(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】
(54)【発明の名称】圧迫衣類の製造方法及び圧迫衣類
(51)【国際特許分類】
【FI】
【審査請求】有
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】
(86)(22)【出願日】
(85)【翻訳文提出日】
(86)【国際出願番号】
(87)【国際公開番号】
(87)【国際公開日】
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】506215320
【氏名又は名称】エシティ・ハイジーン・アンド・ヘルス・アクチエボラグ
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】サーシャ・プラッツ
(72)【発明者】
【氏名】ベルンハルト・フランケンベルク
【テーマコード(参考)】
【Fターム(参考)】
3B018AC01
3B018JA01
4L002AA05
4L002AC01
4L002BA01
4L002BA06
4L002BB01
4L002EA00
4L002EA06
4L002FA01
(57)【要約】
少なくとも1つの弾性ヤーンを含む平編み二層生地を含む圧迫衣類を製造する方法であって、a)二層生地のパターン段を形成するために前側主針床の針の段および後側主針床の針の段で編み目を編むステップと、b)少なくとも1つの空の針および/または2つ以上の編み目を保持する少なくとも1つの針が針のそれぞれの段内に存在するように、少なくとも1つの編み目を少なくとも1つの編み目が編まれるそれぞれの針に隣接する針に移行するステップと、c)前側主針床および後側主針床の針の段でさらなる編み目を編むことによりさらなるパターン段を編むステップであって、さらなる編み目が、ステップa)で編まれた編み目と少なくとも部分的に噛み合う、編むステップとを含む、方法。
【特許請求の範囲】
【請求項】
少なくとも1つの弾性ヤーンを含む平編み二層生地を含む圧迫衣類を製造する方法であって、前記方法が、
a)前記二層生地のパターン段を形成するために、前側主針床の針の段で編み目を編むとともに後側主針床の針の段で編み目を編むステップであって、前記パターン段が、少なくとも前記二層生地の第1層を形成するための第1編み段と、前記二層生地の第2層を形成するための第2編み段とを含む、ステップと、
b)少なくとも1つの空の針および/または2つ以上の編み目を保持する少なくとも1つの針が前記前側主針床の針の前記それぞれの段または前記後側主針床の針の段内に存在するように、少なくとも1つの編み目を、前記前側主針床の針の前記段で編まれた前記パターン段内からおよび/または少なくとも1つの編み目を、前記後側主針床の針の前記段で編まれた前記パターン段内から、前記少なくとも1つの編み目が編まれる前記それぞれの針に隣接する針へ移行するステップと、
c)前記前側主針床の針の前記段でさらなる編み目を編むことおよび前記後側主針床の針の前記段でさらなる編み目を編むことによりさらなるパターン段を編むステップであって、前記さらなる編み目が、ステップa)で編まれた前記編み目と少なくとも部分的に噛み合い、前記さらなるパターン段が、前記二層生地の前記第1層を形成するためのさらなる第1編み段と前記二層生地の前記第2層を形成するためのさらなる第2編み段とを含み、前記さらなる編み目が、ステップb)の前記少なくとも1つの空の針および/または前記2つ以上の編み目を保持する少なくとも1つの針のそれぞれの1つで編まれた編み目を含むステップと
を含んでなる、方法。
【請求項】
ステップc)下で前記少なくとも1つの空の針で編まれたおよび/または前記2つ以上の編み目を保持する少なくとも1つの針で編まれた前記編み目が、前記さらなる第1編み段またはさらなる第2編み段の一方の一部である、請求項1に記載の方法。
【請求項】
ステップc)において、前記さらなる編み目を前記編むことが、前記前側主針床および後側主針床のそれぞれの1つで実施される、好ましくは、ステップa)で編まれた編み目と噛み合う前記さらなる編み目が前記それぞれの前側主針床および後側主針床の同じもので編まれる、請求項1または2に記載の方法。
【請求項】
前記二層生地の前記第1層を形成する編む方向において互いに隣接する編み目の数と、それぞれのパターン段内で前記二層生地の前記第2層を形成する、前記編む方向において互いに隣接する編み目の数との差が2以下である、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項】
前記前側主針床の針の前記段内に存在する前記少なくとも1つの空の針および/または前記2つ以上の編み目を保持する少なくとも1つの針が、前記後側主針床の針の前記段内に存在する前記少なくとも1つの空の針および/または前記2つ以上の編み目を保持する少なくとも1つの針の位置に対応する位置を有し、両位置が前記編む方向において画定されるように、ステップb)下で前記少なくとも1つの編み目を前記移行することが、前記前側主針床の針の前記段および前記後側主針床の針の前記段の両方で並行して実施される、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項】
ステップb)下で前記少なくとも1つの編み目を前記移行することが、前記少なくとも1つの編み目を、前記前側主針床の針の前記段内の針から追加的な後側針床の選択された針へ前記移行すること、および/または、前記少なくとも1つの編み目を、前記後側主針床の針の前記段内の針から追加的な前側針床の選択された針へ前記移行することを含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項】
前記それぞれの追加的な前側針床または追加的な後側針床の前記選択された針が、前記移行することの前または後で、編む方向から見て、前記それぞれの前側主針床または後側主針床の前記段内の前記針に対して横方向にオフセットするように移動させられる、請求項6に記載の方法。
【請求項】
ステップb)下で前記二層生地の前記第1または第2層のそれぞれの1つの一部を形成する少なくとも1つの編み目を移行することおよび前記移行された少なくとも1つの編み目と互いに噛み合うステップc)下での前記さらなる編み目のさらなる少なくとも1つの編み目を前記編むことが、直接連続して実施される、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項】
各パターン段において、前記第1および第2編み段に沿って少なくとも10編み目ごとに相互接続編み目が提供され、前記二層生地の前記第1層および第2層を相互接続し、前記相互接続編み目は好ましくは、少なくとも6編み目ごと、より好ましくは少なくとも4編み目ごと、および最も好ましくは少なくとも2編み目ごとに提供される、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項】
インレイ糸が、それぞれのパターン段の前記相互接続編み目の上に置かれ、前記前側主針床と前記後側主針床との間に延び、前記インレイ糸が好ましくは弾性糸である、請求項9に記載の方法。
【請求項】
前記生地の前記第1層が第1ヤーンからなるまたはこれを含み、前記生地の前記第2層が第2ヤーンからなるまたはこれを含む、請求項1~10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項】
前記第1ヤーンおよび前記第2ヤーンが異なる特性を有し、好ましくは前記第1ヤーンが疎水性であり、前記第2ヤーンが親水性である、請求項11に記載の方法。
【請求項】
