(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
【公報種別】再公表特許(A1)
(11)【国際公開番号】WO/0
(43)【国際公開日】2013年8月1日
【発行日】2015年12月10日
(54)【発明の名称】変位センサ
(51)【国際特許分類】
G01B 7/00 20060101AFI20151113BHJP
【FI】
G01B7/00 101Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】20
【出願番号】特願2013-555315(P2013-555315)
(21)【国際出願番号】PCT/0/0
(22)【国際出願日】2013年1月25日
(11)【特許番号】特許第5765442号(P5765442)
(45)【特許公報発行日】2015年8月19日
(31)【優先権主張番号】特願2012-12839(P2012-12839)
(32)【優先日】2012年1月25日
(33)【優先権主張国】JP
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KM,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VC
(71)【出願人】
【識別番号】000006231
【氏名又は名称】株式会社村田製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110000970
【氏名又は名称】特許業務法人 楓国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】石井 徹
(72)【発明者】
【氏名】山本 靖
(72)【発明者】
【氏名】米光 勉
【テーマコード(参考)】
2F063
【Fターム(参考)】
2F063AA02
2F063AA25
2F063BA28
2F063EC30
2F063JA10
2F063LA12
2F063LA19
(57)【要約】
操作者によって与えられた変位量を高精度に検出できる変位センサを提供する。変位センサの一種であるタッチセンサ(100)は、圧電素子(10)、電圧変換部(101)、および検出部(102)を備える。圧電素子(10)からは押圧力(押圧量)に応じた電圧が瞬時的に発生する。電圧変換部(101)は、圧電素子(10)で発生した電圧を、電圧変換部(101)の抵抗器(R3)のインピーダンスとコンデンサ(C1)および圧電素子(10)のキャパシタンスで決定される所定の時定数と押圧力とで決定される遷移に比例する電圧に変換して出力する。検出部(102)は、電圧変換部(101)の出力電圧を積算し、積算値に基づいて押圧力(押圧量)を算出する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
変位量に応じた電荷を発生する圧電素子と、
圧電素子の発生する電荷から、所定の時定数で変化する電圧を発生する電圧変換部と、
該電圧変換部から出力される電圧を積算し、積算値から前記変位量を算出する検出部と、を備える変位センサ。
【請求項2】
前記電圧変換部は、
前記圧電素子の少なくとも一端と接続された第1抵抗器と、
前記圧電素子で発生した電荷が前記第1抵抗器を流れることで発生する電圧を入力として検知するアンプ回路と、
を備える請求項1に記載の変位センサ。
【請求項3】
前記電圧変換部は、
前記第1抵抗器は前記圧電素子と並列に接続され、前記第1抵抗器の一端が前記アンプ回路の入力と接続され、前記第1抵抗器の他端は基準電位と接続されている、請求項2に記載の変位センサ。
【請求項4】
前記電圧変換部は、
前記圧電素子と前記第1抵抗器と第2抵抗器とが直列接続され、
前記第1抵抗器の一端は前記圧電素子と接続され、前記第1抵抗器の他端は前記第2抵抗器の一端及び前記アンプ回路の入力と接続され、前記第2抵抗器の他端は前記アンプ回路の出力と接続されている、請求項2に記載の変位センサ。
【請求項5】
前記第1抵抗器のインピーダンスは、前記圧電素子のインピーダンスよりも低い、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の変位センサ。
【請求項6】
前記第1抵抗器と前記第2抵抗器の合成インピーダンスは、前記圧電素子のインピーダンスよりも低い、請求項4に記載の変位センサ。
【請求項7】
前記検出部は、
前記積算値の変動を測定し、
前記積算値の変動が増加、減少の一組の挙動を示したことを検出すると、前記積算値の初期値と最新の積算値とを差分して差分値を算出し、
該差分値が所定閾値未満であれば、前記積算値を初期値にリセットする、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の変位センサ。
