(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
DCDCコンバータ(1)には第1保護回路部が設けられ、所定の異常状態が検出された場合に、高圧側の第1導電路(15)に設けられたスイッチング素子(20)がオフ状態に切り替わり、第1導電路(15)を介して電圧変換部(19)へ電流が流れ込むことを遮断する。更に、逆接続保護回路部(30)が設けられ、少なくとも低圧側の電源部が逆接続状態である場合、電圧変換部(19)と基準導電路(17)との間の第3導電路(18)に設けられたスイッチング素子(22)がオフ状態に切り替わり、基準導電路(17)側から第3導電路(18)を介して電流が流れ込むことを遮断する。これにより、逆接続された電源側への電流の流れ込みを防ぐ。
第1スイッチング素子を備えるとともに、一次側電源部の高電位側の端子に導通する第1導電路と二次側電源部の高電位側の端子に導通する第2導電路との間に設けられ、前記第1スイッチング素子のオン状態とオフ状態との切り替えによって前記第1導電路に印加された電圧を変換して前記第2導電路に出力する電圧変換部と、
所定の異常状態を検出する異常状態検出部と、
前記第1導電路及び前記第2導電路のうちの高圧側となる一方の導電路に設けられるとともに少なくとも前記電圧変換部に向かう方向の電流を遮断するオフ状態とその遮断を解除するオン状態とに切り替わる第2スイッチング素子を備え、前記異常状態検出部によって前記異常状態が検出された場合に前記第2スイッチング素子をオフ状態とする第1保護回路部と、
前記電圧変換部と前記第1導電路及び前記第2導電路の電位よりも低い所定の基準電位に保たれる基準導電路との間に配置される第3導電路に設けられるとともに少なくとも前記基準導電路側からの電流を遮断するオフ状態とその遮断を解除するオン状態とに切り替わる第3スイッチング素子を備え、前記一次側電源部及び前記二次側電源部のうちの少なくとも低圧側の電源部の端子が正規の接続状態であることを条件として前記第3スイッチング素子がオン状態になり、少なくとも前記低圧側の電源部の端子が逆接続状態である場合に前記第3スイッチング素子をオフ状態とする第2保護回路部と、
を有するDCDCコンバータ。
前記二次側電源部が前記低圧側の電源部として構成され、前記一次側電源部が高圧側の電源部として構成され、前記電圧変換部が、前記第1導電路に印加された直流電圧を降圧して前記第2導電路に出力する構成であり、
前記異常状態検出部は、少なくとも前記第1導電路が所定の過電圧状態であることを前記異常状態として検出し、
前記第1保護回路部は、前記異常状態検出部によって前記第1導電路の過電圧状態が検出された場合に、前記第2スイッチング素子をオフ状態とする請求項1又は請求項2に記載のDCDCコンバータ。
前記二次側電源部が前記低圧側の電源部として構成され、前記一次側電源部が高圧側の電源部として構成され、前記電圧変換部が、前記第1導電路に印加された直流電圧を降圧して前記第2導電路に出力する構成であり、
前記異常状態検出部は、少なくとも前記第2導電路が所定の過電圧状態であることを前記異常状態として検出し、
前記第1保護回路部は、前記異常状態検出部によって前記第2導電路の過電圧状態が検出された場合に、前記第2スイッチング素子をオフ状態とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のDCDCコンバータ。
前記第1導電路及び前記第2導電路のうちの低圧側となる導電路に設けられるとともに少なくとも前記電圧変換部に向かう方向の電流を遮断するオフ状態とその遮断を解除するオン状態とに切り替わる第4スイッチング素子を備え、
前記異常状態検出部は、前記第1導電路、前記第2導電路、前記第3導電路の少なくともいずれかが所定の過電流状態又は所定の過電圧状態の少なくともいずれかであることを前記異常状態として検出し、
前記第1保護回路部は、前記異常状態検出部によって前記第1導電路、前記第2導電路、前記第3導電路の少なくともいずれかの過電流状態又は過電圧状態が検出された場合に、前記第2スイッチング素子及び前記第4スイッチング素子をオフ状態とする請求項2から請求項5のいずれか一項に記載のDCDCコンバータ。
前記二次側電源部が前記低圧側の電源部として構成され、前記一次側電源部が高圧側の電源部として構成され、前記電圧変換部が、前記第1導電路に印加された直流電圧を降圧して前記第2導電路に出力する構成であり、
前記第1保護回路部の前記第2スイッチング素子が前記第1導電路に設けられており、
更に、前記第2導電路に設けられるとともに少なくとも前記電圧変換部に向かう逆流方向の電流を遮断するオフ状態とその遮断を解除するオン状態とに切り替わる第4スイッチング素子を備え、前記第2導電路が逆流状態となった場合に前記第4スイッチング素子をオフ状態とする第3保護回路部が設けられている請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のDCDCコンバータ。
【発明を実施するための形態】
【0013】
ここで、本発明の望ましい例を示す。
異常状態検出部は、第1導電路又は第2導電路の少なくとも一方の電流が所定の過電流状態であることを異常状態として検出するように機能し得る。第1保護回路部は、異常状態検出部によって第1導電路又は第2導電路の少なくとも一方の過電流状態が検出された場合に、第2スイッチング素子をオフ状態とするように機能し得る。
【0014】
この構成によれば、過電流の発生時に第2スイッチング素子をオフ状態とし、高圧側の導電路を介して電圧変換部に電流が流れ込むことを遮断することができる。よって、装置の故障の原因となり得る過電流に対応し得る構成を、導通損失を抑えた形で実現できる。
【0015】
二次側電源部が低圧側の電源部として構成され、一次側電源部が高圧側の電源部として構成され、電圧変換部が、第1導電路に印加された直流電圧を降圧して第2導電路に出力する構成であってもよい。この構成において、異常状態検出部は、少なくとも第1導電路が所定の過電圧状態であることを異常状態として検出するように機能してもよく、第1保護回路部は、異常状態検出部によって第1導電路の過電圧状態が検出された場合に、第2スイッチング素子をオフ状態とするように機能してもよい。
【0016】
この構成では、入力側となる高圧側の導電路(第1導電路)に過電圧が印加され、その状態が継続するとDCDCコンバータの内部で故障が生じる可能性が高まる懸念がある。この点に関し、構成は、第1導電路の過電圧状態が検出された場合に第2スイッチング素子をオフ状態とし、高圧側の導電路を介して電圧変換部に電流が流れ込むことを遮断することができるため、第1導電路の過電圧に起因する内部故障を防ぐことができる。しかも、このような対策を講じることで、第2スイッチング素子よりも下流の部品の耐電圧を下げることができる。
【0017】
二次側電源部が低圧側の電源部として構成され、一次側電源部が高圧側の電源部として構成され、電圧変換部が、第1導電路に印加された直流電圧を降圧して第2導電路に出力する構成において、異常状態検出部は、少なくとも第2導電路が所定の過電圧状態であることを異常状態として検出するように機能してもよく、第1保護回路部は、異常状態検出部によって第2導電路の過電圧状態が検出された場合に、第2スイッチング素子をオフ状態とするように機能してもよい。
【0018】
この構成によれば、出力側である低圧側の導電路(第2導電路)で過電圧が生じた場合に第2スイッチング素子をオフ状態とすることができる。このような動作により、過電圧状態のまま出力が継続することを防ぐことができ、第2導電路に接続される電気機器が第2導電路の過電圧に起因して故障することを防止することができる。
【0019】
異常状態検出部は、第3導電路の電流が所定の過電流状態であることを異常状態として検出するように機能してもよく、第1保護回路部は、異常状態検出部によって第3導電路の過電流状態が検出された場合に、第2スイッチング素子をオフ状態とするように機能してもよい。
【0020】
この構成によれば、内部故障などによって電圧変換部に過電流が流れた場合に第2スイッチング素子をオフ状態とすることができ、一次側電源部から内部に過電流が流れ込むことに起因する異常発熱等の不具合を防ぐことができる。
【0021】
本発明は、第1導電路及び第2導電路のうちの低圧側となる導電路に設けられるとともに少なくとも電圧変換部に向かう方向の電流を遮断するオフ状態とその遮断を解除するオン状態とに切り替わる第4スイッチング素子を備えていてもよい。異常状態検出部は、第1導電路、第2導電路、第3導電路の少なくともいずれかが所定の過電流状態又は所定の過電圧状態の少なくともいずれかであることを異常状態として検出してもよい。第1保護回路部は、異常状態検出部によって第1導電路、第2導電路、第3導電路の少なくともいずれかの過電流状態又は過電圧状態が検出された場合に、第2スイッチング素子及び第4スイッチング素子をオフ状態とするように機能してもよい。
【0022】
この構成によれば、第1導電路、第2導電路、第3導電路の少なくともいずれかにおいて過電流状態又は過電圧状態の少なくともいずれかが発生した場合に、第2スイッチング素子及び第4スイッチング素子をいずれもオフ状態とすることができ、一次側電源部からの電圧変換部への電流の流れ込みも、二次側電源部からの電圧変換部への電流の流れ込みも防ぐことができる。これにより、より確実な保護が可能となる。
【0023】
二次側電源部が低圧側の電源部として構成され、一次側電源部が高圧側の電源部として構成され、電圧変換部が、第1導電路に印加された直流電圧を降圧して第2導電路に出力する構成において、第1保護回路部の第2スイッチング素子が第1導電路に設けられていてもよい。更に、この構成において、第2導電路に設けられるとともに少なくとも電圧変換部に向かう逆流方向の電流を遮断するオフ状態とその遮断を解除するオン状態とに切り替わる第4スイッチング素子を備え、第2導電路が逆流状態となった場合に第4スイッチング素子をオフ状態とする第3保護回路部が設けられていてもよい。
【0024】
この構成によれば、第1保護回路部による異常状態に対する保護及び第2保護回路部による逆接続状態に対する保護が図られた降圧型DCDCコンバータを構成することができ、更には、第3保護回路部によって二次側(低圧側)での電流の逆流をも防ぐことができる。しかも、この構成では、第2スイッチング素子が一次側の導電路(第1導電路)に配置され、第4スイッチング素子が二次側の導電路(第2導電路)に配置され、第3スイッチング素子が基準導電路に近い第3導電路に配置されることになる。つまり、発熱源となる各スイッチング素子を分散させることができるため、局所的な温度上昇をより抑えやすくなる。
【0025】
例えば、図11のような比較例の構成でも、逆流発生時に逆流防止用のスイッチング素子110をオフ状態に切り替えることで、二次側での逆流を防ぐことができるが、この構成では、導通損失の大きいスイッチング素子が低電位側(電流が大きい側)に集中してしまう。つまり、図11のように構成すると電源導電路における低電位側の領域で局所的な温度上昇が大きくなる虞がある。これに対し、第2、第3、第4スイッチング素子を分散させた上述の構成によれば、このような温度上昇を緩和することができる。
【0026】
異常状態検出部は、第3導電路の電流が所定の過電流状態であることを異常状態として検出するように機能してもよく、第1保護回路部及び第3保護回路部は、異常状態検出部によって第3導電路の過電流状態が検出された場合に、第2スイッチング素子及び第4スイッチング素子をオフ状態とするように機能してもよい。
【0027】
この構成によれば、内部故障などによって電圧変換部に過電流が流れた場合に第2スイッチング素子及び第4スイッチング素子をいずれもオフ状態とすることができ、一次側電源部からの電圧変換部への電流の流れ込みも、二次側電源部からの電圧変換部への電流の流れ込みも防ぐことができる。このように、電圧変換部で過電流が発生したときに両電源部からの電流の流れ込みを遮断して過電流を防ぐことができるため、異常発熱等の不具合をより効果的に防ぐことができる。
【0028】
本発明は、第3スイッチング素子を流れる電流を検出し、第3スイッチング素子を流れる電流が所定の過電流状態である場合に、第2スイッチング素子をオフ状態に切り替えるようにしてもよい。また、第4スイッチング素子を設ける構成では、第3スイッチング素子を流れる電流を検出し、第3スイッチング素子を流れる電流が所定の過電流状態である場合に、第2スイッチング素子又は第4スイッチング素子のいずれか又は両方をオフ状態に切り替えるようにしてもよい。このようにすれば、第3スイッチング素子を電流検出用の素子として兼用し、電圧変換部と基準導電路との間の経路に過電流が生じているか否かを判定することができるようになる。特に、電流検出用の専用素子を設けることを省略又は一部省略することができるため、専用素子に起因する部品点数の増加及び損失の増加を抑えことができる。
【0029】
