(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
【公報種別】再公表特許(A1)
(11)【国際公開番号】WO/0
(43)【国際公開日】2020年10月8日
【発行日】2021年10月14日
(54)【発明の名称】遠隔操作装置
(51)【国際特許分類】
B25J 13/06 20060101AFI20210917BHJP
B25J 5/00 20060101ALI20210917BHJP
【FI】
B25J13/06
B25J5/00 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】14
【出願番号】特願2021-512029(P2021-512029)
(21)【国際出願番号】PCT/0/0
(22)【国際出願日】2020年3月27日
(31)【優先権主張番号】特願2019-67408(P2019-67408)
(32)【優先日】2019年3月29日
(33)【優先権主張国】JP
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ
(71)【出願人】
【識別番号】000000099
【氏名又は名称】株式会社IHI
(74)【代理人】
【識別番号】100161207
【弁理士】
【氏名又は名称】西澤 和純
(74)【代理人】
【識別番号】100175802
【弁理士】
【氏名又は名称】寺本 光生
(74)【代理人】
【識別番号】100169764
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 雄一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100167553
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 久典
(72)【発明者】
【氏名】田中 真人
(72)【発明者】
【氏名】山崎 峻一
(72)【発明者】
【氏名】清水 拓
(72)【発明者】
【氏名】安井 祥
【テーマコード(参考)】
3C707
【Fターム(参考)】
3C707AS12
3C707BS10
3C707CS08
3C707JU03
3C707JU12
3C707KS36
3C707KT03
3C707KT04
3C707KT15
3C707WA16
(57)【要約】
この遠隔操作装置(2)は、作業現場における移動ロボット(1)と当該移動ロボットの周囲の物体(W)との距離を検出するセンサ(1d)と、前記作業現場の仮想三次元映像の視点を指定する視点指定部(2e)と、前記センサの検出結果及び前記視点指定部が指定する視点に基づいて前記仮想三次元映像を生成する仮想映像生成部(2a)と、前記仮想三次元映像を表示する表示部(2c)と、前記移動ロボットを遠隔操作する操作信号を生成する操作部(2d)とを備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業現場における移動ロボットと当該移動ロボットの周囲の物体との距離を検出するセンサと、
前記作業現場の仮想三次元映像の視点を指定する視点指定部と、
前記センサの検出結果及び前記視点指定部が指定する視点に基づいて前記仮想三次元映像を生成する仮想映像生成部と、
前記仮想三次元映像を表示する表示部と、
前記移動ロボットを遠隔操作する操作信号を生成する操作部と
を備える、遠隔操作装置。
【請求項2】
前記作業現場の実映像を撮像する撮像部と、
前記仮想三次元映像と前記実映像とを合成して合成映像を生成する映像合成部とをさらに備え、
前記表示部は、前記仮想三次元映像に代えて前記合成映像を表示する、請求項1に記載の遠隔操作装置。
【請求項3】
前記映像合成部は、前記合成映像に前記移動ロボットの制御情報をはめ込む、請求項2に記載の遠隔操作装置。
【請求項4】
前記仮想三次元映像は、前記移動ロボットのオブジェクトと前記移動ロボットが作業対象とするワークのオブジェクトとを含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の遠隔操作装置。
【請求項5】
前記表示部は、ヘッドマウントディスプレイであり、
前記視点指定部は、ヘッドマウントディスプレイに組み込まれたモーションセンサである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の遠隔操作装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
