレキシブル回路は、前記支持部材ハブの上に配置されるフレックス回路ハブと複数のフレックス回路分岐とを有し、前記複数のフレックス回路分岐の各々はそれぞれ1つの前記支持部材分岐の上に配置される、フレキシブル回路と、
を備え、
前記フレキシブル回路は遠位アブレーション電極と複数の近位アブレーション電極とをさらに含み、
前記遠位アブレーション電極は、前記フレックス回路ハブに位置するアブレーション電極ハブ部分と、前記アブレーション電極ハブ部分と一体的に形成された複数の放射状セグメントと、を含み、前記放射状セグメントの各々は前記フレックス回路分岐のそれぞれ1つの一部に沿って近位に延在するとともに近位端において終端し、
前記複数の近位アブレーション電極の各々は前記フレックス回路分岐のそれぞれ1つに位置するとともに前記遠位アブレーション電極の前記隣接する放射状セグメントの前記近位端から離間された遠位端を有する、
カテーテル。
【請求項】
前記フレキシブル回路は、各スプラインに位置する複数のスプライン感知電極を更に備え、各スプラインの最遠位スプライン感知電極は、前記遠位アブレーション電極の前記放射状セグメントの各々の周囲内に配置されるとともに前記遠位アブレーション電極から電気的に絶縁され、前記複数のスプライン感知電極のうちの1つ以上が、前記近位アブレーション電極の各々の周囲内に配置されるとともにそこから電気的に絶縁される、請求項16に記載のカテーテル。
【請求項】
各放射状セグメントの近位端は、半円形状を有する、請求項17に記載のカテーテル。
【請求項】
各近位アブレーション電極の前記遠位端は、半円形状を有する、請求項18に記載のカテーテル。
【請求項】
前記近位アブレーション電極の各々は、1つ以上の近位アブレーション電極開口を含み、前記スプライン感知電極のうちの1つは、前記近位アブレーション電極開口のそれぞれ1つの中に配置される、請求項17に記載のカテーテル。
【請求項】
各近位アブレーション電極開口は、前記近位アブレーション電極のそれぞれの内周面によって境界が定められ、各スプライン感知電極の外周面は、前記近位アブレーション電極の前記それぞれの内周面から離間している、請求項20に記載のカテーテル。
【請求項】
前記遠位アブレーション電極の前記放射状セグメントの各々が、放射状セグメント開口を有する近位部分を含み、前記最遠位スプライン感知電極の各々が、前記放射状セグメント開口のそれぞれの中に配置される、請求項17に記載のカテーテル。
【請求項】
各放射状セグメント開口は、前記放射状セグメントのそれぞれの内周面によって境界が定められ、各最遠位スプライン感知電極の外周面は、前記放射状セグメントの前記それぞれの内周面から離間している、請求項22に記載のカテーテル。
【請求項】
前記電極アセンブリの前記中心ハブ部分の中心に位置するハブ感知電極をさらに備える、請求項17に記載のカテーテル。
【請求項】
前記管状シャフトの前記遠位端から、前記電極アセンブリが拡張構成にあるときに前記電極アセンブリによって画定される内部空間内に遠位に延在する中心支柱をさらに備え、前記中心支柱は、基準電極を含む、請求項17に記載のカテーテル。
【請求項】
不可逆的電気穿孔によって心臓組織をアブレーションするためのカテーテルであって、
近位端及び反対側の遠位端を有する管状外側シャフトと、
前記外側シャフトの前記遠位端から遠位に延在する電極アセンブリであって、前記電極アセンブリは遠位に位置する中心ハブ部分と複数のスプラインとを画定し、前記複数のスプラインの各々は前記中心ハブ部分から近位に延在する遠位端部と前記外側シャフトに取り付けられるとともに拘束される近位端部とを含む、電極アセンブリと、
を備え、
前記電極アセンブリは、
超弾性材料から形成されるとともに、支持部材ハブと、前記支持部材ハブと一体的に形成されるとともに前記支持部材ハブから近位に延在する複数の支持部材分岐と、を有する支持部材と、
前記支持部材の外側表面に取り付けられるフレキシブル回路であって、前記フレキシブル回路は、前記支持部材ハブの上に配置されるフレックス回路ハブと、前記フレックス回路ハブと一体的に形成される複数のフレックス回路分岐を有し、前記複数のフレックス回路分岐の各々はそれぞれ1つの前記支持部材分岐の上に配置される、フレキシブル回路と、
を備え、
前記フレキシブル回路は遠位アブレーション電極と複数の近位アブレーション電極と複数のスプライン感知電極とをさらに含み、
前記遠位アブレーション電極は、前記フレックス回路ハブに位置するアブレーション電極ハブ部分と、前記アブレーション電極ハブ部分と一体的に形成された複数の放射状セグメントと、を含み、前記放射状セグメントの各々は前記フレックス回路分岐のそれぞれ1つの一部に沿って近位に延在し、
前記複数の近位アブレーション電極の各々は前記フレックス回路分岐のそれぞれ1つに位置し、
前記複数のスプライン感知電極は複数の遠位スプライン感知電極と1つ以上の近位スプライン感知電極とを含み、前記複数の遠位スプライン感知電極の各々は前記遠位アブレーション電極の前記放射状セグメントのそれぞれ1つの周囲内に配置されるとともに前記遠位アブレーション電極から電気的に絶縁されており、前記1つ以上の近位スプライン感知電極は前記近位アブレーション電極の各々の周囲内に配置されるとともにそこから電気的に絶縁されている、
カテーテル。
【請求項】
前記近位アブレーション電極の各々が、近位端と半円形状を有する遠位端とを有し、前記放射状セグメントの各々が、半円形状を有する近位端を有する、請求項26に記載のカテーテル。
【請求項】
前記近位アブレーション電極の各々は、1つ以上の近位アブレーション電極開口を含み、前記近位スプライン感知電極の各々は、前記近位アブレーション電極開口のそれぞれ1つの中に配置される、請求項26に記載のカテーテル。
【請求項】
各近位アブレーション電極開口は、前記近位アブレーション電極のそれぞれの内周面によって境界が定められ、各近位スプライン感知電極の外周面は、前記近位アブレーション電極の前記それぞれの内周面から離間している、請求項28に記載のカテーテル。
【請求項】
前記遠位アブレーション電極の前記放射状セグメントの各々が、放射状セグメント開口を有する近位部分を含み、前記遠位スプライン感知電極の各々が、前記放射状セグメント開口のそれぞれ1つの中に配置される、請求項26に記載のカテーテル。
【請求項】
各放射状セグメント開口は、前記放射状セグメントのそれぞれの内周面によって境界が定められ、各遠位スプライン感知電極の外周面は、前記放射状セグメントの前記それぞれの内周面から離間している、請求項30に記載のカテーテル。
【請求項】
不可逆的電気穿孔によって心臓組織をアブレーションするためのカテーテルであって、
近位端及び反対側の遠位端を有する管状外側シャフトと、
前記外側シャフトの前記遠位端から遠位に延在する電極アセンブリであって、前記電極アセンブリはフレキシブル回路を備え、前記フレキシブル回路は遠位に位置する中心フレックス回路ハブと、前記ハブ部分から近位に延在する複数のフレックス回路分岐とを有し、前記フレックス回路分岐の各々は、少なくとも部分的に電極アセンブリスプラインを画定するとともに、前記外側シャフトに取り付けられるとともに拘束される近位端部を含む、電極アセンブリと、
を備え、
前記フレキシブル回路は遠位アブレーション電極と複数の近位アブレーション電極とをさらに含み、
前記遠位アブレーション電極は、前記フレックス回路ハブに位置するアブレーション電極ハブ部分と、前記アブレーション電極ハブ部分と一体的に形成された複数の放射状セグメントと、を含み、前記放射状セグメントの各々は前記フレックス回路分岐のそれぞれ1つの一部に沿って近位に延在するとともに近位端において終端し、
前記複数の近位アブレーション電極の各々は前記フレックス回路分岐のそれぞれ1つに位置するとともに前記遠位アブレーション電極の前記隣接する放射状セグメントの前記近位端から離間された遠位端を有する、
カテーテル。
【請求項】
各放射状セグメントの前記近位端は、半円形状を有し、各近位アブレーション電極の前記遠位端は、半円形状を有する、請求項32に記載のカテーテル。
【請求項】
前記フレキシブル回路は、各スプラインに位置する複数のスプライン感知電極を更に備え、各スプラインの最遠位スプライン感知電極は、前記遠位アブレーション電極の前記放射状セグメントの各々の周囲内に配置されるとともに前記遠位アブレーション電極から電気的に絶縁され、前記複数のスプライン感知電極のうちの1つ以上が、前記近位アブレーション電極の各々の周囲内に配置されるとともにそこから電気的に絶縁される、請求項33に記載のカテーテル。
【請求項】
前記フレキシブル回路が、前記フレックス回路ハブの中心に位置するハブ感知電極をさらに備える、請求項34に記載のカテーテル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【】
患者内の組織をアブレーションするための医療システム及び方法に関連する。より具体的には、電気穿孔による組織のアブレーションのための医療システム及び方法
【背景技術】
【】
アブレーション処置は、患者の多くの異なる状態を治療するために使用される。アブレーションは、心臓不整脈、良性腫瘍、癌性腫瘍を治療するため、及び手術中の出血を制御するために使用され得る。通常、アブレーションは、高周波(RF)アブレーション及び冷凍アブレーションを含む熱的アブレーション技術によって達成される。RFアブレーションでは、プローブが患者に挿入され、高周波がプローブを通して周囲の組織に伝達される。高周波が熱を発生させ、周囲の組織を破壊し、血管を焼灼する。冷凍アブレーションでは、中空針又は冷凍プローブが患者に挿入され、低温の熱伝導性流体がプローブを通して循環され、周囲の組織を凍結させて死滅させる。RFアブレーション及び冷凍アブレーション技術は、細胞壊死を通じて組織を無差別に死滅させるが、これは、食道内の組織、横隔神経細胞、及び冠状動脈内の組織等の他の健康な組織を損傷又は死滅させ得る。
