(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2016-527809(P2016-527809A)
(43)【公表日】2016年9月8日
(54)【発明の名称】方向依存処理のためのオーディオ処理器
(51)【国際特許分類】
H04S 1/00 20060101AFI20160815BHJP
H04R 3/00 20060101ALI20160815BHJP
H04S 5/02 20060101ALI20160815BHJP
【FI】
H04S1/00 G
H04R3/00 310
H04S5/02 P
【審査請求】有
【予備審査請求】有
【全頁数】36
(21)【出願番号】特願2016-528449(P2016-528449)
(86)(22)【出願日】2014年7月17日
(85)【翻訳文提出日】2016年3月2日
(86)【国際出願番号】EP2014065430
(87)【国際公開番号】WO2015011025
(87)【国際公開日】20150129
(31)【優先権主張番号】13177381.4
(32)【優先日】2013年7月22日
(33)【優先権主張国】EP
(31)【優先権主張番号】14160878.6
(32)【優先日】2014年3月20日
(33)【優先権主張国】EP
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】500341779
【氏名又は名称】フラウンホーファー−ゲゼルシャフト・ツール・フェルデルング・デル・アンゲヴァンテン・フォルシュング・アインゲトラーゲネル・フェライン
(74)【代理人】
【識別番号】100085497
【弁理士】
【氏名又は名称】筒井 秀隆
(72)【発明者】
【氏名】レシュカ,フローリアン
(72)【発明者】
【氏名】プロクティース,ヤン
【テーマコード(参考)】
5D162
5D220
【Fターム(参考)】
5D162AA07
5D162AA16
5D162BA07
5D162BA08
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5D162CD02
5D162DA04
5D162DA06
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5D220AA11
(57)【要約】
オーディオ処理器(10)は、入力インターフェースと、検出器インターフェース(32)と、ミキサー(22)と、出力インターフェースとを備える。入力インターフェースは、少なくとも2つの入力オーディオチャネルを受信し、各入力オーディオチャネルは少なくとも1つのスピーカ軸上の少なくとも2個のスピーカの所定の再生位置と関連付けられている。検出器インターフェース(32)は、リスナーの耳軸に対する少なくとも2個のスピーカの位置についての情報を示す位置信号(18)を受信し、耳軸と少なくとも1つのスピーカ軸とは互いに対して0°よりも大きく180°よりも小さい角度を有する。ミキサー(22)は、位置信号(18)に依存して少なくとも2つの入力オーディオチャネルをミキシングし、少なくとも2つの出力チャネルを得る。第1角度が第2角度よりも大きいとき、耳軸とスピーカ軸との間の第1角度に係る第1出力チャネル中の第2入力オーディオチャネルの部分が、耳軸とスピーカ軸との間の第2角度に係る第1出力チャネル中の第2入力オーディオチャネルの部分よりも大きくなるようにミキシングし、更に第1角度が第2角度よりも大きいとき、第1角度に係る第2出力チャネル中の第1入力オーディオチャネルの部分が、第2角度に係る第2出力チャネル中の第1入力オーディオチャネルの部分よりも大きくなるようにミキシングする。出力インターフェースは、少なくとも2つの出力チャネルを少なくとも2個のスピーカに出力する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
オーディオ処理器(10)であって、
−少なくとも2つの入力オーディオチャネル(121、122;123、124;125)を受信する入力インターフェースであって、各入力オーディオチャネル(121、122;123、124;125)は少なくとも1つのスピーカ軸(16)上の少なくとも2個のスピーカ(261、262)の所定の再生位置と関連付けられている、入力インターフェースと、
−リスナー(28)の耳軸(20)に対する前記少なくとも2個のスピーカ(261、262)の位置についての情報を示す位置信号(18)を受信する検出器インターフェース(32)であって、前記耳軸(20)と前記少なくとも1つのスピーカ軸(16)とは互いに対して0°よりも大きく180°よりも小さい角度(36)を有する、検出器インターフェース(32)と、
−前記位置信号(18)に依存して前記少なくとも2つの入力オーディオチャネル(121、122;123、124;125)をミキシングし、少なくとも2つの出力チャネル(141、142)を得るミキサー(22)であって、
第1角度(36)が第2角度(36)よりも大きいとき、前記耳軸(20)と前記スピーカ軸(16)との間の前記第1角度(36)に係る第1出力チャネル(141)中の第2入力オーディオチャネル(122)の部分が、前記耳軸(20)と前記スピーカ軸(16)との間の前記第2角度(36)に係る前記第1出力チャネル(141)中の前記第2入力オーディオチャネル(122)の部分よりも大きくなるようにミキシングするか、又は、
第1角度(36)が第2角度(36)よりも大きいとき、前記第1角度(36)に係る前記第2出力チャネル(142)中の第1入力オーディオチャネル(121)の部分が、前記第2角度(36)に係る前記第2出力チャネル(142)中の前記第1入力オーディオチャネル(121)の部分よりも大きくなるようにミキシングする、ミキサーと、
−前記少なくとも2つの出力チャネル(141、142)を前記少なくとも2個のスピーカ(261、262)に出力する出力インターフェースと、
を備えるオーディオ処理器。
【請求項2】
前記入力インターフェースは、前記第1入力オーディオチャネル(121)として左チャネル(L)を受信し、前記第2入力オーディオチャネル(122)として右チャネル(R)を受信するよう構成されており、
前記角度(36)が0°と90°との間のとき、前記第1出力チャネル(141)中の前記左チャネル(L)の部分が前記右チャネル(R)の部分よりも大きく、
前記角度(36)が0°と90°との間のとき、前記第2出力チャネル(142)中の前記右チャネル(R)の部分が前記左チャネル(L)の部分よりも大きく、
前記角度(36)が90°と180°との間のとき、前記第1出力チャネル(141)中の前記右チャネル(R)の部分が前記左チャネル(L)の部分よりも大きく、
前記角度(36)が90°と180°との間のとき、前記第2出力チャネル(142)中の前記左チャネル(L)の部分が前記右チャネル(R)の部分よりも大きい、
請求項1に記載のオーディオ処理器。
【請求項3】
前記入力インターフェースは、第3入力オーディオチャネル(123)として左上チャネル(HL)を受信し、第4入力オーディオチャネル(124)として右上チャネル(HR)を受信するよう構成されており、
前記角度(36)が0°と90°との間のとき、前記第1出力チャネル(141)中の前記左上チャネル(HL)の部分が前記右チャネル(R)の部分よりも大きく、
前記角度(36)が0°と90°との間のとき、前記第2出力チャネル(142)中の前記右チャネル(R)の部分が前記左上チャネル(HL)の部分よりも大きく、
前記角度(36)が90°と180°との間のとき、前記第1出力チャネル(141)中の前記右上チャネル(HR)の部分が前記左チャネル(L)の部分よりも大きく、
前記角度(36)が90°と180°との間のとき、前記第2出力チャネル(142)中の前記左チャネル(L)の部分が前記右上チャネル(HR)の部分よりも大きい、
請求項1又は2に記載のオーディオ処理器。
【請求項4】
前記入力インターフェースは、上側チャネル(H)を受信するよう構成されており、
前記角度(36)が0°と90°との間のとき、前記第1出力チャネル(141)中の前記上側チャネル(H)の部分が前記右チャネル(R)の部分よりも大きく、
前記角度(36)が0°と90°との間のとき、前記第2出力チャネル(142)中の前記右チャネル(R)の部分が前記上側チャネル(H)の部分よりも大きく、
前記角度(36)が90°と180°との間のとき、前記第1出力チャネル(141)中の前記上側チャネル(H)の部分が前記左チャネル(L)の部分よりも大きく、
前記角度(36)が90°と180°との間のとき、前記第2出力チャネル(142)中の前記左チャネル(L)の部分が前記上側チャネル(H)の部分よりも大きい、
請求項1又は2に記載のオーディオ処理器。
【請求項5】
前記入力インターフェースは、前記第1入力オーディオチャネル(121)として前記左チャネル(L)を受信し、前記第2入力オーディオチャネル(122)として前記右チャネル(R)を受信し、前記第3入力オーディオチャネル(123)として前記左上チャネル(HL)を受信し、前記第4入力オーディオチャネル(124)として前記右上チャネル(HR)を受信するよう構成されており、
前記ミキサー(22)は、90°に等しい角度(36)について、全体で30%を超える前記第3入力オーディオチャネル(123)からの部分と30%を超える前記第4入力オーディオチャネル(124)からの部分とを含む前記第1出力チャネル(141)、及び、全体で30%を超える前記第1入力オーディオチャネル(121)からの部分と30%を超える前記第2入力オーディオチャネル(122)からの部分とを含む前記第2出力チャネル(142)を生成するよう構成されている、
請求項1又は3に記載のオーディオ処理器。
【請求項6】
前記入力インターフェースは、前記第1入力オーディオチャネル(121)として前記左チャネル(L)を受信し、前記第2入力オーディオチャネル(122)として前記右チャネル(R)を受信し、第5入力オーディオチャネル(125)として前記上側チャネル(H)を受信するよう構成されており、
前記ミキサー(22)は、90°に等しい角度(36)について、前記第5入力オーディオチャネル(125)を含む前記第1出力チャネル(141)、及び、前記第1入力オーディオチャネル(121)と前記第2入力オーディオチャネル(122)との組み合わせを含む前記第2出力チャネル(142)を生成するよう構成されている、請求項1又は4に記載のオーディオ処理器。
【請求項7】
前記ミキサー(22)は、前記第1出力チャネル(141)中の前記第2入力チャネル(122)の部分、前記第2出力チャネル(142)中の前記第1入力チャネル(121)の部分、前記第1出力チャネル(141)中の前記第1入力チャネル(121)の部分、又は前記第2出力チャネル(142)中の前記第2入力チャネル(122)の部分が、対応する他の部分に対して遅延されるよう構成されている、請求項1〜6のいずれか一項に記載のオーディオ処理器。
【請求項8】
前記ミキサー(22)は可変行列要素を有する行列処理部を含み、前記可変行列要素は前記位置信号に基づいて適合されている、請求項1〜7のいずれか一項に記載のオーディオ処理器。
【請求項9】
前記行列処理部は複素行列要素を使用するよう構成されている、請求項1〜8のいずれか一項に記載のオーディオ処理器。
【請求項10】
前記ミキサー(22)は、
第1処理(K1)済みの第1入力オーディオチャネル(121)と第3処理(K3)済みの第2入力オーディオチャネル(122)とを加算する第1加算器(241)と、
第2処理(K2)済みの第1入力オーディオチャネル(122)と第4処理(K4)済みの第2入力オーディオチャネル(122)とを加算する第2加算器(242)とを備え、
前記第1処理(K1)済みの第1入力オーディオチャネル(121)は、第1ゲイン値を有する第1処理部(341)を使用して処理されており、
前記第2処理(K2)済みの第1入力オーディオチャネル(121)は、第2ゲイン値を有する第2処理部(342)を使用して処理されており、
前記第3処理(K3)済みの第2入力オーディオチャネル(122)は、第3ゲイン値を有する第3処理部(343)を使用して処理されており、
前記第4処理(K4)済みの第2入力オーディオチャネル(122)は、第4ゲイン値を有する第4処理部(344)を使用して処理されており、
前記第1ゲイン値と前記第4ゲイン値とは45°と135°との間において減少し、前記第2ゲイン値と前記第3ゲイン値とは45°と135°との間において増大する、請求項1〜9のいずれか一項に記載のオーディオ処理器。
【請求項11】
電気デバイス(30)であって、
−請求項1〜10のいずれか一項に記載のオーディオ処理器(10)と、
−前記少なくとも2個のスピーカ(261、262)と、
−リスナー(28)の耳軸(20)に対する前記少なくとも2個のスピーカ(261、262)の位置についての情報を検出し、前記検出器インターフェース(32)に連結される位置信号(18)を生成するための検出器(40)と、を備える電気デバイス。
