再表2018-150474IP Force 特許公報全文掲載

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
【公報種別】再公表特許(A1)
(11)【国際公開番号】WO/0
(43)【国際公開日】2018年8月23日
【発行日】2019年12月12日
(54)【発明の名称】装置及びシステム
(51)【国際特許分類】
   G01S 13/76 20060101AFI20191115BHJP
【FI】
   G01S13/76
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】10
【出願番号】特願2019-500076(P2019-500076)
(21)【国際出願番号】PCT/0/0
(22)【国際出願日】2017年2月14日
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ
(71)【出願人】
【識別番号】509288585
【氏名又は名称】QUADRAC株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000004260
【氏名又は名称】株式会社デンソー
(74)【代理人】
【識別番号】100097102
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 敬夫
(74)【代理人】
【識別番号】100119301
【弁理士】
【氏名又は名称】蟹田 昌之
(72)【発明者】
【氏名】日下部 進
(72)【発明者】
【氏名】久保野 文夫
(72)【発明者】
【氏名】山形 昭彦
(72)【発明者】
【氏名】松本 宗範
(72)【発明者】
【氏名】中村 和成
(72)【発明者】
【氏名】山口 太一
【テーマコード(参考)】
5J070
【Fターム(参考)】
5J070AC02
5J070AE01
5J070AE09
5J070AF03
5J070AK22
5J070BC00
5J070BC19
(57)【要約】
【課題】一の装置と他の装置の双方向通信により両装置間における伝搬時間の平均値を算出して、他の装置における遅延時間を考慮することなく、両装置間の距離を算出する。【解決手段】他の装置に対して第1信号を送信する送信部と、他の装置から、他の装置が備える時計部で計測された第1信号の受信時刻、第2信号、及び他の装置が備える時計部で計測された第2信号の送信時刻を受信する受信部と、他の装置が備える時計部とは非同期に動作し、第1信号の送信時刻と第2信号の受信時刻を計測する自装置の時計部と、自装置の時計部で計測した第1信号の送信時刻、受信部で受信した第1信号の受信時刻、受信部で受信した第2信号の送信時刻、及び自装置の時計部で計測した第2信号の受信時刻に基づいて他の装置との間における伝搬時間の平均値を算出し、算出した伝搬時間の平均値と伝搬速度に基づいて他の装置との間の距離を算出する演算部とを備えた装置。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
他の装置に対して第1信号を送信する送信部と、
前記他の装置から、前記他の装置が備える時計部で計測された前記第1信号の受信時刻、第2信号、及び前記他の装置が備える時計部で計測された前記第2信号の送信時刻を受信する受信部と、
前記他の装置が備える時計部とは非同期に動作し、前記第1信号の送信時刻と前記第2信号の受信時刻を計測する自装置の時計部と、
前記自装置の時計部で計測した第1信号の送信時刻、前記受信部で受信した第1信号の受信時刻、前記受信部で受信した第2信号の送信時刻、及び前記自装置の時計部で計測した第2信号の受信時刻に基づいて前記他の装置との間における伝搬時間の平均値を算出し、前記算出した伝搬時間の平均値と伝搬速度に基づいて前記他の装置との間の距離を算出する演算部とを備えた装置。
【請求項2】
請求項1に記載の装置と前記他の装置とを備えたシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は測距
【背景技術】
【0002】
送信元と受信先の間でのパケット送信及びその応答手続を利用して測距を行うシステムが提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−258009号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、のシステムでは、受信先における遅延時間(パケットを受信してから返送するまでの時間)を考慮しなければならず、送信元と受信先の間の距離を正確に算出することができない虞がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