前記方法が、前記圧迫衣類を形成するために各編み段におけるそれぞれの最初および最後の編み目により形成された前記平編み生地の長手方向側縁を結合する最終ステップを含み、ステップa)が、着用者から寸法情報を得ることまたは前記圧迫衣類により支持されることになる身体部位のための予め設計された圧迫衣類についての寸法情報を得ることにより先行され、前記ステップa)、b)およびc)が各々、各それぞれの編み段における編み目の量が前記寸法情報に対応し、結合後の前記平編み生地の中心軸が前記身体部位の中心長手方向軸と一致するように実施され、前記身体部位が好ましくは人体の部位である、請求項1~12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項】
前記第1編み段および前記第2編み段が、所定の複数のセクションに一緒に細分化され、各セクションが、前記第1編み段および前記第2編み段の両方からの編み目の予め決められた量を含み、ステップb)における前記移行することが、前記少なくとも1つの空の針および/または2つ以上の編み目を保持する少なくとも1つの針が、それぞれのセクションの始めまたは終わりに存在するように、1つまたは複数のセクションの編み目を前記移行することを含む、請求項1~13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項】
ステップb)における前記移行することが、それぞれのセクションの前記始めまたは終わりでのみ実施される、請求項14に記載の方法。
【請求項】
少なくとも4つのセクションが存在する、請求項14または15に記載の方法。
【請求項】
それぞれのセクションにおける前記第1編み段の編み目の予め決められた量が、前記それぞれのセクションにおける前記第2編み段の編み目の予め決められた量に等しい、請求項14、15、または16に記載の方法。
【請求項】
前記方法が、医療用圧迫衣類の製造に適合される、請求項1~17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項】
前記生地が、請求項1~12のいずれか一項に記載の方法ステップにより製造される、圧迫衣類のための二層生地。
【請求項】
圧迫衣類のための二層生地であって、前記二層生地が、少なくとも1つの弾性ヤーンと、2つ以上の編み段からなる第1層と、2つ以上の編み段からなる第2層とを含む平編み生地であり、前記第1層の前記2つ以上の編み段のそれぞれの編み段の長さが前記第2層の前記2つ以上の編み段の対応する編み段の長さと一致し、前記生地が、前記生地の幅および長さに沿って分散されたウェール開始位置およびウェール終了位置を含むように、それぞれの編み段の編み目の量が、先行する編み段に対して前記編み段内の位置で増加または減少する、二層生地。
【請求項】
前記第1層の前記2つ以上の編み段のそれぞれの1つの編み段および前記第2層の前記2つ以上の編み段のそれぞれの1つの編み段が、3つ以上の相互接続編み目を介して相互接続され、好ましくは前記第1層の前記2つ以上の編み段の各編み段が、前記第2層の前記2つ以上の編み段の対応する編み段と相互接続される、請求項20に記載の二層生地。
【請求項】
各編み段が少なくとも4つのセクションに細分化されるように、前記生地が、前記生地の幅方向において少なくとも4つのセクションを含むように、前記幅に沿ったウェール開始位置およびウェール終了位置の前記分散が前記生地の前記長さに沿って一定であり、各セクションが、前記生地の前記長さに対応する長さを有し、前記長さが前記生地の平置き位置において決定され、編み段内の各ウェール開始位置およびウェール終了位置がセクションの最初のまたは最後の編み目に対応する、請求項20または21に記載の二層生地。
【請求項】
請求項1~18のいずれか一項に記載の方法で製造された圧迫衣類。
【請求項】
請求項19~22のいずれか一項に記載の平編み二層生地と、ジョイントであって、前記生地の各編み段におけるそれぞれの最初および最後の編み目により形成された平編み二層生地の長手方向縁が、圧迫衣類が管状形状を有するように互いに取り付けられたジョイントとを含む、圧迫衣類。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【】
少なくとも1つの弾性ヤーンを含む平編み二層生地を含む圧迫衣類を製造する方法に関する。本開示はさらに、圧迫衣類のための平編み生地および圧迫衣類
【背景技術】
【】
圧迫衣類は、浮腫、静脈瘤、静脈不全の回避および治療のために、並びに特定の外科的処置および(火傷)負傷の後に使用される。そのような圧迫衣類は、限定するものではないが、圧迫ストッキング、圧迫手袋、圧迫レギンスおよび圧迫アームスリーブであり得る。これらの衣類は主に、良好な弾性特性を提供するために少なくとも1つの伸縮性のあるヤーンまたは糸を使用して、横編み機または丸編み機で編まれた生地として製造される。
【】
圧迫療法の成功のための前提条件は、衣類の適切な適合である。影響を受ける身体部位への適合が不十分な衣類は、患者の支持を低下させる、すなわち、患者が衣類を着用している時間が短くなり、また、影響を受ける身体部位の全ての領域において望ましい圧迫レベルを生じない。特に強く影響を受ける身体部位、直径が大きいおよび/または不均一な表面形状を有し得る身体部位について、衣類の、良好で長続きする適合を確保することは困難となり得る。したがって、そのような身体部位のために、それぞれの身体部位の測定に基づく衣類を製造することにより身体部位に特に適合されたカスタマイズされた衣類を製造することが慣例となっている。
【】
衣類に特定の身体部位に一致する形状を与えるために、平らな編生地は、身体部位の周囲の長さがより短い領域においてよりも周囲の長さがより大きい領域においてコース当たりより多くの編み目で編まれる。ここに、編み目は一般に、平編みの生地における各後続のコースの縁で追加または除去される。平編み生地を作った後で、所望の3次元形状を有する衣類を提供するために、その長手方向縁は縫い合わされる。しかしながら、端で編み目を追加および除去することは、当然のことながら、圧迫物品が身体部位の生体構造を模倣し得る程度を限定し、一般に、不完全な適合をもたらす。
【先行技術文献】
【特許文献】
【】
【特許文献】国際公開第2020/207600A1号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【】
本発明の目的は、したがって、より良好に適合する圧迫衣類を製造する方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【】
本開示の第1態様によると、請求項1による、少なくとも1つの弾性ヤーンを含む平編み二層生地を含む圧迫衣類を製造する方法を通じて解決策が提供される。特に、方法は、
a)二層生地のパターン段を形成するために、前側主針床の針の段で編み目を編むとともに後側主針床の針の段で編み目を編むステップであって、パターン段が、少なくとも二層生地の第1層を形成するための第1編み段と、二層生地の第2層を形成するための第2編み段とを含む、ステップと、
b)少なくとも1つの空の針および/または2つ以上の編み目を保持する少なくとも1つの針が、前側主針床の針のそれぞれの段または後側主針床の針の段内に存在するように、少なくとも1つの編み目を、前側主針床の針の段で編まれたパターン段内からおよび/または少なくとも1つの編み目を、後側主針床の針の段で編まれたパターン段内から、少なくとも1つの編み目が編まれるそれぞれの針に隣接する針へ移行するステップと、
c)前側主針床の針の段でおよび後側主針床の針の段でさらなる編み目を編むことにより、さらなるパターン段を編むステップであって、さらなる編み目がそれぞれ、ステップa)で編まれた編み目と少なくとも部分的に噛み合い、さらなるパターン段が、二層生地の第1層を形成するためのさらなる第1編み段と二層生地の第2層を形成するためのさらなる第2編み段とを含み、さらなる編み目が、ステップb)の少なくとも1つの空の針および/または2つ以上の編み目を保持する少なくとも1つの針のそれぞれの1つで編まれた編み目を含むステップとを含む。
【】
さらなる編み目は、さらなるパターン段における編み目、すなわち、ステップa)で編まれた編み目とは完成した生地内のウェールに沿って異なる長手方向位置の段における編み目である。
【】