【請求項8】
前記圧電素子は、
少なくとも一軸方向に延伸処理を行ったポリ乳酸からなる圧電性フィルムと、
該圧電性フィルムの第1面に形成された第1検出用電極と、
前記圧電性フィルムの第2面に形成された第2検出用電極と、
を備える、請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の変位センサ。
【請求項9】
前記変位センサは、前記圧電素子の所定面が押圧された時の押圧力を検出するタッチセンサである、請求項1乃至請求項8のいずれかに1項に記載の変位センサ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、操作者によって本体が操作(曲げ、捻れ、押し込み等)された時の変位量を検出する変位センサ
【背景技術】
【0002】
従来、操作者が本体を操作することで、変位量を検出する変位センサが各種考案されている。本体に対する操作としては、本体自体を曲げ、捻ることや、本体の所定面(タッチ面)を押し込む等がある。タッチ面を押し込むものとしては、操作者が指等で平面状の操作面をタッチすることで、タッチ時の押し込み量を検出するタッチセンサが各種考案されている。例えば、特許文献1には、平板状の感圧センサを備えたタッチ入力装置が記載されている。このような感圧センサには、一般的に圧電体を材料とする圧電性シートが用いられている。そして、現在の各種変位センサには、この圧電性シートが多く用いられている。
【0003】
圧電性シートは変位量に応じた電荷を発生するので、圧電性シートの対向する両面に電極を形成して圧電センサを構成し、当該発生電荷による電圧を検出することで、変位量(曲げ量、捻れ量、押し込み量等)を検出している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平5−61592号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、圧電性シートに用いる圧電体は、変位量に応じた電荷量が発生し、同じ変位量を維持し続けた場合、一定の電荷量が生じた後は新たな電荷が発生することはない。すなわち、圧電センサの出力を一定の入力インピーダンスを有する負荷に接続して電圧として観測した場合、この電圧は、初期の基準電圧から、変位量に応じた電圧値に瞬時で変化し、その後、一定の電圧を保つことなく、基準電圧に戻ってしまう。
【0006】
このような圧電センサの特性により、従来の構成では、圧電センサの発生する電荷に応じた変位量を高精度に検出(計測)することが容易ではなかった。
【0007】
したがって、本発明の目的は、操作者によって与えられた変位量を高精度に検出できる変位センサを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明の変位センサは、変位量に応じた電荷を発生する圧電素子と、圧電素子の発生する電荷から所定の時定数で変化する電圧を発生する電圧変換部と、該電圧変換部から出力される電圧を積算して積算値から変位量を算出する検出部と、を備えている。
【0009】
この構成では、変位量に応じて、時間的な変化が安定した電圧値が得られる。
【0010】
また、この発明の変位センサの電圧変換部は、次の構成により実現することができる。電圧変換部は、圧電素子の少なくとも一端と接続された第1抵抗器と、圧電素子で発生した電荷が第1抵抗器を流れることで発生する電圧を入力として検知するアンプ回路と、を備えることが好ましい。
【0011】
また、この発明の変位センサの電圧変換部は、次の構成により実現することができる。電圧変換部は、第1抵抗器が圧電素子と並列に接続され、第1抵抗器の一端がアンプ回路の入力と接続され、第1抵抗器の他端は基準電位と接続されていることが好ましい。
【0012】
さらに、この発明の変位センサの電圧変換部は、次の構成により実現することができる。電圧変換部は、圧電素子と第1抵抗器と第2抵抗器とが直列接続され、第1抵抗器の一端は圧電素子と接続され、第1抵抗器の他端は第2抵抗器の一端及びアンプ回路の入力と接続され、第2抵抗器の他端はアンプ回路の出力と接続されていることが好ましい。
【0013】
これらの構成では、電圧変換部の具体的な構成例を示している。
【0014】
また、この発明の変位センサの第1抵抗器のインピーダンスは、圧電素子のインピーダンスよりも低いことが好ましい。
【0015】
さらに、この発明の変位センサの第1抵抗器と第2抵抗器の合成インピーダンスは、圧電素子のインピーダンスよりも低いことが好ましい。
【0016】
この構成では、第1抵抗器や第2抵抗器のインピーダンスの具体例を示している。このようなインピーダンス設定を行うことで、より安定した出力電圧を得ることができる。
