特表2016-506405IP Force 特許公報全文掲載

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2016-506405(P2016-506405A)
(43)【公表日】2016年3月3日
(54)【発明の名称】酸化亜鉛およびトリメチルグリシンを含むオーラルケア製品
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/44 20060101AFI20160205BHJP
   A61K 8/27 20060101ALI20160205BHJP
   A61Q 11/00 20060101ALI20160205BHJP
   C07C 229/12 20060101ALI20160205BHJP
   C01G 9/02 20060101ALI20160205BHJP
   C07F 3/06 20060101ALN20160205BHJP
【FI】
   A61K8/44
   A61K8/27
   A61Q11/00
   C07C229/12CSP
   C01G9/02 A
   C07F3/06
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】29
(21)【出願番号】特願2015-549327(P2015-549327)
(86)(22)【出願日】2012年12月19日
(85)【翻訳文提出日】2015年6月8日
(86)【国際出願番号】US2012070537
(87)【国際公開番号】WO2014098829
(87)【国際公開日】20140626
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KM,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VC
(71)【出願人】
【識別番号】590002611
【氏名又は名称】コルゲート・パーモリブ・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】COLGATE−PALMOLIVE COMPANY
(74)【代理人】
【識別番号】110001874
【氏名又は名称】特許業務法人IPyS特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】シュイ・グオフォン
(72)【発明者】
【氏名】チーチャン・リウ
(72)【発明者】
【氏名】パン・ロン
(72)【発明者】
【氏名】ラトーニャ・キルパトリック−リバーマン
(72)【発明者】
【氏名】ヤン・イン
(72)【発明者】
【氏名】マイケル・エイ・ストラニック
(72)【発明者】
【氏名】チーガーン・ハオ
【テーマコード(参考)】
4C083
4G047
4H006
4H048
【Fターム(参考)】
4C083AB211
4C083AB212
4C083AB242
4C083AB282
4C083AB292
4C083AB472
4C083AC122
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4C083AC272
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4G047AA07
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4H048VA20
4H048VA30
4H048VA66
4H048VB10
(57)【要約】
酸化亜鉛、および遊離もしくは経口的に許容される塩形態であるトリメチルグリシンの混合物を含むオーラルケア組成物をここに記載する。該組成物を製造する方法および使用する方法も提供される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
酸化亜鉛、および遊離もしくは経口的に許容される塩形態のトリメチルグリシン(TMG)の混合物を含む、オーラルケア組成物。
【請求項2】
前記ハロゲン化物が塩化物、臭化物およびフッ化物から選択される、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記ハロゲン化物が塩化物である、請求項1または請求項2に記載の組成物。
【請求項4】
前記TMGが経口的に許容される酸付加塩形態で提供される、請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
前記TMGが塩酸塩の形態で提供される、請求項1または2に記載の組成物。
【請求項6】
亜鉛の量が0.05〜4重量%である、前記請求項のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項7】
前記酸化亜鉛が配合物中で可溶化されているが、使用および唾液および/またはすすぎでの希釈に際して亜鉛沈殿を供する、前記請求項のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項8】
酸化亜鉛およびTMGの前記混合物を当該オーラルケア組成物への取り込みに先立って調製する、前記請求項のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項9】
練り歯磨き、ゲル、マウスウォッシュ、粉末、クリーム、ストリップ、またはガムの形態である、前記請求項のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項10】
さらに、有効量のフッ化物イオン源を含む、前記請求項のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項11】
研磨剤、緩衝剤、湿潤剤、界面活性剤、シックナー、ガムストリップもしくはフラグメント、呼気清涼剤、フレーバー、フラグランス、着色剤、抗菌剤、ホワイトニング剤、細菌の付着に干渉する又はそれを予防する剤、カルシウム源、リン酸塩源、経口的に許容されるカリウム塩、陰イオン性ポリマー、およびそれらの2以上の組合せから選択される成分を含む経口的に許容される基剤を含む、前記請求項のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項12】
前記混合物のpHがpH5〜pH8である、前記請求項のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項13】
エナメル質の酸蝕症を低下および阻害する、歯を清掃する、歯を白くする、細菌が形成したバイオフィルムおよびプラークを減少させる、歯肉炎を低下させる、う蝕および窩洞の形成を阻害し、および/または象牙質知覚過敏を低下させるのに使用するための、前記請求項のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項14】
酸化亜鉛、TMGおよびアニオン種を含むイオン結合型錯体。
【請求項15】
オーラルケア製品の製造における、酸化亜鉛と、遊離もしくは経口的に許容される塩形態のTMGとの使用。
【請求項16】
請求項1〜13のいずれか一項に記載の組成物を歯に適用することを含む、歯エナメル質浸食を処置する又は低下させる、歯を清掃する、細菌が形成したバイオフィルムおよびプラークを減少させる、歯肉炎を低下させる、う蝕および窩洞の形成を阻害する、口臭を低下させる、および/または象牙質知覚過敏を低下させる方法。
【請求項17】
酸化亜鉛−トリメチルグリシン錯体。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
(発明の背景)
[0001]
歯牙浸食は、非細菌源からの酸攻撃による脱灰および歯の構造に対する損傷を伴う。浸食は、最初に、エナメル質で見出され、もしチェックされなければ、その下の象牙質まで進みかねない。歯牙浸食は酸性の食物および飲料、塩素処理されたスイミングプールの水への暴露、および胃酸の逆流によって引き起こされ、または悪化し得る。歯のエナメル質は、フッ化物イオンのような負に荷電したイオンに抵抗しつつ、天然では、水素およびカルシウムイオンのような正に荷電したイオンを引きつける傾向がある負に荷電した表面である。周囲の唾液の相対的pHに依存して、歯のエナメル質は、カルシウムイオンのような正に荷電したイオンを失い、または獲得するであろう。一般には、唾液は7.2〜7.4の間のpHを有する。pHが下降し、水素イオンの濃度が比較的高くなると、水素イオンはエナメル質中のカルシウムイオンを置換し、リン酸水素(リン酸)を形成し、これはエナメル質を破損させ、多孔質のスポンジ様の荒れた表面を生じさせる。もし唾液が長期間にわたって酸性のままでいると、再石灰化が起こらず、歯は継続してミネラルを失い、歯を弱くし、結局は構造を失うであろう。
【0002】
[0002]
象牙質知覚過敏は、露出された象牙質の熱的、浸透圧および触覚刺激の熱的(暑いまたは寒い)、浸透圧、触覚組合せによるとおりの象牙質表面の物理的刺激に応答した急性局所化歯痛である。一般には、歯肉の後退、またはエナメル質の喪失によるエナメル質の露出は、しばしば、知覚過敏に至る。表面に開いた象牙質細管は、象牙質知覚過敏と高い相関関係を有する。象牙質細管は歯髄からセメント質に至る。歯の根の表面セメント質が浸食されると、象牙質細管は外部環境に暴露されるようになる。暴露された象牙質細管は、歯髄神経への流体の流れの伝達、温度、圧力およびイオン勾配の変化によって誘導された伝達のための経路を供する。
【0003】
[0003]
亜鉛のような重金属イオンは、酸の攻撃に対して抵抗性である。亜鉛は電気化学的系列において水素よりも上にランクされ、従って、酸性溶液中の金属亜鉛は反応して、亜鉛が溶液中に通過して、ジ−カチオンZn2+を形成するにつれ、反応して水素ガスを放出するであろう。亜鉛は、歯石およびう蝕の研究において抗菌特性を有することが示されている。