【請求項12】
オーディオ処理のための方法であって、
−少なくとも2つの入力オーディオチャネル(121、122;123、124;125)を受信するステップであって、各入力オーディオチャネル(121、122;123、124;125)は少なくとも1つのスピーカ軸(16)上の少なくとも2個のスピーカ(261、262)の所定の再生位置と関連付けられている、ステップと、
−リスナー(28)の耳軸(20)に対する前記少なくとも2個のスピーカ(261、262)の位置についての情報を示す位置信号(18)を受信するステップであって、前記耳軸(20)と前記少なくとも1つのスピーカ軸(16)とは、互いに対して0°よりも大きく180°よりも小さい角度(36)を有する、ステップと、
−前記位置信号(18)に依存して前記少なくとも2つの入力オーディオチャネル(121、122;123、124;125)をミキシングし、少なくとも2つの出力チャネル(141、142)を得るステップであって、
第1角度(36)が第2角度(36)よりも大きいとき、前記第1角度(36)に係る第1出力チャネル(141)中の第2入力オーディオチャネル(122)の部分が、前記第2角度(36)に係る前記第1出力チャネル(141)中の前記第2入力オーディオチャネル(122)の部分よりも大きくなるようにミキシングするか、又は、
第1角度(36)が第2角度(36)よりも大きいとき、前記第1角度(36)に係る前記第2出力チャネル(142)中の第1入力オーディオチャネル(121)の部分が、前記第2角度(36)に係る前記第2出力チャネル(142)中の前記第1入力オーディオチャネル(121)の部分よりも大きくなるようにミキシングする、ステップと、
−前記少なくとも2つの出力チャネル(141、142)を前記少なくとも2個のスピーカ(261、262)に出力するステップと、
を含む方法。
【請求項13】
コンピュータ又はプロセッサ上で作動されたとき、請求項12に記載の方法を実行するための、プログラムコードを含むコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オーディオ処理器及びオーディオ処理のための方法に関する。更に、本発明は、そのようなオーディオ処理器を備える電気デバイス
【背景技術】
【0002】
現行の技術水準において、例えば、入力信号から出力信号を生成し、出力信号の少なくとも1つをスピーカの所定の再生位置と関連付けることができるオーディオ処理器が知られている。そのような出力信号は、オーディオ機器から固定して設置されたスピーカに印加されてもよい。そのようなオーディオ機器のスピーカは、室内で、スピーカの所定の位置又はリスナーの所定の主たる位置に依存して位置付けられる。
【0003】
電気デバイス、例えばタブレットPC又は携帯電話について、スピーカは所定の再生位置を有してもよい。モバイル機器又はリスナーが互いに対する位置を変えると、スピーカの再生位置がリスナーに対して不適切となる可能性がある。現行の技術水準において、スピーカ信号を交換する切替器が知られている。この切替装置は、特定のスピーカ位置を決定付ける信号を所定の位置に近いスピーカに切り替えるものであり、例えば、スピーカの位置を180°変化させなければならないとき、左スピーカに対する信号を右スピーカに印加される信号に切り替え、右スピーカに対する信号を左スピーカに印加される信号に切り替える。
【0004】
そのような切替装置は、2つの状態の間でしか切り替えることができない。更に、スピーカの1つの位置から別の位置への切り替え動作によって、リスナーへの音響印象が悪影響を受ける。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、スピーカにオーディオ信号を提供することができるオーディオ処理器を提供することであり、切り替えプロセスを介した音響印象への悪影響を低減することを同時に考慮しながら、所定のスピーカ位置のためのスピーカ信号がリスナーに対して精細に調整されるようにすることである。本発明の更なる目的は、そのようなオーディオ処理器を使用する電気デバイスを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的は、独立請求項の主題によって解決される。
【0007】
本発明の一実施形態によれば、オーディオ処理器は、入力インターフェースと、検出器インターフェースと、ミキサーと、出力インターフェースとを備える。入力インターフェースは少なくとも2つの入力オーディオチャネルを受信し、各入力オーディオチャネルは、少なくとも1つのスピーカ軸上の少なくとも2個のスピーカの所定の再生位置と関連付けられている。検出器インターフェースは、リスナーの耳軸に対する少なくとも2個のスピーカの位置についての情報を示す位置信号を受信し、耳軸と少なくとも1つのスピーカ軸とは、互いに対して0°よりも大きく180°よりも小さいある角度を有する。ミキサーは、位置信号に依存して、少なくとも2つの入力オーディオチャネルをミキシングして少なくとも2つの出力チャネルを得るが、耳軸とスピーカ軸との間の第1角度に係る第1出力チャネル中の第2入力オーディオチャネルの部分が、耳軸とスピーカ軸との間の第2角度に係る第1出力チャネル中の第2入力オーディオチャネルの部分より大きくなるようにミキシングし、このとき第1角度は第2角度よりも大きい。更に、第1角度に係る第2出力チャネル中の第1入力オーディオチャネルの部分は、第2角度に係る第2出力チャネル中の第1入力オーディオチャネルの部分より大きく、このとき第1角度は第2角度より大きい。更にまた、第1角度に係る第1出力チャネル中の第1入力オーディオチャネルの部分は、第2角度に係る第1出力チャネル中の第1入力オーディオチャネルの部分より小さくてもよく、このとき第1角度は第2角度より大きい。更に、第1角度に係る第2出力チャネル中の第2入力オーディオチャネルの部分は、第2角度に係る第2出力チャネル中の第2入力オーディオチャネルの部分より小さくてもよく、このとき第1角度は第2角度よりも大きい。出力インターフェースは、少なくとも2つの出力チャネルを少なくとも2個のスピーカに出力する。
【0008】
オーディオ処理器は、リスナーの耳軸に対するスピーカの位置についての情報を示す位置信号を受信する。ミキサーは、この位置信号に依存して、スピーカの所定の再生位置用に設計されている各入力オーディオ信号に対してミキシングを行い、スピーカの各々について出力信号を得ることができる。位置信号は、スピーカに対するリスナーの位置が自動的に収集され、かつオーディオ処理器がスピーカの所定の再生位置とリスナーの耳軸に対するスピーカの真の位置との間の差を補償できるように、検出器によって生成されてもよい。ミキサーは、スピーカ間でのみ切り替え可能な切替装置よりも円滑に、入力オーディオ信号を出力チャネルへとミキシングすることが可能である。
【0009】
オーディオ処理器の好ましい一実施形態において、入力インターフェースは、第1入力オーディオチャネルとして左チャネルを受信し、第2入力オーディオチャネルとして右チャネルを受信するよう構成されている。第1出力チャネル中の左チャネルの部分は右チャネルの部分よりも大きく、このとき角度は0°と90°との間であり、第2出力チャネル中の右チャネルの部分は左チャネルの部分よりも大きく、このとき角度は0°と90°との間である。更に、第1出力チャネル中の右チャネルの部分は左チャネルの部分よりも大きく、このとき角度は90°と180°との間であり、第2出力チャネル中の左チャネルの部分は右チャネルの部分よりも大きく、このとき角度は90°と180°との間である。0°と90°との間である角度において、左チャネルの主要部分を第1出力チャネルに割り当て、右チャネルの主要部分を第2出力チャネルに割り当てることを通じて、第1出力チャネルをリスナーに対して左側のスピーカに適用することができ、第2出力チャネルを右側のスピーカに適用することができる。角度が90°と180°との間であるとき、右チャネルの主要部分は第1出力チャネルに割り当てられ、左チャネルの主要部分は第2出力チャネルに割り当てられる。それにより、スピーカの所定の位置がスピーカの真の位置と対応するように、第1出力チャネルをリスナーに対して右側にあるスピーカに適用し、第2出力チャネルを左側にあるスピーカに適用することができる。
【0010】
オーディオ処理器の好ましい一実施形態において、入力インターフェースは、第3入力オーディオチャネルとして左上チャネルを受信し、第4入力オーディオチャネルとして右上チャネルを受信するよう構成されている。更に、第1出力チャネル中の左上チャネルの部分は右チャネルの部分よりも大きく、このとき角度は0°と90°との間であり、第2出力チャネル中の右チャネルの部分は左上チャネルの部分よりも大きく、このとき角度は0°と90°との間である。更に、第1出力チャネル中の右上チャネルの部分は左チャネルの部分よりも大きく、このとき角度は90°と180°との間であり、第2出力チャネル中の左チャネルの部分は右上チャネルの部分よりも大きく、このとき角度は90°と180°との間である。角度が0°と90°との間であるとき、第1出力チャネルは左上チャネルの所定の再生位置に近く、第2出力チャネルは右チャネルの所定の再生位置に近く、従って、音響印象を改善するために、左上チャネルは第1出力チャネルに適用されるべきであり、右チャネルは第2出力チャネルに適用されるべきである。更に、第1出力チャネルは右チャネルの所定の再生位置から更に離れており、第2出力チャネルは左上チャネルの所定の再生位置から更に離れている。従って、音響印象を改善するために、右チャネルは第1出力チャネルに適用されるべきでなく、左上チャネルは第2出力チャネルに適用されるべきでない。角度が90°と180°との間であるとき、第1出力チャネルは右上チャネルの所定の再生位置に近く、第2出力チャネルは左チャネルの所定の再生位置に近く、従って、音響印象を改善するために、右上チャネルは第1出力チャネルに適用されるべきであり、左チャネルは第2出力チャネルに適用されるべきである。更に、第1出力チャネルは左チャネルの所定の再生位置から更に離れており、第2出力チャネルは右上チャネルの所定の再生位置から更に離れており、従って、音響印象を改善するために、左チャネルは第1出力チャネルに適用されるべきでなく、右上チャネルは第2出力チャネルに適用されるべきでない。
【0011】
オーディオ処理器の好ましい一実施形態において、入力インターフェースは上側チャネルを受信するように構成されている。第1出力チャネル中の上側チャネルの部分は右チャネルの部分よりも大きく、このとき角度は0°と90°との間であり、第2出力チャネル中の右チャネルの部分は上側チャネルの部分よりも大きく、このとき角度は0°と90°との間である。更に、第1出力チャネル中の上側チャネルの部分は左チャネルの部分よりも大きく、このとき角度は90°と180°との間であり、第2出力チャネル中の左チャネルの部分は上側チャネルの部分よりも大きく、このとき角度は90°と180°との間である。角度が0°と90°との間であるとき、第1出力チャネルは上側チャネルの所定の再生位置に近く、第2出力チャネルは右チャネルの所定の再生位置に近い。従って、リスナーへの音響印象を改善するために、上側チャネルの大半は第1出力チャネルに適用されてもよく、右チャネルの大半は第2出力チャネルに適用されてもよい。更に、この角度範囲において、上側チャネル及び右チャネルは反対側の出力チャネルに適用されないか、又は、ほんの僅かだけ適用されてもよい。更に、90°と180°との間の角度においては、第1出力チャネルは依然として上側チャネルの所定の再生位置に近く、第2出力チャネルは左チャネルの所定の再生位置に近い。従って、リスナーへの音響印象を改善するために、上側チャネルの大半は第1出力チャネルに適用されてもよく、左チャネルの大半は第2出力チャネルに適用されてもよい。更に、この角度範囲において、上側チャネル及び左チャネルは反対側の出力チャネルに適用されないか、又はほんの僅かだけ適用されてもよい。
【0012】
オーディオ処理器の好ましい一実施形態において、入力インターフェースは、第1入力オーディオチャネルとして左チャネルを受信し、第2入力オーディオチャネルとして右チャネルを受信し、第3入力オーディオチャネルとして左上チャネルを受信し、第4入力オーディオチャネルとして右上チャネルを受信するよう構成されている。ミキサーは、90°と等しい角度について、第1出力チャネル及び第2出力チャネルを生成するよう構成されている。第1出力チャネルは、全体で、第3入力オーディオチャネルからの30%を超える部分、及び、第4入力オーディオチャネルからの30%を超える部分を含む。第2出力チャネルは、全体で、第1入力オーディオチャネルからの30%を超える部分、及び、第2入力オーディオチャネルからの30%を超える部分を含む。4つの入力オーディオチャネルを有するデバイスによって、入力オーディオチャネルの部分を上述のように出力チャネルへと分配することにより、リスナーの耳軸に関して、リスナーにとっての音響印象が改善する。