本発明は、第2スイッチング素子と電圧変換部との間の導電路に一方の電極が接続され、第3スイッチング素子と電圧変換部との間の導電路に他方の電極が接続される構成で、セラミックコンデンサ等のコンデンサが設けられていてもよい。このようにコンデンサを配置した場合、コンデンサによる効果を享受しつつ、コンデンサのショート故障時に対応できる構成となる。例えば、電圧変換部と基準導電路との間の経路に過電流が生じているか否かを判定し、過電流状態が生じている場合に第2スイッチング素子を遮断する構成とすれば、コンデンサがショート故障した場合に、一次側電源部とコンデンサとの間を非導通状態に切り替えることができ、コンデンサのショート故障時に、一次側電源部からコンデンサを経由して基準導電路側へと流れる過電流を遮断することができる。
【0030】
本発明は、第1導電路に印加された直流電圧を降圧して第2導電路に出力する複数の電圧変換部が、第1導電路と第2導電路との間に並列に設けられていてもよい。そして、第1導電路が、一次側電源部の高電位側の端子に導通する共通入力路と、共通入力路から分岐して各々の電圧変換部に接続される複数の個別入力路と、を備えていてもよく、第2導電路が、複数の電圧変換部にそれぞれ接続される複数の個別出力路と、それら複数の個別出力路が共通接続されるとともに二次側電源部の高電位側の端子に導通する共通出力路と、を備えていてもよい。そして、第1保護回路部は、複数の第2スイッチング素子が各々の個別入力路にそれぞれ設けられ、各々の個別入力路が個別にオフ状態とオン状態とに切り替え可能とされていてもよい。
【0031】
この構成によれば、所定の異常状態に対する保護機能及び逆接続状態に対する保護機能を備えた多相式のDCDCコンバータを、導通損失がより少ない形で実現することができる。しかも、第1保護回路部により、各々の個別入力路が個別にオフ状態とオン状態とに切り替え可能とされているため、所定の異常状態が発生した場合に、常に全ての電圧変換部の動作を停止させる必要はなく、場合によっては、一部の電圧変換部の動作を選択的に停止させるといった柔軟な対応も可能となる。
【0032】
本発明は、第1導電路に印加された直流電圧を降圧して第2導電路に出力する複数の電圧変換部が、第1導電路と第2導電路との間に並列に設けられていてもよい。第1導電路は、一次側電源部の高電位側の端子に導通する共通入力路と、共通入力路から分岐して各々の電圧変換部に接続される複数の個別入力路と、を備えていてもよい。第2導電路は、複数の電圧変換部にそれぞれ接続される複数の個別出力路と、それら複数の個別出力路が共通接続されるとともに二次側電源部の高電位側の端子に導通する共通出力路と、を備えていてもよい。第1保護回路部は、複数の第2スイッチング素子が各々の個別入力路にそれぞれ設けられ、各々の個別入力路が個別にオフ状態とオン状態とに切り替え可能とされていてもよい。第3保護回路部は、複数の第4スイッチング素子が各々の個別出力路にそれぞれ設けられ、各々の個別出力路が個別にオフ状態とオン状態とに切り替え可能とされていてもよい。異常状態検出部は、複数の電圧変換部において異常状態を生じさせる異常の電圧変換部を検出する機能を有していてもよい。第1保護回路部及び第3保護回路部は、異常状態検出部によって異常の電圧変換部が検出された場合に、複数の第2スイッチング素子及び複数の第4スイッチング素子のうち異常の電圧変換部の経路に設けられた第2スイッチング素子及び第4スイッチング素子を選択的にオフ状態とするように機能してもよい。
【0033】
この構成によれば、所定の異常状態に対する保護機能及び逆接続状態に対する保護機能を備えた多相式のDCDCコンバータを、導通損失がより少ない形で実現することができる。しかも、複数の電圧変換部の中から異常状態を生じさせる電圧変換部(異常の電圧変換部)を検出することができ、異常の電圧変換部が検出された場合には、その異常の電圧変換部の経路に設けられた第2スイッチング素子及び第4スイッチング素子を選択的にオフ状態とし、その相の入力及び出力を確実に停止させて保護を図ることができる。一方、異常状態が生じていない電圧変換部については動作させることができるため、第2導電路への出力を継続することができる。更に、異常状態を生じさせる電圧変換部への電流の流れ込みを、入力側の導電路(個別入力路)だけでなく出力側の導電路(個別出力路)でも遮断することができるため、異常が生じていない電圧変換部を動作させたときに、その出力電流が動作停止対象の電圧変換部(異常の電圧変換部)の個別出力路から内部に流れ込んでしまうことを防ぐことができる。
【0034】
本発明は、複数の電圧変換部を順に動作させる動作制御部を備えていてもよい。そして、第1保護回路部は、複数の電圧変換部のうちのいずれかの変換部が動作している状態で異常状態検出部によって異常状態が検出され、他の変換部が動作している状態で異常状態検出部によって異常状態が検出されない場合、複数の第2スイッチング素子のうち、異常状態が検出されたいずれかの変換部への入力経路となる個別入力路の第2スイッチング素子を選択的にオフ状態に切り替え、異常状態が検出されない他の変換部への入力経路となる個別入力路の第2スイッチング素子をオン状態で維持するような構成であってもよい。
【0035】
この構成によれば、多相式のDCDCコンバータにおいて、複数の電圧変換経路の中から異常状態が発生している電圧変換経路をより正確に且つより効率的に検出することができる。そして、異常状態が発生している電圧変換経路に絞って動作を選択的に停止させることができる。特に、異常状態が発生していない正常な電圧変換経路については動作を継続することができるため、一部の相だけでも動作を継続することが望まれる用途において有利になる。
【0036】
なお、本発明は、一次側電源部及び二次側電源部のうち、高圧側の電源部の端子が逆接続状態である場合にも第3スイッチング素子がオフ状態となるように逆接続保護回路が構成されていてもよい。このようにすれば、低圧側の電源部の逆接続だけでなく、高圧側の電源部の逆接続にも対応することができる。ゆえに、いずれの電源の逆接続時でも保護を図ることができる構成を、素子数の増加及び導通損失を抑えた形で実現できる。
【0037】
<実施例1>
以下、本発明を具体化した実施例1について説明する。
図1で示すDCDCコンバータ1は、例えば、車載用の降圧型DCDCコンバータとして構成されており、入力側の導電路(第1導電路15)に印加された直流電圧を降圧して出力側の導電路(第2導電路16)に出力する構成をなすものである。
【0038】
DCDCコンバータ1には、第1導電路15及び第2導電路16を備えるとともに電源ラインとして機能する電源導電路14と、電源導電路14の電位よりも低い一定の基準電位(グラウンド電位)に保たれる基準導電路17とが設けられている。そして、第1導電路15と第2導電路16との間には、第1導電路15に印加された入力電圧を降圧して第2導電路16に印加する出力電圧を生成する電圧変換部19が設けられている。
【0039】
第1導電路15は、相対的に高い電圧が印加される一次側(高圧側)の電源ラインとして構成されている。この第1導電路15は、一次側電源部41の高電位側の端子に導通するとともに、その一次側電源部41から所定の直流電圧が印加される構成をなす。
【0040】
一次側電源部41は、例えば、リチウムイオン電池、或いは電気二重層キャパシタ等の蓄電手段によって構成され、第1の所定電圧を発生させるものである。例えば、一次側電源部41の高電位側の端子は48Vに保たれ、低電位側の端子はグラウンド電位(0V)に保たれている。なお、図1の例では、第1導電路15に設けられた端子51が一次側電源部41の正極側の端子に接続される状態が、一次側電源部41の正規の接続状態である。
【0041】
第2導電路16は、相対的に低い電圧が印加される二次側(低圧側)の電源ラインとして構成されている。この第2導電路16は、例えば、二次側電源部42の高電位側の端子に導通するとともに、その二次側電源部42から一次側電源部41の出力電圧よりも小さい直流電圧が印加される構成をなす。
【0042】
二次側電源部42は、例えば、鉛蓄電池等の蓄電手段によって構成され、一次側電源部41で発生する第1の所定電圧よりも低い第2の所定電圧を発生させるものである。例えば、二次側電源部42の高電位側の端子は12Vに保たれ、低電位側の端子はグラウンド電位(0V)に保たれている。なお、図1の例では、第2導電路16に設けられた端子52が二次側電源部42の正極側の端子に接続される状態が、二次側電源部42の正規の接続状態である。
【0043】
基準導電路17は、グラウンドとして構成され、一定のグラウンド電位(0V)に保たれている。この基準導電路17には、一次側電源部41の低電位側の端子と二次側電源部42の低電位側の端子とが導通し、更に、後述するスイッチング素子22のドレインが接続されている。
【0044】
電圧変換部19は、第1導電路15と第2導電路16との間に設けられ、MOSFETとして構成されるハイサイド側のスイッチング素子4と、同じくMOSFETとして構成されるローサイド側のスイッチング素子6とを備えている。更に、入力側コンデンサ8と、出力側コンデンサ10と、コイル12とを備えている。ハイサイド側のスイッチング素子4は、第1導電路15からの直流電圧の入力をオンオフするスイッチング素子であり、第1スイッチング素子に相当するものである。
【0045】
電圧変換部19において、ハイサイド側のスイッチング素子4のドレインには、電源導電路14の一部をなす第1導電路15が接続されている。このスイッチング素子4のドレインは、入力側コンデンサ8の一方側の電極に導通し、第1導電路15に介在するスイッチング素子20がオン状態のときには一次側電源部41の高電位側端子にも導通する。また、スイッチング素子4のソースには、ローサイド側のスイッチング素子6のドレイン及びコイル12の一端が接続されている。そして、スイッチング素子4のゲートには、制御部2からの駆動信号及び非駆動信号が入力されるようになっており、制御部2からの信号に応じてスイッチング素子4がオン状態とオフ状態とに切り替わるようになっている。
【0046】
ローサイド側のスイッチング素子6のソースには、入力側コンデンサ8及び出力側コンデンサ10のそれぞれの他方側の電極が接続されている。そして、スイッチング素子6のソースと、入力側コンデンサ8及び出力側コンデンサ10の他方側の各電極とが互いに導通しており、これらは、第3導電路18を介してスイッチング素子22のソースに接続されている。なお、ローサイド側のスイッチング素子6のゲートにも、制御部2からの駆動信号及び非駆動信号が入力されるようになっており、制御部2からの信号に応じてスイッチング素子6がオン状態とオフ状態とに切り替わるようになっている。
【0047】
電圧変換部19において、コイル12の他端は、出力側の電源ラインとなる第2導電路16に接続されており、出力側コンデンサ10の一方の電極、及びスイッチング素子24のソースに導通している。
【0048】
このように構成される電圧変換部19は、同期整流方式の降圧型コンバータとして機能し、ローサイド側のスイッチング素子6のオン動作とオフ動作との切り替えを、ハイサイド側のスイッチング素子4の動作と同期させて行うことで、第1導電路15に印加された直流電圧を降圧し、第2導電路16に出力する。具体的には、制御部2の制御により、スイッチング素子4をオン状態とし、スイッチング素子6をオフ状態とした第1状態と、スイッチング素子4をオフ状態とし、スイッチング素子6をオン状態とした第2状態とが交互に切り替えられる。そして、このような第1状態と第2状態との切り替えを繰り返すことで、第1導電路15に印加された直流電圧を降圧し、第2導電路16に出力する。なお、第2導電路16の出力電圧は、スイッチング素子4のゲートに与えるPWM信号のデューティ比に応じて定まる。
【0049】
以上のような構成が、DCDCコンバータ1の基本構成であり、公知技術の降圧動作である。このDCDCコンバータ1に異常が発生したときには、スイッチング素子20、スイッチング素子22、スイッチング素子24のうち、異常の種類に対応する素子がオフ状態に切り替えられ、保護が図られる。
【0050】
ここで、短絡などに起因して電源導電路14で生じる過電流状態及び過電圧状態から回路を保護する機能について説明する。なお、電源導電路14で生じる過電流状態及び過電圧状態は、所定の異常状態の一例に相当する。
【0051】
DCDCコンバータ1には、第2導電路16を流れる電流を検出するための電流検出経路26が構成されている。この電流検出経路26は、第2導電路16を流れる電流を公知の方法で検出する経路であり、制御部2は、この電流検出経路26を介して入力された値によって第2導電路16を流れる電流の値を把握している。なお、図1では、電流検出経路26を簡略的に示しているが、電流検出経路26における具体的な電流検出回路は、公知の様々な電流検出回路を用いることができ、第2導電路16を流れる電流の値Ioを制御部2が把握できる構成であればよい。