【0004】
[0004]
クエン酸亜鉛のような可溶性亜鉛塩が歯磨剤組成物で用いられてきた(例えば、米国特許第6,121,315号参照)が、いくつかの不利を有する。溶液中の亜鉛イオンは、不快な収斂性の食感を与え、従って、有効なレベルの亜鉛を提供し、また、許容される官能的特性を有する配合物は達成するのが困難であった。最後に、亜鉛イオンはラウリル硫酸ナトリウムのような陰イオン界面活性剤と反応し、かくして、発泡および清掃と干渉する。
【0005】
[0005]
酸化亜鉛は、練り歯磨き用の成分として用いられてきた。それは種々のオーラルケア効力を示してきた一方で、その性能は酸化亜鉛の限定された溶解度によって制限される。酸化亜鉛は、30℃の水100mlあたり約0.16mgの低い溶解度を有する。従って、効果的に可溶性種として送達できる酸化亜鉛は量が制限されている。慣用的な粉末形態で送達される酸化亜鉛は、口腔内の歯牙または粘膜表面に対して強い親和性を有しない。従って、送達された酸化亜鉛は、使用者が練り歯磨き、マウスリンス等を吐き出すと、処置期間の最後に洗い流されるであろう。
【0006】
[0006]
N,N,N−トリメチルグリシン(TMGまたはグリシンベタイン)は、第四級アンモニウム構造を保有する。中性のpHにおいて、該化合物は双子イオンとして存在し、第四級アンモニウムおよび該分子のカルボキシ部分の間で内塩を形成する。強酸の存在下では、それは酸付加塩、例えば、塩酸塩を形成するであろう。該化合物は、元来は、サトウダイコンから単離され、動物の飼料においてダイエットサプリメントとして、および実験室試薬の安定化剤として、例えば、ポリメラーゼ鎖反応において用いられる。乾燥した口を処置するためのオーラルケア製品での使用における(例えば、US6,156,293)、および発汗抑制剤製品における(例えば、US6,969,510)その使用の報告がある。
【0007】
[0007]
先行技術は象牙質過敏、歯牙う蝕、およびエナメル質浸食および脱灰の処置のための種々の口腔用組成物の使用を開示しているが、そのような処置において改良された性能を提供するさらなる組成物および方法に対する要望が依然として存在する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
(発明の簡単な説明)
[0008]
酸化亜鉛は先行技術の配合物に限定された溶解度でもって存在するが、今回、酸化亜鉛はその遊離形態および酸付加形態の双方のTMGとで可溶性錯体を形成できることが判明した。配合物に入れると、この錯体は有効な濃度の亜鉛イオンをエナメル質および/または象牙質表面に提供し、それにより、浸食から保護し、細菌コロニー形成およびバイオフィルムの発生を低下させ、および歯に対する増強された輝きを提供する。さらに、使用の間における希釈に際して、該配合物は、象牙質細管を塞ぎ、それにより、歯の知覚過敏を低下させることができる沈殿を生じさせる。さらに、使用の間における希釈に際して、該配合物は、主として、亜鉛塩およびいくらかのTMGの固体材料のコーティングを象牙質表面に提供する。歯牙表面に対する該固体材料の強い親和性は良好な持続性を可能とし、それからの作用できる化学物質の制御された放出を可能とする。これは予期せぬことである。何故なら、少なくとも部分的には、良好な可溶化が一般に希釈で予期されるからである。
【0009】
[0009]
酸化亜鉛を含む慣用的な配合物と比較して亜鉛の効果的な送達を提供する一方で、酸化亜鉛およびTMGを含む配合物は、可溶性亜鉛塩を用いる慣用的な亜鉛系オーラルケア製品に伴う貧弱な味覚および食感、貧弱なフッ化物送達、および貧弱な発泡および清掃を示さない。
【0010】
[0010]
その酸付加形態である酸化亜鉛およびTMGから形成された可溶性錯体は特に効果的である。該酸はいずれの酸でもあり得るが、好ましくはヒドロハロゲン化物であり得る。その酸付加形態であるTMGは、TMG塩酸塩のような1つの予め存在する構成要素として提供することができるか、あるいはTMGを種々の比率で、例えば、1:5〜5:1(TMGのモル−対−酸から放出可能なプロトンのモル)で該酸と混合することによってその場で形成することができる。酸化亜鉛およびその酸付加形態であるTMGから形成された可溶性錯体は、水での希釈に対して沈殿に至り得る。該沈殿は自由浮遊性固体の形態とすることができ、および/または引き続いての放出のために歯牙および粘膜表面に付着させることができる。対照的に、酸化亜鉛およびその遊離形態であるTMGから形成された可溶性錯体は、水での希釈に際して沈殿を余り生じさせることができない。
【0011】
[0011]
本発明は、かくして、1つの実施形態において、酸化亜鉛およびその遊離もしくは酸付加形態であるTMGを含む錯体、例えば、水性溶液中で酸化亜鉛およびトリメチルグリシン塩酸塩を合わせることによって形成された、例えば、亜鉛−TMG−HCl錯体を提供する。
【0012】
さらなる実施形態において、本発明は、その遊離もしくは酸付加形態であるTMGと組み合わせた酸化亜鉛を含む、例えば、前記した錯体を含む、オーラルケア組成物、例えば、マウスウォッシュ、オーラルゲルまたは歯磨剤組成物を提供する。該組成物は、所望により、さらに、フッ化物源および/またはさらなるリン酸塩源を含んでよい。該組成物は、例えば、1以上の研磨剤、界面活性剤、発泡剤、ビタミン、ポリマー、酵素、湿潤剤、シックナー、抗微生物剤、保存剤、フレーバーおよび/または着色剤を含む、適当なオーラルケア配合物、例えば、慣用的な歯磨剤、オーラルゲルまたはマウスウォッシュ基剤中に配合してよい。
【0013】
[0013]
本発明は、さらに、本発明の組成物を歯に適用することを含む、本発明の組成物を用いて、エナメル質の酸蝕症を低下させ、阻害し、歯を清掃し、細菌により生じたバイオフィルムおよび歯石を低下させ、歯肉炎を低下させ、口臭を低下させ、乾燥した口からの開放を提供し、う蝕および窩洞の形成を阻害し、および象牙質知覚過敏を低下させる方法を提供する。本発明は、さらに、コーティングを歯の上に付与することによって、本発明の組成物を用いて歯を白くする方法を提供し、ここで、該コーティングは天然の歯よりも白い。
【0014】
[0014]
本発明の適用性のさらなる分野は、以下に提供される詳細な記載から明らかとなるであろう。詳細な記載および具体的な実施例は、本発明の好ましい実施形態を示しつつ、説明目的だけを意図し、本発明の範囲を限定する意図ではないことが理解されるべきである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
(発明の詳細な説明)
[0015]
好ましい実施形態の以下の記載は、性質上、単に例示となるものであって、本発明、その適用、または用途を断じて限定するものではない。
【0016】
[0016]
本明細書中で用いるように「トリメチルグリシン」とはN,N,N−トリメチルグリシンをいい;該用語は本明細書中においては相互交換可能に用いてよい。
【0017】
[0017]
従って、本発明は、第1の実施形態において、酸化亜鉛および遊離もしくは経口的に許容される酸付加塩の形態であるトリメチルグリシン(TMG)の混合物を含む、または該混合物から調製されたオーラルケア組成物(組成物1);例えば、以下のものを提供する。
1.1.要素ベースにて重量で表した該配合物中の亜鉛のレベルが0.05〜4%、例えば、1〜2%、例えば、0.5〜1.5%、例えば、約1%である配合物1。
1.2.該TMGが経口的に許容される酸付加塩の形態、例えば、塩酸塩の形態であるか、あるいはTMGが、TMGおよび(HClのような)酸を、1:5〜5:1の間のモル比率(TMGのモル−対−該酸から放出されたプロトンのモル)にて別々の構成要素として供することによってその場で形成される組成物1または1.1。
1.3.TMGに対する酸化亜鉛のモル比率が1:1〜1:10、例えば約1:5である前記組成物のいずれか。
1.4.TMGに対する亜鉛の比率が5:1〜1:2、例えば、約1.1である前記組成物のいずれか。
1.5.pHがpH5およびpH6の間である前記組成物のいずれか。
1.6.該配合が、水性溶液中で酸化亜鉛およびトリメチルグリシン塩酸塩を合わせる工程を含む前記組成物のいずれか。
1.7.該TMGがヒドロハロゲン化物塩形態で供され、および該酸化亜鉛およびTMGが亜鉛−TMG−ハロゲン化物錯体、亜鉛−ハロゲン化物錯体およびその混合物から選択される可溶性錯体を形成し、例えば、該ハロゲン化物はフッ化物、塩化物、臭化物およびそれらの混合物から選択される前記組成物のいずれか。
1.8.該TMGがヒドロハロゲン化物塩形態で提供され、および該酸化亜鉛およびTMGが2つの可溶性錯体を形成し、1つは化学的組成Zn2O8H6X2を有し、他方は化学的組成Zn2O8H5X2−TMGを有し、ここで、XがCl、F、Br、およびそれらの混合物から選択される前記組成物のいずれか。
1.9.該TMGが塩酸塩形態であって、該酸化亜鉛およびTMGが亜鉛−TMG−塩化物錯体、亜鉛−塩化物錯体、およびそれらの混合物から選択される可溶性錯体を形成する前記組成物のいずれか。
【0018】
1.10.該TMGが塩酸塩の形態で提供され、該酸化亜鉛およびTMGが2つの可溶性錯体を形成し、1つは化学的組成Zn2O8H6Cl2を有し、他方は化学的組成Zn2O8H5Cl2−TMGを有する前記組成物のいずれか。
1.11.酸化亜鉛およびTMGを含む錯体が、該組成物が適用された後にその場で全部がまたは部分的に形成される前記組成物のいずれか。
1.12.酸化亜鉛およびTMGを含む錯体が、該組成物が配合された後にその場で全部がまたは部分的に形成される前記組成物のいずれか。
1.13.例えば、当該混合物のpHが5および6の間となるように、酸、例えば、塩酸を含む前記組成物のいずれか。
1.14.さらに、塩基性アミノ酸、例えば、リシンまたはアルギニンを含む前記組成物のいずれか。