【0013】
オーディオ処理器の好ましい一実施形態において、入力インターフェースは、第1入力オーディオチャネルとして左チャネルを受信し、第2入力オーディオチャネルとして右チャネルを受信し、例えば第5入力オーディオチャネルとして上側チャネルを受信するよう構成されている。ミキサーは、90°と等しい角度について、第5入力オーディオチャネルを含む第1出力チャネル、及び、第1入力オーディオチャネルと第2入力オーディオチャネルとの組み合わせを含む第2出力チャネルを生成するよう構成されている。3つの入力オーディオチャネルを有するデバイスによって、入力オーディオチャネルの部分を上述のように出力チャネルへと分配することにより、リスナーの耳軸に関して、リスナーにとっての音響印象が改善する。
【0014】
オーディオ処理器の好ましい一実施形態において、ミキサーは、第1出力チャネル中の第2入力チャネルの部分、第2出力チャネル中の第1入力チャネルの部分、第1出力チャネル中の第1入力チャネルの部分、又は第2出力チャネル中の第2入力チャネルの部分が、対応する他の部分に対して遅延されるよう構成されている。この遅延を通じて、耳軸に平行なスピーカのシフトを補償することができる。
【0015】
オーディオ処理器の好ましい一実施形態において、ミキサーは、可変行列要素を有する行列処理部を含み、それら可変行列要素は位置信号に基づいて適合されている。行列処理部は、オーディオ処理器の符号化及び処理部による出力チャネルの生成を容易にする。
【0016】
入力オーディオチャネル及び出力チャネルの数に依存して、様々な数の行及び様々な数の列を有する行列が実現可能である。
【0017】
オーディオ処理器の好ましい一実施形態において、行列処理部は、複素行列要素を使用するよう構成されている。複素行列要素を通じて、オーディオ信号からの時間シフトを達成することができ、その結果、スピーカをリスナーの耳軸に平行にシフトすることができ、リスナーに対するスピーカ音の信号伝搬遅延時間を補償することができる。
【0018】
オーディオ処理器の好ましい一実施形態において、ミキサーは、第1加算器及び第2加算器を備える。第1加算器は第1処理済みの第1入力オーディオチャネルと第3処理済みの第2入力オーディオチャネルとを加算し、第2加算器は第2処理済みの第1入力オーディオチャネルと第4処理済みの第2入力オーディオチャネルとを加算する。第1処理済みの第1入力オーディオチャネルは、第1ゲイン値を有する第1処理部を使用して処理されている。第2処理済みの第1入力オーディオチャネルは、第2ゲイン値を有する第2処理部を使用して処理されている。第3処理済みの第2入力オーディオチャネルは、第3ゲイン値を有する第3処理部を使用して処理されている。第4処理済みの第2入力オーディオチャネルは、第4ゲイン値を有する第4処理部を使用して処理されている。第1ゲイン値及び第4ゲイン値は45°と135°との間で減少し、第2ゲイン値及び第3ゲイン値は45°と135°との間で増大する。第1加算器及び第2加算器は、ミキサーが複数の入力オーディオチャネルを1つの出力チャネルへと加えることを可能にする。入力オーディオチャネルはゲイン値を含んでもよい。ゲイン値を有するミクス済み入力オーディオチャネルは、出力チャネルとしてスピーカに適用されてもよい。
【0019】
更に、ある電気デバイスが提供される。その電気デバイスは、上述したようなオーディオ処理器と、少なくとも2個のスピーカと、それら少なくとも2個のスピーカのリスナーの耳軸に対する位置についての情報を検出し、かつ検出器インターフェースに連結される位置信号を生成するための検出器と、を備える。
【0020】
更に、オーディオ処理のための方法が説明される。その方法は、
−少なくとも2つの入力オーディオチャネルを受信するステップであって、各入力オーディオチャネルは、少なくとも1つのスピーカ軸上の少なくとも2個のスピーカの所定の再生位置と関連付けられる、ステップと、
−少なくとも2個のスピーカのリスナーの耳軸に対する位置についての情報を示す位置信号を受信するステップであって、耳軸と少なくとも1つのスピーカ軸とは、互いに対して0°よりも大きく180°よりも小さいある角度を有する、ステップと、
−位置信号に依存して、少なくとも2つの入力オーディオチャネルをミキシングして少なくとも2つの出力チャネルを得るステップであって、第1角度が第2角度よりも大きいとき、第1角度に係る第1出力チャネル中の第2入力オーディオチャネルの部分が、第2角度に係る第1出力チャネル中の第2入力オーディオチャネルの部分よりも大きくなるようにミキシングするか、又は、第1角度が第2角度よりも大きいとき、第1角度に係る第2出力チャネル中の第1入力オーディオチャネルの部分が、第2角度に係る第2出力チャネル中の第1入力オーディオチャネルの部分よりも大きくなるようにミキシングするステップと、
−少なくとも2つの出力チャネルを少なくとも2個のスピーカに出力するステップと、を含む。
【0021】
更に、コンピュータ又はプロセッサ上で実行されたとき、上述した方法のうちの1つを実行するための、プログラムコードを有するコンピュータプログラムが提供される。
【0022】
以下に、本発明の実施形態を図面を参照してより詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】2つの入力オーディオチャネルと2つの出力チャネルとを有するオーディオ処理器の概略を示す図である。
【図2】電気デバイスを持つリスナーを示す図である。
【図3a】スピーカ軸を示す図である。
【図3b】4個の処理部のための4つのゲイン値を有する線チャートの一例を示す図である。
【図3c】4個の処理部のための4つのゲイン値を有する線チャートの更なる一例を示す図である。
【図4】更なるオーディオ処理器の図である。
【図5a】第1スピーカ及び第2スピーカを備える電気デバイスを示す図である。
【図5b】スピーカ軸がリスナーの耳軸に対して90°回転されているタブレットPCを示す図である。
【図6a】スピーカ軸を示す図である。
【図6b】図4に示す実施形態のゲイン値を有する線チャートの第1例を示す図である。
【図6c】図4に示す実施形態のゲイン値を有する線チャートの第2例を示す図である。
【図7】更なる実施形態によるオーディオ処理器の概略を示す図である。
【図8a】スピーカ軸を示す図である。
【図8b】図7に示す実施形態のゲイン値を有する線チャートの第1例を示す図である。
【図8c】図7に示す実施形態のゲイン値を有する線チャートの第2例を示す図である。
【図9】リスナーの耳軸に平行であるスピーカ軸を有する電気デバイスを示す図である。
【図10】第1信号及び増幅された信号を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
同一若しくは同等の要素、又は同一若しくは同等の機能を有する要素は、以下の説明において、同一又は同等の参照符号によって示されている。
【0025】
図1は、一実施形態によるオーディオ処理器の概略を示す。オーディオ処理器は、少なくとも2つの入力オーディオチャネル12
1、12
2を受信するための入力インターフェースを備えてもよい。入力インターフェースは、追加のデバイスとオーディオ処理器10との間に少なくとも1つの接続点を備えてもよい。追加のデバイスは、例えばオーディオ出力インターフェースを有するハードディスクのような音響記憶デバイス、又は、音響生成デバイス、例えばオーディオ出力インターフェースを有するチューナ若しくはマイクロホンであってもよい。追加のデバイスのオーディオ出力インターフェースは、入力オーディオチャネル12
1、12
2と接続されてもよく、入力インターフェースに音響信号、例えば楽音、声音若しくは更なる雑音を適用してもよい。
【0026】
各入力オーディオチャネル12
1、12
2は、少なくとも1つのスピーカ軸上の少なくとも2個のスピーカの所定の再生位置と関連付けられている。スピーカの所定の再生位置は、リスナーに対するスピーカの位置を表してもよい。入力インターフェースは、例えば、第1入力オーディオチャネル12
1として左チャネルLを受信し、第2入力オーディオチャネル12
2として右チャネルRを受信するよう構成されてもよい。スピーカ軸16は、例えば右スピーカ信号と左スピーカ信号のような、対向するオーディオ信号を受信してもよい例えば2個のスピーカ間の最短接続を表している。スピーカ軸16は、電気デバイスを通って真っ直ぐに又は直交方向に延びていてもよい。
【0027】
更に、オーディオ処理器は、位置信号18を受信するための検出器インターフェース32を備える。検出器インターフェース32は、検出器40とオーディオ処理器10との間に少なくとも1つの接続点を含んでもよい。検出器40は、位置信号18を生成してもよい。位置信号18は、図2を参照しながら後段で説明する。検出器40は、例えば絶対位置トランスデューサ、即ち、例えばカメラを用いてリスナーの位置を判定するシステム、例えば頭部追跡システムであってもよい。検出器40又は検出器インターフェース32は、例えば電気デバイスのモニターと接続されてもよく、モニター切替信号に依存して位置信号18を変化させてもよい。
【0028】
更に、オーディオ処理器10は、位置信号18に依存して少なくとも2つの入力オーディオチャネル12
1、12
2をミキシングし、少なくとも2つの出力チャネル14
1、14
2を得るミキサー22を備える。ミキサーは、入力オーディオチャネル12
1、12
2を出力チャネル14
1、14
2と連結することができ、各連結は、処理部34
1、34
2、34
3、34
4を含む。図1に示すミキサーにおいて、第1処理部34
1は第1入力オーディオチャネル12
1と第1出力チャネル14
1との間に接続されている。第2処理部34
2は第1入力オーディオチャネル12
1と第2出力チャネル14
2との間に接続されている。第3処理部34
3は第2入力オーディオチャネル12
2と第1出力チャネル14
1との間に接続されている。第4処理部34
4は第2入力オーディオチャネル12
2と第2出力チャネル14
2との間に接続されている。
【0029】
入力オーディオチャネル12
1、12
2は、処理済み入力オーディオチャネルが対応する入力オーディオチャネル12
1、12
2の一部分となるように、処理部34
1、34
2、34
3、34
4のゲイン値K1、K2、K3、K4を用いて増幅されてもよい。
【0030】
第1加算器24
1及び第2加算器24
2は、処理部34
1、34
2、34
3、34
4と出力チャネル14
1、14
2との間に接続されてもよい。加算器24
1、24
2の各々は少なくとも2つの処理済み入力チャネルを加算するものであり、処理済み入力チャネルの各々は処理部34
1、34
2、34
3、34
4を使用して処理されたものであり、処理部34
1、34
2、34
3、34
4は、ゲイン値K1、K2、K3、K4を用いて入力オーディオチャネル12
1、12
2、12
3、12
4を処理する。
【0031】
第1加算器24
1は、処理済みの第1入力オーディオチャネル12
1及び処理済みの第2入力オーディオチャネル12
2を加算し、第1出力チャネル14
1を生成するか、又は、第1出力チャネル14
1に印加される信号をそれぞれ生成する。第2加算器24
2は、処理済みの第1入力オーディオチャネル12
1及び処理済みの第2入力オーディオチャネル12
2を加算し、第2出力チャネル14
2を生成するか、又は、第2出力チャネル14
2に印加される信号をそれぞれ生成する。
【0032】
ミキサー22は、第1加算器24
1及び第2加算器24
2を備える。第1加算器24
1は、第1処理済みの第1入力オーディオチャネル12
1と、第3処理済みの第2入力オーディオチャネル12
2とを加算する。第2加算器24
2は、第2処理済みの第1入力オーディオチャネル12
1と、第4処理済みの第2入力オーディオチャネル12
2とを加算する。第1処理済みの第1入力オーディオチャネル12
1は、第1ゲイン値K1を有する第1処理部34
1を使用して処理されている。第2処理済みの第1入力オーディオチャネル12
1は、第2ゲイン値K2を有する第2処理部34
2を使用して処理されている。第3処理済みの第2入力オーディオチャネル12
2は、第3ゲイン値K3を有する第3処理部34
3を使用して処理されている。第4処理済みの第2入力オーディオチャネル12
2は、第4ゲイン値K4を有する第4処理部34
4を使用して処理されている。第1ゲイン値K1及び第4ゲイン値K4は、好ましくは0°と180°との間の角度について、より好ましくは45°と135°との間の角度について、角度が増大するとともに減少し、第2ゲイン値K2及び第3ゲイン値K3は、好ましくは0°と180°との間の角度について、より好ましくは45°と135°との間の角度について、角度が増大するとともに増大する。
