特表2026-500386IP Force 特許公報全文掲載

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】
(54)【発明の名称】エンコーダ装置
(51)【国際特許分類】
   
   
   
【FI】
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】
(86)(22)【出願日】
(85)【翻訳文提出日】
(86)【国際出願番号】
(87)【国際公開番号】
(87)【国際公開日】
(31)【優先権主張番号】22275166.1
(32)【優先日】
(33)【優先権主張国・地域又は機関】
(31)【優先権主張番号】22275164.6
(32)【優先日】
(33)【優先権主張国・地域又は機関】
(31)【優先権主張番号】22275165.3
(32)【優先日】
(33)【優先権主張国・地域又は機関】
(31)【優先権主張番号】22275167.9
(32)【優先日】
(33)【優先権主張国・地域又は機関】
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】391002306
【氏名又は名称】レニショウ パブリック リミテッド カンパニー
【氏名又は名称原語表記】RENISHAW PUBLIC LIMITED COMPANY
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジェイソン ケンプトン スラック
(72)【発明者】
【氏名】テオドール リチャード リーヴ
(72)【発明者】
【氏名】デイビッド ジョン マケイブ
(72)【発明者】
【氏名】リチャード ジェームズ ベイル
【テーマコード(参考)】
【Fターム(参考)】
2F103CA02
2F103CA03
2F103CA04
2F103DA01
2F103DA04
2F103DA11
2F103DA12
2F103DA13
2F103EA12
2F103EA15
2F103EB01
2F103EB02
2F103EB06
2F103EB11
2F103EB12
2F103EC01
2F103EC14
2F103EC16
2H149AA22
2H149AB01
2H149BA02
2H149FC09
2H249AA02
2H249AA50
2H249AA51
(57)【要約】
スケールおよびリードヘッドの相対位置を決定するように、リードヘッドによって読取り可能であり、光を複数の回折次数に回折する一連の特徴を含むスケールと、スケールを照らすための光源および少なくとも第1のセンサを含むリードヘッドであって、第1のセンサが、スケールによって生成される1つまたは複数の回折次数によってそこに生成される信号を検出するように構成される、リードヘッドとを備え、リードヘッドは、少なくとも1つの他の回折次数の光学的状態とは異なる光学的状態で少なくとも1つの回折次数を符号化する回折次数エンコーダをさらに備える、位置測定エンコーダ装置。
【特許請求の範囲】
【請求項】
リードヘッドによって読取り可能であり、測定寸法に沿って延び、光を複数の回折次数に回折する一連の位置特徴を含むスケールと、
前記スケールを照らす光源および少なくとも第1のセンサを含むリードヘッドであって、前記第1のセンサが、前記測定寸法に沿った前記スケールおよび前記リードヘッドの相対位置を決定するために使用可能な前記スケールの前記一連の位置特徴によって生成される1つまたは複数の回折次数によって生成される信号を検出するように構成される、リードヘッドと、
を備え、
前記リードヘッドは、前記スケールの前記一連の位置特徴によって生成される少なくとも1つの他の回折次数の光学的状態とは異なる光学的状態で、前記スケールの前記一連の位置特徴によって生成される少なくとも1つの回折次数を符号化する回折次数エンコーダをさらに備える、
位置測定エンコーダ装置。
【請求項】
前記回折次数エンコーダは、±1次回折次数とは異なる光学的状態で0次回折次数を符号化する、
請求項1に記載の位置測定エンコーダ装置。
【請求項】
前記第1のセンサによって感知される信号の生成に対するその影響を少なくとも部分的に弱めるように、その光学的状態に基づいて、少なくとも1つの回折次数を少なくとも部分的にフィルタリングすることを含む、
請求項1に記載の位置測定エンコーダ装置。
【請求項】
i)前記第1のセンサによって感知される信号の生成に対して実質的に影響を及ぼさないように、0次回折次数を実質的にフィルタリングするか、または、ii)前記第1のセンサによって感知される信号の生成に対して実質的に影響を及ぼさないように、±1次回折次数を実質的にフィルタリングするように構成される、
請求項2または3に記載の位置測定エンコーダ装置。
【請求項】
前記回折次数エンコーダは、少なくとも1つの他の回折次数の偏光状態とは異なる偏光状態で前記少なくとも1つの回折次数を符号化する、
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の位置測定エンコーダ装置。
【請求項】
前記少なくとも第1のセンサに中継される光の異なる回折次数が、前記スケールと前記少なくとも第1のセンサとの間の光路におけるそれぞれの異なる収束点に収束するように構成される、
請求項1乃至5のいずれか一項に記載の位置測定エンコーダ装置。
【請求項】
前記収束点は、前記光源の共役面に位置する、
請求項6に記載の位置測定エンコーダ装置。
【請求項】
前記回折次数エンコーダは、前記収束点に位置する、
請求項6または7に記載の位置測定エンコーダ装置。
【請求項】
前記第1のセンサは、インクリメンタル位置信号を感知するように構成されるインクリメンタル位置センサを含む、
請求項1乃至8のいずれか一項に記載の位置測定エンコーダ装置。
【請求項】
±1次回折次数よりも大きい回折次数が前記少なくとも第1のセンサによって感知されないように構成される、
請求項1乃至9のいずれか一項に記載の位置測定エンコーダ装置。
【請求項】
前記スケールからの前記回折次数によってそこで生成される信号を検出するように構成される第2のセンサをさらに備える、
請求項1乃至10のいずれか一項に記載の位置測定エンコーダ装置。
【請求項】
光が前記第1のセンサに当たる前のその光学的状態に基づいて、前記光をフィルタリングするように構成される第1のセンサフィルタを備える、
請求項1乃至11のいずれか一項に記載の位置測定エンコーダ装置。
【請求項】
光が第2のセンサに当たる前のその光学的状態に基づいて、前記光をフィルタリングするように構成される第2のセンサフィルタを備え、第1のセンサフィルタおよび前記第2のセンサフィルタは、互いに異なる方法で光をフィルタリングするように構成される、
請求項11または12に記載の位置測定エンコーダ装置。
【請求項】
前記光学的状態は、偏光の状態を含む、
請求項1乃至13のいずれか一項に記載の位置測定エンコーダ装置。
【請求項】
第1のセンサフィルタおよび/または第2のセンサフィルタは、偏光フィルタを含む、
請求項12または13および14に記載の位置測定エンコーダ装置。
【請求項】
位置測定エンコーダ装置であって、
0次回折次数を含む複数の回折次数に光を回折するように構成される一連の周期的な特徴を含むスケールと、
前記スケールを照らすための光源を含むリードヘッドであって、少なくとも1つのセンサが、前記スケールおよび前記リードヘッドの相対運動に伴って移動する干渉縞パターン/フリンジ場を検出するように構成され、前記干渉縞パターン/フリンジ場が、前記少なくとも1つのセンサにおいて前記スケールからの前記回折次数によって生成される、リードヘッドと、
を備え、
縞模様の周期は、M.p/2であり、Mは、エンコーダの光学系の拡大率であり、pは、前記スケールの周期である、
位置測定エンコーダ装置。
【請求項】
0次回折次数を含む複数の回折次数に光を回折するように構成される一連の周期的な特徴を含むスケールと、
前記スケールを照らすための光源を含むリードヘッドであって、少なくとも1つのセンサが、前記スケールおよび前記リードヘッドの相対運動に伴って変化する結果として生じる場を検出するように構成され、前記結果として生じる場が、前記少なくとも1つのセンサにおいて前記スケールからの前記回折次数によって生成される、リードヘッドと、
を備え、
前記リードヘッドは、前記0次回折次数が前記少なくとも1つのセンサにおいて前記結果として生じる場の生成に寄与しないように構成される、
位置測定エンコーダ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【】
本発明は、位置測定エンコーダ装置
【背景技術】
【】
位置測定エンコーダ装置(以下、「エンコーダ装置」または「位置エンコーダ」という)は、装置の2つの相対的可動部の相対的な動きを決定するために用いることができる。位置エンコーダは、典型的に、スケールと、リードヘッド(読取りヘッド)とを備える(一方は、装置の一部分に設けられ、他方は、装置の他の部分に設けられる)。スケールは、スケールに沿ったその位置を測定するように、リードヘッドが読み取ることができる一連の特徴を含むことができる(例えば、スケールの特徴は、装置の一部に固定される基板上に設けられ得、または装置の一部として一体的に形成され得る)。
【】
いわゆる「インクリメンタル」位置エンコーダは、例えば、スケールの長さに沿って、例えば、その起動位置から、および/またはスケール上の既定の参照マーカからその位置を「カウント」することによって機能することができる。理解されるように、リードヘッドの位置の「カウント」が行われる方法は、エンコーダ装置毎に変化し得る。例えば、1つの方法は、相対的な動きに応じて変化する、干渉縞パターン(「フリンジ場」)、またはリードヘッドの検出器での変調されたスポット(変調スポット)等の結果として生じる場(フィールド:field)を生成することである。例えば、リードヘッド内の光源からの光は、該光をいくつかの回折次数に回折するスケールに当たる可能性がある。回折次数は、検出器で干渉/相互作用/再結合して、結果として生じる場を生成する。任意選択で、検出器で干渉/相互作用して、結果として生じる場を生成するように、回折次数を方向転換/偏向させる光学素子(例えば、回折格子および/またはレンズ)をリードヘッド内に設けることができる。スケールおよびリードヘッドが互いに相対的に移動するにつれて、結果として生じる場は変化する。リードヘッドは、結果として生じる場の変化(例えば、干渉縞パターン/フリンジ場の動き)を監視することにより、動きおよび位置を記録および/または報告することができる。そのような位置エンコーダは、米国特許第5861953号に記載されている。理解されるように、参照マークは、例えば、既定の参照位置を提供するために、スケールの回折特徴の隣に設けられ得、および/またはスケールの回折特徴内に埋め込まれる。そのような位置エンコーダは、米国特許第7659992号に記載されている。