1.15.実質的に無水の担体、例えば、10%未満の水を含む担体中の前記組成物のいずれか。
1.16.練り歯磨き、ゲル、マウスウォッシュ、粉末、クリーム、ストリップ、またはガムの形態である前記組成物のいずれか。
1.17.経口的に許容される基剤、例えば、マウスウォッシュ、ゲル、または歯磨剤基剤中の前記組成物のいずれか。
1.18.例えば、該酸化亜鉛およびTMGが、歯磨剤基剤中で、有効量にて、例えば、0.05〜4重量%の亜鉛、例えば、約0.5〜3重量%、例えば、約1重量%の亜鉛の量にて存在する、歯磨剤の形態である前記組成物のいずれか。
1.19.該歯磨剤基剤が研磨剤、例えば、有効量、例えば、10〜30%、例えば、約20%のシリカ研磨剤を含む組成物1.1。
【0019】
1.20.例えば、該酸化亜鉛が有効量で、例えば、0.05〜4重量%の亜鉛、例えば、約1重量%の亜鉛の量で存在する、マウスウォッシュの形態である組成物1。
1.21.さらに、有効量のフッ化物イオン源を含み、例えば、500〜3000ppmのフッ化物を提供する前記組成物のいずれか。
1.22.有効量のフッ化物をさらに含む前述の組成物のいずれか、例えば、ここで、該フッ化物は、フッ化第一スズ、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、フルオロケイ酸ナトリウム、フルオロケイ酸アンモニウム、アミンフルオリド(例えば、N’−オクタデシルトリメチレンジアミン−N,N,N’−トリス(2−エタノール)−ジヒドロフルオライド)、アンモニウムフルオリド、フッ化チタン、ヘキサフルオロ硫酸塩およびそれらの組合せから選択される塩である、組成物。
1.23.有効量の、例えば、組成物の1〜20重量%、例えば、2〜8重量%、例えば、約5重量%の量の、例えば、二塩基性リン酸アルカリおよびピロリン酸アルカリ塩、例えば、二塩基性リン酸ナトリウム、二塩基性リン酸カリウム、二水和リン酸二カルシウム、ピロリン酸カルシウム、ピロリン酸四ナトリウム、ピロリン酸四ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム、およびこれらの2以上のいずれかの混合物から選択されるリン酸アルカリ塩から選択される1以上のリン酸アルカリ塩、例えば、ナトリウム、カリウムまたはカルシウム塩を含む前記組成物のいずれか。
1.24.緩衝剤、例えばリン酸ナトリウム緩衝剤(例えば、一塩基リン酸ナトリウムおよびリン酸二ナトリウム)を含む前述の組成物のいずれか。
【0020】
1.25.例えば、グリセリン、ソルビトール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、キシリトールおよびそれらの混合物から選択される湿潤剤、例えば少なくとも20%、例えば20−40%、例えば25−35%のグリセリンを含む前述の組成物のいずれか。
1.26.例えば、陰イオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、および非イオン性界面活性剤およびそれらの混合物から選択される1つまたはそれ以上の界面活性剤を、例えば陰イオン界面活性剤、例えばラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウムエーテル、およびそれらの混合物から選択される界面活性剤を、例えば重量あたり約0.3%〜約4.5%の量で、例えば1−2%のラウリル硫酸ナトリウム(SLS);および/または双性イオン性界面活性剤、例えばベタイン界面活性剤、例えばコカミドプロピルベタイン、例えば約0.1重量%〜約4.5重量%の量で、例えば0.5〜2%のコカミドプロピルベタインを含む、前述の組成物のいずれか。
1.27.さらに、1つまたはそれ以上の多糖類樹脂、例えばキサンタンガムまたはカラゲーニン、シリカシックナーおよびそれらの組合せの粘性を改変する量を含む前述の組成物のいずれか。
1.28.ガムストリップまたはガム片を含む前述の組成物のいずれか。
1.29.さらにフレーバー、フレグランスおよび/または着色剤を含む前述の組成物のいずれか。
【0021】
1.30.有効量の、例えば、ハロゲン化ジフェニルエーテル(例えば、トリコサン)、ハーブ抽出物および精油(例えば、ローズマリー抽出物、茶抽出物、モクレン抽出物、チモール、メントール、ユーカリプトール、ゲラニオール、カルバクロール、シトラール、ヒノキトール、カテコール、サリチル酸メチル、エピガロカテキンガレート、エピガロカテキン、没食子酸、ミスワク(歯ブラシの木)(miswak)抽出物、シーバックソーン抽出物)、ビスグアニド防腐剤(例えば、クロルヘキシジン、アレキシジンまたはオクテニジン)、第四級アンモニウム化合物(例えば、塩化セチルピリジニウム(CPC)、塩化ベンザルコニウム、塩化テトラデシルピリジニウム(TPC)、塩化N−テトラデシル−4−エチルピリジニウム(TDEPC))、フェノール系防腐剤、ヘキセチジン、オクテニジン、サンギナリン、ポピドンヨウ素、デルモピノール、サリフルオール、金属イオン(例えば、亜鉛塩、例えば、クエン酸亜鉛、第一スズ塩、銅塩、鉄塩)、サンギナリン、プロポリスおよび酸素付加剤(例えば、過酸化水素、緩衝化ペルオキシホウ酸ナトリウムまたはペルオキシカルボネート)、フタル酸およびその塩、モノペルサリック酸(perthalic acid)およびその塩およびエステル、ステアリン酸アスコルビル、オレイルサルコシン、硫酸アルキル、スルホコハク酸ジオクチル、サリシルアニリド、臭化ドミフェン、デルモピノール、オクタピノールおよび他のピペリジノ誘導体、ナイシン調製物、亜塩素酸塩;および前記のいずれかの混合物を含む1以上の抗菌剤を含む;例えば、トリクロサンまたは塩化セチルピリジニウムを含む前記組成物のいずれか。
1.31.トリクロサンの抗菌上有効な量、例えば0.1−0.5%、例えば約0.3%を含む前述の組成物のいずれか。
1.32.ホワイトニング剤、例えば過酸化物、金属クロライト(metal chlorite)、過ホウ酸塩、過炭酸塩、ペルオキシ酸、ヒポクロリットおよびそれらの組合せからなる群より選択されるホワイトニング剤をさらに含む前述の組成物のいずれか。
1.33.過酸化水素または過酸化水素源、例えば、過酸化尿素または過酸化物塩または錯体(例えば、過酸化リン酸塩(peroxyphosphate)、過酸化炭酸塩(peroxycarbonate)、過ホウ酸塩、過酸化ケイ酸塩(peroxysilicate)または過硫酸塩;例えば過酸化リン酸カルシウム(calcium peroxyphosphate)、過ホウ酸ナトリウム、炭酸ナトリウム過酸化物(sodium carbonate peroxide)、過酸化リン酸ナトリウムおよび過硫酸カリウム)をさらに含む前述の組成物のいずれか;
【0022】
1.34.細菌の付着を干渉または妨げる試薬、例えばソルブロール(solbrol)またはキトサンをさらに含む前述の組成物のいずれか。
1.35.さらに(i)カルシウム・ガラス複合体、例えばカルシウム・ナトリウムリン酸ケイ酸塩、および(ii)カルシウム・タンパク質複合体、例えばカゼイン・リンペプチド・アモルファス・リン酸カルシウムから選択されるカルシウムおよびリン酸塩の源を含む前述の組成物のいずれか。
1.36.さらに、例えば、硫酸カルシウム、塩化カルシウム、硝酸カルシウム、酢酸カルシウム、乳酸カルシウムおよびそれらの組合せから選択される可溶性のカルシウム塩を含む前述の組成物のいずれか。
1.37.さらに、生理学的に又は経口上許容されるカリウム塩、例えば硝酸カリウムまたは塩化カリウムを、象牙質知覚過敏症を低減するのに有効な量で含む前述の組成物のいずれか。
1.38.さらに、陰イオン性ポリマー、例えば、合成陰イオン性ポリマーポリカルボキシレートを含み、例えば、ここで、該陰イオン性ポリマーは無水マレイン酸またはマレイン酸ともう1つの重合性エチレン性不飽和モノマーとの1:4〜4:1コポリマーから選択され;例えば、ここで、該陰イオン性ポリマーは約30,000〜約1,000,000、例えば、約300,000〜約800,000の平均分子量(M.W.)を有するメチルビニルエーテル/無水マレイン酸(PVM/MA)コポリマーであり、例えば、ここで、該陰イオン性ポリマーは組成物の約1〜5重量%、例えば、約2重量%である前記組成物のいずれか。
1.39.さらに呼吸清涼剤、フレグランスまたはフレーバーを含む前述の組成物のいずれか。
1.40.エナメル質の酸蝕症を低下させ、阻害し、歯を清掃し、細菌が形成したバイオフィルムおよび歯石を低下させ、歯肉炎を低下させ、う蝕および窩洞の形成を阻害し、および象牙質知覚過敏を低下させるために用いられる前記組成物のいずれか。
1.41.水性媒体中で酸化亜鉛およびトリメチルグリシン塩酸塩を混合する工程を含む過程によって生産された前記組成物のいずれか。
1.42.例えば、水に対する亜鉛の1%未満のレベルまでの水での希釈に際して、亜鉛沈殿が形成される前記組成物のいずれか。
【0023】
[0018]
本発明は、さらに、有効量の本発明の組成物、例えば、組成物1等のいずれかを歯に適用することを含む、エナメル質の酸蝕症を低下させ、阻害し、歯を清掃し、細菌により生じたバイオフィルムおよび歯石を低下させ、歯肉炎を低下させ、乾燥した口からの開放を提供し、口臭を低下させ、う蝕および窩洞の形成を阻害し、白さを改良し、および象牙質知覚過敏を低下させるための方法を提供する。
【0024】
[0019]
本発明は、さらに、水性媒体中で酸化亜鉛およびTMGの経口的に許容される酸付加塩、例えば、TMG−HClを合わせる工程を含む、酸化亜鉛およびTMGを含む組成物、例えば、組成物1等のいずれかを製造する方法を提供する。
【0025】
[0020]