【0052】
そして、制御部2は、異常状態検出部として機能し、第2導電路16に過電流が生じているか否かを判定することで異常状態の発生を判断している。具体的には、制御部2が検出した第2導電路16の電流値Ioを予め定められた閾値Itと比較し、Io≦Itであれば過電流状態ではないと判断し、Io>Itであれば過電流状態であると判断することで、電源導電路14の異常状態を検出している。
【0053】
また、制御部2には、第2導電路16の電圧が入力され、第2導電路16に過電圧が生じているか否かを判定することでも、電源導電路14での異常状態の発生を判断している。具体的には、制御部2が検出した第2導電路16の電圧値Voを予め定められた閾値Vtと比較し、Vo≦Vtであれば過電圧状態ではないと判断し、Vo>Vtであれば過電圧状態であると判断することで、電源導電路14の異常状態を検出している。
【0054】
一方で、第1導電路15には、MOSFETとして構成されスイッチング素子20が設けられている。このスイッチング素子20は、第2スイッチング素子の一例に相当し、制御部2の制御によってオン状態とオフ状態とが切り替わるようになっている。スイッチング素子20は、例えば、短絡の発生に起因して電源導電路14に過電流又は過電圧が生じた場合に、このような異常から回路を保護するように機能させ得るものであり、短絡保護用のスイッチングとして機能し得る。
【0055】
具体的には、第2導電路16の電流値Ioが閾値It以下であること及び第2導電路16の電圧値Voが閾値Vt以下であることを制御部2が検出している間は、制御部2からスイッチング素子20のゲートに対してオン信号が継続的に出力される。このようにスイッチング素子20のゲートにオン信号が継続的に入力され、スイッチング素子20がオン状態で維持されている間(即ち、導通の遮断が解除されている期間)は、一次側電源部41と電圧変換部19との間が導通状態となり、電圧変換部19には、一次側電源部41で発生する直流電圧が入力され続ける。
【0056】
一方、第2導電路16の電流値Ioが閾値Itを超えていること、又は、第2導電路16の電圧値Voが閾値Vtを超えていることを制御部2が検出した場合には、制御部2からスイッチング素子20のゲートに対しオフ信号が出力される。このようにスイッチング素子20のゲートにオフ信号が入力され、スイッチング素子20がオフ状態に切り替わると、第1導電路15において一次側電源部41側と電圧変換部19側との導通が遮断される。この場合、電圧変換部19には、一次側電源部41で発生する直流電圧が入力されないことになる。なお、制御部2及びスイッチング素子20は第1保護回路部の一例に相当する。
【0057】
このように、図1の構成では、短絡などに起因して電源導電路14が過電流状態又は過電圧状態となった場合にスイッチング素子20がオフ状態に切り替わるため、電源導電路14の通電を遮断して回路を保護することができる。しかも、スイッチング素子20が、電源導電路14において相対的に電流量が少なくなる高圧側の導電路(第1導電路15)に設けられているため、導通損失及び発熱量をより抑えた形で過電流又は過電圧からの保護が図られる。
【0058】
具体的には、電源導電路14での過電流の発生時にスイッチング素子20をオフ状態とし、高圧側の導電路(第1導電路15)を介して電圧変換部19に電流が流れ込むことを遮断することができる。よって、装置の故障の原因となり得る過電流に対応し得る構成を、導通損失を抑えた形で実現できる。また、出力側である低圧側の導電路(第2導電路16)で過電圧が生じた場合にもスイッチング素子20をオフ状態とすることができる。このような動作により、過電圧状態のまま出力が継続することを防ぐことができ、第2導電路16に接続される電気機器が第2導電路16の過電圧に起因して故障することを防止することができる。
【0059】
次に、逆接続保護に関する構成について説明する。
図1のDCDCコンバータ1は、第2保護回路部の一例である逆接続保護回路部30を備えており、二次側電源部42が逆接続された場合に第3導電路18の導通が遮断される構成とし、逆接続時の二次側への電流の流れ込みを防いでいる。この逆接続保護回路部30は、電圧変換部19と基準導電路17との間の導電路(第3導電路18)に配置される逆接続保護用のスイッチング素子として機能し得るスイッチング素子22と、スイッチング素子22のゲート電位を第2導電路16の電位に保つ第4導電路23とを備えている。スイッチング素子22は、第3スイッチング素子の一例に相当し、第3導電路18の導通(具体的には、基準導電路17から電圧変換部19に向かう方向の電流)を遮断するオフ状態と、その遮断を解除するオン状態とに切り替わる構成となっている。
【0060】
逆接続保護回路部30では、少なくとも二次側電源部42(低圧側の電源部)の端子が図1のように正規の接続状態であることを条件としてスイッチング素子22がオン状態になる。この場合、スイッチング素子22のゲート電位が二次側電源部42の正極電位(例えば12V)と略同電位になり、ゲート電位がソース電位よりも高い状態で維持されるため、スイッチング素子22はオン状態で維持される。そして、ローサイド側のスイッチング素子6のソース、入力側コンデンサ8、出力側コンデンサ10は、いずれも基準導電路17と導通した状態で維持される。
【0061】
一方、二次側電源部42(低圧側の電源部)の端子が正負を逆にした逆接続状態である場合、スイッチング素子22のゲート電位が二次側電源部42の負極の電位(例えば−12V)と略同電位になり、ゲート電位がソース電位よりも低い状態で維持される。このため、スイッチング素子22はオフ状態で維持される。スイッチング素子22がオフ状態(基準導電路17から電圧変換部19に向かう方向の電流が遮断される状態)であるときには、スイッチング素子6のソース、入力側コンデンサ8、出力側コンデンサ10は、いずれも基準導電路17と導通しない状態となる。更に、図1の構成では、二次側電源部42と第2導電路16との間がオープン状態になった場合でも、スイッチング素子22はオフ状態で維持されることになる。
【0062】
以上のように、逆接続保護回路部30では、二次側電源部42(低圧側の電源部)が逆接続状態となった場合に自動的にスイッチング素子22をオフ状態にして第3導電路18の通電を遮断することができる。これにより、基準導電路17側から逆接続された電源側に電流が流れ込むことを防ぐことができる。また、第3導電路18に介在するスイッチング素子22は、一次側電源部41の逆接続時にオフし得る構造とすることで、一次側電源部41の逆接続にも対応することができる。しかも、スイッチング素子22が設けられる第3導電路18は、電源導電路14の低圧側(第2導電路16)よりも電流量が小さくなる経路であるため、同様のスイッチング素子を第2導電路16に配置して逆接続保護を図る構成と比べて導通損失をより抑えることができ、発熱量も抑えることができる。
【0063】
次に、逆流保護に関する構成について説明する。
図1のDCDCコンバータ1に設けられた制御部2は、上述した電流検出経路26を介して入力された値に基づき、第2導電路16を流れる電流を把握している。この制御部2は、第2導電路16を流れる電流の値だけでなく、電流の向きも検出している。そして、制御部2は、第2導電路16を流れる電流の向きが電圧変換部19側から二次側電源部42側に向かう第1の向き(即ち、スイッチング素子24において、ソース側からドレイン側に向かう向き)であるか、二次側電源部42側から電圧変換部19側へ向かう第2の向き(即ち、スイッチング素子24において、ドレイン側からソース側に向かう向き)であるかを判定する。
【0064】
一方、第2導電路16には逆流保護用のスイッチング素子として機能し得るスイッチング素子24が設けられている。このスイッチング素子24は、第4スイッチング素子の一例に相当し、第2導電路16の導通を遮断するオフ状態とその遮断を解除するオン状態とに切り替わる構成となっている。
【0065】
制御部2は、第2導電路16を流れる電流の向きが上述した「第1の向き」であることを検出している間(即ち、電流方向が正常状態であると判定している間)は、スイッチング素子24のゲートに対してオン信号を継続的に出力する。つまり、第2導電路16の電流方向が正常状態である場合、スイッチング素子24は継続的にオン状態になり、第2導電路16において電圧変換部19と二次側電源部42との間が導通状態(電圧変換部19に向かう逆流方向の電流が許容される状態)になる。一方、制御部2は、第2導電路16を流れる電流の向きが上述した「第2の向き」であることを検出した場合(即ち、電流方向が逆流状態であると判定した場合)は、スイッチング素子24のゲートに対してオフ信号を出力する。このように、第2導電路16を流れる電流の向きが逆流状態となった場合には、スイッチング素子24がオフ状態に切り替えられる。これにより、第2導電路16において電圧変換部19と二次側電源部42との間が、所定の遮断状態(電圧変換部19に向かう逆流方向の電流が遮断される状態)になり、この間において電圧変換部19に向かう逆流方向の通電が遮断される。なお、制御部2及びスイッチング素子24は第3保護回路部の一例に相当する。
【0066】
この構成によれば、短絡などに起因して電源導電路14で生じる過電流状態及び過電圧状態からの回路の保護及び逆接続状態からの回路の保護だけでなく、二次側(低圧側)での電流の逆流をも防ぐことができる。しかも、この構成では、電源導電路14で生じる過電流状態及び過電圧状態から回路を保護し得るスイッチング素子20が一次側の電源導電路(第1導電路15)に配置され、逆流保護用のスイッチング素子24が二次側の電源導電路(第2導電路16)に配置され、逆接続保護用のスイッチング素子22が、基準導電路17に近い第3導電路18に配置されている。つまり、発熱源となる各スイッチング素子20,22,24を分散して配置することができるため、局所的な温度上昇をより抑えやすくなる。
【0067】
次に、図1の構成から得られる効果を図11の比較例と比較して具体的に説明する。
なお、条件を同じにするため、以下の対比説明では、図1、図11で示す構成が、いずれも降圧比1/4であるものと仮定して説明する。また、図1で示すDCDCコンバータ1も、図11で示す比較例のDCDCコンバータ100も、二次側(低圧側)に流れる電流を200A程度とし、一次側(高圧側)に50A程度の入力電流が流れ、電圧変換部とグランドとの間の経路(逆接時に電流が流れる経路)に150A程度の電流が流れるものとする。また、一次側、二次側、グランド側では素子に要求される耐圧が異なるため、一次側に配置するスイッチング素子は、80V耐圧でオン抵抗が5mΩであるとし、二次側及びグランド側に配置するスイッチング素子は、40V耐圧でオン抵抗が2mΩであるとする。但し、図11で示す比較例では、ハイサイド側のスイッチング素子104がオン故障した際にスイッチング素子108A,108Bに一次側の電圧が印加されることになるため、スイッチング素子108A,108Bは一次側と同程度の高耐圧が必要となる。このため、スイッチング素子108A,108Bは、80V耐圧でオン抵抗が5mΩとなっている。
【0068】
まず、損失低減効果について説明する。
上述した条件で比較した場合、図11のDCDCコンバータ100は、短絡保護及び逆接続保護に兼用されるスイッチング素子108A,108Bのオン抵抗が5mΩであり、これらスイッチング素子108A,108Bを2並列で使用しているため、スイッチング素子108A,108Bでの導通損失は100W程度となる。つまり、短絡保護及び逆接続保護のために用いる素子での損失の総和が100W程度となる。
【0069】
一方、図1の構成では、短絡保護用のスイッチング素子20のオン抵抗は5mΩであるため、スイッチング素子20での導通損失は12.5W程度となる。また、逆接続保護用のスイッチング素子22のオン抵抗は2mΩであるため、スイッチング素子22での導通損失は45W程度となる。つまり、短絡保護及び逆接続保護のために用いる素子での損失の総和が57.5W程度となる。このように、短絡保護及び逆接続保護に着目した場合、実施例1に係る図1の構成のほうが、より導通損失を抑えることができ、損失低減効果が大きくなる。
【0070】
次に、発熱源の分散効果を説明する。
図11のDCDCコンバータ100は、スイッチング素子108A,108Bでの損失が100W、スイッチング素子110での導通損失が80W程度であるため、二次側には合計180W程度の導通損失が発生する。つまり、二次側の電源ラインには180Wに相当する局所的な発熱が発生することになる。一方、図1のDCDCコンバータ1は、80W程度の導通損失が生じるスイッチング素子24と、12.5W程度の導通損失が生じるスイッチング素子20と、45W程度の導通損失が生じるスイッチング素子22とが、それぞれ別の経路に分散して配置されている。このため、局所的な温度上昇が抑えられ、放熱機構の簡素化等の付随効果も得られやすくなる。
【0071】
<実施例2>