【】
いわゆる「絶対」位置エンコーダも知られており、これらは、参照マークやスケールの終端位置等の所定の位置からカウントする必要なく、スケールに対するリードヘッドの絶対位置を決定することができる。絶対位置エンコーダは、典型的に、スケールの測定長に沿ってその上に形成された一意の位置データを有するスケールを備える。データは、例えば、疑似ランダムシーケンスまたは離散的なコードワードの形式であり得る。スケールリーダがスケール上を通過するときこのデータを読み取ることによって、スケールリーダは、その絶対位置を決定することができる。絶対位置エンコーダの例は、米国特許第7499827号、米国特許第10132657号、および米国特許出願公開第2012/0072169号に記載されている。いくつかの絶対エンコーダは、絶対スケールとともにインクリメンタルスケールを使用することが知られている。また、任意選択で、絶対スケールは、周期的なインクリメンタルスケールとしてスケールを使用することができるように、十分な周期性を保持することも知られている(例えば、米国特許第7499827号に記載されている)。いずれにせよ、例えば、決定した絶対位置を微調整するために、そのようなインクリメンタルスケールを使用することができる。任意選択で、起動して絶対位置を決定した後、インクリメンタルスケールを用いて、位置の変化を「カウント」することによって、リードヘッドおよびスケールの相対位置をその後測定するように、そのようなシステムを使用することができる。例えば、スケールによって作成された回折次数により、(リードヘッド内のセンサで)生成された結果として生じる場を分析することによって、と同じ方法でそのようなインクリメンタルスケールを読み取ることができる。
【発明の概要】
【】
本発明は、リードヘッド内のセンサ上に結果として生じる場を形成するために、光の回折に依存するエンコーダ装置のそれらのタイプの改善
【】
本発明の第1の態様によれば、位置測定エンコーダ装置が提供される。位置測定エンコーダ装置は、リードヘッドによって読取り可能であり、測定寸法に沿って延びるスケールと、スケールを照らす光源および少なくとも第1のセンサを含むリードヘッドであって、第1のセンサが、測定寸法に沿ったスケールおよびリードヘッドの相対位置を決定するために使用可能なスケールの一連の位置特徴によって生成される1つまたは複数の回折次数によって生成される信号を検出するように構成される、リードヘッドと、を備え、リードヘッドは、少なくとも1つの他の回折次数の光学的状態とは異なる光学的状態(または、言い換えれば、異なる光学特性)で少なくとも1つの回折次数を符号化する回折次数エンコーダをさらに備える。
【】
少なくとも1つの他の回折次数の光学的状態とは異なる光学的状態(または、言い換えれば、異なる光学特性)を有する少なくとも1つの回折次数を符号化する回折次数エンコーダをリードヘッドに設けることは、リードヘッドのセンサで形成される改善した信号を提供するのに役立つことができる。例えば、異なる光学的状態/特性を有する回折次数が、(たとえそれらの両方がセンサに到達としても)互いに光学的干渉を減少させる/光学的干渉がないことを意味し得、これは、例えば、改善した視認性および/またはライドハイト公差および/または改善した高調波品質を有する信号等の改善した信号を提供することができる。また、それらの異なる光学的状態に基づいて、異なる回折次数をフィルタリングおよび/または光学的に分離することを可能にすることができる。さらに、そのような改善は、ある回折次数を生成しないようにスケールを設計する必要なく、または、ある光学的状態を有する回折次数を生成して、それによって、スケール設計および/または製造を簡素化するように、達成され得、これは、費用便益に至ることができ、および/またはより長い長さのスケールの生成の容易さをもたらすことができる。
【】
(例えば、スケールが振幅スケールを含むとき)0次回折次数および±1次回折次数が存在する実施の形態では、回折次数エンコーダは、±1次回折次数とは異なる光学的状態で0次回折次数を符号化するように構成され得る。典型的には、これらは、最大の強度を有する次数であり、リードヘッドのセンサで形成される信号に最大の影響を有し、したがって、センサでの相互作用を低減する/避けるために、および/またはそれらが(以下でより詳細に説明するような)センサに到達し、センサによって感知されるのを選択的に弱める/ブロックすることができるように、異なる光学的状態でそれらを符号化することは有益であり得る。-1次回折次数とは異なる光学的状態を有するように、+1次回折次数を符号化することが可能であるが、典型的には、それらが同じ光学的状態(例えば、同じ偏光および/または波長)を有するように、リードヘッドを構成することは有益である。
【】
位置測定エンコーダ装置は、線形エンコーダ装置または回転エンコーダ装置であり得る。したがって、スケールは、線形スケールまたは回転スケールであり得る(この場合、スケールは、リングスケールまたはディスクスケールであり得る)。
【】
リードヘッドは、少なくとも第1および第2のセンサを含むことができる。例えば、第2のセンサはまた、スケールからの回折次数によってそこで生成される信号を検出するように構成される。第1および第2のセンサは、同じタイプの信号(例えば、両方がインクリメンタル信号であり得るか、または両方が絶対信号を検出することができる)、あるいは、異なるタイプの信号(例えば、それらの1つがインクリメンタル信号を検出することができ、それらの1つが参照マーク信号または絶対信号を検出することができる)を検出するように構成され得る。任意選択で、第1および第2のセンサの両方は、1つまたは複数の回折次数から形成される信号を検出する。
【】
理解されるように、第1のセンサ(および、存在する場合、第2のセンサ)の出力は、(リードヘッドおよびスケールに関する)相対位置情報を示すために使用可能な1つまたは複数の信号を提供することができる。本明細書において以降でより詳細に説明するように、そのような位置情報は、インクリメンタル位置情報または絶対位置情報であり得る。そのような位置情報は、インデックス(「基準(reference)」または「データ(datum)」としても知られる)位置情報であり得る。位置情報は、線形位置情報または角度位置情報(例えば、回転エンコーダ装置の場合)であり得る。リードヘッドは、センサから生で未処理の信号を出力することができる。任意選択で、リードヘッドは、センサからの信号を処理し、センサからの信号から導出された1つまたは複数の信号を出力することができる。位置エンコーダの場合と同様に、リードヘッドは、1つまたは複数の信号、例えば、スケールおよびリードヘッドの相対位置の変化で変化する(すなわち、相対運動で変化する)直交信号(例えば、サインおよびコサイン信号)を出力することができる。リードヘッドは、スケールおよびリードヘッドの相対位置を表すアナログ信号またはデジタル信号を出力することができる。例えば、直交信号は、アナログ直交信号またはデジタル直交信号であり得る。任意選択で、リードヘッドは、リードヘッドおよびスケールの位置インクリメンタル「カウント」(例えば、インデックス位置からカウントされ得る)を維持および出力することができる。任意選択で、リードヘッドは、スケールおよびリードヘッドの相対位置を表すデジタルコードワードを出力することができる。例えば、リードヘッドは、スケールおよびリードヘッドの絶対相対位置を表す絶対デジタルコードワードを出力することができる。また理解されるように、コントローラは、エンコーダ装置が取り付けられている装置/デバイスをどのように制御するかを決定するために、リードヘッドの出力を使用することができる。
【】
少なくとも1つの回折次数が、第1のセンサ(および/または、存在するならば、第2のセンサ)によって感知される信号の生成に対するその影響を少なくとも部分的に弱めるように、その光学的状態に基づいて、少なくとも部分的にフィルタリングされるように、リードヘッドを構成することが好ましい場合がある。そうすることは、特に、例えば、少なくとも1つの回折次数がセンサによって感知される信号に全く寄与しないように実質的に完全にフィルタリングされているならば、センサによって感知される信号の質のさらに大きな改善をもたらすことができる。例えば、位置測定エンコーダ装置は、i)第1のセンサによって感知される信号の生成に対するその影響を少なくとも部分的に弱める(例えば、実質的に完全に弱める/除去する)ように、0次回折次数を少なくとも部分的に(例えば、実質的に)フィルタリングするか、またはii)第1のセンサによって感知される信号の生成に対するその影響を少なくとも部分的に弱める(例えば、実質的に弱める/除去する)ように、±1次回折次数を少なくとも部分的に(例えば、実質的に)フィルタするように構成され得る。オプションi)は、センサ(例えば、第1のセンサ)が干渉縞パターンまたは変調スポット等のインクリメンタル位置信号を感知するように構成されるとき、特に好ましい場合がある。オプションii)は、センサ(例えば、第2のセンサ)がスケール上の参照マークまたは絶対コードを感知するように構成されるとき、特に好ましい場合がある。第1および第2のセンサの両方が存在するならば、第1のセンサで信号を生成する光は、第2のセンサで信号を生成する光とは異なり得る(例えば、異なる方法でフィルタリングされる)。
【】
例えば、少なくとも50%だけ信号の生成への特定の回折次数の影響を弱めることによって、第1のセンサで形成される信号の生成への特定の回折次数(例えば、0次回折次数または±1次回折次数)の影響を部分的に弱めることのみからいくらかの利益を得ることができるが、第1のセンサによって感知される信号の生成への特定の回折次数の影響が、例えば、少なくとも90%だけ、例えば、少なくとも95%だけ、例えば、少なくとも98%だけ実質的に完全に弱められることが好ましい。特に好適な実施の形態では、リードヘッドは、特定の回折次数(例えば、0次回折次数または±1次回折次数)が、第1および第2のセンサのうちの1つによって感知される信号の生成に実質的に全く影響を及ぼさず、他のセンサによって感知される信号の生成への影響は影響を受けないままになるように構成される。
【】