例えば、種々の実施形態において、本発明は、前記した組成物1等のいずれかをそれを必要とする個人の口腔に、例えば、日あたり1回以上適用することを含む、(i)歯の知覚過敏を低下させ、(ii)歯石蓄積を低下させ、(iii)歯の脱灰を低下させ、または阻害し、および歯の再石灰化を促進し、(iv)口腔において微生物バイオフィルムの形成を阻害し、(v)歯肉炎を低下させ、または阻害し(vi)口の中の爛れまたは切傷の治癒を促進し、(vii)酸生産細菌のレベルを低下させ、(viii)非う蝕原性および/または非プラーク形成細菌の相対的レベルを増加させ、(ix)歯牙う蝕の形成を低下させ、または阻害し、(x)例えば、定量的光−誘導蛍光(QLF)または電気的う蝕測定(ECM)によって検出して、エナメル質の危険な病巣を低下させ、修復させ、または阻害し、(xi)乾燥した口を処置し、軽減し、または低下させ、(xii)歯および口腔を清掃し、(xiii)浸食を低下させ、(xiv)歯を白くし;(xv)タータ形成を低下させ、(xvi)口臭を低下させ、および/または(xvii)例えば、口腔組織を介する全身感染についての可能性を低下させることによって、心血管健康を含めた全身の健康を促進する方法を提供する。本発明は、さらに、これらの方法のいずれかで用いるための組成物1等を提供する。
【0026】
[0021]
本発明は、さらに、オーラルケア組成物、例えば、組成物1等のいずれかを製造するための、酸化亜鉛および遊離もしくは経口的に許容される塩の形態であるTMG、例えば、トリメチルグリシン塩酸塩の使用を提供する。
【0027】
[0022]
いくつかの実施形態において、本発明の組成物は、5秒後に象牙質知覚過敏からの開放を提供する。いくつかの実施形態において、本発明の組成物は、10秒後に象牙質知覚過敏からの開放を提供する。いくつかの実施形態において、本発明の組成物は、15秒後に象牙質知覚過敏からの開放を提供する。いくつかの実施形態において、本発明の組成物は、30秒後に象牙質知覚過敏からの開放を提供する。いくつかの実施形態において、本発明の組成物は、60秒後に象牙質知覚過敏からの開放を提供する。
【0028】
[0023]
本発明は、さらに、エナメル質の酸蝕症を低下させ、阻害し、歯を清掃し、細菌により生じたバイオフィルムおよびプラークを減少させる、歯肉炎を低下させ、う蝕および窩洞の形成を阻害し、および象牙質知覚過敏を低下させるための、酸化亜鉛と、遊離もしくは経口的に許容される塩形態(すなわち、酸付加形態)のTMGとの使用;(ii)エナメル質の酸蝕症を低下させ、阻害し、歯を清掃し、細菌により生じたバイオフィルムおよび歯石を低下させ、歯肉炎を低下させ、口臭を低下させ、乾燥した口からの開放を提供し、う蝕および窩洞の形成を阻害し、および象牙質知覚過敏を低下させるための組成物の製造における、(a)酸化亜鉛およびアミノ酸ハロゲン化物、および/または(b)酸化亜鉛、アミノ酸および、所望により、ハロゲン酸から選択される亜鉛アミノ酸ハロゲン化物前駆体の使用を提供する。
【0029】
[0024]
亜鉛およびTMGの相互作用は酸化亜鉛を高度に可溶性の錯体に変換することが見出された。好ましくは、TMGは酸付加塩の形態、例えば、塩酸塩の形態である。該錯体は、水中の濃度にて、例えば、約1%以上の亜鉛に対応するレベルにて高度に可溶性である。しかしながら、例えば、水中の0.1〜1%、例えば、約0.5%の亜鉛の濃度にて水中の希釈を増加させると、錯体は解離し、および該錯体中の亜鉛は不溶性形態に戻り、これは、実質的に酸化亜鉛を含まない。錯体が酸化亜鉛およびリシンのようなアミノ酸を用いて形成される実験において、希釈に際しての沈殿も観察されるが、沈殿は酸化亜鉛であり、従って、実質的に酸化亜鉛を含まない沈殿の形成は予期されない。
【0030】
[0025]
理論に拘泥されるつもりはないが、少なくとも2種類の錯体が溶液に存在することを注記する。少なくとも1つの錯体は、TMGとの相互作用なくして亜鉛から誘導され、少なくとも1つの錯体はTMGとの相互作用において亜鉛から誘導される。1つの錯体はZn2O8H5Cl2の構造を有し、他の錯体はZn2O8H5Cl2−TMGの構造を有する。
【0031】
[0026]
この動的な−希釈の増大に際しての低下した溶解度−は、通常ではなく、予期されない。ブラッシングまたはすすぎまたは唾液と合わせるに際しての希釈は、投与での歯上への亜鉛沈殿の沈積を促進し、これは、象牙質細管を閉塞するように作用し、それにより、知覚過敏を低下させ、また、亜鉛をエナメル質に供し、これは酸蝕症、バイオフィルムおよび歯石の形成を低下させる。
【0032】
[0027]
亜鉛およびTMGは主として前駆体材料の形態(例えば、酸化亜鉛およびTMG−HCl)、または錯体の形態であってよいが、ある程度の平衡があってよく、従って、前駆体形態における割合と比較した現実に錯体における材料の割合は、配合の正確な条件、材料の濃度、pH、水の存在または不存在、他の荷電分子の存在または不存在等に依存して変化し得るのは理解されるであろう。
【0033】
[0028]
錯体が同様に混合物の形態とすることができるのは理解されるであろう。酸化亜鉛およびTMGは1つのタイプの錯体を形成することができ、他方、酸化亜鉛および酸付加形態のTMGはもう1つのタイプの錯体を形成することができる。これらの錯体は、特に、TMGおよび酸からのプロトンが等しくないモル量で供される場合に異なる比率で存在することができる。
【0034】
[0029]
反応できる化学物質はいずれかのオーラルケア配合物の形態、例えば、練り歯磨き、ゲル、マウスウォッシュ、粉末、クリーム、ストリップ、ガム、または当該分野で公知のいずれかの他の形態で送達することができる。
【0035】
[0030]
もし反応できる化学物質がマウスウォッシュの形態で送達されるのならば、原液での有利なすすぎおよび唾液による原液の天然での希釈を望む個人は、亜鉛の沈殿を開始させるであろう。別法として、該個人は原液を適切な量の水性希釈剤と混合して(例えば、約0.1〜1%の水に対する亜鉛の濃度を供し)、該混合物ですすぐことができる。
【0036】
[0031]
もう1つの実施形態において、該混合物を調製し、直ちに、ホワイトニングゲルを保持するにおいて用いられるもののような保持トレイに移し、該個人は有効な時間の間、該トレイを着用することができる。該混合物に接触している歯は処置されるであろう。保持トレイでの使用では、該混合物は低い粘度の液体またはゲルの形態とすることができる。
【0037】
[0032]
もう1つの実施形態において、原液、または原液の水との混合物をゲル配合物中にて歯に適用し、例えば、ここで、ゲルは、有効な処置のために長時間の間歯の上に留まることができる。
【0038】
[0033]
もう1つの実施形態において、反応できる化学物質は練り歯磨き中にて提供される。ブラッシングに際して、反応できる化学物質は唾液および水によって希釈され、沈殿および沈積物および閉塞性粒子の形成に至る。
【0039】
[0034]
配合物からの沈殿の速度は、原液中の錯体の濃度を調整し、水に対する原液の比率を変化させることによって変調することができる。より希釈された配合物はより速い沈殿に至り、かくして、速い処置が望まれる場合に好ましい。
【0040】
[0035]
本発明のオーラルケア組成物の利点は多数ある。口腔に亜鉛イオンを放出することができる亜鉛イオンおよび亜鉛含有化合物を提供することによって、本発明のオーラルケア組成物は抗微生物、抗歯石、抗歯肉炎、抗−口臭、抗う蝕、および抗結石利点を提供する。閉塞性粒子および表面沈積物は、亜鉛イオンを口腔に放出し、先に認められた種々の利点を提供することができる、亜鉛塩を含有する化合物である。沈積による歯牙表面で形成されたコーティングは、歯牙表面の白さを増強させることができ、かくして、ホワイトニング利点を提供する。さらなる利点は、限定されるものではないが、抗−付着、抗−歯周炎および抗−骨喪失、ならびに創傷治癒の促進を含む。
【0041】
[0036]
第二の利点は酸化亜鉛の抗浸食特性であり、これは、酸化および加水分解を通じて歯の表面に抗浸食沈積物を形成する。表面沈積物、ならびに閉塞性粒子は酸と反応し、それを中和することができ、かくして、歯牙表面を酸の浸食効果から保護する。また、表面沈積物および閉塞性粒子が酸を中和する場合、有益な亜鉛イオンを放出でき、抗−浸食以外にオーラルケア利点を提供することも注記する。
【0042】
[0037]
第三の利点は、閉塞の結果としての抗−知覚過敏の利点である。象牙質細管の閉塞は知覚過敏の軽減に至る。
【0043】
[0038]
第四の利点はTMGに伴う利点である。TMGは、双子イオンの特性のため、緩衝効果を提供し、歯を損傷しかねない酸を妨害し、従って、抗う蝕利点を提供することができる。加えて、TMGは乾燥−口からの開放を提供することが認識された。
【0044】
[0039]
特別な実施形態において、本発明は、酸化亜鉛、TMGおよびアニオン性種、例えば、ハロゲン化物、例えば、塩化物を含むイオン結合型錯体を提供する。特別な実施形態において、本発明は、水性媒体中で酸化亜鉛およびTMG HClを合わせて、便宜には、ZnO−TMG HCl錯体という錯体を形成することによって形成された錯体を提供する。
【0045】
[0040]
もう1つの実施形態において、本発明はZnO−TMG HCl錯体を含むオーラルケア配合物、例えば、マウスリンス、ゲル、練り歯磨き、クリーム、粉末、ストリップ、またはガムの形態である、例えば、ZnO−TMG HCl錯体を含む組成物1等による組成物を提供する。
【0046】
[0041]
1つの実施形態において、もし所望される配合物がマウスリンスの形態であれば、2−成分送達系が考えられる。第一の成分はZnO−TMG HCl錯体の濃縮された溶液であって、第二の成分は実質的に水である。2成分は処置直前に投与器/使用者によって混合される。別法として、マウスリンスの形態である単一−成分送達系が考えられ、ここで該系はZnO−TMG HCl錯体の濃縮された溶液を含み、希釈剤は、典型的なオーラルケア処置に天然で関与する水の形態および/または使用者によって生じた唾液いずれかにて投与器/使用者によって供給される。