遠隔操作装置に関する。
本願は、2019年3月29日に日本に出願された特願2019−067408号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、マニピュレータの遠隔操作装置が開示されている。この遠隔操作装置は、ロボット(マニピュレータ)の作業空間を撮影するカメラユニットと、カメラユニットが撮影した映像を表示するヘッドマウントディスプレイ(HMD)と、操作者がヘッドマウントディスプレイの映像を見ながら操作する三次元入力装置と、ロボット制御用コンピュータとを備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】日本国特開2000−042960号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した遠隔操作装置では、操作者は、三次元入力装置を用いることにより、ヘッドマウントディスプレイに表示される作業現場のカメラ映像を見ながらロボットを操作する。ここで、カメラユニットは固定設置されており、カメラ映像の範囲(視野)が固定した範囲に限定される。したがって、例えばカメラ映像に表示されていない物体にマニピュレータが干渉する場合がある。
【0005】
上述した事情に鑑みてなされ、視野が可変可能な遠隔操作装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の第1の態様の遠隔操作装置は、作業現場における移動ロボットと当該移動ロボットの周囲の物体との距離を検出するセンサと、前記作業現場の仮想三次元映像の視点を指定する視点指定部と、前記センサの検出結果及び前記視点指定部が指定する視点に基づいて前記仮想三次元映像を生成する仮想映像生成部と、前記仮想三次元映像を表示する表示部と、前記移動ロボットを遠隔操作する操作信号を生成する操作部とを備える。
【0007】
本開示の第2の態様は、第1の態様の遠隔操作装置が、前記作業現場の実映像を撮像する撮像部と、前記仮想三次元映像と前記実映像とを合成して合成映像を生成する映像合成部とをさらに備え、前記表示部は、前記仮想三次元映像に代えて前記合成映像を表示する。
【0008】
本開示の第3の態様は、第2の態様の遠隔操作装置において、前記映像合成部が、前記合成映像に前記移動ロボットの制御情報をはめ込む。
【0009】
本開示の第4の態様は、第1〜第3のいずれか1つの態様の遠隔操作装置において、前記仮想三次元映像が、前記移動ロボットのオブジェクトと前記移動ロボットが作業対象とするワークのオブジェクトとを含む。
【0010】
本開示の第5の態様は、第1〜第4のいずれか1つの態様の遠隔操作装置において、前記表示部が、ヘッドマウントディスプレイであり、前記視点指定部が、ヘッドマウントディスプレイに組み込まれたモーションセンサである。
【発明の効果】
【0011】
本開示によれば、視野が可変可能な遠隔操作装置を提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本開示の一実施形態におけるロボットシステムの全体構成を示すシステム構成図である。
【図2】本開示の一遠隔操作装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本開示の一実施形態における合成映像を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して、本開示の一実施形態について説明する。
本実施形態におけるロボットシステムは、図1に示すようにロボット本体1と遠隔操作装置2とによって構成される。
【0014】
ロボット本体1は、所定の作業現場(作業空間)で移動しつつワークWに対して所定の作業を行う多関節ロボットである。ロボット本体1は、図示するように移動台車1a、マニピュレータ1b、作業具1c、センサ1d及びロボットコントローラ1eを少なくとも備えている。なお、このロボット本体1は、本開示の移動ロボットに相当する。
【0015】
この作業現場には、ロボット本体1の作業対象であるワークWが支持台T上に載置されている。ロボット本体1は、ロボットコントローラ1eによって制御されることによって、支持台T上に載置されたワークWに対して所定の作業を行う。
【0016】