そのようなフィルタリングは、特定の光学的状態に盲目であるか、または非感受性であるように、センサを構成することによって達成され得る。好ましい実施の形態では、そのようなフィルタリングは、回折次数がセンサに到達するのを少なくとも部分的にブロックまたはフィルタリングするように、センサの前に位置するフィルタによって提供され得る。例えば、光が第1のセンサに当たる前に、その光学的状態に基づいて、該光をフィルタリングするように構成される第1のセンサフィルタを設けることができる。任意選択で、光が存在するならば、第2のセンサに当たる前に、その光学的状態に基づいて、光をフィルタリングするように構成される第2のセンサフィルタが提供される。任意選択で、第1のセンサフィルタと第2のセンサフィルタの両方が設けられる。そのような場合、第1のセンサフィルタおよび第2のセンサフィルタは、回折次数の光学的状態に基づいて、互いに異なる方法で光をフィルタリングするように構成され得る。
【】
光学的状態は、偏光の状態を含むことができる。したがって、回折次数エンコーダは、少なくとも1つの他の回折次数の偏光状態とは異なる偏光状態で少なくとも1つの回折次数を符号化するように構成され得る。例えば、回折次数エンコーダは、偏光されるように(例えば、垂直に偏光されるように)(例えば、少なくとも0.5または50%、好ましくは、少なくとも0.75または75%、より好ましくは、少なくとも0.85または85%、例えば、少なくとも0.9または90%の偏光度を有するように)、1つの回折次数(例えば、0次回折次数)を符号化するように構成され得る。他の回折次数は、偏光されないままであり得、あるいは、他の回折次数の1つまたは複数(例えば、±1次回折次数)は、0次回折次数に(例えば、直交して)異なる方法で偏光され得る。回折次数エンコーダは、少なくとも1つの他の回折次数の偏光状態とは異なる偏光状態で少なくとも1つの回折次数を符号化するように構成される少なくとも1つの偏光子素子を含むことができる。特に好適な実施の形態では、回折次数エンコーダは、第1の偏光状態で0次回折次数を符号化するように構成される第1の偏光子素子と、第1の偏光状態とは異なる第2の偏光状態で±1次回折次数を符号化するように構成される1つまたは複数の追加の(例えば、第2および第3の)偏光子素子とを備える。任意選択で、偏光子素子は、少なくとも1つの回折次数を偏光する(例えば、偏光度を高める)ように構成される偏光子を含む。任意選択で、偏光子素子は、少なくとも1つの回折次数の偏光状態を変化させるように構成され、例えば、該少なくとも1つの回折次数の偏光方向を回転するように構成される少なくとも1つの偏光マニピュレータ、例えば、波長板またはリターダを含む。そのような場合、回折次数は、回折次数エンコーダの前に偏光される必要があるだろう。例えば、光源は、偏光光源であり得、偏光子は、波長板の前の光路に配置され得る。
【】
光学的状態は、波長状態を含むことができる。例えば、回折次数エンコーダは、少なくとも1つの他の回折次数の波長状態とは異なる波長状態で少なくとも1つの回折次数を符号化するように構成され得る。例えば、回折次数エンコーダは、波長の第1の帯内に入る光を有するように、1つの回折次数(例えば、0次回折次数)を符号化するように構成され得る。装置は、他の回折次数の波長が変化しないままであるように構成され得、またはその代わりに、装置は、回折次数エンコーダが、波長の第1の帯とは異なる波長の第2の帯で他の回折次数の1つまたは複数(例えば、±1次回折次数)を符号化するように構成され得る。
【】
光源および回折次数エンコーダは、単一のマウント部材、言い換えれば、単一の基板、例えば、ガラス基板上に設けられ得る。
【】
リードヘッドは、スケールから少なくとも第1のセンサに向かう回折次数中継するための少なくとも1つの光学素子を含むことができる。例えば、リードヘッドは、スケールから少なくとも1つのセンサに向かう回折次数を中継するための少なくとも1つの屈折および/または回折光学素子を含むことができる。適切な光学素子は、レンズおよび/または回折格子を含む。回折次数エンコーダは、(例えば、図2のように)回折次数を中継するための光学素子の前または(例えば、図4のように)回折次数を中継するための光学素子の後、1つまたは複数の回折次数と相互作用するように配置され得る。任意選択で、回折次数エンコーダおよび回折次数を中継するための光学素子は、1つの同一のものであり得る(例えば、図2のリレー素子200は、その中に統合された回折次数エンコーダ50を含むことができる)。
【】
任意選択で、装置は、回折次数が光学素子とセンサとの間の光路内の対応する/それぞれのスポット(または「異なる収束点」)に収束するように構成される。例えば、各回折次数のスポット/収束点、例えば、0次回折次数のスポット/収束点、+1次回折次数のスポット/収束点、-1次回折次数のスポット/収束点等が存在し得る。そのようなスポットは、回折次数を中継するための光学素子の焦点面(レンズの焦点面)に配置することができる。回折次数エンコーダは、実質的にそれらの収束点に配置することができる。例えば、回折次数エンコーダは、回折次数を中継するための光学素子の焦点面、例えば、光学素子の焦点面に配置することができる。スポットは、光源の共役面に形成され得る。したがって、スポットは、光源の画像であり得る。
【】
位置測定エンコーダ装置は、第1のセンサ(および/または、存在するならば、第2のセンサ)によって感知される結果として生じる場の生成に対する±1次回折次数よりも大きい回折次数の影響も弱めるように構成され得る。そのような回折次数は、例えば、±3次回折次数および/または±5次回折次数を含むことができる。位置測定エンコーダ装置は、±1次回折次数よりも大きい回折次数が少なくとも第1のセンサ(および、存在するならば、第2のセンサ)に到達するのを停止するように構成され得る。そのような回折次数は、吸収、偏向、散乱、および/または反射によって、停止され得る。例えば、そのような回折次数吸収およびブロックするように、光源の共役面での±1次回折次数よりも大きいすべての回折次数の選択のために、該上述のスポットに不透明な材料を配置することができる。任意選択で、回折次数エンコーダは、少なくとも第1のセンサ(および、存在するならば、第2のセンサ)で0次および/または±1次回折次数と相互作用/干渉しないように、または少なくとも第1のセンサ(および、存在するならば、第2のセンサ)に到達する前に、適切なフィルタによって少なくとも部分的に(例えば、実質的に)フィルタリングされる(例えば、第1のセンサフィルタおよび/または第2のセンサフィルタによってフィルタリングされる)ように、光学的状態で±1次回折次数よりも大きい回折次数を符号化するように構成される。
【】
スケールは、平行光で照らされ得る(および、任意選択で、スケールからの回折次数自体を平行化することができる)。任意選択で、リードヘッドは、光源からの光を平行化するための光学素子を含む。任意選択で、同じ光学素子は、光源からの光を平行化するために、および少なくとも第1のセンサに向かって回折次数を中継するために使用される。任意選択で、同じ光学素子は、光源からの光を平行化するために、および対応する/それぞれのスポットに回折次数を収束させるために使用される。
【】
装置は、少なくとも第1のセンサがスケールの共役面に実質的に位置するように構成され得る。したがって、位置測定エンコーダ装置は、撮像エンコーダ装置であると説明することができ、スケールの画像(または疑似画像)は、センサ(例えば、第1および第2のセンサ)で形成される。
【】
好ましくは、スケールは、一般に振幅スケールまたは「ロンチ(Ronchi)」スケールと呼ばれるものを含む。理解されるように、振幅スケールまたは「ロンチ」スケールでは、特徴は、例えば、選択的に光を吸収、散乱、および/または反射することによって、リードヘッドのセンサに向かって、反射(または透過スケールの実施の形態で透過)される光の振幅を制御するように構成される。振幅スケールまたは「ロンチ」スケールは、特徴が(例えば、光の位相を遅延させることによって)リードヘッドのセンサに向かって反射(または透過)される光の位相を制御するように構成される位相スケールと配置されるべきである。典型的に、振幅スケールは、重要な±1次回折次数(強度が減少するより高い±奇数回折次数)とともに、重要な0次回折次数を生成する。これは、0次回折次数を生成しない位相スケールとは対照的である。
【】
任意選択で、スケールの周期は、40μm以下、好ましくは、20μm以下、例えば、10μm以下、例えば、8μm以下である。
【】
好ましくは、スケールは、1:1の特徴空間(または「マーク」空間)比を含む。したがって、言い換えれば、スケールの間隔に対するスケール特徴の幅の比は、1:1である。
【】
スケールは、透過型スケールであり得る。好ましくは、スケールは、反射型スケールである。したがって、好ましくは、光源と、リードヘッドの少なくとも1つのセンサとは、スケールの同じ側に位置する。
【】
任意選択で、位置測定エンコーダ装置は、1格子エンコーダシステムであり、スケールは、光源と少なくとも1つのセンサとの間の光路内に回折格子のみを含む。
【】
スケールの一連の位置特徴は、少なくとも1つのトラック(「スケールトラック」)内に設けられ得る。スケールは、1つまたは複数のスケールトラックを含むことができる。
【】
少なくとも第1のセンサで生成される信号は、インクリメンタル位置信号、例えば、干渉縞パターンまたは変調スポットを含むことができる。したがって、少なくとも第1のセンサは、インクリメンタル位置センサを含むことができる。干渉縞の周期は、M.p/2であり得る。ここで、Mは、エンコーダの光学系の拡大率であり、pは、スケールの周期である(これは、0次回折次数が実質的に除去されたときに達成され得る)。スケールは、インクリメンタルスケールトラックを定義する一連の周期的な特徴を含むインクリメンタルスケールトラックを含むことができる。1つまたは複数の参照マークは、インクリメンタルスケールトラック内に設けられ、埋め込まれ、および/または隣接して配置され得る。そのような参照マークは、光学参照マークを含むことができる。リードヘッドは、参照マークによって生成される参照マーク信号を検出するように構成された少なくとも第2のセンサを含むことができる。
【】