【0047】
[0042]
本発明は、さらなる実施形態において、組成物1等による組成物を投与することを含む、長時間にわたって酸化亜鉛およびTMGを口腔内に送達するための制御された放出系および方法にも向けられる。
【0048】
[0043]
特別な実施形態において、組成物1等は、酸化亜鉛およびTMGからの錯体、例えば、亜鉛−TMG−塩化物錯体、および/または酸化亜鉛および遊離もしくは酸付加塩形態のTMG、例えば、TMG−HClを、水とその場で反応して、錯体を形成することができる錯体前駆体として提供する。該その場形成は、配合の容易性を提供する。もう1つの実施形態において、前駆体からの錯体の形成を可能とする水は、適用後に組成物と接触する唾液および/またはすすぎ水に由来する。
【0049】
[0044]
特別な実施形態において、TMGは酸付加塩、例えば、塩酸塩、例えば、トリメチルグリシン塩酸塩の形態で提供され、これは、水性媒体中の錯体類と酸化亜鉛との錯体を形成する。
【0050】
[0045]
種々の亜鉛塩および錯体のモル数または重量パーセントは、ここでは、特定の塩または錯体の形態に基づいて変化する故に、我々は、本明細書中においては、しばしば、その塩もしくは錯体形態に拘わらず、重量またはモル量で表した配合物中の合計亜鉛の量に言及する。いくつかの実施形態において、組成物中の亜鉛の合計量は組成物の0.05〜8重量%である。他の実施形態において、亜鉛の合計量は、組成物の少なくとも0.1、少なくとも0.2、少なくとも0.3、少なくとも0.4、少なくとも0.5、または少なくとも1から8重量%までである。他の実施形態において、組成物中の亜鉛の合計量は、組成物の5重量%未満、4重量%未満、3重量%未満、2重量%未満、または1重量%未満〜0.05重量%である。例えば、いくつかの実施形態において、組成物中の亜鉛の合計量は約1%であってよい。
【0051】
[0046]
活性薬剤:
本発明の組成物は、亜鉛−TMG−ハロゲン化物錯体を含むか、又はそれに加えて、エナメル質および歯の構造の強度および健全性を保護および高める、および/または細菌および関連う蝕および/または歯肉疾患を低下させるのに活性なさまざまな薬剤を含んでもよい。本文中で用いられる活性成分の有効濃度は、使用される特定の試薬およびその送達システムに依存し得る。練り歯磨きは、例えば使用時に典型的には水により希釈されるが、一方、マウスリンスは典型的には希釈されないことは理解される。しかるに、練り歯磨き中の活性物質の有効濃度は、通常、マウスリンスに要求されるよりも5〜15倍高い。その濃度は、選択される塩またはポリマーそのものにも依存する。例えば、活性薬剤が塩の形態で提供される場合、対イオンは塩の重量に影響し、その結果、もし対イオンがより重いならば、より多い重量の塩が、最終製品における活性イオンの同一濃度を供するのに必要となろう。アルギニンは存在させる場合、消費者の練り歯磨きでは、(遊離塩基の重量として表して)約0.1〜約20重量%、例えば、約1〜10重量%、または専門家または処方箋処置製品では約7〜20重量%レベルで存在させることができる。フッ化物は存在させる場合、例えば、約25〜約25,000ppm、例えば消費者の練り歯磨きについては約750〜約2,000ppm、または専門家または処方箋処置製品については約2,000〜約25,000ppmのレベルで存在させてよい。抗菌剤のレベルは、練り歯磨きに用いられるレベルがマウスリンスで用いられるよりも約5〜約15倍高いのと同じように、可変量であろう。例えば、トリコサン練り歯磨きは約0.3重量%のトリコサンを含有することができる。
【0052】
[0047]
フッ化物イオン源:
オーラルケア組成物は、1つまたはそれ以上のフッ化物イオン源、例えば、可溶性フッ化物塩をさらに含むことができる。多種多様なフッ化物イオンを生じる物質を、本発明の組成物における可溶性フッ化物の源として使用することができる。適切なフッ化物イオンを生じる物質の例は、Brinerらに対する米国特許第3,535,421号;Parran、Jrらに対する米国特許第3,678,154号、Widderらに対する米国特許第4,885,155号で見出される。代表的なフッ化物イオン源としては、限定されるものではないが、フッ化第一スズ、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、フルオロケイ酸ナトリウム、フルオロケイ酸アンモニウム、フッ化アミン、フッ化アンモニウム、およびそれらの組合せが挙げられる。特定の実施形態において、フッ化物イオン源は、フッ化第一スズ、フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、ならびにそれらの組合せを含む。ある実施形態においては、本発明のオーラルケア組成物は、約25ppm〜約25,000ppmのフッ化物イオン、一般には、少なくとも約500ppm、例えば約500〜約2000ppm、例えば約1000〜約1600ppm、例えば約1450ppmのフッ化物イオンを供給するのに十分な量のフッ化物イオンの源またはフッ素提供成分を含有することもできる。フッ化物の適切なレベルは、特定の適用に依存するであろう。一般的な消費者の使用のための練り歯磨きは、典型的には、約1000〜約1500ppmを有し、小児練り歯磨きは幾分より少ない量を有するであろう。専門家適用のための歯磨剤またはコーティングは、約5,000ppmと同程度、又は25,000ppmのフッ化物さえ有し得る。フッ化物イオン源は、1つの実施形態では約0.01重量%〜約10重量%、またはもう1つの実施形態では約0.03重量%〜約5重量%、もう1つの実施形態では約0.1重量%〜約1重量%のレベルで本発明の組成物に加えることができる。フッ化物イオンの適切なレベルを提供するフッ化物塩類の重量は、明らかに、その塩における対イオンの重量に応じて異なるであろう。
【0053】
[0048]
種々の実施形態において、アミノ酸は、歯磨剤の場合には、合計組成物重量の約0.5重量%〜約20重量%、合計組成物重量の約0.5重量%〜約10重量%、合計組成物重量の約1.5重量%、約3.75重量%、約5重量%、または約7.5重量%,またはマウスウォッシュの場合には、例えば、約0.5〜2重量%、例えば1%の量で存在する。
【0054】
[0049]
研磨剤:
本発明の組成物、例えば組成物1(以下参照)はシリカ研磨剤を含み、そして、例えば付加的な研磨剤、例えば、リン酸カルシウム研磨剤、例えばリン酸三カルシウム(Ca3(PO4)2)、ヒドロキシアパタイト(Ca10(PO4)6(OH)2)、または二水和リン酸二カルシウム(CaHPO4・2H2O、本文中DiCalと称することもある)またはピロリン酸カルシウム;炭酸カルシウム研磨剤;または、研磨剤、例えばメタリン酸ナトリウム、メタリン酸カリウム、ケイ酸アルミニウム、か焼アルミナ、ベントナイトまたは他のケイ酸含有物質、あるいはそれらの組合せを含んでもよい。
【0055】
[0050]
本文中で有用な他のシリカ研磨艶出し剤(abrasive polishing material)、並びに他の研磨剤、約0.1〜約30ミクロンの範囲、約5〜約15ミクロンの範囲にある平均粒径を一般に有する。シリカ研磨剤は、沈降シリカまたはシリカゲル、例えばPaderらに対する米国特許第3,538,230号、及びDigiulioに対する米国特許第3,862,307号に記載のシリカ・キセロゲルからのものであってよい。特定のシリカ・キセロゲルは、W.R.Grace&Co.、Davison Chemical Divisionにより商標名Syloid(登録商標)の下で市販されている。沈降シリカ物質は、称号Zeodent115および119を有するシリカを含み、商標名Zeodentの下でJ.M.Huber社により市販されている。これらのシリカ研磨剤は、Wasonに対する米国特許第4,340,583号に記載されている。特定の実施形態において、本発明に従うオーラルケア組成物の実地に有用な研磨剤物質は、100gのシリカあたり約100cc未満の油吸量、また、100gのシリカあたり約45cc〜約70ccの範囲の油吸量を有するシリカゲルおよび沈降アモルファスシリカを含む。油吸量は、ASTA Rub−Out法D281を用いて測定される。特定の実施形態において、シリカは、約3ミクロン〜約12ミクロン、および約5〜約10ミクロンの平均粒径を有するコロイド粒子である。本発明の実地に有用な低い油吸量のシリカ研磨剤は、Davison Chemical Division of W.R.Grace&Co.,Baltimore,Md.21203により取引称号SylodentXWA(登録商標)の下で市販されている。Sylodent650XWA(登録商標)、29重量%の含水量、平均約7〜約10ミクロンの直径、及び100gのシリカあたり70cc未満の油吸量を有するコロイドシリカ粒子からなるシリカヒドロゲルは、本発明の実地に有用な低い油吸量のシリカ研磨剤の例である。
【0056】
[0051]
起泡剤:
本発明のオーラルケア組成物はまた、口腔をブラシがけしたときに、生成する泡の分量を増やす試薬を含んでもよい。泡の分量を増やす試薬の例示的な例は、限定するものではないが、ポリオキシエチレン、及びアルギン酸塩ポリマーを含むがこれに限定されない特定のポリマーである。ポリオキシエチレンは、本発明のオーラルケア担体成分により生成される泡の分量及び泡の厚みを増加させ得る。ポリオキシエチレンは、ポリエチレングリコール(「PEG」)またはポリエチレンオキシドとしても一般に知られている。本発明に適切なポリオキシエチレンは、約200,000〜約7,000,000の分子量を有する。1つの実施形態において、分子量は約600,000〜約2,000,000であってよく、及び別の実施形態において約800,000〜約1,000,000であってよい。Polyox(登録商標)は、Union Carbideによって生産される高分子量のポリオキシエチレンに関する商標名である。ポリオキシエチレンは、本発明のオーラルケア組成物のオーラルケア担体成分の重量あたり約1%〜約90%、1つの実施形態において約5%〜約50%、及び別の実施形態において約10%〜約20%の分量で存在してもよい。存在する場合、オーラルケア組成物における起泡剤の適用量(すなわち、一回量)は、約0.01〜約0.9重量%、約0.05〜約0.5重量%、及び他の実施形態において約0.1〜約0.2重量%である。