次に、実施例2について、主に図2を参照して説明する。
図2で示す実施例2のDCDCコンバータ1Aは、実施例1のDCDCコンバータ1をより具体化した構成であり、上述した実施例1のDCDCコンバータ1の構成及び特徴を全て含み、構成及び機能を更に追加したものである。よって、図2では、実施例1と同様の構成の部分については図1と同様の符号を付し、これら同様の部分についての詳細な説明は省略する。図2で示す実施例2のDCDCコンバータ1Aの回路構成は、第3導電路18に電流検出部32を追加した点のみが図1で示す実施例1のDCDCコンバータ1の回路構成と異なり、この点以外は実施例1のDCDCコンバータ1の回路構成と同一の回路構成となっている。
【0072】
図2のように、DCDCコンバータ1Aは、ローサイド側のスイッチング素子6のソースと基準導電路17の間の導電路(第3導電路18)を流れる電流を検出する電流検出部32を備える。電流検出部32は、第3導電路18を流れる電流に対応する電圧値を検出値として出力する構成であり、図2の例では、第3導電路18に介在する抵抗器32A(シャント抵抗)と差動増幅器32Bとを有し、抵抗器32Aの両端電圧が差動増幅器32Bに入力され、第3導電路18を流れる電流によって抵抗器32Aに生じた電圧降下量が差動増幅器32Bで増幅され、これを検出値として制御部2に出力するようになっている。図2の例では、抵抗器32Aの一端がスイッチング素子6のソースと入力側コンデンサ8及び出力側コンデンサ10のそれぞれの電極に電気的に接続され、抵抗器32Aの他端がスイッチング素子22のソースに接続されている。そして、スイッチング素子6、入力側コンデンサ8、及び出力側コンデンサ10のそれぞれの経路を流れる電流の総和が、電流検出部32によって検出されるようになっている。
【0073】
図2で示すDCDCコンバータ1Aは、実施例1のDCDCコンバータ1に備えられた異常状態検出部と同様の構成及び機能を備えている。更に、制御部2及び電流検出部32が異常状態検出部として機能し、第3導電路18の電流が所定の過電流状態であることを異常状態として検出し得る。具体的には、制御部2は、電流検出部32から出力された検出値に基づいて第3導電路18の所定位置(抵抗器32Aが設けられた位置)の電流値I3と予め定められた所定の電流閾値Ith3とを比較し、I3>Ith3であるか否かを判定する。この例では、I3>Ith3となっている状態が所定の過電流状態の一例に相当する。
【0074】
そして、この例では、少なくとも制御部2及びスイッチング素子20が第1保護回路部として機能し、少なくとも制御部2及びスイッチング素子24が第3保護回路部として機能する。第1保護回路部及び第3保護回路部として機能するこれらの部分は、第3導電路18の過電流状態が検出された場合にスイッチング素子20及びスイッチング素子24をオフ状態とするように動作し、具体的には、制御部2が、I3>Ith3であると判定した場合にスイッチング素子20及びスイッチング素子24をいずれもオフ状態とするようにそれぞれにオフ信号を出力する。
【0075】
この構成によれば、内部故障などによって電圧変換部19内に過電流が流れた場合に第2スイッチング素子20及び第4スイッチング素子24をいずれもオフ状態とすることができ、一次側電源部41から電圧変換部19への電流の流れ込みも、二次側電源部42から電圧変換部19への電流の流れ込みも防ぐことができる。このように、電圧変換部19で過電流が発生したときに両電源部からの電流の流れ込みを遮断して過電流を防ぐことができ、異常発熱等の不具合を防止することができる。
【0076】
また、図2の構成では、例えば、入力側コンデンサ8にショート故障が生じた場合も、スイッチング素子6にショート故障が生じた場合も、出力側コンデンサ10にショート故障が生じた場合も、電流検出部32の抵抗器32Aに過電流が流れる。このため、これらのショート故障時の過電流を確実に検出することができ、その際の内部への流れ込みを確実に防ぐことができる。
【0077】
なお、実施例2のDCDCコンバータ1Aは、実施例1のDCDCコンバータ1の構成及び特徴を全て含んでいる。このため、DCDCコンバータ1Aは、上述した機能に加え、実施例1で説明した各機能(電源導電路14で生じる過電流状態及び過電圧状態から回路を保護する機能、逆接続保護に関する機能、逆流保護に関する機能など)も全て含み、これらの機能によって実施例1と同様の効果が得られるようになっている。
【0078】
<実施例3>
次に、実施例3について、主に図3を参照して説明する。
図3で示す実施例3のDCDCコンバータ1Bは、実施例1のDCDCコンバータ1をより具体化した構成であり、上述した実施例1のDCDCコンバータ1の構成及び特徴を全て含み、構成及び機能を更に追加したものである。よって、図3では、実施例1と同様の構成の部分については図1と同様の符号を付し、これら同様の部分についての詳細な説明は省略する。図3で示す実施例3のDCDCコンバータ1Bの回路構成は、第3導電路18に電流検出部32を追加した点のみが図1で示す実施例1のDCDCコンバータ1の回路構成と異なり、この点以外は実施例1のDCDCコンバータ1の回路構成と同一の回路構成となっている。
【0079】
図3のように、DCDCコンバータ1Bは、ローサイド側のスイッチング素子6のソースと基準導電路17の間の導電路(第3導電路18)を流れる電流を検出する電流検出部32を備える。電流検出部32の構成及び機能は実施例2のDCDCコンバータ1A(図2)に用いられる電流検出部32と同様である。図3の例では、抵抗器32Aの一端がスイッチング素子6のソースと入力側コンデンサ8の電極に電気的に接続され、抵抗器32Aの他端が出力側コンデンサ10の電極とスイッチング素子22のソースに電気的に接続されている。そして、スイッチング素子6及び入力側コンデンサ8を流れる電流の総和が、電流検出部32によって検出されるようになっている。
【0080】
図3で示すDCDCコンバータ1Bは、実施例1のDCDCコンバータ1Aに備えられた異常状態検出部と同様の構成及び機能を備えている。更に、制御部2及び電流検出部32が異常状態検出部として機能し、第3導電路18の電流が所定の過電流状態であることを異常状態として検出し得る。具体的には、制御部2は、電流検出部32から出力された検出値に基づいて第3導電路18の所定位置(抵抗器32Aが設けられた位置)の電流値I3と予め定められた所定の電流閾値Ith3とを比較し、I3>Ith3であるか否かを判定する。この例でも、I3>Ith3となっている状態が所定の過電流状態の一例に相当する。
【0081】
そして、この例でも、少なくとも制御部2及びスイッチング素子20が第1保護回路部として機能し、少なくとも制御部2及びスイッチング素子24が第3保護回路部として機能する。第1保護回路部及び第3保護回路部として機能するこれらの部分は、第3導電路18の過電流状態が検出された場合にスイッチング素子20及びスイッチング素子24をオフ状態とするように動作し、具体的には、制御部2が、I3>Ith3であると判定した場合にスイッチング素子20及びスイッチング素子24をいずれもオフ状態とするようにそれぞれにオフ信号を出力する。
【0082】
この構成でも、内部故障などによって電圧変換部19内に過電流が流れた場合に第2スイッチング素子20及び第4スイッチング素子24をいずれもオフ状態とすることができ、一次側電源部41から電圧変換部19への電流の流れ込みも、二次側電源部42から電圧変換部19への電流の流れ込みも防ぐことができる。また、図3の構成では、例えば、入力側コンデンサ8にショート故障が生じた場合も、スイッチング素子6にショート故障が生じた場合も電流検出部32の抵抗器32Aに過電流が流れるため、これらのショート故障時の過電流を確実に検出することができ、その際の内部への流れ込みを確実に防ぐことができる。
【0083】
なお、実施例3のDCDCコンバータ1Bも、実施例1のDCDCコンバータ1の構成及び特徴を全て含んでいる。このため、DCDCコンバータ1Bは、上述した機能に加え、実施例1で説明した各機能(電源導電路14で生じる過電流状態及び過電圧状態から回路を保護する機能、逆接続保護に関する機能、逆流保護に関する機能など)も全て含み、これらの機能によって実施例1と同様の効果が得られるようになっている。
【0084】
<実施例4>
次に、実施例4について、主に図4を参照して説明する。
図4で示す実施例4のDCDCコンバータ1Cは、実施例1のDCDCコンバータ1をより具体化した構成であり、上述した実施例1のDCDCコンバータ1の構成及び特徴を全て含み、構成及び機能を更に追加したものである。よって、図4では、実施例1と同様の構成の部分については図1と同様の符号を付し、これら同様の部分についての詳細な説明は省略する。図4で示す実施例4のDCDCコンバータ1Cの回路構成は、第3導電路18に電流検出部32を追加した点のみが図1で示す実施例1のDCDCコンバータ1の回路構成と異なり、この点以外は実施例1のDCDCコンバータ1の回路構成と同一の回路構成となっている。
【0085】
図4のように、DCDCコンバータ1Cは、ローサイド側のスイッチング素子6のソースと基準導電路17の間の導電路(第3導電路18)を流れる電流を検出する電流検出部32を備える。電流検出部32の構成及び機能は実施例2のDCDCコンバータ1A(図2)に用いられる電流検出部32と同様である。図4の例では、抵抗器32Aの一端がスイッチング素子6のソースに電気的に接続され、抵抗器32Aの他端が入力側コンデンサ8及び出力側コンデンサ10の電極とスイッチング素子22のソースに電気的に接続されている。そして、スイッチング素子6を流れる電流が電流検出部32によって検出されるようになっている。
【0086】
図4で示すDCDCコンバータ1Cは、実施例1のDCDCコンバータ1Aに備えられた異常状態検出部と同様の構成及び機能を備えている。更に、制御部2及び電流検出部32が異常状態検出部として機能し、第3導電路18の電流が所定の過電流状態であることを異常状態として検出し得る。具体的には、制御部2は、電流検出部32から出力された検出値に基づいて第3導電路18の所定位置(抵抗器32Aが設けられた位置)の電流値I3と予め定められた所定の電流閾値Ith3とを比較し、I3>Ith3であるか否かを判定する。この例でも、I3>Ith3となっている状態が所定の過電流状態の一例に相当する。
【0087】
そして、この例でも、少なくとも制御部2及びスイッチング素子20が第1保護回路部として機能し、少なくとも制御部2及びスイッチング素子24が第3保護回路部として機能する。第1保護回路部及び第3保護回路部として機能するこれらの部分は、第3導電路18の過電流状態が検出された場合にスイッチング素子20及びスイッチング素子24をオフ状態とするように動作する。具体的には、制御部2が、I3>Ith3であると判定した場合にスイッチング素子20及びスイッチング素子24をいずれもオフ状態とするようにそれぞれにオフ信号を出力する。
【0088】
この構成でも、内部故障などによって電圧変換部19内に過電流が流れた場合に第2スイッチング素子20及び第4スイッチング素子24をいずれもオフ状態とすることができ、一次側電源部41から電圧変換部19への電流の流れ込みも、二次側電源部42から電圧変換部19への電流の流れ込みも防ぐことができる。また、図4の構成では、例えば、スイッチング素子6にショート故障が生じた場合に電流検出部32の抵抗器32Aに過電流が流れるため、このショート故障時の過電流を確実に検出することができ、その際の内部への流れ込みを確実に防ぐことができる。
【0089】
なお、実施例4のDCDCコンバータ1Cも、実施例1のDCDCコンバータ1の構成及び特徴を全て含んでいる。このため、DCDCコンバータ1Cは、上述した機能に加え、実施例1で説明した各機能(電源導電路14で生じる過電流状態及び過電圧状態から回路を保護する機能、逆接続保護に関する機能、逆流保護に関する機能など)も全て含み、これらの機能によって実施例1と同様の効果が得られるようになっている。
【0090】
<実施例5>
図5で示す実施例5のDCDCコンバータ1Dは、実施例2のDCDCコンバータ1Aの構成及び特徴を全て含み、構成及び機能を更に追加したものである。よって、図5では、実施例2と同様の構成の部分については図2と同様の符号を付し、これら同様の部分についての詳細な説明は省略する。なお、図5で示す実施例5のDCDCコンバータ1Dの回路構成は、第1導電路15の電圧を検出し得る構成とした点のみが図2で示す実施例2の回路構成と異なっており、この点以外は、実施例2のDCDCコンバータ1Aの回路構成と同一の回路構成となっている。
【0091】
図5で示すDCDCコンバータ1Dは、第1導電路15の電圧を検出する電圧検出部34が設けられている。電圧検出部34は、公知の電圧検出回路として構成され、第1導電路15の電圧値に対応した検出値(例えば、第1導電路15の電圧を分割回路で分圧した分圧値など)を制御部2に入力する構成をなす。