任意選択で、少なくとも第1のセンサで生成される信号は、絶対位置信号を含む。したがって、少なくとも第1のセンサは、絶対位置センサを含むことができる。したがって、スケールは、絶対スケールトラックを定義する一連の特徴を含む絶対スケールトラックを含むことができる。理解されるように、絶対スケールトラックは、その特徴がスケールの長さに沿った一連の一意の位置を定義する点で、インクリメンタルスケールトラック(参照マークの有無にかかわらず)とは異なる。それは、参照位置(例えば、参照マーク)への動きを必要とせずに、スケールに沿ったあらゆる位置でリードヘッドおよびスケールの相対位置を(例えば、起動時に)決定することができるように、リードヘッドによって読み取られ得る。絶対スケールの例としては、米国特許7499827号および米国特許第5279044号に記載されているものが含まれる。
【】
スケールは、別のインクリメンタルトラックと、絶対スケールトラックとを含むことができる。任意選択で、インクリメンタル特徴および絶対スケール特徴は、1つのトラックに組み合わされる。例えば、絶対スケール特徴は、周期的なインクリメンタルスケール特徴に重ね合わせることができる。既知のように、および本段落でに言及した先行技術で説明されるように、他の周期的な一連の位置特徴から選択位置特徴を省略することによって、スケールトラック内に絶対位置情報を符号化することができる。
【】
理解されるように、スケールは、リードヘッドによって読取り可能な第1および第2の一連の位置特徴を含むことができる。理解されるように、第1の一連の位置特徴は、第1セットの回折次数を生成することができ、第2の一連の位置特徴は、第2セットの回折次数を生成することができる(これは、第1および第2のセンサによって検出される信号を生成する)。これらの第1セットおよび第2セットの回折次数は、互いに重ね合わせられ得/空間的に重なり合うことができる。位置測定エンコーダ装置は、第1セットおよび第2セットの回折次数のうち一方のみが異なる光学的状態を有する回折次数を有するように構成されてもよい。例えば、位置エンコーダ装置は、第1セットの回折次数の少なくとも1つの回折次数(例えば、0次回折次数)が第1セットの回折次数の少なくとも1つの他の回折次数(例えば、±1次回折次数)の光学的状態とは異なる光学的状態を有するように構成され得るが、第2セットの回折次数のいくつかの回折次数(例えば、少なくとも0次回折次数および±1次回折次数)は、同じ光学的状態を有することができる。その代わりに、位置測定エンコーダ装置は、第1セットの回折次数の少なくとも1つの回折次数が少なくとも1つの他の回折次数の光学的状態とは異なる光学的状態を有するとともに、第2セットの回折次数の少なくとも1つの回折次数が少なくとも1つの他の回折次数の光学的状態とは異なる光学的状態を有するように構成され得る。いずれにせよ、理解されるように、第1セットおよび第2セットの回折次数は、それらの光学的状態に基づいて、異なる方法でフィルタリングされ得る。
【】
第1および/または第2の一連の位置特徴は、周期的であり得る(言い換えれば、スケールは、第1の周期的な一連の位置特徴と、第2の周期的な一連の位置特徴とを含むことができる)。第1の一連の位置特徴の周期は、第2の一連の位置特徴の周期とは異なり得る。例えば、スケールは、第1の周期(例えば、比較的細かい周期)を有する第1の一連の位置特徴と、第2の周期(例えば、比較的粗い周期、すなわち、第1の周期の周期よりも粗い)を有する第2の一連の位置特徴とを含むスケールトラックを含むことができる。第1および/または第2の一連の位置特徴は、同じトラックに設けられ得、すなわち、互いに埋め込まれ得る/互いに重ね合わせられ得る。
【】
本発明の別の態様によれば、位置測定エンコーダ装置が提供される。位置測定エンコーダ装置は、0次回折次数を含む複数の回折次数に光を回折するように構成される一連の周期的な特徴を含むスケールと、スケールを照らすための光源を含むリードヘッドであって、少なくとも1つのセンサが、スケールおよびリードヘッドの相対運動に伴って移動する干渉縞パターン/フリンジ場を検出するように構成され、干渉縞パターン/フリンジ場は、少なくとも1つのセンサにおいてスケールからの回折次数によって生成される、リードヘッドと、を備え、縞模様の周期は、M.p/2であり、Mは、エンコーダの光学系の拡大率であり、pは、スケールの周期である。
【】
本発明の別の態様によれば、位置測定エンコーダ装置が提供される。位置測定エンコーダ装置は、0次回折次数を含む複数の回折次数に光を回折するように構成される一連の周期的な特徴を含むスケールと、スケールを照らすための光源を含むリードヘッドであって、少なくとも1つのセンサが、スケールおよびリードヘッドの相対運動に伴って変化する結果として生じる場を検出するように構成され、結果として生じる場は、少なくとも1つのセンサにおいてスケールからの回折次数によって生成される、リードヘッドと、を備え、リードヘッドは、0次回折次数が少なくとも1つのセンサにおいて結果として生じる場の生成に寄与しないように構成される。
【図面の簡単な説明】
【】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を例示的に説明する。
【】
【図】一般的な先行技術の位置エンコーダシステムの光学的動作を示す概略図である。
【図】一般的な先行技術の位置エンコーダシステムの光学的動作を示す概略図である。
【図】本発明にかかる位置エンコーダ装置の光学的動作を示す概略図である。
【図】スケールとリードヘッドとの距離が変化するにつれて、0次項がセンサに当たる干渉縞の視認性に与える影響を示すグラフである。
【図】本発明の代わりの実施の形態を示す光学図である。
【図】本発明の代わりの実施の形態を示す光学図である。
【図】本発明の別の代わりの実施の形態を示す光学図である。
【図】本発明の別の代わりの実施の形態を示す光学図である。
【図】本発明のさらなる代わりの実施の形態の光学図である。
【図】本発明のさらなる代わりの実施の形態の光学図である。
【図】関連するスケールとともに、図6aおよび図6bの光学配置を組み込んだリードヘッドを概略的に示す。
【図】図7のリードヘッド内の図6aおよび図6bの構成要素の配置を概略的に示す。
【図】図8のガラス基板の平面図を示す。
【図】本発明のさらに別の代わりの実施の形態の光学図である。
【図】例示的な電気格子センサを示す。
【図】本発明の別の実施の形態にかかるエンコーダ装置を概略的に示す。
【図】本発明の別の実施の形態にかかるエンコーダ装置のインクリメンタルスケールおよびリードヘッドを示す。
【図】本発明の別の実施の形態にかかるエンコーダ装置のインクリメンタルスケールおよびリードヘッドを示す。
【図】本発明の別の実施の形態にかかるエンコーダ装置の絶対スケールおよびリードヘッドを示す。
【図】本発明の別の実施の形態にかかるエンコーダ装置の絶対スケールおよびリードヘッドを概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【】
図面を参照して、図1aは、一般的な先行技術のインクリメンタル位置エンコーダシステムの光学的動作を概略的に示す。ここで、周期「p」を持つ周期的な一連の特徴を有するスケール100は、光に照らされ、それによって、一組の回折次数101、102、103を生成する。理解されるように、本明細書における光への言及は、紫外線から赤外線までの範囲の可視光と不可視光が含む。記載した特定の実施の形態では、近赤外線光が使用される。回折次数101、102、103は、光学素子200(例えば、レンズ、プリズム、または回折格子)によってセンサ300に中継される(センサとリレー素子の両方は、スケール100に対して移動可能であるリードヘッド内に位置する)。特に、回折次数は、センサ300で干渉し、それによって、センサ300においてM.pに等しい周期を持つ干渉縞パターン/フリンジ場(波110によって概略的に示す)を生成する。ここで、Mは、光学系の倍率であり、pは、スケール周期である。図1aでは、スケールを通して透過するように光を示すが、理解されるように、光はスケールから反射され得、したがって、センサと同じ側のスケールに位置する光源から発せられる可能性がある。理解されるように、典型的に、光の光源、リレー素子200、およびセンサ300はすべて、スケール100に対して移動するように構成されるリードヘッド装置によって提供される。
【】
理解されるように、図1aは、エンコーダ装置内で遭遇する光学的状況の簡略化した図である。実際には、図1aに示す光学的状況は、スケールの長さに沿って(すなわち、光源によって照らされるエリアにわたって)何度も繰り返され、検出器において、(例えば、図1bに概略的に示す)より長い干渉縞パターン/フリンジ場パターンを生成する。
【】
図1aおよび図1bの例示の目的のために、0次および±1次のみが示される。理解されるように、より高い回折次数が生成され、センサ300における干渉縞パターン/フリンジ場の形成に寄与することができるが、それらの強度、したがって干渉縞パターン/フリンジ場への寄与は、典型的に、0次回折次数および±1次回折次数よりもはるかに弱い(高次であるほど、強度が徐々に弱くなっていく)。
【】
理解されるように、スケールのマーク空間比(すなわち、マーク間の間隔に対するスケール特徴の幅の比)は、(エンコーダ装置の振幅スケールの場合によくあるように)完全に1:1であり、偶数の回折次数(例えば、±2次回折次数、±4次回折次数)は生成されず、奇数の回折次数のみが生成される(例えば、±3次回折次数、±5次回折次数)。実際には、いくつかのわずかな製造誤差は、スケールのマーク空間比が完全に1:1ではないことを意味し得、したがって、偶数の回折次数が存在し得る(隣接する奇数の回折次数よりも強度が大幅に低い可能性があるが)。理解されるように、スケールのマーク空間比が意図的に1:1ではないように形成される場合、顕著な偶数の回折次数が存在し得る。
【】
例示の簡潔さのために、図1aおよび図1bの光線図を透過光線図として示すが(すなわち、スケールと光学素子のそれぞれを通して光が透過するように示す)、実際には、これらのうち少なくとも1つが反射的であり得る。
【】
図2は、図1bと同様の位置エンコーダ装置の光学的動作を示す概略図であるが、本発明に従って修正されたものである。この場合、リードヘッドは、±1次回折次数の光学的状態とは異なる光学的状態で0次回折次数を符号化する回折次数エンコーダ50を含む。本実施の形態では、回折次数エンコーダ50は、第1の偏光状態で0次回折次数を符号化するように構成される第1の偏光子部54aと、0次回折次数に直交し、第2の偏光状態で±1次回折次数を符号化するように構成される2つの第2の偏光子部54b、54cとを含む。したがって、直交する偏光状態で符号化された0次回折次数および±1次回折次数のために、それらは、センサに当たるとき、互いに建設的または破壊的に)干渉しない。これは、0次項がセンサ上に形成される干渉縞パターンの変調された部分に寄与しないことを意味する。これは、センサ300に当たる干渉縞パターン/フリンジ場110’にいくつかの改善を提供する。