【0017】
また、この発明の変位センサの検出部は、積算値の変動を測定し、積算値の変動が増加、減少の一組の挙動を示したことを検出すると積算値の初期値と最新の積算値とを差分して差分値を算出し、該差分値が所定閾値未満であれば積算値を初期値にリセットすることが好ましい。
【0018】
この構成では、圧電素子の発生電荷のばらつきの影響を抑圧することができる。
【0019】
また、この発明の変位センサの圧電素子は、少なくとも一軸方向に延伸処理を行ったポリ乳酸からなる圧電性フィルムと、該圧電性フィルムの第1面に形成された第1検出用電極と、圧電性フィルムの第2面に形成された第2検出用電極と、を備えることが好ましい。
【0020】
この構成では、圧電フィルムに好適な材料例を示している。一軸延伸したポリ乳酸は、圧電定数が高く、誘電率が低い。したがって、圧電フィルムにポリ乳酸を用いれば、変位量の検出感度が高くなる。さらに、ポリ乳酸は、アクリル樹脂と同様に、透光性が高いので、透光性の高い変位センサも実現できる。そして、ポリ乳酸は、焦電性がないため、指等が変位センサ表面に触れた際に、体温が伝わっても、押し込み量(押圧力)の検出電圧に影響を与えない。したがって、圧電フィルムとしてポリ乳酸を用いた場合、PVDF等の焦電性を有する圧電フィルムを用いた場合と比較すると、体温が伝達されないような複雑な機構を付与する必要が無い。
【0021】
また、この発明では、変位センサは、圧電素子の所定面が押圧された時の押圧力を検出するタッチセンサとして利用することができる。
【発明の効果】
【0022】
この発明によれば、操作者によって与えられた変位量を高精度に測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の第1の変位センサ100の回路ブロック図である。
【図2】圧電素子10の概略構成を示す図である。
【図3】本発明の第1の圧電素子10の押し込みによる電荷の発生機能を説明するための図である。
【図4】第1のオペアンプU1の出力電圧の時間遷移の一例を示す図である。
【図5】第1の変位センサ100の演算部122の構成を示すブロック図である。
【図6】第1の演算部122で得られる積算値Zoutの時間遷移を示す図である。
【図7】本発明の第1の変位センサ100の回路ブロック図である。
【図8】第2のオペアンプU1の出力電圧の時間遷移の一例を示す図である。
【図9】第2の演算部122で得られる積算値Zoutの時間遷移を示す図である。
【図10】第3の変位センサの演算部122Aの回路ブロック図である。
【図11】実際の測定を起こりえる積算値に生じる一つの遷移を示す図である。
【図12】第3の変位センサのリセット機能付き押圧量算出部202Aが実行する押圧量算出フローを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明の第1の変位センサについて、図を参照して説明する。なお、以下の実施形態では、変位センサとして押圧力(押し込み量)を検出するタッチセンサを例に説明する。図1は、本発明の第1のタッチセンサ100の回路ブロック図である。
【0025】
タッチセンサ100は、圧電素子10、電圧変換部101、および検出部102を備える。電圧変換部101は、抵抗器R3(本発明の「第1抵抗器」に相当する。)、コンデンサC1、オペアンプU1を備える。
【0026】
圧電素子10の一方端(例えば後述の第1引き出し電極41)は、抵抗器R1と抵抗器R2との接続点に接続されている。抵抗器R1と抵抗器R2とは、駆動電圧印加端子Vddとグランドとの間に直列接続されている。圧電素子10には、抵抗器R3が並列接続されるとともに、コンデンサC1が並列接続されている。圧電素子10の他方端(例えば後述の第2引き出し電極42)は、オペアンプU1の非反転入力端子に接続されている。
【0027】
オペアンプU1の出力端は、オペアンプU1の反転入力端子に接続されている。この構成により、バッファ回路が実現される。オペアンプU1には、駆動電圧印加端子Vddから駆動電圧が供給されている。オペアンプU1の出力端は、検出部102に接続されている。
【0028】
図2は圧電素子10の概略構成を示す図であり、図2(A)は外観斜視図、図2(B)は平面図、図2(C)は側面図である。
【0029】
圧電素子10は、圧電性フィルム20、第1検出用電極31、第2検出用電極32を備える。
【0030】
圧電性フィルム20は、互いに対向する第1主面と第2主面を備える矩形状の平膜からなる。圧電性フィルム20は、一軸延伸されたL型ポリ乳酸(PLLA)によって形成されている。
【0031】
PLLAは、キラル高分子であり、主鎖が螺旋構造を有する。PLLAは、一軸延伸等により分子が配向されると、圧電性を生じる。一軸延伸されたPLLAの圧電定数は、高分子中で非常に高い部類に属する。