この特定の編み方により、圧迫衣類が意図された身体部位の周囲の長さに沿った形状の変化に対応する編み目のコースに沿った厳密な位置、すなわち、コースの最初のまたは最後の編み目に必ずしも対応しないコースに沿った位置において編み目を追加および/または除去することが可能となる。ステップa、bおよびcは、成形された生地をもたらすように数回繰り返されてもよく、生地のウェールは、隆起、くぼみまたは他の大きいまたは小さい全体的形状の変化が存在する身体部位の周囲の長さ方向の位置で始まるまたは終わる。したがって、形状は、関節を考慮するように適合され得るだけでなく、生地はまた、例えば傷跡または脂肪の蓄積などにより引き起こされた局所的な、患者特有の、形状の変化のために調整され得る。これにより、完成した圧迫衣類のために達成される完成された適合を達成することができ、完成した圧迫衣類における生地のウェールは全てこの中心軸に実質的に平行に延び得るため、圧迫は、衣類が作られる身体部位の周囲の長さに沿って均一に分布する。この方法を使用した3次元の編み物は、したがって適合の向上に加えて効果も向上する。特定のパターンに依存して、ステップa下で、第1編み段が前側主針床で編まれてもよく、第2編み段が後側主針床で編まれてもよく、または第1および第2編み段の一方または両方が前側および後側針床の両方で編まれてもよい。
【】
二層生地は、比較的単純なダブルジャージ編み図を使用して、または例えば国際公開第2020/207600A1号(特許文献1)などから既知のより複雑な編み図により編まれてもよい。
【】
ステップc)下で少なくとも1つの空の針で編まれたおよび/または2つ以上の編み目を保持する少なくとも1つの針で編まれた編み目は、さらなる第1編み段またはさらなる第2編み段の一方の一部であり得る。この編み目は、したがって、二層生地の第1層の一部または第2層の一部を形成し得るとともに、完成した生地の外側から見え得る。原則として、特許請求された方法との関連において編むために異なるタイプの針が使用され得るが、本方法はラッチ針の使用を可能とする。より複雑なスライダ針の使用は可能であるが不要である。本明細書において言及された主針床は、したがって、ラッチ針で編むことができる。
【】
それぞれのパターン段内で二層生地の第1層を形成する編む方向において互いに隣接する編み目の数と二層生地の第2層を形成する編む方向において互いに隣接する編み目の数との違いは2つ以下であり得る。それぞれのパターン段は、当該パターン段またはさらなるパターン段であり得る。第1および第2層を形成する編み段間の編み目において最小限の差を有することにより、その長さが一致することが確実となり、その結果、生地の両方の層がサイズが一致するとともに内側で着用されている層にしわが寄るリスクが抑えられる。さらに、第1および第2層の編み段を実質的に同じ長さとすることにより、生地の長手方向縁の編み目が確実に並び、播種後に完成製品を結び付けるとじ目で生じる望ましくない追加的な緊張を防ぐ。
【】
少なくとも1つの空の針および/または前側主針床の針の段内に存在する2つ以上の編み目を保持する少なくとも1つの針が、少なくとも1つの空の針および/または後側主針床の針の段内に存在する2つ以上の編み目を保持する少なくとも1つの針の位置に対応する位置を有するように、ステップb)下で移行させることは、前側主針床の針の段および後側主針床の針の段の両方で並行して実施されてもよい。したがって、例えば、前側主針床の第6針が2つ以上の編み目を保持する場合、後側主針床の第6針もまた2つ以上の編み目を保持する。結果としての生地はこのとき、編み段長さに沿った同じ位置で始まるおよび/または終わる各層のウェールを有し、完成した衣類の適合および/または快適さに悪影響を及ぼし得る生地内で生じる追加的な緊張をさらに制限する。
【】
ステップc)下でさらなる1つまたは複数の編み目を編むことは、前側主針床および後側主針床のそれぞれの1つで、好ましくは、さらなる編み目が互いに噛み合うステップa)の編み目が編まれるのと同じそれぞれの前側主針床および後側主針床で実施され得る。これは、スライダ針を使用して編み目を隣接する針に移行することを通じて達成され得る。
【】
しかしながら、編み目を落とすリスクおよび針の衝突のリスクが最も低い、編み目を移行するより効率的な方法は、ステップb)下で少なくとも1つの編み目を移行することに、少なくとも1つの編み目を前側主針床の針の段内の針から追加的な後側針床(後側移行ベッド)の選択された針へ移行することおよび/または少なくとも1つの編み目を後側主針床の針の段内の針から追加的な前側針床(前側移行ベッド)の選択された針へ移行することを含めることである。使用される特定の編み機に依存して、これらの追加的な針床は、さらなるパターン段の全てまたは一部を編むことができ得るとともにそのために使用され得る。編み目を移行するために追加的な針床が使用されるとき、ラッチ針が編むことおよび移行のために使用され得る。
【】
それぞれの追加的な前側針床または追加的な後側針床の選択された針は、移行の前または後に、編む方向から見て、それぞれの前側主針床または後側主針床の段内の針に対して横方向にオフセットするように移動させられ得る。これは、前記追加的および主針床間での編み目の移行に先立つ、主針床に対する編む方向に沿った追加的な針床の移動を通じて達成することができ、それにより少なくとも1つの編み目がコースの編む方向に垂直な方向に移行させられ、少なくとも1つの編み目が変形すること無しにある針から次の針へ摺動することが可能となる。
【】
ステップb)下で二層生地の第1または第2層のそれぞれの1つの一部を形成する少なくとも1つの編み目を移行すること、および、ステップc)下で移行された少なくとも1つの編み目と互いに噛み合うさらなる編み目のさらなる少なくとも1つの編み目を編むことはまた、直接連続して実施され得る。少なくとも1つの編み目の第2のものは、ステップb)の少なくとも1つの移行された編み目の第1の編み目と噛み合う少なくとも1つのさらなる編み目の第1のものを編んだ後に移行させられる。これにより、ステップb)およびステップc)の少なくとも一部を実質的に同時に実施することができ、比較的速く編むことができるようになる。例えば、本方法を実施するために使用される編み機は、キャリッジの後続の通過中よりむしろ編み機のキャリッジの1回の移動中に編み目を移行することおよび編むことが互いの直後に実施されるように設定され得る。
【】
平編み生地が二層生地であることは、その生地が含む第1および第2層がそれらの表面にわたって数回相互接続されることを意味する。ここに、第1および第2編み段に沿って少なくとも10編み目ごとに、二層生地の第1層および第2層を相互接続している、相互接続編み目が提供され得る。しかしながら、より高い編み目密度の相互接続編み目が好ましく、したがって、相互接続編み目は、第1および第2編み段に沿って少なくとも6編み目ごと、さらには少なくとも4編み目ごと、最も好ましくは少なくとも2編み目ごとに提供される。これらの相互接続編み目は、追加的なヤーンまたは第1または第2層を編むために使用されたのと同じヤーンの使用を通じて含むことができる。
【】
さらに、前側主針床と後側主針床との間に延びるインレイ糸が相互接続編み目の上に置かれてもよい。インレイ糸は、着用者の身体部位に所望の圧迫を提供するために圧迫物品において使用されることが多い。ステップb.の編み目移行の前にこれらの糸を挿入することにより、糸は、移行された編み目により生地に固定され得る。編まれる特定のパターンに依存して、インレイ糸は、相互接続編み目のフィード上に、および分割された編み目の脚部および頭部の下に、または後続の段の相互接続編み目の下に置かれる。インレイ糸は、衣類の圧迫特性を提供するまたは増加させる弾性糸であってもよい。インレイ糸はまた、インレイ糸が湿気を保持するのを防ぐために疎水性の糸であることも、疎水性のコーティングを有することもできる。疎水性の生地材料により被覆された弾性コアを有するインレイ糸を使用することも一般的である。
【】