【】
別のアブレーション技術は、電気穿孔を使用する。電気穿孔又はエレクトロパーミアビリゼーションでは、細胞膜の透過性を高めるために細胞に電場が印加される。電気穿孔は、電場の強度に依存して、可逆的又は不可逆的であり得る。電気穿孔が可逆的である場合、細胞膜の増加した透過性は、細胞の治癒及び回復の前に、化学物質、薬物、及び/又はデオキシリボ核酸(DNA)を細胞に導入するために使用され得る。電気穿孔が不可逆的である場合、影響を受けた細胞はアポトーシスによって死滅する。
【】
不可逆的電気穿孔は、非熱的アブレーション技術として使用され得る。不可逆的電気穿孔では、短い高電圧パルスの連続を使用して、アポトーシスによって細胞を死滅させるために十分に強い電場を発生させる。心臓組織のアブレーションでは、不可逆的電気穿孔は、RFアブレーション及び冷凍アブレーション等の熱的アブレーション技術の無差別死滅に対する安全かつ効果的な代替であり得る。不可逆的電気穿孔は、心筋組織等の標的組織を死滅させるが、非標的心筋組織、赤血球、血管平滑筋組織、内皮組織、及び神経細胞等の他の細胞又は組織を恒久的に損傷しない電場強度及び持続時間を使用することによって、標的組織を死滅させるために使用され得る。不可逆的電気穿孔による心臓組織アブレーションを実施するための改善された装置及び方法が継続的に必要とされている。
【発明の概要】
【】
例1では、不可逆的電気穿孔によって心臓組織をアブレーションするためのカテーテルは、近位端及び反対側の遠位端を有する管状外側シャフトと、前記外側シャフトの前記遠位端から遠位に延在する電極アセンブリと、を備える。前記電極アセンブリは遠位に位置する中心ハブ部分と複数のスプラインとを画定し、前記複数のスプラインの各々は前記中心ハブ部分から延在する遠位端部と前記外側シャフトに取り付けられるとともに拘束される近位端部とを含み、前記電極アセンブリはフレキシブル回路を備え、前記フレキシブル回路はフレックス回路ハブと前記フレックス回路ハブから近位に延在する複数のフレックス回路分岐とを有する。前記フレキシブル回路は遠位アブレーション電極と複数の近位アブレーション電極とをさらに含み、前記遠位アブレーション電極は、前記フレックス回路ハブに位置するアブレーション電極ハブ部分と、前記アブレーション電極ハブ部分と一体的に形成された複数の放射状セグメントと、を含み、前記放射状セグメントの各々は前記フレックス回路分岐のそれぞれ1つの一部に沿って近位に延在するとともに近位端において終端し、前記複数の近位アブレーション電極の各々は前記フレックス回路分岐のそれぞれ1つに位置するとともに前記遠位アブレーション電極の前記隣接する放射状セグメントの前記近位端から離間された遠位端を有する。
【】
例2では、例1に記載のカテーテルであって、各スプライン上に位置された複数のスプライン感知電極をさらに備える。
例3では、例2に記載のカテーテルであって、各スプライン上の最遠位スプライン感知電極が、前記遠位アブレーション電極の前記放射状セグメントの各々の周囲内に配置されるとともに前記遠位アブレーション電極から電気的に絶縁される。
【】
例4では、例2又は3に記載のカテーテルであって、前記複数のスプライン感知電極のうちの1つ以上は、前記近位アブレーション電極の各々の周囲内に配置されるとともにそこから電気的に絶縁される。
【】
例5では、例1~4のいずれか1つに記載のカテーテルであって、各放射状セグメントの前記近位端は、半円形状を有する。
例6では、例1~5のいずれか1つに記載のカテーテルであって、各近位アブレーション電極の前記遠位端は、半円形状を有する。
【】
例7では、例1~6のいずれか1つに記載のカテーテルであって、前記近位アブレーション電極の各々は、1つ以上の近位アブレーション電極開口を含み、前記スプライン感知電極のうちの1つは、前記近位アブレーション電極開口のそれぞれ1つの中に配置される。
【】
例8では、例7に記載のカテーテルであって、各近位アブレーション電極開口は、前記近位アブレーション電極のそれぞれの内周面によって境界が定められ、各スプライン感知電極の外周面は、前記近位アブレーション電極の前記それぞれの内周面から離間している。
【】
例9では、例3~8のいずれか1つに記載のカテーテルであって、前記遠位アブレーション電極の前記放射状セグメントの各々が、放射状セグメント開口を有する近位部分を含み、前記最遠位スプライン感知電極の各々が、前記放射状セグメント開口のそれぞれ1つの中に配置される。
【】
例10では、例9に記載のカテーテルであって、各放射状セグメント開口は、前記放射状セグメントのそれぞれの内周面によって境界が定められ、各最遠位スプライン感知電極の外周面は、前記放射状セグメントの前記それぞれの内周面から離間している。
【】
例11では、例9又は10に記載のカテーテルであって、前記放射状セグメントの各々は、前記近位部分とは反対側の遠位部分を有し、前記近位部分は、前記遠位部分よりも大きい横幅を有する。
【】
例12では、例1~11のいずれか1つに記載のカテーテルであって、前記電極アセンブリの前記中心ハブ部分の中心に位置するハブ感知電極をさらに備える。
例13では、例1~12のいずれか1つに記載のカテーテルであって、前記スプラインの各々が、非外傷性形状を有する側縁部を有する。
【】
例14では、例1~13のいずれか1つに記載のカテーテルであって、前記管状シャフトの前記遠位端から、前記電極アセンブリが拡張構成にあるときに前記電極アセンブリによって画定される内部空間内に遠位に延在する中心支柱をさらに備え、前記中心支柱は、基準電極を含む。
【】
例15では、例1~14のいずれか1つに記載のカテーテルであって、前記電極アセンブリは、支持部材ハブと前記支持部材ハブから近位に延在する複数の支持部材分岐とを有する支持部材をさらに備え、前記フレックス回路ハブは、前記支持部材ハブの上に配置され、前記フレックス回路分岐の各々は、前記支持部材分岐のそれぞれ1つの上に配置される。
【】
例16は、不可逆的電気穿孔によって心臓組織をアブレーションするためのカテーテルであり、近位端及び反対側の遠位端を有する管状外側シャフトと、前記外側シャフトの前記遠位端から遠位に延在する電極アセンブリであって、前記電極アセンブリは遠位に位置する中心ハブ部分と複数のスプラインとを画定し、前記複数のスプラインの各々は前記中心ハブ部分から延在する遠位端部と前記外側シャフトに取り付けられるとともに拘束される近位端部とを含む、電極アセンブリと、を備える。前記電極アセンブリは、支持部材と、フレキシブル回路と、を備える。前記支持部材は支持部材ハブと前記支持部材ハブから近位に延在する複数の支持部材分岐とを有する。前記フレキシブル回路は前記支持部材の外側表面に取り付けられ、前記支持部材ハブの上に配置されるフレックス回路ハブと複数のフレックス回路分岐とを有し、前記複数のフレックス回路分岐の各々はそれぞれ1つの前記支持部材分岐の上に配置される。前記フレキシブル回路は遠位アブレーション電極と複数の近位アブレーション電極とをさらに含む。前記遠位アブレーション電極は、前記フレックス回路ハブに位置するアブレーション電極ハブ部分と、前記アブレーション電極ハブ部分と一体的に形成された複数の放射状セグメントと、を含み、前記放射状セグメントの各々は前記フレックス回路分岐のそれぞれ1つの一部に沿って近位に延在するとともに近位端において終端する。前記複数の近位アブレーション電極の各々は前記フレックス回路分岐のそれぞれ1つに位置するとともに前記遠位アブレーション電極の前記隣接する放射状セグメントの前記近位端から離間された遠位端を有する。
【】
例17では、例16に記載のカテーテルであって、前記フレキシブル回路は、各スプラインに位置する複数のスプライン感知電極を更に備え、各スプラインの最遠位スプライン感知電極は、前記遠位アブレーション電極の前記放射状セグメントの各々の周囲内に配置されるとともに前記遠位アブレーション電極から電気的に絶縁され、前記複数のスプライン感知電極のうちの1つ以上が、前記近位アブレーション電極の各々の周囲内に配置されるとともにそこから電気的に絶縁される。
【】
例18では、例17に記載のカテーテルであって、各放射状セグメントの近位端は、半円形状を有する。
例19では、例18に記載のカテーテルであって、各近位アブレーション電極の前記遠位端は、半円形状を有する。
【】
例20では、例17に記載のカテーテルであって、前記近位アブレーション電極の各々は、1つ以上の近位アブレーション電極開口を含み、前記スプライン感知電極のうちの1つは、前記近位アブレーション電極開口のそれぞれ1つの中に配置される。
【】
例21では、例20に記載のカテーテルであって、各近位アブレーション電極開口は、前記近位アブレーション電極のそれぞれの内周面によって境界が定められ、各スプライン感知電極の外周面は、前記近位アブレーション電極の前記それぞれの内周面から離間している。
【】
例22では、例17に記載のカテーテルであって、前記遠位アブレーション電極の前記放射状セグメントの各々が、放射状セグメント開口を有する近位部分を含み、前記最遠位スプライン感知電極の各々が、前記放射状セグメント開口のそれぞれの中に配置される。
【】
例23では、例22に記載のカテーテルであって、各放射状セグメント開口は、前記放射状セグメントのそれぞれの内周面によって境界が定められ、各最遠位スプライン感知電極の外周面は、前記放射状セグメントの前記それぞれの内周面から離間している。