【0033】
処理部34
1、34
2、34
3、34
4が入力オーディオチャネルを処理する際に用いるゲイン値K1、K2、K3、K4は、処理部34
1、34
2、34
3、34
4の各々について異なっていてもよく、処理部34
1、34
2、34
3、34
4に印加される位置信号18に依存して変化する。ゲイン値は、位置信号18に適合されていてもよく、0と1との間の数であってもよい。その値がほぼ0である場合、その入力オーディオチャネルの部分は出力チャネルにほとんど含まれない。値がほぼ1である場合、その入力オーディオチャネルの部分は出力チャネルにほぼ完全に含まれる。
【0034】
処理部、例えば、第1加算器24
1と接続されている処理部34
1、34
2からの加算されたゲイン値K1、K2の合計は、位置信号18とは無関係に一定であってもよい。第2加算器24
2と接続されている処理部34
3、34
4からの加算されたゲイン値の合計もまた、位置信号18とは無関係に一定であってもよい。ゲイン値K1、K2、K3、K4が0と1との間である場合、第1加算器24
1又は第2加算器24
2と接続されている処理部34
1、34
2、34
3、34
4から加えられるゲイン値K1、K2、K3、K4の合計は1であり得る。例えば、処理部34
1、34
3は第1加算器24
1に接続されており、第1ゲイン値K1は0.2であり、第3ゲイン値K3は0.8である場合、第1加算器24
1における第1ゲイン値K1及び第3ゲイン値K3の合計は1になる。
【0035】
ゲイン値は、実数によって表されてもよく、又は、複素数によって表されてもよい。複素ゲイン値は、ミキサー22が入力オーディオチャネルを遅延させることを可能にする。本発明の実施形態において、ゲイン値が0と1との間である場合、ゲイン値は自然数でなくてもよく、自然数0及び1は、0°〜180°の角度を表してもよい。この角度は、図2を参照して後段で説明する。
【0036】
ミキサー22は、可変行列要素を有する行列処理部を含んでもよく、それら可変行列要素は、位置信号18に基づいて適合されている。可変行列要素は、ゲイン値K1、K2、K3、K4と等しくてもよい。行列処理部は、オーディオ処理器10の符号化及び処理部34
1、34
2、34
3、34
4による出力チャネル14
1、14
2の生成を容易にする。入力オーディオチャネル12
1、12
2及び出力チャネル14
1、14
2の数に依存して、様々な数の行及び様々な数の列を有する行列が実現可能である。例えば、4つの行及び2つの列を有する行列要素は、4つの入力オーディオチャネル12
1〜12
4及び2つの出力チャネル14
1、14
2を有する行列処理部に使用されてもよい。行列処理部は、複素行列要素を使用するよう構成してもよい。
【0037】
更に、処理器は、少なくとも2つの出力チャネル14
1、14
2を少なくとも2個のスピーカに出力するための出力インターフェースを備える。出力インターフェースは、オーディオ処理器10とスピーカとの間に少なくとも1つの接続点を含んでもよい。
【0038】
図2は、電気デバイス30を有するリスナー28を示す。電気デバイスは、例えば携帯電話(スマートホン)又はタブレットPCであってもよい。電気デバイスは、例えば、室内で自立している又は壁に取り付けられている、TV、コンピュータ又はHi−Fiシステムのようなデバイスでもあってもよい。電気デバイス30は、一実施形態のオーディオ処理器10と、少なくとも2個のスピーカと、リスナー28の耳軸20に対する少なくとも2個のスピーカ26
1、26
2の位置についての情報を検出し、検出器インターフェース32に連結される位置信号18を生成するための検出器40とを備えてもよい。図2に示す電気デバイス30は、第1スピーカ26
1と第2スピーカ26
2とを備える。第1スピーカ26
1と第2スピーカ26
2とは電気デバイス30上に配置されている。第1スピーカ26
1と第2スピーカ26
2との間の最短距離は、スピーカ軸16を表す。リスナー28の2つの耳の間の線は、耳軸20を表す。スピーカ軸16と耳軸20とは、角度36を含む。スピーカ軸16と耳軸20とは、互いに対して任意の角度36を有し得る。角度が0°又は180°の場合、スピーカ軸16と耳軸20とは互いに平行である。角度が0°の場合、左スピーカは、リスナー28の見る方向に関して電気デバイス30の左側に位置付けられてもよく、右スピーカは、電気デバイス30の右側に位置付けられてもよい。角度が180°の場合、左スピーカは、リスナー28の見る方向に関して電気デバイス30の右側に位置付けられてもよく、右スピーカは、電気デバイス30の左側に位置付けられてもよい。
【0039】
位置信号18は、リスナー28の耳軸に対する少なくとも2個のスピーカ26
1、26
2の位置についての情報を示し、耳軸20と少なくとも1つのスピーカ軸16とは、互いに対して0°よりも大きく180°よりも小さい角度36を有する。
【0040】
図3aは、スピーカ軸の概略を示す。第1スピーカは位置1に配置されてもよく、第2スピーカは位置2に配置されてもよい。4つのグラフは、スピーカ軸の4つの方向を表す。各グラフは、スピーカ軸と耳軸との間の角度で標識付けられている。
【0041】
入力インターフェースは、第1入力オーディオチャネル12
1として左チャネルLを受信し、第2入力オーディオチャネル12
2として右チャネルRを受信するよう構成されてもよい。角度が0°と90°との間、又は角度が270°と360°との間であるとき、第1出力チャネル14
1中の左チャネルLの部分は右チャネルRの部分よりも大きくてもよい。角度が0°と90°との間、又は角度が270°と360°との間であるとき、第2出力チャネル14
2中の右チャネルRの部分は左チャネルLの部分よりも大きくてもよい。角度が90°と180°との間、又は角度が180°と270°との間であるとき、第1出力チャネル14
1中の右チャネルRの部分は左チャネルLの部分よりも大きくてもよい。角度が90°と180°との間、又は角度が180°と270°との間であるとき、第2出力チャネル14
2中の左チャネルLの部分は右チャネルRの部分よりも大きくてもよい。
【0042】
図3bは、例えば図1に示すような一、4個の処理部のための4つのゲイン値K1〜K4を有する線チャートの一例を示す。ゲイン値K2及びK3は0°と180°との間で0から1へと線形的に増大し、180°と360°との間で1から0へと線形的に減少する。ゲイン値K1及びK4は0°と180°との間で1から0へと線形的に減少し、180°と360°との間で0から1へと線形的に増大する。
【0043】
図3cは、例えば図1に示すような一、4個の処理部のための4つのゲイン値K1〜K4を有する線チャートの更なる例を示す。ゲイン値K2及びK3は、0°において0から始まり、180°において1まで増大し、360°において0まで減少するほぼコサイン関数を示す。ゲイン値K1及びK4は、0°において1から始まり、180°において0まで減少し、360°において1まで増大するほぼコサイン関数を示す。
【0044】
一般に、耳軸とスピーカ軸との間の第1角度が、耳軸とスピーカ軸との間の第2角度よりも大きい場合、第1角度に係る第1出力チャネル14
1中の第2入力オーディオチャネル12
2の部分は、第2角度に係る第1出力チャネル14
1中の第2入力オーディオチャネル12
2の部分よりも大きい。
【0045】
90°と180°との間、又は180°と270°との間の角度36について、第1出力チャネル14
1中の第2入力オーディオチャネル12
2の部分は、第1出力チャネル14
1中の第1入力オーディオチャネル12
1の部分よりも大きくてもよい。
【0046】
0°と180°との間の角度36について、第1出力チャネル14
1中の第2入力オーディオチャネル12
2の部分は増大してもよく、第1出力チャネル14
1中の第1入力オーディオチャネル12
1の部分は減少してもよい。
【0047】
一般に、第1角度が第2角度よりも大きい場合、第1角度に係る第2出力チャネル14
2中の第1入力オーディオチャネル12
1の部分は、第2角度に係る第2出力チャネル14
2中の第1入力オーディオチャネル12
1の部分よりも大きい。
【0048】
90°と180°との間、又は180°と270°との間の角度36について、第2出力チャネル14
2中の第1入力オーディオチャネル12
1の部分は、第2出力チャネル14
2中の第2入力オーディオチャネル12
2の部分よりも大きくてもよい。
【0049】
0°と180°との間の角度について、第2出力チャネル14
2中の第1入力オーディオチャネル12
1の部分は増大してもよく、第2出力チャネル14
2中の第2入力オーディオチャネル12
2の部分は減少してもよい。
【0050】
図4は、更なるオーディオ処理器の概略を示す。そのオーディオ処理器は、4つの入力オーディオチャネル12
1、12
2、12
3、12
4を受信するための入力インターフェースを備えてもよい。入力インターフェースは、例えば、第1入力オーディオチャネル12
1として左チャネルLを受信し、第2入力オーディオチャネル12
2として右チャネルRを受信し、更に、第3入力オーディオチャネル12
3として左上チャネルHLを受信し、第4入力オーディオチャネル12
4として右上チャネルHRを受信するように構成されてもよい。この実施形態におけるミキサーは4つの入力オーディオチャネル12
1、12
2、12
3、12
4を備え、位置信号18に依存して2つの出力チャネル14
1、14
2を生成する。
【0051】
ミキサーは、入力オーディオチャネル12
1、12
2、12
3、12
4を出力チャネル14
1、14
2と連結することができ、各連結は、処理部34
1、34
2、34
3、34
4、34
5、34
6、34
7、34
8を含む。図4に示すミキサーにおいて、第1処理部34
1は第1入力オーディオチャネル12
1と第1出力チャネル14
1との間に接続されている。第2処理部34
2は第1入力オーディオチャネル12
1と第2出力チャネル14
2との間に接続されている。第3処理部34
3は第2入力オーディオチャネル12
2と第1出力チャネル14
1との間に接続されている。第4処理部34
4は第2入力オーディオチャネル12
2と第2出力チャネル14
2との間に接続されている。第5処理部34
5は第3入力オーディオチャネル12
3と第1出力チャネル14
1との間に接続されている。第6処理部34
6は第3入力オーディオチャネル12
3と第2出力チャネル14
2との間に接続されている。第7処理部34
7は第4入力オーディオチャネル12
4と第1出力チャネル14
1との間に接続されている。第8処理部34
8は第4入力オーディオチャネル12
4と第2出力チャネル14
2との間に接続されている。
【0052】
第1加算器24
1は処理部34
1、34
3、34
5、34
7と第1出力チャネル14
1との間に接続されてもよい。第2加算器24
2は処理部34
2、34
4、34
6、34
8と第2出力チャネル14
2との間に接続されてもよい。各処理部34
1、34
2、34
3、34
4、34
5、34
6、34
7、34
8は、ゲイン値K1〜K8を用いて入力オーディオチャネル12
1、12
2、12
3、12
4を処理する。
【0053】
第1加算器24
1は、第1処理済みの第1入力オーディオチャネル12
1、第3処理済みの第2入力オーディオチャネル12
2、第5処理済みの第3入力オーディオチャネル12
3、及び第7処理済みの第4入力オーディオチャネル12
4を加算する。第2加算器24
2は、第2処理済みの第1入力オーディオチャネル12
1、第4処理済みの第2入力オーディオチャネル12
2、第6処理済みの第3入力オーディオチャネル12
3、及び第8処理済みの第4入力オーディオチャネル12
4を加算する。第1処理済みの第1入力オーディオチャネル12
1は、第1ゲイン値K1を有する第1処理部34
1を使用して処理されている。第2処理済みの第1入力オーディオチャネル12
1は、第2ゲイン値K2を有する第2処理部34
2を使用して処理されている。第3処理済みの第2入力オーディオチャネル12
2は、第3ゲイン値K3を有する第3処理部34
3を使用して処理されている。第4処理済みの第2入力オーディオチャネル12
2は、第4ゲイン値K4を有する第4処理部34
4を使用して処理されている。第5処理済みの第3入力オーディオチャネル12
3は、第5ゲイン値K5を有する第5処理部34
5を使用して処理されている。第6処理済みの第3入力オーディオチャネル12
3は、第6ゲイン値K6を有する第6処理部34
6を使用して処理されている。第7処理済みの第4入力オーディオチャネル12
4は、第7ゲイン値K7を有する第7処理部34
7を使用して処理されている。第8処理済みの第4入力オーディオチャネル12
4は、第8ゲイン値K8を有する第8処理部34
8を使用して処理されている。
【0054】