【0032】
なお延伸倍率は3〜8倍程度が好適である。延伸後に熱処理を施すことにより、ポリ乳酸の延びきり鎖結晶の結晶化が促進され圧電定数が向上する。尚、二軸延伸した場合はそれぞれの軸の延伸倍率を異ならせることによって一軸延伸と同様の効果を得ることが出来る。
【0033】
また、PLLAは、延伸等による分子の配向処理で圧電性を生じ、PVDF等の他のポリマーや圧電セラミックスのように、ポーリング処理を行う必要がない。すなわち、強誘電体に属さないPLLAの圧電性は、PVDFやPZT等の強誘電体のようにイオンの分極によって発現するものではなく、分子の特徴的な構造である螺旋構造に由来するものである。このため、PLLAには、他の強誘電性の圧電体で生じる焦電性が生じない。さらに、PVDF等は経時的に圧電定数の変動が見られ、場合によっては圧電定数が著しく低下する場合があるが、PLLAの圧電定数は経時的に極めて安定している。
【0034】
また、PLLAは比誘電率が約2.5と非常に低いため、dを圧電定数とし、ε
Tを誘電率とすると、圧電出力定数(=圧電g定数、g=d/ε
T)が大きな値となる。
【0035】
ここで、誘電率ε
33T=13×ε
0,圧電定数d
31=25pC/NのPVDFの圧電g定数は、上述の式から、g
31=0.2172Vm/Nとなる。一方、圧電定数d
14=10pC/NであるPLLAの圧電g定数をg
31に換算して求めると、d
14=2×d
31であるので、d
31=5pC/Nとなり、圧電g定数は、g
31=0.2258Vm/Nとなる。したがって、圧電定数d
14=10pC/NのPLLAで、PVDFと同様の押し込み量の検出感度を十分に得ることができる。そして、本願発明の発明者らは、d
14=15〜20pC/NのPLLAを実験的に得ており、当該PLLAを用いることで、さらに非常に高感度に押し込み量を検出することが可能になる。
【0036】
このような特性を有するPLLAからなる圧電性フィルム20の第1主面には、第1検出用電極31が形成されている。さらに、圧電性フィルム20の第2主面には、第2検出用電極32が形成されている。第1検出用電極31および第2検出用電極32は、ITO、ZnO、ポリチオフェンを主成分とする有機電極、ポリアニリンを主成分とする有機電極、銀ナノワイヤ電極のいずれかを用いるのが好適である。これらの材料を用いることで、透光性の高い電極を形成できる。尚、透明性が必要とされない場合には銀ペーストにより形成された電極や、蒸着やスパッタ、あるいはメッキなどにより形成された金属系の電極を用いることもできる。
【0037】
第1検出用電極31には第1引き出し電極41が接続されている。第2検出用電極32には第2引き出し電極42が接続されている。
【0038】
このような圧電素子10の平板面を押し込むと、電荷が発生し、第1検出用電極31と第2検出用電極32との間に電位差が生じる。図3は、本発明の第1の圧電素子10の押し込みによる電荷の発生機能を説明するための図である。図3(A)が押し込み量(押圧力)の係っていない状態を示し、図3(B)は指による押し込み量(押圧力)の係っている状態を示す。
【0039】
図3(A)に示すように、圧電素子10を平板状の弾性体50の一方主面に、互いの平面が密着するように取り付ける。弾性体50はガラス、アクリル、ポリカーボネート等で形成されている。弾性体50はここに記載した材料に限らず、使用条件に応じて適切な材料を選択すればよい。また、圧電素子10を貼り合わせる面についても使用条件に応じて適切な面を選択すればよい。弾性体50の対向する両端を支持体501で支持する。
【0040】
図3(B)に示すように、弾性体50の表面を指510で押すと、太矢印520に示すような押圧力が弾性体50に加わる。この場合、弾性体50は、圧電素子10の配設面側へ膨らむように湾曲する。これにより、圧電素子10の圧電性フィルム20は長手方向に略沿って伸延され、太矢印530に示すような引っ張り応力が発生する。この応力により、圧電性フィルム100は、第1主面と第2主面とに分極する。この分極電荷によって、第1検出用電極31と第2検出用電極32との間に電位差(電圧)が生じる。この際、PLLAでは、分極によって発生する電荷量が押圧力に比例する。すなわち、第1検出用電極31と第2検出用電極32に発生する電位差(電圧)は押圧力に比例する。
【0041】
このように、押圧力に応じて発生する電位差(電圧)は、上述のように、変位の生じたタイミングで瞬時的に発生し、経時的に低下してしまう。しかしながら、本願発明の構成を用いれば、このような圧電素子10から発生する瞬時的な電荷の変化、電圧に基づいて、正確且つ確実に押圧力(押し込み量)を算出することができる。
【0042】