移動台車1aは、複数の車輪と当該車輪を駆動する駆動装置(モータ等)を備えており、ロボットコントローラ1eから入力される走行制御信号に基づいて作業現場のフロアF上を走行する。この移動台車1aは、自らに搭載されたマニピュレータ1bの作業現場における位置を所定の作業位置に設定する。なお、移動台車1aの移動のための構成は車輪に限られず、例えばキャタピラや歩行脚等であってもよい。
【0017】
マニピュレータ1bは、移動台車1aの上に固定設置されており、複数のアームと当該アームを連結する複数の関節部を備える。このマニピュレータ1bは、ロボットコントローラ1eから入力される関節制御信号に基づいて関節部に備えられたモータを駆動することにより、先端部に装着された作業具1cを移動させる。すなわち、このマニピュレータ1bは、作業具1cの位置や姿勢をワークWに対する作業内容に応じて最適設定する機械装置である。
【0018】
作業具1cは、マニピュレータ1bの先端部に着脱可能に装着されており、ワークWに対して直接的な作業を行う部位である。例えば、ワークに対して機械的な加工を行う場合、作業具1cは、ワークに対してせん断力や押圧力等を作用させる工具である。
【0019】
センサ1dは、距離センサとカメラとを少なくとも含む。このセンサ1dは、移動台車1aの前方側、つまり移動台車1aにおいてマニピュレータ1bの前(マニピュレータ1bの移動台車1aに対する固定部位の前方)に固定設置されており、作業現場におけるロボット本体1と当該ロボット本体1の周囲の物体との距離を検出すると共に、移動台車1aの前方の映像を作業現場の実映像として撮像する。
なお、「移動台車1aの前方側」とは、例えば作業時において、移動台車1aのワークWに近い側をいう。若しくは、「移動台車1aの前方側」とは、マニピュレータ1bが作業のために動いても、センサ1dがワークWを検出可能な側(死角とならない側)をいう。
【0020】
この実映像は、作業現場におけるワークW及び当該ワークに対して作業を行う作業具1cの状態を示す動画である。このようなセンサ1dは、周囲の物体との距離の検出結果を距離検出信号として遠隔操作装置2に出力すると共に、実映像を実映像信号として遠隔操作装置2に出力する。
【0021】
ここで、図1ではセンサ1dと遠隔操作装置2とが別体の構成要素として描かれているが、センサ1dは、機能的には遠隔操作装置2に含まれる構成要素である。また、このセンサ1dは、作業現場の実映像を撮像する撮像部に相当する。すなわち、センサ1dのカメラが撮像部に相当する。
【0022】
ロボットコントローラ1eは、操作室の遠隔操作装置2と通信可能に接続された制御装置であり、遠隔操作装置2から受信した操作信号に基づいて移動台車1a及びマニピュレータ1bを制御する。このロボットコントローラ1eは、一種のコンピュータであり、予め記憶された制御プログラムに従って操作信号を情報処理することにより、操作信号に従って移動台車1a及びマニピュレータ1bを制御する。このコンピュータは、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)といったメモリ、及び外部の機器との信号のやり取りを行う入出力装置を備える。
【0023】
また、このロボットコントローラ1eは、移動台車1a及びマニピュレータ1bの制御情報を遠隔操作装置2に送信する。この制御情報は、ロボット本体1の動作モード、移動台車1aの位置及び/あるいはマニピュレータ1bにおける各関節の角度等である。
【0024】
遠隔操作装置2は、作業現場とは離間した操作室に備えられており、操作者からの操作入力に基づいてロボット本体1に操作信号を出力する。この遠隔操作装置2は、操作入力を操作プログラムに基づいて情報処理することにより操作信号を生成する一種のコンピュータであり、機能構成要素として図2に示す仮想映像生成部2a、映像合成部2b、表示部2c及び操作部2dを少なくとも備えている。
なお、遠隔操作装置2がコンピュータを備え、このコンピュータが、仮想映像生成部2a及び映像合成部2bの機能を担ってもよい。このコンピュータは、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)といったメモリ、及び外部の機器との信号のやり取りを行う入出力装置を備えてもよい。
【0025】
仮想映像生成部2aは、作業現場の仮想三次元映像つまりバーチャルリアリティ映像を生成する。すなわち、この仮想映像生成部2aは、後述する表示部2cから入力される視点指定信号及びセンサ(センサ1dの距離センサ)から入力される距離検出信号に基づいて、作業現場の仮想三次元映像(バーチャルリアリティ映像)を生成する。この仮想三次元映像(バーチャルリアリティ映像)は、ワークW及びロボット本体1の各三次元モデル(オブジェクト)を少なくとも含む。