図5aは、第1スピーカ26
1及び第2スピーカ26
2を備え得る電気デバイス30、例えばタブレットPCを示す。スピーカ26
1、26
2は、スピーカ軸上の電気デバイス30の左側及び右側に配置されている。第1スピーカ26
1は電気デバイスの左側にあり、第2スピーカ26
2は電気デバイスの右側にある。入力インターフェースは、第1入力オーディオチャネル12
1として左チャネルLを受信し、第2入力オーディオチャネル12
2として右チャネルRを受信し、第3入力オーディオチャネル12
3として左上チャネルHLを受信し、第4入力オーディオチャネル12
4として右上チャネルHRを受信するよう構成される。
【0055】
図5aの実施形態において、第1出力チャネル中の第1入力オーディオチャネル12
1及び第3入力オーディオチャネル12
3の割合は、第2入力オーディオチャネル12
2及び第4入力オーディオチャネル12
4の割合よりも大きい。第1出力チャネル14
1は第1スピーカ26
1に印加されてもよい。更に、第2出力チャネル14
2中の第2入力オーディオチャネル12
2及び第4入力オーディオチャネル12
4の割合は、第1入力オーディオチャネル12
1及び第3入力オーディオチャネル12
3の割合よりも大きい。第2出力チャネル14
2は第2スピーカ26
2に印加されてもよい。
【0056】
図5bは、リスナーの耳軸に対して90°回転されたスピーカ軸を有するタブレットPCを示す。スピーカ26
1、26
2は、1つのスピーカ軸上の電気デバイス30の上側及び下側に配置されている。第1スピーカ26
1は電気デバイス30の上側にあり、第2スピーカ26
2は電気デバイス30の下側にある。図5bの方向において、第1出力チャネル14
1中の第3入力オーディオチャネル12
3及び第4入力オーディオチャネル12
4の割合は、第1入力オーディオチャネル12
1及び第2入力オーディオチャネル12
2の割合よりも大きい。第1出力チャネル14
1は第1スピーカ26
1に印加される。更に、第2出力チャネル14
2中の第1入力オーディオチャネル12
1及び第2入力オーディオチャネル12
2の割合は、第3入力オーディオチャネル12
3及び第4入力オーディオチャネル12
4の割合よりも大きい。第2出力チャネル14
2は第2スピーカ26
2に印加される。
【0057】
図6aは、スピーカ軸の概略を示す。第1スピーカは位置1に配置されてもよく、第2スピーカは位置2に配置されてもよい。8つのグラフは、スピーカ軸の8つの方向を表す。各グラフは、スピーカ軸と耳軸との間の角度で標識付けされている。
【0058】
入力インターフェースは、第1入力オーディオチャネル12
1として左チャネルLを受信し、第2入力オーディオチャネル12
2として右チャネルRを受信し、第3入力オーディオチャネル12
3として左上チャネルHLを受信し、第4入力オーディオチャネル12
4として右上チャネルHRを受信するよう構成される。
【0059】
図6bは、図4に示す実施形態のゲイン値を有する線チャートの第1例を示す。図6cは、図4に示す実施形態のゲイン値を有する線チャートの第2例を示す。両方の例の線チャートは、8つの処理部のための8つのゲイン値K1〜K8を含む。
【0060】
耳軸とスピーカ軸との間の第1角度が、耳軸とスピーカ軸との間の第2角度よりも大きい場合、第1角度に係る第1出力チャネル14
1中の第2入力オーディオチャネル12
2の部分は、第2角度に係る第1出力チャネル14
1中の第2入力オーディオチャネル12
2の部分よりも大きい。
【0061】
一般に、第1角度が第2角度よりも大きい場合、第1角度に係る第2出力チャネル14
2中の第1入力オーディオチャネル12
1の部分は、第2角度に係る第2出力チャネル14
2中の第1入力オーディオチャネル12
1の部分よりも大きい。
【0062】
角度が0°と90°との間であるとき、第1出力チャネル中の左上チャネルの部分は右チャネルの部分よりも大きく、角度が0°と90°との間であるとき、第2出力チャネル中の右チャネルの部分は左上チャネルの部分よりも大きい。更に、角度が90°と180°との間であるとき、第1出力チャネル中の右上チャネルの部分は左チャネルの部分よりも大きく、角度が90°と180°との間であるとき、第2出力チャネル中の左チャネルの部分は右上チャネルの部分よりも大きい。
【0063】
第1ゲイン値及び第4ゲイン値は、好ましくは0°と180°との間の角度について、より好ましくは45°と135°との間の角度について、角度が増大するとともに減少する。第2ゲイン値及び第3ゲイン値は、好ましくは0°と180°との間の角度について、より好ましくは45°と135°との間の角度について、角度が増大するとともに増大する。
【0064】
更に、ミキサー22は、90°に等しい角度について、全体で30%を超える、好ましい実施形態においては45%又は50%を超える第3入力オーディオチャネルの部分、及び、30%を超える、好ましい実施形態においては45%又は50%を超える第4入力オーディオチャネルの部分を含む第1出力チャネルと、全体で30%を超える、好ましい実施形態においては45%又は50%を超える第1入力オーディオチャネルの部分、及び、30%を超える、好ましい実施形態においては45%又は50%を超える第2入力オーディオチャネルの部分を含む第2出力チャネルと、を生成するよう構成されている。
【0065】
図7は、更なるオーディオ処理器の図を示す。そのオーディオ処理器は、3つの入力オーディオチャネル12
1、12
2、12
5を受信するための入力インターフェースを備えてもよい。入力インターフェースは、例えば、第1入力オーディオチャネル12
1として左チャネルLを受信し、第2入力オーディオチャネルとして右チャネルRを受信し、例えば第5入力オーディオチャネル12
5として上側チャネルHを受信するよう構成されてもよい。この実施形態におけるミキサーは、3つの入力オーディオチャネル12
1、12
2、12
5を含み、位置信号18に依存して2つの出力チャネル14
1、14
2を生成する。
【0066】
ミキサーは、入力オーディオチャネル12
1、12
2、12
5を出力チャネル14
1、14
2と連結することができ、各連結は、処理部34
1、34
2、34
3、34
4、34
9、34
10を含む。図7に示すミキサーにおいて、第1処理部34
1は第1入力オーディオチャネル12
1と第1出力チャネル14
1との間に接続されている。第2処理部34
2は第1入力オーディオチャネル12
1と第2出力チャネル14
2との間に接続されている。第3処理部34
3は第2入力オーディオチャネル12
2と第1出力チャネル14
1との間に接続されている。第4処理部34
4は第2入力オーディオチャネル12
2と第2出力チャネル14
2との間に接続されている。第9処理部34
9は第5入力オーディオチャネル12
5と第1出力チャネル14
1との間に接続されている。第10処理部34
10は第5入力オーディオチャネル12
5と第2出力チャネル14
2との間に接続されている。
【0067】
第1加算器24
1は処理部34
1、34
3、34
9と第1出力チャネル14
1との間に接続されてもよい。第2加算器24
2は処理部34
2、34
4、34
10と第2出力チャネル14
2との間に接続されてもよい。各処理部34
1、34
2、34
3、34
4、34
9、34
10は、ゲイン値K1、K2、K3、K4、K9、K10を用いて入力オーディオチャネル12
1、12
2、12
5を処理する。
【0068】
第1加算器24
1は、第1処理済みの第1入力オーディオチャネル12
1、第3処理済みの第2入力オーディオチャネル12
2、及び第9処理済みの第5入力オーディオチャネル12
5を加算する。第2加算器24
2は、第2処理済みの第1入力オーディオチャネル12
1、第4処理済みの第2入力オーディオチャネル12
2、及び第10処理済みの第5入力オーディオチャネル12
5を加算する。
【0069】
第1処理済みの第1入力オーディオチャネル12
1は、第1ゲイン値K1を有する第1処理部34
1を使用して処理されている。第2処理済みの第1入力オーディオチャネル12
1は、第2ゲイン値K2を有する第2処理部34
2を使用して処理されている。第3処理済みの第2入力オーディオチャネル12
2は、第3ゲイン値K3を有する第3処理部34
3を使用して処理されている。第4処理済みの第2入力オーディオチャネル12
2は、第4ゲイン値K4を有する第4処理部34
4を使用して処理されている。第9処理済みの第5入力オーディオチャネル12
5は、第9ゲイン値K9を有する第9処理部34
9を使用して処理されている。第10処理済みの第5入力オーディオチャネル12
5は、第10ゲイン値K10を有する第10処理部34
10を使用して処理されている。
【0070】
図8aは、スピーカ軸の図を示す。第1スピーカは位置1に配置されてもよく、第2スピーカは位置2に配置されてもよい。4つのグラフは、スピーカ軸の4つの方向を表す。各グラフは、スピーカ軸と耳軸との間の角度で標識付けされている。
【0071】
入力インターフェースは、例えば、第1入力オーディオチャネル12
1として左チャネルLを受信し、第2入力オーディオチャネルとして右チャネルRを受信し、例えば第5入力オーディオチャネル12
5として上側チャネルHを受信するよう構成されてもよい。
【0072】
図8bは、図7に示す実施形態のゲイン値を有する線チャートの第1例を示す。図8cは、図7に示す実施形態のゲイン値を有する線チャートの第2例を示す。両方の例の線チャートは、6個の処理部のための6つのゲイン値K1、K2、K3、K4、K9、K10を含む。
【0073】
耳軸とスピーカ軸との間の第1角度が、耳軸とスピーカ軸との間の第2角度よりも大きい場合、第1角度に係る第1出力チャネル14
1中の第2入力オーディオチャネル12
2の部分は、第2角度に係る第1出力チャネル14
1中の第2入力オーディオチャネル12
2の部分よりも大きい。
【0074】
第1角度が第2角度よりも大きい場合、第1角度に係る第2出力チャネル14
2中の第1入力オーディオチャネル12
1の部分は、第2角度に係る第2出力チャネル14
2中の第1入力オーディオチャネル12
1の部分よりも大きい。
【0075】
図8b及び図8cに示すように、角度が0°と90°との間のとき、第1出力チャネル中の上側チャネルの部分は右チャネルの部分よりも大きく、角度が0°と90°との間のとき、第2出力チャネル中の右チャネルの部分は上側チャネルの部分よりも大きい。更に、角度が90°と180°との間のとき、第1出力チャネル中の上側チャネルの部分は左チャネルの部分よりも大きく、角度が90°と180°との間のとき、第2出力チャネル中の左チャネルの部分は上側チャネルの部分よりも大きい。
【0076】
第1ゲイン値及び第4ゲイン値は、好ましくは0°と180°との間の角度について、角度が増大するとともに減少し、第2ゲイン値及び第3ゲイン値は、好ましくは0°と180°との間の角度について、角度が増大するとともに増大する。
【0077】
更に、ミキサーは、90°に等しい角度について、第5入力オーディオチャネルを含む第1出力チャネル、及び、第1入力オーディオチャネルと第2入力オーディオチャネルとの組み合わせを含む第2出力チャネルを生成するよう構成されてもよい。
【0078】
第1加算器に適用される加算済みゲイン値の合計、及び、第2加算器に適用される加算済みゲイン値の合計は、可能なゲイン値が0と1との間である場合、加算器の各々について1であってもよい。1つのスピーカ軸上に1個だけのスピーカ、例えば第5入力オーディオチャネル上に上側スピーカだけが配置されている場合、その入力オーディオチャネルに連結される処理部のゲイン値K9、K10は0と1との間であってもよい。1つのスピーカ軸上に2個のスピーカ、例えば第1入力オーディオチャネル及び第2入力オーディオチャネル上に左スピーカ及び右スピーカが配置されている場合、それら入力オーディオチャネルに連結される処理部のゲイン値K1〜K4は0と0.5との間であってもよい。
【0079】
図9は、リスナー28の耳軸20に対して平行であるスピーカ軸16を有する電気デバイス30を示す。電気デバイス30はスピーカ軸16に沿ってシフトされており、その結果、例えば、第1出力チャネルを受信した第1スピーカ26
1及び第2出力チャネルを受信した第2スピーカ26
2は、リスナー28の正面に位置していない。入力インターフェースは、第1入力オーディオチャネルとして左チャネルを受信し、第2入力オーディオチャネルとして右チャネルを受信するように構成されてもよい。ミキサーは、第1出力チャネル中の第2入力チャネルの部分、第2出力チャネル中の第1入力チャネルの部分、第1出力チャネル中の第1入力チャネルの部分、又は第2出力チャネル中の第2入力チャネルの部分が、対応する他の部分に対して遅延されるように構成されてもよい。この遅延を通じて、シフト角38によって示されているような耳軸20に対するスピーカ軸16のシフトを補償してもよく、それにより、リスナーにとっての音響印象が、電気デバイス30がリスナー28の正面にある場合と等しいか又はほぼ等しくなる。信号遅延によって、リスナーに対するスピーカ音の信号伝搬遅延時間を補償することができる。