【】
特に、図3は、スケール100とリードヘッドの光学素子200との間の距離(一般に、スケールに対するリードヘッドの「ライドハイト(rideheight)」として知られる)が変化するにつれて、直交する偏光状態で0次回折次数および±1次回折次数を符号化することが、センサ300に当たる縞模様の視認性にどのような影響を及ぼすかを示す。図示のように、0次回折次数および±1次回折次数が、0次回折次数および±1次回折次数が互いに干渉し、0次回折次数が干渉縞パターン/フリンジ場に完全に寄与するように、同じ偏光状態(例えば、それらが両方とも偏光されないことを含む)を有すると、干渉縞パターン/フリンジ場の視認性は、p2/λの周期で変調される。ここで、pは、スケール周期であり、λは、光の波長である。0次回折次数および±1次回折次数が、センサ面で互いに干渉しないように、直交する偏光状態で符号化されるならば、変調はもはや存在しない。0次回折次数を生成するスケールを有するエンコーダ装置が、スケール周期とは独立したライドハイト公差を有することができるので、これは有益である。
【】
直交する偏光状態で0次回折次数および±1次回折次数を符号化する別の利点は、(概略的に図2に示すように)センサ300で生成した干渉縞パターン/フリンジ場110’が、例えば、図1のシステムのように、0次回折次数および±1次回折次数が同じ偏光状態を有するシステムの半分であるM.p/2に等しい周期を有することである。したがって、直交する偏光状態で0次回折次数および±1次回折次数を符号化することは、システム解像度を効果的に2倍にする。
【】
さらに、1次より大きい回折次数も、(以下に説明する実施の形態のように)±1次回折次数とは異なる光学的状態で符号化されるならば、高次高調波は、干渉縞パターン/フリンジ場から除去され、より純粋な干渉縞パターンを提供する。
【】
図4aは、光源10の画像を形成するためにレンズ40を使用する本発明の一実施の形態を示す光学図を示す。図4aでは、光源10からの光がスケール100に当たる前に、該光は、第1のレンズ20によって平行化され、0次(101)、-1次(102)、および+1次(103)回折次数が第2のレンズ40に入射することが示される。第2のレンズ40は、第2のレンズ40の背面焦点面(fp2)にスポット150を形成するように、対応する回折次数を収束させる。各スポット150は、それぞれの回折次数から形成される。スポット150は、背面焦点面fp2が、光源10が位置する面の共役面である点で、光源10の画像である。
【】
図2に示す同じ方法では、回折次数エンコーダ50は、スケールから来る±1次回折次数(102、103)とは異なる光学的状態で、スケールから来る0次回折次数(101)を符号化することができる。±1次回折次数102、103は、センサ300に向かって伝播し、相互作用(建設的かつ破壊的に干渉)して、センサ300に当たる干渉縞パターン/フリンジ場(波110’によって概略的に示す)を形成する。0次回折次数も、センサ300に向かって伝播し、センサ300に当たる。それは、±1次回折次数とは干渉せず、したがって、干渉縞パターン/フリンジ場110’に寄与しない(または干渉しない)。しかしながら、0次回折次数は、センサ300によって感知され、したがって、センサ300の出力は、0次回折次数によって影響される。しかしながら、センサに当たる0次項の強度は、実質的に一定であり、したがって、検出した干渉縞パターンを表し、位置測定に使用される変化する信号と干渉する変化する信号とは対照的に、センサの出力上に一定のバックグラウンド信号として現れる。
【】
干渉縞パターン/フリンジ場110’は、センサ300が(例えば、スケール上の点Aからの光がセンサ上の点A’に撮像され、スケール上の点Bからの光がセンサ上の点B’に撮像され、スケール上の点Cからの光がセンサ上の点C’に撮像されるように)スケール面spの共役面cpに位置する点で、スケール100の画像であると説明することができる。しかしながら、理解されるように、センサ300における干渉縞パターン/フリンジ場110’(すなわち、いわゆる「画像」)は、正弦波形を有し、一方、スケールの完全な画像は、正方形波形を有するであろう。さらに、0次回折次数(および、1次回折次数よりも大きい回折次数をブロックすることによっていずれか、または、例えば、0次回折次数と同じ方法でそれらを符号化することによって、1次回折次数よりも大きい回折次数)が、センサで形成される干渉縞パターン/フリンジ場の変調した部分に寄与するのを防止することによって、センサ300における画像が、さらに純粋な正弦波形を有し、したがって、センサ上の画像が、実際には、スケール100の「真の」または「完全な」画像ではない(むしろ、スケールの疑似画像と称することができる)。±1次回折次数以外のすべての回折次数が干渉縞パターン/フリンジ場110’に寄与することを効果的に防止するエンコーダ50のために、干渉縞パターン/フリンジ場110’は、(レンズ収差を除いて)純粋な正弦波となり、干渉縞パターン/フリンジ場110’の周期は、M.p/2となる(ここで、Mは、光学系の倍率であり、pは、スケール周期である)。本実施の形態では、Mは、スケール100とレンズ40との間の間隔の変化に伴って変化しない。
【】
図4bは、本発明の代わりの実施の形態を示す。図4bの実施の形態は、0次回折次数を抑制/ブロックするが、±1次回折次数のセンサへの通過を可能にするように、偏光素子60がセンサ300の前に位置し、その偏光方向が0次回折次数の偏光方向に直交して配置されることを除いて、図4aの実施の形態と同一である。この場合、0次回折次数は、センサに全く当たらない(同様に、±1次回折次数よりも大きい回折次数が0次回折次数と同じ偏光方向で偏光されるならば、それらもセンサに当たらない)。0次回折次数がセンサに到達するのをブロックすることは、センサ300によって感知される干渉縞パターンを大幅に改善する。実際、他の実施の形態に関連して上述したように、図3に示すように、0次回折次数および±1次回折次数の両方が干渉縞パターン/フリンジ場に完全に寄与すると、干渉縞パターン/フリンジ場の視認性は、p2/λの周期で変調される。ここで、pは、スケール周期であり、λは、光の波長である。0次項がセンサに当たらないようにそれをブロックされるならば、変調はもはや存在しない。また、図2に概略的に示すように、0次回折次数の除去は、センサ300で生成される干渉縞パターン/フリンジ場110’が(図1のシステムの半分である)M.p/2に等しい周期を有することを意味する。したがって、0次回折次数をブロックすることは、システム解像度を効果的に2倍にする。これらは、0次回折次数および±1次回折次数がセンサと相互作用/干渉しないように、異なる光学的状態でそれらを符号化するときに経験される上述と同じ効果である。しかしながら、図3に示すように、0次回折次数がセンサに全く到達しないようにそれをブロックすることは、±1次回折次数とは異なる光学的状態を有するにもかかわらず、0次回折次数がセンサ上に依然として存在する状況と比較して、干渉縞視認性が大幅に改善されるという追加の利点を有する。
【】
図4aおよび図4bの実施の形態は、透過型光学系であり、光源10からの光は、スケール100を通って透過される。図5aおよび図5b並びに図6aおよび図6bは、同じ光学スキームを示すが、反射(または「折り畳まれた」)光学系については、光源10からの光は、スケール100によって反射される。この場合、単一のレンズ40のみを使用して、光源10からの光を平行化し、スケール100とセンサ300との間に共役(conjugates)を形成する。図5a/図6aに示す図では、0次回折次数を符号化する回折次数エンコーダの一部は、光源10と一致しているように見えるが、図5b/図6bに示すように、実際には、y軸に沿ってオフセットされている。
【】
図4、図5、および図6の実施の形態では、光学系は、回折次数エンコーダ50が位置する面fp2に光源10の画像を形成するようなものである。しかしながら、必ずしもそうとは限らない。例えば、図2の実施の形態ではそうではない。
【】
図7は、スケール100を読み取るように配置された本発明にかかる光学配置を組み込んだリードヘッド400を概略的に示す。理解されるように、スケール100は、機械の第1の部分(不図示)に固定され、リードヘッド400は、機械の第2の部分(不図示)に固定され、機械の第1および第2の部分は、この場合、x軸に沿って互いに相対的に移動可能である。
【】
図示のように、スケール100は、インクリメンタルトラックを画定する一連のスケールマーキングを含む。本実施の形態では、エンコーダ装置は、光学的な回折ベースのエンコーダである。したがって、インクリメンタルトラックは、回折格子を形成する一連の周期的に配置された特徴を含む。インクリメンタルトラックは、一般に振幅スケールと称されるものでる。理解されるように、振幅スケールでは、特徴は、リードヘッドのセンサに向かって反射された(または、透過スケールの実施の形態では、透過された)光の振幅を制御するように構成される(例えば、該光を選択的に吸収したり、散乱したり、および/または反射したりすることによって)。これは、特徴がリードヘッドのセンサに向かって反射された(または、透過された光の位相を制御するように構成される(例えば、該光の位相を遅延させることによって)位相スケールとは対照的である。図示しないが、位置測定エンコーダの分野で一般的に知られるように、1つまたは複数の参照マークは、(例えば、米国特許第10281301号に記載されるように)隣接するトラックに設けられ得、または(例えば、米国特許第7659992号に記載されるように)インクリメンタルトラック内に埋め込まれ得る。そのような場合、リードヘッドは、参照マークを検出するための少なくとも1つのセンサを有するであろう。
【】