生地の第1層は第1ヤーンからなるまたはこれを含んでもよい一方で、生地の第2層は第2ヤーンからなるまたはこれを含んでもよい。第1ヤーンおよび第2ヤーンは、例えば第1ヤーンが疎水性であり第2ヤーンが親水性であるなど異なる特性を有してもよく、好ましくは湿気を運ぶヤーンである。これにより第2層から第1層へ湿気を運ぶ生地がもたらされる。さらに、第1および第2ヤーンの一方または両方は弾性ヤーンであってもよい。
【】
良好に適合する圧迫衣類を製造するために、方法は、圧迫衣類を形成するために、編み目の各編み段におけるそれぞれの最初および最後の編み目により形成された平編み生地の長手方向側縁を結合する最終ステップを含んでもよく、ステップa)は、着用者から寸法情報を得ることまたは圧迫衣類により支持されることになる身体部位のための予め設計された圧迫衣類についての寸法情報を得ることにより先行されてもよく、ステップa)、b)およびc)は各々、各それぞれの編み段における編み目の量が寸法情報に対応し、結合後の平編み生地の中心軸が身体部位の中心長手方向軸と一致するように実施される。完成した圧迫衣類は、結果として、任意の局所的な隆起部、くぼみおよび/またはしこりを考慮に入れた前記身体部位の、その中心長手方向軸に関する局所的な径方向の差に実質的に対応する編み目の各編み段の長さに沿った位置で追加および除去された編み目を有する。特に、圧迫衣類が作られる身体部位は人体の部位であり得る。圧迫衣類は、腕若しくは脚のためのスリーブ、手袋、靴下、タイツまたはトップスであり得る。
【】
編み機の編み図およびプログラミングの調整をもう少し容易にするために、第1編み段および第2編み段は一緒に、所定の複数のセクションへ細分化されてもよく、各セクションは、第1編み段および第2編み段の両方からの編み目の予め決められた量を含み、ステップb)における移行することが、少なくとも1つの空の針および/または2つ以上の編み目を保持する少なくとも1つの針が、それぞれのセクションの始めまたは終わりに存在するように、1つまたは複数のセクションの編み目を移行することを含む。セクションは、それらのそれぞれの縁での編み目の追加または除去を通じて個別に狭くされることも広げられることもできる分離したゾーンとして、生地の長さにわたって維持される。したがって完成した生地において、各セクションは、編み段長さの一部に対応する幅と生地の高さに対応する高さとを有する。好ましくは、ステップb)における移行することは、それぞれのセクションの始めまたは終わりでのみ実施される。したがって、それぞれのセクション内の他の任意の位置で追加または除去される編み目は、その始まりおよび終わりにあるものを除いて、無い。編み目が各セクションの縁で追加または除去されることを通じて、各セクションの幅は生地の長さにわたって変化し得る。それぞれのセクションの縁で追加または除去された編み目は、したがってセクションの一部である。完成した生地は、したがって、各々ウェール方向に延びるとみなされる生地の高さにわたって延びる、生地のコース方向における一連の「ストリップ」からなる。複数の分離したセクションを有することにより、編み目の段に沿った全ての位置で編み目を追加および除去することに対して、編み機のパターンおよびプログラミングの調整がより容易になる。
【】
それぞれのセクションにおける第1層コースの編み目の予め決められた量は、各セクションの縁が、生地の厚さ方向において、コース方向に垂直となるように、それぞれのセクションにおける第2層コースの編み目の予め決められた量に等しくてもよい。したがって、各セクションにおける編み段長さの一部は、第1層の編み段および第2層の編み段について実質的に同じであってもよい。この場合において、その各それぞれの段のセクションにおける内部層および外部層の両方は、したがって同じ量の編み目を含んでもよく、同じ位置において除去または追加された編み目を有する。
【】
圧迫衣類が意図された身体部位の輪郭に十分沿い、圧迫力分布の望ましい改良を達成するように、段は少なくとも4つのセクションへ細分化され得る。
【】
本方法は、医療用圧迫衣類の製造に適合され得る。そのような医療用圧迫衣類は、圧迫療法での治療または予防を必要とする様々な病気または健康状態の治療または予防における使用に好適である。これらの病気および健康状態には、圧迫力クラス1、圧迫力クラス2、圧迫力クラス3または圧迫力クラス4の衣類で治療される病気および健康状態が含まれる。圧迫力クラス1(CCL1)を有する衣類で治療される病気および健康状態は、例えば、疲労した、重い、痛みのある脚;浮腫のない軽度の静脈瘤;軽度の足、足首および脚のむくみ;妊娠関連の静脈瘤の発症;国際リンパ学会(ISL:International Society of Lymphology)ステージI-IIIの原発性または続発性リンパ浮腫;および脂肪浮腫からなる群から選択され得る。圧迫力クラス2(CCL2)の衣類で治療される病気および健康状態は、例えば、疲労した、重い、痛みのある脚;浮腫があるまたは無い中程度から重度の静脈瘤;中程度から重度の妊娠関連の静脈瘤;中程度の浮腫;CEAPによる慢性静脈不全(CVI)C3~C5;静脈浮腫、皮膚の変化;治癒した下腿潰瘍;静脈性潰瘍;表在性静脈炎/SVT;静脈手術の結果としての病気および健康状態;硬化療法の結果としての病気または健康状態;外傷後浮腫;術後浮腫;ISLステージIIの原発性または続発性リンパ浮腫;静脈リンパ浮腫;脂肪浮腫からなる群から選択され得る。圧迫力クラス3(CCL3)の衣類で治療される病気および健康状態は、例えば、浮腫があるまたは無い重度の静脈瘤;重度の浮腫;CEAPによる慢性静脈不全(CVI)C3~C6;静脈浮腫;皮膚の変化;治癒した下腿潰瘍;下腿潰瘍;静脈性潰瘍;血栓後症候群(PTS);表在性静脈炎/SVT;静脈手術後の状態または病気;硬化療法後の状態または病気;ISLステージIIの原発性または続発性リンパ浮腫;急速な浮腫のリバウンドのリスク;並びに脂肪浮腫からなる群から選択され得る。リンパ浮腫は例えば、形状の歪みがあるまたは無いリンパ浮腫であり得る。
【】
衣類のこれらの圧迫力クラスへの分類は、医療用圧迫靴下類、医療用圧迫アームスリーブ、および、下腿潰瘍の治療のための医療用圧迫靴下類システムをそれぞれ対象とするRAL-GZ 387パート1~3、全ての医療用圧迫靴下類を対象とするDIN58133、または同等の規格、例えばAFNOR IFTH(フランスの規格)またはBSI(イギリスの規格)によりなされ得る。現行のRAL規格は2008年1月からのものであり、現行のDIN規格は2008年1月のものである。好ましくは、衣類は、圧迫力クラス1、2、3、または4の衣類、最も好ましくは圧迫力クラス1、2または3の衣類である。フランスの規格から、特にNF G 30-102パートB(圧迫)、NF G 07-002またはISO 2062(ヤーンテスト-伸び)およびNF G 07-316-パートB(ヤーンテスト-重量)が適用できる。BSIについては、BS 6612:1985(古い規格)またはBS 661210:2018+A1:2022(新しい規格)のいずれかが使用される。
【】
本開示の第2態様は、請求項19または20による圧迫衣類のための二層生地に関する。二層生地は、第1態様の製造ステップにより製造され得る。特に、二層生地は、少なくとも1つの弾性ヤーンと、2つ以上の編み段からなる第1層と、2つ以上の編み段からなる第2層とを含む平編み生地であってもよく、第1層の2つ以上の編み段のそれぞれの編み段の長さは第2層の2つ以上の編み段の対応する編み段の長さと一致し、生地が、生地の幅および長さに沿って分散されたウェール開始位置およびウェール終了位置を含むように、それぞれの編み段の編み目の量が、先行する編み段に対して前記編み段内の位置で増加または減少する。したがって、結果としての生地は、生地の長手方向側縁に位置しないが、代わりに、隆起、くぼみまたは他の大きいまたは小さい全体的形状の変化が存在する生地が作られる身体部位の位置に対応する位置に位置するウェール開始位置およびウェール終了位置を有し得る。したがって、生地の形状が関節を考慮するよう適合されているだけでなく、生地はまた、例えば傷跡または脂肪の蓄積などにより引き起こされた患者の特定の形状変化のための局所的な調整を含み得る。