【0080】
図10は、第1信号S1及び増幅された信号S2を示す。第1信号S1は、入力オーディオ信号であってもよい。第2信号S2は、出力チャネルであってもよい。第2信号S2は、この第1信号S1に対する遅延を含み、その遅延は信号伝搬遅延時間であってもよい。遅延は、リスナーに対するスピーカ軸上の電気デバイスのシフトを補償するよう適合されてもよい。
【0081】
第1出力チャネルと第2出力チャネルとの間、又は第2出力チャネルと第1出力チャネルとの間に遅延を生成するために、オーディオ処理器は、ゲイン値として複素数を使用するように構成されてもよい。
【0082】
言い換えれば、本発明は、内蔵スピーカを有する電気デバイスにおける、2つ以上のスピーカから受益するマルチメディア再生に関する。コンテンツと合致するサウンドステージが生成され、例えば、左側からの音響事象は主に左スピーカから再生される。
【0083】
一方、そのようなデバイスは、ビデオコンテンツを自動的に90°回転させることによって垂直方向で使用することもあり得る。しかしながら、現行の技術水準のデバイスでは、オーディオコンテンツは変化しないままである。その結果、音響事象の印象が誤って知覚されることになる。左又は右から入来する代わりに、オーディオ音源は例えばビデオの上方に現れる。このことは、知覚品質の低下をもたらす。
【0084】
新たな多チャネルオーディオフォーマット(特に高位のチャネルを含む)の導入によって、新たなミキシング手順が必須となる。本発明は、回転されたデバイス上で再生するために、ステレオ又は多チャネルオーディオ入力を処理する方法を説明している。
【0085】
これまで装置の文脈で幾つかの態様を示してきたが、これらの態様は対応する方法の説明をも表しており、そのブロック又は装置が方法ステップ又は方法ステップの特徴に対応することは明らかである。同様に、方法ステップを説明する文脈で示した態様もまた、対応する装置の対応するブロックもしくは項目又は特徴を表している。
【0086】
本発明の符号化されたオーディオ信号は、デジタル記憶媒体に記憶されることができ、又は、インターネットのような無線伝送媒体もしくは有線伝送媒体などの伝送媒体を介して伝送されることもできる。
【0087】
所定の構成要件にもよるが、ハードウエア又はソフトウエアにおいて構成可能である。この構成は、その中に格納される電子的に読み取り可能な制御信号を有し、本発明の各方法が実行されるようにプログラム可能なコンピュータシステムと協働する(又は協働可能な)、デジタル記憶媒体、例えばフレキシブルディスク,DVD,CD,ROM,PROM,EPROM,EEPROM,フラッシュメモリなどのデジタル記憶媒体を使用して実行することができる。
【0088】
本発明に従う幾つかの上述した方法の1つを実行するようプログラム可能なコンピュータシステムと協働可能で、電子的に読み取り可能な制御信号を有するデータキャリアを含む。
【0089】
一般的に、本発明の実施例は、プログラムコードを有するコンピュータプログラム製品として構成することができ、そのプログラムコードは当該コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で作動するときに、本発明の方法の一つを実行するよう作動可能である。そのプログラムコードは例えば機械読み取り可能なキャリアに記憶されていても良い。
【0090】
本発明の他の上述した方法の1つを実行するための、機械読み取り可能なキャリアに格納されたコンピュータプログラムを含む。
【0091】
換言すれば、本発明の方法のあるそのコンピュータプログラムがコンピュータ上で作動するときに、上述した方法の1つを実行するためのプログラムコードを有するコンピュータプログラムである。
【0092】
本発明の他の上述した方法の1つを実行するために記録されたコンピュータプログラムを含む、データキャリア(又はデジタル記憶媒体、又はコンピュータ読み取り可能な媒体)である。
【0093】
本発明の他の上述した方法の1つを実行するためのコンピュータプログラムを表現するデータストリーム又は信号列である。そのデータストリーム又は信号列は、例えばインターネットを介するデータ通信接続を介して伝送されるよう構成されても良い。
【0094】
他の上述した方法の1つを実行するように構成又は適応された、例えばコンピュータ又はプログラム可能な論理デバイスのような処理手段を含む。
【0095】
他の上述した方法の1つを実行するためのコンピュータプログラムがインストールされたコンピュータを含む。
【0096】
幾つかの実施形態においては、(例えば書換え可能ゲートアレイのような)プログラム可能な論理デバイスが、上述した方法の幾つか又は全ての機能を実行するために使用されても良い。幾つかの実施形態では、書換え可能ゲートアレイは、上述した方法の1つを実行するためにマイクロプロセッサと協働しても良い。一般的に、そのような方法は、好適には任意のハードウエア装置によって実行される。
【0097】
上述した本発明の原理を単に例示的に示したに過ぎない。本明細書に記載した構成及び詳細について修正及び変更が可能であることは、当業者にとって明らかである。従って、本発明は、本明細書に実施形態の説明及び解説の目的で提示した具体的詳細によって限定されるものではなく、添付した特許請求の範囲によってのみ限定されるべきである。
【図1】
【図2】
【図3a】
【図3b】
【図3c】
【図4】
【図5a】
【図5b】
【図6a】
【図6b】
【図6c】
【図7】
【図8a】
【図8b】
【図8c】
【図9】
【図10】
【手続補正書】
【提出日】2015年10月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
−少なくとも2つの入力オーディオチャネル(121、122;123、124;125)を受信する入力インターフェースであって、各入力オーディオチャネル(121、122;123、124;125)は1つのスピーカ軸(16)上の2個のスピーカ(261、262)の所定の再生位置と関連付けられており、前記スピーカ軸は前記2個のスピーカ間の最短距離である、入力インターフェースと、
−リスナー(28)の耳軸(20)に対する前記2個のスピーカ(261、262)の位置についての情報を示す位置信号(18)を受信する検出器インターフェース(32)であって、前記耳軸(20)と前記スピーカ軸(16)とは互いに対して0°よりも大きく180°よりも小さい角度(36)を有する、検出器インターフェース(32)と、
−前記位置信号(18)に依存して前記2つの入力オーディオチャネル(121、122;123、124;125)をミキシングし、2つの出力チャネル(141、142)を得るミキサー(22)であって、
第1角度(36)が第2角度(36)よりも大きいとき、前記耳軸(20)と前記スピーカ軸(16)との間の前記第1角度(36)に係る第1出力チャネル(141)中の右(R)チャネルである第2入力オーディオチャネル(122)の部分が、前記耳軸(20)と前記スピーカ軸(16)との間の前記第2角度(36)に係る前記第1出力チャネル(141)中の前記第2入力オーディオチャネル(122)の部分よりも大きくなるようにミキシングするか、又は、
第1角度(36)が第2角度(36)よりも大きいとき、前記第1角度(36)に係る前記第2出力チャネル(142)中の左(L)チャネルである第1入力オーディオチャネル(121)の部分が、前記第2角度(36)に係る前記第2出力チャネル(142)中の前記第1入力オーディオチャネル(121)の部分よりも大きくなるようにミキシングする、ミキサーと、
−前記2つの出力チャネル(141、142)を前記2個のスピーカ(261、262)に出力する出力インターフェースと、
を備えるオーディオ処理器(10)であって、
前記入力インターフェースは、第3入力オーディオチャネル(123)として左上チャネル(HL)を受信し、第4入力オーディオチャネル(124)として右上チャネル(HR)を受信するよう構成されており、前記ミキシングは、前記角度(36)が0°と90°との間のとき、前記第1出力チャネル(141)中の前記左上チャネル(HL)の部分が前記右チャネル(R)の部分よりも大きく、前記角度(36)が0°と90°との間のとき、前記第2出力チャネル(142)中の前記右チャネル(R)の部分が前記左上チャネル(HL)の部分よりも大きく、前記角度(36)が90°と180°との間のとき、前記第1出力チャネル(141)中の前記右上チャネル(HR)の部分が前記左チャネル(L)の部分よりも大きく、前記角度(36)が90°と180°との間のとき、前記第2出力チャネル(142)中の前記左チャネル(L)の部分が前記右上チャネル(HR)の部分よりも大きくなるように実行されるか、
又は、
前記入力インターフェースは、上側チャネル(H)を受信するよう構成されており、前記ミキシングは、前記角度(36)が0°と90°との間のとき、前記第1出力チャネル(141)中の前記上側チャネル(H)の部分が前記右チャネル(R)の部分よりも大きく、前記角度(36)が0°と90°との間のとき、前記第2出力チャネル(142)中の前記右チャネル(R)の部分が前記上側チャネル(H)の部分よりも大きく、前記角度(36)が90°と180°との間のとき、前記第1出力チャネル(141)中の前記上側チャネル(H)の部分が前記左チャネル(L)の部分よりも大きく、前記角度(36)が90°と180°との間のとき、前記第2出力チャネル(142)中の前記左チャネル(L)の部分が前記上側チャネル(H)の部分よりも大きくなるように実行されるか、
又は、
前記入力インターフェースは、前記第1入力オーディオチャネル(121)として前記左チャネル(L)を受信し、前記第2入力オーディオチャネル(122)として前記右チャネル(R)を受信し、前記第3入力オーディオチャネル(123)として前記左上チャネル(HL)を受信し、前記第4入力オーディオチャネル(124)として前記右上チャネル(HR)を受信するよう構成されており、前記ミキサー(22)は、90°に等しい角度(36)について、全体で30%を超える前記第3入力オーディオチャネル(123)からの部分と30%を超える前記第4入力オーディオチャネル(124)からの部分とを含む前記第1出力チャネル(141)、及び、全体で30%を超える前記第1入力オーディオチャネル(121)からの部分と30%を超える前記第2入力オーディオチャネル(122)からの部分とを含む前記第2出力チャネル(142)を生成するよう構成されているか、
又は、
前記入力インターフェースは、前記第1入力オーディオチャネル(121)として前記左チャネル(L)を受信し、前記第2入力オーディオチャネル(122)として前記右チャネル(R)を受信し、第5入力オーディオチャネル(125)として前記上側チャネル(H)を受信するよう構成されており、前記ミキサー(22)は、90°に等しい角度(36)について、前記第5入力オーディオチャネル(125)を含む前記第1出力チャネル(141)、及び、前記第1入力オーディオチャネル(121)と前記第2入力オーディオチャネル(122)との組み合わせを含む前記第2出力チャネル(142)を生成するよう構成されている、
オーディオ処理器。
【請求項2】
前記入力インターフェースは、前記第1入力オーディオチャネル(121)として左チャネル(L)を受信し、前記第2入力オーディオチャネル(122)として右チャネル(R)を受信するよう構成されており、
前記角度(36)が0°と90°との間のとき、前記第1出力チャネル(141)中の前記左チャネル(L)の部分が前記右チャネル(R)の部分よりも大きく、
前記角度(36)が0°と90°との間のとき、前記第2出力チャネル(142)中の前記右チャネル(R)の部分が前記左チャネル(L)の部分よりも大きく、
前記角度(36)が90°と180°との間のとき、前記第1出力チャネル(141)中の前記右チャネル(R)の部分が前記左チャネル(L)の部分よりも大きく、
前記角度(36)が90°と180°との間のとき、前記第2出力チャネル(142)中の前記左チャネル(L)の部分が前記右チャネル(R)の部分よりも大きい、
請求項1に記載のオーディオ処理器。
【請求項3】
前記ミキサー(22)は、前記第1出力チャネル(141)中の前記第2入力チャネル(122)の部分、前記第2出力チャネル(142)中の前記第1入力チャネル(121)の部分、前記第1出力チャネル(141)中の前記第1入力チャネル(121)の部分、又は前記第2出力チャネル(142)中の前記第2入力チャネル(122)の部分が、対応する他の部分に対して遅延されるよう構成されている、請求項1又は2に記載のオーディオ処理器。
【請求項4】