図8は、図7のリードヘッド内の図5aおよび図5bの構成要素の配置を概略的に示す。図示のように、センサ300は、プリント回路基板部材(PCB)410上に取り付けられ、(図示の方向では、回折次数エンコーダ50の後ろにある)回折次数エンコーダ50および光源10は、基板、この場合、ガラス基板420上に取り付けられる。図9は、ガラス基板420の平面図を示し、また、光源10および回折次数エンコーダ50の配置も示す。図9に示す実施の形態では、回折次数エンコーダ50は、第1~第3の細長い透明スロット54a、54b、54cを有するガラス上の不透明なエリア(図9の点線エリア52として示す)を含む。第1の透明スロット54aは、第1の偏光方向を有する偏光子を含み、第2および第3の透明スロット54b、54cは、そこを通過する光が、第1の透明スロット54aを通過した光と直交する偏光方向で偏光されるように配置された第2の偏光方向を有する偏光子を含む。回折次数エンコーダ50は、図4、図5、および図6の光学図のように、センサ300に向かって、スケールからの0次回折次数が第1の細長い透明スロット54aを通過し、(それによって、第1の偏光方向で符号化され)、±1次回折次数が第2および第3の細長い透明スロット54b、54cを通過し、(それによって、第1の偏光方向に直交する第2の偏光方向で符号化される)ように構成される。他の回折次数(すなわち、±1次回折次数よりも大きい回折次数)は、不透明なエリア52によって停止される。不透明なエリア52は、ガラス基板420上に、非常に薄い(例えば、ここでは、200nmの厚さの)金属層を含むことができる。その代わりに、不透明なエリア52は、化学的にエッチングされたスロットを有する薄い金属シムを含むことができる。理解されるように、この不透明なエリア52は、実際には不透明である必要はないが、不透明であることは、有益であり得る他の回折次数がブロックされることを意味する。
【】
記載した実施の形態では、光源10は、発光ダイオード(「LED」:light emitting diode)、特に、赤外線LEDである。しかしながら、理解されるように、LEDの代わりに、表面発光レーザ(SEL:Surface Emitting Laser)、垂直共振器型面発光レーザ(VCSEL:Vertical Cavity Surface-Emitting Laser)、エッジ発光レーザ等の他のタイプの光源を使用することができる。
【】
記載した実施の形態では、干渉縞パターンは、センサ300に形成される。しかしながら、必ずしもそうである必要はない。例えば、光学系は、回折次数がセンサでいくつかの変調スポットを生成するように構成され得る(変調スポットの強度は、リードヘッドおよびスケールの相対位置の変化と共に変化する/変調される)。干渉縞パターンを生成するシステムと同様に、変調スポットを生成するシステムでは、0次回折次数および±1次回折次数がセンサで互いに干渉しないようにそれらを符号化することは、(スポットの強度がp/2の周波数で変調する点で)エンコーダシステムの解像度を効果的に2倍にする。同様に、±1次回折次数よりも高い回折次数を±1次回折次数とは異なる光学的状態で符号化することは、変調スポット強度の高調波を減少させる/除去する。
【】
記載した実施の形態では、センサ300は、電気格子の形態であり、言い換えれば、2セット以上のインターデジタル/インターレース/インターリーブされた光感受性センサ素子(本明細書では、「光検出器」または「指(fingers)」とも称する)を含む光センサアレイである。各セットは、例えば、センサ300で干渉縞パターン/フリンジ場(波110’によって概略的に表される)の異なる位相を検出することができる。図11は、電気格子の例を示す。図11には、電気格子の一部を示され、4セットのフォトダイオード(A、B、C、およびD)の指/フォトダイオードは、インターデジタル/インターリーブされて、センサの長さ「L」に沿って延びるセンサ素子のアレイを形成する。
【】
1つのセット内の各指/フォトダイオードからの出力は、単一の出力を提供するために結合され、それによって、4つのチャネル出力:A’、B’、C’、およびD’をもたらす。そして、これらの出力は、直交信号SINおよびCOSを取得するために使用される。特に、A’-C’は、第1の信号(SIN)を提供するために使用され、B’-D’は、第1の信号から90度位相がずれた第2の信号(COS)を提供するために使用される。特定の実施の形態では、電気格子が4つのチャネルA’、B’、C’、およびD’を提供する4セットのフォトダイオードを含むが、これは必ずしもそうである必要はない。例えば、電気格子は、2つのチャネルA’およびB’のみを提供する2セットのフォトダイオードを含むことができる。
【】
理解されるように、上述の電気格子の代わりに、他のタイプのセンサを使用することができる。例えば、変調スポットが干渉縞パターンの代わりにリードヘッドの光学系によって作成される実施の形態では、(例えば、米国特許第4776701号に記載のように)変調スポットの強度を検出するために、バルクセンサフォトダイオードを使用することができる。
【】
上述の実施の形態では、0次回折次数および±1次回折次数は、センサ300で互いに全く相互作用/干渉しないことを意味する直交する偏光方向で符号化される。これは必ずしもそうである必要はない。例えば、特定の装置構成および/または所望の性能向上に応じて、例えば、センサによって感知される信号の変調した部分(例えば、干渉縞パターン)に対する0次回折次数の影響が、少なくとも90%だけ、例えば、少なくとも95%だけ、例えば、少なくとも98%だけ弱められることが好ましいが、センサによって感知される信号の変調した部分(例えば、干渉縞パターン)に対する0次回折次数の影響が少なくとも50%だけ弱められるように、0次回折次数が±1次回折次数と相互作用/干渉することができる程度を提言することによって、0次回折次数が±1次回折次数と相互作用/干渉することができる程度を単に部分的に減らすことから、十分な利益が得られるかもしれない。したがって、そのような代わりの実施の形態では、回折次数エンコーダ50は、0次回折次数のみを偏光するように構成され得る(したがって、領域54b、54cは、±1次回折次数を非偏光のままにする偏光子が存在しない状態で空のままにされ得る)。そのような実施の形態では、0次回折次数は、±1次回折次数の光学的状態(すなわち、非偏光状態)とは異なる光学的状態(すなわち、偏光状態)を有する。そうすることにより、0次回折次数の強度が低減し、それによって、±1次回折次数と相互作用する程度が低下し、センサによって感知される信号にいくつかの改善がもたらされる。
【】
別の代わりの実施の形態では、回折次数エンコーダ50は、0次回折次数のみを偏光するように構成され得(したがって、領域54b、54cは、±1次回折次数を非偏光のままにする偏光子が存在しない状態で空のままにされ得)、偏光フィルタは、偏光した0次回折次数がセンサ300に到達するのをブロックするように適切に構成されるリードヘッド内に設けられ得る。
【】
他の実施の形態では、0次回折次数のための偏光子54aおよび±1次回折次数のための偏光子54b、54cは、直交して配置される偏光軸を有する必要はなく、これは、両方が非偏光のままである(しかし、もちろん、直交性が高いほど、それらは、0次回折次数と±1次回折次数との間の相互作用が少ないために得ることができるより多くの利点がある)場合と比較して、センサによって感知される信号にいくつかの改善がもたらされる。
【】
図4aおよび図5の実施の形態では、0次回折次数は、センサ300によって感知され、センサ300によって出力される信号は、0次回折次数信号情報を含む。図4bおよび図6の実施の形態は、センサの前に配置される偏光フィルタによって、0次回折次数がセンサに到達するのを防止する。代わりの実施の形態では、センサ自体は、それが(例えば、センサ上に統合された偏光子によって)0次回折次数を感知しないように構成され得、それによって、センサの前に配置される別の偏光フィルタの必要性を否定する。
【】
上述の実施の形態では、光源10は、近赤外線範囲の電磁放射(EMR:electromagnetic radiation)を放射する。しかしながら、理解されるように、これは、必ずしもそうである必要はなく、他の範囲、例えば、赤外線から紫外線までの任意の範囲でEMRを放射することができる。理解されるように、光源10のための適切な波長の選択は、EMR波長で動作する適切な格子および検出器の利用可能性を含む多くの要因に依存し得る。
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上述の実施の形態では、光源10は、非偏光を放射し、スケールに当たる光は、偏光されておらず、スケール100から来る回折次数は、偏光されない。しかしながら、必ずしもそうである必要はない。例えば、光源10は、偏光を放射することができ、偏光は、光源10と回折次数エンコーダ50との間の点に配置することができる。そのような場合、回折次数エンコーダは、回折次数の1つまたは複数の偏光方向を変化させるための1つまたは複数の光学デバイス(例えば、1つまたは複数の波長板)を含むことができる。例えば、回折次数エンコーダ50の第1の透明領域54aは、0次回折次数の偏光方向を90°回転させる半波長板を含むことができ、第2および第3の透明領域54b、54cは、明確であり、±1次回折次数の偏光方向を変化させないように構成され得る(それによって、直交する偏光方向を有する0次回折次数および±1次回折次数をもたらす)。
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上述の実施の形態では、主な焦点は、異なる光学的状態を有するように、0次回折次数および±1次回折次数を符号化することである。しかしながら、本発明は、異なる回折次数の組み合わせを符号化するために使用され得る。例えば、回折次数は、0次回折次数および±1次回折次数が同じ光学的状態を有するが、他の回折次数(例えば、3次回折次数および/または5次回折次数)が0次回折次数および±1次回折次数の光学的状態とは異なる光学的状態を有するように符号化され得る。
