特表2016-524129IP Force 特許公報全文掲載

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2016-524129(P2016-524129A)
(43)【公表日】2016年8月12日
(54)【発明の名称】X線イメージングのためのアクティブシールド
(51)【国際特許分類】
   G01T 1/20 20060101AFI20160715BHJP
   A61B 6/03 20060101ALI20160715BHJP
【FI】
   G01T1/20 L
   G01T1/20 G
   G01T1/20 F
   A61B6/03 320R
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2016-510824(P2016-510824)
(86)(22)【出願日】2014年4月28日
(85)【翻訳文提出日】2015年12月25日
(86)【国際出願番号】US2014035694
(87)【国際公開番号】WO2014176594
(87)【国際公開日】20141030
(31)【優先権主張番号】61/816,244
(32)【優先日】2013年4月26日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】14/175,344
(32)【優先日】2014年2月7日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】390020248
【氏名又は名称】日本テキサス・インスツルメンツ株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】507107291
【氏名又は名称】テキサス インスツルメンツ インコーポレイテッド
(74)【1名の代理人】
【識別番号】100098497
【弁理士】
【氏名又は名称】片寄 恭三
(72)【発明者】
【氏名】スリーニーバサン ケイ コドゥリ
【テーマコード(参考)】
2G188
4C093
【Fターム(参考)】
2G188AA02
2G188BB02
2G188CC20
2G188DD02
2G188DD05
2G188DD14
2G188DD30
2G188DD36
2G188DD41
2G188EE31
4C093AA22
4C093CA35
4C093EB12
4C093EB13
4C093EB17
4C093FC01
(57)【要約】
X線コンピュータ断層撮影マシンのためのアクティブシールドが、放射シールディング基板と、放射シールディング基板の周りにラップされる可撓性回路基板とを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
X線装置であって、
第1の側及び反対の第2の側を有する放射シールディング基板、
前記基板の周りにラップされるラップアラウンド電気的回路、
X線センサアッセンブリであって、前記X線センサアッセンブリの上に当たるX線を表すセンサ信号を生成するように適合され、前記ラップアラウンド電気的回路に接続され、前記基板の前記第1の側に近接して配置される、前記X線センサアッセンブリ、及び
前記ラップアラウンド電気的回路に接続され、及び前記基板の前記第2の側に近接して配置される、センサ信号処理アッセンブリ、
を含む、装置。
【請求項2】
請求項1に記載の装置であって、前記ラップアラウンド電気的回路が可撓性印刷回路基板を含む、装置。
【請求項3】
請求項1に記載の装置であって、前記ラップアラウンド電気的回路が、前記放射シールディング基板上に形成される誘電体層、及び前記誘電体層上に形成される回路層を含む、装置。
【請求項4】
請求項1に記載の装置であって、前記ラップアラウンド電気的回路が、前記基板の前記第1の側及び前記第2の側を実質的に覆う、装置。
【請求項5】
請求項1に記載の装置であって、前記センサアッセンブリが、
X線を光に変換するシンチレーターアレイ、及び
前記シンチレーターアレイアレイから光を受け取り、それをアナログ電気信号に変換する、光検出器、
を含む、装置。
【請求項6】
請求項4に記載の装置であって、前記ラップアラウンド電気的回路が、前記アナログ電気信号を、前記光センサアレイから前記センサ信号処理電子機器まで伝送し、前記センサ信号処理電子機器が、前記アナログ電気信号をデジタル信号に変換する、装置。
【請求項7】
請求項1に記載の装置であって、前記ラップアラウンド電気的回路が複数の回路トレースを含み、前記複数の回路トレースの各々が約100mmより長くない長さを有する、装置。
【請求項8】