前記ミキサー(22)は可変行列要素を有する行列処理部を含み、前記可変行列要素は前記位置信号に基づいて適合されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載のオーディオ処理器。
【請求項5】
前記行列処理部は複素行列要素を使用するよう構成されている、請求項4に記載のオーディオ処理器。
【請求項6】
前記ミキサー(22)は、
第1処理(K1)済みの第1入力オーディオチャネル(121)と第3処理(K3)済みの第2入力オーディオチャネル(122)とを加算する第1加算器(241)と、
第2処理(K2)済みの第1入力オーディオチャネル(122)と第4処理(K4)済みの第2入力オーディオチャネル(122)とを加算する第2加算器(242)とを備え、
前記第1処理(K1)済みの第1入力オーディオチャネル(121)は、第1ゲイン値を有する第1処理部(341)を使用して処理されており、
前記第2処理(K2)済みの第1入力オーディオチャネル(121)は、第2ゲイン値を有する第2処理部(342)を使用して処理されており、
前記第3処理(K3)済みの第2入力オーディオチャネル(122)は、第3ゲイン値を有する第3処理部(343)を使用して処理されており、
前記第4処理(K4)済みの第2入力オーディオチャネル(122)は、第4ゲイン値を有する第4処理部(344)を使用して処理されており、
前記第1ゲイン値と前記第4ゲイン値とは45°と135°との間において減少し、前記第2ゲイン値と前記第3ゲイン値とは45°と135°との間において増大する、請求項1〜5のいずれか一項に記載のオーディオ処理器。
【請求項7】
電気デバイス(30)であって、
−請求項1〜6のいずれか一項に記載のオーディオ処理器(10)と、
−前記2個のスピーカ(261、262)と、
−リスナー(28)の耳軸(20)に対する前記2個のスピーカ(261、262)の位置についての情報を検出し、前記検出器インターフェース(32)に連結される位置信号(18)を生成するための検出器(40)と、を備える電気デバイス。
【請求項8】
−少なくとも2つの入力オーディオチャネル(121、122;123、124;125)を受信するステップであって、各入力オーディオチャネル(121、122;123、124;125)は1つのスピーカ軸(16)上の2個のスピーカ(261、262)の所定の再生位置と関連付けられており、前記スピーカ軸は前記2個のスピーカ間の最短距離である、ステップと、
−リスナー(28)の耳軸(20)に対する前記2個のスピーカ(261、262)の位置についての情報を示す位置信号(18)を受信するステップであって、前記耳軸(20)と前記スピーカ軸(16)とは互いに対して0°よりも大きく180°よりも小さい角度(36)を有する、ステップと、
−前記位置信号(18)に依存して前記少なくとも2つの入力オーディオチャネル(121、122;123、124;125)をミキシングし、2つの出力チャネル(141、142)を得るステップであって、
第1角度(36)が第2角度(36)よりも大きいとき、前記第1角度(36)に係る第1出力チャネル(141)中の右(R)チャネルである第2入力オーディオチャネル(122)の部分が、前記第2角度(36)に係る前記第1出力チャネル(141)中の前記第2入力オーディオチャネル(122)の部分よりも大きくなるようにミキシングするか、又は、
第1角度(36)が第2角度(36)よりも大きいとき、前記第1角度(36)に係る前記第2出力チャネル(142)中の左(L)チャネルである第1入力オーディオチャネル(121)の部分が、前記第2角度(36)に係る前記第2出力チャネル(142)中の前記第1入力オーディオチャネル(121)の部分よりも大きくなるようにミキシングする、ステップと、
−前記2つの出力チャネル(141、142)を前記2個のスピーカ(261、262)に出力するステップと、
を含むオーディオ処理のための方法であって、
第3入力オーディオチャネル(123)として左上チャネル(HL)が受信され、第4入力オーディオチャネル(124)として右上チャネル(HR)が受信され、前記ミキシングは、前記角度(36)が0°と90°との間のとき、前記第1出力チャネル(141)中の前記左上チャネル(HL)の部分が前記右チャネル(R)の部分よりも大きく、前記角度(36)が0°と90°との間のとき、前記第2出力チャネル(142)中の前記右チャネル(R)の部分が前記左上チャネル(HL)の部分よりも大きく、前記角度(36)が90°と180°との間のとき、前記第1出力チャネル(141)中の前記右上チャネル(HR)の部分が前記左チャネル(L)の部分よりも大きく、前記角度(36)が90°と180°との間のとき、前記第2出力チャネル(142)中の前記左チャネル(L)の部分が前記右上チャネル(HR)の部分よりも大きくなるように実行されるか、
又は、
上側チャネル(H)が受信され、前記ミキシングは、前記角度(36)が0°と90°との間のとき、前記第1出力チャネル(141)中の前記上側チャネル(H)の部分が前記右チャネル(R)の部分よりも大きく、前記角度(36)が0°と90°との間のとき、前記第2出力チャネル(142)中の前記右チャネル(R)の部分が前記上側チャネル(H)の部分よりも大きく、前記角度(36)が90°と180°との間のとき、前記第1出力チャネル(141)中の前記上側チャネル(H)の部分が前記左チャネル(L)の部分よりも大きく、前記角度(36)が90°と180°との間のとき、前記第2出力チャネル(142)中の前記左チャネル(L)の部分が前記上側チャネル(H)の部分よりも大きくなるように実行されるか、
又は、
前記第1入力オーディオチャネル(121)として前記左チャネル(L)が受信され、前記第2入力オーディオチャネル(122)として前記右チャネル(R)が受信され、前記第3入力オーディオチャネル(123)として前記左上チャネル(HL)が受信され、前記第4入力オーディオチャネル(124)として前記右上チャネル(HR)が受信され、前記ミキシングは、90°に等しい角度(36)について、全体で30%を超える前記第3入力オーディオチャネル(123)からの部分と30%を超える前記第4入力オーディオチャネル(124)からの部分とを含む前記第1出力チャネル(141)、及び、全体で30%を超える前記第1入力オーディオチャネル(121)からの部分と30%を超える前記第2入力オーディオチャネル(122)からの部分とを含む前記第2出力チャネル(142)を生成するように実行されるか、
又は、
前記入力インターフェースは、前記第1入力オーディオチャネル(121)として前記左チャネル(L)を受信し、前記第2入力オーディオチャネル(122)として前記右チャネル(R)を受信し、第5入力オーディオチャネル(125)として前記上側チャネル(H)を受信するよう構成されており、前記ミキシングは、90°に等しい角度(36)について、前記第5入力オーディオチャネル(125)を含む前記第1出力チャネル(141)、及び、前記第1入力オーディオチャネル(121)と前記第2入力オーディオチャネル(122)との組み合わせを含む前記第2出力チャネル(142)を生成するように実行される、
方法。
【請求項9】
コンピュータ又はプロセッサ上で作動されたとき、請求項8に記載の方法を実行するための、プログラムコードを含むコンピュータプログラム。
【手続補正書】
【提出日】2016年3月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
−少なくとも2つの入力オーディオチャネル(121、122;123、124;125)を受信する入力インターフェースであって、各入力オーディオチャネル(121、122;123、124;125)は1つのスピーカ軸(16)上の2個のスピーカ(261、262)の所定の再生位置と関連付けられており、前記スピーカ軸は前記2個のスピーカ間の最短距離である、入力インターフェースと、
−リスナー(28)の耳軸(20)に対する前記2個のスピーカ(261、262)の位置についての情報を示す位置信号(18)を受信する検出器インターフェース(32)であって、前記耳軸(20)と前記スピーカ軸(16)とは互いに対して0°よりも大きく180°よりも小さい角度(36)を有する、検出器インターフェース(32)と、
−前記位置信号(18)に依存して前記少なくとも2つの入力オーディオチャネル(121、122;123、124;125)をミキシングし、2つの出力チャネル(141、142)を得るミキサー(22)であって、
第1角度(36)が第2角度(36)よりも大きいとき、前記耳軸(20)と前記スピーカ軸(16)との間の前記第1角度(36)に係る第1出力チャネル(141)中の右(R)チャネルである第2入力オーディオチャネル(122)の部分が、前記耳軸(20)と前記スピーカ軸(16)との間の前記第2角度(36)に係る前記第1出力チャネル(141)中の前記第2入力オーディオチャネル(122)の部分よりも大きくなるようにミキシングするか、又は、
第1角度(36)が第2角度(36)よりも大きいとき、前記第1角度(36)に係る前記第2出力チャネル(142)中の左(L)チャネルである第1入力オーディオチャネル(121)の部分が、前記第2角度(36)に係る前記第2出力チャネル(142)中の前記第1入力オーディオチャネル(121)の部分よりも大きくなるようにミキシングする、ミキサーと、
−前記2つの出力チャネル(141、142)を前記2個のスピーカ(261、262)に出力する出力インターフェースと、
を備えるオーディオ処理器(10)であって、
前記入力インターフェースは、第3入力オーディオチャネル(123)として左上チャネル(HL)を受信し、第4入力オーディオチャネル(124)として右上チャネル(HR)を受信するよう構成されており、前記ミキシングは、前記角度(36)が0°と90°との間のとき、前記第1出力チャネル(141)中の前記左上チャネル(HL)の部分が前記右チャネル(R)の部分よりも大きく、前記角度(36)が0°と90°との間のとき、前記第2出力チャネル(142)中の前記右チャネル(R)の部分が前記左上チャネル(HL)の部分よりも大きく、前記角度(36)が90°と180°との間のとき、前記第1出力チャネル(141)中の前記右上チャネル(HR)の部分が前記左チャネル(L)の部分よりも大きく、前記角度(36)が90°と180°との間のとき、前記第2出力チャネル(142)中の前記左チャネル(L)の部分が前記右上チャネル(HR)の部分よりも大きくなるように実行されるか、
又は、
前記入力インターフェースは、上側チャネル(H)を受信するよう構成されており、前記ミキシングは、前記角度(36)が0°と90°との間のとき、前記第1出力チャネル(141)中の前記上側チャネル(H)の部分が前記右チャネル(R)の部分よりも大きく、前記角度(36)が0°と90°との間のとき、前記第2出力チャネル(142)中の前記右チャネル(R)の部分が前記上側チャネル(H)の部分よりも大きく、前記角度(36)が90°と180°との間のとき、前記第1出力チャネル(141)中の前記上側チャネル(H)の部分が前記左チャネル(L)の部分よりも大きく、前記角度(36)が90°と180°との間のとき、前記第2出力チャネル(142)中の前記左チャネル(L)の部分が前記上側チャネル(H)の部分よりも大きくなるように実行されるか、
又は、
前記入力インターフェースは、前記第1入力オーディオチャネル(121)として前記左チャネル(L)を受信し、前記第2入力オーディオチャネル(122)として前記右チャネル(R)を受信し、前記第3入力オーディオチャネル(123)として前記左上チャネル(HL)を受信し、前記第4入力オーディオチャネル(124)として前記右上チャネル(HR)を受信するよう構成されており、前記ミキサー(22)は、90°に等しい角度(36)について、全体で30%を超える前記第3入力オーディオチャネル(123)からの部分と30%を超える前記第4入力オーディオチャネル(124)からの部分とを含む前記第1出力チャネル(141)、及び、全体で30%を超える前記第1入力オーディオチャネル(121)からの部分と30%を超える前記第2入力オーディオチャネル(122)からの部分とを含む前記第2出力チャネル(142)を生成するよう構成されているか、
又は、
前記入力インターフェースは、前記第1入力オーディオチャネル(121)として前記左チャネル(L)を受信し、前記第2入力オーディオチャネル(122)として前記右チャネル(R)を受信し、第5入力オーディオチャネル(125)として前記上側チャネル(H)を受信するよう構成されており、前記ミキサー(22)は、90°に等しい角度(36)について、前記第5入力オーディオチャネル(125)を含む前記第1出力チャネル(141)、及び、前記第1入力オーディオチャネル(121)と前記第2入力オーディオチャネル(122)との組み合わせを含む前記第2出力チャネル(142)を生成するよう構成されている、
オーディオ処理器。
【請求項2】