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図4~図9の上述の実施の形態は、屈折レンズ40を使用して、センサに向かって回折次数を中継する。しかしながら、理解されるように、これは必ずしもそうである必要はない。例えば、図12は、本発明の別の実施の形態にかかるインクリメンタルスケール100およびリードヘッド400’を備えるエンコーダ装置の光学系を概略的に示す。それは、センサに向けて回折次数を中継するために、屈折レンズ40に依存してないことを除いて、図6のものと同様である(同様の部分が、同様の参照符号を共有する)。本実施の形態では、0次回折次数および±1次回折次数は、スケール100に当たり、スケール100によって反射される光源からの光から生成される。図示のように、0次回折次数および±1次回折次数は、第1の平面pl1で空間的に分離される。回折次数エンコーダ50は、第1の平面pl1に位置する。図6の実施の形態によれば、回折次数エンコーダは、(例えば、「垂直」偏光軸を有する)偏光フィルタ54aを含む。偏光フィルタ54aは、第1の(例えば、垂直)偏光方向で0次回折次数を符号化するように、0次回折次数と一致する。回折次数エンコーダは、+1次回折次数および-1次回折次数に一致する第2および第3の偏光フィルタ54b、546cをさらに含む。第2および第3の偏光フィルタ54b、54cは、±1次回折次数が互いに同じ(例えば、「水平」)偏光方向を有するが、0次回折次数の偏光方向とは異なるように、互いに同じ方向で構成される。回折格子G2は、偏光した±1次回折次数を収束させるように配置される。0次回折次数は偏向されない。したがって、0次回折次数および±1次回折次数は、センサ300が位置する平面pl2で交差する。図6の実施の形態によれば、第1の偏光子60は、センサ300の前に位置することができ、それがセンサ300に到達しないように、0次回折次数をフィルタリングするように構成され得る。図示の明確さのために、図12から光源10を省略している。理解されるように、必要に応じて、スケールに向かって光源からの光を平行化するために、別の屈折レンズまたは格子を使用することができる。
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上述の実施の形態では、スケールは、任意の参照マークのないインクリメンタルスケールを含む。もちろん、スケールは、1つまたは複数の参照マーク、例えば、1つまたは複数の光学参照マークを含むことができる。したがって、リードヘッドは、1つまたは複数の参照マークセンサを含むことができる。上述のように回折次数を符号化することは、参照マークの検出のための利益を提供することができる。例えば、上述のように回折次数を符号化することは、参照マーク検出に有益であり得る再構成された信号の形態を変化させることができる。必要に応じて、符号化した回折次数の1つまたは複数がインクリメンタルセンサおよび/または参照マークセンサに到達するのをブロックするために、1つまたは複数のフィルタを設けることができる。例えば、フィルタは、符号化した0次回折次数が図4bおよび図6に関連して上述したようなインクリメンタルセンサに到達するのをブロックするように構成されるインクリメンタルセンサの前に配置され得るが、参照マークセンサの前にはフィルタが使用されない。それに加えてまたはその代わりに、フィルタは、参照マークセンサの前に配置され得、符号化した±1次回折次数をブロックするように構成される。
【】
図13は、参照マークおよび関連する参照マークセンサを備える例示のエンコーダ装置800を示す。本実施の形態では、リードヘッド806(明確にするために、その本体を省略する)は、本実施の形態では発光ダイオード(LED)(本実施の形態では、赤外線を放射する)の形態の光源812と、レンズ814と、回折次数エンコーダ816(「光学空間エンコーダ」とも称し得る)と、第1の(以下、「一次」と称する)位置情報センサ818と、第2の(以下、「二次」と称する)位置情報センサ820と、第1の(「一次」)センサフィルタ822とを含む。光源812および回折次数エンコーダ816は、実質的に同じ平面で、不透明な基板815上に設けられる。理解されるように、この基板815のエリアは、実際には不透明である必要はないが、不透明であることは、有益であり得る他の回折次数がブロックされることを意味する。一次位置情報センサは、インクリメンタル特徴810によって生成される信号/結果として生じる場を検出し、インクリメンタル位置を決定/監視可能な信号を出力するように構成され、第2の位置情報センサは、参照マーク811によって生成される信号/結果として生じる場を検出し、参照マークの存在を示す信号を出力するように構成される。したがって、一次位置情報センサ818は、インクリメンタルセンサ818と称され得(以下、そうされ)、二次位置情報センサ820は、参照マークセンサ820と称され得る(以下、そうされる)。LED812からの光は、レンズ814を介してスケール804に向かって放射される。LED812は、LED812からの光がレンズ814によって実質的に平行化されるようい、レンズ814の焦点面fpに実質的に配置される。LED812からの光は、スケール上のフットプリント824を照らす。レンズ814は、スケール804によって反射される光をインクリメンタルセンサ818および参照マークセンサ820に中継する。回折次数は、レンズ814に入射し、これは、レンズ814の背面焦点面fpにスポット850を形成するように、対応する回折次数を収束させる。各スポットは、それぞれの回折次数から形成される。スポット850は、背面焦点面fpが、光源が位置する平面の共役面であるという点で、光源の画像である。
【】
回折次数エンコーダ816は、スポット850と共存する。特に、本実施の形態では、回折次数エンコーダ816は、0次回折次数スポット250aと一致する(例えば、「垂直」偏光軸を有する)偏光フィルタ816と、±1次回折次数スポット850b、850cと一致する第1および第2の非偏光透明領域816b、816cとを含む。したがって、回折次数エンコーダ816は、±1次回折次数を非偏光のままにしながら、垂直偏光で0次回折次数を符号化する。したがって、0次回折次数は、±1次回折次数の光学的状態とは異なる光学的状態を有する。図示のように、第1、第2、および第3の偏光フィルタ816a、816b、816cは、それらが互いに直接接触しないように離間されるが、これは、必ずしもそうである必要はない。
【】
0次回折次数および±1次回折次数は、インクリメンタルセンサ818および参照マークセンサ820に向かって伝播する。上述のように、一次センサフィルタ822は、インクリメンタルセンサ818に向かって進む回折次数の光路に位置する。一次センサフィルタ822は、「水平」偏光軸、すなわち、第1の偏光フィルタ16aの偏光軸に直交する軸を有する偏光フィルタを含む。したがって、0次回折光は、一次位置情報センサに到達するのを実質的にブロックされる。対照的に、±1次回折光は、(処理中に「水平に」偏光されるにもかかわらず)一次センサフィルタ822を通過することができ、それによって、インクリメンタルセンサ818に当たる。特に、±1次回折次数は、インクリメンタルセンサ818に向かって伝播し、相互作用(建設的かつ破壊的に干渉)し、インクリメンタルセンサ818に当たる干渉縞パターン(または「フリンジ場」)を形成する。
【】
記載した実施の形態では、(本実施の形態では、第1および第2のフォトダイオード820a、820bを含む分割検出器を含む)参照マークセンサ820の前に対応するフィルタがない。したがって、0次回折次数および±1次回折次数はすべて、参照マークセンサ820に当たる。様々な要因(以下でより詳細に説明する)に応じて、状況によっては、参照マークセンサの前に対応するフィルタを配置しないことが好ましい場合がある。実際、参照マークセンサに当たる0次回折次数および±1次回折次数の両方の存在が参照マークセンサ820で形成される光信号、例えば、「画像」または「疑似画像」(後述)に有害な影響を及ぼさないならば、参照マークセンサ820の前に対応するフィルタを設ける利点はない(実際、そうすると測光性能の低下のため、有害であり得、および/またはより鮮明な参照マーク画像を提供することができる)。
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注目すべき1つのことは、本実施の形態では、第1の偏光子816aによって0次項が偏光されたため、0次回折次数および±1次回折次数が不均等に弱められることである。必要に応じて、第1および第2の非偏光透明領域816b、816cを、「水平」偏光軸を有する(すなわち、第1の偏光フィルタ816aの偏光軸に直交する偏光軸を有する)第2および第3の偏光フィルタ816b、816cに置き換えることによって、不均等に弱まることを回避することができる。そのような実施の形態では、参照マークセンサ820に当たる0次回折次数および±1次回折次数は、等しく弱められ、これは、参照マークセンサに当たるより良い品質の画像をもたらし得る。さらに、±1次回折次数は、まだ一次センサフィルタ822を通過し、干渉して、インクリメンタルセンサ18条に干渉縞パターンを形成する。さらに任意の実施の形態では、第2の(「二次」)センサフィルタを第2の/参照マークセンサ820の前に設けて、1つまたは複数の回折次数をフィルタリングすることができる。例えば、状況によっては(例えば、参照マークが構造化/パターン化されるならば)、参照マークセンサで形成される参照マーク信号が0次回折次数のみから形成されるように、±1次回折次数(および、任意選択で、より高い回折次数)をフィルタリングすることは、有益であり得る。
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図10は、一次センサフィルタ822が、回折次数エンコーダ16からの光を直交する偏光状態の2つのビームに分割する偏光ビームスプリッタ870に置き換えられたことを除いて、上述の図13のものと実質的に同じ実施の形態を示す。特に、偏光ビームスプリッタ870により、(主に)垂直偏光のみが参照マークセンサ820に向かって真っすぐに通過することを可能にし、(主に)水平偏光のみがインクリメンタルセンサ818に向かって偏向されることを可能にする。結果として、(回折次数エンコーダ16の第1の偏光フィルタ16aによって垂直に偏光された)0次回折は、インクリメンタルセンサ818に向かって伝播せず、インクリメンタルセンサ818で形成される信号に寄与しないが、(なぜならば、偏光ビームスプリッタ870によって実質的にブロックされるからである)、0次回折次数および±1次回折次数の両方は、参照マークセンサ20で形成される信号に寄与する。偏光ビームスプリッタの正確な位置は、回折次数エンコーダ816と検出面との間に配置されている限り、重要ではない。したがって、いくつかの用途では、偏光ビームスプリッタの前面に回折次数エンコーダ基板を配置し、および/または出口面に検出器818、820を配置することが有利であり得る。