上述のように、圧電素子10には、抵抗器R3とコンデンサC1とが並列接続されている。抵抗器R3の抵抗値(インピーダンス)と、コンデンサC1のキャパシタンスは、次の条件を満たすように、適宜設定されている。
【0043】
(i)抵抗器R3の抵抗値は、圧電素子10のインピーダンスよりも低い。
【0044】
(ii)押し込みによるオペアンプU1の出力電圧の変化が検出部102で検出可能である。
【0045】
(iii)押し込みによるオペアンプU1の出力電圧の過渡的な電圧の時間変化が、タッチセンサ100として離散的にサンプリングする検知の周期に対して十分に短い。
【0046】
なお、圧電素子10の基準電圧を与えるための抵抗器R1,R2の抵抗値は、R1×R2/(R1+R2)≪R3を満たすように設定されている。
【0047】
このような構成において、圧電素子10に押圧力を加えていき、一定時間維持した後に、押圧力を開放していくと、オペアンプU1の出力電圧は、次のように変化する。
【0048】
押圧力が加わり始めると、オペアンプU1の出力電圧は、押圧力の加わるタイミングから、最終的な押圧力に応じた電圧まで変位する。その後、抵抗器R3の抵抗値(インピーダンス)と、コンデンサC1のキャパシタンスおよび圧電素子10のキャパシタンスCsによって決まる時定数(R3×(C1+Cs)に比例する値)に応じて、基準電圧まで低下する。
【0049】
そして、押圧力を開放され始めると、オペアンプU1の出力電圧は、押圧力の開放のタイミングから押圧力に応じた電圧まで変位する。その後、抵抗器R3の抵抗値(インピーダンス)と、コンデンサC1のキャパシタンスおよび圧電素子10のキャパシタンスCsによって決まる時定数(R3×(C1+Cs)に比例する値)に応じて、基準電圧まで低下する。
【0050】
この際、押圧力の加わった時の電圧変化と押圧力が開放された時の電圧変化とは、基準電圧に対して逆特性となる。具体的には、電圧変換部101のオペアンプU1の出力電圧は、図4に示すような時間遷移をたどる。図4は、本オペアンプU1の出力電圧の時間遷移の一例を示す図である。
【0051】
図4に示すように、時刻0.0sec.〜0.1sec.では圧電素子10に押圧力が加えられていないので、出力電圧は基準電圧となる。
【0052】
時刻0.1sec.〜0.25sec.で圧電素子10に押圧力が加えられると、加えられた押圧力に応じて、出力電圧は基準電圧よりも上昇する。そして、さらなる押圧力の増加がなくなり、押圧力が一定になると、R3×(C1+Cs)に基づく時定数で、出力電圧は低下し、基準電圧に戻る。例えば、図4の場合、0.45sec.で出力電圧は基準電圧となる。その後、押圧力が一定の期間は、出力電圧は、基準電圧のまま一定となる。
【0053】
時刻0.8sec.〜0.95sec.で圧電素子10に加えられていた押圧力が開放されると、開放される押圧力に応じて、出力電圧は基準電圧よりも低下する。そして、押圧力が全て開放されると、R3×(C1+Cs)に基づく時定数で、出力電圧は上昇し、基準電圧に戻る。例えば、図4の場合、1.15sec.で出力電圧は基準電圧となる。
【0054】
圧電素子10に加えられた押圧力によって、上述のような時間遷移をする出力電圧は、検出部102に入力される。
【0055】
検出部102は、A/D変換部121と演算部122とを備える。図5は演算部122の構成を示すブロック図である。
【0056】
A/D変換部121は、オペアンプU1の出力信号を、所定のサンプリング周期でサンプリングして、デジタルの出力データに変換する。この際、サンプリング周期は、タッチセンサ100の仕様に応じて適宜設定すればよく、上述の押圧力による電圧変化を適正に検出できるような周期に設定されている。
【0057】
演算部122は、積算部201と押圧量算出部202とを備える。積算部201は、基準電圧をデジタルサンプリングした基準電圧データと、出力データとの差分値をサンプリングタイミング毎に積算し、積算値Zoutを算出する。図6は第1の演算部122で得られる積算値Zoutの時間遷移を示す図である。図6は図4に示す出力電圧遷移が生じた場合の例を示している。
【0058】
図6に示すように、積算値Zoutは、略0.0から始まり、押圧力が加わり始めて出力電圧が上昇し、押圧力が一定になって出力電圧が基準電圧に戻るまで上昇し続ける。この際、積算値Zoutの到達する値は、押圧力すなわち押し込み量に依存する。この後、押圧力が開放し始めて出力電圧が低下し、押圧力が開放されて出力電圧が基準電圧に戻るまで低下し続け、略0.0となる。したがって、図6の場合、0.45sec.までは積算値Zoutが0.0から押圧力に応じた所定値まで上昇し続ける。0.45sec.〜0.8sec.までは積算値Zoutが一定になる。0.8sec.からは積算値Zoutが所定値から低下し続け、1.15sec.で0.0となる。