請求項1に記載の装置であって、前記放射シールディング基板が、金属及び金属合金の少なくとも一方からつくられる、装置。
【請求項9】
請求項1に記載の装置であって、前記放射シールディング基板がタングステンからつくられる、装置。
【請求項10】
請求項8に記載の装置であって、前記基板の前記第1及び第2の表面の間の距離が約0.5mm〜2mmの間である、装置。
【請求項11】
請求項1に記載の装置であって、前記センサアッセンブリが、前記センサ信号処理電子機器から約3mm未満に配置される、装置。
【請求項12】
請求項1に記載の装置であって、前記可撓性回路基板が複数の回路層を含む、装置。
【請求項13】
請求項12に記載の装置であって、前記複数の回路層の一つが接地層を含む、装置。
【請求項14】
請求項13に記載の装置であって、前記接地層が前記放射シールディング基板に接続される、装置。
【請求項15】
X線コンピュータ断層撮影マシン(CTマシン)のためのアクティブシールドであって、
放射シールディング基板、及び
前記基板の周りにラップされるラップアラウンド電気的回路、
を含む、アクティブシールド。
【請求項16】
請求項15に記載のアクティブシールドであって、前記放射シールディング基板が第1の側及び第2の側を有し、前記ラップアラウンド電気的回路が、電気信号を、前記基板の前記第1の側に隣接して配置されるセンサアッセンブリから、前記基板の前記第2の側に隣接して配置される信号処理電子機器まで配路するように適合される、アクティブシールド。
【請求項17】
請求項16に記載のアクティブシールドであって、前記基板が、前記センサアッセンブリ及び前記信号処理電子機器を機械的に支持するように適合される、アクティブシールド。
【請求項18】
請求項17に記載のアクティブシールドであって、前記放射シールディング基板が、前記基板の前記第2の側に隣接して配置される前記信号処理電子機器を、前記基板の第1の側に配置されるX線源からシールドするように適合される、アクティブシールド。
【請求項19】
対象の画像を表すデジタル信号を生成する方法であって、
前記対象を介して、前記対象の1つの側のX線源から、反対の第1及び第2の側を有するアクティブシールドの1つの側に支持されるセンサアッセンブリまでX線を伝送することであって、前記アクティブシールドが、前記X線源が位置する側とは反対の前記対象の側に位置すること、及び
前記センサアッセンブリにより生成されるアナログ信号を、前記センサアッセンブリを支持する側とは反対の前記アクティブシールドの側に支持される信号処理電子機器まで配路すること、
を含む、方法。
【請求項20】
請求項19に記載の方法であって、前記配路することが、前記アクティブシールドのX線ブロック基板部の周りにラップされる前記アクティブシールドのラップアラウンド回路部を介して前記アナログ信号を配路することを含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
開示されるX線装置は、第1の側及び反対の第2の側を有する放射シールディング基板と、この基板の周りにラップされるラップアラウンド電気的回路と、X線センサアッセンブリであって、X線センサアッセンブリの上に当たるX線を表すセンサ信号を生成するように適合され、ラップアラウンド電気的回路に接続され、放射シールディング基板の第1の側に近接して配置される、X線センサアッセンブリと、ラップアラウンド電気的回路に接続され、放射シールディング基板の第2の側に近接して配置されるセンサ信号処理アッセンブリとを含む。X線コンピュータ断層撮影マシン(CTマシン)のためのアクティブシールドが、放射シールディング基板と、放射シールディング基板の周りにラップされるラップアラウンド電気的回路とを含む。対象の画像を表すデジタル信号を生成する或る方法が、対象の1つの側のX線源から対象を介して、反対の第1及び第2の側を有するアクティブシールドの1つの側に支持されるセンサアッセンブリにX線を伝送することとであって、アクティブシールドが、X線源が位置する側とは反対の対象の側に位置すること、及びセンサアッセンブリにより生成されるアナログ信号を、センサアッセンブリを支持する側の反対のアクティブシールドの側に支持される信号処理電子機器に配路することを含む。
【図面の簡単な説明】
【0002】
【図1】X線コンピュータ断層撮影(CT)マシン(従来技術)の全体的な斜視図である。
【0003】
【図2】CTマシンの従来のガントリー(従来技術)の概略端部立面図である。
【0004】
【図3】CTマシンの従来のX線センサアッセンブリ(従来技術)の概略の側部立面図である。
【0005】
【図4】従来のX線センサアッセンブリのシンチレーター(従来技術)の概略等角図である。
【0006】