の課題は、例えば、次の手段により解決することができる。
【0006】
他の装置に対して第1信号を送信する送信部と、前記他の装置から、前記他の装置が備える時計部で計測された前記第1信号の受信時刻、第2信号、及び前記他の装置が備える時計部で計測された前記第2信号の送信時刻を受信する受信部と、前記他の装置が備える時計部とは非同期に動作し、前記第1信号の送信時刻と前記第2信号の受信時刻を計測する自装置の時計部と、前記自装置の時計部で計測した第1信号の送信時刻、前記受信部で受信した第1信号の受信時刻、前記受信部で受信した第2信号の送信時刻、及び前記自装置の時計部で計測した第2信号の受信時刻に基づいて前記他の装置との間における伝搬時間の平均値を算出し、前記算出した伝搬時間の平均値と伝搬速度に基づいて前記他の装置との間の距離を算出する演算部とを備えた装置。
【0007】
装置と他の装置とを備えたシステム。
【発明の効果】
【0008】
一の装置と他の装置の双方向通信により両装置間における伝搬時間の平均値を算出して、他の装置における遅延時間を考慮することなく、両装置間の距離を算出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】実施形態1に係るシステム1の構成を示す模式図である。
【図2】実施形態1に係るシステム1の動作例を説明するシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[実施形態1に係るシステム1]
図1は実施形態1に係るシステム1の構成を示す模式図である。図1に示すように、実施形態1に係るシステム1は装置A、Bを有している。装置A、Bは、いずれも、送信部12、22と、受信部14、24と、時計部16、26と、演算部18、28と、を備えている。以下、各部について詳細に説明する。
【0011】
(装置A、B)
装置A、Bはそれ自体単体で持ち歩いて利用される装置であってもよいし、例えばスマートフォン、キーホルダー、衣服、ベルト、救命胴衣、自動車、自動車のスマートキー、子供の居場所を知らせるデバイスなどに取り付けて利用される装置であってもよい。装置A、Bは自装置内に電源を有してもよいし、自装置内に電源を有さず、取付先や内蔵先のデバイスから電力の供給を受けてもよい。
【0012】
(送信部12、22)
送信部12、22は他の装置に対して信号を送信する部である。送信部12、22は例えばアンテナや変調装置などから構成することができる。
【0013】
(受信部14、24)
受信部14、24は他の装置から信号を受信する部である。受信部14、24は例えばアンテナや復調装置などから構成することができる。
【0014】
本明細書において他の装置とは自装置以外の装置をいう。装置Bは装置Aにとっての他の装置に該当し、装置Aは装置Bにとっての他の装置に該当する。装置Aの送信部12は装置Bの受信部24に対して第1信号を送信し、装置Bの送信部22は装置Aの受信部14に対して第2信号を送信する。第1信号や第2信号は例えばパケットで構成することができるが、第1信号や第2信号の形式などは特に限定されない。装置Aと装置Bには同じ構造・機能を有する装置を用いることができる。
【0015】
(時計部16、26)
時計部16、26は各種信号の送信時刻や受信時刻を計測する部である。すなわち、装置Aの時計部16は第1信号の送信時刻と第2信号の受信時刻とを計測する。また、装置Bの時計部26は第1信号の受信時刻と第2信号の送信時刻とを計測する。ここで、送信時刻とは例えば信号の送信を開始した時刻をいい、信号がパケットで構成される場合にはパケットの先頭に配置されているビットを送信した時刻などをいう。受信時刻とは例えば信号の受信を開始した時刻をいい、信号がパケットで構成される場合にはパケットの先頭に配置されているビットを受信した時刻などをいう。
【0016】
時計部16、26による各種時刻の計測は、基準時刻と基準時刻からの経過時間とを用いて行うことができる。例えば、装置Aの基準時刻をTAとし、基準時刻TAから第1信号が送信されるまでの経過時間をTA1とすると、装置Aの時計部16は、第1信号の送信時刻=TA+TA1の関係式に基づき、第1信号の送信時刻を計測することができる。
【0017】