【0057】
[0052]
界面活性剤:本発明で有用な組成物は陰イオン界面活性剤、例えば:
i.N−メチルN−ココイルタウリン酸ナトリウム、ココモノグリセライド硫酸塩ナトリウムのような水素化ヤシ油脂肪酸のモノ硫酸化モノグリセライドナトリウム塩のような高級脂肪酸モノグリセライドモノ硫酸塩の水溶性塩、
ii.ラウリル硫酸ナトリウムのような高級硫酸アルキル、
iii.例えば、mが6〜16、例えば、10であり、nが1〜6、例えば、2、3または4であって、XがNaまたはKである式CH3(CH2)mCH2(OCH2CH2)nOSO3Xの高級アルキル−エーテル硫酸塩、例えば、ラウレス−2硫酸ナトリウム(CH3(CH2)10CH2(OCH2CH2)2OSO3Na)、
iv.ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(ラウリルベンゼンスルホン酸ナトリウム)のようなスルホン酸高級アルキルアリール、
v.ラウリルスルホ酢酸ナトリウム(ドデシルスルホ酢酸ナトリウム)、1,2ジヒドロプロパンスルホン酸塩の高級脂肪酸エステル、スルホコラウレート(ラウリン酸N−2−エチルカリウムスルホアセトアミド)およびラウリルサルコシン酸ナトリウム
を含有してよい。
【0058】
[0053]
「高級アルキル」により、例えば、C6−30アルキルが意味される。特定の実施形態において、陰イオン界面活性剤は、ラウリル硫酸ナトリウムおよびラウリルエーテル硫酸ナトリウムから選択される。陰イオン界面活性剤はそうであってもよい、有効な分量で、例えば、配合物の重量あたり>0.01%で存在してよいが、口腔組織を刺激する濃度ではなく、例えば、<10%であり、および最適濃度は、特定の配合物および特定の界面活性剤に依存する。例えば、使用される濃度またはマウスウォッシュは、典型的には練り歯磨きに使用される1/10のオーダーである。1つの実施形態において、陰イオン界面活性剤は、練り歯磨き中に重量あたり約0.3%〜約4.5%、例えば約1.5%で存在する。本発明の組成物は、例えば、陰イオン界面活性剤、及びアニオン性でも、カチオン性でも、双性でも又は非イオン性であってもよい他の界面活性剤を含む、界面活性剤の混合物を場合により含有してもよい。一般に、界面活性剤は、広いpH範囲で合理的に安定なものである。界面活性剤は、例えば、Agricolaらに対する米国特許第3,959,458号;Haefeleに対する米国特許第3,937,807号;および、Gieskeらに対する米国特許第4,051,234号により完全に記載される。特定の実施形態において、本文中で有用な陰イオン界面活性剤は、アルキル基において約10〜約18の炭素原子を有する硫酸アルキルの水溶性の塩および約10〜約18の炭素原子を有する脂肪酸のスルホン酸化モノグリセリド(sulfonated monoglycerid)の水溶性の塩を含む。ラウリル硫酸ナトリウム、ラウロイルサルコシン酸ナトリウムおよびヤシモノグリセリドスルホン酸ナトリウムはこのタイプの陰イオン界面活性剤の例である。特定の実施形態において、本発明の組成物、例えば組成物1(以下参照)は、ラウリル硫酸ナトリウムを含む。
【0059】
[0054]
界面活性剤または適合性の界面活性剤の混合物は、本発明の組成物において、組成物の総重量あたり約0.1%〜約5.0%で、別の実施形態において約0.3%〜約3.0%で、及び別の実施形態において約0.5%〜約2.0%で存在し得る。
【0060】
[0055]
タータ制御剤:本発明の種々の実施形態において、組成物は抗結石(タータ制御)剤を含む。適当な抗結石剤は、限定されるものではないが、ホスフェートおよびポリホスフェート(例えば、ピロホスフェート)、ポリアミノプロパンスルホン酸(AMPS)、ヘキサメタホスフェート塩、三水和クエン酸亜鉛、ポリペプチド、ポリオレフィンスルホネート、ポリオレフィンホスフェート、ジホスホネートを含む。本発明は、かくして、硫酸塩を含んでよい。特別な実施形態において、これらの塩はリン酸アルカリ塩、すなわち、水酸化アルカリ金属または水酸化アルカリ土類金属の塩、例えば、ナトリウム、カリウムまたはカルシウム塩である。本明細書中で用いられる「ホスフェート」は、経口的に許容されるモノ−およびポリホスフェート、例えば、P1−6ホスフェート、例えば、一塩基性、二塩基性または三塩基性ホスフェートのようなモノマーホスフェート;ピロホスフェートのようなダイマーホスフェート;およびマルチマーホスフェート、例えば、ヘキサメタリン酸ナトリウムを含む。特別な例において、選択されたホスフェートは、例えば、二塩基性リン酸ナトリウム、二塩基性リン酸カリウム、二水和リン酸二カルシウム、ピロリン酸カルシウム、ピロリン酸四ナトリウム、ピロリン酸四カリウム、トリポリリン酸ナトリウム、およびこれらの2以上の混合物のいずれかから選択される二塩基性リン酸アルカリおよびピロリン酸アルカリ塩から選択される。特別な実施形態において、例えば、組成物は、例えば、約3〜4%の二塩基性リン酸ナトリウムおよび約0.2〜1%のピロホスフェートの各々の量の、ピロリン酸四ナトリウム(Na4P2O7)、ピロリン酸カルシウム(Ca2P2O7)、および二塩基性リン酸ナトリウム(Na2HPO4)の混合物を含む。もう1つの実施形態において、組成物は、例えば、約1〜2%のTSPPおよび約7%〜約10%のSTPPの割合の、ピロリン酸四ナトリウム(TSPP)およびトリポリリン酸ナトリウム(STPP)(Na5P3O10)の混合物を含む。そのようなホスフェートは、エナメル質の浸食を低下させ、歯を清掃するのを助け、および/または歯の上でのタータ形成を低下させるのに有効な量、例えば、組成物の2〜20重量%、例えば、約5〜15重量%の量で提供される。
【0061】
[0056]
香料添加剤:
本発明のオーラルケア組成物は、香料添加剤を含んでもよい。本発明の実地で用いられる香料添加剤は、限定されるものではないが、精油ならびに種々の着香性アルデヒド、エステル、アルコール、および同様な物質が挙げられる。精油の例は、スペアミント、ペパーミント、冬緑油、サッサフラス、クローブ、セージ、ユーカリ、マヨラナ、シナモン、レモン、ライム、グレープフルーツおよびオレンジの油を含む。また、メントール、カルボンおよびアネトールなどの化学製品も有用である。特定のペパーミントおよびスペアミントの油を用いる。香料添加剤は、約0.1〜約5重量%、例えば約0.5〜約1.5重量%の濃度で口腔組成物に含ませてもよい。
【0062】
[0057]
ポリマー:
本発明のオーラルケア組成物は、配合物の粘性を調整するための、又は他の成分の可溶性を高めるための付加的なポリマーを含んでもよい。そのような付加的なポリマーは、ポリエチレングリコール、多糖類(例えば、セルロース誘導体で、ある例えばカルボキシメチルセルロースまたは多糖類樹脂、例えばキサンタンガム、または、カラギーナンガム)を含む。酸性ポリマー、例えば、ポリアクリレートゲルは、それらの遊離形の酸または部分的に若しくは完全に中和された水溶性のアルカリ金属(例えば、カリウムおよびナトリウム)またはアンモニウム塩の形態で提供されてよい。
【0063】
[0058]
水性媒体中で重合性の構造体またはゲルを形成するシリカシックナーは存在してもよい。シリカシックナーは非常に細かく分けられて、ほとんどあるいはまったく研磨剤作用を奏しないので、これらのシリカシックナーは、組成物にも存在する粒状シリカ研磨剤とは物理的にも機能的にも異なっている点に留意すべきである。他のシックナーは、カルボキシビニルポリマー、カラギーナン、ヒドロキシエチルセルロースおよびセルロースエーテル、例えばカルボキシメチルセルロースナトリウムおよびカルボキシメチル・ヒドロキシエチルセルロースナトリウムの水溶性の塩である。カラヤゴム、アラビアゴムおよびトラガカントゴムなどの天然ガムも含まれていてよい。コロイド状ケイ酸アルミニウムマグネシウムも、組成物のテクスチャーをさらに改善するために増粘組成物の成分として使用されてよい。特定の実施形態において、シックナーは組成物の総重量あたり約0.5%〜約5.0%の量で使用される。
【0064】
[0059]