【図5】従来のX線センサアッセンブリと信号処理電子機器の間の関係(従来技術)を示す等角図である。
【0007】
【図6】第1の側に搭載されるX線センサアッセンブリと、第2の側に搭載される信号処理電子機器とを有するアクティブシールドの概略の側部立面図である。
【0008】
【図7】アクティブシールドの等角上面図である。
【0009】
【図8】アクティブシールドの逆さの断面図である。
【0010】
【図9】アクティブシールド及びその上に搭載される電子機器の等角底部図である。
【0011】
【図10】ラップアラウンド電気的回路の1つの層の頂部平面図である。
【0012】
【図11】アクティブシールドの別の実施例の部分的に切り取った等角図である。
【0013】
【図12】CTマシンのガントリーの概略の端部立面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
概して、X線コンピュータ断層撮影マシン210(CTマシン)が本明細書に記載される。図6〜図9及び図12に最もよく示されるように、CTマシン210は、第1の側102及び反対の第2の側104を備えた放射シールディング基板100を有する。CTマシン210は、放射シールディング基板100の周りにラップされる(wrapped)ラップアラウンド電気的回路110を含む。CTマシンはまた、その上に当たるX線を表すセンサ信号を生成するように適合されるX線センサアッセンブリ130を有する。センサアッセンブリ130は、ラップアラウンド電気的回路110に接続され、基板の第1の側102に近接して配置される。CTマシンはまた、ラップアラウンド電気的回路110に接続されるセンサ信号処理アッセンブリ150を有する。信号処理アッセンブリ150は、基板100の第2の側104に近接して配置される。信号処理アッセンブリ150は、放射シールディング基板100によりX線からシールドされる。
【0015】
図1は、従来技術のX線コンピュータ断層撮影マシン10(CTマシン10)を図示する。CTマシン10は、中に中央の開口14を備えたCTハウジング12を有する。CTオペレーションの間、水平に配置されるテーブル18の上に患者16がいる。テーブル18は、マシンからのX線が患者の体を通過するにつれて中央の開口14を介してゆっくりと移動する。
【0016】
図2は、従来技術のCTマシン10のガントリー30の概略図である。ガントリー30は、CTマシン10のフロントカバーの後ろに配置される大型のドーナツ形状のデバイスである。ガントリー30は、患者が開口14を介して移動するにつれて方向32に回転する。ガントリー30は、中央の穴14の1つの側に配置されるX線管34を含む。X線センサアッセンブリ38が、中央の開口14の反対側に配置される。X線管34からのX線36A、36B、36Cがセンサアッセンブリ38により感知される。センサアッセンブリ38からのアナログ信号が、処理され、患者の体の内部の三次元画像を作るために用いられる。
【0017】
図3は、従来技術のX線センサアッセンブリ38の一部の概略の側部立面図である。センサアッセンブリ38は、光検出器アレイ44上に搭載されるシンチレーターアレイ40を含み、光検出器アレイ44はセラミック基板50上に搭載される。図4は、シンチレーターアレイ40の頂部拡大等角図であり、シンチレーターアレイ40は、格子状のシンチレーター画素42を含む。図3で図示するように、シンチレーターアレイ40は、シンチレーターアレイ40の画素42に対応する複数の画素(個別には図示しない)を有する光検出器アレイ44上に支持される。(本明細書において用いられるように「画素」という用語は、画像センサの要素だけでなく画像の要素を指し得る。)シンチレーター及び光検出器画素は、機械的、熱的、重量、及び経年的影響に対して高レベルの幾何学的公差を備えて保たれる必要がある。典型的に、必要な支持を提供するために厚いセラミック基板50が用いられる。セラミック基板50は、平坦な上側及び下側表面52、54を有する。光検出器アッセンブリ44上の導体46に整合する基板50の頂部表面52上に複数の導体パッド(図示せず)が提供される。ボールグリッドアレイ58のボール56などの電気的コンタクトが、セラミック基板50の底部表面54上に提供される。基板50におけるビアを介して延在する導体59が、頂部表面52上の導体パッド(図示せず)を対応する底部表面54上のボール導体56に接続する。
【0018】
図5で図示するように、X線センサアッセンブリ38は、光検出器アレイ44からのアナログ信号を処理する信号処理電子機器80に接続される。光検出器アレイからのアナログ信号は、長距離にわたって送信される場合、破損される恐れがある。このような信号破損を避けるために、アナログ信号は理想的にフィルタされ得及び光検出器44に近接する電子機器によりデジタル化され得る。そのため、生成されたデジタル信号は、安全に伝送、ストアされ得、保全性の損失なく処理され得る。