【】
例24では、例17に記載のカテーテルであって、前記電極アセンブリの前記中心ハブ部分の中心に位置するハブ感知電極をさらに備える。
例25では、例17に記載のカテーテルであって、前記管状シャフトの前記遠位端から、前記電極アセンブリが拡張構成にあるときに前記電極アセンブリによって画定される内部空間内に遠位に延在する中心支柱をさらに備え、前記中心支柱は、基準電極を含む。
【】
例26は、不可逆的電気穿孔によって心臓組織をアブレーションするためのカテーテルであり、近位端及び反対側の遠位端を有する管状外側シャフトと、前記外側シャフトの前記遠位端から遠位に延在する電極アセンブリであって、前記電極アセンブリは遠位に位置する中心ハブ部分と複数のスプラインとを画定し、前記複数のスプラインの各々は前記中心ハブ部分から近位に延在する遠位端部と前記外側シャフトに取り付けられるとともに拘束される近位端部とを含む、電極アセンブリと、を備える。前記電極アセンブリは、支持部材と、フレキシブル回路と、を備える。前記支持部材は、超弾性材料から形成されるとともに、支持部材ハブと、前記支持部材ハブと一体的に形成されるとともに前記支持部材ハブから近位に延在する複数の支持部材分岐と、を有する。
【】
前記フレキシブル回路は、前記支持部材の外側表面に取り付けられ、前記支持部材ハブの上に配置されるフレックス回路ハブと、前記フレックス回路ハブと一体的に形成される複数のフレックス回路分岐を有し、前記複数のフレックス回路分岐の各々はそれぞれ1つの前記支持部材分岐の上に配置される。前記フレキシブル回路は遠位アブレーション電極と複数の近位アブレーション電極と複数のスプライン感知電極とをさらに含む。前記遠位アブレーション電極は、前記フレックス回路ハブに位置するアブレーション電極ハブ部分と、前記アブレーション電極ハブ部分と一体的に形成された複数の放射状セグメントと、を含み、前記放射状セグメントの各々は前記フレックス回路分岐のそれぞれ1つの一部に沿って近位に延在する。前記複数の近位アブレーション電極の各々は前記フレックス回路分岐のそれぞれ1つに位置する。前記複数のスプライン感知電極は複数の遠位スプライン感知電極と1つ以上の近位スプライン感知電極とを含み、前記複数の遠位スプライン感知電極の各々は前記遠位アブレーション電極の前記放射状セグメントのそれぞれ1つの周囲内に配置されるとともに前記遠位アブレーション電極から電気的に絶縁されており、前記1つ以上の近位スプライン感知電極は前記近位アブレーション電極の各々の周囲内に配置されるとともにそこから電気的に絶縁されている。
【】
例27では、例26に記載のカテーテルであって、前記近位アブレーション電極の各々が、近位端と半円形状を有する遠位端とを有し、前記放射状セグメントの各々が、半円形状を有する近位端を有する。
【】
例28では、例26に記載のカテーテルであって、前記近位アブレーション電極の各々は、1つ以上の近位アブレーション電極開口を含み、前記近位スプライン感知電極の各々は、前記近位アブレーション電極開口のそれぞれ1つの中に配置される。
【】
例29では、例28に記載のカテーテルであって、各近位アブレーション電極開口は、前記近位アブレーション電極のそれぞれの内周面によって境界が定められ、各近位スプライン感知電極の外周面は、前記近位アブレーション電極の前記それぞれの内周面から離間している。
【】
例30では、例26に記載のカテーテルであって、前記遠位アブレーション電極の前記放射状セグメントの各々が、放射状セグメント開口を有する近位部分を含み、前記遠位スプライン感知電極の各々が、前記放射状セグメント開口のそれぞれ1つの中に配置される。
【】
例31では、例30に記載のカテーテルであって、各放射状セグメント開口は、前記放射状セグメントのそれぞれの内周面によって境界が定められ、各遠位スプライン感知電極の外周面は、前記放射状セグメントの前記それぞれの内周面から離間している。
【】
例32は、不可逆的電気穿孔によって心臓組織をアブレーションするためのカテーテルであり、近位端及び反対側の遠位端を有する管状外側シャフトと、前記外側シャフトの前記遠位端から遠位に延在する電極アセンブリと、を備える。前記電極アセンブリはフレキシブル回路を備え、前記フレキシブル回路は遠位に位置する中心フレックス回路ハブと、前記ハブ部分から近位に延在する複数のフレックス回路分岐とを有し、前記フレックス回路分岐の各々は、少なくとも部分的に電極アセンブリスプラインを画定するとともに、前記外側シャフトに取り付けられるとともに拘束される近位端部を含む。前記フレキシブル回路は遠位アブレーション電極と複数の近位アブレーション電極とをさらに含む。前記遠位アブレーション電極は、前記フレックス回路ハブに位置するアブレーション電極ハブ部分と、前記アブレーション電極ハブ部分と一体的に形成された複数の放射状セグメントと、を含み、前記放射状セグメントの各々は前記フレックス回路分岐のそれぞれ1つの一部に沿って近位に延在するとともに近位端において終端する。前記複数の近位アブレーション電極の各々は前記フレックス回路分岐のそれぞれ1つに位置するとともに前記遠位アブレーション電極の前記隣接する放射状セグメントの前記近位端から離間された遠位端を有する。
【】
例33では、例32に記載のカテーテルであって、各放射状セグメントの前記近位端は、半円形状を有し、各近位アブレーション電極の前記遠位端は、半円形状を有する。
例34では、例33に記載のカテーテルであって、前記フレキシブル回路は、各スプラインに位置する複数のスプライン感知電極を更に備え、各スプラインの最遠位スプライン感知電極は、前記遠位アブレーション電極の前記放射状セグメントの各々の周囲内に配置されるとともに前記遠位アブレーション電極から電気的に絶縁され、前記複数のスプライン感知電極のうちの1つ以上が、前記近位アブレーション電極の各々の周囲内に配置されるとともにそこから電気的に絶縁される。
【】
例35では、例34に記載のカテーテルであって、前記フレキシブル回路が、前記フレックス回路ハブの中心に位置するハブ感知電極をさらに備える。
複数の実施形態が開示されるが、本開示の例示的な実施形態を示すとともに説明する以下の詳細な説明から、本開示のさらに他の実施形態が当業者に明らかになるであろう。
したがって、図面および詳細な説明は、本質的に例示的であり、限定的ではないとみなされるべきである。
【図面の簡単な説明】
【】
【図】図1は、本開示の主題の実施形態による、電気生理学的システムを使用して、患者を治療するため、及び患者の心臓を治療するための例示的な臨床設定を示す図である。
【図】図2Aは、本開示の主題の実施形態による、図1の電気生理学的システムで使用するためのスプラインカテーテルの遠位部分の斜視図である。
【図】図2Bは、本開示の主題の実施形態による、2次元で示されるスプラインカテーテルの電極アセンブリの部分平面図である。
【図】図2Cは、本開示の主題の実施形態による、2次元で示されるスプラインカテーテルの電極アセンブリの部分平面図である。
【図】図2Dは、本開示の主題の実施形態による、図2Bに示される電極アセンブリのスプラインの一部の拡大平面図である。
【図】図2Eは、本開示の主題の実施形態による、図2Bの電極アセンブリのスプラインの概略断面図である。
【図】図2Fは、本開示の主題の実施形態による、図2Aのカテーテルの遠位部分の一部の斜視図である。
【図】図2Gは、本開示の主題の実施形態による、図2Aのカテーテルの遠位部分の一部の斜視図である。
【図】図3は、本開示の主題の実施形態による、図1のカテーテルで使用するための代替の電極アセンブリの平面図である。
【図】図4は、本開示の主題の実施形態による、図1のカテーテルで使用するための代替の電極アセンブリの平面図である。
【図】図5は、本開示の主題の実施形態による、図1のカテーテルで使用するための代替の電極アセンブリの平面図である。
【図】図6は、本開示の主題の実施形態による、図1のカテーテルで使用するための代替の電極アセンブリの平面図である。
【図】図7Aは、本開示の主題の実施形態による、図1のカテーテルのための代替のスプライン構成の概略断面図である。
【図】図7Bは、本開示の主題の実施形態による、図1のカテーテルのための代替のスプライン構成の概略断面図である。
【図】図7Cは、本開示の主題の実施形態による、図1のカテーテルのための代替のスプライン構成の概略断面図である。
【図】図7Dは、本開示の主題の実施形態による、図1のカテーテルのための代替のスプライン構成の概略断面図である。
【】
様々な変更形態および代替形態を受け入れることができるが、特定の実施形態が、例として図面に示されており、以下で詳細に説明される。しかしながら、本開示を記載された特定の実施形態に限定することは意図されていない。逆に、添付の特許請求の範囲によって定義される本開示の範囲内に含まれるすべての変更形態、均等物、及び代替を包含することが意図されている。
【発明を実施するための形態】
【】
本開示の原理の理解を促進する目的のために、以下に記載される図面に示される例が参照される。本明細書に開示される図示される例は、網羅的であること、又は本開示を以下の発明を実施するための形態に開示される厳密な形態に限定することを意図するものではない。むしろ、これらの例示的な当業者がその教示を使用し得るように選択され、説明されたものである。与えられた例におけるいくつかの(例えば、全ての)特徴が、全ての例にわたって使用されることは、本開示の範囲を超えるものではない。従って、いかなる図も、その中に示された任意の単一の構成要素又は構成要素の組合せに関連する任意の依存性又は要件を有するとして解釈されるべきではない。加えて、与えられた図に示される様々な構成要素は、例えば、そこに示される他の構成要素(及び/又は図示されない構成要素)の内の様々なものと一体化され得、それらの全ては、本開示の範囲内にあると見なされる。