装置Aと装置Bの時計部16、26は非同期に動作している。また、装置A、Bの時計部16、26はそれぞれ独立して基準時刻を定めている。装置A、Bの基準時刻が同一の時刻になるとは限らない。後述のとおり、本実施形態によれば、基準時刻の値を用いることなく伝搬時間の平均値を算出することができるため、装置A、Bの基準時刻が同一の時刻であるか否かに関わらず、装置A、Bの間における伝搬時間の平均値を求めることができる。
【0018】
各装置の時計部が基準時刻をどのタイミングに定めるのかは限定されない。例えば、各装置は、電源が投入されたタイミングや所定のボタンが押されたタイミングなどを基準時刻として定め、これらのタイミングから経過時間の計測を開始することができる。本実施形態によれば、基準時刻の値を用いることなく伝搬時間の平均値を算出することができるため、各装置の時計部が基準時刻をどのタイミングに定めるのかに関わらず、装置A、Bの間における伝搬時間の平均値を求めることができる。
【0019】
各装置の時計部が基準時刻にどのような値を用いるのかは特に限定されない。例えば、各装置の時計部は基準時刻を0時0分0秒に設定することができるが、3時3分3秒や12時0分0秒などの値に設定することも可能である。後述のとおり、本実施形態によれば、基準時刻の値を用いることなく伝搬時間の平均値を算出することができるため、各装置の時計部が基準時刻にどのような値を用いるのかに関わらず、装置A、Bの間における伝搬時間の平均値を求めることができる。
【0020】
各装置の時計部が基準時刻や経過時間をどのような精度で記憶や計測などするのかは特に限定されない。例えば、各装置の時計部は、s、ms、μs、ns、psなどの単位で基準時刻や経過時間を記憶や計測などすることができる。ただし、基準時刻や経過時間を記憶や計測などする精度や単位は、各装置の時計部において同一であることが好ましい。精度や単位を揃えれば、装置A、Bの間における伝搬時間の平均値を精度良く求めることができる。
【0021】
時計部16、26は、基準時刻を設定することができ、且つ、基準時刻からの経過時間を計測し、計測した経過時間を用いて各種信号の送信時刻や受信時刻を求めることができる装置であればよい。時計部16、26には、必要とされる測定の精度に応じて、セラミックオシレータや水晶発振器や温度補償型水晶発振器(TCXO)などを時計部16、26として適宜用いることができる。
【0022】
装置Bの時計部16で計測された第1信号の受信時刻と第2信号の送信時刻は、装置Bの送信部12から装置Aの受信部24に対して送信される。
【0023】
(演算部18、28)
演算部18、28は自装置と他の装置との間の距離を算出する部である。演算部18、28には例えばCPUを用いることができる。
【0024】
装置Aの演算部18は、装置Aの時計部16で計測した第1信号の送信時刻、装置Aの受信部14で受信した第1信号の受信時刻、装置Aの受信部14で受信した第2信号の送信時刻、及び装置Aの時計部16で計測した第2信号の受信時刻に基づいて装置Bとの間における伝搬時間の平均値を算出する。伝搬時間とは、例えば、一の装置が一の信号の送信を開始してから他の装置が当該一の信号の受信を開始するまでの時間である。
【0025】
装置A、Bの演算部18は、算出した伝搬時間の平均値と伝搬速度(例:光速、音速)に基づいて互いの間の距離を算出する。伝搬速度は信号が伝搬する速度である。伝搬速度には、例えば、信号が電磁波であれば光速を用い、信号が音波であれば音速を用いることができる。
【0026】
図2は実施形態1に係るシステム1の動作例を説明するシーケンス図である。以下、図2を参照しつつ、実施形態1に係るシステム1の動作例について説明する。
【0027】
(ステップS1)
まず、装置Aが装置Bに対し第1信号を送信し、装置Bが装置Aから第1信号を受信する。装置Aは自装置の時計部16で第1信号の送信時刻(TA+TA1)を計測する。装置Bは自装置の時計部26で第1信号の受信時刻(TB+TB1)を計測する。ここで、TAは装置Aの基準時刻であり、TBは装置Bの基準時刻である。TA1は基準時刻TAから第1信号が送信されるまでの経過時間であり、TB1は基準時刻TBから第1信号が受信されるまでの経過時間である。
【0028】
(ステップS2)
次いで、装置Bが装置Aに対し第2信号を送信し、装置Aが装置Bから第2信号を受信する。装置Bは自装置の時計部26で第2信号の送信時刻(TB+TB2)を計測する。装置Aは自装置の時計部16で第2信号の受信時刻(TA+TA2)を計測する。ここで、TA2は基準時刻TAから第2信号が受信されるまでの経過時間であり、TB2は基準時刻TBから第2信号が送信されるまでの経過時間である。
【0029】