【0092】
本構成では、少なくとも電圧検出部34及び制御部2が異常状態検出部の一例に相当し、少なくとも第1導電路15が所定の過電圧状態であることを異常状態として検出するように機能する。具体的には、制御部2が電圧検出部34で検出される検出値に基づいて第1導電路15の電圧値V1を予め定められた閾値Vth1と比較する。そして、制御部2は、V1≦Vth1であれば過電圧状態ではないと判断し、V1>Vth1であれば過電圧状態であると判断することで、電源導電路14の異常状態を検出している。この例では、V1>Vth1の状態が所定の過電圧状態の一例に相当する。
【0093】
図5のDCDCコンバータ1Dでは、少なくとも制御部2及びスイッチング素子20が第1保護回路部として機能し、第1導電路15の過電圧状態が検出された場合にスイッチング素子20(第2スイッチング素子)をオフ状態とするように動作し、具体的には、制御部2が、V1>Vth1であると判定した場合にスイッチング素子20をオフ状態とするようにオフ信号を出力する。
【0094】
図5のように二次側電源部42が低圧側の電源部として構成され、一次側電源部41が高圧側の電源部として構成され、電圧変換部19が、第1導電路15に印加された直流電圧を降圧して第2導電路16に出力する構成の場合、入力側となる高圧側の導電路(第1導電路15)に過電圧が印加され、その状態が継続するとDCDCコンバータ1Dの内部で故障が生じる可能性が高まる懸念がある。この点に関し、構成は、第1導電路15の過電圧状態が検出された場合に第2スイッチング素子20をオフ状態とし、高圧側の導電路(第1導電路15)を介して電圧変換部19に電流が流れ込むことを遮断することができるため、第1導電路15の過電圧に起因する内部故障を防ぐことができる。しかも、このような対策を講じることで、第2スイッチング素子20よりも下流の部品の耐電圧を下げることができる。
【0095】
なお、図5で示すDCDCコンバータ1Dは、実施例2のDCDCコンバータ1Aの構成及び特徴を全て含んでいる。このため、DCDCコンバータ1Dは、上述した機能に加え、実施例1、2で説明した各機能(電源導電路14で生じる過電流状態及び過電圧状態から回路を保護する機能、逆接続保護に関する機能、逆流保護に関する機能、第3導電路18で生じる過電流状態から回路を保護する機能など)も全て含み、これらの機能によって実施例2と同様の効果が得られるようになっている。
【0096】
<実施例6>
次に、実施例6について、主に図6を参照して説明する。
図6のDCDCコンバータ201は、実施例1のDCDCコンバータ1を多相式にした点が回路構成上の主な相違点である。なお、以下の説明では、実施例1のDCDCコンバータ1と同様の部分については図1のDCDCコンバータ1と同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0097】
図6のDCDCコンバータ201は、入出力電流が流れる経路となる電源導電路214と、電源導電路214の電位よりも低い一定の基準電位(グラウンド電位)に保たれる基準導電路17とが設けられている。そして、電源導電路214を構成する第1導電路215と第2導電路216との間には、第1導電路215に印加された入力電圧を降圧して第2導電路216に印加する出力電圧を生成する複数の電圧変換部219A,219Bが並列に設けられている。
【0098】
第1導電路215は、相対的に高い電圧が印加される一次側(高圧側)の電源ラインとして構成され、一次側電源部41の高電位側の端子に導通するとともに、その一次側電源部41から所定の直流電圧(例えば、48V)が印加される構成をなす。この第1導電路215は、一次側電源部41の高電位側の端子に導通する共通入力路240と、共通入力路240から分岐する複数の個別入力路242A,242Bとを備えている。複数の個別入力路242A,242Bは、複数設けられた電圧変換部219A,219Bの各々に接続されている。
【0099】
第2導電路216は、相対的に低い電圧が印加される二次側(低圧側)の電源ラインとして構成され、二次側電源部42の高電位側の端子に導通するとともに、その二次側電源部42から一次側電源部41の出力電圧よりも小さい直流電圧(例えば、12V)が印加される構成をなす。この第2導電路216は、複数の電圧変換部219A,219Bにそれぞれ接続される複数の個別出力路252A,252Bと、それら複数の個別出力路252A,252Bが共通接続されるとともに二次側電源部42の高電位側の端子に導通する共通出力路250とを備えている。
【0100】
基準導電路17は、グラウンドとして構成され、一定のグラウンド電位(0V)に保たれている。図6の構成でも、基準導電路17には、一次側電源部41の低電位側の端子と二次側電源部42の低電位側の端子とが導通し、更に、スイッチング素子22のドレインが接続されている。
【0101】
電圧変換部219A,219Bは、同期整流方式の降圧型コンバータとして機能する。電圧変換部219Aは、スイッチング素子204A及びスイッチング素子206Aと、入力側コンデンサ208Aと、出力側コンデンサ210Aと、コイル212Aとを備える。同様に、電圧変換部219Bは、スイッチング素子204B及びスイッチング素子206Bと、入力側コンデンサ208Bと、出力側コンデンサ210Bと、コイル212Bとを備える。電圧変換部219A,219Bのハイサイド側のスイッチング素子204A,204Bは、第1導電路215に印加された直流電圧の入力を個別にオンオフするスイッチング素子であり、第1スイッチング素子に相当する。
【0102】
電圧変換部219Aにおいて、ローサイド側のスイッチング素子206Aのソースには、入力側コンデンサ208A及び出力側コンデンサ210Aの各電極が接続されている。同様に、電圧変換部219Bにおいて、ローサイド側のスイッチング素子206Bのソースには、入力側コンデンサ208B及び出力側コンデンサ210Bの各電極が接続されている。そして、スイッチング素子206A,206Bのソース、入力側コンデンサ208A,208Bの各電極、出力側コンデンサ210A,210Bの各電極は互いに導通しており、第3導電路218を介してスイッチング素子22のソースに接続されている。
【0103】
電圧変換部219Aにおけるコイル212Aの他端は、出力側コンデンサ210Aの一方の電極、及びスイッチング素子224Aのソースに接続されている。同様に、電圧変換部219Bにおけるコイル212Bの他端は、出力側コンデンサ210Bの一方の電極、及びスイッチング素子224Bのソースに接続されている。そして、スイッチング素子224A,224Bのドレインは互いに導通し、共通出力路250に接続されている。
【0104】
以上のような構成が、DCDCコンバータ201の基本構成であり、このDCDCコンバータ201では、両電圧変換部219A,219Bによって降圧動作がなされる。一方の電圧変換部219Aは、制御部202からの信号に応じたスイッチング素子204Aのオン動作及びオフ動作と、これに同期したスイッチング素子206Aのオフ動作及びオン動作とによって第1導電路215に印加された直流電圧を降圧し、第2導電路216に出力する。他方の電圧変換部219Bも同様であり、制御部202からの信号に応じたスイッチング素子204Bのオン動作及びオフ動作と、これに同期したスイッチング素子206Bのオフ動作及びオン動作とによって第1導電路215に印加された直流電圧を降圧し、第2導電路216に出力する。なお、両電圧変換部219A,219Bに与える駆動信号のタイミングは特に限定されず、例えば、電圧変換部219Aの動作と、電圧変換部219Bの動作とを、公知の制御方法によって位相をずらして行えばよい。
【0105】
また、図6で示すDCDCコンバータ201も、実施例1と同様の逆接続保護機能を有している。このDCDCコンバータ201に設けられた逆接続保護回路部30は、図1で示すDCDCコンバータ1の逆接続保護回路部30と同一の構成となっており、これと同様に機能している。
【0106】
次に、DCDCコンバータ201が備える機能のうち、短絡などに起因して電源導電路214で生じる過電流状態及び過電圧状態から回路を保護する機能について説明する。なお、電源導電路214で生じる過電流状態及び過電圧状態は、所定の異常状態の一例に相当する。
【0107】
DCDCコンバータ201にも、第2導電路216を流れる電流を検出するための電流検出経路26が構成されている。この電流検出経路26は、実施例1と同様の構成であり、制御部202による電流検出も実施例1と同様の方法で行われる。そして、第2導電路216における共通出力路250の電流値Ioを制御部202が把握している。
【0108】
制御部202は、共通出力路250を流れる電流値Ioを予め定められた閾値Itと比較し、Io≦Itであれば過電流状態ではないと判断し、Io>Itであれば過電流状態であると判断することで、電源導電路214の異常状態を検出している。また共通出力路250の電圧値Voを予め定められた閾値Vtと比較し、Vo≦Vtであれば過電圧状態ではないと判断し、Vo>Vtであれば過電圧状態であると判断することで、電源導電路214の異常状態を検出している。
【0109】
一方で、第1導電路215において、2つの個別入力路242A,242Bの各々には、MOSFETとして構成されるスイッチング素子220A,220Bがそれぞれ設けられている。スイッチング素子220A,220Bは、第2スイッチング素子の一例に相当し、これらの存在により、複数の個別入力路242A,242Bの各々が個別に遮断状態(電圧変換部に向かう方向の電流を遮断するオフ状態)と遮断解除状態(オン状態)とに切り替え可能とされている。スイッチング素子220A,220Bは、例えば、短絡の発生に起因して電源導電路214に過電流又は過電圧が生じた場合に、このような異常から回路を保護するように機能させ得るものであり、短絡保護用のスイッチングとして機能し得る。
【0110】
この例では、共通出力路250の電流値Ioが閾値It以下であること及び共通出力路250の電圧値Voが閾値Vt以下であることを制御部202が検出している間は、制御部202からスイッチング素子220A,220Bのゲートに対してオン信号が継続的に出力される。このようにスイッチング素子220A,220Bがオン状態で維持されている間(即ち、遮断状態が解除されている期間)は、一次側電源部41と各電圧変換部219A,219Bとの間が導通状態となり、電圧変換部219A,219Bには、一次側電源部41で発生する直流電圧が入力され続ける。
【0111】
一方、共通出力路250の電流値Ioが閾値Itを超えていること、又は、共通出力路250の電圧値Voが閾値Vtを超えていることを制御部202が検出した場合(即ち、制御部202が電源導電路214の異常状態を検出した場合)には、制御部202からスイッチング素子220A,220Bのいずれか又は全てのゲートに対しオフ信号が出力される。なお、制御部202及びスイッチング素子220A,220Bは第1保護回路部の一例に相当する。
【0112】
制御部202が異常状態を検出した場合にスイッチング素子220A,220Bの全てをオフにする構成では、異常状態(Io>It又はVo>Vtの状態)の発生時に、個別入力路242A,242Bの各々において電圧変換部219A,219Bに向かう方向の電流を遮断することができるため、電源導電路214における一次側から二次側への電力供給を完全に遮断することができる。
【0113】
一方、異常状態が発生している経路のスイッチング素子のみをオフする構成を採用する場合、以下のようにして行うとよい。
【0114】
例えば、所定のタイミング(例えば、制御部202が電源導電路214の異常状態(Io>It又はVo>Vtの状態)を検出したタイミングなど)で、制御部202が検査モードとなり、複数の電圧変換部219A,219Bを順番に動作させる。この例では、制御部202が、複数の電圧変換部219A,219Bを順に動作させる動作制御部の一例に相当する。
【0115】
具体的には、制御部202が一方の電圧変換部219Aのみを駆動し、スイッチング素子204Aのオン動作及びオフ動作と、これに同期したスイッチング素子206Aのオフ動作及びオン動作とを行うことで、個別入力路242Aに印加された直流電圧を降圧し、個別出力路252Aに出力するように動作させる。そして、このように電圧変換部219Aが駆動される間は、他方の電圧変換部219Bの駆動を停止させ、スイッチング素子204A,206Aをオフ状態で維持する。
【0116】
このように一方の電圧変換部219Aのみを駆動する制御を所定時間行った後、今度は、他方の電圧変換部219Bのみを駆動する制御を行う。具体的には、制御部202から他方の電圧変換部219Bに対してのみオンオフ信号を出力し、スイッチング素子204Bのオン動作及びオフ動作と、これに同期したスイッチング素子206Bのオフ動作及びオン動作とを行うことで、個別入力路242Bに印加された直流電圧を降圧し、個別出力路252Bに出力するように動作させる。そして、このように電圧変換部219Bが駆動される間は、他方の電圧変換部219Aの駆動を停止させ、スイッチング素子204B,206Bをオフ状態で維持する。