【0019】
シンチレーターアレイ40に当たるX線は、それにより吸収される。しかし、シンチレーター画素42間のギャップに起因して、又はいくらかのX線がセンサアッセンブリ38を完全に通るため、いくらかの量の放射がセンサアッセンブリ38から逃れ得る。このような逸れたX線は、センサアッセンブリ38に近接して置かれる信号処理電子機器の特性を著しく変える恐れがある。
【0020】
種々の手法が、信号処理電子機器に対する損傷を防ぐことに関与してきている。このような手法は概して、センサアッセンブリからかなりの距離離れて位置する信号処理電子機器まで信号を配路するため付加的な印刷回路基板(PCB)を用いることに関与する。このような従来技術のアセンブリの一例を図5に示す。アナログ信号伝送アッセンブリ70が、アナログ信号をX線センサアッセンブリ38から信号処理アッセンブリ80へ伝送する。アナログ信号伝送アッセンブリ70は、第1の従来のPCB72を含む。セラミック基板50上のボールグリッドアレイ58は、従来のPCB72上の対応する導体アレイ74と電気的接触させられる。可撓性PCB76が、第1の従来のPCB72を第2の従来のPCB82に接続し、第2の従来のPCB82は、その上に搭載されるアナログ信号処理電子機器84を有する。可撓性PCB76の一部及び第2の従来のPCB82は、第1の従来のPCB72に概して垂直に及びX線管34からのX線の方向に平行に延在する。この構造は、信号処理電子機器82をX線源から或る距離に置き、それが多数の欠点を有する。このような構造は、信号処理電子機器に到達するためにアナログ信号が進む必要がある距離を好ましくなく増大させる。このような構造はまた、望ましくないスタック高さ(径方向高さ)及び質量をX線センサ/信号処理アッセンブリ全体に付加する。ガントリーの高速回転のため、このような構造を機械的に不安定に及び電気的に信頼不能とさせ得る、著しい遠心力が生成される。
【0021】
図6は、CTマシンにおける上述の問題を克服するために用いられ得るX線感知及び信号処理アッセンブリを図示する。X線センサアッセンブリ130が、アクティブシールドアッセンブリ98の1つの側に搭載される。X線センサアッセンブリ130は、シンチレーターアレイ132及び光検出器アレイ134を含み得、これらは、上述の従来技術のシンチレーターアレイ40及び光検出器アレイ44と同じであってもよい。信号処理電子機器150が、アクティブシールドアッセンブリ98の他方の側に配置される。信号処理電子機器150は、例えば、受動回路デバイス152及び集積回路パッケージ154を含み得る。電気的コネクタアッセンブリ156が、処理されたデジタル信号を電子機器150から、ストレージデバイス及びディスプレイ(図示せず)などの他のシステム電子機器まで配路する。
【0022】
信号処理電子機器150が、アクティブシールドアッセンブリ98の、X線源に面する側の反対である側に配置されるので、電子機器150はX線からシールドされる。また、電子機器150がX線センサアッセンブリ130に近接して位置するので、センサアッセンブリ130からのアナログ信号は、電子機器150までの有利に短い距離のみを進む。アナログ信号は、ラップアラウンド電気回路110を介して伝送され、これを下記で説明する。
【0023】
図7〜図9は、図6に示すアクティブシールドアッセンブリ98の種々の特徴を図示する。アクティブシールドアッセンブリ98は、放射シールディング基板100を含む。基板100は、タングステン又は鉛などの放射ブロック材料から構成され、第1の側102及び反対の第2の側104を有する。2つの側102及び104は、平坦な、概して平行の表面を含み得る。これら2つの側102、104は、一層小さな横側部103、105により接続される。基板100は、第1の長手方向端106及び第2の長手方向端108を有する。基板100のための典型的な厚み範囲は約0.5mm〜約2.0mmであり得る。そのため、X線センサアッセンブリ130は、信号処理電子機器150から約3mm未満に配置され得る。タングステン基板100を用いる一つの利点は、その優れた放射シールディング特性に加えて、それが非常に低い熱膨張係数を有する点である。これは、非常に堅い、温度によりさほど寸法が変わらない平坦な表面をつくることを助ける。そのため、X線センサアッセンブリ130を支持するために安定した表面が提供される。
【0024】