【】
第1層の2つ以上の編み段のそれぞれの1つの編み段および第2層の2つ以上の編み段のそれぞれの1つの編み段は、二層生地の第1および第2層の相互係止を達成するために、3つ以上の相互接続編み目を介して相互接続され得る。好ましくは、第1層の2つ以上の編み段の各編み段は、第2層の2つ以上の編み段の対応する編み段と相互接続される。
【】
第1態様について示されたとおり、生地が、生地の幅方向において少なくとも4つのセクションを含むように、幅に沿ったウェール開始位置およびウェール終了位置の分散は生地の長さに沿って一定であってもよい。したがって、生地の各編み段は、少なくとも4つのセクションまたは「ストリップ」へ細分化されてもよく、各セクションは、生地の長さに対応する長さを有し、前記長さが生地の平置き位置において決定され。生地内のウェール開始位置およびウェール終了位置の各々はセクションの最初のまたは最後の編み目に対応する。各セクションは、生地の最初のまたは最後の編み段ではない編み段において開始および/または終了位置を有する、より短い長さのウェールが隣接する、それぞれのセクションの幅方向において中央に位置する1つまたは複数の連続的なウェールを含み得る。
【】
本開示の第3態様は、請求項23または24による圧迫衣類に関する。特に、圧迫衣類は第1態様の方法により製造され得る。追加的にまたは代替的に、圧迫衣類は、第2態様による平編み二層生地と、ジョイントであって、前記生地の各編み段におけるそれぞれの最初および最後の編み目により形成された平編み二層生地の長手方向縁が、圧迫衣類が管状形状を有するように互いに取り付けられたジョイントとを含み得る。
【】
添付の図面を参照してさらに解明される。
【図面の簡単な説明】
【】
【図】圧迫衣類のための平らな生地を編むための一般に使用される、先行技術の基本パターンの例示的概略図を示す。
【図】本開示の実施形態による平らな生地圧迫衣類を編むためのパターンの例示的概略図を示す
【図】図2Aに示されるパターンにより製造された平らな生地の例示的概略図を示す。
【図】本開示の実施形態による圧迫衣類のための平らな二層生地を編むためのパターンの概略図を示す。
【図】本開示の実施形態による4つの針床を備えたフラットベッド編み機のための対応する編み工程ダイアグラムの一部を示す。
【図】平編み二層生地でできている圧迫衣類の例を示す。
【発明を実施するための形態】
【】
図はもっぱら例示を目的とするものであり、添付の特許請求の範囲により定義される発明性のあるアイデアを限定するものと解釈されるものではない。異なる図における対応する参照符号は、同一の特徴を示すために使用されている。
【】
図1は、圧迫衣類を作るための生地を編むための一般に使用される基本パターン100の例示的概略図を示す。編まれた生地は、編み目またはメッシュとも呼ばれる噛み合うヤーンループの段から段へと次第に作り上げられる生地である。概略図は、針床の編み針の段10、編む方向20、および編まれる編み目30、31を示す。編み目は、各々水平方向に延びる編み段21、22、およびウェール41、42、43に配置され、数字1~33で識別される針の段10の隣接する編み針で編まれる。編み段21、22は水平であり、各編み段の右側にある編む方向20のそれぞれの矢印により示された方向に編まれる。さらなる編み段22の編み目は先行する編み段21の編み目と噛み合い、垂直に延びるウェール41、42、43を形成する。編み目30、31は、したがって、パターンにより示されるとおり針の段10の隣接する針で編み目30、31の水平段として編まれる。パターンは非常に単純であるため、各編み段21、22はパターン段に等しい。
【】
ウェール41、42は、空の針が編み始めるとすぐに始まる。図1に示されたパターンにおいて、噛み合う針ループは、連続的な編みサイクルで編む針の段10からの同じ針によって製造され、したがって、ウェール41;42、43は各々、パターン100におけるそれぞれの垂直カラムにおける編み目により形成される。
【】
身体部位の長さに沿った体の形のばらつきを考慮するために、後続の編み段21、22における編み目の数は変わり得る。ここに、編み段の始めおよび/または終わりの編み目61、62、編み終わりの処理71が追加されてもよくおよび/または保持されてもよく、さらになる編み段において編まれてもよい。図1の概略図において、保持された編み目はオープンエリア51、52をもたらし、オープンエリア51、52は、編み段91、93の予め決められた長さにわたって編み目を保持することおよび別のさらなる編み段において保持された編み目の一部または全てを編む前に保持された編み目間に1つまたは複数のさらなる編み段を編むことの結果であり、したがって、このさらなる編み段における保持された編み段92、94の予め決められた長さを含む。これは、保持された編み目を含む隣接するウェール42、43と比較して、全てのさらなる編み段の製造全体にわたって連続的に編まれたウェール41の増加したウェール長さをもたらす。
【】
パターンの垂直縁80;81、82;83に位置する全ての追加されたおよび編み終わりの処理がされた編み目を通じて、ウェール41、42は、全て針の段10内の同じ針で編まれた編み目からなる。
【】
平編み生地を作った後で、パターンの長手方向縁80、81;82、83に対応するその長手方向縁は、縫い合わされて所望の3次元形状を有する衣類を提供する。しかしながら、編み段21、22の端で編み目を追加および除去することは、圧迫物品が身体部位の生体構造を再現し得る程度を限定する。特に、編み段の端での編み目の追加および除去を通じて、完成した圧迫衣類の対向する側にあるウェールは、ウェールが生地の長手方向縁で始まるまたは終わることから、長手方向縁を一緒に保持するとじ目に対してある角度をなし、その結果、ウェールが、圧迫衣類により封入された身体部位の中心軸に対して完全に異なる角度をなす。これにより、圧迫がある程度不均一に分配されるようになる。
【】
図2Aおよび2Bはそれぞれ、本開示の実施形態による圧迫衣類のための平らな生地を編むための概略的パターン200の例および結果としての平らな生地の概略図を示す。概略図は、原理の理解を支援するために、衣類の単一の層のみを示すが、特許請求される二層生地を想定し得る。
【】
図1のパターン100と同様に、図2Aのパターン200は、1つの針床における隣接する針により製造されることになる編み目の水平段を各々画定する一連のパターン段からなる。さらに、パターンはまた、1つまたは複数のさらなる段を編む間に水平段の予め決められた長さ91、93に沿って選択された編み目を保持すること、および別のさらなる段を編む間に選択された編み目の一部または全てを編むことにより、これらの編み目が編み目の後の水平段の予め決められた長さ92、94を形成するように、追加的な長さが設けられたいくつかのウェール41a、41bを有する。1つまたは複数のさらなる段において編まれた編み目は、ウェールの追加的な長さ88をもたらし、これは、生地300における水平接合線391;292として識別される長さ92;94に沿って再度編まれた段長さ91;93に沿った保持された編み目を原因として、図2Bに示されるとおり、平らな生地300におけるウェール方向に対して局所的な湾曲または隆起390をもたらす。
【】
しかしながら、図1のパターン100とは逆に、図2Aのパターン200における編む方向に沿った形状の変化は、全てが前記パターン段の始めまたは終わりにあるわけでは無いパターン段に沿った選択された編み目位置で編み目62、63、64、65、66、67を追加(または除去)することを通じて達成される。結果として、ウェールの開始(または終わり)は、平らな生地300の縁380、383に限定されず、既存のウェール間の結果としての生地の幅に沿って分散し、その結果、生地のウェール44、45、46;41a、41bの編み目は、編み針の段10の2つ以上の針で編まれ得る。パターン段内でのウェールの始まりまたは終わりは、図2Bに示されるとおり、平らな生地の編む方向に対して局所的な増し目または隆起362、363、364、365、367をもたらす。したがって、パターン200は特定の人の形状に合わせることができ、結果としての生地のウェールは、生地の長手方向側380、382でよりむしろ、隆起、くぼみまたは他の大きいまたは小さい全体的な形状の変化が存在する身体部位の周囲の長さ方向の位置に対応する位置で始まるまたは終わる。これにより、完璧な適合が達成され、完成した圧迫衣類における生地のウェールは全て、その中心軸に実質的に平行に延びる。