【0117】
そして、制御部202は、2つの電圧変換部219A,219Bのうちのいずれかの変換部が動作している状態で電源導電路214の異常状態(Io>It又はVo>Vtの状態)が検出され、他の変換部が動作している状態で電源導電路214の異常状態が検出されない場合、複数のスイッチング素子220A,220Bのうち、異常状態が検出されたいずれかの変換部への入力経路に存在する素子を選択的にオフ状態に切り替え、異常状態が検出されない他の変換部への入力経路に存在する素子をオン状態で維持するように制御する。この場合、更に、複数のスイッチング素子224A,224Bのうち、異常状態が検出されたいずれかの変換部からの出力経路に存在する素子を選択的にオフ状態に切り替え、異常状態が検出されない他の変換部からの出力経路に存在する素子をオン状態で維持するように制御することが望ましい。そして、それ以降は、異常状態が検出されない他の変換部のみによって降圧動作を行えばよい。
【0118】
例えば、電圧変換部219Aが動作し、電圧変換部219Bが動作していない状態で電源導電路214の異常状態(Io>It又はVo>Vtの状態)が検出され、電圧変換部219Bが動作し、電圧変換部219Aが動作していない状態で電源導電路214の異常状態(Io>It又はVo>Vtの状態)が検出されない場合、電圧変換部219Aの経路で異常状態が発生していることを特定できる。この場合、異常状態が検出された電圧変換部219Aへの入力経路に存在するスイッチング素子220Aを選択的にオフ状態に切り替え、異常状態が検出されなかった電圧変換部219Bへの入力経路に存在するスイッチング素子220Bをオン状態で維持するように制御する。この場合、異常状態が検出された電圧変換部219Aからの出力経路に存在するスイッチング素子224Aについても選択的にオフ状態に切り替え、異常状態が検出されなかった電圧変換部219Bからの出力経路に存在するスイッチング素子224Bについてはオン状態で維持するように制御することが望ましい。そして、それ以降は、異常状態が検出されない電圧変換部219Bのみによって降圧動作を行えばよい。
【0119】
以上のように、図6の構成によれば、短絡などに起因して電源導電路214で生じる過電流状態及び過電圧状態から回路を保護する機能及び逆接続状態から回路を保護する機能を備えた多相式のDCDCコンバータを、導通損失がより少ない形で実現することができる。しかも、上述した第1保護回路部により、個別入力路242A,242Bの各々が個別にオフ状態(遮断状態)とオン状態(遮断解除状態)とに切り替え可能とされているため、何らかの短絡異常が発生した場合に、常に全ての電圧変換部の動作を停止させる必要はなく、場合によっては、一部の電圧変換部の動作を選択的に停止させるといった柔軟な対応も可能となる。
【0120】
また、上述したように動作制御部を構成すれば、複数の電圧変換経路の中から過電流状態又は過電圧状態を生じさせる異常が発生している電圧変換経路をより正確に且つより効率的に検出することができる。そして、異常が発生している電圧変換経路に絞って動作を選択的に停止させることができる。特に、異常が発生していない正常な電圧変換経路については動作を継続することができるため、一部の相だけでも動作を継続することが望まれる用途において有利になる。
【0121】
また、図6で示すDCDCコンバータ201も、実施例1と同様の逆流保護機能を有する。具体的には、実施例1と同様の方法で制御部202が共通出力路250での逆流の発生を検出している。そして、制御部202は、共通出力路250を流れる電流の向きが上述した「第1の向き」であることを検出している間(即ち、電流方向が正常状態であると判定している間)は、スイッチング素子224A,224Bの全てのゲートに対してオン信号を継続的に出力する。つまり、共通出力路250の電流方向が正常状態である場合、スイッチング素子224A,224Bは継続的にオン状態になる。一方、制御部202は、共通出力路250を流れる電流の向きが上述した「第2の向き」であることを検出した場合(即ち、電流方向が逆流状態であると判定した場合)は、スイッチング素子224A,224Bのいずれか又は全てのゲートに対してオフ信号を出力する。
【0122】
電流方向が逆流状態であると判定した場合にスイッチング素子224A,224Bの全てをオフにする構成では、逆流が発生した場合に第2導電路216において二次側電源部42側から各電圧変換部219A,219B側へ向かう電流を完全に遮断することができる。
【0123】
また、このようにせずに、電流方向が逆流状態であると判定した場合、各電圧変換部219A,219Bを順番に駆動させ、各変換部の動作中に他の変換部を動作させないようにして逆流が発生する経路を特定してもよい。例えば、電圧変換部219Aを動作させ、電圧変換部219Bを動作させていない状態で第2導電路216での逆流が検出され、電圧変換部219Aを動作させず、電圧変換部219Bを動作させた状態で第2導電路216での逆流が検出されなかった場合、電圧変換部219Aを逆流が発生する経路として特定することができる。このような方法で逆流が発生する経路を特定する場合、スイッチング素子224A,224Bのうち、逆流が検出された変換部からの出力経路に介在するスイッチング素子のみを選択的にオフ状態に切り替え、逆流が検出されなかった変換部からの出力経路に介在するスイッチング素子をオン状態で維持することで、逆流が検出されない変換部の動作を継続するように制御を行ってもよい。
【0124】
<実施例7>
次に、実施例7について、主に図7を参照して説明する。
図7で示す実施例7のDCDCコンバータ201Aは、実施例6のDCDCコンバータ201をより具体化した構成であり、上述した実施例6のDCDCコンバータ201の構成及び特徴を全て含み、構成及び機能を更に追加したものである。よって、図7では、実施例6と同様の構成の部分については図6と同様の符号を付し、これら同様の部分についての詳細な説明は省略する。図7で示す実施例7のDCDCコンバータ201Aの回路構成は、第3導電路218に電流検出部232,233を追加した点及び逆接続保護回路部230を並列構造とした点のみが図6で示す実施例6のDCDCコンバータ201の回路構成と異なり、この点以外は実施例6のDCDCコンバータ201の回路構成と同一の回路構成となっている。
【0125】
図7で示すDCDCコンバータ201Aでは、電圧変換部219A,219Bにおけるローサイド側のスイッチング素子206A,206Bと基準導電路17の間の導電路が第3導電路218である。この第3導電路218は、スイッチング素子206Aのソースから共通導電路218Cまでの経路となる個別導電路218Aと、スイッチング素子206Bのソースから共通導電路218Cまでの経路となる個別導電路218Bとを備え、更に、これら個別導電路218A,218Bと基準導電路17の間の経路である共通導電路218Cを備える。
【0126】
図7のDCDCコンバータ201Aは、逆接続保護回路部230を備えており、二次側電源部42が逆接続された場合に第3導電路218おいて基準導電路17側からの電流を遮断する構成とし、逆接続時の二次側への電流の流れ込みを防いでいる。この逆接続保護回路部230は、両電圧変換部219A,219Bと基準導電路17との間の導電路(具体的には、第3導電路218のうちの共通導電路218C)に並列に配置されるスイッチング素子222A,222Bと、スイッチング素子222A,222Bの両ゲート電位を第2導電路216の所定位置の電位に保つ導電路223とを備えている。スイッチング素子222A,222Bは、共通導電路218Cにおいて基準導電路17側から電圧変換部側へ向かう方向の電流を遮断するオフ状態と、その遮断を解除するオン状態とに切り替わる構成となっている。このように構成された逆接続保護回路部230は、二次側電源部42(低圧側の電源部)の端子が図7のように正規の接続状態であることを条件としてスイッチング素子222A,222Bはいずれもオン状態で維持される。一方、二次側電源部42の端子が正負を逆にした逆接続状態である場合、スイッチング素子222A,222Bはいずれもオフ状態で維持され、基準導電路17から共通導電路218Cを介して各電圧変換部219A,219Bへ向かう電流が遮断される。なお、図7の構成では、二次側電源部42と第2導電路216の間がオープン状態になった場合でも、スイッチング素子222A,222Bはオフ状態で維持されることになる。
【0127】
図7のように、DCDCコンバータ201Aは、電圧変換部219Aにおけるローサイド側のスイッチング素子206Aのソースと基準導電路17の間の導電路(第3導電路218のうちの個別導電路218A)を流れる電流を検出する電流検出部232を備える。更に、DCDCコンバータ201Aは、電圧変換部219Bにおけるローサイド側のスイッチング素子206Bのソースと基準導電路17の間の導電路(第3導電路218のうちの個別導電路218B)を流れる電流を検出する電流検出部233を備える。電流検出部232,233は、実施例2等で用いる電流検出部32と同様の構成をなし、同様の回路構成で抵抗器(シャント抵抗)を流れる電流値を検出する。電流検出部232,233による検出値は、図示しない信号線を介して制御部202に入力される。図7の例では、抵抗器232Aの一端がスイッチング素子206Aのソースと入力側コンデンサ208A及び出力側コンデンサ210Aのそれぞれの電極に電気的に接続され、抵抗器232Aの他端がスイッチング素子222A,222Bの各ソースに接続されている。そして、スイッチング素子206A、入力側コンデンサ208A、及び出力側コンデンサ210Aのそれぞれの経路を流れる電流の総和が、電流検出部232によって検出されるようになっている。同様に、抵抗器233Aの一端がスイッチング素子206Bのソースと入力側コンデンサ208B及び出力側コンデンサ210Bのそれぞれの電極に電気的に接続され、抵抗器233Aの他端がスイッチング素子222A,222Bの各ソースに接続されている。そして、スイッチング素子206B、入力側コンデンサ208B、及び出力側コンデンサ210Bのそれぞれの経路を流れる電流の総和が、電流検出部233によって検出されるようになっている。
【0128】
図7で示すDCDCコンバータ201Aは、実施例6のDCDCコンバータ201に備えられた異常状態検出部と同様の構成及び機能を備えている。更に、制御部202及び電流検出部232,233が異常状態検出部として機能し、第3導電路218の電流が所定の過電流状態であることを異常状態として検出し得る。具体的には、制御部202は、電流検出部232,233から出力された検出値に基づいて第3導電路218の所定位置(各抵抗器232A,233Aが設けられた位置)の電流値Ia3、Ib3と予め定められた所定の電流閾値Ith3とを比較し、各電流値Ia3、Ib3が電流閾値Ith3を超えているか否かを判定する。この例では、電流値Ia3、Ib3のいずれかが電流閾値Ith3を超えている状態が所定の過電流状態の一例に相当する。
【0129】
そして、この例では、少なくとも制御部202及びスイッチング素子220A,220Bが第1保護回路部として機能し、少なくとも制御部202及びスイッチング素子224A,224Bが第3保護回路部として機能する。第1保護回路部は、複数のスイッチング素子220A,220B(第2スイッチング素子)が各々の個別入力路242A,242Bにそれぞれ設けられ、各々の個別入力路242A,242Bが個別に遮断状態(一次側電源部41側から電圧変換部側への電流の流れ込みを遮断するオフ状態)と遮断解除状態(オン状態)とに切り替え可能とされている。第3保護回路部は、複数のスイッチング素子224A,224B(第4スイッチング素子)が各々の個別出力路252A,252Bにそれぞれ設けられ、各々の個別出力路252A,252Bが個別に遮断状態(二次側電源部42側から電圧変換部側への電流の流れ込み(逆流)を遮断するオフ状態)と遮断解除状態(オン状態)とに切り替え可能とされている。第1保護回路部及び第3保護回路部として機能するこれらの部分は、第3導電路218の過電流状態が検出された場合にスイッチング素子220及びスイッチング素子224をオフ状態(遮断状態)とするように動作する。
【0130】
具体的には、制御部202は、電流検出部232から出力された検出値に基づき、抵抗器232Aが設けられた位置(個別導電路218Aにおける所定位置)の電流値Ia3と予め定められた所定の電流閾値Ith3とを比較し、Ia3>Ith3であるか否かを判定する。同様に、制御部202は、電流検出部233から出力された検出値に基づき、抵抗器233Aが設けられた位置(個別導電路218Bにおける所定位置)の電流値Ib3と予め定められた所定の電流閾値Ith3とを比較し、Ib3>Ith3であるか否かを判定する。なお、電流閾値Ith3を超える過電流が流れる経路の電圧変換部が異常状態を生じさせる電圧変換部(異常の電圧変換部)の一例に相当し、異常状態検出部として機能し得る制御部202及び電流検出部232,233は、このような異常の電圧変換部を検出する機能を有している。