アクティブシールドアッセンブリ98は更に、ラップアラウンド電気的回路110を含み、その一実施例を図7〜図10に示す。ラップアラウンド回路110は、基板100の第1の側102と係合し、且つ、それを実質的に覆う第1の大きな部分112と、基板100の第2の側104と係合し、且つ、それを実質的に覆う第2の大きな部分114とを含む。ラップアラウンド回路110はまた、基板100の小さな横側部103、105に係合し、且つ、それらを実質的に覆う、第3及び第4の小さな部分116、118を含む。ラップアラウンド電気的回路110は端子端部117、119を有し、これらは、図8に示すもののように、回路110が基板100の周りにラップするとき互いに隣接して配置される。
【0025】
この可撓性印刷回路基板(フレックスPCB)タイプのラップアラウンド電気的回路110の1つの層を図10に図示する。ラップアラウンド電気的回路110は、その上に形成される複数の銅トレース113を有する、Kapton、ポリマーなどの、可撓性非導電性の材料111のシートを含む。トレース113は、アナログ信号を、放射ブロック基板100の1つの側102に位置する光検出器アッセンブリ134から、他方の側104の信号処理電子機器150まで配信する。一実施例において、トレースの各々が約100mmより短い長さを有する。シート111の中心におけるボイド115は、信号処理電子機器150が位置し得る領域である。ラップアラウンド電気的回路110は、図10に図示するタイプの1つの層又は一つ以上の層を有し得る。多層ラップアラウンド電気的回路構造において、層はビアにより相互接続され得る。これらの層の一つは、高速信号を互いから及び放射シールディング基板100から隔離するための電気的接地として用いられ得る。如何なる誘導された渦電流又は静電気発生をもなくすために、ラップアラウンド電気的回路110の接地を基板100に電気的に接続することも可能である。
【0026】
別の実施例において、図11に示すように、ラップアラウンド電気的回路110は金属クラッド構造120であり得る。それは、放射シールディング基板100の全表面に接着される誘電体層122を含む。フォトリソグラフィ又はその他の手段によるなど、パターニングされた回路層124が誘電体層122の頂部上に提供される。
【0027】
図12に示すように、アクティブシールド98、X線センサアッセンブリ130、及びセンサ信号処理電子機器150(アッセンブリ200として総称される)をCTマシン210に用いることができる。CTマシン210は、アッセンブリ200が、X線センサアッセンブリ38及びそこに関連付けられる信号処理電子機器が置き換えられることを除き、図1及び図2を参照して上述したCTマシン10と同じ基本的構造を有し得る。
【0028】
1つの側の大きなX線センサアッセンブリ130と他の側のセンサ信号処理電子機器150とを支持する連続的な一層大きなアクティブシールド構造をつくるために、複数のアクティブシールド98が共に並べられ(tiled)得る。複数の基板100の端部が、それらを共に固定し得る特徴、例えば蟻継ぎ(dovetail)接合、を有し得る。ラップアラウンド電気回路110は、このような固定接続を促進するために基板100の端部107、109を露出させるように構成され得る。
【0029】
上述の開示から、対象の画像を表すデジタル信号を生成する或る方法が、X線236A、236B、236Cを、対象の1つの側のX線源234から対象を介して、反対の第1及び第2の側を有するアクティブシールド98の1つの側に支持されるセンサアッセンブリ130まで伝送することを含み得、アクティブシールド98が、X線源234が位置する側とは反対の対象の側に位置することが理解されよう。この方法は更に、センサアッセンブリ130により生成されるアナログ信号を、センサアッセンブリ130を支持する側とは反対のアクティブシールド98の側に支持される信号処理電子機器150まで配路することを含み得る。配路することは、アクティブシールド98のX線ブロック基板部100の回りにラップされるアクティブシールド98のラップアラウンド回路部110を介してアナログ信号を配路することを含み得る。
【0030】
本明細書に記載されるCTマシンの特定の実施例は医療用CTマシンであるが、本明細書に記載されるCTマシンの特徴は、印刷回路基板上のイメージングはんだ接合に用いられる工業用CTマシンなど、他のタイプのCTマシンにも適用し得る。
【0031】
当業者であれば、本発明の特許請求の範囲内で、説明した例示の実施例に変形が成され得ること、及び多くの他の実施例が可能であることが分かるであろう。
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【国際調査報告】

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