前記入力インターフェースは、前記第1入力オーディオチャネル(121)として左チャネル(L)を受信し、前記第2入力オーディオチャネル(122)として右チャネル(R)を受信するよう構成されており、
前記角度(36)が0°と90°との間のとき、前記第1出力チャネル(141)中の前記左チャネル(L)の部分が前記右チャネル(R)の部分よりも大きく、
前記角度(36)が0°と90°との間のとき、前記第2出力チャネル(142)中の前記右チャネル(R)の部分が前記左チャネル(L)の部分よりも大きく、
前記角度(36)が90°と180°との間のとき、前記第1出力チャネル(141)中の前記右チャネル(R)の部分が前記左チャネル(L)の部分よりも大きく、
前記角度(36)が90°と180°との間のとき、前記第2出力チャネル(142)中の前記左チャネル(L)の部分が前記右チャネル(R)の部分よりも大きい、
請求項1に記載のオーディオ処理器。
【請求項3】
前記ミキサー(22)は、前記第1出力チャネル(141)中の前記第2入力チャネル(122)の部分、前記第2出力チャネル(142)中の前記第1入力チャネル(121)の部分、前記第1出力チャネル(141)中の前記第1入力チャネル(121)の部分、又は前記第2出力チャネル(142)中の前記第2入力チャネル(122)の部分が、対応する他の部分に対して遅延されるよう構成されている、請求項1又は2に記載のオーディオ処理器。
【請求項4】
前記ミキサー(22)は可変行列要素を有する行列処理部を含み、前記可変行列要素は前記位置信号に基づいて適合されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載のオーディオ処理器。
【請求項5】
前記行列処理部は複素行列要素を使用するよう構成されている、請求項4に記載のオーディオ処理器。
【請求項6】
前記ミキサー(22)は、
第1処理(K1)済みの第1入力オーディオチャネル(121)と第3処理(K3)済みの第2入力オーディオチャネル(122)とを加算する第1加算器(241)と、
第2処理(K2)済みの第1入力オーディオチャネル(121)と第4処理(K4)済みの第2入力オーディオチャネル(122)とを加算する第2加算器(242)とを備え、
前記第1処理(K1)済みの第1入力オーディオチャネル(121)は、第1ゲイン値を有する第1処理部(341)を使用して処理されており、
前記第2処理(K2)済みの第1入力オーディオチャネル(121)は、第2ゲイン値を有する第2処理部(342)を使用して処理されており、
前記第3処理(K3)済みの第2入力オーディオチャネル(122)は、第3ゲイン値を有する第3処理部(343)を使用して処理されており、
前記第4処理(K4)済みの第2入力オーディオチャネル(122)は、第4ゲイン値を有する第4処理部(344)を使用して処理されており、
前記第1ゲイン値と前記第4ゲイン値とは45°と135°との間において角度の増大につれて減少し、前記第2ゲイン値と前記第3ゲイン値とは45°と135°との間において角度の増大につれて増大する、請求項1〜5のいずれか一項に記載のオーディオ処理器。
【請求項7】
電気デバイス(30)であって、
−請求項1〜6のいずれか一項に記載のオーディオ処理器(10)と、
−前記2個のスピーカ(261、262)と、
−リスナー(28)の耳軸(20)に対する前記2個のスピーカ(261、262)の位置についての情報を検出し、前記検出器インターフェース(32)に連結される位置信号(18)を生成するための検出器(40)と、を備える電気デバイス。
【請求項8】
−少なくとも2つの入力オーディオチャネル(121、122;123、124;125)を受信するステップであって、各入力オーディオチャネル(121、122;123、124;125)は1つのスピーカ軸(16)上の2個のスピーカ(261、262)の所定の再生位置と関連付けられており、前記スピーカ軸は前記2個のスピーカ間の最短距離である、ステップと、
−リスナー(28)の耳軸(20)に対する前記2個のスピーカ(261、262)の位置についての情報を示す位置信号(18)を受信するステップであって、前記耳軸(20)と前記スピーカ軸(16)とは互いに対して0°よりも大きく180°よりも小さい角度(36)を有する、ステップと、
−前記位置信号(18)に依存して前記少なくとも2つの入力オーディオチャネル(121、122;123、124;125)をミキシングし、2つの出力チャネル(141、142)を得るステップであって、
第1角度(36)が第2角度(36)よりも大きいとき、前記第1角度(36)に係る第1出力チャネル(141)中の右(R)チャネルである第2入力オーディオチャネル(122)の部分が、前記第2角度(36)に係る前記第1出力チャネル(141)中の前記第2入力オーディオチャネル(122)の部分よりも大きくなるようにミキシングするか、又は、
第1角度(36)が第2角度(36)よりも大きいとき、前記第1角度(36)に係る前記第2出力チャネル(142)中の左(L)チャネルである第1入力オーディオチャネル(121)の部分が、前記第2角度(36)に係る前記第2出力チャネル(142)中の前記第1入力オーディオチャネル(121)の部分よりも大きくなるようにミキシングする、ステップと、
−前記2つの出力チャネル(141、142)を前記2個のスピーカ(261、262)に出力するステップと、
を含むオーディオ処理のための方法であって、
第3入力オーディオチャネル(123)として左上チャネル(HL)が受信され、第4入力オーディオチャネル(124)として右上チャネル(HR)が受信され、前記ミキシングは、前記角度(36)が0°と90°との間のとき、前記第1出力チャネル(141)中の前記左上チャネル(HL)の部分が前記右チャネル(R)の部分よりも大きく、前記角度(36)が0°と90°との間のとき、前記第2出力チャネル(142)中の前記右チャネル(R)の部分が前記左上チャネル(HL)の部分よりも大きく、前記角度(36)が90°と180°との間のとき、前記第1出力チャネル(141)中の前記右上チャネル(HR)の部分が前記左チャネル(L)の部分よりも大きく、前記角度(36)が90°と180°との間のとき、前記第2出力チャネル(142)中の前記左チャネル(L)の部分が前記右上チャネル(HR)の部分よりも大きくなるように実行されるか、
又は、
上側チャネル(H)が受信され、前記ミキシングは、前記角度(36)が0°と90°との間のとき、前記第1出力チャネル(141)中の前記上側チャネル(H)の部分が前記右チャネル(R)の部分よりも大きく、前記角度(36)が0°と90°との間のとき、前記第2出力チャネル(142)中の前記右チャネル(R)の部分が前記上側チャネル(H)の部分よりも大きく、前記角度(36)が90°と180°との間のとき、前記第1出力チャネル(141)中の前記上側チャネル(H)の部分が前記左チャネル(L)の部分よりも大きく、前記角度(36)が90°と180°との間のとき、前記第2出力チャネル(142)中の前記左チャネル(L)の部分が前記上側チャネル(H)の部分よりも大きくなるように実行されるか、
又は、
前記第1入力オーディオチャネル(121)として前記左チャネル(L)が受信され、前記第2入力オーディオチャネル(122)として前記右チャネル(R)が受信され、前記第3入力オーディオチャネル(123)として前記左上チャネル(HL)が受信され、前記第4入力オーディオチャネル(124)として前記右上チャネル(HR)が受信され、前記ミキシングは、90°に等しい角度(36)について、全体で30%を超える前記第3入力オーディオチャネル(123)からの部分と30%を超える前記第4入力オーディオチャネル(124)からの部分とを含む前記第1出力チャネル(141)、及び、全体で30%を超える前記第1入力オーディオチャネル(121)からの部分と30%を超える前記第2入力オーディオチャネル(122)からの部分とを含む前記第2出力チャネル(142)を生成するように実行されるか、
又は、
前記第1入力オーディオチャネル(121)として前記左チャネル(L)が受信され、前記第2入力オーディオチャネル(122)として前記右チャネル(R)が受信され、第5入力オーディオチャネル(125)として前記上側チャネル(H)が受信され、前記ミキシングは、90°に等しい角度(36)について、前記第5入力オーディオチャネル(125)を含む前記第1出力チャネル(141)、及び、前記第1入力オーディオチャネル(121)と前記第2入力オーディオチャネル(122)との組み合わせを含む前記第2出力チャネル(142)を生成するように実行される、
方法。
【請求項9】
コンピュータ又はプロセッサ上で作動されたとき、請求項8に記載の方法を実行するための、プログラムコードを含むコンピュータプログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0018】
オーディオ処理器の好ましい一実施形態において、ミキサーは、第1加算器及び第2加算器を備える。第1加算器は第1処理済みの第1入力オーディオチャネルと第3処理済みの第2入力オーディオチャネルとを加算し、第2加算器は第2処理済みの第1入力オーディオチャネルと第4処理済みの第2入力オーディオチャネルとを加算する。第1処理済みの第1入力オーディオチャネルは、第1ゲイン値を有する第1処理部を使用して処理されている。第2処理済みの第1入力オーディオチャネルは、第2ゲイン値を有する第2処理部を使用して処理されている。第3処理済みの第2入力オーディオチャネルは、第3ゲイン値を有する第3処理部を使用して処理されている。第4処理済みの第2入力オーディオチャネルは、第4ゲイン値を有する第4処理部を使用して処理されている。第1ゲイン値及び第4ゲイン値は45°と135°との間で
角度の増大につれて減少し、第2ゲイン値及び第3ゲイン値は45°と135°との間で
角度の増大につれて増大する。第1加算器及び第2加算器は、ミキサーが複数の入力オーディオチャネルを1つの出力チャネルへと加えることを可能にする。入力オーディオチャネルはゲイン値を含んでもよい。ゲイン値を有するミクス済み入力オーディオチャネルは、出力チャネルとしてスピーカに適用されてもよい。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0030】
第1加算器24
1及び第2加算器24
2は、処理部34
1、34
2、34
3、34
4と出力チャネル14
1、14
2との間に接続されてもよい。加算器24
1、24
2の各々は少なくとも2つの処理済み入力チャネルを加算するものであり、処理済み入力チャネルの各々は処理部34
1、34
2、34
3、34
4を使用して処理されたものであり、処理部34
1、34
2、34
3、34
4は、ゲイン値K1、K2、K3、K4を用いて入力オーディオチャネル12
1、12
2を処理する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0034】
処理部、例えば、第1加算器24
1と接続されている処理部34
1、
343からの加算されたゲイン値K1、
K3の合計は、位置信号18とは無関係に一定であってもよい。第2加算器24
2と接続されている処理部
342、34
4からの加算されたゲイン値の合計もまた、位置信号18とは無関係に一定であってもよい。ゲイン値K1、K2、K3、K4が0と1との間である場合、第1加算器24
1又は第2加算器24
2と接続されている処理部34
1、34
3又は34
2、34
4から加えられるゲイン値K1
とK3、
又はK2
とK4の合計は1であり得る。例えば、処理部34
1、34
3は第1加算器24
1に接続されており、第1ゲイン値K1は0.2であり、第3ゲイン値K3は0.8である場合、第1加算器24
1における第1ゲイン値K1及び第3ゲイン値K3の合計は1になる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0046】
0°と180°との間の角度36について、
角度の増大につれて第1出力チャネル14
1中の第2入力オーディオチャネル12
2の部分は増大してもよく、第1出力チャネル14
1中の第1入力オーディオチャネル12
1の部分は減少してもよい。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0049】
0°と180°との間の角度について、
角度の増大につれて第2出力チャネル14
2中の第1入力オーディオチャネル12
1の部分は増大してもよく、第2出力チャネル14
2中の第2入力オーディオチャネル12
2の部分は減少してもよい。
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正の内容】
【図1】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正の内容】
【図7】
【国際調査報告】