【0026】
また、仮想三次元映像(バーチャルリアリティ映像)は、視点が視点指定信号に基づいて設定される。すなわち、この仮想三次元映像(バーチャルリアリティ映像)では、ワークW及びロボット本体1等が視点指定信号で指定される視点から見たオブジェクト(物体)として表示される。すなわち、本実施形態における「視点」とは、実際の物体を撮像または視認するための視点だけでなく、生成された仮想三次元映像における視点の意味を含む。
【0027】
映像合成部2bは、仮想映像生成部2aから入力される仮想三次元映像(バーチャルリアリティ映像)を基本映像とし、当該仮想三次元映像内にセンサ1dから入力される作業現場の実映像及びロボットコントローラ1eから入力されるロボット本体1の制御情報を合成する。この映像合成部2bは、仮想三次元映像(バーチャルリアリティ映像)に実映像及び制御情報を合成した合成映像Gを生成して表示部2cに出力する。
【0028】
図3は、合成映像Gの一例を示す模式図である。この合成映像Gは、作業現場の仮想三次元映像(バーチャルリアリティ映像)に実映像g1及び制御情報映像g2をはめ込んで生成されている。バーチャルリアリティ映像には、支持台T上のワークWとロボット本体1とが、オブジェクト(仮想映像内の物体)として表示されている。また、この合成映像Gでは、バーチャルリアリティ映像において、ワークW及びロボット本体1の各オブジェクト以外の領域に実映像g1及び制御情報映像g2が配置されている。
【0029】
表示部2cは、合成映像Gを表示する表示装置である。この表示部2cは、ロボット本体1を遠隔操作する上での支援情報として操作者に対して合成映像Gを提供する。すなわち、この表示部2cは、操作室において操作者が視認し易い形態を有しており、例えばヘッドマウントディスプレイ(HMD)である。
【0030】
また、この表示部2cには、被装着者つまり操作者の頭の向きを検出するモーションセンサ2eが組み込まれている。このモーションセンサ2eは、操作者の頭の向きを示す検出信号を視点指定信号として仮想映像生成部2aに出力する。このようなモーションセンサ2eは、仮想三次元映像(バーチャルリアリティ映像)の視点を指定する視点指定部に相当する。
【0031】
なお、上述した仮想映像生成部2aは、このようなモーションセンサ2eの検出信号を視点指定信号として取り込むことにより、操作者の頭の向きに応じて視点が変化する仮想三次元映像(バーチャルリアリティ映像)を生成する。
【0032】
操作部2dは、操作者が操作指示を入力する装置である。すなわち、この操作部2dは、ロボット本体1を遠隔操作するための操作指示を操作者から受け付け、当該操作指示を示す操作信号を生成してロボットコントローラ1eに出力する。このような操作部2dは、例えばジョイステックである。
【0033】
次に、本遠隔操作装置の動作についてさらに詳しく説明する。
【0034】
この遠隔操作装置を用いてロボット本体1を遠隔操作する場合、操作者はHMDである表示部2cを顔に装着して操作部2dに操作入力を行う。すなわち、操作者は、図3の合成映像Gを表示部2cで視認しつつ操作部2dに対して操作入力を行うことにより、ロボット本体1を遠隔操作する。
【0035】
このような遠隔操作環境では、操作者が頭の向きを変えると、この変化が表示部2cのモーションセンサ2eによって検出され、視点指定信号として仮想映像生成部2aに入力される。この結果、仮想映像生成部2aは、新たな頭の向きに対応した視点の仮想三次元映像(バーチャルリアリティ映像)を生成する。そして、新たな視点の仮想三次元映像(バーチャルリアリティ映像)は、仮想映像生成部2aから映像合成部2bに入力される。
【0036】
そして、映像合成部2bは、仮想映像生成部2aから入力された新たな視点の仮想三次元映像(バーチャルリアリティ映像)に実映像及び制御情報を画像合成することにより合成映像Gを生成し、この新たな合成映像Gを表示部2cに出力する。このような新たな視点の合成映像Gは、操作者が頭の向きを変える度に繰り返し生成されて表示部2cに表示される。
【0037】
そして、操作者は、このような新たな視点の合成映像Gを遠隔操作の支援情報として確認することにより操作部2dに操作入力を行う。そして、この操作入力に応じた操作信号が操作部2dからロボットコントローラ1eに入力され、よって移動台車1a、マニピュレータ1b及び作業具1cは、操作入力に従った動きをする。すなわち、ロボット本体1は、遠隔操作装置2に対する操作者の操作入力に従って遠隔操作される。