本発明の組成物は、陰イオン性ポリマーを、例えば約0.05〜約5%の分量で含んでもよい。特定の適用に関してではないが、本発明における有用な歯磨剤での使用が一般に知られている試薬は、米国特許第5,188,821号および第5,192,531号に開示されており;そして、合成アニオン性重合体ポリカルボン酸塩、例えば無水マレイン酸または酸と別の重合性エチレン性不飽和モノマーとの1:4〜4:1のコポリマー、好ましくは、約30,000〜約1,000,000の、最も好ましくは約300,000〜約800,000の分子量(M.W.)を有するメチルビニルエーテル/無水マレイン酸を含む。これらのコポリマーは、例えばGantrez.、例えば、AN139(M.W.500,000)、AN119(M.W.250,000)、好ましくはISP Technologies,Inc.,Bound Brook,N.J.08805から入手可能なS−97製薬等級(M.W. 700,000)を利用できる。促進剤は、存在する場合、重量あたり約0.05〜約3%の範囲の分量で存在する。他の作用性ポリマーは、例えば無水マレイン酸とエチルアクリレート、メタクリル酸ヒドロキシエチル、N−ビニル−2−ピロリドンまたはエチレンとの1:1のコポリマーなどのポリマーを含み、後者は、例えばMonsanto EMA No.1103(分子量10,000)およびEMA Grade61、ならびにアクリル酸と、メチルまたはメタクリル酸ヒドロキシエチル、メチルまたはエチルアクリレート、イソブチルビニルエーテルまたはN−ビニル−2−ピロリドンとの1:1のコポリマーとして入手可能である。一般には、活性化炭素−炭素オレフィン二重結合および少なくとも1つのカルボキシル基を含有する重合型オレフィン性またはエチレン性不飽和カルボン酸、即ち、カルボキシル基に関するアルファ−ベータ位における、または、末端のメチレン基の一部としてのモノマー分子中でのその存在のために、重合において容易に機能するオレフィン二重結合を含有する酸が適切である。そのような酸の例示は、アクリル酸、メタクリル酸、エタクリル酸、アルファ−クロロアクリル酸、クロトン酸、ベータ−アクリルオキシプロピオン酸、ソルビン酸、アルファ−クロロソルビン酸、ケイ皮酸、ベータ−スチルアクリル酸、ムコン酸、イタコン酸、シトラコン酸、メサコン酸、グルタコン酸、アコニット酸、アルファ−フェニルアクリル酸、2−ベンジルアクリル酸、2−シクロヘキシルアクリル酸、アンゲリカ酸、ウンベル(umbellic)酸、フマル酸、マレイン酸および無水物である。そのようなカルボン酸モノマーと共重合可能な他の異なるオレフィンモノマーは、酢酸ビニル、塩化ビニル、マレイン酸ジメチル、及びその他の類似物を含む。コポリマーは、水溶性のための十分なカルボン酸塩基を含有する。ポリマー剤のさらなる種類は、置換アクリルアミドのホモポリマーおよび/または不飽和スルホン酸のホモポリマーおよびその塩を含有する組成物を含み、特に、ポリマーはZahidに対する1989年6月27日付の米国特許第4,842,847号に記載される約1,000〜約2,000,000の分子量を有する2−アクリルアミド2メチルプロパンスルホン酸などのアクリルアミドアリカンスルホン酸(acrylamidoalykane sulfonic acid)から選択される、不飽和スルホン酸に基づく。ポリマー剤の別の有用な種類は、例えば、Sikesらに対する米国特許第4,866,161号に開示されるように、アスパラギン酸、グルタミン酸およびホスホセリンなどのアニオン性界面活性アミノ酸の一部を含有するポリアミノ酸を含む。
【0065】
[0060]
水:
口腔用組成物は、有意レベルの水を含んでもよい。商用の口腔用組成物の製造に用いられる水は、脱イオン化されており、有機不純物フリーでなければならない。該組成物における水分量は、他の物質に伴って導入される分量にさらに加えられる遊離水を含む。
【0066】
[0061]
湿潤剤:
口腔用組成物の特定の実施形態において、該組成物が空気に曝されて硬くなることを防ぐために湿潤剤を含ませることも望ましい。特定の湿潤剤は、望ましい甘味またはフレーバーを歯磨剤組成物に与えることもできる。適切な湿潤剤は、食用の多価アルコール類、例えばグリセリン、ソルビトール、キシリトール、プロピレングリコールならびに他の多価アルコール、及びこれらの湿潤剤の混合物を含む。本発明の1つの実施形態において、主要な湿潤剤はグリセリンであり、5%またはそれ未満の他の湿潤剤と共に、25%を超えるレベル、例えば25−35%、約30%のレベルで存在してもよい。
【0067】
[0062]
他の任意成分:
成分に加えて、様々な任意の歯磨成分を含んでよく、その幾つかを下記する。任意成分は、例えば、限定するものではないが、粘着剤、発泡剤(sudsing agent)、香料添加剤、甘味料、付加的な抗プラーク形成剤、研磨剤および着色剤を含む。これらのおよび他の任意成分は、Majetiに対する米国特許第5,004,597号;Agricolaらに対する米国特許第3,959,458号、及びHaefeleに対する米国特許第3,937,807号においてさらに記載され、すべて引用により本文中に組み込まれる。
【0068】
[0063]
特に明記しない限り、本明細書において示される組成物構成部分に関するパーセンテージはすべて、組成物または配合物全体の重量100%に基づく重量あたりのパーセンテージである。
【0069】
[0064]
具体的にそうであると特定されない限り、本発明の組成物および配合物に用いられる成分は、好ましくは美容的に許容される成分である。「美容的に許容される」は、ヒトの皮膚への局所適用のための配合物において使用するのに適していることを意味する。美容的に許容される賦形剤は、例えば、本発明の配合物で考えられる量および濃度において外用に適切な賦形剤であり、例えば、米国食品医薬品局により「一般に安全と認められる(Generally Recognized as Safe)」(GRAS)とされる賦形剤を含む。
【0070】
[0065]
本文中で示される組成物および配合物は、当該分野で一般的であるため、それらの成分に関して記載され、かつ特許請求される。当業者に明らかであるように、いくつかの例において、成分は互いに反応することがあり、その結果、最終的な配合物の実際の組成は列記される成分と厳密に一致しないこともある。かくして、本発明は、列記した成分の組合せに関する製品に及ぶと理解されるべきである。
【0071】
[0066]
本明細書を通じて用いられるように、範囲はその範囲内にある各数値およびすべての数値を表す短縮形として用いられる。該範囲内にある値はいずれも、該範囲の上限下限として選択され得る。加えて、本明細書中で引用されるすべての参考文献は、引用によりその完全な内容でここに含まれる。本開示の定義と引用の定義とに齟齬がある場合、本開示により調整される。
【0072】
[0067]
そうではないと特定されない限り、ここで及び本明細書中の他の箇所に示されるパーセンテージおよび量はすべて、重量パーセントを意味すると理解されるべきである。所定の量は、物質の有効重量(active weight)に基づく。
【実施例】
【0073】
[0068]
実施例1
試料1、ZnO−TMGは以下のように調製する。室温にて、50mLの脱イオン水を、4.0712g(0.05003モル)の酸化亜鉛粉末、および5.8595g(0.05002モル)のその遊離形態であるTMG(CAS#107−43−7)を含有するフラスコにゆっくりと加える。混合物を約20時間一晩撹拌する。未反応の酸化亜鉛は、遠心、続いての、0.45ミクロンの膜を通す濾過によって除去する。最終生成物は透明の溶液である。
【表1】
【0074】
[0069]
試料2、ZnO−TMG−HClは以下のように調製する。室温にて、50mLの脱イオン水を、4.0712g(0.05003モル)の酸化亜鉛粉末、および7.6832g(0.05002モル)のTMG−HCl(CAS#590−46−5)を含有するフラスコにゆっくりと加える。混合物を約20時間一晩撹拌する。未反応の酸化亜鉛は、遠心、続いての、0.45ミクロンの膜を通す濾過によって除去する。最終生成物は透明の溶液である。
【表2】
【0075】
[0070]
試料3、ZnO−TMG−HClは以下のように調製する。7.68g(0.0500モル)のTMG−HCl(CAS#590−46−5)を50mLの脱イオン水に溶解させることによって、1M TMG−HCl溶液を調製する。室温にて、4.07g(0.0500モル)の酸化亜鉛粉末をTMG−HCl溶液にゆっくりと加える。混合物を約20時間一晩撹拌する。未反応の酸化亜鉛は、遠心、続いての、0.45ミクロンの膜を通す濾過によって除去する。最終生成物は透明の溶液である。
【表3】
【0076】
[0071]
各試料を、希釈に際して沈殿または凝集を形成するその能力および速度について評価する。この分析では、種々の希釈率(例えば、2×ないし32×)を持つ試料を調製し、37℃に保つ。試料を定期的にモニターし、沈殿/凝集を生じるそれらの効率を記録する。
【0077】
[0072]
希釈実験は、ZnO−TMG−HCl(試料2および3)が沈殿/凝集を生じ、かくして、象牙質表面に固体粒子を沈積させるのに好ましいことを示す。凝集/沈殿の速度は、水を所望の割合で原液と混合する時点における初期亜鉛濃度に関連する希釈率に依存する。
【0078】
[0073]
最初の希釈実験は、ZnO−TMG−HCl試料2を用いて行う。希釈物は、原液を体積に基づく異なる比率にて水と混合し、2×(1:1原液および水)、4×、8×、16×および32×希釈を持つ試料を生じさせることによって調製する。希釈された試料を37℃に保ち、凝集/沈殿が起こった速度をモニターする。混合から1時間して、目に見える沈殿が2×、4×および8×希釈を持つ系で観察される。
【0079】
[0074]
第二の希釈実験は、ZnO−TMG−HCl試料3を用いて行う。希釈物は、原液を体積に基づく異なる比率にて水と混合し、2×(1:1原液および水)、4×、8×、16×および32×希釈を持つ試料を生じさせることによって再度調製する。希釈された試料を37℃に保ち、凝集/沈殿が起こった速度をモニターする。混合から24時間して、目に見える沈殿が、2×、4×および8×希釈を持つ系で観察される。希釈された系のpH値は24時間の処理時間の最後に測定し、それらは、各々、2×、4×、8×、16×および32×希釈を持つ系について5.57、5.69、5.89、6.06、6.28である。これらのpH値は、十分に、オーラルケア適用に適した5.5〜10の範囲内にある。
【0080】
[0075]
第三の希釈実験は、ZnO−TMG試料1を用いて行う。希釈物は、原液を体積に基づいた異なる比率で水と混合して、2×(1:1原液および水)、4×、8×、16×および32×希釈を持つ試料を生じさせることによって再度調製する。希釈された試料を37℃に保ち、凝集/沈殿が起こった速度をモニターする。混合物から1時間して、目に見える沈殿はいずれの試料においても観察できない。
【0081】
[0076]