【】
「結合する」、「結合された」、「接続された」、「取り付けられた」等の用語及びそれらの変形形態は、2つ以上の構成要素が直接物理的に接触している配置と、2つ以上の構成要素が互いに直接接触していない(例えば、構成要素が少なくとも第3の構成要素を介して「結合されている」)が、依然として互いに協働又は相互作用する配置との両方を含むように使用される。
【】
本開示の全体を通して、及び特許請求の範囲において、第1及び第2等の数字の用語は、様々な構成要素又は特徴に関して使用される。そのような使用は、構成要素または特徴の順序を示すことを意図するものではない。むしろ、数字の用語は、参照されている構成要素又は特徴を読者が識別することを助けるために使用され、構成要素または特徴の特定の順序を提供するものとして狭義に解釈されるべきではない。
【】
図1は、本開示の主題の実施形態による、電気生理学的システム50を使用して、患者20を治療するため、及び患者20の心臓30を治療するための例示的な臨床設定10を図示する。電気生理学的システム50は、電気穿孔カテーテルシステム60と、電気解剖学的マッピング(EAM)システム70とを含み、電気解剖学的マッピング(EAM)システム70は、位置特定場発生器80と、マッピング及びナビゲーションコントローラ90と、ディスプレイ92とを含む。また、臨床設定10は、オペレータが電気生理学的システム50の様々な側面を制御することを可能にするように構成された、撮像機器94(Cアームによって表される)等の追加の機器と、フットコントローラ96等の様々なコントローラ要素とを含む。当業者によって理解されるように、臨床設定10は、図1に示されていない他の構成要素及び構成要素の配置を有し得る。
【】
電気穿孔カテーテルシステム60は、近位部分102及び遠位部分105を有する電気穿孔カテーテル100と、イントロデューサシース110と、電気穿孔制御装置130とを含む。さらに、電気穿孔カテーテルシステム60は、電気穿孔カテーテルシステム60の構成要素を互いに、及びEAMシステム70の構成要素と機能的に接続するように動作する様々な接続要素、例えば、ケーブル、アンビリカル等を含む。接続要素のこの配置は、本開示にとって決定的に重要なものではなく、当業者は、本明細書に記載される様々な構成要素が様々な方法で相互接続され得ることを認識するであろう。
【】
実施形態において、イントロデューサシース110は、送達導管を提供するように動作可能であり、送達導管を通して、電気穿孔カテーテル100、特に、その遠位部分105の全部又は一部が、患者の心臓30内の特定の標的部位に展開可能である。
【】
実施形態において、電気穿孔カテーテルシステム60は、患者の心臓30内の標的組織に電場エネルギーを送達して組織アポトーシスを生じさせ、組織が電気信号を伝達できなくなるように構成される。
【】
電気穿孔制御装置130は、電気穿孔カテーテルシステム60の機能的側面を制御するように構成される。実施形態において、電気穿孔制御装置130は、電気穿孔カテーテルシステム60の機能的側面を制御及び/又は実行するために、メモリからコードを実行する1つ以上のコントローラ、マイクロプロセッサ、及び/又はコンピュータを含む。実施形態において、メモリは、1つ以上のコントローラ、マイクロプロセッサ、及び/又はコンピュータの一部、及び/又はワールドワイドウェブ等のネットワークを通してアクセス可能なメモリ容量の一部であり得る。実施形態において、電気穿孔制御装置130は、所定の波形の電気パルスを生成するように構成されたパルス発生ハードウェア、ソフトウェア、及び/又はファームウェアを含む。これらのパルスは、電気穿孔カテーテル100の電極に伝達され、所望の臨床効果、特に不可逆的電気穿孔による標的組織のアブレーションを達成するのに十分な電場を生成する。実施形態において、電気穿孔制御装置130は、本明細書でさらに詳細に説明されるように、単極又は双極動作モードにおいてパルス波形を電気穿孔カテーテル100に送達し得る。
【】
EAMシステム70は、電気穿孔カテーテルシステム60の様々な機能構成要素の位置を追跡し、及び関心のある心室の高忠実度の3次元解剖学的マップ及び電気解剖学的マップを生成するように動作可能である。実施形態において、EAMシステム70は、Boston Scientific Corporationによって市販されているRHYTHMIA(登録商標)HDxマッピングシステムであり得る。また、実施形態において、EAMシステム70のマッピング及びナビゲーションコントローラ90は、メモリからのコードを実行してEAMシステム70の機能的側面を制御及び/又は実行する1つ以上のコントローラ、マイクロプロセッサ、及び/又はコンピュータを含み、実施形態において、メモリは、1つ以上のコントローラ、マイクロプロセッサ、及び/又はコンピュータの一部、及び/又はワールドワイドウェブ等のネットワークを通じてアクセス可能なメモリ容量の一部であり得る。
【】
当業者によって理解されるように、図1に示される電気生理学的システム50の描写は、システム50の様々な構成要素の一般的概要を提供することを意図し、本開示が構成要素の任意の組み合わせ又は構成要素の配列に限定されることを暗示することを決して意図しない。例えば、当業者は、追加のハードウェア構成要素、例えば、ブレイクアウトボックス、ワークステーション等が、電気生理学的システム50内に含まれ得、及び含まれる可能性が高いことを容易に認識するであろう。
【】
EAMシステム70は、場発生器80を介して位置同定用場を生成して、心臓30の周りの位置同定空間を画定し、追跡対象装置、例えば、電気穿孔カテーテル100上の1つ以上の位置センサ又は感知要素は、出力を生成し、その出力は、マッピング及びナビゲーションコントローラ90によって処理され、位置同定空間内において、センサ、ひいては対応する装置の位置を追跡し得る。図示される実施形態において、装置の追跡は、磁気トラッキング技術を使用して達成され、それによって、場発生器80は、位置空間を画定する磁場を発生させる磁場発生器であり、追跡対象装置上の位置センサは、磁場センサである。
【】
他の実施形態において、インピーダンストラッキング方式が、様々な装置の場所を追跡するために採用され得る。そのような実施形態において、位置同定用場は、例えば、表面電極等の外部場発生器配列、心臓内カテーテル等の体内又は心臓内装置、又は両方によって生成される電場である。これらの実施形態において、位置感知要素は、位置同定空間内の様々な位置感知電極の位置を追跡するために、マッピング及びナビゲーションコントローラ90によって受信され及び処理される出力を生成する、追跡対象装置上の電極を構成し得る。
【】
実施形態において、EAMシステム70は、磁気トラッキング能力及びインピーダンストラッキング能力の両方を備える。そのような実施形態において、インピーダンストラッキング精度は、場合によっては、前述のRHYTHMIA HDx(登録商標)マッピングシステムを使用して可能であるように、磁気位置センサを備えたプローブを使用して、関心のある心室内の電場発生器によって誘導される電場のマップをまず作成することによって向上され得る。1つの例示的なプローブは、Boston Scientific Corporationによって市販されているINTELLAMAP ORION(登録商標)マッピングカテーテルである。
【】
採用される追跡方法に関わらず、EAMシステム70は、例えば、電気穿孔カテーテル100又は感知電極を備えた別のカテーテル又はプローブによって取得された心臓の電気的活動と共に、様々な追跡対象装置の位置情報を利用して、心室の詳細な3次元幾何学的解剖学的マップ又は表示、及び関心のある心臓の電気的活動が幾何学的解剖学的マップ上に重ね合わされた電気解剖学的マップを生成し、ディスプレイ92を介して表示する。更に、EAMシステム70は、幾何学的解剖学的マップ及び/又は電気解剖学的マップ内に様々な追跡対象装置のグラフィック表現を生成し得る。
【】
本開示の不可逆的電気穿孔によって組織をアブレーションするためのパルス電場の選択的かつ迅速な印加のためのシステム、装置、及び方法を提供する。概して、本明細書に説明されるシステム、装置、及び方法は、不必要な組織損傷及び電弧放電を低減させるために、所望の関心のある領域において大きい電場強度を発生させ、他の場所でピーク電場値を低減させるように使用され得る。本明細書に記載される不可逆的電気穿孔システムは、アブレーション装置の選択された電極セットに1つ以上の電圧パルス波形を印加して、関心のある領域にエネルギー(例えば、肺静脈口又は洞内の組織セットにアブレーションエネルギー)を送達するように構成された信号発生器及びプロセッサを含み得る。本明細書に開示されるパルス波形は、様々な心不整脈(例えば、心房細動)の治療を補助し得る。信号発生器によって生成されたパルス波形を送達するために、アブレーション装置の1つ以上の電極は、数百ボルトから数千ボルトの範囲の電位を維持するように構成された絶縁導線を有し得る。電極は、各電極が装置の任意の他の電極から独立して制御され得る(例えば、エネルギーを送達され得る)ように、独立してアドレス可能であり得る。このようにして、電極は、組織の電気穿孔のために、異なるタイミングで異なるエネルギー波形を相乗的に送達し得る。
【】