(ステップS3)
次いで、装置Bが、装置Bの時計部26で計測した第1信号の受信時刻(TB+TB1)と第2信号の送信時刻(TB+TB2)とを装置Aに対して送信する。
【0030】
(ステップS4)
次いで、装置Aが、装置Aと装置Bの間における伝搬時間の平均値Td0を算出する。伝搬時間の平均値Td0は例えば次の数1に従って算出することができる。数1に示すように、本実施形態によれば、基準時刻の値を用いることなく伝搬時間の平均値を算出することができる。したがって、装置A、Bは、任意のタイミングを基準時刻に設定して、それぞれのタイミング(基準時刻)からそれぞれに経過時間を計測することができる。
【数1】
【0031】
(ステップS5)
次いで、装置Aが、装置Aと装置Bの間における距離Dを算出する。この距離Dの算出は例えば次の数2に従って算出することができる。
【数2】
ここで、Vは伝搬速度である。
【0032】
以上説明した本実施形態によれば、一の装置Aと他の装置Bの双方向通信により両装置間における伝搬時間Td0を算出するため、装置Aは、他の装置Bにおける遅延時間を考慮することなく、両装置間の距離Dを算出することができる。また、本実施形態によれば、基準時刻の値を用いることなく伝搬時間の平均値を算出することができる。したがって、装置A、Bは、任意のタイミングを基準時刻に設定して、それぞれのタイミング(基準時刻)からそれぞれに経過時間を計測することができる。本実施形態によれば、このように装置A、Bが非同期に動作する場合であっても、両装置間における伝搬時間Td0を算出して、両装置間の距離Dを求めることができる。
【0033】
装置Aは、装置Aの時計部16で計測された第1信号の送信時刻(TA+TA1)と第2信号の受信時刻(TA+TA2)を装置Bに対して送信することができる。このようにすれば、装置Bにおいても、した数1、数2に従い、両装置間の距離Dを算出することができる。
【0034】
本実施形態では、システム1が装置Aと装置Bの2台を備えるものとしたが、システム1は、装置Aと同様の構成・機能を備える装置を3台以上備えることができる。システム1が、例えば、装置Aと装置Bと装置Cの3台の装置を備える場合には、装置Aと装置Bの間の距離、装置Aと装置Cの間の距離、装置Bと装置Cの間の距離を測定することができる。
【0035】
システム1が装置Aと同様の構成・機能を備える装置を複数台備える場合には、世の中にある様々な物体にこれら装置を取り付けたりこれら装置の機能を内蔵させたりすることなどにより、様々な2物体間の距離を測定することができる。すなわち、本実施形態によれば、装置Aや装置Bなどの各装置は、任意のタイミングを基準時刻に設定して、それぞれのタイミング(基準時刻)からそれぞれに経過時間を計測することができる。また、本実施形態によれば、装置Aや装置Bなどの各装置が非同期に動作する場合であっても、2つの装置間における伝搬時間を算出して、両装置間の距離を求めることができる。したがって、本実施形態によれば、様々な人が、それぞれが所有や管理などする様々な物体に、装置Aや装置Bなどの装置を取り付けたりこれら装置の機能を内蔵させたりすることなどにより、基準時刻の同期処理などを各装置の間で事前に行なわなくても、様々な2物体間の距離を測定することができる。
【0036】
以上説明したシステム1によれば、様々な2物体間の距離を測定することができるため、例えば、迷子の子供、行方不明者、あるいは遭難者などと捜索者の間の距離を測定して、これらの者を容易に発見することができる。また、財布やメガネなどとこれらの持ち主との間の距離を測定して、紛失物を容易に発見することができる。また、車と人の間の距離を測定して、運転中に物陰から人が飛び出してくるのを事前に察知することができる。また、車と車の間の距離を測定して、車間距離や渋滞情報などを知ることができる。また、車と道路の路肩や中央分離帯の間の距離を測定して、たとえ雪で路肩や中央分離帯が埋もれていても、路肩から中央分離帯の位置を把握することができる。また、自動運転される車と車の外にいる運転手(スマートキー)の間の距離を測定して、自動運転される車が運転手に衝突しないようにすることができる。
【0037】
以上、実施形態について説明したが、これらの説明によって特許請求の範囲に記載された構成は何ら限定されるものではない。
【符号の説明】
【0038】
1 システム
12、22 送信部
14、24 受信部
16、26 時計部
18、28 演算部
【図1】
【図2】
【国際調査報告】

[広告欄]

ログインすれば広告は減ります

ログインすれば広告は減ります