【】
ここに、パターン200により編むことは、針の段で第1長さL1を有する編み目の段を編むことと、少なくとも1つの空の針が針の段内にあるように編み目の段の予め決められた長さL2a、L2bを隣接する針に移行することとを含む。この後、第1長さL1を有する編み目の段と少なくとも部分的に噛み合っており針の段内で得られた少なくとも1つの空の針で編まれた少なくとも1つの追加的な編み目62;63、64;65;66;67を含む編み目のさらなる段を編むことが続く。このシーケンスは増し目、および同様に、1つまたは複数の減らし目が達成され得ることを説明し、違いは、編み目を隣接する針に移して針の段内に少なくとも1つの空の針を得る代わりに、編み目が、2つ以上の編み目を保持する少なくとも1つの針が針の段内に存在するように、移行させられることである。
【】
編み機の編み図およびプログラミングの調整をもう少し容易にするために、パターン200は4つのゾーン201、202、203、204に細分化され、編み目の追加および除去は前記ゾーンの縁80、81;84、85;86;87、89;82、83で実施される。したがって、移行させられることになる編み目の段の予め決められた長さは、1つまたは複数のゾーンの局所的な幅または1つまたは複数のゾーンと関連する段長さと等しい。これにより、編み機のプログラミングは、編み目の段に沿った全ての位置で編み目を追加および除去することに対してより容易になる。ゾーンの縁は、垂直軸384、386、388、垂直軸384、386、388に沿って始まるまたは終わるウェールを通じて完成した生地において識別可能である。
【】
図3Aおよび3Bはそれぞれ、本開示の実施形態による平らな圧迫衣類のための二層生地を編むためのパターンの代替的概略図、および4つの針床を備えたフラットベッド編み機のための対応する編み工程ダイアグラム400の断面図を示す。
【】
図2Aの概略図と同様に、図3Aの概略図は4つのゾーン201’、202’、203’、204’に細分化され、2つの最外縁80’、82’が結果としての生地のための長手方向縁に印を付けるが、図3Aにおいては、隣接するゾーンの中間にある縁が間隙84’、86’、88’として示されている。図3Bにおける対応する編み工程ダイアグラムの断面図は図3Aの概略図のパターン段21’の一部におよび、編み目250、251、252が追加されている。
【】
頂部から底部へ、その頂部または底部で連続的な線で境界が定められた編み工程ダイアグラム400の各段内で、第1の点線431は後側の追加的な針床を表し、第2の点線432は後側主針床を表し、第3の点線433は前側主針床を表し、第4の点線434は前側の追加的な針床を表す。左から右へ、編み工程ダイアグラム400の第1カラム420は針床にわたるキャリッジの移動方向を示し、第2カラム416は前側の追加的な針床のオフセットを示し、第3カラム417は後側主針床のオフセットを示し、第4カラム418は後側の追加的な針床のオフセットを示す。全てのこれらのオフセットは、キャリッジが針床を通り過ぎるときの前側主針床の位置に対するものである。二層生地の第1層440のための編み目は後側主針床432で第1ヤーンで編まれるとともに後側主針床432と前側の追加的な針床434との間で移行させられ、編まれた編み目は連続的に接合された線で示され、移行された編み目は区切られた線で示される。同様に、二重層生地441の第2層のための編み目は、前側主針床433を使用して第2ヤーンで編まれるとともに前側主針床433と後側の追加的な針床431との間で移行させられる。二層生地の第1および第2層のためのパターン段444は3つのセクションに分けられ、それぞれ、示された追加的な編み目250、251、252の右側および左側で編まれることになるセクションに印を付ける。
【】
弾性糸は、それぞれの前および後側主針床の間に延びる糸の頂部に単純に当該糸を載せることにより含めることができるが、本発明の概略図において、弾性糸445は、前側主針床で製造された編み目間に織られる。さらに、2つおきの編み目にとじ糸を含むことにより、二層生地の第1および第2層を相互接続するとじ糸447が含まれる。
【】
図4は、この開示による平編み二層生地でできている圧迫衣類500の例を示す。図示の衣類500は、脚セクション501と足セクション502とからなるストッキングである。衣類は圧迫ストッキングとして示されているが、開示された製造方法および生地はまた、他の衣類、例えば靴下、レギンス、および腕または脚スリーブを形成するように適合され得ることを当業者であれば想到する。そのような脚スリーブはストッキング500の脚セクション501に対応することができ、そのような靴下はストッキングの足セクション502に対応し得る。衣類500の生地は、身体部位の中心長手方向軸Aに実質的に平行である、すなわち関節の回転軸の間に延びる軸に平行である複数のウェール510、512、513を含む。足における足指については、平均回転中心として中足指が使用されてもよい。ウェールが中心長手方向軸Aに実質的に平行になることを可能にするために、編み目は、上述のとおり生地内の予め決められた位置で追加、除去され、これにより、ウェール512、513は、生地の長さに沿って、すなわち衣類500の生地の最初のまたは最後の編み段ではない位置で開始位置および/または終了位置を有する。上で示されたとおり、編み機のプログラミングをより容易にし、より速く編むために、衣類500の生地は4つのセクションに細分化され、そのうち2つが視認可能であり、セクション505、506、507の縁は図に示されている。これらの縁は、示された印505、506、507に対応する生地内の識別可能な線として形成されたウェール512、513の開始位置および終了位置を通じて、衣類500において識別可能である。最後に、圧迫衣類500は平編み二層生地から作られるため、衣類500は、生地のそれぞれの長手方向縁が互いに取り付けられた長手方向とじ目520を含む。図示の例において、とじ目520は、2つのセクションであって一緒にストッキング507の前を形成する2つのセクションの縁と一致する。特定の設計および製品ニーズに依存してとじ目の代替的な位置が選択され得ることは当業者には明らかである。例えば、とじ目は、物品の後ろに、または体の中心軸に対して内側を向く側若しくは体の中心軸から離れる方を向く側のいずれか(すなわち胴または反対側の脚を向くまたはそこから離れる方を向く)にあることが求められることがある。さらに、永続的な締結具であるとじ目の代わりに、生地は開閉可能な締結具、例えばジッパーまたはフックアンドループ材料で完全にまたは部分的に接合され得ることは明らかである。
【】
本開示の代替形態および均等当業者には明らかなとおり、発明性のある概念に含まれると考えられる。例えば、異なる数のゾーンを備えるまたは二重層が互いに噛み合う異なる方法をもたらすパターンも提供され得る。発明性のあるアイデアは添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
【】
[定義]
特許請求の範囲および説明を理解するためのガイダンスとして以下の定義が使用され得る。
【】
平編み生地:交互に右から左および左から右へ回転無しに交互に編まれた生地。
【】