本明細書に開示されるような電気穿孔エネルギー送達のためのパルス波形は、不可逆的電気穿孔と関連する電場閾値を低減させることによって、組織へのエネルギー送達の安全性、効率、及び有効性を向上させ、従って、送達される総エネルギーの低減を伴って、より効果的なアブレーションの損傷をもたらし得る。いくつかの実施形態において、本明細書に開示される電圧パルス波形は、階層的であり得、入れ子構造を有し得る。例えば、パルス波形は、対応する時間尺度を有するパルスの階層的グループを含み得る。いくつかの実施形態において、本明細書に開示される方法、システム、及び装置は、2016年10月19日に出願され、「組織へアブレーションエネルギーを送達するためのシステム、装置、及び方法(SYSTEMS,APPARATUSES AND METHODS FOR DELIVERY OF ABLATIVE ENERGY TO TISSUE)」と題された国際出願第PCT/US2016/057664号に記載される方法、システム、及び装置の内の1つ以上を含み得、その内容は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【】
図2Aは、本開示の実施形態によるカテーテル遠位部分205を有する電気穿孔カテーテル200の部分斜視図である。電気穿孔カテーテル200は、図1に関して説明した電気穿孔カテーテル100に対応する。電気穿孔カテーテル200は、シャフト遠位端209を有する管状外側シャフト208と、外側シャフト208の遠位端209から遠位に延在する電極アセンブリ210とを有する。実施形態において、電極アセンブリ210は、送達シース内に拘束されたときの圧潰構成から、内部空間212を画定する、事前に画定された拡張構成に自己拡張するように構成される。本明細書でより詳細に説明されるように、電極アセンブリは、電気穿孔制御装置130(図1)からパルス電気信号/波形を受信し、それによって不可逆的電気穿孔を介して標的組織をアブレーションするのに十分なパルス電場を生成するように構成された複数のアブレーション電極を備える。加えて、電極アセンブリ210は、とりわけ、心臓の電気的信号を感知し、(例えば、図1のEAMシステム70を介して)患者の解剖学的構造内の電極アセンブリ210の位置を特定し、解剖学的構造内の標的組織への近接を判定するように構成された複数のマッピング及び感知電極を更に含む。
【】
全体として、本開示の範囲内で本明細書に説明される電極アセンブリ210及び他の電極アセンブリの主に、肺静脈隔離処置において生じる比較的大径の円周方向損傷と比較して、比較的局所的なアブレーション損傷(すなわち、焦点損傷)の生じさせるために設計される。しかしながら、当業者は、本開示の教示が、大径の円周方向の損傷を生じさせ得るカテーテルに容易に適合され得ることを理解する。本明細書に説明される様々な電極アセンブリの実施形態の設計は、例えば、病変又は伝導ブロックアセスメント、組織接触判定等のために、心臓組織の局所的(すなわち、パルス電場アブレーションエネルギーの送達の場所において)高忠実度感知を行う能力と組み合わせられた、心臓組織の単極及び双極焦点パルス場アブレーションのための広範囲の能力を臨床医に提供し得る。
【】
図2B及び図2Cは、電気穿孔カテーテル200の電極アセンブリ210の部分平面図であり、電極アセンブリ210のレイアウトを示すために2次元で示されている。図2A~図2Cを参照して、図示の実施形態では、電極アセンブリ210は、全体として、遠位に配置された中心ハブ部分214と、中心ハブ部分214から近位に延在する複数のスプライン216A~216Fとを有する。さらに示されるように、各スプライン216A~216Fは、遠位端部217A~217F、近位端部218A~218F、及び遠位端部217A~217Fと近位端部218A~218Fとの間に延在する中間部219A~219Fを有する。示されるように、近位端部218A~218Fの各々は、外側シャフト202の遠位端209に取り付けられるとともに拘束される。さらに示されるように、図示の実施形態では、各スプライン216A~216Fの中間部219A~219Fは、それぞれの近位端部218A~218F及び遠位端部217A~217Fの各々の横方向幅よりも大きい横方向幅を有する。実施形態において、スプライン216A~216F及び関連する構成要素(例えば、アブレーション電極及びマッピング電極)の特定の幾何学的形状は、所望の機械的及び治療/診断能力を提供するように最適化される。
【】
図示の実施形態では、スプライン216A~216Fは、支持部材220と、支持部材222の外表面に固定され、支持部材222の外表面上に配置されたフレキシブル回路222とから構成される。支持部材220は、とりわけ、電極アセンブリ210の一次構造支持体として機能し、従って、電極アセンブリ210の機械的特性を主に規定する。実施形態において、支持部材220は、電極アセンブリ210に所望の機械的/構造的特性を提供するように、超弾性材料(金属又はポリマー)から形成される。実施形態において、支持部材220は、超弾性金属合金、例えば、ニッケル-チタン合金から形成される。
【】
支持部材220は、支持部材ハブ224と、複数の支持部材分岐226A~226Fとを含む。実施形態において、支持部材分岐226A~226Fは、支持部材ハブ224と一体的に形成され、支持部材ハブ224から近位に延在する。例えば、支持部材200の全体は、従来の製造技術を使用して、材料の単一シートから切り出され得る。この一体構造は、特に電気穿孔カテーテル200の製造及び使用中に比較的高い応力を受ける領域において、頑丈な構造特性、例えば、選択的可撓性及び向上した疲労特性を提供する。ニッケル~チタン合金等の超弾性材料から支持部材220を形成することは、送達シース内に電極アセンブリ210を圧潰するために必要となる、十分な可撓性を提供しつつ、材料の形状記憶特性に起因して、図2Aに示されるようなその所望の非拘束形状をとるように支持部材220を構成することを容易にする。実施形態において、支持部材分岐226A~226Fは、電極アセンブリ210の機械的特性を調整するように、支持部材分岐226A~226Fの長さに沿って選択的に構成され得る。
【】
フレキシブル回路222は、フレックス回路ハブ230と、複数のフレックス回路分岐234A~234Fとを含む。実施形態において、フレックス回路ハブ230は、支持部材ハブ224の上に配置され、支持部材ハブ224に固定される。実施形態において、フレックス回路分岐234A~234Fは、フレックス回路ハブ230と一体的に形成され、フレックス回路分岐234A~234Fの各々は、支持部材分岐226A~226Fのそれぞれ1つの上に配置されるとともに支持部材分岐226A~226Fのそれぞれ1つに固定される。フレキシブル回路222は、1つ以上の誘電体基板層と、誘電体基板層の上に形成された導電性トレースとを含む層状構造を備える。支持部材220と同様に、フレキシブル回路222の一体構造は、例えば、使用中に比較的高い応力を受ける領域における接合部又は他の不連続部を最小限にすることによって、その構造特性を高める。
【】
示されるように、フレキシブル回路222は、遠位アブレーション電極ハブ部分240と、複数の放射状セグメント242A~242Fとを有する、遠位アブレーション電極238を含む。図示される実施形態において、遠位アブレーション電極ハブ部分240は、フレックス回路ハブ230上に位置する。加えて、放射状セグメント242A~242Fは、遠位アブレーション電極ハブ部分240と一体的に形成される。放射状セグメント242A~242Fの各々は、フレックス回路分岐234A~234Fのそれぞれ1つの一部に沿って近位に延在する。フレキシブル回路222は、複数の近位アブレーション電極244A~244Fをさらに含む。示されるように、近位アブレーション電極244A~244Fの各々は、フレックス回路分岐234A~234Fのそれぞれ1つの上に位置する。
【】
さらに示されるように、フレキシブル回路222は、複数のスプライン感知電極250を含む。図示の実施形態において、スプライン感知電極250の各々は、近位アブレーション電極244A~244Fのうちの1つ、又は遠位アブレーション電極238の放射状セグメント242A~242Fのうちの1つの周囲内に配置される。例えば、示されるように、最遠位スプライン感知電極250の各々は、遠位アブレーション電極238の放射状セグメント242A~242Fのそれぞれ1つの周囲内に配置され、遠位アブレーション電極238から電気的に絶縁される。加えて、より近位に位置する複数のスプライン感知電極250が、近位アブレーション電極244A~244Fの各々のそれぞれ1つの周囲に沿って、及びその中に配置され、近位アブレーション電極244A~244Fから電気的に絶縁される。
【】
いくつかの実施形態において、支持部材220の構造的機能性は、適切に設計されたフレキシブル回路222によって提供され得る。従って、電極アセンブリ210は、主たる構造部材として支持部材220を含むものとして詳細に説明されるが、他の実施形態においては、支持部材220は、その全体を省略し得、対応する機能性は、フレキシブル回路222によって提供され得る。
【】
特定の図示される実施形態において、電気穿孔カテーテル200は、外側シャフト202の遠位端209から遠位に延在する中心支柱258を含む。図示のように、中心支柱258は、内部空間212内に部分的に延在し、支柱電極260を含む。さらに示されるように、特定の図示される実施形態において、随意の洗浄ルーメン261が、中心支柱258によって支持される。いくつかの実施形態において、中心支柱258は、追加の構成要素を収容し得る。例えば、いくつかの実施形態において、磁気ナビゲーションセンサ(図示しない)は、部分的又は全体的に、中心支柱258内に配置され得る。しかしながら、他の実施形態において、そのようなセンサは、電気穿孔カテーテル200の他の場所(例えば、外側シャフト202内)に配置され得る。図示される実施形態において、電極アセンブリ210は、フレックス回路ハブ230の中心に位置するハブ感知電極264をさらに含む。