【0059】
押圧量算出部202は、積算値Zoutを検出し、予め設定した積算値Zoutと押圧量との関係から、押圧量を算出する。なお、ここで、押圧力も押圧量も同じように積算値Zoutに依存するので、押圧力を算出することもできる。
【0060】
このような構成にすることで、押圧量および押圧力を正確且つ確実に検出タッチセンサを実現することができる。
【0061】
次に、第2のタッチセンサについて、図を参照して説明する。図7は、本発明の第2のタッチセンサ100Aの回路ブロック図である。本実施形態のタッチセンサ100Aは、電圧変換部101Aの構成および圧電素子10との接続構成が、第1の実施形態の電圧変換部101と異なるものである。
【0062】
電圧変換部101Aは、オペアンプU1、抵抗器R3(本発明の「第1抵抗器」に相当する。)、抵抗器R4(本発明の「第2抵抗器」に相当する。)、コンデンサC1を備える。
【0063】
オペアンプU1の非反転入力端子は、抵抗器R1と抵抗器R2との接続点に接続されている。抵抗器R1と抵抗器R2とは、駆動電圧印加端子Vddとグランドとの間に直列接続されている。また、オペアンプU1には駆動電圧印加端子Vddから駆動電圧が供給されている。
【0064】
オペアンプU1の反転入力端子には、抵抗器R3の一方端が接続されている。抵抗器R3の他方端は、圧電素子10の一方端(例えば上述の第1引き出し電極41)に接続されている。圧電素子10の他方端(例えば上述の第2引き出し電極42)は基準電位に接続されている。
【0065】
オペアンプU1の反転入力端子と出力端子との間には、第1コンデンサC1が接続されるとともに、抵抗器R4が接続されている。
【0066】
このような構成により、電圧変換部101Aは、圧電素子10に接続する積分回路として機能する。
【0067】
抵抗器R3および抵抗器R4の抵抗値(インピーダンス)と、コンデンサC1のキャパシタンスは、次の条件を満たすように、適宜設定されている。
【0068】
(i)抵抗器R3の抵抗値と抵抗器R4との合成抵抗(R3+R4)は、圧電素子10のインピーダンスよりも低い。
【0069】
(ii)押し込みによるオペアンプU1の出力電圧の変化が検出部102で検出可能である。
【0070】
(iii)押し込みによるオペアンプU1の出力電圧の過渡的な電圧の時間変化が、タッチセンサ100として離散的にサンプリングする検知の周期に対して十分に短い。
【0071】
なお、抵抗器R1,R2の抵抗値の設定は、第1の実施形態と同じである。
【0072】
このような構成であっても、オペアンプU1の出力電圧は、第1の実施形態と同様の挙動を示す。具体的には、電圧変換部101AのオペアンプU1の出力電圧は、図8に示すような時間遷移をたどる。図8は、本オペアンプU1の出力電圧の時間遷移の一例を示す図である。なお、図8は、時刻0.1sec.〜0.25sec.では第1の方向に押圧力を加え、その後押圧力を維持して、時刻0.8sec.〜0.95sec.で押圧力を開放した場合を示している。
【0073】
図8に示すように、時刻0.0sec.〜0.1sec.では圧電素子10に押圧力が加えられていないので、出力電圧は基準電圧となる。
【0074】
時刻0.1sec.〜0.25sec.で圧電素子10に押圧力が加えられると、加えられた押圧力に応じて、出力電圧は基準電圧よりも上昇する。そして、さらなる押圧力の増加がなくなり、押圧力が一定になると、R4×C1に基づく時定数で、出力電圧は低下し、基準電圧に戻る。例えば、図8の場合、0.6sec.で出力電圧は基準電圧となる。その後、押圧力が一定の期間は、出力電圧は、基準電圧のまま一定となる。
【0075】
時刻0.8sec.〜0.95sec.で圧電素子10に加えられていた押圧力が開放されると、開放される押圧力に応じて、出力電圧は基準電圧よりも低下する。そして、押圧力が全て開放されると、R4×C1に基づく時定数で、出力電圧は上昇し、基準電圧に戻る。例えば、図8の場合、1.3sec.で出力電圧は基準電圧となる。
【0076】
圧電素子10に加えられた押圧力によって、上述のような時間遷移をする出力電圧は、検出部102に入力される。
【0077】
検出部102は、第1の実施形態と同じ構成である。図9は、第2の演算部122で得られる積算値Zoutの時間遷移を示す図である。図9は図8に示す出力電圧遷移が生じた場合の例を示している。
【0078】