フラットベッド編み機:上下逆さまの「V」字形態で配置された2つのフラット針床とキャリッジとを含む編み機。針床は、最大で幅が2.5メートル(8フィート2インチ)であり得る。カムボックス(Cambox)またはヘッド(Head)としても知られるキャリッジは、これらの針床にわたって後方および前方に移動し、編み目を選択的に編む、押し込むまたは移行させるように針を作動させる。ここに、キャリッジは、針床において針を作動させるための複数のシステムを保持し得る。
【】
二層生地:生地は、相互接続されたとも呼ばれる相互係止された生地の2つのシートを含むまたはこれらからなる。シートは、互いに隣接するシートの表面領域に沿って相互係止される。そのような二層生地は、例えばフラットベッド編み機の少なくとも2つの編み針床で製造することができ、一方のシートが第1針床で編まれ、第2のシートは第2針床で編まれる。2つのシート間の相互係止は、一方のシートから他方のシートへわたり、それにより接続部を形成する糸により達成される。これらの編み目は、相互係止編み目または相互接続編み目と呼ぶことができ、2つのシート間の相互係止の程度は変わり得る。例えば、二層生地は、20メッシュ当たり1つ以上、2つ以上、5つ以上、または10個以上の接続部を備えた編み段を有し得る。換言すると、二層生地は、20メッシュ当たり1~20接続部、5~20または10~20個の接続部を備えた編み段を有し得る。
【】
編み目:ヤーンまたは糸のループ。編み目は針で形成されるとともに、さらなる編み目と互いに噛み合って、一緒に生地を形成する。各編み目は頭部と2つの脚部からなり、各々それらのベースに足部を有する。さらなる編み目と噛み合うときに、編み目の足部同士は、概して先行する編み段において予め形成された編み目の頭部を通じて噛み合う。
【】
編み段:完成した生地において段として識別可能な隣接する針ループの主として平行な段。編み段は概して、1回のキャリッジ移動中に1つの針床における隣接する針により製造される。
【】
編む方向:隣接する編み目の頭部を通じて延びるとともに前記編み目の各々の脚部の両方にわたる線に対して主として平行な方向。
【】
編み段長さ:特定の編み段の製造において編まれるヤーンの直線長さの寸法。
【】
ウェール:空の針が編み始めるときに概して始まる、噛み合っている編み目の主として垂直なカラム。
【】
ウェール方向:主として垂直な方向;噛み合っている編み目の各々のそれぞれの脚部の間で、前記噛み合っている編み目の頭部を通じて延びる線に平行な方向。
【】
したがって、噛み合っている編み目は、同じ編み目ウェールにある編み目を指す。
【】
パターン段:繰り返すことができるパターンを形成する1つまたは複数の編み段。さらなるパターン段は、したがって、先行するパターン段の繰り返しである。平織りの横編み生地において、パターン段は編み段と同一であるが、より複雑な生地においては、パターン段は複数の編み段からなり得る。フラットベッド編み機では、パターン段は、いくつかのシステムを備えたキャリッジの1回の移動において、または1つまたは複数のシステムを備えたキャリッジの数回の移動において織ることができる。
【】
隣接して:すぐ隣、すなわち、空隙を除いて間に他の要素が無いこと。したがって、例えば針について、隣接する針は、この針のすぐ左、右、前、または後ろにあるものである。
【】
横方向にオフセットされた:同じ線に沿って検討されるときに先行する位置から間隔をあけた位置。
【】
医療用圧迫衣類:静脈瘤、くも状静脈、エコノミー症候群、静脈炎、リンパ浮腫、糖尿病および脂肪性浮腫を含む病気のリストのための、特に治療用の圧迫を提供するよう適合された、例えばアームスリーブまたは脚スリーブ、靴下またはストッキングなどの衣類。衣類は、衣類の効能についての1つまたは複数の規格、例えばRAL-GZ 387/1:2008、RAL-GZ 387/2:2008、RAL-GZ 387/3:2008、DIN58133:2008、AFNOR IFTH-NF G 30-102パートB、AFNOR IFTH-NF G 07-002またはISO 2062、AFNOR IFTH-NF G 07-316-パートB、BSI-BS 6612:1985およびBSI-BS 661210:2018+A1:2022を満たし、そのような衣類が着用されたときにリム上で治療用圧力プロファイルが達成されることを確実にする。衣料用アームスリーブは、前記スリーブの着用者の手首の骨より上に据えられることを意図されたベース測定ポイントで100%圧力で開始し、着用者の上腕の上半分に位置付けられることを意図されたスリーブの頂部でこの圧力の40~90%まで低下する圧力プロファイルを有し得る。同様に、医療用脚スリーブ、靴下またはストッキングは、着用者の脚の、足の裏から測定して10~13cm上方に据えられることを意図されたベース測定ポイントで100%で開始し、着用者の膝のちょうど下に据えられることを意図された位置で元の圧力の50~80%まで、および/または膝より上に据えられることを意図された位置で基の圧力の20~60%まで低下する圧力プロファイルを有し得る。元の圧力は少なくとも20mmHgであってもよく、または少なくとも30mmHgであってもよい。
【】
弾性ヤーン:ヤーンであって、その長さ方向に沿って弾性特性を有するヤーン。ヤーンは、モノフィラメントヤーン、マルチフィラメントヤーンおよび/または被覆ヤーンであってもよい。
【】
針の段:パターン段(の一部)が編まれる、互いに隣接する一連の針。針の段は1つの針床に位置付けられ得る。
【】
主針床:編み目が編まれる針床;「主針床」および「編み針床」という用語は同義的に使用することができる。
【】
追加的な針床:ニッティング編み目を編むのに好適であってもなくてもよい、編み目を移行するために使用される別の針床;「追加的な針床」および「移行針床」という用語は、同義的に使用することができる。「追加的な後側針床」は編み機の後ろに、したがって後側針床と同じ側に位置し、「追加的な前側針床」は編み機の前に、前側針床と同じ側に位置する。使用される特定の編み機に依存して、これらの追加的な針床は、編み目の移行にのみ好適であり得る、または同様にさらなるパターン段の全てまたは一部を編むことができ得るとともにそのために使用され得る。
【】
圧迫衣類の中心軸:圧迫衣類の断面の重心を通る線、断面は、衣類の生地の編む方向に平行である。
【】
身体部位の中心長手方向軸:身体部位の両端の関節の回転の中心間に延びる軸。中心長手方向軸は関節屈曲または伸長から独立した回転軸である。したがって、例えば、前腕の長手方向軸は橈骨頭の中心から遠位尺骨の中心へ延びる。
【図】
【図】
【図】
【図】
【図】
【図】
【手続補正書】
【提出日】
【手続補正】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項】
少なくとも1つの弾性ヤーンを含む平編み二層生地を含む圧迫衣類を製造する方法であって、前記方法が、
a)前記二層生地のパターン段を形成するために、前側主針床の針の段で編み目を編むとともに後側主針床の針の段で編み目を編むステップであって、前記パターン段が、少なくとも前記二層生地の第1層を形成するための第1編み段と、前記二層生地の第2層を形成するための第2編み段とを含み、前記生地の前記第1層が第1ヤーンを含み、前記生地の前記第2層が第2ヤーンを含む、ステップと、
b)少なくとも1つの空の針および/または2つ以上の編み目を保持する少なくとも1つの針が前記前側主針床の針の前記それぞれの段または前記後側主針床の針の段内に存在するように、少なくとも1つの編み目を、前記前側主針床の針の前記段で編まれた前記パターン段内からおよび/または少なくとも1つの編み目を、前記後側主針床の針の前記段で編まれた前記パターン段内から、前記少なくとも1つの編み目が編まれる前記それぞれの針に隣接する針へ移行するステップと、
c)前記前側主針床の針の前記段でさらなる編み目を編むことおよび前記後側主針床の針の前記段でさらなる編み目を編むことによりさらなるパターン段を編むステップであって、前記さらなる編み目が、ステップa)で編まれた前記編み目と少なくとも部分的に噛み合い、前記さらなるパターン段が、前記二層生地の前記第1層を形成するためのさらなる第1編み段と前記二層生地の前記第2層を形成するためのさらなる第2編み段とを含み、前記さらなる編み目が、ステップb)の前記少なくとも1つの空の針および/または前記2つ以上の編み目を保持する少なくとも1つの針のそれぞれの1つで編まれた編み目を含むステップと