凝集/沈殿を生じさせる調製物を利用して、活性な剤を、歯牙および粘膜表面を含めた口腔表面に沈積させることができる。この点に関して、2×ないし8×の希釈を利用することができる。原液を異なる濃度で調製する場合、同一の効果的な亜鉛負荷を生じる希釈を用いることができる。現実の配合物においては、勿論、配合物中の亜鉛の濃度は水に対する希釈濃度よりも低いであろう。何故ならば、全配合物は水に加えて成分を含むからである。濃度スペクトルの低および高末端における調製物は、より長い時間の処理を必要とする傾向があり、沈殿/凝集を生じさせるにおいて最も信頼性がある中にはない。
【0082】
[0077]
肉眼で認識可能な凝集/沈殿を生じさせない調製物は、活性な剤を口腔表面に沈積させるのに用いてもよい。認識可能な凝集/沈殿を生じさせないことは、不都合な希釈比率または不適切な処理持続によるものであろう。しかしながら、調製物は、依然として、コロイド状粒子のような粒子を生じさせることができる。これらの粒子は処理持続内では沈殿を形成しないが、それらは口腔表面に表面沈積物を形成することができる。この点に関して、希釈比率および/または処理持続の使用可能な範囲は、前記した希釈実験から直接的に推測されるものよりも広い。
【0083】
[0078]
いくつかの実施形態において、希釈に際して形成される沈殿または粒子は、1以上のタイプの亜鉛塩、ならびにTMGを含む。いくつかの実施形態において、亜鉛塩は主として酸化亜鉛を含まず、口腔中で少なくとも部分的に可溶化させることができる形態である。いくつかの実施形態において、亜鉛塩の1つのタイプは水酸化亜鉛である。いくつかの実施形態において、TMGは、その一体的成分として、または不純物として、のいずれかにて、沈殿または粒子にやはり存在する。
【0084】
[0079]
ZnO−TMG−HClは、ZnO単独から送達することができるものと比較して比較的高いレベルの可溶化された亜鉛を生じさせ、さらに、希釈に際して、(象牙質およびエナメル質表面のような)歯牙の表面への局所化された豊富化送達を生じさせる。送達された材料は固体コーティングの形態で存在する。コーティングは歯牙の表面の白さを改良する。コーティングは象牙質細管をブロックし、知覚過敏からの開放を提供することができる。コーティングは酸を中和し、抗−浸食の利点を提供することができる。コーティングは唾液中で崩壊し、および/または酸の挑戦に際して、長時間にわたって亜鉛イオンおよびTMGを放出し、亜鉛およびTMGに関連する全ての利点を提供することができる。
【0085】
[0080]
実施例2
ZnO−TMG HCl、1450ppmのフッ化物、およびホスフェートを含む試験歯磨剤を以下のように調製する。
【表4】
【0086】
[0081]
実施例3
安定なマウスウォッシュ配合物を以下のように提供する。
【表5】
【0087】
[0082]
実施例4
試料4、ZnO−TMG−HClを以下のように調製する。15.3604g(0.1000モル)のTMG−HCl(CAS#590−46−5)を、撹拌下で、100mLの脱イオン水に溶解させる。室温にて、8.1370g(0.09999モル)の酸化亜鉛粉末を、TMG−HCl溶液にゆっくりと加える。混合物を約16時間一晩撹拌する。未反応の酸化亜鉛は、遠心、続いての、0.45ミクロンの膜を通す濾過によって除去する。最終生成物は透明溶液である。
【表6】
【0088】
[0083]
試料4での希釈実験を行って、短時間内の希釈に際して、沈殿および/または凝集を形成するその能力を評価する。
【0089】
[0084]
希釈に先立って、試料4の原液および脱イオン水を37℃まで予め加熱する。希釈物は、原液を体積に基づいた異なる比率で水と混合し、5×(1mLの原液および0.5mLの水)、2×(1mLの原液および1mLの水)、4×(1mLの原液および3mLの水)、8×(1mLの原液および7mLの水)、16×(0.5mLの原液および7.5mLの水)および32×(0.5mLの原液および15.5mLの水)希釈にて試料を生じさせることによって調製する。最初の混合に際して、試料を手動にて振盪して、雰囲気条件(約24℃の空気温度)下で効果的な混合を維持する。凝集/沈殿が起こった速度をモニターする。
【0090】
[0085]
希釈は異なる速度で沈殿および/または凝集を生じさせることが判明する。1.5×での希釈は、最初の混合から約20秒以内に肉眼によって識別可能な凝集を生じた。2×での希釈は、約5秒以内に凝集を生じた。4×および8×での希釈は、凝集が肉眼によって識別可能となるまでに約10秒要する。16×での希釈は約1分を必要とする。32×での希釈は、最初の混合から2分までに、肉眼によって識別可能な凝集を生じさせない。
【0091】
[0086]
同様な速度が37℃未満の温度で獲得することができることも判明し、これは、典型的な使用者による使用の最初の段階の場合である。これについては、(37℃に予め加熱された)試料4原液および(雰囲気温度、約24℃の)水を前記した体積にて混合することによって、1.5×および2×の希釈物を調製する。希釈の温度は37℃未満である。希釈は、各々、同一の20秒および5秒の時間枠内に凝集を生じた。
【0092】
[0087]
これらの短い処理から生じた凝集を歯牙および粘膜表面に付着させ、亜鉛−含有化合物およびTMGを標的表面に送達することもできる。前記したZnO−TMG−HCl試料(試料2および3)を参照して議論した全ての利点が当てはまる。
【0093】
[0088]
短い持続の処理は、特に、送達が練り歯磨きおよびマウスリンスを通じてなされる場合に、オーラルケア適用にユニークに適する。典型的な使用者は、2分未満の間、ブラッシングし、またはすすぐであろう。該レジメンでの使用者のコンプライアンスは、長い処置時間が必要な場合の状況と比較して、大いに改善されるであろう。
【0094】
[0089]
短い処置持続での効力もまた、他のZnO−TMG−HCl試料、すなわち、試料2および3で予測される。
【0095】
[0090]
本発明を、本発明を実施する現在好ましい形態を含めた具体的な例に関して記載したが、当業者であれば、前記したシステムおよび技術の多数の変形および並べ替えがあるのを認識するであろう。本発明の範囲を逸脱することなく、他の実施形態が利用でき、構造的および機能的修飾をなすことができることは理解されるべきである。かくして、本発明の範囲は、添付する特許請求の範囲に記載されたように広く解釈されるべきである。
【手続補正書】
【提出日】2015年12月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
酸化亜鉛、および遊離形態もしくは経口的に許容される塩形態のトリメチルグリシン(TMG)の混合物を含む、オーラルケア組成物。
【請求項2】
酸化亜鉛およびトリメチルグリシン(TMG)の前記混合物が、塩化物、臭化物およびフッ化物から選択されるハロゲン化物との錯体である、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記ハロゲン化物が塩化物である、請求項2に記載の組成物。
【請求項4】
前記TMGが経口的に許容される酸付加塩形態で提供される、請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
前記TMGが塩酸塩の形態で提供される、請求項1または2に記載の組成物。
【請求項6】
亜鉛の量が0.05〜4重量%である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項7】
前記酸化亜鉛が組成物中で可溶化した状態であるが、使用および唾液および/またはすすぎでの希釈に際して亜鉛沈殿を供する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項8】
練り歯磨き、ゲル、マウスウォッシュ、粉末、クリーム、ストリップ、またはガムの形態である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項9】
さらに、有効量のフッ化物イオン源を含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項10】
研磨剤、緩衝剤、湿潤剤、界面活性剤、シックナー、ガムストリップもしくはフラグメント、呼気清涼剤、フレーバー、フラグランス、着色剤、抗菌剤、ホワイトニング剤、細菌の付着に干渉する又はそれを予防する剤、カルシウム源、リン酸塩源、経口的に許容されるカリウム塩、陰イオン性ポリマー、およびそれらの2以上の組合せから選択される成分を含む経口的に許容される基剤を含む、請求項1〜9のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項11】
前記混合物のpHがpH5〜pH8である、請求項1〜10のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項12】
エナメル質の酸蝕症を低下および阻害する、歯を清掃する、歯を白くする、細菌が形成したバイオフィルムおよびプラークを減少させる、歯肉炎を低下させる、う蝕および窩洞の形成を阻害し、および/または象牙質知覚過敏を低下させるのに使用するための、請求項1〜11のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項13】
酸化亜鉛、TMGおよびアニオン種を含むイオン結合型錯体。
【請求項14】
オーラルケア製品の製造における、酸化亜鉛と、遊離もしくは経口的に許容される塩形態のTMGとの使用。
【請求項15】
請求項1〜12のいずれか一項に記載の組成物を歯に適用することを含む、歯エナメル質浸食を処置する又は低下させる、歯を清掃する、細菌が形成したバイオフィルムおよびプラークを減少させる、歯肉炎を低下させる、う蝕および窩洞の形成を阻害する、口臭を低下させる、および/または象牙質知覚過敏を低下させる方法。
【請求項16】
酸化亜鉛−トリメチルグリシン錯体。
【国際調査報告】

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