【】
支柱電極260は、複数の機能的利点を提供し得る。一例では、支柱電極260は、当業者に知られているような表面ECGパッチ電極に依存する代わりに、単極電位図の基準として動作し得る。この目的のための支柱電極260の位置は、従来の表面ECGアプローチで可能であるよりも、感知されている組織にはるかに近くに基準電極を位置決めし、それは、遠方場ノイズを有利に最小化し、表面ECG電極を使用して可能であるものよりもはるかに鮮明な単極電位図を提供し得る。支柱電極260はまた、他の電気的パラメータ、例えば、支柱電極260と電極アセンブリ210上のアブレーション電極又は他の感知電極との間の電圧等を感知及び測定するように動作可能であり得、それによって、いくつかの例において、使用中の電極アセンブリの形状(心臓壁によって加えられる力によって変形されるときを含む)を決定し、EAMシステム70(図1)を介して形状情報を表示するために使用可能なデータを提供する。
【】
いくつかの実施形態において、ハブ感知電極264は、組織表面マッピングが「前方」方式で行われることを可能にし、マッピングされる組織に対して、又はそれに近接してスプライン感知電極250を配置するように電極アセンブリ210を操作する必要性を排除する。ハブ感知電極264を含むことは、図示の実施形態において、最遠位スプライン感知電極250のいずれかと対にされたときに6つの追加の双極を提供することによって、双極感知能力をさらに高める。
【】
特に図2Cを参照して、遠位アブレーション電極238の放射状セグメント242A~242Fの各々は、近位端268A~268Fを有する近位部分266A~266Fと、遠位アブレーション電極ハブ部分240から延在する遠位部分270A~270Fとを含む。さらに示されるように、放射状セグメント開口272は、各近位部分266A~266Fに形成され、最遠位スプライン感知電極250のそれぞれ1つは、放射状セグメント開口272の各々の中に配置される。図示の実施形態において、近位部分266A~266Fの各々は、少なくとも部分的に最遠位スプライン感知電極250を収容するために、対応する遠位部分270A~270Fの横幅よりも大きい横幅を有する。
【】
図2Dは、本開示の実施形態による、スプライン216Aの一部の拡大平面図である。図2Dに示される構造的特徴は、スプライン216A~216Fを代表する。示されるように、近位アブレーション電極244Aは、近位端274Aおよび遠位端276Aを有する。加えて、近位アブレーション電極244Aは、近位端274Aと遠位端276Aとの間の距離として定義される長さLSEを有する。近位アブレーション電極244Aは、幅WSEを更に有する。いくつかの実施形態において、幅WSEは、近位アブレーション電極244Aの長さに沿って実質的に一定であり得、又は代替的に、長さに沿って変化し得る。一般に、幅WSEおよび長さLSEは、特定の臨床用途のための所望の電気特性を提供するように寸法決定される。いくつかの実施形態において、幅WSEは、約0.25~2ミリメートルの範囲とし得、長さLSEは、約3~13ミリメートルの範囲とし得る。
【】
さらに示されるように、近位アブレーション電極244Aは、複数の近位アブレーション電極開口278を含み、スプライン感知電極250の内の1つは、近位アブレーション電極開口278の各々の中に配置される。
【】
加えて、図示される実施形態において、遠位アブレーション電極238の放射状セグメント242Aの近位端268Aは、半円形状を有し、同様に半円形状を有する近位アブレーション電極244Aの遠位端276Aから距離Dだけ離間される。いくつかの実施形態において、間隔Dは、約0.25~3ミリメートルの範囲であり得る。1つの実施形態において、間隔Dは約0.40ミリメートルである。いくつかの実施形態において、間隔Dは、遠位アブレーション電極238と近位アブレーション電極244A~244Fとの間の短絡からの電流を最小化するように選択的に調整され得る。間隔Dはまた、例えば、局所的なスパーク/アーク又は気泡形成等の望ましくないアブレーション効果を最小化し得、又は完全に除去さえし得る。間隔Dはまた、いくつかの実施形態において、遠位アブレーション電極238と1つ以上の近位アブレーション電極244A~244Fとを反対の極性を有するように構成することによって(例えば、一方がアノードとして構成され、他方がカソードとして構成される)、双極アブレーションを可能にする。遠位アブレーション電極238の放射状セグメント242Aの近位端268Aの半円形状及び近位アブレーション電極244Aの遠位端276Aの半円形状はまた、予期しない利点を有する。特に、この半円形の輪郭は、電極縁部に沿った電流分布を最大にするように作用する。概して、半円形状の半径は、アブレーション電極の幅WSEによって課される制約内で可能な限り大きくなるように選択され得る。
【】
本開示の発明者らは、遠位アブレーション電極放射状セグメント242Aの近位端268Aを近位アブレーション電極遠位端276Aから離間させることが、そのような離間を伴わない連続電極構造によって生成される電場よりも実質的により効果的な電場を提供することを発見した。例えば、遠位及び近位アブレーション電極を分離することは、特定のアブレーション電極の選択的な活性化を可能にする。加えて、遠位アブレーション電極238を近位アブレーション電極244A~244Fから分離することは、比較的小さい表面積の局所アブレーションパッドを提供し、これは、アブレーション中に局所電流密度を集中させ、(公知のように、標的組織と比較して比較的低い電気インピーダンスを有する)血液プールによって短絡され得るエネルギーの量を最小限にする。
【】
図2Eは、図2Dの線2E-2Eに沿って得られたスプライン216Aの概略断面図であり、フレックス回路分岐234Aの例示的な構成を示す。図2Eに図示されるように、スプライン216Aは、支持部材分岐226Aを含み、フレックス回路分岐234Aは、支持部材分岐226Aの上に配置される。さらに示されるように、フレックス回路分岐234Aは、本明細書で具体的に区別される場合を除いて、医療装置電極アセンブリで使用するためのフレキシブル回路に典型的であり得る層状構造を備える。図2Eに示す特定の実施形態において、フレックス回路分岐234Aは、支持部材分岐226Aの上に配置される誘電体ベース層280Aと、ベース層280Aの上に配置される任意選択の内側フレキシブル接着層282Aと、(存在する場合)接着層282Aの上に配置される導電性トレース層284Aと、導電性トレース層284Aの上に配置される誘電体上層286Aとを含む。層280A及び286Aのために選択される誘電体の材料は、医療装置のためのフレキシブル回路における使用に適切な任意の従来の材料(例えば、ポリアミド)であり得る。図2Eに図示される特定のフレキシブル回路積層配置に限定されず、当業者は、利用され得る代替配置を容易に理解するであろうことが強調される。
【】
図2Eにさらに示されるように、近位アブレーション電極244A及びスプライン感知電極250は、上層286Aの上に配置される。いくつかの実施形態において、電極244A及び250は、好適な生体適合性金属のコーティングを有し得、好適な生体適合性金属は、例えば、金である。いくつかの実施形態において、電極244A及び250の外側表面は、特定の臨床用途のために所望される電気特性を提供するように処理され得る。
【】
図2Eに示すように、近位アブレーション電極開口278は、近位アブレーション電極244Aの内周面288によって境界が定められ、スプライン感知電極250の外周面290は、近位アブレーション電極244Aの内周面288から間隙Gだけ離間している。従来、当業者は、外周面290と近位アブレーション電極244Aの内周面288との間に誘電材料を配置して、パルス波形が近位アブレーション電極244Aに送達される時に生じ得る潜在的な望ましくない影響、例えば、近位アブレーション電極244Aの周囲における電弧又はエッジ効果による気泡形成を最小限にすることを想定するであろう。しかしながら、本開示の発明者らは、外周面290と、近位アブレーション電極244Aの内周面288との間に間隙Gを設けてスプライン感知電極250を配置することによって、血液プール内の気泡形成の傾向が、誘電材料がこの領域に配置される配置と比較して、実質的に低減されることを見出した。これらの有利な結果は、間隙Gの寸法を選択的に調整することによって高め得る。いくつかの実施形態において、間隙Gは、約0.050~0.50ミリメートルの範囲であり得る。1つの実施形態において、間隙Gは約0.50ミリメートルである。
【】
図2F及び図2Gは、本開示の主題の実施形態による、電気穿孔カテーテル200の遠位部分205の一部の斜視図であり、電極アセンブリ210をシャフト202(図2A参照)に接続するための例示的な構造的特徴を示す。示されるように、電気穿孔カテーテル200は、外側シャフト202(図2A)内に固定される移行構成要素292を含み、様々な位置決めの特徴、例えば、様々なスプラインをシャフト202に位置決めして接続し、導電体ワイヤ296をそれぞれのフレックス回路分岐に接続するためのスロット294を含む。図2F及び図2Gに示される詳細な配置は、単なる例示であり、決して本開示の範囲を限定することを意図するものではないことが強調される。
【】