を含
み、
前記ステップa)~c)を繰り返し、前記生地が、前記生地の幅および長さに沿って分散されたウェール開始位置およびウェール終了位置を含むように、それぞれの編み段の編み目の量が、先行する編み段に対して前記編み段内の位置で増加または減少し、
各パターン段において、前記第1および第2編み段に沿って少なくとも10編み目ごとに相互接続編み目が提供され、前記二層生地の前記第1層および第2層を相互接続し、弾性のあるインレイ糸が、それぞれのパターン段の前記相互接続編み目の上に置かれ、前記前側主針床と前記後側主針床との間に延びる、方法。
【請求項】
ステップc)において、前記さらなる編み目を前記編むことが、前記前側主針床および後側主針床のそれぞれの1つで実施される、好ましくは、ステップa)で編まれた編み目と噛み合う前記さらなる編み目が前記それぞれの前側主針床および後側主針床の同じもので編まれる、請求項
1に記載の方法。
【請求項】
前記二層生地の前記第1層を形成する編む方向において互いに隣接する編み目の数と、それぞれのパターン段内で前記二層生地の前記第2層を形成する、前記編む方向において互いに隣接する編み目の数との差が2以下である、請求項
1に記載の方法。
【請求項】
前記前側主針床の針の前記段内に存在する前記少なくとも1つの空の針および/または前記2つ以上の編み目を保持する少なくとも1つの針が、前記後側主針床の針の前記段内に存在する前記少なくとも1つの空の針および/または前記2つ以上の編み目を保持する少なくとも1つの針の位置に対応する位置を有し、両位置が前記編む方向において画定されるように、ステップb)下で前記少なくとも1つの編み目を前記移行することが、前記前側主針床の針の前記段および前記後側主針床の針の前記段の両方で並行して実施される、請求項
1に記載の方法。
【請求項】
ステップb)下で前記少なくとも1つの編み目を前記移行することが、前記少なくとも1つの編み目を、前記前側主針床の針の前記段内の針から追加的な後側針床の選択された針へ前記移行すること、および/または、前記少なくとも1つの編み目を、前記後側主針床の針の前記段内の針から追加的な前側針床の選択された針へ前記移行することを含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項】
前記それぞれの追加的な前側針床または追加的な後側針床の前記選択された針が、前記移行することの前または後で、編む方向から見て、前記それぞれの前側主針床または後側主針床の前記段内の前記針に対して横方向にオフセットするように移動させられる、請求項
5に記載の方法。
【請求項】
ステップb)下で前記二層生地の前記第1または第2層のそれぞれの1つの一部を形成する少なくとも1つの編み目を移行することおよび前記移行された少なくとも1つの編み目と互いに噛み合うステップc)下での前記さらなる編み目のさらなる少なくとも1つの編み目を前記編むことが、直接連続して実施される、請求項
1に記載の方法。
【請求項】
各パターン段において、
相互接続編み目が少なくとも6編み目ごと提供され、より好ましくは少なくとも4編み目ごと、および最も好ましくは少なくとも2編み目ごとに提供される、請求項
1に記載の方法。
【請求項】
前記生地の前記第1層が前記第1ヤーン
からなり、前記生地の前記第2層が前記第2ヤーン
からなる、請求項
1に記載の方法。
【請求項】
前記第1ヤーンおよび前記第2ヤーンが異なる特性を有し、好ましくは前記第1ヤーンが疎水性であり、前記第2ヤーンが親水性である、請求項
1に記載の方法。
【請求項】
前記方法が、前記圧迫衣類を形成するために各編み段におけるそれぞれの最初および最後の編み目により形成された前記平編み生地の長手方向側縁を結合する最終ステップを含み、ステップa)が、着用者から寸法情報を得ることまたは前記圧迫衣類により支持されることになる身体部位のための予め設計された圧迫衣類についての寸法情報を得ることにより先行され、前記ステップa)、b)およびc)が各々、各それぞれの編み段における編み目の量が前記寸法情報に対応し、結合後の前記平編み生地の中心軸が前記身体部位の中心長手方向軸と一致するように実施され、前記身体部位が好ましくは人体の部位である、請求項
1に記載の方法。
【請求項】
前記第1編み段および前記第2編み段が、所定の複数のセクションに一緒に細分化され、各セクションが、前記第1編み段および前記第2編み段の両方からの編み目の予め決められた量を含み、ステップb)における前記移行することが、前記少なくとも1つの空の針および/または2つ以上の編み目を保持する少なくとも1つの針が、それぞれのセクションの始めまたは終わりに存在するように、1つまたは複数のセクションの編み目を前記移行することを含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項】
ステップb)における前記移行することが、それぞれのセクションの前記始めまたは終わりでのみ実施される、請求項
12に記載の方法。
【請求項】
少なくとも4つのセクションが存在する、請求項
12に記載の方法。
【請求項】
それぞれのセクションにおける前記第1編み段の編み目の予め決められた量が、前記それぞれのセクションにおける前記第2編み段の編み目の予め決められた量に等しい、請求項
12に記載の方法。
【請求項】
前記方法が、医療用圧迫衣類の製造に適合される、請求項1~
15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項】
圧迫衣類のための二層生地であって、前記二層生地が、弾性のあるインレイヤーン、2つ以上の編み段からなる第1層、および2つ以上の編み段からなる第2層を含む平編み生地であり、前記第1層の前記2つ以上の編み段のそれぞれの編み段の長さが前記第2層の前記2つ以上の編み段の対応する編み段の長さと一致し、前記生地が、前記生地の幅および長さに沿って分散されたウェール開始位置およびウェール終了位置を含むように、それぞれの編み段の編み目の量が、先行する編み段に対して前記編み段内の位置で増加または減少
し、前記生地の前記第1層が第1ヤーンを含み、前記生地の前記第2層が第2ヤーンを含み、前記第1層の前記2つ以上の編み段のそれぞれの1つの編み段および前記第2層の前記2つ以上の編み段のそれぞれの1つの編み段が、3つ以上の相互接続編み目を介して相互接続される、二層生地。
【請求項】
前記生地が、請求項1~
10のいずれか一項に記載方法ステップにより製造される
、二層生地。
【請求項】
前記第1層の前記2つ以上の編み段のそれぞれの1つの編み段および前記第2層の前記2つ以上の編み段のそれぞれの1つの編み段が、3つ以上の相互接続編み目を介して相互接続され、好ましくは前記第1層の前記2つ以上の編み段の各編み段が、前記第2層の前記2つ以上の編み段の対応する編み段と相互接続される、請求項
17に記載の二層生地。
【請求項】
各編み段が少なくとも4つのセクションに細分化されるように、前記生地が、前記生地の幅方向において少なくとも4つのセクションを含むように、前記幅に沿ったウェール開始位置およびウェール終了位置の前記分散が前記生地の前記長さに沿って一定であり、各セクションが、前記生地の前記長さに対応する長さを有し、前記長さが前記生地の平置き位置において決定され、編み段内の各ウェール開始位置およびウェール終了位置がセクションの最初のまたは最後の編み目に対応する、請求項
17に記載の二層生地。
【請求項】
請求項
17に記載の平編み二層生地と、ジョイントであって、前記生地の各編み段におけるそれぞれの最初および最後の編み目により形成された平編み二層生地の長手方向縁が、圧迫衣類が管状形状を有するように互いに取り付けられたジョイントとを含む、圧迫衣類。
【請求項】
請求項1~15のいずれか一項に記載の方法により製造される、圧迫衣類。
【国際調査報告】