図9に示すように、積算値Zoutは、略0.0から始まり、押圧力が加わり始めて出力電圧が上昇し、押圧力が一定になって出力電圧が基準電圧に戻るまで上昇し続ける。この際、積算値Zoutの到達する値は、押圧力すなわち押し込み量に依存する。この後、押圧力が開放し始めて出力電圧が低下し、押圧力が開放されて出力電圧が基準電圧に戻るまで低下し続け、略0.0となる。したがって、図9の場合、0.6sec.までは積算値Zoutが0.0から押圧力に応じた所定値まで上昇し続ける。0.6sec.〜0.8sec.までは積算値Zoutが一定になる。0.8sec.からは積算値Zoutが所定値から低下し続け、1.3sec.で0.0となる。
【0079】
このように、本実施形態を用いても、第1の実施形態と同様に、押圧量および押圧力に応じた積算値の遷移が得られる。但し本実施例では電圧変換部101Aが積分特性を有しているため、第1の実施例よりもゆるやかな反応を示すタッチセンサを実現することができる。
【0080】
次に、第3のタッチセンサについて、図を参照して説明する。図10は、本タッチセンサの演算部122Aの回路ブロック図である。本実施形態のタッチセンサは、第1の実施形態に示したタッチセンサに対して、演算部122Aの構成が異なるものである。したがって、異なる箇所のみを説明する。
【0081】
演算部122Aは、積算部201、リセット機能付き押圧量算出部202Aを備える。
【0082】
図11は実際の測定を起こりえる積算値に生じる一つの遷移を示す図である。実際の測定では、圧電素子10の電荷発生量のばらつきや、オペアンプU1の入力オフセット電圧等により、基準電圧よりも高い領域に発生する電圧(基準電圧よりも正側の電圧)と、基準電圧よりも低い領域に発生する電圧(基準電圧よりも負側の電圧)とが非対称になることがある。この場合、単に押圧して開放するだけでも、図11に示すように、積算値Zoutが0.0に戻らない可能性もある。
【0083】
演算部122Aのリセット機能付き押圧量算出部202Aは、図12に示すフローを用いて押圧量を算出する。図12は、第3のリセット機能付き押圧量算出部202Aが実行する押圧量算出フローを示すフローチャートである。
【0084】
リセット機能付き押圧量算出部202A(以下、単に「算出部202A」とする。)は、積算部201から出力される積算値Zoutを測定し、順次比較する(S101)。算出部202Aは、積算値Zoutに上下動があることを検出するまでは(S102:NO)、積算値Zoutの測定、比較を継続する。すなわち、図6に示すように、積算値Zoutが上昇して一定値となり、その後低下するまでは、積算値Zoutの測定、比較を継続する。
【0085】
算出部202Aは、積算値Zoutの上下動を検出すると(S102:YES)、積算値Zoutの最大値Zmaxを算出する(S103)。
【0086】
次に、算出部202Aは、初期の積算値Zout(=0.0)と、測定している最新の積算値Zoutとの差分値ΔZを算出する(S104)。算出部202Aは、差分値ΔZが最大値Zmaxによって決まる所定の閾値(本実施形態では、0.9Zmax)未満でなければ(S105:NO)、差分値ΔZの算出、および差分値ΔZと閾値との比較を継続する。なお、閾値は、ここで示す値に限るものでなく、タッチセンサ100の圧電素子10およびオペアンプU1の特性のばらつきや、タッチセンサ100の使用環境等によって適宜設定すればよい。
【0087】
算出部202Aは、差分値ΔZが閾値未満であることを検出すると(S105:YES)、最大値Maxから押圧量を算出する(S106)。そして、算出部202Aは、積算値Zoutを初期値(=0.0)にリセットする(S107)。
【0088】
このような処理を行うことで、積算値の累積誤差を無くすことができる。これにより、継続的に押圧量を検出し続けても、各回で、正確且つ確実に押圧量を検出し続けることができる。
【0089】
なお、上述の説明では、変位センサとして押圧力(押し込み量)を検出するタッチセンサを例に説明したが、変位センサすなわち圧電素子自体が曲げられたり、捻られたりした時の変位量を検出する他の変位センサにも、上述の構成を適用することができる。これにより、曲げ量や捻れ量等の変位量を正確に且つ確実に検出することができる。
【符号の説明】
【0090】
100,100A:タッチセンサ、
10:圧電素子、
20:圧電性フィルム、
31:第1検出用電極、
32:第2検出用電極、
41:第1引き出し電極、
42:第2引き出し電極、
50:弾性体、
101,101A:電圧変換部、
102:検出部、
121:A/D変換部、
122,122A:演算部、
201:積算部、
202:押圧量算出部、
202A:リセット機能付き押圧量算出部、
501:支持体
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【手続補正書】
【提出日】2014年7月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
変位量に応じた電荷を発生する圧電素子と、