【0038】
このような本実施形態によれば、操作者が頭の向きを変えると、表示部2cに表示される合成映像GにおけるワークW及びロボット本体1等のオブジェクトの視点が変化するので、視野が可変可能な遠隔操作装置を提供することが可能である。したがって、本実施形態によれば、操作者はワークWとロボット本体1との距離やそれぞれの状態をより的確に把握することが可能であり、よって従来よりも作業性に優れると共により正確な作業を実現することが可能である。
【0039】
特に、本実施形態によれば、ロボット本体1のオブジェクトだけではなく、ワークWのオブジェクトをも仮想三次元映像(バーチャルリアリティ映像)として表示部2cに表示するので、操作者は、ロボット本体1とワークWとの位置関係を視点を変えることによってより正確に確認することが可能である。したがって、本実施形態によれば、従来よりも作業性に優れた遠隔操作装置を提供することが可能である。
【0040】
さらに、本実施形態によれば、仮想三次元映像(バーチャルリアリティ映像)にはめ込まれる形で実映像g1及び制御情報映像g2が表示部2cに表示されるので、操作者は作業現場の状況をより正確に把握することが可能であると共に、ロボット本体1の動作状態を的確に把握することができる。したがって、本実施形態によれば、これによっても従来よりも作業性に優れた遠隔操作装置を提供することが可能である。
【0041】
なお、本開示は実施形態に限定されず、例えば以下のような変形例が考えられる。
(1)実施形態では、仮想三次元映像(バーチャルリアリティ映像)に実映像g1及び制御情報映像g2をはめ込んだが、本開示はこれに限定されない。必要に応じて仮想三次元映像(バーチャルリアリティ映像)のみを表示部2cに表示してもよい。また、仮想三次元映像(バーチャルリアリティ映像)に実映像g1のみをはめ込んだ映像を表示部2cに表示してもよい。
また、仮想映像生成部2aが、表示部2cから入力される視点指定信号及びセンサ1dから入力される距離検出信号と、予め準備された作業現場の設計情報(CADデータ等)とを組み合わせて、作業現場の仮想三次元映像(バーチャルリアリティ映像)を生成してもよい。なお、作業現場の設計情報を用いることで作業現場の状況が十分に確認できる仮想三次元映像を生成できる場合は、映像合成部2bにおける、仮想映像生成部2aから入力される仮想三次元映像と、センサ1dから入力される作業現場の実映像との合成が行われずともよい。
【0042】
(2)実施形態では、ロボット本体1を移動ロボットとしたが、本開示はこれに限定されない。すなわち、作業現場に固定設置されるロボットにも適用可能である。また、ロボット本体1が固定設置され、ワークWが移動する作業現場、及びロボット本体1とワークWとがそれぞれ移動する作業現場にも適用可能である。
【0043】
(3)実施形態の仮想三次元映像(バーチャルリアリティ映像)は、ワークW及びロボット本体1のオブジェクト(物体)を少なくとも含んでいるが、本開示はこれに限定されない。作業現場にロボット本体1を遠隔操作する上で必要あるいは重要な物があれば、この物をもオブジェクトとして仮想三次元映像(バーチャルリアリティ映像)に含めてもよい。
【0044】
(4)実施形態では、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)を表示部2cとして採用したが、本開示はこれに限定されない。例えば表示部2cが固定型のモニタであってもよい。また、本開示の視点指定部は、モーションセンサ2eに限定されない。例えば操作者が操作部2dを操作することによって仮想三次元映像(バーチャルリアリティ映像)の視点を指定してもよい。すなわち、本開示の視点指定部は、操作者の視点を検出するセンサ等の検出器であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0045】
作業現場における移動ロボットの遠隔操作装置に適用でき、視野が可変可能な遠隔操作装置を提供することができる。
【符号の説明】
【0046】
1 ロボット本体(移動ロボット)
1a 移動台車
1b マニピュレータ
1c 作業具
1d センサ
1e ロボットコントローラ
2 遠隔操作装置
2a 仮想映像生成部
2b 映像合成部
2c 表示部
2d 操作部
2e モーションセンサ
g1 実映像
g2 制御情報映像
G 合成映像
F フロア
W ワーク(物体)
T 支持台
【国際調査報告】