【0131】
制御部202は、このような判定によって異常の電圧変換部が検出された場合に、複数のスイッチング素子220A,220B(第2スイッチング素子)及び複数のスイッチング素子224A,224B(第4スイッチング素子)のうち、異常の電圧変換部の経路に設けられた第2スイッチング素子及び第4スイッチング素子を選択的にオフ状態とする。例えば、電流検出部232からの検出値に基づいて個別導電路218Aが過電流状態(個別導電路218Aの電流値Ia3がIa3>Ith3の状態)と判定され、電流検出部233からの検出値に基づいて個別導電路218Bが正常状態(個別導電路218Bの電流値Ib3がIb3≦Ith3の状態)と判定された場合、個別導電路218Aに対応する電圧変換部219Aの経路に設けられたスイッチング素子220A,224Aをオフ状態とし、個別導電路218Bに対応する電圧変換部219Bの経路に設けられたスイッチング素子220B,224Bをオン状態で維持する。
【0132】
この構成によれば、所定の異常状態に対する保護機能及び逆接続状態に対する保護機能を備えた多相式のDCDCコンバータを、導通損失がより少ない形で実現することができる。しかも、複数の電圧変換部219A,219Bの中から異常状態を生じさせる電圧変換部(異常の電圧変換部)を検出することができ、異常の電圧変換部が検出された場合には、その異常の電圧変換部の経路に設けられた第2スイッチング素子及び第4スイッチング素子を選択的にオフ状態とし、その相の入力及び出力を確実に停止させて保護を図ることができる。一方、異常状態が生じていない電圧変換部については動作させることができるため、第2導電路216への出力を継続することができる。更に、異常状態を生じさせる電圧変換部への電流の流れ込みを、入力側の導電路(個別入力路)だけでなく出力側の導電路(個別出力路)でも遮断することができるため、異常が生じていない電圧変換部を動作させたときに、その出力電流が動作停止対象の電圧変換部(異常の電圧変換部)の個別出力路からその電圧変換部内に流れ込んでしまうことを防ぐことができる。
【0133】
また、図7の構成では、例えば、入力側コンデンサ208Aにショート故障が生じた場合も、スイッチング素子206Aにショート故障が生じた場合も、出力側コンデンサ210Aにショート故障が生じた場合も、電流検出部232の抵抗器232Aに過電流が流れる。このため、これらのショート故障時の過電流を確実に検出することができ、その際の内部への流れ込みを確実に防ぐことができる。同様に、入力側コンデンサ208Bにショート故障が生じた場合も、スイッチング素子206Bにショート故障が生じた場合も、出力側コンデンサ210Bにショート故障が生じた場合も、電流検出部233の抵抗器233Aに過電流が流れる。このため、これらのショート故障時の過電流を確実に検出することができ、その際の内部への流れ込みを確実に防ぐことができる。
【0134】
なお、実施例7のDCDCコンバータ201Aは、実施例6のDCDCコンバータ201の構成及び特徴を全て含んでいる。このため、DCDCコンバータ201Aは、上述した機能に加え、実施例6で説明した各機能(電源導電路214で生じる過電流状態及び過電圧状態から回路を保護する機能、逆接続保護に関する機能、逆流保護に関する機能など)も全て含み、これらの機能によって実施例6と同様の効果が得られるようになっている。
【0135】
<実施例8>
次に、実施例8について、主に図8を参照して説明する。
図8で示す実施例8のDCDCコンバータ201Bは、実施例6のDCDCコンバータ201をより具体化した構成であり、上述した実施例6のDCDCコンバータ201の構成及び特徴を全て含み、構成及び機能を更に追加したものである。よって、図8では、実施例6と同様の構成の部分については図6と同様の符号を付し、これら同様の部分についての詳細な説明は省略する。図8で示す実施例8のDCDCコンバータ201Bの回路構成は、第3導電路218に電流検出部232,233を追加した点及び逆接続保護回路部230を並列構造とした点のみが図6で示す実施例6のDCDCコンバータ201の回路構成と異なり、この点以外は実施例6のDCDCコンバータ201の回路構成と同一の回路構成となっている。なお、図8で示すDCDCコンバータ201Bは、図7で示す実施例7のDCDCコンバータ201Aから電流検出部232,233の位置を変更した点のみが実施例7のDCDCコンバータ201Aと異なり、それ以外は実施例7のDCDCコンバータ201Aと同様である。
【0136】
図8で示すDCDCコンバータ201Bは、電圧変換部219Aにおけるローサイド側のスイッチング素子206Aのソースと基準導電路17の間の導電路(第3導電路218のうちの個別導電路218A)を流れる電流を検出する電流検出部232を備える。更に、DCDCコンバータ201Bは、電圧変換部219Bにおけるローサイド側のスイッチング素子206Bのソースと基準導電路17の間の導電路(第3導電路218のうちの個別導電路218B)を流れる電流を検出する電流検出部233を備える。電流検出部232,233は、実施例2等で用いる電流検出部32と同様の構成をなし、同様の回路構成で抵抗器(シャント抵抗)を流れる電流値を検出する。図8の例では、抵抗器232Aの一端がスイッチング素子206Aのソースと入力側コンデンサ208Aの電極に電気的に接続され、抵抗器232Aの他端が出力側コンデンサ210Aの電極とスイッチング素子222A,222Bの各ソースに接続されている。そして、スイッチング素子206A及び入力側コンデンサ208Aの経路を流れる電流の総和が、電流検出部232によって検出されるようになっている。同様に、抵抗器233Aの一端がスイッチング素子206Bのソース及び入力側コンデンサ208Bの電極に電気的に接続され、抵抗器233Aの他端が出力側コンデンサ210Bの電極とスイッチング素子222A,222Bの各ソースに接続されている。そして、スイッチング素子206B及び入力側コンデンサ208Bを流れる電流の総和が、電流検出部233によって検出されるようになっている。
【0137】
図8で示すDCDCコンバータ201Bも、実施例6のDCDCコンバータ201に備えられた異常状態検出部と同様の構成及び機能を備える。更に、制御部202及び電流検出部232,233が実施例7と同様に異常状態検出部として機能し、制御部202及びスイッチング素子220A,220Bが実施例7と同様に第1保護回路部として機能し、制御部202及びスイッチング素子224A,224Bが実施例7と同様に第3保護回路部として機能する。
【0138】
制御部202は、電流検出部232から出力された検出値に基づき、抵抗器232Aが設けられた位置(個別導電路218Aにおける所定位置)の電流値Ia3と予め定められた所定の電流閾値Ith3とを比較し、Ia3>Ith3であるか否かを判定する。同様に、制御部202は、電流検出部233から出力された検出値に基づき、抵抗器233Aが設けられた位置(個別導電路218Bにおける所定位置)の電流値Ib3と予め定められた所定の電流閾値Ith3とを比較し、Ib3>Ith3であるか否かを判定する。なお、電流閾値Ith3を超える過電流が流れる経路の電圧変換部が、異常状態を生じさせる電圧変換部(異常の電圧変換部)の一例に相当し、異常状態検出部として機能し得る制御部202及び電流検出部232,233は、このような異常の電圧変換部を検出する機能を有している。
【0139】
制御部202は、このような判定によって異常の電圧変換部が検出された場合に、複数のスイッチング素子220A,220B(第2スイッチング素子)及び複数のスイッチング素子224A,224B(第4スイッチング素子)のうち、異常の電圧変換部の経路に設けられた第2スイッチング素子及び第4スイッチング素子を選択的にオフ状態とする。例えば、電流検出部232からの検出値に基づいて個別導電路218Aが過電流状態(個別導電路218Aの電流値Ia3がIa3>Ith3の状態)と判定され、電流検出部233からの検出値に基づいて個別導電路218Bが正常状態(個別導電路218Bの電流値Ib3がIb3≦Ith3の状態)と判定された場合、個別導電路218Aに対応する電圧変換部219Aの経路に設けられたスイッチング素子220A,224をオフ状態とし、個別導電路218Bに対応する電圧変換部219Bの経路に設けられたスイッチング素子220B,224Bをオン状態で維持する。
【0140】
以上のような構成でも、実施例7と同様の効果が得られる。
実施例8のDCDCコンバータ201Bも、実施例6のDCDCコンバータ201の構成及び特徴を全て含んでいる。このため、DCDCコンバータ201Bは、上述した機能に加え、実施例6で説明した各機能(電源導電路214で生じる過電流状態及び過電圧状態から回路を保護する機能、逆接続保護に関する機能、逆流保護に関する機能など)も全て含み、これらの機能によって実施例6と同様の効果が得られるようになっている。
【0141】
<実施例9>
次に、実施例9について、主に図9を参照して説明する。
図9で示す実施例9のDCDCコンバータ201Cは、実施例6のDCDCコンバータ201をより具体化した構成であり、上述した実施例6のDCDCコンバータ201の構成及び特徴を全て含み、構成及び機能を更に追加したものである。よって、図9では、実施例6と同様の構成の部分については図6と同様の符号を付し、これら同様の部分についての詳細な説明は省略する。図9で示す実施例9のDCDCコンバータ201Cの回路構成は、第3導電路218に電流検出部232,233を追加した点及び逆接続保護回路部230を並列構造とした点のみが図6で示す実施例6のDCDCコンバータ201の回路構成と異なり、この点以外は実施例6のDCDCコンバータ201の回路構成と同一の回路構成となっている。なお、図9で示すDCDCコンバータ201Cは、図7で示す実施例7のDCDCコンバータ201Aから電流検出部232,233の位置を変更した点のみが実施例7のDCDCコンバータ201Aと異なり、それ以外は実施例7のDCDCコンバータ201Aと同様である。
【0142】
図9で示すDCDCコンバータ201Cは、電圧変換部219Aにおけるローサイド側のスイッチング素子206Aのソースと基準導電路17の間の導電路(第3導電路218のうちの個別導電路218A)を流れる電流を検出する電流検出部232を備える。更に、DCDCコンバータ201Cは、電圧変換部219Bにおけるローサイド側のスイッチング素子206Bのソースと基準導電路17の間の導電路(第3導電路218のうちの個別導電路218B)を流れる電流を検出する電流検出部233を備える。電流検出部232,233は、実施例2等で用いる電流検出部32と同様の構成をなし、同様の回路構成で抵抗器(シャント抵抗)を流れる電流値を検出する。図9の例では、抵抗器232Aの一端がスイッチング素子206Aのソースに電気的に接続され、抵抗器232Aの他端が入力側コンデンサ208A及び出力側コンデンサ210Aのそれぞれの電極とスイッチング素子222A,222Bの各ソースに電気的に接続されている。そして、スイッチング素子206Aを流れる電流が、電流検出部232によって検出されるようになっている。同様に、抵抗器233Aの一端がスイッチング素子206Bのソースに電気的に接続され、抵抗器233Aの他端が入力側コンデンサ208B及び出力側コンデンサ210Bの電極とスイッチング素子222A,222Bの各ソースに接続されている。そして、スイッチング素子206Bを流れるが、電流検出部233によって検出されるようになっている。
【0143】
図9で示すDCDCコンバータ201Cも、実施例6のDCDCコンバータ201に備えられた異常状態検出部と同様の構成及び機能を備える。更に、制御部202及び電流検出部232,233が実施例7と同様に異常状態検出部として機能し、制御部202及びスイッチング素子220A,220Bが実施例7と同様に第1保護回路部として機能し、制御部202及びスイッチング素子224A,224Bが実施例7と同様に第3保護回路部として機能する。
【0144】
制御部202は、電流検出部232から出力された検出値に基づき、抵抗器232Aが設けられた位置(個別導電路218Aにおける所定位置)の電流値Ia3と予め定められた所定の電流閾値Ith3とを比較し、Ia3>Ith3であるか否かを判定する。同様に、制御部202は、電流検出部233から出力された検出値に基づき、抵抗器233Aが設けられた位置(個別導電路218Bにおける所定位置)の電流値Ib3と予め定められた所定の電流閾値Ith3とを比較し、Ib3>Ith3であるか否かを判定する。なお、電流閾値Ith3を超える過電流が流れる経路の電圧変換部が、異常状態を生じさせる電圧変換部(異常の電圧変換部)の一例に相当し、異常状態検出部として機能し得る制御部202及び電流検出部232,233は、このような異常の電圧変換部を検出する機能を有している。