様々な実施形態において、各近位アブレーション電極244A~244F、遠位アブレーション電極238、スプライン感知電極250、及びハブ感知電極264の各々は、電気穿孔制御装置130(図1)の制御システムに別々に電気的に接続され、広範囲のアブレーション及び感知モード、例えば単極及び双極モードを提供するように個々にアドレス可能である。単極アブレーション動作中は、1つのアブレーション電極、アブレーション電極の群、又は電極アセンブリ210上における集合的なアブレーション電極の全ては、共通して電気的に結合され、1つの極性で動作するように構成され、他の場所に位置する電極(例えば、患者上、典型的には、背中、臀部、又は他の好適な解剖学的場所に位置する分散電極、又は電極アセンブリ210が位置する心室の外側に位置する異なるカテーテル又はプローブ上の電極)は、反対の極性で動作するように構成される。一例では、遠位アブレーション電極238及び全ての近位アブレーション電極244A~244Fは、アノード又はカソードとして電気的に共通であるように構成され、背中パッチ上に位置する体外分散電極は、カソード又はアノードの他方として構成される。他の例において、選択された近位アブレーション電極、及び任意選択で遠位アブレーション電極238は、アノード又はカソードとして一緒に動作するように構成され得、体外分散電極は、カソード又はアノードの他方として構成される。前述の例は、アブレーションアセンブリ210と標的組織との相対的配向に基づいて、得られる電場を選択的にステアリングし、電気穿孔の有効性を最適化することを有利に可能にし得る。当業者は、利用され得る広範囲の単極アブレーション電極構成を容易に認識するであろう。
【】
双極アブレーション動作中、電極アセンブリ210の1つ以上のアブレーション電極の第1のセットは、アノード(又はカソード)として構成され、電極アセンブリ210の1つ以上の他のアブレーション電極の第2のセットは、カソード(又はアノード)として構成される。例えば、双極アブレーション電極セットは、異なるスプライン上の電極を備え得、又は近位アブレーション電極の内の1つ以上と遠位アブレーション電極との間に形成され得る。
【】
同様に、当業者には理解されるように、スプライン感知電極250、ポスト基準電極260、又はハブ感知電極264のいずれも、任意の数の組合せの双極感知及びマッピングのために個々にアドレスされ得る。加えて、いくつかの実施形態において、前述の個々のアドレス性は、スプライン感知電極及び/又はハブ感知電極264のいずれもが、制御システムによってアブレーション電極として構成され、遠位アブレーション電極238及び近位アブレーション電極244A~244Fのいずれかと併せて、単極又は双極モードのいずれかにおいて動作するようにすることを可能にする。
【】
図3~図6は、本開示の主題の実施形態による、図1のカテーテルで使用するための代替の電極アセンブリのレイアウトの図である。図3は、電極アセンブリ210と実質的に同様な電極アセンブリ310の一部分を示し、中心ハブ部分314と、複数のスプライン316A~316Fと、フレキシブル回路322とを含む。図3の各遠位アブレーション電極放射状セグメント342F~342Fの近位端368が略直線状であり(すなわち、半円形ではない)、各近位アブレーション電極344A~344Fの遠位端376も略直線状であり、各放射状セグメント342A~342Fの近位端368と、対応する近位アブレーション電極344A~344Fの対向する遠位端との対向面が互いに略平行であるという点で、電極アセンブリ210とは異なる。
【】
図4は、中心ハブ部分414と、複数のスプライン416A~416Fと、フレキシブル回路422とを含む電極アセンブリ410の一部を示す。理解されるように、電極アセンブリ410はまた、電極アセンブリ210の支持部材220と実質的に同じ構成を有する支持部材(図示しない)を含む。図4の各遠位アブレーション電極放射状セグメント442A~442Fの近位端468が、各スプライン上の最遠位スプライン感知電極450よりも遠位側で終端し、及びそこから離間されるという点で、電極アセンブリ210とは異なる。
【】
図5は、中心ハブ部分514と、複数のスプライン516A~516Fと、フレキシブル回路522とを含む電極アセンブリ510の一部を示す。理解されるように、電極アセンブリ510はまた、電極アセンブリ210の支持部材220と実質的に同じ構成を有する支持部材(図示しない)を含む。フレキシブル回路522は、遠位アブレーション電極を含まず、各スプライン上の最遠位スプライン感知電極548が、それぞれの近位アブレーション電極544A~544Fの周囲内に位置するという点で、前述のものと異なる。
【】
図6は、中心ハブ部分614と、複数のスプライン616A~616Fと、フレキシブル回路622とを含む電極アセンブリ610の一部を示す。さらに示されるように、フレキシブル回路622は、フレックス回路ハブ630と、複数のフレックス回路分岐634A~634Fとを含む。理解されるように、電極アセンブリ610はまた、電極アセンブリ610の支持部材620と実質的に同じ構成を有する支持部材(図示しない)を含む。
【】
さらに示されるように、フレキシブル回路622は、スプライン616A~616Fの各々の上に、互いに離間された、交互の近位アブレーション電極644とスプライン感知電極650の列をさらに含み、すなわち、スプライン感知電極650のいずれも、いずれかの近位アブレーション電極644の周囲内に配置されない。加えて、図示される実施形態において、フレキシブル回路622は、遠位アブレーション電極を含まないが、他の実施形態において、遠位アブレーション電極が含まれ得る。
【】
電極アセンブリ210について議論されるように、電極アセンブリ310、410、510、及び610において、図示されるアブレーション及び感知電極の全ては、制御システムによって個々にアドレス可能であり、したがって、広範囲の単極又は双極アブレーション及び単極又は双極感知能力を提供する。同様に、様々な感知電極のいずれか又は全ては、ある特定の臨床手技のために所望されるとき、アブレーション電極として動作するように構成され得る。
【】
本明細書で説明及び図示される実施形態において、アブレーションアセンブリの各々は、6つのスプラインを有する。しかしながら、これは例示の目的のためであり、したがって、当業者は、ある特定の臨床用途に対して、6つより多い又は少ないスプラインが含まれ得ることを容易に認識するであろうことが強調される。
【】
図7A~7Dは、様々な実施形態による、本明細書で説明されるカテーテル電極アセンブリのいずれかのために利用され得る、代替スプライン構成の概略断面図である。概して、図7A~7Dの実質的に非外傷性であるように構成され、例えば、比較的鋭い縁を欠いている。
【】
図7Aは、本開示の主題の実施形態による、図1のカテーテルのスプライン716Aを示す。示されるように、スプライン716Aは、支持部材720と、支持部材720の上に配置され、支持部材720に固定されるフレキシブル回路722とを含む。理解されるように、支持部材720は図2A~図2Gの実施形態に関連して説明した支持部材220に相当し得る。示されるように、支持部材720は、実質的に長円形(obround)の断面形状を有し、実質的に丸い形状または半円形の形状である対向する側面720A、720Bを有する。実施形態において、側面720A、720Bは、当技術分野で公知の任意の数の製造技法によって形成され得、例えば、材料の平坦な区分を機械加工又はエッチングすることによって、形成され得る。
【】
スプライン716Aは、フレキシブルポリマー層725を含み、フレキシブルポリマー層725は、フレキシブル回路722の側面から横方向に延在する、接着材料であり得る。示すように、フレキシブルポリマー層725は、支持部材720の側面720A、720Bと、実質的に滑らかな移行を提供する輪郭のある外面を有する。この滑らかな移行は、機械的、臨床的及び電気的な利点を有し得る。例えば、図示される構成は、スプライン上の比較的鋭い縁を排除し、これが存在する場合、スプライン716Aに接触する組織(例えば、心筋組織)に悪影響を及ぼし得る。加えて、ポリマー層725は、フレキシブル回路722上の様々なアブレーション電極に存在し得るエッジ効果を低減又は最小化し得る。実施形態において、ポリマー層725は、フレキシブル回路722を支持部材720に取り付けるように機能する柔軟な接着材料を備え得る。
【】
図7Bは、スプライン716Aと様々な点で同様であり、支持部材720と、フレキシブル回路722と、フレキシブル回路722の側端部と支持部材720との間に非外傷性移行を提供する輪郭のある外面を形成するフレキシブルポリマー層725とを含む、代替のスプライン716Bを示す。示されるように、図7Bの実施形態において、フレキシブルポリマー層725の一部は、支持部材720とフレキシブル回路722との間に配置される。この実施形態において、フレキシブルポリマー層725のこの部分は、フレキシブル回路722を支持部材720に固定するように働くことに加えて、支持部材720及びフレキシブル回路722の異なる機械的特性(例えば、曲げ弾性率、剛性等)を補償するための応力緩和機能を提供し得る。
【】
図7Cは、支持部材720と、フレキシブル回路722と、丸い又は半円形の対向する端部723A、722Bを含む長円形の形状を有する外側部材723とを含むスプライン716Cの代替構成を示す。示されるように、支持部材720は、外側部材723内に完全に配置され、フレキシブル回路722は、様々な他の実施形態に関連してで説明される様々な電極を含有する外側表面728を除いて、実質的に外側部材723内に完全に配置される。さらに、外側部材723の内部は、支持部材720及び外側部材723内に配置されたフレキシブル回路722の一部を封入するフレキシブルポリマー又は接着材料725で満たされる。