圧電素子の発生する電荷から、所定の時定数で変化する電圧を発生する電圧変換部と、
該電圧変換部から出力される電圧を積算し、積算値から前記変位量を算出する検出部と、を備え、
前記検出部は、
前記積算値の変動を測定し、
前記積算値の変動が増加、減少の一組の挙動を示したことを検出すると、前記積算値の初期値と最新の積算値とを差分して差分値を算出し、
該差分値が所定閾値未満であれば、前記積算値を初期値にリセットする、
変位センサ。
【請求項2】
前記電圧変換部は、
前記圧電素子の少なくとも一端と接続された第1抵抗器と、
前記圧電素子で発生した電荷が前記第1抵抗器を流れることで発生する電圧を入力として検知するアンプ回路と、
を備える請求項1に記載の変位センサ。
【請求項3】
前記電圧変換部は、
前記第1抵抗器は前記圧電素子と並列に接続され、前記第1抵抗器の一端が前記アンプ回路の入力と接続され、前記第1抵抗器の他端は基準電位と接続されている、請求項2に記載の変位センサ。
【請求項4】
前記電圧変換部は、
前記圧電素子と前記第1抵抗器と第2抵抗器とが直列接続され、
前記第1抵抗器の一端は前記圧電素子と接続され、前記第1抵抗器の他端は前記第2抵抗器の一端及び前記アンプ回路の入力と接続され、前記第2抵抗器の他端は前記アンプ回路の出力と接続されている、請求項2に記載の変位センサ。
【請求項5】
前記第1抵抗器のインピーダンスは、前記圧電素子のインピーダンスよりも低い、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の変位センサ。
【請求項6】
前記第1抵抗器と前記第2抵抗器の合成インピーダンスは、前記圧電素子のインピーダンスよりも低い、請求項4に記載の変位センサ。
【請求項7】
前記圧電素子は、
少なくとも一軸方向に延伸処理を行ったポリ乳酸からなる圧電性フィルムと、
該圧電性フィルムの第1面に形成された第1検出用電極と、
前記圧電性フィルムの第2面に形成された第2検出用電極と、
を備える、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の変位センサ。
【請求項8】
前記変位センサは、前記圧電素子の所定面が押圧された時の押圧力を検出するタッチセンサである、請求項1乃至請求項7のいずれかに1項に記載の変位センサ。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
この発明の変位センサは、変位量に応じた電荷を発生する圧電素子と、圧電素子の発生する電荷から所定の時定数で変化する電圧を発生する電圧変換部と、該電圧変換部から出力される電圧を積算して積算値から変位量を算出する検出部と、を備えている。
検出部は、積算値の変動を測定し、積算値の変動が増加、減少の一組の挙動を示したことを検出すると積算値の初期値と最新の積算値とを差分して差分値を算出し、該差分値が所定閾値未満であれば積算値を初期値にリセットする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
この構成では、変位量に応じて、時間的な変化が安定した電圧値が得られる。
この構成では、圧電素子の発生電荷のばらつきの影響を抑圧することができる。
【手続補正書】
【提出日】2014年11月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項1】
変位量に応じた電荷を発生する圧電素子と、
圧電素子の発生する電荷から、所定の時定数で変化する電圧を発生する電圧変換部と、
該電圧変換部から出力される電圧を積算し、積算値から前記変位量を算出する検出部と、を備え、
前記検出部は、
前記積算値の変動を測定し、
前記積算値の変動が増加、減少の一組の挙動を示したことを検出すると、前記積算値の初期値と最新の積算値とを差分して差分値を算出し、
該差分値が、前記積算値の最大値に対応する所定閾値未満であれば、前記積算値を初期値にリセットする、
変位センサ。
【手続補正書】
【提出日】2015年3月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項1】
変位量に応じた電荷を発生する圧電素子と、
圧電素子の発生する電荷から、所定の時定数で変化する電圧を発生する電圧変換部と、
該電圧変換部から出力される電圧を積算し、積算値の最大値から前記変位量を算出する検出部と、を備え、
前記検出部は、
前記積算値の変動を測定し、
前記積算値の変動が増加、減少の一組の挙動を示したことを検出すると、前記積算値の最大値を算出し、前記積算値の初期値と最新の積算値とを差分して差分値を算出し、
該差分値が、前記積算値の最大値に対応する所定閾値未満であれば、前記積算値を初期値にリセットする、
変位センサ。
【国際調査報告】