【0145】
制御部202は、このような判定によって異常の電圧変換部が検出された場合に、複数のスイッチング素子220A,220B(第2スイッチング素子)及び複数のスイッチング素子224A,224B(第4スイッチング素子)のうち、異常の電圧変換部の経路に設けられた第2スイッチング素子及び第4スイッチング素子を選択的にオフ状態とする。例えば、電流検出部232からの検出値に基づいて個別導電路218Aが過電流状態(個別導電路218Aの電流値Ia3がIa3>Ith3の状態)と判定され、電流検出部233からの検出値に基づいて個別導電路218Bが正常状態(個別導電路218Bの電流値Ib3がIb3≦Ith3の状態)と判定された場合、個別導電路218Aに対応する電圧変換部219Aの経路に設けられたスイッチング素子220A,224Aをオフ状態とし、個別導電路218Bに対応する電圧変換部219Bの経路に設けられたスイッチング素子220B,224Bをオン状態で維持する。
【0146】
以上のような構成でも、実施例7と同様の効果が得られる。
実施例9のDCDCコンバータ201Cも、実施例6のDCDCコンバータ201の構成及び特徴を全て含んでいる。このため、DCDCコンバータ201Cは、上述した機能に加え、実施例6で説明した各機能(電源導電路214で生じる過電流状態及び過電圧状態から回路を保護する機能、逆接続保護に関する機能、逆流保護に関する機能など)も全て含み、これらの機能によって実施例6と同様の効果が得られるようになっている。
【0147】
<実施例10>
図10で示す実施例10のDCDCコンバータ201Dは、実施例7のDCDCコンバータ201Aの構成及び特徴を全て含み、構成及び機能を更に追加したものである。よって、図10では、実施例7と同様の構成の部分については図7と同様の符号を付し、これら同様の部分についての詳細な説明は省略する。なお、図10で示す実施例10のDCDCコンバータ201Dの回路構成は、第1導電路215の電圧を検出し得る構成とした点のみが図7で示す実施例7の回路構成と異なっており、この点以外は、実施例7のDCDCコンバータ201Aの回路構成と同一の回路構成となっている。
【0148】
図10で示すDCDCコンバータ201Dは、第1導電路215の電圧を検出する電圧検出部34が設けられている。電圧検出部34は、実施例5で用いる電圧検出部34(図5)と同様であり、公知の電圧検出回路として構成され、第1導電路215の電圧値に対応した検出値(例えば、第1導電路215の所定位置の電圧を分割回路で分圧した分圧値など)を制御部202に入力する構成をなす。
【0149】
本構成では、少なくとも電圧検出部34及び制御部202が異常状態検出部の一例に相当し、少なくとも第1導電路215が所定の過電圧状態であることを異常状態として検出するように機能する。具体的には、制御部202が電圧検出部34で検出される検出値に基づいて第1導電路215の電圧値V1を予め定められた閾値Vth1と比較する。そして、制御部202は、V1≦Vth1であれば過電圧状態ではないと判断し、V1>Vth1であれば過電圧状態であると判断することで、電源導電路214の異常状態を検出している。この例では、V1>Vth1の状態が所定の過電圧状態の一例に相当する。
【0150】
図10のDCDCコンバータ201Dでは、少なくとも制御部202及びスイッチング素子220A,220Bが第1保護回路部として機能し、第1導電路215の過電圧状態が検出された場合にスイッチング素子220A,220B(第2スイッチング素子)をオフ状態とするように動作し、具体的には、制御部202が、V1>Vth1であると判定した場合にスイッチング素子220A,220Bのいずれか又は全てをオフ状態とするようにオフ信号を出力する。スイッチング素子220A,220Bの全てをオフ状態とする場合、スイッチング素子224A,224Bも全てオフ状態で維持すればよい。
【0151】
なお、図10で示すDCDCコンバータ201Dは、実施例7のDCDCコンバータ201Aの構成及び特徴を全て含んでいる。このため、DCDCコンバータ201Dは、上述した機能に加え、実施例6、7で説明した各機能(電源導電路214で生じる過電流状態及び過電圧状態から回路を保護する機能、逆接続保護に関する機能、逆流保護に関する機能、第3導電路218で生じる過電流状態から回路を保護する機能など)も全て含み、これらの機能によって実施例7と同様の効果が得られるようになっている。
【0152】
<他の実施例>
本発明は記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上述した実施例における一次側電源部41や二次側電源部42の具体例はあくまで一例であり、蓄電手段の種類や発生電圧は上述した例に限定されず、様々に変更することができる。また、いずれの実施例も、ダイオード整流方式に変更することができる。
(2)図1〜図10の例では、第1導電路や第2導電路に接続される発電機や負荷などは省略して示したが、様々な装置や電子部品を第1導電路や第2導電路に接続することができる。
(3)図6〜図10で示す実施例6〜10では、2つの電圧変換部219A,219Bが並列に接続された2相構造のDCDCコンバータ201を例示したが、3以上の電圧変換部が並列に接続された3相以上の構造であってもよい。この構成でも、短絡状態が発生した場合に、短絡状態が発生した経路に絞って第2スイッチング素子をオフ状態に切り替え、その経路の電圧変換部の降圧動作を停止させることができる。
(4)図6〜図10で示す実施例6〜10では、短絡保護用のスイッチング素子220A,220Bを複数の個別入力路242A,242Bにそれぞれ設けたが、共通入力路240に1つのみ設けることで素子数の低減を図ってもよい。
(5)図6〜図10で示す実施例6〜10では、逆流保護用のスイッチング素子224A,224Bを複数の個別出力路252A,252Bにそれぞれ設けたが、共通出力路250に1つのみ設けることで素子数の低減を図ってもよい。
(6)図1〜図5で示す実施例1〜5では、電流検出経路26による電流検出に代えて、又は電流検出経路26による電流検出と併用する形で、スイッチング素子22を流れる電流を検出し、スイッチング素子22を流れる電流が所定の過電流状態である場合に、スイッチング素子20及びスイッチング素子24の少なくともいずれかをオフ状態に切り替えるようにしてもよい。例えば、スイッチング素子22の両端の電位差、即ち、スイッチング素子22のソースドレイン間の電位差を検出し、スイッチング素子22の両端の電位差が所定の閾値以上である場合に、スイッチング素子22を流れる電流が過電流状態であるとして、スイッチング素子20及びスイッチング素子24の少なくともいずれかをオフ状態に切り替える構成としてもよい。具体的には、スイッチング素子22の両端の電位差が所定の閾値以上である場合にスイッチング素子20をオフ状態に切り替えるようにしてもよく、スイッチング素子22の両端の電位差が所定の閾値以上である場合に、スイッチング素子24をオフ状態に切り替えるようにしてもよい。或いは、スイッチング素子22の両端の電位差が所定の閾値以上である場合に、スイッチング素子20,24のいずれをもオフ状態に切り替えるようにしてもよい。このようにすれば、スイッチング素子22を電流検出用の素子として兼用した形でスイッチング素子22に過電流状態が発生しているか否かを判定することができ、この経路に電流検出用の専用素子を設けることを省略又は一部省略することができる。また、図6〜図10で示す実施例6〜10でも同様の構成を付加することができる。例えば、スイッチング素子22(実施例7〜実施例10では、又はスイッチング素子222A,222B)の両端の電位差、即ち、スイッチング素子22のソースドレイン間の電位差を検出し、スイッチング素子22の両端の電位差が所定の閾値以上である場合に、入力側の複数のスイッチング素子220A,220Bを全てオフ状態に切り替えるようにしてもよく、スイッチング素子22の両端の電位差が所定の閾値以上である場合に、出力側の複数のスイッチング素子222A,222Bを全てオフ状態に切り替えるようにしてもよい。或いは、スイッチング素子22の両端の電位差が所定の閾値以上である場合に、スイッチング素子220A,220B,222A,222Bを全てオフ状態に切り替えるようにしてもよい。なお、スイッチング素子22を流れる電流の検出方法は上述した方法に限定されず、例えば、スイッチング素子22とこれに直列に接続される1又は複数の他の素子とで構成される素子群の全体の電位差(素子群全体で生じる電圧降下)が所定の閾値以上である場合に、スイッチング素子22を流れる電流が過電流状態であると判定し、上述の保護動作を行うようにしてもよい。
(7)実施例1〜10では、公知の電流検出回路を備える電流検出経路26によって第2導電路の電流を検出したが、公知の電流検出回路によって第1導電路の電流を検出し、第1導電路の電流値を制御部に入力するようにしてもよい。この場合、制御部は、第1導電路の電流値が所定の電流閾値を上回る過電流状態である場合に、実施例1〜10において第2導電路に過電流が発生した場合に行う保護動作と同様の方法で保護動作を行うようにすればよい。
(8)実施例5では、実施例2の構成に対して第1導電路15の電圧を検出する機能を付加し、第1導電路15で過電圧が検出された場合にスイッチング素子20(第2スイッチング素子)をオフ状態とする例を示したが、このような機能を実施例1、3、4のいずれの構成に付加してもよい。同様に、実施例10では、実施例7の構成に対して第1導電路215の電圧を検出する機能を付加し、第1導電路215で過電圧が検出された場合にスイッチング素子220A,220B(第2スイッチング素子)をオフ状態とする例を示したが、このような機能を実施例6、8、9のいずれの構成に付加してもよい。
(9)実施例1〜5の例又はこれらを変更したいずれの例においても、第2導電路16の電流値が閾値を超える過電流状態のときに制御部2が第2スイッチング素子20及び第4スイッチング素子24をいずれもオフ状態に切り替えるように機能してもよい。
(10)実施例1〜5の例又はこれらを変更したいずれの例においても、第2導電路16の電圧値が閾値を超える過電圧状態のときに制御部2が第2スイッチング素子20及び第4スイッチング素子24をいずれもオフ状態に切り替えるように機能してもよい。
(11)実施例1〜5の例又はこれらを変更したいずれの例においても、第1導電路15の電圧値を検出する機能が付加されていてもよく、更に、第1導電路15の電圧値が閾値を超える過電圧状態のときに制御部2が第2スイッチング素子20及び第4スイッチング素子24をいずれもオフ状態に切り替えるように機能してもよい。
(12)実施例1〜5の例又はこれらを変更したいずれの例においても、第1導電路15の電流値を検出する機能が付加されていてもよく、第1導電路15の電流値が閾値を超える過電流状態のときに制御部2が第2スイッチング素子20及び第4スイッチング素子24をいずれもオフ状態に切り替えるように機能してもよい。
(13)実施例6〜10の例又はこれらを変更したいずれの例においても、共通出力路250の電流値が閾値を超える過電流状態のときに制御部202が全ての第2スイッチング素子220A、220B及び全ての第4スイッチング素子224A,224Bをいずれもオフ状態に切り替えるように機能してもよい。
(14)実施例6〜10の例又はこれらを変更したいずれの例においても、共通出力路250の電圧値が閾値を超える過電圧状態のときに制御部202が全ての第2スイッチング素子220A、220B及び全ての第4スイッチング素子224A,224Bをいずれもオフ状態に切り替えるように機能してもよい。
(15)実施例6〜10の例又はこれらを変更したいずれの例においても、共通入力路240の電流値を検出する機能が付加されていてもよく、共通入力路240の電流値が閾値を超える過電流状態のときに制御部202が全ての第2スイッチング素子220A、220B及び全ての第4スイッチング素子224A,224Bをいずれもオフ状態に切り替えるように機能してもよい。
(16)実施例6〜10の例又はこれらを変更したいずれの例においても、共通入力路240の電圧値を検出する機能が付加されていてもよく、共通入力路240の電圧値が閾値を超える過電圧状態のときに制御部202が全ての第2スイッチング素子220A、220B及び全ての第4スイッチング素子224A,224Bをいずれもオフ状態に切り替えるように機能してもよい。
(17)実施例6〜10の例又はこれらを変更したいずれの例においても、共通導電路218Cの電流値又は電圧値を検出する機能が付加されていてもよく、共通導電路218Cの電流値又は電圧値が閾値を超える過電流状態又は過電圧状態のときに制御部202が全ての第2スイッチング素子220A、220B及び全ての第4スイッチング素子224A,224Bをいずれもオフ状態に切り替えるように機能してもよい。