【】
図7Dは、スプライン716Cと実質的に同様であるが、支持部材720とフレキシブル回路722との間に形成され、ポリマー材料725内に形成された内側空隙729をさらに含む、スプライン716Dのさらに別の代替構成を示す。実施形態において、空隙729は、支持部材720とフレキシブル回路722との間に機械的インターフェースを提供し、これらの構成要素の異なる構造的特性を補償し得る。実施形態において、空隙729は、支持部材720とフレキシブル回路722との間にマンドレルを配置し、ポリマー材料725が外側部材723内に充填された後にそのマンドレルを除去することによって形成され得る。代替的に、空隙729は、ポリマー材料の充填後にその位置に残る追加の管状部材を介して設けられ得る。
【】
1つ以上のステップを含む方法、列挙された順序は、本明細書又は特許請求の範囲自体において反対の明示的又は暗示的な記述がない限り、特許請求の範囲の限定ではないことが十分に理解される。また、図示された方法は、開示された多くの例の内のいくつかにすぎず、本開示の範囲から逸脱することなく、いくつかのステップが追加又は省略され得ることも十分に認識される。そのようなステップは、装置、システム、又は方法、又はそれらの構成要素、及び当技術分野において十分に理解され、日常的であり、及び従来のものを組み込むことを含み得る。
【】
本明細書に含まれる様々な図に示される接続線は、様々な要素間の例示的な機能的関係及び/又は物理的結合を表すことが意図される。多くの代替的な又は追加の機能的関係又は物理的接続が実際のシステムに存在し得ることに留意されたい。しかしながら、利益、利点、問題に対する解決策、及び任意の利益、利点、又は解決を生じさせる又はより顕著にする任意の要素は、重要な、必要な、又は必須の特徴又は要素として解釈されるべきではない。したがって、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によって限定されるべきであり、特許請求の範囲において、単数形の要素への言及は、明示的にそのように述べられていない限り、「唯一の1つ」を意味することは意図されず、むしろ「1つ又は複数」を意味することが意図される。さらに、「A、B、又はCの内の少なくとも1つ」に類似する語句が特許請求の範囲において使用される場合、この語句は、Aのみが一実施形態において存在し得ること、Bのみが一実施形態において存在し得ること、Cのみが一実施形態において存在し得ること、又は要素A、B、又はCの任意の組合せが単一の実施形態において存在し得ること、例えば、要素A、B、又はCの任意の組合せは、A及びB、A及びC、B及びC、又はA及びB及びCを意味すると解釈されることが意図される。
【】
本明細書の詳細な説明では、「一実施形態」、「ある実施形態」、「例示的な実施形態」等への言及は、説明される実施形態が特定の特徴、構造、又は特性を含み得るが、全ての実施形態が必ずしもその特定の特徴、構造、又は特性を含むとは限らないことを示す。さらに、そのような語句は、必ずしも同じ実施形態を指すとは限らない。さらに、特定の特徴、構造、又は特性が実施形態に関連して説明される場合、明示的に記載されているか否かにかかわらず、他の実施形態に関連してそのような特徴、構造、又は特性に影響を及ぼすことは、本開示の利益を有する当業者の知識の範囲内であると考えられる。説明を読んだ後、代替的な実施形態において本開示をどのように実施するかは、当業者には明らかであろう。
【】
さらに、本開示におけるいかなる要素、構成要素、又は方法ステップも、その要素、構成要素、又は方法ステップが特許請求の範囲に明示的に記載されているかどうかにかかわらず、公衆に提供されることは意図されていない。本明細書の請求項の要素は、その要素が「ための手段」という語句を使用して明示的に記載されていない限り、米国特許法35U.S.C.112(f)の規定の下で解釈されるべきではない。本明細書で使用される場合、「備える」、「備えている」という用語、又はそれらの任意の他の変形は、非排他的包含を網羅することが意図され、すなわち、一連の要素を備えるプロセス、方法、物品、又は装置が、それらの要素のみを含むのではなく、明示的に列挙されていない、又はそのようなプロセス、方法、物品、又は装置に固有でない他の要素を含み得る。
【】
本開示の範囲から逸脱することなく、説明した例示的な実施形態に対して様々な変形及び追加を行い得る。例えば、上述した実施形態は特定の特徴に言及しているが、本開示の範囲は、特徴の異なる組み合わせを有する実施形態、及び記載された特徴の全てを含まない実施形態も含む。したがって、本開示の範囲は、特許請求の範囲に含まれる全てのそのような代替、変更、及び変形形態を、そのすべての均等物とともに包含することが意図される。
【図】
【図】
【図】
【図】
【図】
【図】
【図】
【図】
【図】
【図】
【図】
【図】
【図】
【図】
【図】
【図】
【手続補正書】
【提出日】
【手続補正】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項】
不可逆的電気穿孔によって心臓組織をアブレーションするためのカテーテルであって、
近位端及び反対側の遠位端を有する管状外側シャフトと、
前記外側シャフトの前記遠位端から遠位に延在する電極アセンブリであって、前記電極アセンブリは遠位に位置する中心ハブ部分と複数のスプラインとを画定し、前記複数のスプラインの各々は前記中心ハブ部分から延在する遠位端部と前記外側シャフトに取り付けられるとともに拘束される近位端部とを含み、前記電極アセンブリはフレキシブル回路を備え、前記フレキシブル回路はフレックス回路ハブと前記フレックス回路ハブから近位に延在する複数のフレックス回路分岐とを有する、電極アセンブリと、
を備え、
前記フレキシブル回路は遠位アブレーション電極と複数の近位アブレーション電極とをさらに含み、
前記遠位アブレーション電極は、前記フレックス回路ハブに位置するアブレーション電極ハブ部分と、前記アブレーション電極ハブ部分と一体的に形成された複数の放射状セグメントと、を含み、前記放射状セグメントの各々は前記フレックス回路分岐のそれぞれ1つの一部に沿って近位に延在するとともに近位端において終端し、
前記複数の近位アブレーション電極の各々は前記フレックス回路分岐のそれぞれ1つに位置するとともに前記遠位アブレーション電極の前記隣接する放射状セグメントの前記近位端から離間された遠位端を有する、
カテーテル。
【請求項】
各スプライン上に位置された複数のスプライン感知電極をさらに備える、請求項1に記載のカテーテル。
【請求項】
各スプライン上の最遠位スプライン感知電極が、前記遠位アブレーション電極の前記放射状セグメントの各々の周囲内に配置されるとともに前記遠位アブレーション電極から電気的に絶縁される、請求項2に記載のカテーテル。
【請求項】
前記複数のスプライン感知電極のうちの1つ以上は、前記近位アブレーション電極の各々の周囲内に配置されるとともにそこから電気的に絶縁される、請求項
2に記載のカテーテル。
【請求項】
各放射状セグメントの前記近位端は、半円形状を有する、請求項
1に記載のカテーテル。
【請求項】
各近位アブレーション電極の前記遠位端は、半円形状を有する、請求項
1に記載のカテーテル。
【請求項】
前記近位アブレーション電極の各々は、1つ以上の近位アブレーション電極開口を含み、前記スプライン感知電極のうちの1つは、前記近位アブレーション電極開口のそれぞれ1つの中に配置される、請求項
2に記載のカテーテル。
【請求項】
各近位アブレーション電極開口は、前記近位アブレーション電極のそれぞれの内周面によって境界が定められ、各スプライン感知電極の外周面は、前記近位アブレーション電極の前記それぞれの内周面から離間している、請求項7に記載のカテーテル。
【請求項】
前記遠位アブレーション電極の前記放射状セグメントの各々が、放射状セグメント開口を有する近位部分を含み、前記最遠位スプライン感知電極の各々が、前記放射状セグメント開口のそれぞれ1つの中に配置される、請求項
3に記載のカテーテル。
【請求項】
各放射状セグメント開口は、前記放射状セグメントのそれぞれの内周面によって境界が定められ、各最遠位スプライン感知電極の外周面は、前記放射状セグメントの前記それぞれの内周面から離間している、請求項9に記載のカテーテル。
【請求項】
前記放射状セグメントの各々は、前記近位部分とは反対側の遠位部分を有し、前記近位部分は、前記遠位部分よりも大きい横幅を有する、請求項
9に記載のカテーテル。
【請求項】
前記電極アセンブリの前記中心ハブ部分の中心に位置するハブ感知電極をさらに備える、請求項
1に記載のカテーテル。
【請求項】
前記スプラインの各々が、非外傷性形状を有する側縁部を有する、請求項
1に記載のカテーテル。
【請求項】
前記管状シャフトの前記遠位端から、前記電極アセンブリが拡張構成にあるときに前記電極アセンブリによって画定される内部空間内に遠位に延在する中心支柱をさらに備え、前記中心支柱は、基準電極を含む、請求項
1に記載のカテーテル。
【請求項】
前記電極アセンブリは、支持部材ハブと前記支持部材ハブから近位に延在する複数の支持部材分岐とを有する支持部材をさらに備え、前記フレックス回路ハブは、前記支持部材ハブの上に配置され、前記フレックス回路分岐の各々は、前記支持部材分岐のそれぞれ1つの上に配置される、請求項1~14のいずれか一項に記載のカテーテル。
【国際調査報告】