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別の代わりの実施の形態では、スケールは、絶対スケールを含むことができる。上述のように構成され得る絶対スケールのためのリードヘッドは、例えば、スケールからの回折次数が異なる光学的状態で符号化されるように構成され得る。これは、異なる方法で符号化した回折次数が互いに干渉/相互作用せず、それによって、センサによって感知される信号を改善するようにし得る。例えば、そのような場合、±1次回折次数および0次回折次数が異なる光学的状態を有するように、絶対エンコーダの回折次数を符号化することは有益であり得る。繰り返しになるが、これは、それらが相互作用せず、それによって、センサ上の関心のある信号を改善することを意味し得る。絶対エンコーダの特に好ましい実施の形態では、±1次回折次数(および、著しい程度に存在するならば、より高い次数)は、実質的に0次回折光のみがリードヘッドのセンサに当たるように、リードヘッドのセンサに到達するのを実質的に弱められる/ブロックされる(または、センサは、±1次回折次数の光学的状態に盲目である)。例えば、適切に構成された偏光子をセンサから配置して、±1次回折次数をフィルタリングすることができる。
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上述の実施の形態のすべては、異なる光学的状態で異なる回折次数を符号化するために、偏光に依存する。しかしながら、必ずしもそうである必要はない。例えば、異なる回折次数は、異なる波長で符号化され得る。図14は、そのような実施の形態を示す。本実施の形態のエンコーダ900は、図13の実施の形態といくつかの類似点を有し、同様の部分は、同じ参照符号を共有する。本実施の形態では、参照マーク911は、構造化/パターン化参照マークを含み、したがって、参照マークセンサ920は、リードヘッドが参照マーク911を通過するとき、参照マーク911の画像がフォトダイオードと位置合わせされ、その上に当たる光の強度の急激な変化を引き起こすように、フォトダイオード920a、920b、920cの対応するパターンを含む。図13の実施の形態の単一のLED812の代わりに、本実施の形態は、赤色LED912および赤色LED913を含み、それらからの光は、レンズ814によって平行化され、スケール904上のフットプリント824を照らす。本実施の形態では、参照マークセンサ920の前に二次センサフィルタ923が設けられる。本実施の形態では、回折次数エンコーダ916と、一次および二次センサフィルタ922、923とは、それぞれのインクリメンタルセンサ818および参照マークセンサ920で形成される信号にどの回折次数が寄与するか、寄与しないかを選択的に制御するために、偏光フィルタとは対照的に、波長(例えば、色付き)フィルタを含む。特に、回折次数エンコーダ916に関して、第1の波長フィルタ916aは、青色の波長のみで0次項を符号化する青色フィルタを含み、第2および第3の波長フィルタ916b、916cは、赤色の波長のみで±1次回折次数を符号化する赤色フィルタを含む。したがって、0次回折次数がインクリメンタルセンサ818で形成される信号に寄与するのを防止するために、一次センサフィルタ922は、赤色の波長を有する光のみが通過することができる赤色波長フィルタを含む。同様に、±1次回折次数が参照マークセンサ920で形成される信号に寄与するのを防止するために、二次センサフィルタ923は、青色の波長を有する光のみが通過することができる青色波長フィルタを含む。他の実施の形態に関連して上述したように、必要に応じて、一次または二次センサフィルタ922、923を省略することができる。理解されるように、本例では、赤色及び青色の波長が使用されるが、他の波長を使用することができる。また、2つの異なる単色光源の代わりに、単一の多色光源を使用することができる。
【】
これまでに記載の実施の形態は、1つまたは複数の参照マークを有する(または、任意選択で、有さない)インクリメンタルスケールを備えるインクリメンタルエンコーダに関連していた。本発明はまた、図15に示すような絶対スケールを備える絶対エンコーダと共に使用することができる。図15の実施の形態では、絶対スケール504は、概念的に周期的に配置された特徴を含むが、選択した特徴は、スケールの測定長に沿って一意/絶対位置データを符号化するために除去されている。データは、例えば、疑似ランダムシーケンスまたは離散的なコードワードの形式であり得る。そのようなスケールの詳細は、米国特許第7499827号および米国特許第5279044号に記載されている。リードヘッド506(明確にするために、その本体を省略する)は、本発明の他の実施の形態に関連して上述したものと同一のいくつかの部分を共有し、したがって、同様の部分は、同じ参照符号を共有する。例えば、リードヘッド506は、光源10(本実施の形態では、非偏光LED光源)と、レンズ14と、回折次数エンコーダ50とを含む。
【】
本実施の形態では、リードヘッド506は、絶対センサ520を含み、絶対センサ520は、画像(または「疑似画像)が当たるフォトダイオードアレイ(本実施の形態では、1次元フォトダイオードアレイであるが、2次元でもあり得る)を含む。既知であり、例えば、米国特許第7499827号、米国特許第5279044号、および米国特許第10989567号に記載のように、絶対/一意コードを抽出し、それによって、絶対位置を決定するために、スケールの画像を処理することができる。
【】
上述の参照マークの実施の形態と同様に、0次項が絶対センサに当たる信号に寄与可能であることは有益であり得る。さらに、上述の参照マークの実施の形態と同様に、±1次回折次数(および、任意選択で、より高い次数)が絶対センサ520に当たる信号に寄与するのを防止することは有益であり得る。したがって、回折次数エンコーダ50の第2および第3の偏光フィルタ54b、54cの偏光軸に直交する偏光軸を有する絶対センサ520の前に、二次センサフィルタ523を設けることができる。特に、本実施の形態では、第2および第3の偏光フィルタ54b、54cは水平偏光軸を有し、二次センサフィルタ523は垂直偏光軸を有する。
【】
本実施の形態では、リードヘッド506は、任意のインクリメンタル検出器300と、一次センサフィルタ60とをさらに含み、それらは、図6の実施の形態に関連して上述したものと同じ方法で構成および配置される。絶対位置は、微細ピッチ絶対位置を提供するために、インクリメンタル検出器300から決定されるインクリメンタル位置と組み合わせることができる。任意選択で、絶対位置が決定されると、インクリメンタル検出器300からの出力を監視することによって、その後の位置を単独で決定することができる。図6の実施の形態によれば、0次項は、インクリメンタルセンサ18によって検出される信号を形成するのに寄与しないように、ブロックされる。他の実施の形態とどうように、一次センサフィルタ60は、回折次数エンコーダ50の第1の偏光フィルタ54aの偏光軸に垂直な偏光軸を有する偏光フィルタを含む。特に、本実施の形態では、第1の偏光フィルタ54aは垂直偏光軸を有し、一次センサフィルタ60は水平偏光軸を有する。
【】
図16は、絶対スケール604を備える絶対エンコーダ600の別の実施の形態を示す。絶対スケール604は、本実施の形態では、スケールがマルチトラック配置を含み、絶対コード特徴が純粋なインクリメンタルトラック605のいずれかの側に設けられる絶対スケールトラック603内に設けられることを除いて、図15に関連して上述したものと実質的に同一である(同様の部分は、同じ参照符号を共有する)。図示のように、絶対スケールトラック603はまた、絶対スケールトラック603のより粗いピッチ/周期特徴の間の空間内により細かいピッチ/周期インクリメンタル特徴を含む。一例として、絶対位置情報を符号化する絶対スケールトラックの粗い特徴は、約32μmの公称周期を有することができ、より細かいピッチ/周期インクリメンタル特徴は、約8μmの周期を有することができる。結果として、第1の一連の位置特徴(例えば、8μmのインクリメンタルスケール特徴)によって生成される第1セットの回折次数と、第2の一連の位置特徴(例えば、絶対スケール特徴)によって生成される第2セットの回折次数との2セットの回折次数が効果的に生成される。実際、本実施の形態では、第1セットの回折次数の0次回折次数は、回折次数エンコーダ50の第1の偏光フィルタ54aを通過し、第1セットの回折次数の±1次回折次数は、第2および第3の偏光フィルタ54b、54cを通過するが、第2セットの回折次数の0次回折次数および±1次回折次数はすべて、回折次数エンコーダ50の第1の偏光フィルタ54aを通過する。第1セットの回折次数のより高い回折次数(例えば、±3次回折次数、±5次回折次数)は、不透明な基板15によってブロックされる。第2セットの回折次数の±3次回折次数は、回折次数エンコーダ50の第2および第3の偏光フィルタ54b、54cを通過する。第2セットの回折次数の±3次よりも高い回折次数は、実質的に有意ではないパワーを有するが、それらの存在するものは、不透明な基板15によってブロックされるであろう。理解されるように、どの回折次数がどのフィルタを通過するかは、システムに依存し、偏光フィルタのサイズおよび/または位置を含む様々な要因に依存し得る。
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図示のように、図15の実施の形態のセンサ配置は、絶対センサ820のリードヘッドがそれらの間に位置するインクリメンタルセンサ300で2つに分割されている点で、図14の実施の形態とはわずかに異なる。図15の実施の形態の変形は、絶対スケール特徴がインクリメンタルスケール特徴にわたって完全に延びる(すなわち、2つの絶対トラック603の間に純粋なインクリメンタルスケールトラック605がないようにする)ことである。むしろ、図14の実施の形態のように、インクリメンタル特徴全体にわたって絶対スケール特徴を完全に埋め込むことができる。この場合、本実施の形態では、インクリメンタルおよび絶対位置特徴が異なる公称期間を有するために、2セットの回折次数に関するコメントは依然として適用される。必要に応じて、代替的な構成では、図14の実施の形態(すなわち、2つのセンサを並列に配置)に従って、インクリメンタルセンサ300および絶対センサ620を配置することができる。
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線形エンコーダ装置に関連して、本発明を上述した。しかしながら、本発明は、(リング部材の外側円筒形表面上にスケール特徴を形成する)リングエンコーダと(ディスク部材の平面上にスケール特徴を形成する)ディスクエンコーダの両方を含む回転エンコーダ装置にも等しく適用可能である。
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【国際調査報告】

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